JP5046457B2 - 双性イオン性重合体配合物材料 - Google Patents
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Description
本発明は、特に生物医学用途における使用に適する、新規な重合体状材料、それらの製造方法、そのような材料から製造される製品並びにプラスチック材料の物理的および生物学的性質を改質するための方法に関する。
【0002】
医学装置産業はしばしばある範囲の熱可塑性、弾性および熱硬化性材料を医学装置中で使用する。これらの重合体の多くは工学材料として最初は開発されそしてそれらの物理的および機械的性質はそれを反映している。それ故、プラスチックは生物学的環境中での使用に適する物理的および機械的性質を有するため、それは医学装置として使用することができる。しかしながら、現在まで、これらの材料の生物学的性質にはほとんど注意が払われなかった。このことが不利な生物学的反応の結果としての現在の装置材料に関する多くの問題を生じた。シリコーンゴムは移植時に有毒なシリコーンを浸出することが示され、ポリウレタン類は大食細胞攻撃により変性することが見いだされ、そして天然ゴムは重いアレルギー反応を引き起こした。さらに、医学装置用に広く使用される重合体であるPVCはしばしば大量の可塑剤であるフタル酸ビス−(2−エチルヘキシル)を含有しており、そして多くの試験が現在これが有毒であることを示している。従って、多くの材料が生物学的用途における使用に不適切にさせる性質を有することは明らかである。
【0003】
生物相容性材料を製造するためのこれまでの試みは、正常な環境下では不利な反応を引き起こさずに血液中に存在する赤血球細胞の表面を模していた。これらの細胞膜は外部膜表面を支配するホスホリルコリン基を有する燐脂質二重層を含んでなる。この外表面が他の生物学的成分との不利な反応を回避すると信じられる。ホスホリルコリン基を含有する脂質は装置材料の表面にコーテイングされており、そして血液凝固試験はそれらが表面をより生物相容性にしたことを示した(J A Hayward & D Chapman, Biomaterials, Vol. 5, 135, 1984)。これらの燐脂質は商業用重合体中の可塑剤としても使用されそしてここでも基本材料の生物相容性を改良した(WO−1−87/02684)。しかしながら、これら二方式はそれでも欠点を有する。
【0004】
完成装置の表面のコーテイングは多くの問題を有し、1つは複雑な形状または複数の部品を有する装置のコーテイングにおける困難さであり、実際に複数部品装置はコーテイングすることは不可能でありうる。さらに、生物相容度はコーテイングの品質およびそれがどの程度強く表面に結合されるかに依存しており、それ故、コーテイング中の欠陥または引っ掻き傷がその効果を減ずるであろう。可塑剤としての脂質の使用はこれらの問題を何とか克服するが、脂質は材料中を自由に移動しそして実際に系から浸出しうる。これも生物相容水準における減少をもたらす。脂質はさらに機械的強度がなく、従って基本重合体を柔軟にするためにしか使用できない。
【0005】
ある種の環境中では、規定された領域は生物相容性を与えるが他の領域は蛋白質との相互作用を望むようなコーテイングを与えることが望ましい。これは、生物組織または環境との部分的な同化を必要とする装置、移植片または他の表面における用途を有する。
【0006】
我々は、これらの欠点を克服するために捜していた新規な配合された重合体状材料を考案した。配合物は工学重合体の望ましい物理的および/または機械的性質と懸垂双性イオン性の、例えばホスホリルコリン、基を有する重合体の生物相容性質とを兼備する。
【0007】
我々の以前の出願番号WO−A−94/14897に、我々は双性イオン性重合体と望ましい物理的または機械的性質を有する重合体との配合物を記載している。双性イオン性重合体と配合される重合体はポリメタクリル酸メチル、ポリエチレン、ポリスチレンおよびポリアクリロニトリル/ポリ塩化ビニルを包含する。配合方法は、2種の重合体の適当な溶媒または溶媒混合物中の一般的な溶液を生成することを包含する。双性イオン性重合体は普通は、燐酸2−メタクリロイルオキシエチル−2′−トリメチルアンモニウムエチル内部塩(MPC)と、種々の疎水性単量体、例えばC4-18−アルキルメタクリレート、およびフルオロアルキルメタクリレート類を包含する共単量体との共重合体である。