JP3201066U - 防水扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いシール性を確保することのできる防水扉装置を提供する。【解決手段】裏側を向く規制面116aが形成された規制部111と、扉本体20が開口部分210を覆う位置に配置された状態において扉本体と建造物200の壁面201との間に介在するシール部材30と、表裏方向と直交する水平方向に延びる軸回りに回転可能なロック部材50と、ロック部材を回転操作可能な操作部材40とを設け、ロック部材に、規制面116aに裏側から当接可能な当接面52aを設けるとともに、当接面が規制面と当接してその表側への移動が規制された状態で操作部材により表側に向かって回転操作されたときに、扉本体との連結部分が扉本体と一体に裏側に移動するように、ロック部材を扉本体に連結する。【選択図】図4

Description

本考案は、建造物の壁面に形成された開口部分の表側に配置されて当該開口部分を開閉する扉を備えた防水扉装置に関する。
従来、建造物の壁面に形成された開口部分を開閉する扉を備えた扉装置において、この開口部分を水密状態で全閉にする防水扉装置が知られている。
例えば、特許文献1には、扉本体と、扉本体を駆動するモータと、開口部分の周囲に設けられたシール部材とを備え、扉本体がモータによって開口部分を覆う姿勢とされたときに扉本体がシール部材を押圧することで開口部分の周囲と扉本体との間がシールされるよう構成された装置が開示されている。
また、特許文献1とは異なり手動で扉本体によりシール部材を押圧する構成として、例えば、図11〜図13に示すような防水扉装置が知られている。
図11は、従来の防水扉装置800の正面図の一部を示した図である。図12は、図11のXII−XII線断面図の一部を示した図である。図13は、図13の一部を拡大して示した図である。これら図に示すように、従来の防水扉装置800では、扉本体801に、その外側面から外側に突出するロックピン810、および、ロックピン810を扉本体801に対して内外方向に移動させるためのレバー820が設けられている。また、建造物200に、ロックピン810が挿入される挿入孔850aが形成されたピン固定部材850が設けられている。
この防水扉装置800では、扉本体801が開口部分200Aを覆う位置に配置された状態で、レバー820の操作によってロックピン810が外側に押し出されて挿入孔850a内に挿入されることで、扉本体801がシール部材840を押圧するとともに、この押圧した状態で保持される。
詳細には、図12および図13に示すように、ロックピン810の先端部は、先端を頂部とする略円錐形とされており、挿入孔850aの扉本体801側の開口端851aがテーパ状とされている。そして、ロックピン810は、その先端部811が挿入孔850aの開口端851aの内側面上を摺動することで外側かつ開口部分側に向かって移動し、これに伴って扉本体が開口部分側に移動してシール部材840を押圧する。
特開2007−170112号公報
前記従来の防水扉装置800では、扉本体801をシール部材840を押圧しながら開口部分側に移動させるためにロックピン810(ロックピン810の先端部811)と挿入孔851a(挿入孔851aの開口端851a)の内側面とを摺動させている。そのため、これらロックピン810と挿入孔851の内側面とが摩耗するおそれがある。特に、扉本体の開閉頻度が大きい場合には、これらの摩耗が激しくなってシール性が悪化するおそれがある。
本考案は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、高いシール性を確保することのできる防水扉装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本考案は、建造物の壁面に形成された開口部分の表側に配置されて当該開口部分を開閉する扉を備えた防水扉装置であって、前記建造物に固定されて、前記開口部分から表側に離間した位置において裏側を向く規制面が形成された規制部を備え、前記扉は、前記開口部分を表側から覆う扉本体と、当該扉本体が前記開口部分を覆う位置に配置された状態において当該扉本体と前記建造物の壁面との間に介在するシール部材と、前記扉本体の表裏方向と直交する第1方向に延びる軸回りに回転可能に前記扉本体に連結されたロック部材と、当該ロック部材を回転操作可能な操作部材とを備え、前記ロック部材は、前記規制面に裏側から当接可能な当接面を備え、前記操作部材は、前記当接面が前記規制面に裏側から当接した状態で前記ロック部材を前記当接面が表側に向かう方向に回転させることで、前記扉本体を裏側に移動させることを特徴とする防水扉装置を提供する。
