JP5046534B2 - ニ液型エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

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本発明は、ニ液型エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂組成物に関する。
土木・建築等に用いられているエポキシ樹脂組成物は、屋外の作業を行う等の作業環境の条件から、施工時間を短縮化するために短時間で高速硬化するエポキシ樹脂が望まれている。高速硬化する樹脂としての改良は主に硬化剤の改良がすすめられており、代表的な硬化形態としては、ポリメルカプタンと三級アミンを硬化剤にするエポキシ樹脂接着剤、硬化剤にジスルフィド系メルカプタン樹脂及びアミン類を使用するエポキシ樹脂接着剤、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂と変性ポリオキシアルキレンアミンを含む透水性バインダー樹脂組成物、また、ポリアミド系硬化剤を用いた例として硬化剤にポリチオール樹脂とm-キシレンジアミンの変性ポリアミド樹脂を使用するエポキシ樹脂組成物などがある。
これらのエポキシ樹脂硬化系の中で、特に硬化性に優れた硬化系としては、現在一般に市販されているポリメルカプタンと三級アミンを硬化剤にする系がある。
例えば、特許文献1にはポリメルカプタン硬化剤、アミン系硬化促進剤、アミン活性調整剤、無機充填剤からなる樹脂組成物が開示されている。これは、低温から常温域での硬化性は優れているものの、ポリメルカプタン特有の臭気を感じるため作業性を著しく低下させるという問題がある。また、硬化剤成分は長期保存時に表面に皮張りが発生し、増粘してしまう問題もある。更に、ポリメルカプタンの場合構造鎖に多くのエーテル結合を有しており、硬化物の耐水性が劣る等の問題もある。また、架橋密度がアミン系の硬化と比較して低く、物性を付与させることが必要となっている。
一方、特許文献2には硬化剤にポリチオール樹脂とm-キシレンジアミンの変性ポリアミド樹脂を使用するエポキシ樹脂組成物が開示されている。しかし、アミド系硬化剤やアミン硬化の場合は高速硬化が難しく、特に低温時に硬化性が劣るため、冬場の寒冷地での施工においては施工時間を要するなどの問題があった。
特開平5−112632号公報 特公昭61−50512号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、低温域において優れた硬化性を示す二液型エポキシ樹脂組成物であり、接着性、耐衝撃性、耐湿性に優れ、土木・建築材料分野の短時間施工に適した二液型エポキシ樹脂組成物を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の二液型エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂を含有する第1液と、下記構造式(1)で表されるアルカノールアミン化合物を含有する第2液と、前記第1液又は第2液に添加される硬化剤とを具備することを特長とする。
Figure 0005046534
(構造式(1))
また、前記硬化剤は一分子中にアミノ基を2個以上有したアミン化合物であることが好ましい。
また、前記アルカノールアミン化合物は、モノエタノールアミンであることが好ましい。
また、前記硬化剤は脂肪族アミンまたはウレタン分解物であることが好ましい。
また、前記アルカノールアミン化合物の添加量は、前記エポキシ樹脂組成物総量に対して10wt%以下であることが好ましい。
また、前記エポキシ樹脂組成物と一分子中にアミノ基を2個以上有した前記アミン化合物は、室温で液体である材料とすることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物はエポキシ樹脂を含有する第1液と、下記構造式(1)で表されるアルカノールアミン化合物を含有する第2液と、前記第1液又は第2液に添加される硬化剤とを混合して硬化させたことを特徴とする。
Figure 0005046534
(構造式(1))
また、更に、骨材と混合し硬化させることを特徴とすることが好ましい。
本発明によれば、低温域において優れた硬化性を示す二液型エポキシ樹脂組成物であり、接着性、耐衝撃性、耐湿性に優れ、土木・建築材料分野の短時間施工に適した二液型エポキシ樹脂組成物を提供できる。
二液型エポキシ樹脂組成物は、主剤となるエポキシ樹脂と、主剤と混合して生成されるエポキシ樹脂組成物を硬化させるための硬化剤とからなる。発明者らは鋭意研究の結果、臭気がなく、低温での高速硬化と硬化樹脂物性を有した二液型のエポキシ樹脂組成物を見出した。
本実施形態における二液型エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂と、硬化剤と、硬化触媒として作用する前記構造式(1)に示すアルカノールアミン化合物とを含有する。
以下各成分について具体的に説明する。
(エポキシ樹脂)
本実施の形態において、エポキシ樹脂は、二液型エポキシ樹脂の主剤成分となるものである。
本実施の形態において用いることのできるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂、トリス−ヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、その他の多官能型エポキシ樹脂のほか、脂環式エポキシ樹脂、トリグリシジールイソシアネートやヒダントインエポキシの如き含複素環エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、プロピレングリコールジグリシジルエーテルやペンタエリスリトール−ポリ−グリシジルエーテルなどの脂肪族系エポキシ樹脂、脂肪族もしくは芳香族カルボン酸とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるエポキシ樹脂、スピロ環含有エポキシ樹脂、オルソ−アリル−フェノールノボラック化合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物であるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールAの各水酸基のオルソ位にアリル基を有するジアリルビスフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物であるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂などである。
また、難燃性を付与させる目的で臭素化したエポキシ樹脂なとも用いることができる。
さらに、ここでのエポキシ樹脂は、低粘度で取扱い易い樹脂組成物を調製する観点から、室温で液体のエポキシ樹脂が好ましい。また、後述する硬化剤等にウレタン分解物を含む場合には、ウレタン分解物との相溶性の観点から室温(10℃〜35℃)で液体であるエポキシ樹脂を使用することが好ましい。
室温で液体のエポキシ樹脂の具体例としては、たとえば、EP−4100、EP−4100G、EP−4100E、EP−4100W、EP−4100TX、EP−4300E、EP−4340、EP−4200、EP−4400、Ep−4500A、EP−4510、EP−4520、EP−4520S、EP−4520TX、EP−4530、EP−4901、EP−4901E、EP−4950、EP−4000、EP−4005、EP−1307、EP−4080E、EP−4012M、EP−4000S、EP−4000SS、EP−4003S、EP−4010S、EP−4088S、EP−4085S、EPU−78−13S、EPR−4030、EP−49−23、EP−49−25、ED−509S、ED−518S、EPU−6、EPU−78−11、EPU−1348、EPU−1395、EPU−4023、EPU−4026、EPU−1309、EPU−1415−1、EPR−1508、EPR−21、EPU−11、EPU−15、EPU16A、EPU−16N、EPU−17T−6(以上旭電化工業社製)、さらにエピコート825、エピコート827、エピコート828、エピコート828EL、エピコート828XA、エピコート834、エピート801、エピコート801P、エピコート802、エピコート802XA、エピコート815、エピコート815XA、エピコート816A、エピコート819、エピコート806、エピコート806L、エピコート807(以上ジャパンエポキシレジン株式会社)、CEL−2021P(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、エポキシ当量128〜140、粘度200〜350[mPa・s/25℃])、CEL−2021A(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、エポキシ当量130〜145、粘度200〜450[mPa・s/25℃])、CEL−2000(1−ビニル−3,4−エポキシシクロヘキサン、1.5[mPa・s/25℃])、CEL−3000(1,2,8,9−ジエポキシリモネン、エポキシ当量93.5以下、粘度5〜20[mPa・s/25℃])(以上ダイセル化学工業製)や、デナコールEX−421、201(レゾルシンジグリシジルエーテル)、211(ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル)、911(プロピレングリコールジグリシジルエーテル)、701(アジピン酸ジグリシジルエステル)(以上ナガセケムテックス社製)等を用いることができる。
その他のエポキシ樹脂として、エポキシ基を持つ(メタ)アクリレートとして広く使用されているものも使用できる。
その具体例としては、グリシジルメタクリレート、2−メチル−グリシジルメタクリレート、エポキシ化イソプレニルメタクリレート、3,4−エポキシシクロヘキサンメタノール(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキサンメタノールのε−カプロラクトン変性物の(メタ)アクリル酸エステル(例えば、ダイセル化学工業(株)社製、サイクロマーM100(エポキシ当量196〜213)、同A200(エポキシ当量182〜195)、同M101(エポキシ当量326〜355))等も単独、又は他の共重合可能な重合性単量体と共重合して用いることができる。
共重合に用いられる重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル、脂環式(メタ)アクリル酸エステル、アクリル酸芳香族エステル、環内に3級炭素を含み炭素数が7〜20である脂環式メタクリル酸エステル等の不飽和脂肪酸エステル、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、N−アルキル基置換マレイミド、N−シクロアルキル置換マレイミド、N−フェニルマレイミド等のN−置換マレイミド等がある。
エポキシ基を持つ(メタ)アクリレート等を単独、又は他の共重合可能な重合性単量体と重合させる場合には開始剤を用いることができる。開始剤とは例えば(メタ)アクリレート等のアクリル基の重合に際して用いるもので、反応を促進することができる。
開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、ジ−t−ブチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、デカノイルパーオキシド、ラウリルパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルヒドロパーオキシド、アセチルパーオシキド、メチルエチルケトンパーオキシド、コハク酸パーオキシド、ジセチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、AIBN(2,2’−アゾビスイソブチロニトリル)、ABN−E(2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル))、ABN−V(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル))、パーブチルO(t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート)などを使用することができる。
またエポキシ樹脂組成物として水系溶媒を含む場合には、水溶性エポキシ樹脂なども使用することも可能である。後述する硬化剤等にウレタン分解物を含む場合には、ウレタン分解物との相溶性の観点から室温で液体の水溶性エポキシ樹脂を使用することが好ましい。