重合体中の双性イオン性単量体のモル比は1:(0.5〜4)の範囲内である。EP−A−0823458では、MPCと疎水性共単量体との共重合体が疎水性重合体、普通はセグメント化されたポリウレタン、と配合される。疎水性共単量体は、スチレンおよびその誘導体、アルキル(メタ)アクリレート類、例えば線状もしくは分枝鎖状のアルキルメタクリレート類、ビニルエーテル類、塩化ビニル、アルク−1−エン、脂環式メタクリレート類およびアリールウレタンアルキルメタクリレート類から選択された。双性イオン性単量体は共重合体中に10〜70%の範囲内のモル割合で存在できる。実施した実施例の全ては約30%を使用した。
【0008】
固体配合物は連続的疎水性重合体中に分布された双性イオン性共重合体よりなる数百μmもしくはそれ以下のドメインを含んでなる相分離を示すと言われる。実施例では、フィルム表面を四酸化オスミウムに対して露出させそして引き続き炭素でスパッタリングした後に、主要寸法はSEM下で判定して1〜45μmの範囲内である。
【0009】
EP−A−0079197では、スルホ−またはカルボキシベタイン類である双性イオン基を有する重合体が熱可塑性フィルムおよび例えば布を製造するための繊維中で静電防止剤または吸湿剤として使用されている。
【0010】
本発明は従って、
(A)i)5〜70モル%の一般式I:
YBX I
[式中、
Bは場合により1個もしくはそれ以上の弗素原子を含有していてもよく且つ過弗素化された連鎖を含んでいてもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレン(アルカンジイル)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキレン連鎖であり、或いはXまたはYがBに結合された末端炭素原子を含有する場合には、原子価結合であり、
Xは双性イオン基であり、そして
Yは
【0011】
【化7】
【0012】
から選択されるエチレン系不飽和重合可能基であり、
ここで
Rは水素またはC1−C4アルキル基であり、
R1は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR1は−B−Xであり、ここでBおよびXは以上で定義された通りであり、そして
R2は水素またはC1-4アルキル基であり、
Aは−O−または−NR1−であり、
Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pOC(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH2)pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで基R3は同一もしくは相異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−であるか、或いは場合によりBと組み合わされて、原子価結合であり、
pは1〜12であり、そして
R3は水素またはC1−C4アルキル基である]
の双性イオン性単量体、および
ii)50〜95モル%の一般式II
Y1R4 II
[式中、Y1は
【0013】
【化8】
【0014】
から選択され、
ここで
R5は水素またはC1−C4アルキル基であり、
R6は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR6はR4であり、
R7は水素またはC1-4アルキル基であり、
A1は−O−または−NR6−であり、そして
K1は基−(CH2)qOC(O)−、−(CH2)qC(O)O−、−(CH2)qOC(O)O−、−(CH2)qNR8−、−(CH2)qNR8C(O)−、−(CH2)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで基R8は同一もしくは相異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子価結合であり、
qは1〜12であり、
そしてR8は水素またはC1−C4アルキル基であり、