この装置では、ロック部材の当接面が規制部の規制面に裏側から当接してその表側への移動が規制された状態でロック部材が回転操作されることで、扉本体が裏側すなわち開口部分側に移動するよう構成されており、面どうしの当接によって扉本体がシール部材を押圧するようになっている。そのため、これら規制面と当接面との摩耗を抑制することができ、この摩耗に伴うシール性の悪化を抑制することができる。すなわち、扉本体を裏側すなわちシール部材を押圧する方向に移動させるために部品どうしを摺動させる場合に比べて、部品どうしの摩擦抵抗を小さく抑えることができ、これら部品の摩耗を抑制することができる。
前記構成において、前記規制面は、前記扉本体の表裏方向と直交する平面状を有し、前記当接面は、前記規制面の面接触可能な平面状を有するのが好ましい。
このようにすれば、当接面の一部と規制面とを当接させた後、ロック部材をさらに回転させることで、この一部分を中心としてロック部材を回転させることでロック部材ひいては扉本体を容易に裏側に移動させることができる。また、規制面と当接面どうしを面接触によって安定して当接させることができ、扉本体を、シール部材を押圧した位置で安定して保持することができる。
前記構成において、前記操作部材は、前記扉本体の外側面に回転可能に設けられた把持部と、前記ロック部材のうちその回転中心軸から裏側に離間した部分に接続される第1リンク部材と、前記把持部と前記第1リンク部材とを連結する第2リンク部材とを備え、前記扉本体は、前記第1リンク部材を表裏方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿って移動するように案内する案内部を備え、前記第2リンク部材は、前記把持部の回転に伴って前記第1リンク部材が前記第2方向に沿って移動するように当該把持部と前記第2リンク部材とにこれらと相対移動可能に連結されているのが好ましい。
このようにすれば、把持部を回転させるという簡単な操作で、ロック部材を回転させて扉本体を移動させることができる。
また、前記構成において、前記ロック部材は、前記扉本体の所定の方向の一方側の側面と他方側の側面とにそれぞれ1つずつ設けられており、前記第2リンク部材は、各ロック部材にそれぞれ1つずつ接続されており、前記第1リンク部材は、前記把持部と前記各ロック部材とをそれぞれ個別に連結するのが好ましい。
このようにすれば、把持部を操作することで、扉本体の所定の方向の両側にそれぞれ設けられた2つのロック部材を同時に操作することができるとともに、扉本体の所定の方向の両側においてそれぞれ規制面と当接面とが当接するため、扉本体をより均一に移動させて扉本体によってシール部材をより均一に押圧することができる。
また、前記装置において、前記規制部は、前記建造物の壁面に固定される固定部を備え、前記規制部の固定部は、当該固定部と前記建造物の壁面との間に挿入されて前記規制面と前記開口部分との表裏方向の距離を変更するための調節部材を取付可能な形状を有するのが好ましい。
このようにすれば、規制面の表裏方向の位置ひいては当接面と規制面とが当接するときの扉本体と建造物の壁面との離間量を容易に変更することができる。そのため、これら扉本体と建造物の壁面との間に介在するシール部材が扉本体により押圧される量すなわちシール部材の締め付け量を容易に変更することができる。
以上説明したように、高いシール性を確保できる防水扉装置を提供することができる。
本考案の実施形態にかかる防水扉装置の概略正面図である。 図1に示す防水扉装置のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3の一部拡大図である。 図2のV−V線断面の一部拡大図である。 ハンドルレバー操作時の図5に対応する図である。 ハンドルレバー操作時の図4に対応する図である。 ハンドルレバー操作時の図4に対応する図である。 ライナーの正面図である。 ライナーが取り付けられた状態の防水扉装置を示す図である。 従来の防水扉装置の正面図の一部を示した図である。 図11のXII−XII線断面図である。 図12の一部を拡大して示した図である。
本考案の実施形態に係る防水扉装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る防水扉装置1の概略正面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図3は、図1のIII−III線断面図である。図4は、図3の一部拡大図である。図5は、図4に対応する図であって図2のV−V線断面図の一部拡大図である。