水溶性エポキシ樹脂の具体例としては、エチレンプロピレングリコールジグリシジルエーテール、ポリプロピレングリコールジグリシジルーテール、ラウリルアルコールグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリコールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリコールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテールなどがあげられる。例えば、デナコールEX−611、デナコールEX−612、デナコールEX−614、デナコールEX−614B、デナコールEX−622、デナコールEX−512、デナコールEX−521、デナコールEX−421、デナコールEX−313、デナコールEX−314、デナコールEX−321、デナコールEX−810、デナコールEX−811、デナコールEX−850、デナコールEX−851、デナコールEX−821、デナコールEX−830、デナコールEX−832、デナコールEX−841、デナコールEX−861、デナコールEX−911、デナコールEX−941、デナコールEX−920、デナコールEX−931(以上ナガセケムテック株式会社)なども使用することができる。
また、本実施形態におけるエポキシ樹脂の粘度は、室温における粘度が3000[mPa・s]が好ましい。エポキシ樹脂の粘度が3000[mPa・s]を越えた場合には、道路舗装用組成物の配合が極めて困難になり、舗装現場施工の作業性が低下して好ましくない。選択したエポキシ樹脂の粘度が3000[mPa・s]を上回った場合には、より低粘度のエポキシ材料を配合することによって、粘度を適切な範囲に制御することが可能である。
また脂肪族エポキシ樹脂は低粘度で、後述する骨材との濡れ性あるいはアスファルト層との親和性があるため、骨材等を混合する場合にはエポキシ樹脂として配合することが好ましい。脂肪族エポキシ樹脂を配合すると、車両の通行にともなう衝撃性を向上させ道路の延命化を図ることが可能になる。
この脂肪族エポキシ樹脂としては、例えば、前記した水溶性エポキシ樹脂の他、デナコールEX−411、デナコールEX−201、デナコールEX−211、デナコールEX−212、デナコールEX−252、デナコールEX−111、デナコールEX−121、デナコールEX−171、デナコールEX−192、デナレックスR−45EPT、デナコールEX−221(以上ナガセケムテック株式会社)、EPICLON 703、EPICLON 705、EPICLON 705、EPICLON 707、EPICLON 720、EPICLON 725、EPICLON 726(以上大日本インキ化学工業株式会社)などが挙げられる。
上述したように、これらのエポキシ樹脂は粘度、低温硬化性、耐熱性、骨材・アスファルトとの接着性、表面硬度の点から、適宜混合して使用することができる。例えば、固形のエポキシ樹脂を室温で液体のエポキシ樹脂で溶解して使用することもできる。固形のエポキシ樹脂を低粘度で、液体のエポキシ樹脂で液化し使用することも可能である。
(硬化剤)
主剤と混合して生成されるエポキシ樹脂組成物を硬化させるための硬化剤は、フェノール系、酸無水物系、ポリアミド系、イミダゾール系等を用いることが可能であるが、アミノ基を2個以上有したアミン化合物を使用すると良い。これはアミノ基を2個以上有したアミン化合物がエポキシ樹脂組成物としてエポキシ樹脂と混合する場合に硬化性に優れるためである。
例えばN-アミノピペラジン、トリエチレンテトラミン、N-ベンジルエチレンジアミン、トリエチレングリコールジアミン、ポオキシプロピレンジアミン、ポオキシプロピレントリアミン、グリセリルポリオキシプロピレントリアミン、3,3’-ジメチレンレンジ(ジシクロヘキシルアミン)、ビス(パラアミノヘキシル)メタン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジメチルアミン、ジエチルトルエンジアミン等である。
具体例としては、N−AEP、アミンHH、TETA、アンカミン1922A、ハードナーOH−802、ジェファーミンEDR−148、ジェファーミンEDR−230、ジェファーミンEDR−400、ジェファーミンEDR−T−403などが挙げられる。更に未変性脂環式ポリアミンとしてはアンカミン2049、アンカミン2264、PMCM、IPDA、NBDA(以上ピーティアイジャパン(株)製)などがあげられる。
後述するようにウレタン分解物を硬化剤として含む場合には、粘度の高いウレタン分解物の粘度を調整するために、脂肪族アミン硬化剤を用いることが好ましい。また、エポキシ樹脂との反応速度を調整するためには、活性水素当量が150以下の脂肪族アミンを用いることが好ましい。活性当量がこの範囲を上回ると、反応性が低下し、硬化時間が長時間化する。この場合、短時間施工が困難になり道路舗装用としては適さなくなる。
具体例としては、脂肪族アミンとしてエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ヘキサメチレンジアミン、ポリオキシエチレンジアミン、メチルペンタンジアミントリメチルヘキサメチレンジアミン、ジエチレングリコールジアミノプロピルエーテルが挙げられる。脂肪族環状アミンとしてはメタセンジアミン、イソホロンジアミン、メタキシレンジアミン、N−アミノエチルピペラジン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、ビス(4−アミノ−3−メチルヘキシル)メタン、ビス(4−アミノヘキシル)メタン、ノルボルナンジアミン、パラアミノジシクロヘキシルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。
さらに耐熱性を付与させるために、アミン化合物としての芳香族アミンを用いることができる。芳香族アミンとして、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、m-フェニレンジアミン、ポリアミノアミドが挙げられる。これらのアミン化合物は主剤のエポキシ樹脂と同様に、粘度、低温硬化性、耐熱性、接着性の点から適宜混合して使用することができる。また、固形のアミン化合物を液状アミン化合物で溶解し使用することも可能である。