そしてR4は直鎖状、分枝鎖状および環式のC6-24アルキル、合計炭素数が6〜24のアルコキシアルキルまたはオリゴアルコキシアルキル連鎖CpH2p+1(OCqH2q)s(ここでpは3〜24であり、sは2〜50の範囲内であり、基CqH2qにおいてqは同一もしくは相異なり、各々のqは2〜6であり、但しpが8より小さい場合にはqの少なくとも半分は3もしくはそれ以上である)、C1-24フルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝鎖状のC6-24アルケニル、C6-24アルキニル、C6-24アリール、C6-24アラルキル、または−(CR 18 2)qq(SiR19 2)(OSiR19 2)ppR19(ここで各々の基R18は同一もしくは相異なりそして水素もしくは炭素数1〜4のアルキル、またはアラルキルであり、各々の基R19は炭素数1〜4のアルキルであり、qqは1〜6でありそしてppは0〜49である)である]
を有する共単量体
を包含するエチレン系不飽和単量体の混合物から製造される双性イオン性懸垂基(zwitterionic pendant group)を有する重合体A、並びに
(B)シリル(アルク)アクリレート重合体、C4-24アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、ジC4-18アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、およびC4-24アルキル(アルク)アクリレート重合体よりなる群から選択される疎水性付加重合体Bの固体配合物の生物医学用途における使用であって、配合物の構造が相分離を示して製品の表面において微細相分離構造(micro-phase segregated structure)を生ずる使用を提供する。
(A)双性イオン懸垂基を有する重合体
重合体は、双性イオン基を含有する双性イオン性単量体および疎水性基、一般的にはアルキル基、を含有する共単量体の共重合体である。そのような共単量体の基の存在が本発明の配合物中での重合体(B)に対する重合体(A)の相容性を変更または改良するために作用できる。
【0015】
好ましくは、そのような疎水性基はアルキルまたはフルオロアルキル基である。
【0016】
双性イオン性単量体および共単量体の他に、そのような共重合体は反応性官能基またはイオン性の基を含有する官能性共単量体の基もさらに含んでなっていてもよい。反応性の基は所望する物理的および/または機械的性性質を有する重合体(B)に対して共重合体(A)を架橋結合させおよび/または共重合体(A)を結合させるために作用できる。さらに、そのような反応性の基は配合物の表面に反応性部分を与えたりまたは製品の表面に共重合体(A)を結合させるために作用できる。そのような官能性共単量体は単量体混合物中に25モル%までの、好ましくは0.1〜10モル%の範囲内の、量で存在する。
【0017】
さらに、重合体(A)を製造するための単量体混合物は1種もしくはそれ以上の希釈剤共単量体を、例えば45モル%までの、好ましくは1〜25モル%の、量でさらに含んでなっていてもよい。
【0018】
好ましい重合体(A)中で使用できる単量体およびエチレン系不飽和単量体の共単量体を次にさらに詳細に記述する。
A . 1 . 双性イオン基を含有する単量体
双性イオン性単量体である一般式Iにおいては、双性イオン基は好ましくは一般式III
【0019】
【化9】
【0020】
[式中、部分A2およびA3は、同一もしくは相異なり、−O−、−S−、−NH−または原子価結合、好ましくは−O−であり、そしてW+はアンモニウム、ホスホニウムまたはスルホニウムカチオン基並びに好ましくはC1-12−アルカンジイル基であるアニオンおよびカチオン部分を結合する基を含んでなる基であり、好ましくはW+は式−W1−N+R9 3、−W1−N+R10 3、−W1−S+R10 2または−W1−Het+であり、ここで
W1は場合により1個もしくはそれ以上のエチレン系不飽和二重または三重結合を含有していてもよい炭素数1もしくはそれ以上の、好ましくは2−6の、アルカンジイル、ジ置換された−アリール(アリーレン)、アルキレンアリーレン、アリーレンアルキレン、またはアルキレンアリールアルキレン、シクロアルカンジイル、アルキレンシクロアルキル、シクロアルキルアルキレンまたはアルキレンシクロアルキルアルキレンであり、この基W1は場合により1個もしくはそれ以上の弗素置換基および/または1個もしくはそれ以上の官能基を含有していてもよく、そして