図2等に示すように、建造物200の壁面201には、通路202の開口部分210が形成されている。本実形態では、開口部分210は上下方向に延びる壁面201に形成されている。
防水扉装置1は、開口部分210の表側に設けられて開口部分210を開閉する扉10と、建造物200の壁面201に固定される固定側部材100とを有する。以下において、開口部分210の表側であって図2の左を表、逆すなわち図2の右を裏という場合がある。また、図2の上下方向(図1の左右方向)を単に左右方向といい図2の下(図1の右)を単に右、図2の上(図1の左)を単に左というとともに、扉10において、図2の実線に示すように扉10が開口部分210を全閉にした状態における右側を単に右側、左側を単に左側という場合がある。
図1等に示すように、固定側部材100は、開口部分210を囲むように建造物200の壁面201に固定されるパネル状の枠本体101と、規制部材(規制部)110とを有する。
枠本体101は、ボルト等により建造物200の壁面201に固定されている。扉10は、この枠本体101にヒンジ2を介して開閉可能に固定されている。本実施形態では、上下に2つのヒンジ2が設けられている。扉10は、図2に実線で示す全閉位置と、図2に破線で示す全開位置との間で回動可能に、これらヒンジ2を介して枠本体101に連結されている。
図3等に示すように、規制部材110は、板状の固定プレート(固定部)111と、固定プレート111から表側に突出する突出部112とを有する。本実施形態では、規制部材110は、それぞれ枠本体101の上部と下部とにそれぞれ1つずつ設けられている。これらは、上下に対称な構造を有する。
図5に示すように、固定プレート111は、正面視で四角形状を有している。規制部材110は、固定プレート111がボルト120によって枠本体101および建造物200の壁面201に固定されることで、枠本体101および建造物200に固定されている。
具体的には、固定プレート111には、その左右両端にそれぞれ上下に並ぶ合計4つの貫通孔111aが形成されている。図4に示すように、枠本体101にもこれら貫通孔111aと対応する貫通孔101aが形成されている。そして、建造物200の壁面201のうちこれら孔111a,101aと対応する部分にボルト穴が形成されており、これら貫通孔111a,101aに表側からボルト120が挿通されてこれとボルト穴とが羅合することで、固定プレート111および規制部材110は建造物200に固定されている。
突出部112は、略直方体の外形を有する部材である。以下では、枠本体101の上部に設けられた規制部材110の突出部112について説明する。なお、下部に設けられた規制部材110の突出部112の構成は、以下の突出部112の説明において上下を逆に読み代えた構成となる。
突出部112は、固定プレート111の左右中央に設けられている。突出部112の表側部分の内側には、下側(扉10側)に開口する空間112aが形成されている。具体的には、突出部112の表側部分は、上部に設けられて水平に延びる上壁113と、この上壁113の左右両縁からそれぞれ下方に延びる側壁114,115と、上壁113の表側縁から下方に延びる規制壁116とで構成されており、突出部112の表側部分には、これら壁113〜116で囲まれた空間112aが形成されている。規制壁116は、前記のように上壁113の表側縁から下方に延びており、その裏側において、左右および上下に延びて裏側を向く平面状の規制面116aを有している。
扉10は、扉本体20と、シール部材30と、操作部材40と、偏心カム(ロック部材)50とを有する。
扉本体20は、開口部分210が上下方向に延びる四角形状を有するのに対応して正面視で四角形状を有する。扉本体20は、中空の部材であり、扉本体20の上面を構成する上壁20a、下面を構成する下壁20b、右側面を構成する右壁20c、左側面を構成する左壁20dと、表側面を構成するカバープレート20eと、裏側面を構成するスキンプレート20fとを有する。
扉本体20の上壁20aおよび下壁20bには、それぞれ後述する第2リンク部材43を上下に案内するためのガイド孔21が形成されている。図1に示す例では、扉本体20の左端に近い部分にガイド孔21が形成されている。また、図3に示すように、上壁20aおよび下壁20bには、ガイド孔21と連通する孔22aが形成されたガイド部材22が固定されている。すなわち、上壁20aには、その下面から下方に延びる筒状のガイド部材22が固定されており、このガイド部材22は内側に孔22aがガイド孔21と連通する位置に設けられている。また、下壁20bには、その上面から上方に延びる筒状のガイド部材22が固定されており、このガイド部材22は内側に孔22aがガイド孔21と連通する位置に設けられている。
