JPH0722530A - 静電気除去方法及びその装置 - Google Patents
静電気除去方法及びその装置Info
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Abstract
気を除去する。 【構成】 送風機8から風道2内に送風して気体を移動
させる。さらに、風道2内に配置された光源4から紫外
線を気体に放射し、この気体の分子を構成する原子間の
結合エネルギーを上廻る紫外線のエネルギーにより、分
子を構成原子に分解し、イオンを発生させる。このイオ
ンにより静電気を中和して静電気の除去を行う。
Description
ロセス)などに利用し、紫外線を照射して気体のガス分
子をイオン化し、静電気を中和して除去する静電気除去
方法及びその装置に関する。
放電装置が知られている。このコロナ放電装置を用いた
静電気の除去、いわゆる、除電は、金属の針電極、例え
ばタングステン針に高電圧を印加してコロナ放電を発生
させている。このコロナ放電によって気体分子を分解し
てイオンを発生させ、このイオンで帯電した静電気を中
和して除去している。
電気除去装置では、コロナ放電の発生の際に、高電圧を
印加する金属の針電極(例えば、タングステン)が金属
微粒子として発生する。この金属微粒子が空気中に飛散
して浮遊する。すなわち、塵芥が発生する。さらに、コ
ロナ放電の発生の際にオゾンが発生してしまい、また、
電磁ノイズも発生し易い等々の欠点がある。このような
コロナ放電装置を静電気除去に用いた半導体製造工程で
は、半導体基板又は半導体素子に製造欠陥が多発し易
く、製造の歩留り低下の一因となっている。
る欠点を解決するものであり、極めて清浄な雰囲気を保
持し、効果的に静電気を中和して除去できる静電気除去
方法及びその装置を提供することを一目的とする。さら
に、半導体製造工程における静電気を中和して除去し、
半導体基板などの製造欠陥の発生を効果的に阻止できる
静電気除去装置を提供することを他の目的とする。
に、請求項1記載の発明の静電気除去方法は、紫外線を
気体に照射し、この気体の分子を構成する原子間の結合
エネルギーを上廻る紫外線のエネルギーにより、分子を
構成原子に分解し、イオンを発生させ、このイオンによ
り静電気を中和して静電気の除去を行うことを特徴とし
ている。
置は、風道と、風道内に配置され、紫外線を気体に放射
して分子を構成原子に分解し、イオンを発生させる紫外
線放射手段と、風道内に送風して気体を移動させるため
の送風手段と、紫外線放射手段及び送風手段の電源とな
る電力供給手段とを備え、発生したイオンにより静電気
を中和して静電気の除去を行う構成である。
発明の静電気除去装置は、半導体装置を処理するクリー
ンルーム又はクリーンベンチと、このクリーンルーム又
はクリーンベンチの吹出口近傍に設けられて紫外線を気
体に放射して分子を構成原子に分解し、イオンを発生さ
せる紫外線放射手段と、紫外線放射手段及び送風手段の
電源となる電力供給手段とを備え、発生したイオンによ
り静電気を中和して静電気の除去を行う構成である。
装置では、半導体基板にレジスト液を配置するスピンコ
ート装置と、紫外線を気体に放射して分子を構成原子に
分解し、イオンを発生させる紫外線放射手段と、気体を
送風して移動させるとともにスピンコート装置の回転盤
に送風する送風手段と、紫外線放射手段及び送風手段の
電源となる電力供給手段とを備え、発生したイオンによ
り静電気を中和して静電気の除去を行う構成である。
装置では、半導体基板の熱処理を行う電気炉と、電気炉
から突出して設けられるとともにガスが通流する石英管
と、石英管に接し又は近傍に配置されて、紫外線を気体
に放射して分子を構成原子に分解し、イオンを発生させ
る紫外線放射手段と、紫外線放射手段及び送風手段の電
源となる電力供給手段とを備え、発生したイオンにより
静電気を中和して静電気の除去を行う構成としている。
は、紫外線を気体に照射し、気体のガス分子をイオン化
して発生したイオンにより、極めて清浄な雰囲気を保持
して静電気が除去される。
内で、紫外線を気体に放射して分子を構成原子に分解し
てイオンを発生させる。さらに、送風して気体を移動さ
せるとともに、発生したイオンにより、静電気を中和し
て極めて清浄な雰囲気を保持して静電気を除去する。
導体装置を処理するクリーンルーム又はクリーンベンチ
の吹出口近傍で紫外線を気体に放射して分子を構成原子
に分解してイオンを発生させる。この発生したイオンに
より静電気を中和し、極めて清浄な雰囲気を保持して静
電気が除去され、クリーンルーム又はクリーンベンチで
の半導体基板の欠陥の発生を低減させる。