基R9は同一もしくは相異なりそして各々が水素または炭素数1〜4のアルキル、好ましくはメチル、またはアリール、例えばフェニルであるか、或いは基R9の2個はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の原子を含有する脂肪族複素環式環を形成し、或いは3個の基R9はそれらが結合している窒素原子と一緒になって各環に5〜7個の原子を含有する縮合環構造を形成し、そして場合によりR9の1個もしくはそれ以上は親水性官能基により置換されていてもよく、そして
基R10は同一もしくは相異なりそして各々がR9または基OR9であり、ここでR9は以上で定義された通りであり、或いは
Hetは芳香族の窒素−、燐−または硫黄−、好ましくは窒素−、含有環、例えばピリジンである]
を有する。
【0021】
最も好ましくは、式IIIの双性イオン基は一般式IV:
【0022】
【化10】
【0023】
[式中、基R11は同一もしくは相異なりそして各々が水素またはC1-4アルキルであり、そしてmは1〜4であり、好ましくは基R11は同一で好ましくはメチルである]
を有する。
【0024】
或いは、双性イオン基はベタイン基(すなわちカチオンが骨格により近い)、例えばスルホ−、カルボキシ−またはホスホノ−ベタイン、であってもよい。ベタイン基は全体的な荷電を有してはならず、従って好ましくはカルボキシ−またはスルホ−ベタインである。それがホスホベタインである場合にはホスフェート末端基はジエステルでなければならず、すなわちアルコールでエステル化されていなければならない。そのような基は一般式V
【0025】
【化11】
【0026】
[式中、A4は原子価結合、−O−、−S−または−NH−、好ましくは−O−であり、
Vはカルボキシレート、スルホネートまたはホスフェートジエステル(1価に荷電されている)アニオンであり、
R12は原子価結合(A4と一緒になって)またはアルカンジイル、−C(O)アルキレン−もしくは−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイルであり、そして好ましくはアルカンジイル連鎖中の炭素数は1〜6であり、
基R13は同一もしくは相異なりそして各々が水素または炭素数1〜4のアルキルであるか或いは基R13はそれらが結合している窒素と一緒に5〜7個の原子の複素環式環を形成し、そして
R14は炭素数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6、のアルカンジイルである]
により表される。
【0027】
1種の好ましいスルホベタイン単量体は式VI
【0028】
【化12】
【0029】
[式中、基R15は同一もしくは相異なりそして各々が水素またはC1-4アルキルでありそしてsは2〜4である]
を有する。
【0030】
好ましくは基R15は同一である。基R15の少なくとも1個がメチルであることも好ましく、そして基R15が両者ともメチルであることがより好ましい。
【0031】
好ましくはsは2または3、より好ましくは3である。
【0032】
或いは、双性イオン基はアルファ炭素原子(それに対してアミン基およびカルボン酸基が結合されている)が結合基を介して生物相容性重合体の骨格に結合されるようなアミノ酸部分であってもよい。そのような基は一般式VII
【0033】
【化13】
【0034】
[式中、A5は原子価結合、−O−、−S−または−NH−、好ましくは−O−であり、
R16は原子価結合(場合によりA5と一緒になって)またはアルカンジイル、−C(O)アルキレン−もしくは−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイルでありそして好ましくは1〜6個の炭素原子を有し、そして
基R17は同一もしくは相異なりそして各々が水素または炭素数1〜4のアルキル、好ましくはメチルであり、或いは基R17の2個もしくは3個がそれらが結合している窒素と一緒になって5〜7個の原子の複素環式環を形成するか、或いは3個の基R17がそれらが結合している窒素原子と一緒になって各環に5〜7個の原子を含有する縮合環複素環式構造を形成し、
Bは分枝鎖状、または、好ましくは、直鎖状の好ましくはC2-18、より好ましくはC2-6、−アルカンジイル、すなわち(CH2)rであり、ここでrは2〜18、好ましくは2〜6である]
により表すことができる。
【0035】