また、変性脂肪族アミンを硬化剤として用いることも可能である。例えば、アンカミンAD、アンカミンT−1、アンカミン1644、アンカミン1769、アンカミン1833、アンカミン1856、アンカミン2089M、アンカミン2089J、アンカミン2390、アンカミン2410、アンカミン2422、アンカミン2432、アンカミン2606、アンカミン2049、アンカミン2167、アンカミン2264(以上ピーティアイジャパン(株)製変性脂肪族アミン)が挙げられる。更にEH−426−1、EH−433、EH−427、EH−267S、EH−427E、EH−424B、EH−267W、EH−425、EH458、EH−471、EH−451D、EH−451B、EH−451BA、EH−451K、EH−455、EH−253−9、EH−253−9A、EH−227B、EH−406A−2、EH−464EH−262W−4C、EH−4198−1、EH−4199−4、EH−4199−4B、EH−461、EH−273、EH−233W、EH−233B、EH−3895、EH−404などが挙げられる(以上、旭電化工業(株))。
変性脂環式ポリアミンを硬化剤として用いることも可能である。例えば、アンカミンMCA、アンカミン1618、アンカミン1732、アンカミン1884、アンカミン1943、アンカミン2074、アンカミン2143、アンカミン2199、アンカミン2280、アンカミン2558、アンカミン2559、アンカミン2596、アンカミン2631、アンカミン2632、アンカミン2228、アンカミン2489、アンカミン2558、アンカミン2597、アンカミン2620、アンカミンハードナーPH−815、ハードナーPH−816、ハードナーPH−821、ハードナーPH−826、ハードナーPH−875、ハードナーPH−895、(以上ピーティアイジャパン(株)製)が挙げられる。更にエポメートB001、エポメートB002、エポメートB002W、エポメートB002R、エポメートC002、エポメートN001、エポメートN002、エポメートP002、エポメートRX2、エポメートRX221、エポメートRX3、エポメートRX32、エポメートQX2、エポメートQX3、エポメートLX1N、エポメートLX1S、エポメートLX1SW、エポメートRD1、エポメートLX2S、エポメートLX2W、エポメートSA1、(以上ジャパンエポキシレジン社製)などの脂肪族アミン化合物が挙げられ、これら脂肪族アミンの2種以上を混合して使用することも可能である。またエポキシ樹脂に対する硬化剤の配合量は活性水素当量から配合量を決めることができるが、さらに低粘度化と低温反応性を考慮し、理論当量に従った配合量でもかまわない。
また、エポキシ樹脂の硬化剤としてウレタン分解物を使用することもできる。
ウレタン分解物は、ウレタン樹脂を熱及びまたは分解剤によって分解して得られた物質である。分解に要する加熱温度としては60℃〜300℃が好ましい。分解温度は分解剤の気化を考慮し沸点以下の温度で分解する方法が特に好ましい。具体的には120〜300℃が好ましく、さらに好ましくは200〜280℃である。これより温度が低いと分解反応が遅くなり工業的に不適であり、これより温度が高いと熱分解が激しくなり反応の制御が難しい。
ウレタン分解物を得るためのウレタン分解方法は開放型の加熱方法、密閉型の加熱方法により行うことができる。均質なウレタン分解物を得るには後者の加熱方法が良い。また、化学的に分解法する方法で用いられる分解剤としては、アミン類、ポリオール類、エステル類、有機酸、酸無水物、イソシアネート、エポキシ樹脂、高温高圧水などが挙げられる。これらの中でも反応性の高いアミン類、ポリオール類を用いた分解剤が好ましい。また、得られた分解物の性状としては、液状分解物から固形成分含有分解物のいずれも本実施の形態において使用することができる。
上記ウレタン分解物を製造するための装置である分解装置としては、反応釜、ニーダー、ミキサー等の混合機を用いたバッチ式のほか、押出機を用いた連続式まで適宜選択することが可能である。分解時間と分解効率の点から押出機を用いて分解剤と熱により分解する方法が特に好ましい。
さらに分解剤としてのアミン類の具体例としては、直鎖状脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、および複素環式アミン等を挙げることができる。
より具体的には、直鎖状脂肪族アミンとしてはエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2−エチルヘキシルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、n−アミルアミン、イソーブチルアミン、あるいはメチルジエチルアミン等が挙げられる。環状脂肪族アミンとしてはシクロヘキシルアミン、ピペラジン、ピペリジン等。芳香族アミンとしてはアニリン、トルイジン、ベンジルアミンあるいはクロロアニリンなどを挙げることができる。複素環式アミンとしてはピリジン、ピコリン、N−メチルモルフォリン、エチルモルフォリン、ピラゾール等が挙げられる。これらのアミン類は単独又は2種以上を混合して使用することができる。
また、分解剤としての有機酸または酸無水物の具体例としては、カルボキシル基を有する化合物や酸無水物としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、イタコン酸、プロピオール酸、オレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イタコン酸、マロン酸、琥珀酸、アジピン酸、安息香酸、シトラコン酸、クロトン酸、グルタル酸、ヘキサン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、糖酸、グリセリン酸、グルコン酸、サリチル酸、トリメリット酸、シクロペンタンテトラカルボンメチルヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、およびこれらの酸無水物やラクトンなどの分子内脱水をしている有機酸などである。さらには、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン、セリン、フェニルアラニン、グルタミン酸などのアミノ酸も利用できる。また、これらの物質を2種類以上混合して使用してもよい。
さらに分解剤としてのポリオール類の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
