JP5049171B2 - バレル研磨機 - Google Patents

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Description

本発明は、バレル研磨機に関するものである。
バレル研磨機に用いられるバレル槽としては、マスを収容する槽本体の開口部を、蓋部材によって開閉するようにしたものが知られており、特許文献1には、蓋部材を閉蓋状態に保持する技術が開示されている。これは、槽本体の両端部に一対の受圧部を固定して設け、この両受圧部の下方に、クランプシャフトの両端の偏心カムを対応させた構造になる。クランプシャフトを回転させて、偏心カムを受圧部に対して下から当接させると、その反力によりクランプシャフトが蓋部材の上面を押圧し、この押圧力によって蓋部材が閉蓋状態に保持されるようになっている。
この種のバレル槽としては、槽本体の開口部及び蓋部材が、クランプシャフトの軸線方向に長い形態のものが考えられるが、この場合、クランプシャフトの剛性が低いと、蓋部材に対する押圧が不十分となり、蓋部材と開口部との間に隙間が生じることが懸念される。これは、偏心カムと受圧部との当接位置から遠い部分、即ちクランプシャフトの軸線方向中央部において、顕著である。
蓋部材と開口部との間に隙間が生じるのを防止する手段としては、クランプシャフトの外径を大きくして剛性を高める方法や、クランプシャフトの軸線方向中央部に特許文献2に記載されているような補助的なクランプ手段を追加する方法が考えられる。
特開2002−36095号公報 実公昭50−36269号公報
しかし、クランプシャフトの外径を大きくして剛性を高める方法では、クランプシャフトの重量が大きくなるという別の不具合を生じさせることになり、好ましくない。一方、特許文献2に記載されたクランプ手段は、蓋部材を閉蓋状態に保持するときに、ネジ棒を回転させるようになっているため、クランプシャフトを回転させる作業とネジ棒を回転させる作業という2つの作業工程が必要となり、作業性が良くないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、クランプシャフトの重量増と作業性の低下の双方を回避しながら、蓋部材を確実に閉蓋状態に保持できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、マスが収容される槽本体の上面の開口部が蓋部材によって開閉されるようになっているバレル槽と、前記槽本体の両端部に固定して設けられた一対の受圧部と、前記蓋部材の上面に当接可能であり、軸線回りに閉蓋姿勢と開蓋姿勢との間で回転し得るように設けられたクランプシャフトと、前記クランプシャフトの軸線に対して径方向に偏心し、前記クランプシャフトの両端部に一体回転し得るように設けられた一対の第1偏心カムと、前記クランプシャフトの軸線に対して径方向に偏心し、前記クランプシャフトの軸線方向における前記一対の第1偏心カムの間の位置に配されて、前記クランプシャフトと一体回転可能な第2偏心カムと、前記蓋部材の上方を前記クランプシャフトの軸線と交差する方向に横切る形態で配され、両端部には前記槽本体に対して下から係止可能なフックを備えたクランプ部材とを備えており、前記クランプシャフトが閉蓋姿勢をとっているときには、前記第1偏心カムが前記受圧部に対して下から押圧することに起因する前記受圧部からの反力により、前記クランプシャフトの両端部が前記蓋部材を押圧し、同じく前記クランプシャフトが閉蓋姿勢をとっているときには、前記第2偏心カムが前記クランプ部材に対して下から押圧することに起因する前記クランプ部材からの反力により、前記クランプシャフトの中央部分が前記蓋部材を押圧するようになっており、前記クランプシャフトが開蓋姿勢をとっているときには、前記受圧部に対する前記第1偏心カムの押圧が解除されるとともに、前記クランプ部材に対する前記第2偏心カムの押圧が解除されるようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記受圧部は、前記受圧部に対して前記第1偏心カムの軸線方向への挿抜を許容する貫通孔