R4の最も好ましい定義はC8-16−アルキル、−フルオロアルキル、−アルケニルまたは−アルキニルである。
【0036】
官能性共単量体は一般式VIII
Y2R20Q VIII
[式中、
R20は原子価結合または、より好ましくは、直鎖状もしくは分枝鎖状のC2-24アルカンジイル、合計炭素数が2〜24のアルキレンオキシアルキレンまたは合計炭素数が2〜24のアルキレン(オリゴオキシアルキレン)基であり、そして
Qは1個もしくはそれ以上の反応性置換基、例えばハロゲン、例えば塩素、または一般的には炭素数が1〜4のアルコキシ、例えばメトキシもしくはエトキシ、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、エチレン系アセチレン系不飽和架橋結合可能基、アセトアセトキシ、クロロアルキルスルホン、スクシンイミド、トシレート、トリフラート、イミダゾールカルボニルアミノ、場合により置換されていてもよいトリアジン、カチオンおよびアニオン基を含有するシンナミル、エポキシ、−CHOHCH2Hal(ここでHalはハロゲン原子である)、メチロール、シリルおよびシロキシル基から選択される官能基でありそしてY2はY1と同じ基から選択される]
を有することができる。
【0037】
異なる基−R20−Qを有する官能性共単量体の混合物を使用することができる。1つの好ましい態様である異なる単量体では、基R20は同一もしくは相異なりそして各々がC2-6−アルカンジイルを表し、そして単量体の一方では基Qはヒドロキシルでありそして他方ではQは好ましくは式Si(OR22)3を有する反応性シリル基であり、ここで各々の基R22はC1-4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルでありそしてnは0または1である。
【0038】
官能基を有する共単量体に関しては、これらは架橋結合性、重合体Bとの或いは基質または配位子、例えば製薬学的活性剤、特異的結合部分、もしくは抗トロンボゲン剤、用の結合点との反応性を与える。共単量体は、例えばコーテイングに結合されることが望まれる対イオン的に荷電される部分との静電引力を与えるために、イオン性の基を含んでもよい。例えばカチオン性のまたはカチオン化可能な単量体は例えばヘパリンの如きアニオン的に荷電されるムコ多糖類による双性イオン性重合体配合物の荷電を可能にし、それが固体配合物から製造される表面を有する装置のトロンボゲン性をさらに減ずることができる。
【0039】
式Iの単量体においてそしてIIおよびIIIにおいて、Y並びにY1およびY2の両者は好ましくはそれぞれH2C=C(R)C(O)A−およびH2C=C(R5)C(O)A1−である。RおよびR5は好ましくは水素または、より好ましくは、メチルである。AおよびA1は好ましくは同一でありそして最も好ましくは−O−である。
【0040】
エチレン系不飽和単量体は、例えばそこからコーテイングするコーテイング組成物中の重合体の溶解度を調節するため、親水性/疎水性を調節するため、コーテイングの柔軟性を調節するため、または別の理由のために加えてもよい希釈剤単量体を含むことができる。そのような単量体は一般的には非イオン性である。適する希釈剤単量体は例えばアルキル基中の炭素数が1〜4のアルキル(アルク)アクリレート類、例えば各アルキル基中の炭素数が1〜4のN−アルキル−もしくはN,N−ジアルキル(アルク)アクリルアミド類、(アルク)アクリルアミド、例えばアルキル基中の炭素数が1〜6のヒドロキシアルキル(アルク)アクリレート類、ビニルラクタム類、例えばビニルピロリドン、およびスチレンである。混合物を使用することもできる。
【0041】
特に好ましい態様では、重合体Aはポリ(2−(メタクリロイルオキシエチル)−2′−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート内部塩−コ−メタクリル酸n−ドデシル共重合体である。
【0042】
好ましくは、双性イオン性単量体は単量体混合物中で5〜50%の、好ましくは少なくとも10%の、好ましくは33%より少ない、より好ましくは15〜30%の範囲内の、モル割合で使用される。共単量体IIは一般的には少なく50%の、好ましくは少なく67%の、より好ましくは70〜85%の範囲内の、モル割合で使用される。官能性共単量体が架橋結合性を与える場合には、反応性の架橋結合可能基の水準は好ましくは0.1〜25%の範囲内である。希釈剤は好ましくは40%までの、例えば25%までの、量で含まれる。