上述した分解剤を使用するには、例えば、アミン類単独、ポリオール類またはポリオールの金属アルコラート単独、アミン類とポリオール類またはポリオールの金属アルコラートとの混合などの形態で使用することができる。
ウレタン樹脂と分解剤の比はエポキシ樹脂との反応性、分解物の均一性、作業性の観点、得られる硬化樹脂組成物の物性から適宜決めることができる。アミン類が多量に存在する場合はガラス転移点の低下、機械特性の低下、吸水率の低下をともない硬化樹脂の十分な性能が得られない。さらに作業性の低下を招くので好ましくない。
また必要に応じて、これらの化合物にさらに分解が加速される添加剤を加えてもよい。添加剤の例としては、水、アルコールなどの希釈剤や、無機粒子や有機粒子などの充填材など、これら化合物の反応を極端に阻害しないものであれば添加することができる。
(硬化触媒)
前記構造式(1)に示すアルカノールアミン化合物は硬化触媒として作用するもので、前述のアミノ基を2個以上有したアミン化合物に事前に混合して使用するものである。
構造式(1)で示される化合物は構造鎖中にアミノ基と水酸基をそれぞれ1個有した脂肪族炭化水素化合物である。
具体例としてはモノエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール等のモノアルカノールアミン類が挙げられる。これらはエポキシ樹脂組成物の用途により、硬化速度、反応時の揮発性、硬化物の樹脂物性の点から適宜選択することが可能であるが、速硬化性がより向上するため特にモノエタノールアミンを用いることが好ましい。
アルカノールアミン化合物のエポキシ樹脂組成物に対する添加量は10wt%以下で用いるのが好ましい。10wt%を超えて使用するとエポキシ樹脂組成物のガラス転移点が低下し、機械特性の低下など硬化したエポキシ樹脂組成物の物性低下を招くため好ましくない。
また、アルカノールアミン化合物は、フェノール硬化系、酸無水物硬化系、ポリアミド硬化系、イミダゾール硬化系等用いたエポキシ樹脂組成物にも応用することも可能である。
例えば、フェノール硬化系、酸無水物硬化系に使用する場合には、エポキシ樹脂とフェノール化合物または酸無水物化合物を混合したものを用意し、アルカノールアミンを使用時に混合する方法がある。また、エポキシ樹脂とフェノール化合物あるいは酸無水化合物を個別に用意し、使用時に混合する方法でも良い。
また、ポリアミド硬化系、イミダゾール硬化系の場合には、主剤としてエポキシ樹脂を用意し、アルカノールアミンとポリアミド化合物またはイミダゾール化合物とを混合したものと使用時に混合する方法で使用することが可能である。
(その他の添加剤)
硬化剤にウレタン分解物を含む場合、ウレタン分解物のオリゴマー成分のポリオール水酸基及び、アルカノールアミンの水酸基を考慮し、主剤のエポキシ樹脂側にイソシアネート化合物を添加することも可能である。これによってさらに低温で短時間硬化と特に機械特性を向上させることができる。
イソシアネート化合物としては,1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば良く、特に限定されるものではない。具体的例としては、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ピリジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物、ジメチレントリフェニルメタンテトライソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等の多官能イソシアネート化合物、グリセリンやトリメチロールプロパン等のポリオール類と上記ジイソシアネート化合物との付加反応物等が挙げられる。これらのイソシアネート化合物は、単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
さらに、使用時間を延長する目的と高温での反応性を考慮し、ブロックイソシアネートの使用も可能であり、その具体例としては、オキシム系化合物、フェノール系化合物、アルコール系化合物、ラクタム系化合物、アミド系化合物、エポキシ系化合物、メルカプタン系化合物、イミド系化合物、アミン系化合物、イミダゾール化合物、活性メチレン化合物、尿素系化合物、イミン系化合物などでブロックしたものが使用できる。これらのブロックイソシアネートは、硬化時の屋外施工温度、解離温度、材料の着色性、材料の均一分散性、耐薬品性、耐溶剤性からブロック剤を適宜選択することが可能である。
また、接着性をさらに向上せるための接着性付与剤、塗料定着剤、酸化防止剤、カップリング剤、着色剤等を配合することもできる。
(骨材)
主剤と硬化剤と硬化触媒からなる二液型エポキシ樹脂の他、骨材等を混合し、道路舗装用のエポキシ樹脂組成物として使用することが可能である。骨材は、舗装の機械的強度を向上させるために使用するものであり、無機系、金属系、有機系などを用いることができるが、無機系のものを使用することがより好ましい。
骨材の平均粒径は0.2mmから20mmが好ましく、0.5mmから10mmの範囲のものがより好ましい。平均粒径は用途により適宜選択することができる。平均粒径が0.2mmを下回った場合、土木・建築等の用途に用いる場合には樹脂組成物の配合が困難となり、均一分散した舗装用樹脂組成物を得ることが困難となる。一方、平均粒径が10mmを上回った場合、舗装表面の粗度が高く、歩行に不適切であるばかりでなく、その上を走行する自動車タイヤの摩耗が促進され、好ましくない。
骨材の形状としては、破砕状、球状、亜球状、鱗片状、繊維状のものを使用することができる。
無機系骨材としては、天然骨材と人工骨材とあり、天然骨材としては、海砂利、川砂利、山砂利、砂、珪石などの自然石材、あるいは、大磯、那智黒、淡那智、大和五色、美砂、鳴門赤、天草、桃山、鹿島などと呼ばれている石材も用いることができる。その他、貝類の破砕品なども使用できる。一方、人工骨材としては、セラミックボール、ガラスの破砕品、陶器の破砕物、アルミナ、溶融シリカ、結晶性シリカ、タルク、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マグネシア、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、雲母等が挙げられる。金属骨材としては鉄、アルミ、ニッケル、真鍮、銅、など及びそれらの合金等を使用することができる。