体基板にレジスト液を塗布するスピンコート装置の近傍
で、紫外線を気体に放射して分子を構成原子に分解し、
イオンを発生させる。この発生したイオンにより静電気
を中和し、極めて清浄な雰囲気を保持し、静電気が除去
されてスピンコート装置での半導体基板の製造欠陥の発
生が低減する。
体基板の熱処理を行う電気炉から突出して設けられた石
英管内の気体に紫外線を放射し、分子を構成原子に分解
してイオンを発生させる。この発生したイオンにより静
電気を中和して静電気を除去し、熱処理を行う電気炉で
の半導体基板の製造欠陥の発生が低減する。
の実施例を図面を参照して詳細に説明する。先ず、第1
の実施例を説明する。この第1の実施例は請求項1及び
請求項2に対応し、風道での静電気除去を行うものであ
る。図1は第1の実施例の構成を示す図である。図1に
おいて、この構成は、風道2内に設けられ、紫外線を照
射する水銀灯の光源4と、この光源4に接続される電源
6と、風道2内に送風し、ファンFとモータMとからな
る送風機8と、送風機8と接続される電源10とを有し
ている。
作及び機能について説明する。風道2を流れる気体に光
源4から紫外線Lを照射する。この紫外線Lにより気体
のガス分子をイオン化する。これによって静電気が中和
して除去される。
する。空気中に存在する気体は、周知のように窒素(N
2 )、酸素(O2 )、二酸化炭素(CO2 )、水H
2 (O)、メタン(CH4 )等である。表1は、このガ
ス分子の持つ化学結合エネルギーと、その波長の関係を
示したものである。
源の分光エネルギーの一例を示したものである。図2に
おいて、横軸は紫外光源の分光エネルギー、縦軸は強度
の相対値を示している。
た分子が、図2に示すように各種波長の持つエネルギー
によって化学結合が解離し、この解離で発生したイオン
によって静電気を中和して除去している。
酸素(O2 )の結合エネルギーは、表1に示すように4
94KJ/molであり、波長は225nmである。こ
の波長225nmより短い図2に示す波長領域では、酸
素分子を構成原子に分解するエネルギーとなる。したが
って、分子が解離してイオンとなり、この発生したイオ
ンによって高電圧に帯電した静電気を中和し、電位を低
下させて、その結果電位が零になり静電気が除去され
る。
った結果を示している。図3において、横軸は紫外線照
射時間であり、縦軸は静電気の帯電電位を示している。
図3において、帯電電位が約2.0kVの場合、自然放
電では紫外線照射時間である除電時間が5分経ても、帯
電電位は、ほとんど低減しない。ここで図1に示すよう
に、光源4から紫外線Lを照射し、さらに送風機8で送
風を行うと紫外線照射時間である除電時間が2分で略
0.2kVまで低減し、帯電した静電気が効果的に除去
されている。
いる近紫外線領域(波長314〜400nm)や遠紫外
線(波長100〜314nm)を含むとともに、ガス分
子が解離するエネルギーの範囲にある真空紫外領域(波
長0.2〜200nm)や真空紫外領域と重畳する軟X
線(波長30nm以下)などを含めて紫外線と定義す
る。
水銀灯を用いたが、この水銀灯に代えて水素放電管を使
用すれば、さらに効率の良いイオン化が行なわれて静電
気の除去効果が向上する。また、この第1の実施例で
は、従来行なわれていたコロナ放電による静電気の除去
に比較して、金属の微粒子の塵芥、オゾン、電磁ノイズ
などの発生がなくなり、極めて清浄な状態を保持して静
電気の除去が可能となる。
ついて説明する。この第2の実施例では、半導体製造工
程におけるクリーンルームでの静電気除去を行うもので
ある。図4は、この第2の実施例の構成を示す図であ
る。図4において、この構成では、クリーンルーム又は
クリーンベンチ12の吹出口14に紫外線を照射する水
銀灯の光源16と、この光源16に接続される電源18
とが設けられている。
作及び機能について説明する。クリーンルーム又はクリ
ーンベンチ12は乾燥した空気pを吹出口14から比較
的早い流速で送出するために、分子同士がこすれ合って
静電気を発生し易い。この発生した静電気が半導体基板
又は半導体素子などの試料に付着して、トラブルの原因
になる。
電した静電気が除去される。この作用は、第1の実施例
で説明した動作及び機能と同様である。なお、光源16
からの紫外線がクリーンルームやクリーンベンチ12で
の半導体製造工程上又は作業者の眼に悪影響がある場合
は、紫外線が通過し、かつ、遮光するカバー17を設け
ても良い。この第2の実施例では、クリーンルーム又は
クリーンベンチでの清浄雰囲気を汚すことなく静電気が
除去されて、半導体基板又は半導体素子の欠陥の発生を
効果的に阻止できる。