シール部材30は、扉本体20が開口部分210を覆う位置に配置された状態において、この扉本体20の裏側面と枠本体101の表側面との間ひいては扉本体20と建造物200の壁面201との間を密閉するためのものである。シール部材30は弾性部材からなり、扉本体20の裏側面と枠本体101の表側面との間で弾性変形してこれらに密着することでこれらの間の隙間を密閉する。本実施形態では、シール部材30は、ゴムからなる。
シール部材30は、扉本体20の裏側面の外周全体にわたって設けられており、この扉本体20の裏側面を構成するスキンプレート20fの裏側に固定されている。
具体的には、図4に示すように、スキンプレート20fの裏側面にはシール部材30を挟み込むための固定部材20gが設けられており、シール部材30はその内側部分(上下中央側の部分)が固定部材20gに挟みこまれた状態でこの固定部材20gとともにスキンプレート20fにボルトで固定されている。この状態において、シール部材30の外側部分(上下外側の部分)30aは固定部材20gよりも外側に位置しており、シール部材30のうちこの外側部分30aが枠本体101の表側面に押し付けられることで、シール部材30は、枠本体101の表面と扉本体20との間の隙間を密閉する。
偏心カム50は、規制部材110と協働して、扉本体20を介してシール部材30を建造物200の壁面201側に押圧させるとともに扉本体20をこのシール部材30を押圧した位置で保持するためのものである。偏心カム50は、扉本体20の外側に扉本体20に対して回転可能に連結されている。本実施形態では、規制部材110に対応した位置であって、扉本体20の上部と下部とにそれぞれ1つずつ偏心カム50が設けられている。具体的には、扉本体20の上壁20aの上方と、扉本体20の下壁20bの下方とに偏心カム50がそれぞれ設けられている。
以下では、偏心カム50のうち上側に位置する偏心カム50(扉本体20の上壁20aの上方に設けられた偏心カム50)について説明する。なお、下側の偏心カム50(扉本体20の下壁20bの下方に設けられた偏心カム50)の構成は、以下の偏心カム50の説明において上下を逆によみ代えた構成となる。
偏心カム50は、左右に延びる円柱状のカム本体51と、カム本体51の外周面から径方向外側に突出する当接部52とを有する。これらカム本体51と当接部52とは、互いに一体に形成されており、偏心カム50は全体で扉本体20に回転可能に連結されている。
具体的には、扉本体20の上壁20aの上面には、左右方向に互いに対向する一対の支持部25が設けられているとともに、これら支持部25の間にわたって延びる円柱部材26が設けられている。一方、カム本体51には、その左右を貫通する孔51aが形成されている。この孔51aは、カム本体51の中心軸から表側に離間した位置に形成されている。カム本体51は、この孔51a内に円柱部材26が挿通されることで、支持部25および扉本体20によって、この孔51aおよび円柱部材26の左右方向(第1方向)に延びる中心軸を中心として回転可能に連結されている。
当接部52は、カム本体51の外周面から径方向外側にまっすぐに延びる平面状の当接面52aを有している。本実施形態では、当接部52は、側面視で、当接面52aの先端(径方向外側縁)から裏側に湾曲しながら延びる形状を有している。
操作部材40は、偏心カム50を回転操作するためのものである。操作部材40は、ハンドルレバー(把持部)41と、ベース部材42と、リンク部材49とを有する。
ベース部材42は、扉本体20の内側に格納されて、扉本体20に回転可能に支持された部材である。本実施形態では、ベース部材42は、円板状を有し、その中心軸を中心として回転可能に支持されている。
ハンドルレバー41は、ベース部材42を回転操作するための部材であり、使用者が操作可能なように扉本体20の外側に設けられている。具体的には、ハンドルレバー41は、扉本体20の表側面を構成するカバープレート20eの外側に配置されている。ハンドルレバー41は、カバープレート20eに設けられた貫通孔を通じてベース部材42と連結されており、ハンドルレバー41を回転操作することで、ベース部材42が回転するようになっている。
リンク部材49は、ベース部材42の回転に伴って偏心カム50を回転させるためのものである。本実施形態では、2つの偏心カム50に対応してそれぞれ2つのリンク部材49が設けられている。これらリンク部材49は、ベース部材42の中心軸を中心として点対象な構成を有している。以下では、上側の偏心カム50を回転させるためのリンク部材49について説明する。なお、下側の偏心カム50を回転させるためのリンク部材49の構成は、以下のリンク部材49の説明において上下を逆に読み替えた構成となる。