また、有機系骨材としては、木粉、木質チップ、竹チップ、もみがら、サトウキビなどの植物質のものも使用できる。さらに各種プラスチック廃材も利用可能で、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の破砕物があり、熱硬化性樹脂としては、完全硬化したエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、などがあり、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、アクリル樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、塩ビ、ポリアミド樹脂などがある。その他シリコン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴムなども使用可能でさらに各種エンジニアリングプラスチック破砕物などを添加することができる。
これらの無機系、有機系の骨材は、2種以上を混合して使用することも可能である。
骨材には、さらに路面のクラック発生を抑え、補強効果を狙って繊維状のものを配合することもできる。繊維状の骨材としては、チタニア、ホウ酸アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、チタン酸カリウム、塩基性マグネシウム、酸化亜鉛、グラファイト、マグネシア、硫酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム、二ホウ化チタン、α−アルミナ、クリソタイル、ワラストナイトなどのウィスカー類、また、Eガラス繊維、シリカアルミナ繊維、シリカガラス繊維などの非晶質繊維の他チラノ繊維(シリコン、チタンまたはジルコニウム、炭素、酸素からなるセラミック連続繊維)、炭化ケイ素繊維、ジルコニア繊維、γアルミナ繊維、α−アルミナ繊維、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維などの結晶性繊維などがある。以上の繊維状充填材としては平均繊維径0.5mm以下平均繊維長10mm以下のものがアスファルト等の空隙への充填性の点で好ましい。
さらに耐クラック性を向上させるため、また、耐衝撃性を向上させる目的で熱可塑性樹脂、ゴム成分、各種オリゴマーなどを添加しても良い。熱可塑性樹脂の具体例としては、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、MBS樹脂、ABS樹脂また、シリコーンオイル、シリコン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどにより変性することができる。また、各種プラスチック粉末、各種エンジニアリングプラスチック粉末などを添加することができる。
(土木建築用エポキシ樹脂組成物)
本実施形態におけるニ液型エポキシ樹脂組成物はエポキシ樹脂組成物として使用できる。エポキシ樹脂組成物として使用する場合、主剤となるエポキシ樹脂と、このエポキシ樹脂を硬化させるための脂肪族アミンと、アルカノールアミン及びウレタン分解物とから成る硬化剤等を用いる。現場でこれらの主剤とアルカノールアミン化合物を含む硬化剤を配合後、混合装置としてコンクリートミキサー、強制混合ミキサー、自公転式混合装置、万能混合機等を用いて均一に混合し施工することにより使用することができる。
(エポキシ樹脂組成物の配合比)
主剤(エポキシ樹脂)と硬化剤の配合比は、主剤のエポキシ当量に対して硬化剤の活性水素当量に相当するポリウレタン分解物とアミン化合物を混合することにより行うことが適切である。施工時間の短縮を目的として硬化剤成分を適宜選択し、理論当量より過剰に増量することも可能である。作業性を考慮した場合、樹脂主剤100重量部に対して硬化剤25〜75重量部程度を配合することが好ましい。
また、硬化剤のウレタン分解物と脂肪族アミン化合物の配合比は、特に限定されるわけではないが、2:1〜1:2の範囲で配合することが好ましい。脂肪族アミン化合物の量がこの範囲を下回った場合には、樹脂組成物の粘度が上昇して作業性が低下する。一方、ウレタン分解物の量がこの範囲を下回った場合、樹脂組成物の硬化物の機械的特性が低下し、土木建築用接着用組成物としては不適当となる。また、硬化樹脂の強度を向上させる目的でシリカ等の骨材を添加することも可能である。
(道路舗装用エポキシ樹脂組成物の配合比)
更に、道路舗装用として本実施形態におけるエポキシ樹脂組成物を使用する場合、前述したエポキシ樹脂組成物に骨材を配合することにより用いることができる。骨材の配合比は使用する用途と作業性の観点から配合量を決めることができる。エポキシ樹脂組成物の総量に対して骨材の配合比が50重量%〜98重量%の範囲で使用でき、好ましくは95重量%以下である。骨材成分が多い場合、流動性、細部への充填性、道路舗装用材料としてのアスファルトへの付着性、骨材層の強度低下につながってしまうため好ましくない。一方、樹脂量が多い場合は、車輌の通行にともない施工面の磨耗量が激しくなり好ましくない。
エポキシ樹脂組成物の樹脂成分と骨材の混合は混合装置を用いる。混合装置としてコンクリートミキサー、強制混合ミキサー、自公転式混合装置、万能混合機、押出し機、三本ロール、ボールミル、らいかい機、ホモジナィザー、ヘンシェルミキサー等を用いると樹脂成分と骨材成分とを均一に混合することによって得られる。
本実施形態における道路舗装用エポキシ樹脂組成物の舗装道路への施工方法としては次のような方法を用いることができる。あらかじめ、前述のように樹脂成分と骨材を混合し、透水アスファルト層表面に均一かつ平滑に塗布分散する。その後、タイヤローラー車等でアスファルト表面の間隙に充填施工し、養生する。これにより舗装道路構築物として使用することが可能になる。
エポキシ樹脂組成物の硬化は屋外の低温から室温また加熱硬化することも可能である。舗装施工後、交通開放に要する時間は3時間以内が好ましい。従って、エポキシ樹脂組成物の硬化条件として−10℃を越える低温の場合は反応時間がかかりすぎるため好ましくない。
本実施形態における舗装用エポキシ樹脂組成物は、特に透水性舗装に適用することが好ましい。また、アスファルト、コンクリート構造体のクラックに充填する常温硬化エポキシ樹脂補修材料や塗料としての使用も可能である。その他の用途としては、建築材料分野の組成物、耐熱接着剤や耐熱塗料としての使用も可能である。
