JP5047720B2 - 健診データ処理装置 - Google Patents
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Description
このため従来では初診の際、予め決められた問診項目が記載された問診票等に健診者自身が既往症や自覚症状等の問診事項を記入して、健診者の問診情報を健診施設側へ伝える方法が一般に採用されている。
しかしこの方法では、健診者から申告のあった問診情報を受付担当者や看護師等の医療関係者が人為的にコンピュータに入力して、問診情報をデータベース化する作業を行うため、入力作業に手間がかかる上、入力ミス等の人為的なミスが発生しやすい等の問題がある。
前記特許文献1に記載の問診入力システムは、医療機関を受診する患者が、受診前に体質や病歴、薬歴等の個人情報及び症状や受診目的等の受診情報を入力装置により入力すると、個人情報及び受診情報が医療機関のサーバへ送信されると共に、診察室に設置された端末にも送信可能としたもので、患者自身が個人情報を入力するため、患者の個人情報が正確に医師へ伝えられる上、医療関係者が患者の個人情報を人為的に入力する作業が不要となるので、医療関係者の業務の軽減が図れる等の効果が得られる。
健常者の健診は、通常年1回程度行うことが多く、初診の場合まず健診者の既往症や自覚症状等の問診情報を、前記特許文献1に記載された問診票入力システムにより入力することにより健診施設側へ伝えており、健診施設側は、伝えられた問診情報から検査項目を選定し、健診者のデータベースを作成しているが、過去に健診を受けたことのある健診者に対しても、全項目に対して問診入力システムにより問診情報を入力する必要がある。
このため全健診者に対して毎回同じ問診項目で既往症や自覚症状等の問診情報を確認する前記特許文献1に記載の方法では、健診者に過度の負担を強いることになる。
また前回の問診結果を参照した問診項目では、健診者が回答する項目の数は少なくできる半面、前回の問診結果が今回の健診の基準に生かされなかったり確認漏れが発生して、健診者から正しい健診情報が得られない等の問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みなされたもので、健診を受ける健診者に最適な健診項目を選択する健診データ処理装置を提供することを目的とするものである。
また今回受診した健診の結果は、過去の健診結果に追加されてデータベース化されるため、今回の問診結果が過去の健診結果とともに次回の健診の基準に生かされることから、健診毎に健診者から正しい健診情報が確実に得られるようになる。
図1は健診情報処理装置の全体的な概略構成図、図2ないし図6はシステムを構成するデータベースサーバに格納された各種テーブルの内容を示す説明図、図7ないし図10は電子端末の表示手段に表示された設定画面を示す説明図、図11は健診データ処理装置の作用を示すフローチャートである。
図1において1は健診を実施する病院等の健診施設を示すもので、この健診施設1に健診システムサーバ2と、データベースサーバ3及び外部接続システム4が設置されており、これらは健診を行う健診室(図示せず)や等に設置された複数の電子端末(健診クライアント)5にネットワーク6を介して接続されていると共に、ネットワーク6には健診に必要なデータをプリントアウトするプリンタ7も接続されている。
健診システムサーバ2には、健診を実施する上で必要な健診システムプログラムを含むプログラム等が格納されており、データベースサーバ3には、図2に示す問診設定テーブル10と、図3に示す問診関連付けテーブル11、図4に示す過去検査結果設定テーブル12、図5に示す新問診テーブル13、図6に示す推奨受診項目14等がそれぞれデータベース化されて格納されている。
ネットワーク6を介して健診システムサーバ2やデータベースサーバ3に接続された電子端末5にはパーソナルコンピュータ等が使用されていて、健診施設1内の例えば受け付けや、診察室、待合室等に設置されており、受け付け業務者や医師が操作できる他、健診者自身が自宅に設置した電子端末5によりインターネット等の通信手段を介し個人情報を入力したり、健診検査項目を選択することができるようになっている。
また検査番号欄11dに設定された検査番号2001に対応する子問診項目欄11eには「1年以内に脳検査を実施した」が、検査番号2002に対応する子問診項目欄11eには「頭痛沈静剤をよく飲む」が、検査番号2003に対応する子問診項目欄11eには「1年以内に内視鏡検査をした」等の自覚症状が割り当てられている。
同様に例えば検査番号1003の親および子の問診項目欄12bに「便秘が多い」が割り当てられており、前回受診欄12cに例えば「便潜血」が記録されている場合は、判定欄13dに判定結果「3」が設定され、推奨項目欄12eには、判定3に対する推奨検査項目欄11eに「下部内視鏡」が設定されている。
図7は健診システムサーバ2が健診システムプログラムを実行する際、健診システムサーバ2の表示手段2aに表示される追加受診項目設定画面16を示すもので、この追加受診項目設定画面16には、子問診関連設定項目16aと、推奨項目設定項目16bの各項目があり、例えば右下に誤って設定した場合に取り消すことができる取消ボタン16cが表示されている。