重合体(A)の製造
重合可能なエチレン系不飽和基から製造される懸垂双性イオン基を有する重合体(A)は従来のラジカル重合技術により、典型的には熱、光化学またはレドックス開始法を用いて、製造することができる。架橋結合を生じうる官能性共単量体が存在する場合には、重合条件は架橋結合が重合中に起きないように設定される。それ故、例えば、活性放射線への露出により架橋結合を形成しうる単量体を含有する重合体を製造するためには活性放射線は使用されないであろう。
【0043】
熱重合に関しては、40〜100℃、典型的には50〜80℃、の温度が使用される。光化学重合に関しては、活性放射線、例えばガンマ線、紫外線、可視光線、または超音波放射線、を使用することができる。典型的には、200〜400nmの波長の紫外線が使用される。
【0044】
重合は一般的には液体反応媒体中で行われ、それは例えば単量体および好ましくは重合体がその中に可溶性である重合不能な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、或いは重合体がプロトン性溶媒と反応する基を含有しない場合には、水または炭素数1〜4のアルカノール、例えばメタノール、エタノールもしくはプロパン−2−オール、を用いる溶液または分散液である。或いは、上記の溶媒のいずれかの混合物を使用することもできる。
【0045】
重合は1種もしくはそれ以上のフリーラジカル発生剤、一般的には過酸化物またはアゾ開始剤、例えば過酸化ベンゾイル、2,2′−アゾ−ビス(2−メチルプロピオニトリル)またはベンゾインメチルエーテル、の存在下で行われる。使用できる別の重合開始剤は "Polymer Handbook", 3rd edition, Ed. J. Brandrup and E.H. Immergut, Pub. Wiley-Interscince, New York, 1989 に開示されている。触媒を含んでもよい。
【0046】
一般的には、重合は0.1〜72時間、好ましくは0.5〜24時間、にわたりそして例えば窒素またはアルゴンの不活性雰囲気下で行われる。
【0047】
重合体は一般的には透析、非溶媒(例えばジエチルエーテルもしくはアセトン)中での沈澱または限外濾過により精製される。生じた重合体を一般的には真空下で、例えば5〜72時間にわたり乾燥しそしてそれは10,000〜1千万、好ましくは20,000〜百万、の分子量を有する。
【0048】
重合は単量体枯渇条件下で行うことができる。重合速度の根本的な決定要素は、単量体を加える速度である。それ故、重合容器中の単量体の消費速度は容器に対する単量体の添加速度と実質的に同じである。これが単量体供給段階全体にわたり実質的に一定である単量体比をもたらし、その最後に重合は完了に近く、例えば残存単量体により判定して少なくとも90%の完了度、例えば少なくとも95%の完了度である。それにもかかわらず、単量体供給が完了した後も重合をある期間にわたり続けることが好ましい。これが残存単量体の非常な低水準への低下をもたらす。生じた重合体生成物は50,000〜108の範囲内、好ましくは(1−5)×105Dの範囲内、の分子量で製造されうる。
【0049】
単量体枯渇方法は非常に低い組成変動を有する重合体を製造する。双性イオン性単量体および異なる反応性定数を有する疎水性共単量体は通常は異なる速度で重合するであろう。さらに、単量体は異なるタイプよりむしろ同じタイプの末端基を有する成長中の重合体連鎖と反応し、それにより塊状共重合体を生成する傾向がある。本発明の重合体は分子および分子以下の規模ではるかに低い組成変動を有する傾向がある。そのような特徴を使用して重合体(A)対重合体(B)を指定して本発明に従う適切な配合物を与えることができる。
【0050】
双性イオン基を含有する共単量体および別の共単量体の基を含んでなる共重合体を製造するために使用される種々の共単量体の正確な割合および性質を調節して特定の重合体(B)に対する配合に特に適する共重合体を与えること、特に具体的な微細相分離構造を製造するために適する特定の共単量体を与えることができる。
【0051】
さらに、単量体または共単量体組成物は別の成分、例えば従来タイプの重合開始剤、連鎖移動剤、酸、塩基、界面活性剤、乳化剤または触媒を、各々単量体の合計重量に関して重量により各々0.1%〜5%の、典型的には0.2%〜3%のそして好ましくは約0.5%の量でさらに含んでなることができる。