本実施形態に関わるエポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂組成物の性能評価のためにおこなった試験に関し、以下に詳細に説明する。
(使用した原料)
Figure 0005046534
表1に各試験に使用する原料を記載した。
エポキシ樹脂として3種類(A:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量 190)、B:ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量 170)、C:1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(エポキシ当量 151))用いた。
また硬化剤としては脂肪族アミン2種類(A:ジェファーミンEDR148(活性水素当量 37)、B:トリエチレンテトラミン (活性水素当量 24.4))、硬化触媒としてモノエタノールアミン(活性水素当量 30.5)を用いた。
また、道路舗装用エポキシ樹脂組成物の評価のために混合する骨材は、黒色パームス骨材(平均粒径1.2mm)を使用した。
また、ウレタン分解物は次のような方法によって作製した。
〔ウレタン分解物A〕
廃冷蔵庫から回収した硬質ウレタン樹脂の粗粉砕品を、表2の配合比に従って、分解剤のジエタノールアミンを均一混合処理した。分解装置は東芝機械製二軸押出し機を用いて温度条件250℃、スクリュ回転数150rpm、フィダー回転数20rpmで硬質ウレタン分解物を作製した。
〔ウレタン分解物B〕
廃冷蔵庫から回収した硬質ウレタン樹脂を粗粉砕し、混入した樹脂不純物を除去した後、表2の配合比に従って、分解剤のジエタノールアミンを均一混合処理した。分解装置は東芝機械製二軸押出し機を用いて温度条件250℃、スクリュ回転数150rpm、フィダー回転数20rpmで硬質ウレタン分解物を作製した。
〔ウレタン分解物C〕
廃自動車から回収した軟質ウレタン樹脂を粗粉砕し、表2の配合比に従って、分解剤のジエタノールアミンを均一混合処理し、分解装置は東芝機械製二軸押出し機を用いて温度条件250℃、スクリュ回転数150rpm、フィダー回転数20rpmで軟質ウレタン分解物を作製した。
Figure 0005046534
(エポキシ樹脂組成物の発熱特性の評価)
アルカノールアミンの硬化時間を評価する為にエポキシ樹脂組成物を作製し、発熱曲線を取得した。
エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量190)、硬化剤としてトリエチレンテトラミン(活性水素当量 27)、硬化触媒としてモノエタノールアミンを用いた。エポキシ樹脂及び硬化剤の割合が、それぞれ87.6重量%、12.4重量%となるようにし、硬化触媒はエポキシ樹脂量に対して無添加(0%)、0.9%、2%、4%、6%添加した。
Figure 0005046534
それぞれの材料をポリ容器に添加し、自公転式混合機で一分間混合して均一な混合物となるようにした。混合機の設定条件は自転400rpm、公転2000rpmである。
その後ポリ容器内に温度センサーを挿入し、25℃雰囲気での時間による発熱曲線を取得した。硬化触媒の添加量毎の発熱曲線を図1に示す。
エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量190)、硬化剤としてトリエチレングリコールジアミン(活性水素当量 37)、硬化触媒としてモノエタノールアミンを用いた。エポキシ樹脂及び硬化剤の割合が、それぞれ87.6重量%、12.4重量%となるようにし、硬化触媒はエポキシ樹脂量に対して無添加(0%)、0.9%、2%、4%、6%添加した(表3参照)。
エポキシ樹脂の作製及び発熱曲線の取得方法は実施例1と同じである。硬化触媒の添加量毎の発熱曲線を図2に示した。
エポキシ樹脂組成物は熱硬化性樹脂であり、発熱までの時間が短時間な程硬化時間が短時間化するといえる。硬化剤にアルカノールアミン化合物としてモノエタノールアミンを添加した場合に、その添加量が多いほど発熱のピークに達するまでの時間が早いことが、図1及び図2に示した発熱曲線から明らかである。
(エポキシ樹脂組成物の物性及び硬化時間の評価)
(試験サンプルの作製及び試験方法)
主剤としてエポキシ樹脂Aを70重量部とエポキシ樹脂Cを30重量部、硬化剤として脂肪族アミンAを9重量部とモノエタノールアミンを2重量部使用した(表4参照)。これらは万能混合機を用いて均一に混合してエポキシ樹脂組成物を作製した。これをエポキシ樹脂組成物として、表4の配合比に従って骨材を730重量部添加し、さらに均一に混合した。
Figure 0005046534
評価用試験サンプルは、更に金属性成形型枠に充填し成形体として作製した。得られた成形体を室温で7日放置した後、表5に示す、粘度、指触乾燥性、曲げ強度、圧縮強度、引張り強度及び伸び率を測定した。
また、ラベリング試験では、基材となる透水アスファルトを作製し、表面層に骨材とエポキシ樹脂を混合した材料をすり込んだ。その後、ローラー加圧により成形体を作製し、25℃で一週間室温放置して試験用サンプルとした。測定温度0℃において回転体に取り付けたチェーンの開放端が供試体表面に衝突する衝撃によって供試体表面の磨り減り量を測定する方法によりラベリングテストをおこなった。試験条件は、車輪の回転数200rpm,車輪と供試体上面の間隔4cm、試験時間90分、チェーンはサイドチェーンでおこなった。
更に高温ねじれ抵抗性試験では、ラベリング試験と同様に試験用サンプルを作製した後、測定温度45℃での高温ねじれ性を試験した。試験は、タイヤを試験片に接触させ、ねじれ作用によるアスファルト混合物の骨材の飛散抵抗性を計測するために、舗装表面の沈下量をレーザー変位計により測定した。測定値は沈下を開始した時間を記した。測定条件は、試験輪としてソリッドタイヤを用い、搭載荷重686N,走行回転数10.5rpm,走行半径10cm,試験時間120分、最大変異量10mmでおこなった。
結果を表6に示す。
Figure 0005046534
Figure 0005046534
脂肪族アミンAの変わりに脂肪族アミンBを20重量部、骨材を800重量部使用した(表4参照)ことを除き実施例3と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に列記した。
