JP5047765B2 - 断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー - Google Patents
断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー Download PDFInfo
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Description
上記のような構成を有する請求項5に記載の発明によれば、イオン化の際に、オゾン及び電磁ノイズの発生、及び発塵を無くすことができる。
上記のような構成を有する請求項6に記載の発明によれば、ガスとして高純度N2ガス等のオゾンを発生しない程度に酸素を含む非反応性ガスを使用することにより、オゾン及び電磁ノイズの発生、及び発塵を無くすことができる。
(1−1)構成
(チャンバ)
図1に示すように、本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーには、筒状の荷電粒子発生用チャンバ(以下、チャンバという)10の上方の壁部に、軟X線等の放射線を透過する照射窓11が設けられると共に、該壁部の外側に突出するように放射線遮蔽用カバー12が設けられ、この放射線遮蔽用カバー12内に軟X線ヘッド等のイオン化源20が配設され、前記照射窓11を介して、チャンバ10内の空気をイオン化するように構成されている。
前記チャンバ10の内部には、図2に示すような構成を有する荷電粒子発生ノズル30が取り付けられている。すなわち、図2(A)(B)に示すように、荷電粒子発生ノズル30は、その一端が開放されると共に、上面の一部が切り欠かれた筒状とされている。
図1に示すように、前記分岐ライン40には、バブラー(気泡塔)50及びミストセパレータ60からなる加湿部が設けられている。すなわち、前記加湿部側フィルタ46の下流側に配設されたバブラー50には、その容器の上部に純水供給用配管51が接続され、前記バブラー容器内に純水を供給するように構成されている。
前記イオン化源20としては、例えば、軟X線発生装置の発生部、低エネルギーの電子線(ソフトエレクトロン)発生装置の発生部、密封放射線同位元素、紫外線発生装置の発生部を用いることができる。
軟X線は、3〜9.5keV程度のエネルギーを有する微弱X線であり、2mm厚さ程度の塩化ビニル板で容易に遮蔽することができるものである。また、紫外線発生装置から発生する紫外線は400nm以下の短波長であり、30W程度の出力である。
上記のような構成を有する本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーは、以下のように作用する。
ここで、前記微小ミスト(粗大荷電粒子)と空気イオン(小イオン)の電気的移動度について説明する。
上述したように、本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーによれば、正負イオンに水分子を凝縮させることにより、粗大化した正負の微小ミスト(粗大荷電粒子)を生成して、それらの移動速度を低下させることにより、正負荷電粒子の再結合による両極荷電粒子の消耗を低減することができる。その結果、チューブによるイオン(荷電粒子)の搬送距離を飛躍的に延ばすことができる。
本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーは、上記第1実施形態の変形例であって、同様の構成を有する2つのチャンバを用い、各チャンバ内にフィルタ電極を配設し、各チャンバ内で生成された両極荷電粒子のうち、そのチャンバで取り出したい単極荷電粒子と同極性の直流高電圧を各フィルタ電極に印加して、それと逆極性の荷電粒子を吸収することにより単極荷電粒子を取り出し、取り出した単極荷電粒子をそれぞれ別個に除電対象物の近傍まで搬送し、ユースポイントで正と負の荷電粒子をミキシングして除電対象物に吹き付けるように構成したものである。
図4に示したように、本実施形態においては、図1に示したと同様の構成を有する2つのチャンバ10a、10b内のそれぞれに、フィルタ電極70a、70bが配設され、これらのフィルタ電極70a、70bには、直流高圧電源71a、71bが接続されている。
上記のような構成を有する本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーは、以下のように作用する。