リンク部材49は、第1リンク部材43と第2リンク部材44とを含む。
第1リンク部材43は、上下に延びる棒状部材であり、上端を除く部分は扉本体20の内側に格納されている。具体的には、第1リンク部材43の上部は、ガイド部材22の内側の孔22aおよびガイド孔21に挿通されており、このガイド孔21を通じて扉本体20の上壁20aから上方に突出している。ガイド部材22の内側の孔22aおよびガイド孔21の各孔径は、第1リンク部材43のうちこれらに挿通される部分の外径よりもわずかに大きい寸法を有しており、第1リンク部材43は、これら孔22a、21の内側面によって上下に案内される。
第1リンク部材43の上端は、偏心カム50に連結されている。具体的には、第1リンク部材43の上端は、偏心カム50のうち偏心カム50の回転中心すなわち孔51aが形成された部分よりも裏側に離間した位置に連結されている。従って、第1リンク部材43が上下に移動すると、これに伴って偏心カム50は円柱部材26の中心軸を回転中心として回転する。本実施形態では、第1リンク部材43と偏心カム50とは一体に移動するように連結されている。
第2リンク部材44は、第1リンク部材43とベース部材42とを連結している。具体的には、第2リンク部材44は、棒状部材であり、その一方端において第1リンク部材43の下端と連結され、その他方端においてベース部材42と連結されている。第2リンク部材44の他方端は、ベース部材42のうちベース部材42の中心軸よりも径方向外側の部分(実施形態では、外周縁付近)と連結されている。
また、第2リンク部材44は、ベース部材42および第1リンク部材43に、各連結部分まわりに回転可能に連結されている。詳細には、第2リンク部材44とベース部材42とは、それぞれに形成された連結孔に軸部材が挿通されることでこの軸部材回りに相対的に回転可能に連結されている。また、第2リンク部材44と第1リンク部材43とも、同様に、それぞれに形成された連結孔に軸部材が挿通されることでこの軸部材回りに相対的に回転可能に連結されている。さらに、第2リンク部材44と第1リンク部材43とは、図4に示すように、表裏方向にわずかに相対移動可能に連結されている。
リンク部材49がこのように構成されることで、ハンドルレバー41が図6の矢印で示すように、また、破線から実線で示すように、押し下げられると、ベース部材42が矢印のように回転する。これに伴い、第2リンク部材44は第1リンク部材43を押上げ、第1リンク部材43は、ガイド部材22およびガイド孔21に沿って上方に移動する。また、同時に、下側に設けられた第2リンク部材44は下側に設けられた第1リンク部材43を押し下げ、この第1リンク部材43は下方に移動する。そして、第1リンク部材43が上方および下方に移動することで、偏心カム50が図4の矢印で示す方向に移動する。なお、ハンドルレバー41が逆方向に操作された場合には、それぞれ逆の方向に移動する。
次に、以上のように構成された係る防水扉装置1を全閉にするときの操作手順および作用について、図6、図7および図8を用いて説明する。図7、図8は、図4の上側部分を示した図である。なお、図7、図8では、断面を示す斜線は省略している。また、以下では、上側の偏心カム50およびリンク部材49の動作について説明するが、下側の偏心カム50およびリンク部材49の動作については、以下の説明において上下を逆に読み替えればよい。
図7に示すように、まず、扉10を全閉位置に配置する。このとき、図8の破線に示すように偏心カム50の当接部52と規制部材110とが接触しないように、当接部52を裏側かつ下方に配置しておく。具体的には、ハンドルレバー41を図6の破線のように右斜め上方に傾斜する状態として、第2リンク部材44および第1リンク部材43を下側の位置として、偏心カム50の当接部52を押し下げておく。
次に、ハンドルレバー41を押し下げる。前記のように、ハンドルレバー41が押し下げられると、ベース部材42が回転して、第2リンク部材44が上方に移動し、第1リンク部材43は、ガイド部材22およびガイド孔21に案内されて上方に移動する。そして、偏心カム50が表側に向かって回転する。このとき、図7の実線で示すように、当接部52は表側に搖動し、当接面52aの一部が規制面116aに裏側から当接する。詳細には、当接面52aの一部が規制面116aの下端と当接する。このようにして、当接面52aが規制面116aに裏側から当接すると、当接面52aすなわち当接部52の表側への移動は規制される。