脂肪族アミンAを20重量部、脂肪族アミンBを5重量部、更にウレタン分解物Cを25重量部、モノエタノールアミンを3重量部使用した(表4参照)。また、骨材を1000重量部使用したことを除き実施例3と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に列記した。
硬化剤としてウレタン分解物Cの代わりにウレタン分解物Aを25重量部使用した(表4参照)ことを除き実施例5と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に列記した。
主剤としてエポキシ樹脂Aを35重量部、エポキシ樹脂Bを35、エポキシ樹脂Cを30重量部使用した。硬化剤としてウレタン分解物Aを25重量部、脂肪族アミンAを20重量部、脂肪族アミンBを5重量部、モノエタノールアミンを3重量部使用した(表4)。主剤とモノエタノールアミンを含む硬化剤の配合比は主剤/硬化剤=100/50の重量比で計量し、万能子混合機を用いて均一に混合してエポキシ樹脂組成物を作製した。表4の配合比に従って骨材を1000重量部添加し、さらに均一に混合した。
評価用試験サンプル及び評価方法は実施例3と同様に行い、結果を表6に列記した。
硬化剤としての脂肪族アミンAを15重量部、脂肪族アミンBを10重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
硬化剤としての脂肪族アミンAを10重量部、脂肪族アミンBを15重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
硬化剤としての脂肪族アミンAを5重量部、脂肪族アミンBを20重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
主剤としてのエポキシ樹脂Aを40重量部、エポキシ樹脂Bを40重量部、エポキシ樹脂Cを20重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
主剤としてのエポキシ樹脂Aを42.5重量部、エポキシ樹脂Bを42.5重量部、エポキシ樹脂Cを15重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
主剤としてのエポキシ樹脂Aを45重量部、エポキシ樹脂Bを45重量部、エポキシ樹脂Cを10重量部に変えたことを除き実施例6と同様に評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
(比較例1)
硬化剤中にモノエタノールアミンを配合しないことを除き実施例6と同様な方法で評価用試験サンプルを作製し、評価を行った。結果を表6に併記した。
(結果)
表6から明らかなように、曲げ強度、圧縮強度、引っ張り強度等は従来と同程度の強度を保っているが、指触乾燥時間が2/9〜1/2程度に短縮されている。即ち、短時間硬化性に優れており、舗装施工後のラベリング試験およびねじれ性試験のいずれにおいても、優れた効果を発揮していることがわかる。また臭気もないため、作業性に優れ実用的である。
以上、本実施形態における二液型エポキシ樹脂組成物は、硬化触媒としてアルカノールアミン化合物を使用することにより、短時間硬化が可能である。また、施工時の臭気も無く、硬化剤として作用する軟質ウレタン及び硬質ウレタン樹脂のいずれの分解樹脂に対してもエポキシ樹脂の硬化剤として適用でき、分解物の分離、精製、化学修飾すること無く利用できる。
さらに、ウレタン分解物は低粘度で骨材との濡れ性に優れており、アスファルト層との親和性に優れたエポキシ樹脂の硬化剤となるため優れた作業性を有する。透水性舗装用エポキシ樹脂として長期に渡り道路性能を維持する道路舗装用エポキシ樹脂であり、廃ウレタン樹脂のリサイクル技術の点、安価なウレタン分解物を高付加価値なエポキシ樹脂の硬化剤に利用できる点においても工業的価値は大きいものである。
モノエタノールアミン添加量毎の発熱曲線を示す図 モノエタノールアミン添加量毎の発熱曲線を示す図

Claims (8)

  1. エポキシ樹脂を含有する第1液と、
    下記構造式(1)で表されるアルカノールアミン化合物を含有する第2液と、
    前記第1液又は第2液に添加される硬化剤と
    を具備することを特長とする二液型エポキシ樹脂組成物。
    Figure 0005046534
    (構造式(1))
  2. 前記硬化剤は一分子中にアミノ基を2個以上有したアミン化合物であることを特徴とす
    る請求項1記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
  3. 前記アルカノールアミン化合物は、モノエタノールアミンであること
    を特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
  4. 前記硬化剤は脂肪族アミンまたはウレタン分解物であること
    を特徴とする請求項1記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
  5. 前記アルカノールアミン化合物の添加量は、前記エポキシ樹脂組成物総量に対して10
    wt%以下であること
    を特徴とする請求項乃至4のいずれか1項記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
  6. 前記エポキシ樹脂組成物と一分子中にアミノ基を2個以上有した前記アミン化合物は、
    室温で液体である材料とする
    ことを特徴とする請求項2記載の二液型エポキシ樹脂組成物。
  7. エポキシ樹脂を含有する第1液と、
    下記構造式(1)で表されるアルカノールアミン化合物を含有する第2液と、
    前記第1液又は第2液に添加される硬化剤と
    を混合して硬化させたことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
    Figure 0005046534
    (構造式(1))
  8. 更に、骨材と混合し硬化させることを特徴とする請求項7記載のエポキシ樹脂組成物。
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