JP2016201316A - 真空システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態に係る真空システムの全体構成を示すブロック図である。酸素供給源31は、通常酸素ボンベであり、市販のものがそのまま利用可能である。酸素供給源31は高圧の酸素ガス供給源である。酸素供給源31からの酸素ガスは、バルブ32を介し、圧力調整制御部33に供給される。
(構成例1)
図2には、本実施形態のオゾン生成器34の構成例を示す。オゾン生成器34は、多重管構造を有しており、中心に配置される第一の石英ガラス管51の内面に金属電極52が設置されている。金属電極52には交流高周波高圧電圧が印加されている。交流の周波数は10kHzから20kHzである。電圧は±15kVである。同芯軸を有する石英ガラスの2重管の2重目に当たる第二の石英ガラス管53が第一の石英ガラス管51の外周を覆うように配置され、軸方向両端が第一の石英ガラス管51の外周に溶接で接着されている。第二の石英ガラス管53の内面と第一の石英ガラス管51の外周面の間にオゾン生成空間54が形成されている。第二の石英ガラス管53の外周の一端側(図における左側)には、半径方向に伸びる石英ガラスの流入管55が溶接接続され、この流入管55の内部がオゾン生成空間54に連通している。この酸素ガスの流入管55には、テフロン(登録商標)のチューブを介して、酸素供給源からの酸素ガスが流入される。
構成例2を、図3に示す。中心の石英ガラス管88の内部には、金属棒84が設けられている。中心の石英ガラス管88を取り囲むようにして、石英ガラス管83が同心状に、かつ気密に取り付けられている。この例では、石英ガラス管83が石英ガラス管88に比べ軸方向の長さが短くなっている。石英ガラス管83の内部空間がオゾン生成空間82となっている。石英ガラス管83の図における左端には流入管86が接続され、図における右端には流出管87が接続され、入口管から酸素ガスがオゾン生成空間82に導入され、オゾン生成空間82のオゾン含有酸素ガスが流出管87から排出される。
図4は、オゾン生成器71を内蔵するプラスティックボックス72を示す。オゾン生成器71からはプラスティックボックス72に外壁を貫通して、酸素ガスを導入する流入管74とオゾンと酸素の混入ガスが出力される流出管75が設けられている。
酸素供給源31は、例えば酸素ボンベで構成され、この酸素ボンベは、通常14.7MPa=147気圧に昇圧した酸素を収容する。0.5m3の小型のボンベは、直径10cmで長さが50cmである。酸素ボンベには1気圧に戻した場合に約0.5m3の酸素ガスが詰められている。
従来、微小流量のオゾン分子流を分岐するために、マスフローコントローラまたはニードルバルブが用いられる。例えば、ニードルバルブでは、バルブシートに空いている穴に先細り状のニードルの先端を出入りさせ、ニードルの周囲とバルブシートとの隙間の大きさを変更して流量を変更する。すなわち、通過する気体の流量は隙間の大きさで決まる。そのために、温度変化と、機械的変動に対して、気体の流量が変動することが多く、安定して微小流量を流すことは困難であった。
(イオンビーム装置)
イオンビーム装置では、真空装置内部のコンタミネーション膜が、帯電してイオン軌道に影響を与える点は電子ビームと同じであるが、イオンが電子に比較して重いために、軌道の変化量は比較的に小さい。しかし、コンタミネーション膜への帯電がイオンによることも多く、軌道の不安定性が軽微であるとばかり決めつけられない。
極超短波紫外線は真空装置であって、13.5nmの超短波の紫外線を用いて半導体の表面の微細加工のための露光すなわちマスク像のパターン転写を行う。
(1)酸素の消費量が非常に小さい。従って、酸素ボンベを使用する場合にも、その交換頻度が低く問題が生じない。
(2)真空装置に必要な最少量のオゾンを生成して流入せしめるので、オゾン濃度は高濃度(10%)であるにもかかわらず、付加するオゾン関連の装置価格が安く、原料となる酸素が少量の消費で済む。電力は10W以下となる。
(3)オゾン発生器における消費電力が小さく、水冷が必要ではなく、冷却水、工業用冷却水または外付けのチラーなどが不要である。オゾン発生器の箱内部の空冷で十分全体が冷却できる。オゾン生成のための石英ガラス管の温度上昇も2度から3度以下に抑制できるために、オゾン濃度が低下することもない。
(4)高抵抗流路で流量コントロールを行うため、高価なマスフローコントローラが不要である。
(5)設備全体が簡略化されるため、低コスト化ができる。
(6)オゾン発生器が安価であり、安価なSEMや電子ビーム検査装置、寸法測長器にオゾン発生器を設置することも可能となる。
(7)従来の高濃度オゾン発生器は、高濃度のオゾンを200cc/分以上の流量で大量に発生させるためのものであった。上述したように、実際には、オゾン含有酸素ガスは0.2cc/分でよい。すなわち、従来のオゾン発生器では、実に0.1%のオゾン混合ガスを使用しているに過ぎず、残り99.9%のガスを廃棄していたことになる。本実施形態により、オゾンの有効利用が図れる。
(8)オゾンを含む酸素混合気体を微小量真空内に流すことにより、