この状態、すなわち図7の実線で示す状態および図8の破線で示す状態で、ハンドルレバー41をさらに下方に押し下げると、当接部52の表側への移動が規制された状態で偏心カム50が回転することになる。そのため、図8の実線で示すように、偏心カム50と扉本体20との連結部分および扉本体20が、裏側に移動し、シール部材30が裏側に押圧される。詳細には、このとき、偏心カム50は、円柱部材26の裏側への移動を伴いながら、この円柱部材26の中心軸を回転中心として回転し、偏心カム50と扉本体20との連結部分が裏側へ移動する。そして、これに伴って扉本体20が裏側へ移動して、シール部材30の外側部分30aが枠本体101に押し付けられる。また、当接面52aは、規制面116aと面接触し、当接面52aの移動ひいては扉本体20の表側への移動は規制され、扉本体20は、シール部材30を押圧した位置で保持される。
このようにして、本実施形態に係る防水扉装置1では、ハンドルレバー41の操作に応じて偏心カム50が回転して当接面52aが規制面116aに裏側から当接することで、扉本体20によりシール部材30を建造物200の壁面201(詳細には、枠本体101)に押し付けさせて、扉本体20と建造物200の壁面201との間を密閉することができる。
なお、扉本体20を開放する場合には、ハンドルレバー41を前記とは逆方向に操作して、当接部52を下方に押し下げて当接面52aと規制面116aとの当接を解除し、その後、扉本体20を表側に引っ張ればよい。
ここで、シール部材30の押圧量すなわち締め付け量は、当接面52aが規制面116aと当接する位置により決定される。従って、規制面116aの位置を変更すれば、シール部材30の押圧量を変更することができる。例えば、規制面116aがより表側に位置しており当接面52aがより表側で規制面116aと当接する場合では、これらの当接時の扉本体20の位置はより表側となり、シール部材30の押圧量は小さくなる。
これに対して、本実施形態では、固定側部材100の表裏方向の位置が容易に変更できるように構成されている。具体的には、固定側部材100と枠本体101との間に図9に示すライナー(調節部材)180を容易に取り付けることができ、このライナー180を取り付けることで固定側部材100ひいては規制面116aの位置をより表側にすることができるようになっている。また、逆に、ライナー180を取り付けている状態からこれを取り外すことで規制面116aの位置をより裏側にできるようになっている。
図10は、図4に対応する図であってライナー180を取付た状態の図である。この図10および図9に示すように、ライナー180は、板状部材である。本実施形態では、ライナー180は、固定プレート111とほぼ同じ面積を有する長方形の板状を有している。ライナー180の左右両側には、それぞれ外縁に開口する切欠き181が1つずつ形成されている。各切欠き181は、固定プレート111を建造物200に固定するためのボルト120の軸部を開口部分から内側に挿入可能な形状を有している。
このように構成されたライナー180は、固定プレート111と枠本体101との間に挿入される。具体的には、切欠き181にボルト120の軸部が挿通された状態で固定プレート111と枠本体101との間に配置され、ボルト120が固定プレート111の表側から締め付けられることでこれらの間に固定される。特に、本実施形態では、前記のようにボルト120の軸部が挿通される切欠き181が、ライナーの外縁に開口しているため、ボルト120を完全に取り外すことなく緩めるだけでライナー180を固定プレート111と枠本体101との間に着脱することが可能となっている。
以上のように、本実施形態に係る防水扉装置1によれば、裏側を向く規制面116aが形成された規制部材110を建造物200に設けるとともに、扉10に、左右に延びる軸回りに回転可能な偏心カム50を設け、偏心カム50を回転操作することで、偏心カム50の当接部52の当接面52aを規制面116aに裏側から当接させるという簡単な構成で、扉本体20にシール部材30を押圧させることができる。そして、当接面52aと規制面116aとの当接によってこの押圧を実現していることで、これら面52a,116aが摩耗するのを抑制して、この摩耗に伴うシール性の悪化を抑制することができる。
また、本実施形態では、当接面52aと規制面116aとが平面状を有し、これらが面接触するように構成されている。そのため、当接面52aと規制面116aとを安定して当接させることができ、偏心カム50のがたつきを抑制して、扉本体20をシール部材30を押圧している位置で安定して保持することができる。