状をなしており、前記第1偏心カムは、前記クランプシャフトよりも小径であって、前記クランプシャフトの端面から軸線方向に突出した形態であり、前記クランプシャフトの端面が前記受圧部の孔縁部に対して軸線方向に当接することで、前記クランプシャフトが軸線方向に位置決めされるようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記クランプ部材には、貫通形態であって円形をなす嵌合孔が形成され、前記第2偏心カムは円形をなしており、前記嵌合孔に対し前記第2偏心カムが相対回転可能に嵌合されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
クランプシャフトを回転して閉蓋姿勢にすると、クランプシャフトの両端部においては、一対の第1偏心カムが受圧部を下から押圧するので、受圧部からの反力によりクランプシャフトが蓋部材の上面を押圧する。また、一対の第1偏心カムの間の中央側部分においては、第2偏心カムがクランプ部材を下から押圧して押し上げるので、フックが槽本体に係止し、それ以上のクランプ部材の上動が規制される。すると、クランプ部材からの反力により、クランプシャフトが蓋部材の上面を押圧する。これにより、蓋部材は、そのクランプシャフトの軸線方向における両端部領域だけでなく、第2偏心カム及びクランプ部材の配置されている中央側領域においても、開口部を確実に閉塞する状態に保持される。
また、開口部を開放する際には、クランプシャフトを回転して開蓋姿勢にする。これにより、受圧部に対する第1偏心カムの押圧が解除されるので、蓋部材は、受圧部からの反力を利用したクランプシャフトの押圧から解放される。また、クランプ部材に対する第2偏心カムの押圧も解除されるので、蓋部材は、クランプ部材からの反力を利用したクランプシャフトからの押圧から解放される。これにより、蓋部材を開口部から外すことが可能となる。
本発明によれば、クランプシャフトの軸線方向における中央側部分において蓋部材を閉蓋状態に保持するための手段として、第2偏心カムとクランプ部材とを設けたので、クランプシャフトを剛性向上のために大径化する必要はない。したがって、クランプシャフトの大径化に起因する重量増を回避することができる。
また、第2偏心カムはクランプシャフトに一体に設けているので、クランプシャフトの両端部において蓋部材を押圧する作業と、クランプシャフトの中央側部分において蓋部材を押圧する作業の両方を、クランプシャフトを回転させるというワンアクションの動作によって行うことができ、作業性に優れている。
<請求項2の発明>
受圧部に第1偏心カムを挿入したときには、クランプシャフトの端面が受圧部の後縁に当接することにより、クランプシャフトが軸線方向において位置決めされるので、軸線方向において第1偏心カムが受圧部から外れる虞はない。
<請求項3の発明>
嵌合孔と第2偏心カムとの嵌合により、クランプ部材とクランプシャフトが一体化されているので、クランプ部材とクランプシャフトの取り扱いが簡単である。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のバレル研磨機は、バレル槽10内にマス(図示せず)を収容してバレル研磨を行うようにしたものであって、バレル槽10は、上面に開口部12が形成された槽本体11と、槽本体11に対し開口部12を開閉するように着脱される蓋部材13と、槽本体11に取り付けた蓋部材13を閉蓋状態に保持するためのクランプ手段20とを備えて構成されている。
槽本体11の開口部12は、前後方向(図1及び図2における左右方向)に細長い方形をなし、蓋部材13も、開口部12と同様に前後方向に細長い方形をなしている。蓋部材13は、略平板状をなす蓋本体14と、蓋本体14の上面に固定された4つの受け部材15とを備えて構成される。受け部材15は、図3〜図6に示すように、左右方向に長いブロック状をなし、蓋本体14の長さ方向(前後方向)における両端の2位置と、前後方向における中央位置よりも少し前方(図1及び図2における右方)の位置及び中央位置よりも少し後方の位置の合計4箇所に配置されている。両端に位置する2つの受け部材15の上面は、水平な平面からなる第1押圧面16Aとなっており、残りの2つの受け部材15の上面は、水平な平面からなる第2押圧面16Bとなっている。