上述したように、本実施形態のイオン核凝縮型イオナイザーによれば、2つのチャンバ10a、10b内のそれぞれにおいて、正負イオンに水分子を凝縮させることにより、粗大化した正負の微小ミスト(粗大荷電粒子)を生成し、各チャンバに設けたフィルタ電極70a、70bによって単極荷電粒子を分離し、取り出した単極荷電粒子を、それぞれ別個に除電対象物の近傍まで搬送し、ユースポイントで正と負の荷電粒子をミキシングして除電対象物に吹き付けることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、具体的な各部材の形状、あるいは取付位置及び方法は適宜変更可能である。
11…照射窓
12…放射線遮蔽用カバー
13…エア供給口
14…吹出口
15…チューブ
16…フィルタ
17…流量計
18…流量調整バルブ
19…エアポンプ
20…イオン化源
30…荷電粒子発生ノズル
32…加圧エア供給口
33…加湿エア供給口
34…オリフィス
40…分岐ライン
50…バブラー
60…ミストセパレータ
70…フィルタ電極
71…直流高圧電源
Claims (6)
- 除電対象となる帯電体の近傍にイオン化されたイオン搬送ガスを搬送するチューブと、前記イオン搬送ガスの一部をチャンバ内でイオン化して正負イオンとするイオン化手段とを備えた荷電粒子搬送式イオナイザーであって、
前記チャンバの内部に荷電粒子発生ノズルが配設され、
この荷電粒子発生ノズル内に前記正負イオンを導入すると共に、加湿されたイオン搬送ガスと加圧されたイオン搬送ガスとを供給し、該ノズル内において前記正負イオンを核として過飽和状態の水蒸気を凝縮させることにより正負の微小ミストを発生させ、
前記正負イオンと正負微小ミストとの混合体を、前記チューブを介して、除電対象となる帯電体に吹き付けるように構成したことを特徴とする断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。 - 除電対象となる帯電体の近傍にイオン化されたイオン搬送ガスを搬送するチューブと、前記イオン搬送ガスの一部をチャンバ内でイオン化して正負イオンとするイオン化手段とを備えた荷電粒子搬送式イオナイザーであって、
前記チャンバとして、内部にフィルタ電極を備えた2つのチャンバが用いられ、
前記両チャンバの内部に荷電粒子発生ノズルが配設され、
一方のチャンバ内に配設されたフィルタ電極には正の電圧が印加され、他方のチャンバ内に配設されたフィルタ電極には負の電圧が印加されるように構成され、
前記荷電粒子発生ノズルのそれぞれに前記正負イオンを導入すると共に、加湿されたイオン搬送ガスと加圧されたイオン搬送ガスとを供給し、該ノズル内において前記正負イオンを核として過飽和状態の水蒸気を凝縮させることにより正負の微小ミストを発生させ、
各チャンバで発生した正負イオンと正負微小ミストとの混合体を、前記各フィルタ電極を通過させることによって、前記混合体から該フィルタ電極と同極性の単極イオン及び単極微小ミストのみを分離させ、
前記単極イオン及び単極微小ミストの混合体を、前記各チャンバに接続されたチューブを介して、除電対象となる帯電体に吹き付けるように構成したことを特徴とする断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。 - 前記荷電粒子発生ノズルは、その一端が開放されると共に、上面の一部が切り欠かれた筒状とされ、この切り欠き部分から前記正負イオンが該ノズル内に導入されるように構成され、
前記開放端の反対側にはオリフィスを備えた加圧エア供給口が形成され、この加圧エア供給口から加圧されたイオン搬送ガスが該ノズル内に供給されるように構成され、
該ノズルの側部には加湿エア供給口が形成され、この加湿エア供給口から飽和状態のイオン搬送ガスがノズル内に供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。 - 前記イオン搬送ガスの加湿手段が、バブラー及びミストセパレータから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。
- 前記イオン化手段は、軟X線発生装置又は密封放射性同位元素であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。
- 前記イオン搬送ガスは、高純度の非反応性ガスであり、
前記イオン化手段は、低エネルギー電子線発生装置、あるいは紫外線発生装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の断熱膨張によるイオン核凝縮を用いた荷電粒子搬送式イオナイザー。
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