また、偏心カム50がリンク部材49を介してハンドルレバー41に連結されて、ハンドルレバー41の回転操作によって偏心カム50が回転して当接面52aが表裏方向に揺動するようになっている。そのため、ハンドルレバー41を回転させるという簡単な操作で、当接面52aを揺動させて当接面52aと規制面116aとの当接すなわちシール部材30の押圧を実現することができる。
また、本実施形態では、偏心カム50が扉本体20の上壁20aおよび下壁20bにそれぞれ個別に設けられているとともに、各偏心カム50を1つのハンドルレバー41の操作によって回転させることができるようになっている。そのため、各偏心カム50を同時に操作することができるとともに、当接面52aと規制面116aとが当接したときに規制面116aからより均一に扉本体20に裏向きの力が加えられるため、扉本体20によってシール部材30をより均一に押圧することができ、シール性を確保することができる。
また、本実施形態では、ライナー180が規制部材110に着脱可能であって、この着脱により規制面116aの位置を容易に変更できるようになっている。そのため、この位置の変更によってシール部材30の押圧量を容易に変更することができる。
1 防水扉装置
10 扉
20 扉本体
40 操作部材
41 ハンドルレバー(把持部)
43 第1リンク部材
44 第2リンク部材
50 偏心カム(ロック部材)
52 当接部
52a 当接面
101 規制部材(規制部)
111 固定プレート(固定部)
116a 規制面

Claims (5)

  1. 建造物の壁面に形成された開口部分の表側に配置されて当該開口部分を開閉する扉を備えた防水扉装置であって、
    前記建造物に固定されて、前記開口部分から表側に離間した位置において裏側を向く規制面が形成された規制部を備え、
    前記扉は、前記開口部分を表側から覆う扉本体と、当該扉本体が前記開口部分を覆う位置に配置された状態において当該扉本体と前記建造物の壁面との間に介在するシール部材と、前記扉本体の表裏方向と直交する第1方向に延びる軸回りに回転可能に前記扉本体に連結されたロック部材と、当該ロック部材を回転操作可能な操作部材とを備え、
    前記ロック部材は、前記規制面に裏側から当接可能な当接面を備え、
    前記操作部材は、前記当接面が前記規制面に裏側から当接した状態で前記ロック部材を前記当接面が表側に向かう方向に回転させることで、前記扉本体を裏側に移動させることを特徴とする防水扉装置。
  2. 請求項1に記載の防水扉装置において、
    前記規制面は、前記扉本体の表裏方向と直交する平面状を有し、
    前記当接面は、前記規制面の面接触可能な平面状を有することを特徴とする防水扉装置。
  3. 請求項1または2に記載の防水扉装置において、
    前記操作部材は、前記扉本体の外側面に回転可能に設けられた把持部と、前記ロック部材のうちその回転中心軸から裏側に離間した部分に接続される第1リンク部材と、前記把持部と前記第1リンク部材とを連結する第2リンク部材とを備え、
    前記扉本体は、前記第1リンク部材を表裏方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿って移動するように案内する案内部を備え、
    前記第2リンク部材は、前記把持部の回転に伴って前記第1リンク部材が前記第2方向に沿って移動するように当該把持部と前記第2リンク部材とにこれらと相対移動可能に連結されていることを特徴とする防水扉装置。
  4. 請求項3に記載の防水扉装置において、
    前記ロック部材は、前記扉本体の所定の方向の一方側の側面と他方側の側面とにそれぞれ1つずつ設けられており、
    前記第2リンク部材は、各ロック部材にそれぞれ1つずつ接続されており、
    前記第1リンク部材は、前記把持部と前記各ロック部材とをそれぞれ個別に連結することを特徴とする防水扉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の防水装置において、
    前記規制部は、前記建造物の壁面に固定される固定部を備え、
    前記規制部の固定部は、当該固定部と前記建造物の壁面との間に挿入されて前記規制面と前記開口部分との表裏方向の距離を変更するための調節部材を取付可能な形状を有することを特徴とする防水扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107120005A (zh) * 2017-06-29 2017-09-01 无锡德林船舶设备有限公司 自动锁紧机构及防火水密门

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