次に、クランプ手段20について説明する。
槽本体11の前後両端部には、一対の支持板21F,21Rが、槽本体11の上方へ突出した形態で固定されている。各支持板21F,21Rには、縦長の長円形をなす長孔22F,22Rが、前後方向に貫通する形態で形成されており、各長孔22F,22Rの上端部は受圧部23となっている。一対の支持板21F,21Rのうち前側の支持板21Fには、長孔22Fを前方から塞ぐ閉塞板24が取り付けられている。また、槽本体11の左右両側壁には、その上端縁に沿って前後方向に延びる左右一対の係止縁部25が形成されている。
クランプ手段20は、1本のクランプシャフト26と、前後一対のクランプ部材37とを備えている。クランプシャフト26は、軸線を前後方向に向け、その横断面形状は円形をなしている。また、クランプシャフト26の軸線方向(前後方向)における略中央部分には、クランプシャフト26を回転操作するための操作バー27が一体回転し得るように固着されている。操作バー27は、クランプシャフト26から径方向に延出する前後一対のアーム部28と、両アーム部28の延出端同士を連結する前後方向に長い把持部29とから構成されている。
クランプシャフト26の前後両端部には、一対の第1偏心カム30F,30Rが一体に形成されている。一対の第1偏心カム30F,30Rは、軸線をクランプシャフト26と平行に向けた円柱形をなし、クランプシャフト26の軸線に対して径方向に偏心させた状態で、クランプシャフト26の前後両端面から軸線方向に突出している。第1偏心カム30F,30Rの外径はクランプシャフト26よりも小さく、前側の第1偏心カム30Fと後側の第1偏心カム30Rの偏心方向は、互いに同じ向きである。
クランプシャフト26には、操作バー27を挟むように前後に間隔を空けた一対の第2偏心カム31が設けられている。図10に示すように、第2偏心カム31は、クランプシャフト26とは別体の筒状部品からなり、第2偏心カム31の外周面はクランプシャフト26よりも大径の円形をなす。第2偏心カム31には、その軸線に対して偏心した円形の貫通孔32が形成され、この貫通孔32がクランプシャフト26に対して径方向へのガタ付きなく外嵌されている。
また、第2偏心カム31の前後方向における一方の端部には鍔部33が形成され、鍔部33には、外周側から径方向に貫通する雌ねじ孔34が形成され、この雌ねじ孔34に螺合したビス35が、クランプシャフト26の外周に食い込んでいる。このビス35の食い込み作用により、第2偏心カム31が、クランプシャフト26に対して軸線方向及び周方向への相対移動を規制された状態(即ち、一体回転可能な状態)で固着されている。この第2偏心カム31の偏心方向は、上記第1偏心カム30F,30Rの偏心方向と同じ方向であり、第1偏心カム30F,30Rの軸線と第2偏心カム31の軸線とは同軸上に位置している。
第2偏心カム31の外周には、円筒状のブッシュ36が外嵌されており、このブッシュ36の外周には、クランプ部材37が外嵌されている。クランプ部材37は、図4に示すように、蓋部材13の上方をクランプシャフト26の軸線と交差する左右方向に横切る形態で配されるものであって、左右方向(クランプシャフト26の軸線と交差する方向)に長い板材からなるクランプ本体38と、前後一対の嵌合板39とを組み付けて構成されている。
クランプ本体38の左右方向における中央部には前後方向に貫通する逃がし孔40が形成されている。一対の嵌合板39は、クランプ本体38の前面と後面にボルト締めにより固着されており、この一対の嵌合板39における逃がし孔40と対応する領域には、互いに軸線を合致させた円形をなす嵌合孔41が形成されている。この嵌合孔41は、ブッシュ36の外周に対して径方向のガタ付きなく外嵌され、これにより、第2偏心カム31が、クランプ部材37に対して相対回転となっている。尚、逃がし孔40にはブッシュ36が非接触の状態で貫通されている。また、一対の嵌合板39のクランプ本体38に対するボルト締め位置を調整することにより、クランプ部材37の槽本体11に対する係止度合い(第2押圧面16Bに対するクランプシャフト26の押圧力の強さ)を調整できる。