ついて説明する。この第3の実施例では、半導体製造工
程におけるスピンコート装置での静電気除去を行うもの
である。図5は、この第3の実施例の構成を示す図であ
る。図5において、この構成では送風装置20内に、空
気を吸入するための吸入孔20aが設けられている。さ
らに、送風装置20内の吸入孔20aの近傍にファンF
とモータMとからなる送風機22が設けられている。
銀灯の光源24と、この光源24に接続される電源26
と、送風機22の回転を通じて吸入孔20aから吸入し
た気体tが光源24を通じて送出孔20bから送風され
るスピンコート装置30とを有している。この送出孔2
0bから送出される気体tは、半導体基板が配置される
スピンコート装置30の回転盤30aに送風される。
作及び機能について説明する。スピンコート装置30の
回転盤30a上の半導体基板が2000〜10000r
pmで回転する。この際、静電気が発生して半導体基板
に塵芥が付着する。この状態でホトレジスト液などを塗
布し、かつ、回転させてレジスト膜を形成すると塵芥が
付着した部分がピンホールとなって製造欠陥が発生す
る。
した紫外線によりイオンが作られ、送風機22によりス
ピンコート装置30の回転盤30aに送風される。した
がって、静電気が除去された状態で、スピンコート装置
30の回転盤30a上の半導体基板にホトレジスト液を
塗布することが出来る。この場合、光源24から照射さ
れる紫外線は、スピンコート装置30に直接照射されな
いため、半導体基板上のホトレジスト液の硬化に悪影響
を与えない。ここでの静電気の除去作用は、第1の実施
例で説明した動作及び機能と同様である。また、スピン
コート装置30に代えて、脱イオン水や有機溶媒などで
濡れた半導体基板を回転して乾燥するためのスピンドラ
イ装置に適用しても同一の作用効果が得られる。
ついて説明する。この第4の実施例では、半導体製造工
程における半導体基板の熱処理を行う電気炉での静電気
除去を行うものである。図6はこの第4の実施例の構成
を示す図である。図6において、この構成は、半導体基
板を熱処理するための電気炉34と、この電気炉34を
挟んで設けられた石英管36a,36bと、石英管36
a,36bに接して配置され、紫外線を照射する水銀灯
の光源38a,38b,38c,38dと、この光源3
8a〜38dに接続される電源40とを有している。
機能について説明する。電気炉34に備える石英管36
a,36bの内部はガスgが流れている。ガスgが流れ
ることで発生した静電気によって、塵芥が半導体基板に
付着し、製造欠陥として歩留りの低下が生じる。この静
電気による塵芥の付着は特に乾燥ガスで熱処理を行う場
合に顕著である。
側に紫外線を照射する光源38a,38bを設けて電気
炉の内部に配置された半導体基板の静電気の除去を行
う。さらに、出口側に設けた光源38c,38dで半導
体基板の取出し時の静電気の除去を行う。この二度の静
電気の除去によって効果的に半導体基板の製造欠陥を無
くすことが出来る。ここでの静電気の除去作用は、第1
の実施例で説明した動作及び機能と同様である。
燥する高圧の気体をノズルから吹き出してゴミを除去す
るエアガンにも同様に適用できる。また、光源は、水銀
灯にかかわらず紫外線の発生するものであれば、水素放
電管、希ガス放電管、ヘリウム放電管、ネオン放電管等
のいずれを用いても同様の作用効果が得られる。
1記載の発明の静電気除去方法では、紫外線を気体に照
射し気体のガス分子をイオン化して発生したイオンによ
って、静電気を除去している。さらに、請求項2記載の
発明の静電気除去装置では、風道内で紫外線を気体に放
射して分子を構成原子に分解してイオンを発生させる。
さらに、送風して気体を移動させるとともに発生したイ
オンにより、静電気を中和して静電気を除去する。これ
によって従来行なわれていたコロナ放電による静電気除
去のように金属の微粒子の塵芥、オゾン、電磁ノイズ等
の発生がなくなり、極めて清浄な雰囲気を保持して効果
的に静電気を除去できるという効果を有する。
は、半導体装置を処理するクリーンルーム又はクリーン
ベンチの吹出口近傍で紫外線を気体に放射して分子を構
成原子に分解してイオンを発生させる。この発生したイ
オンにより静電気を中和し、極めて清浄な雰囲気を保持
して効果的に静電気を除去できるため、半導体製造工程
におけるクリーンルーム又はクリーンベンチでの半導体
基板の製造欠陥の発生を効果的に阻止できるという効果
を有する。
は、半導体基板にレジスト液を塗布するスピンコート装
置の近傍で紫外線を気体に放射して分子を構成原子に分
解し、イオンを発生させる。この発生したイオンにより
静電気を中和し、極めて清浄な雰囲気を保持して効果的