(i)空内で半導体表面を加工する電子ビーム描画装置の電子光学鏡筒内面のコンタミネーション膜の除去ができる。
(ii)半導体表面と石英ガラス基板からなるマスク基板を観察するための、SEM(走査型電子顕微鏡)、電子ビーム検査装置、電子ビーム測定装置では観察対象となる基板表面のコンタミネーション膜が付着せず、観察が綺麗に観察できかつ、計測する寸法の測定値ばらつきが小さくなる。
(iii)イオンビーム装置においては、イオンビームによる観察像にコンタミネーション膜が付着しないので安定した観察像が取得でき、かつ寸法形状が安定して観察できる。(iv)極超短波リソグラフィ装置においては、ミラーおよびマスクに付着するコンタミネーション膜が除去できる。
Claims (7)
- 真空内で荷電粒子線または光子を用い、試料を加工または観察する真空装置と、
真空装置にオゾン含有酸素ガスを供給するオゾン供給装置と、
を含む真空システムであって、
前記オゾン供給装置は、
酸素ガス供給源と、
酸素供給源からの酸素ガスの気圧を所定値に制御する気圧制御手段と、
絶縁体で周囲を囲まれた断面積Aを有するオゾン生成空間に前記気圧制御手段からの酸素ガスを流すとともに、オゾン生成空間に高電圧高周波を印加することで酸素ガスからオゾン含有ガスを生成するオゾン生成器と、
オゾン生成器から真空装置に至るガス流路に設けられ、断面積Bを有する、高抵抗流路と、
を含み、
断面積Bが断面積Aに比較して小さいことによって、オゾン生成器にて生成されるオゾン含有ガスの流量に制限を加えることによって、オゾン生成空間を流れるオゾン含有酸素ガス流速を十分に低速とし、微小量で一定量のオゾン含有ガスが真空装置内に流入する、
真空システム。 - 請求項1に記載の真空システムであって、
前記気圧制御手段は、酸素ガス供給源から1.5気圧以上の酸素ガスを、1.5気圧以上の気圧から、1気圧までの気圧領域内で一定値に制御し、
前記オゾン生成器は、オゾン生成空間の断面積Aが30mm2以下であり、
前記高抵抗流路は、断面積Bが、1mm2以下であり、
前記真空装置の真空度は、10−3Pa以下である、
真空システム。 - 請求項1または2に記載の真空システムであって、
前記オゾン生成器のオゾン生成空間が、同心の石英ガラスからなる2重管の2重目の管を使用して形成される、
真空システム。 - 請求項3に記載の真空システムであって、
前記オゾン生成器の同心の石英ガラスからなる2重管の中の中心部に位置する第一番目の管内面に第1電極を設置し、第1電極に交流高電圧を印加し、2重管の第二番目の間の外壁に第2電極を設置し、接地する、
真空システム。 - 請求項1または2に記載の真空システムであって、
オゾン生成空間が中空石英ガラス管で構成され、中空石英管内周面と外周面にそれぞれ金属電極を形成し、該中空石英ガラス管に酸素ガスを流し、金属電極に高周波高圧電圧を印加して、中空ガラス館内において酸素ガスからオゾンを生成する、
真空システム。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の真空システムであって、
前記気圧制御手段における前記一定値が変更可能であり、酸素の気圧を変化せしめることをオゾン生成器におけるオゾン発生量が制御される、
真空システム。 - 請求範囲1〜6のいずれか1つに記載の真空システムであって、
前記酸素ガス供給源は、酸素ボンベである、
真空システム。
Priority Applications (1)
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JP2015082044A JP2016201316A (ja) | 2015-04-13 | 2015-04-13 | 真空システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016201316A true JP2016201316A (ja) | 2016-12-01 |
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ID=57424608
Family Applications (1)
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JP2015082044A Pending JP2016201316A (ja) | 2015-04-13 | 2015-04-13 | 真空システム |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5151009A (ja) * | 1974-10-29 | 1976-05-06 | Shimadzu Corp | Gasukyokyusochi |
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-
2015
- 2015-04-13 JP JP2015082044A patent/JP2016201316A/ja active Pending
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