また、このクランプ部材37(クランプ本体38と一対の嵌合板39)は、第2偏心カム31の鍔部33と、クランプシャフト26に固着されたリング状部材42との間で挟まれることにより、第2偏心カム31及びクランプシャフト26に対して軸線方向の相対移動を規制されている。リング状部材42には、鍔部33と同じく、外周から内周に貫通する雌ねじ孔43が形成され、この雌ねじ孔43に螺合したビス44をクランプシャフト26の外周に食い込ませることにより、リング状部材42がクランプシャフト26に対して軸線方向及び周方向への相対移動を規制された状態で固着されている。このように、クランプ部材37に設けた貫通形態の嵌合孔41と第2偏心カム31とを嵌合させているので、クランプ部材37とクランプシャフト26が一体化され、クランプ部材37とクランプシャフト26の取り扱いが簡単となっている。
図3〜図6に示すように、クランプ本体38の左右両端部のうち一方の端部には、下向きに延出してその延出端に内向きの爪を有する固定フック45が形成されている。クランプ本体38における固定フック45と反対側の端部には、軸線をクランプシャフト26と平行な連結軸を支点として左右に揺動可能であって、下端部に内向きの爪を有する可動フック46が取り付けられている。また、前側のクランプ部材37の可動フック46と、後側のクランプ部材37の可動フック46は、前後方向に長い第1連結バー47によって一体に揺動し得るように連結されている。さらに、前側のクランプ本体38と後側のクランプ本体38も、第2偏心カム31への嵌合位置と固定フック45との間の位置において、前後方向に長い第2連結バー48により連結されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
バレル槽10の開口部12を閉塞する際には、蓋部材13を槽本体11の上面に載せて開口部12を塞ぐ。この後、クランプシャフト26を開蓋姿勢、即ち第1偏心カム30F,30Rと第2偏心カム31を下方へ偏心させた姿勢(図5及び図6を参照)とし、そのクランプシャフト26の後端側の第1偏心カム30Rを、前方から後側の長孔22Rに貫通させる。このとき、クランプシャフト26の後端面が後側の支持板21Rの前面に係止するので、クランプシャフト26が槽本体11及び蓋部材13に対して過剰に後方へ移動することはない。
この後、クランプシャフト26の前端側の第1偏心カム30Fを、前側の長孔22Fに対して後方から差し込み、この第1偏心カム30Fの前端を閉塞板24に突き当てる。これにより、クランプシャフト26が、その軸線方向(前後方向)において槽本体11及び蓋部材13に対して位置決めされるので、クランプシャフト26から手を離す。すると、図5に示すように、クランプシャフト26の両端部が一対の第1押圧面16Aに載置されるとともに、図6に示すように、クランプシャフト26の中央側部分が一対の第2押圧面16Bに載置される。この一対の第2押圧面16Bは、一対のクランプ部材37の間に位置する。
この状態では、第1偏心カム30F,30Rはクランプシャフト26に対して下方へ偏心しているので、前後両第1偏心カム30F,30Rは、受圧部23とは非接触の状態、即ち受圧部23に対して下方へ離間した位置にある。また、第2偏心カム31もクランプシャフト26に対して下方へ偏心しているので、クランプ部材37は比較的低い位置にあり、図6に示すように、固定フック45と可動フック46は、槽本体11の係止縁部25よりも下方に位置した状態、即ち係止縁部25と非接触の状態となっている。このようにクランプシャフト26が開蓋姿勢にあるときには、蓋部材13は、槽本体11の上面に押し付けられておらず、単に載置されているだけである。