に静電気が除去されるため、半導体製造工程におけるス
ピンコート装置での半導体基板の製造欠陥の発生を効果
的に阻止できる。
は、半導体基板の熱処理を行う電気炉から突出して設け
られた石英管内の気体に紫外線を放射して分子を構成原
子に分解してイオンを発生させる。この発生したイオン
により静電気を中和し、極めて清浄な雰囲気を保持して
効果的に静電気が除去されるため、半導体製造工程にお
ける熱処理を行う電気炉での半導体基板の製造欠陥の発
生を効果的に阻止できるという効果を有する。
風道での静電気除去を行う第1の実施例の構成を示す図
である。
ーを示す図である。
図である。
ムでの静電気除去を行う第2の実施例の構成を示す図で
ある。
装置での静電気除去する第3の実施例の構成を示す図で
ある。
熱処理を行う電気炉での静電気除去を行う第4の実施例
の構成を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 紫外線を気体に照射し、この気体の分子
を構成する原子間の結合エネルギーを上廻る紫外線のエ
ネルギーにより、分子を構成原子に分解してイオンを発
生させ、このイオンにより静電気を中和して静電気の除
去を行うことを特徴とする静電気除去方法。 - 【請求項2】 風道と、この風道内に配置され、紫外線
を気体に放射して分子を構成原子に分解し、イオンを発
生させる紫外線放射手段と、風道内に送風して上記気体
を移動させるための送風手段と、上記紫外線放射手段及
び上記送風手段の電源となる電力供給手段とを備え、 発生したイオンにより静電気を中和して静電気の除去を
行うことを特徴とする静電気除去装置。 - 【請求項3】 半導体装置を処理するクリーンルーム又
はクリーンベンチと、上記クリーンルーム又はクリーン
ベンチの吹出口近傍に設けられて紫外線を気体に放射し
て分子を構成原子に分解し、イオンを発生させる紫外線
放射手段と、上記紫外線放射手段及び送風手段の電源と
なる電力供給手段とを備え、 発生したイオンにより静電気を中和して静電気の除去を
行うことを特徴とする静電気除去装置。 - 【請求項4】 半導体基板にレジスト液を塗布するスピ
ンコート装置と、紫外線を気体に放射して分子を構成原
子に分解し、イオンを発生させる紫外線放射手段と、上
記気体を送風して移動させるとともに上記スピンコート
装置の回転盤に送風する送風手段と、上記紫外線放射手
段及び送風手段の電源となる電力供給手段とを備え、 発生したイオンにより静電気を中和して静電気の除去を
行うことを特徴とする静電気除去装置。 - 【請求項5】 半導体基板の熱処理を行う電気炉と、上
記電気炉から突出して設けられるとともにガスが通流す
る石英管と、上記石英管に接し又は近傍に配置されて、
紫外線を気体に放射して分子を構成原子に分解し、イオ
ンを発生させる紫外線放射手段と、上記紫外線放射手段
及び送風手段の電源となる電力供給手段とを備え、 発生したイオンにより静電気を中和して静電気の除去を
行うことを特徴とする静電気除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024488A JP2598363B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 静電気除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024488A JP2598363B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 静電気除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722530A true JPH0722530A (ja) | 1995-01-24 |
JP2598363B2 JP2598363B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=12139577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5024488A Expired - Lifetime JP2598363B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 静電気除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2598363B2 (ja) |
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