健診者が健診の予約と健診を受けるべき健診項目を選択する方法には、過去に健診施設1で健診を受けたことがある健診者が自から自宅の電子端末5を操作して、インターネット等の通信手段を介して健診システムサーバ1にアクセスする方法と、健診者が健診施設1へ出向いて受付に申し出、受付担当者が電子端末5を操作する方法、健診を実施する医師や看護師が電子端末5を操作する方法等があり、始めて健診を受ける場合は、健診者が健診施設1へ出向いて受付に申し出、受付担当者が電子端末5を操作する方法が適用される。
過去に同じ健診施設1で健診を受けたことのある健診者が自らインターネットを利用して健診を申し込む場合や、健診者が健診施設へ出向いて、健診施設に設置された電子端末5から健診を申し込む場合について説明すると、図11に示すフローチャートのステップS1で電子端末5を操作して、健診施設1の健診システムサーバ2に予め登録されている健診者IDとパスワードを入力し、健診の予約と受付を行う。
そして抽出した前回問診結果を親問診項目に、また前回検査結果を子問診項目として図3に示すテーブルに展開して両者を照合し、ステップS6で親問診項目を、またステップS7で子問診項目を設定し、ステップS8で図4に両者の関連付けを行う。
すなわち前回問診時の問診結果を示す親問診項目欄11b「頭痛がする」が記録され、回数欄11cにその回数が記録されている場合、親問診項目に対してどのような検査をしたかの検査結果を子問診項目として展開して、親問診項目と子問診項目を関連付ける処理を行うもので、処理の内容は健診システムサーバ2の表示手段2aに図8に示すように表示される。
例えば前回健診時に「胃がムカムカする」と回答したのに対し、検査として「胃部X線」の検査を行い、その結果が判定欄にプライオリティとして「5」と記録されていた場合、健診システムサーバ2は図4に示す過去検査結果設定テーブルの判定欄12dの「5」から胃部内視鏡の検査が必要と判定し、推奨項目欄12eに推奨項目として「胃部内視鏡」を選択する。
その後ステップS10へ進んで、他の問診項目に対しても同様に推奨項目の選択を行うかを判定し、行うと設定されている場合はステップS6へ戻って前記処理を繰り返すことにより、判定項目12dのプライオリティに応じて必要な検査を判定し、例えば問診項目欄12bに「便秘が多い」、前回受診項目欄12cに「便潜血」が記録され、判定が「3」と記録されている場合には、推奨項目欄12eに推奨項目として「下部内視鏡」を選択する。
今回健診を受ける健診者は、電子端末5の表示手段5aに表示された推奨受診項目から、今回受ける健診項目をステップS12で選択すると、選択した推奨問診に応じた問診項目が新たに表示されるので、ステップS13で推奨問診項目に対して現在の問診項目を新問診情報として電子端末5より入力する。
これによって過去の問診結果と検査結果から、健診者に問う新た問診項目を展開することができるため、健診者個人毎に症状や生活習慣を的確に検診施設1側へ伝えることができる。
また今回受診した健診の結果は、過去の健診結果に追加されてデータベース化されるため、
今回の問診結果が過去の健診結果とともに次回の健診の基準に生かされるため、健診毎に健診者から正しい健診情報が確実に得られるようになる。
2 健診システムサーバ
2a 表示手段
3 データベースサーバ
4 外部接続システム
5 電子端末
5a 表示手段
6 ネットワーク
Claims (3)
- 健診項目の選択と問診項目の入力が健診者によって行われる電子端末と、
前記健診者の過去の問診項目及び問診結果及び受診結果を記録するデータベースサーバと、
前記電子端末で選択された健診項目に基づき健診を実施された検診情報を処理する健診システムサーバと、
を備えた健診情報処理装置であって、
前記健診システムサーバは、前記健診を申し込み時の前記健診者の問診の選択項目を示す第1の問診項目と、前記第1の問診項目に対する対処又は自覚症状を示す第2の問診項目と、前記データベースサーバから読み出した前記過去の問診項目及び問診結果及び受診結果を用いて受診する推奨受診項目を選択し、該選択された推奨受診項目を前記電子端末に表示させることを特徴とする健診情報処理装置。 - 前記健診システムサーバは、前記第2の問診項目を追加するための追加ボタンと、前記第2の問診項目を取り消すための取消ボタンとを前記健診システムサーバの表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の健診情報処理装置。
- 前記健診システムサーバは、前記健診者の個人情報を登録する登録ボタンと、前記健診者の個人情報を取り消すための取消ボタンとを前記電子端末の表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の健診情報処理装置。
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