この状態から、操作バー27を掴み、開蓋姿勢のクランプシャフト26を閉蓋姿勢となるまで約180°反転させるように回転させる。ここで、第1偏心カム30F,30Rは長孔22F,22Rに嵌合されているので、上下方向への移動は許容されているが、大きく左右へ移動することは規制されている。したがって、クランプシャフト26は、第1押圧面16A及び第2押圧面16B上を擦りながら高さを変えずに左右に水平移動しながら回転する。このクランプシャフト26の回転に伴い、第1偏心カム30F,30Rは、水平移動するクランプシャフト26に対して上方へ偏心するように公転(偏心回転)し、図3に示すように、受圧部23に対して下から押圧するように当接する。受圧部23は、槽本体11に対して固定されているので、受圧部23からの反力により、第1偏心カム30F,30R及びクランプシャフト26の前後両端部が下向きの力を受け、この下向きの力が第1押圧面16Aに対して押圧力として作用する。この第1偏心カム30F,30Rのクランプ作用により、蓋部材13の前後両端部が上から押さえ付けられ、開口部12を隙間なく閉塞した状態に保持される。
また、クランプシャフト26を閉蓋姿勢へ回転させると、第2偏心カム31も、第1偏心カム30F,30Rと同様、クランプシャフト26に対して上方へ偏心する位置へ公転する(図4を参照)。公転する過程では、クランプ部材37が第2偏心カム31によって上方へ持ち上げられるので、固定フック45と可動フック46が、槽本体11の係止縁部25に対して下から係止され、この係止作用によってそれ以上のクランプ部材37の上動が規制される。すると、クランプ部材37からの反力により、第2偏心カム31及びクランプシャフト26の中央側部分が下向きの力を受け、この下向きの力が第2押圧面16Bに対して押圧力として作用する。この第2偏心カム31のクランプ作用により、蓋部材13の前後方向における略中央部分が上から押さえ付けられ、開口部12を隙間なく閉塞した状態に保持される。以上のようにして、蓋部材13は、その前端から後端に至るまで、確実に閉蓋状態に保持されるのである。
蓋部材13を槽本体11から外して開口部12を開放する際には、クランプシャフト26を回転して開蓋姿勢にする。これにより、受圧部23に対する第1偏心カム30F,30Rの押圧が解除されるので、蓋部材13は、受圧部23からの反力を利用したクランプシャフト26の押圧から解放される。また、クランプ部材37に対する第2偏心カム31の押圧も解除されるので、蓋部材13は、クランプ部材37からの反力を利用したクランプシャフト26からの押圧から解放される。
このようにして第1偏心カム30F,30Rと第2偏心カム31によるクランプを解除した後は、クランプシャフト26を後方へ移動させることにより前側の第1偏心カム30Fを前側の長孔22Fから抜き取り、クランプシャフト26を少し傾けて前方へ移動させることにより、後側の第1偏心カム30Rを後側の長孔22Rから抜き取り、クランプシャフト26とクランプ部材37を蓋部材13から待避させるように外す。この後、蓋部材13を持ち上げて槽本体11から待避させればよい。
上述のように本実施形態においては、クランプシャフト26の軸線方向における中央側部分において蓋部材13を閉蓋状態に保持するための手段として、第2偏心カム31とクランプ部材37とを設けたので、クランプシャフト26を剛性向上のために大径化する必要はない。したがって、クランプシャフト26の大径化に起因する重量増を回避することができる。
また、第1偏心カム30F,30Rと第2偏心カム31がクランプシャフト26に一体回転し得るように設けられているので、クランプシャフト26の両端部において蓋部材13を押圧する作業と、クランプシャフト26の中央側部分において蓋部材13を押圧する作業の両方を、クランプシャフト26を回転させるというワンアクションの動作によって行うことができ、作業性に優れている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)クランプシャフトの横断面形状は、円形に限らず、非円形(例えば、楕円形など)であってもよい。
(2)第1偏心カムの外径は、クランプシャフトの外径と同じか、それよりも大きい寸法であってもよい。
(3)第2偏心カムの外径は、クランプシャフトの外径と同じか、それよりも小さい寸法であってもよい。
(4)第1偏心カムの横断面形状は、円形に限らず、非円形(例えば、楕円形など)であってもよい。
(5)第2偏心カムの横断面形状は、円形に限らず、非円形(例えば、楕円形など)であってもよい。
(6)受圧部は、孔状に限らず、略L字形に屈曲された形態とし、第1偏心カムをクランプシャフトの軸線方向と交差する方向に取り付けるようにしてもよい。
(7)第2偏心カムは、クランプ部材を貫通する形態に限らず、クランプ部材に対しクランプシャフトの軸線方向と交差する方向に離脱できる形態であってもよい。
(8)第2偏心カム及びクランプ部材によって蓋を押圧する位置は、1箇所だけでもよく、3箇所以上であってもよい。
実施形態1の平面図 一部切欠側面図 第1偏心カムによってクランプしている状態を拡大してあらわす一部切欠正面図 第2偏心カムによってクランプしている状態を拡大してあらわす断面図 第1偏心カムによるクランプを解除した状態を拡大してあらわす一部切欠正面図 第2偏心カムによるクランプを解除した状態を拡大してあらわす断面図 前側の第1偏心カムによってクランプしている状態を拡大してあらわす一部切欠側面図 後側の第1偏心カムによってクランプしている状態を拡大してあらわす一部切欠側面図 クランプ手段の拡大側面図 クランプ手段の一部切欠拡大平面図
符号の説明
10…バレル槽
11…槽本体
12…開口部
13…蓋部材
23…受圧部
26…クランプシャフト
30F,30R…第1偏心カム
31…第2偏心カム
37…クランプ部材
41…嵌合孔
45…固定フック
46…可動フック

Claims (3)

  1. マスが収容される槽本体の上面の開口部が蓋部材によって開閉されるようになっているバレル槽と、
    前記槽本体の両端部に固定して設けられた一対の受圧部と、
    前記蓋部材の上面に当接可能であり、軸線回りに閉蓋姿勢と開蓋姿勢との間で回転し得るように設けられたクランプシャフトと、
    前記クランプシャフトの軸線に対して径方向に偏心し、前記クランプシャフトの両端部に一体回転し得るように設けられた一対の第1偏心カムと、
    前記クランプシャフトの軸線に対して径方向に偏心し、前記クランプシャフトの軸線方向における前記一対の第1偏心カムの間の位置に配されて、前記クランプシャフトと一体回転可能な第2偏心カムと、
    前記蓋部材の上方を前記クランプシャフトの軸線と交差する方向に横切る形態で配され、両端部には前記槽本体に対して下から係止可能なフックを備えたクランプ部材とを備えており、
    前記クランプシャフトが閉蓋姿勢をとっているときには、前記第1偏心カムが前記受圧部に対して下から押圧することに起因する前記受圧部からの反力により、前記クランプシャフトの両端部が前記蓋部材を押圧し、
    同じく前記クランプシャフトが閉蓋姿勢をとっているときには、前記第2偏心カムが前記クランプ部材に対して下から押圧することに起因する前記クランプ部材からの反力により、前記クランプシャフトの中央部分が前記蓋部材を押圧するようになっており、
    前記クランプシャフトが開蓋姿勢をとっているときには、前記受圧部に対する前記第1偏心カムの押圧が解除されるとともに、前記クランプ部材に対する前記第2偏心カムの押圧が解除されるようになっていることを特徴とするバレル研磨機。
  2. 前記受圧部は、前記受圧部に対して前記第1偏心カムの軸線方向への挿抜を許容する貫通孔状をなしており、
    前記第1偏心カムは、前記クランプシャフトよりも小径であって、前記クランプシャフトの端面から軸線方向に突出した形態であり、
    前記クランプシャフトの端面が前記受圧部の孔縁部に対して軸線方向に当接することで、前記クランプシャフトが軸線方向に位置決めされるようになっていることを特徴とする請求項1記載のバレル研磨機。
  3. 前記クランプ部材には、貫通形態であって円形をなす嵌合孔が形成され、
    前記第2偏心カムは円形をなしており、
    前記嵌合孔に対し前記第2偏心カムが相対回転可能に嵌合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバレル研磨機。
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