(B)所望する物理的および/または機械的性質を有する重合体
好ましくは、重合体Bはアルキル(アルク)アクリレート類、最も好ましくは直鎖状もしくは分枝鎖状のC4-18−アルキル(メタ)アクリレート類、の重合体、より好ましくは例えばメタクリル酸n−ドデシルのホモ重合体から選択される疎水性付加重合体である。
配合
一般的には、本発明の配合物は1〜90%の懸垂双性イオン基を含有する重合体(A)および99〜10%の疎水性重合体(B)を含有するであろう。重合体(A)および(B)の正確な割合は配合するための2種の重合体の相容性に依存するであろうし、そして重合体をそれらの相容性に関して一緒に試験することが必要であるかもしれない。これは、異なる割合の重合体(A)および(B)を配合して機械的および物理的性質並びに生物相容性の所望する均衡を有する配合物を得ることにより行うことができる。特に、2種の重合体の割合を調節して所望する衝撃耐性、引っ張り強さ、曲げ弾性率、低温脆性、摩擦係数、フィルム透過性、フィルム破壊耐性、フィルム収縮、表面および体積抵抗率、表面湿潤性および/または接触角度を得ることができる。最も特に、これらの割合を調節して配合物溶液または分散液からの溶媒の除去で微細相分離構造を生ずる配合物を得る。
【0052】
出願人は、以上に記載されたような共単量体との共重合により製造される双性イオン基を含有する共重合体は、疎水性重合体Bと一緒に単一溶媒または混合溶媒中に溶解させる場合に安定な均一溶液を与えうることを見いだした。そのような新規な液体配合物が本発明の一部を構成する。溶媒の蒸発で相分離および微細相分離構造の生成を、作成されるかまたはコーテイングされる製品の表面において生ずる。双性イオンを含有する共重合体を含んでなる数百マイクロメートルないし数ナノメートル程度の小さいドメインを製造することができ、これらのドメインは疎水性重合体の表面に均一に分布される。
【0053】
本発明の液体配合物を製造するために好ましい溶媒は低沸点(<100℃)の塩素化された溶媒を包含するが、それらに限定されない。例えば、ジクロロエタンまたはクロロホルム。クロロホルムが特に好ましい。別の溶媒は、低級アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、プロパン−2−オール、並びに例えばエステル類およびエーテル類の如き溶媒、特に酢酸エチルおよびテトラヒドロフラン、を包含する。
【0054】
重合体(A)の最少量は、特定の重合体(B)、重合体(A)中の双性イオン基の含有量、および配合物の所望する用途に依存するであろう。好ましくは、配合物は少なくとも1%、より好ましくは10%そしてさらにより好ましくは30%の重合体(A)を含有するであろう。
【0055】
本発明の方法では、液体配合物を使用して、例えば液体を製造しそして次に溶媒を蒸発により除去することにより、製品をコーテイングまたは作成する。好ましい態様では、液体配合物のコーテイングが予備成形製品の表面上に形成されそして溶媒を蒸発により除去して固体配合物AおよびBのコーテイングを形成する。配合物の重合体を、コーテイング後に、水素結合相互作用により、下にある重合体表面との共有結合を与えるための化学反応により、または双性イオンの重合体上およびコーテイングされた表面上での逆に荷電されたイオン性の基の間の対イオン性引力により製品に結合させることができる。コーテイングしようとする特に好ましい表面は、シリコーン類、ポリウレタン類、ポリアルクアクリレート類、ポリスチレン、ポリカーボネート、および金属(特にステンレス鋼)を包含する。
【0056】
新規な固体配合物の疎水性ドメインは本発明の方法により製造されるコーテイングされた製品の表面に出現させることもできる。全体的な概念は蛋白質および他の生物学的部分の非特異的吸着を減少させるための製品表面における双性イオン基の出現の使用に基づくが、疎水性ドメインは細胞または別の蛋白質沈澱用の固定部を与えてこれらの部位を拡大、成長または集積させうる疎水性の調節された部位を与える。微細ドメインは例えば直径が1μmより小さく、一般的には約500μmより小さく、しばしば直径が200μmより小さい。
【0057】
或いは、疎水性ドメインを不安定化させそして除去して、上記のように生物学的部分のための固定部を与えうる下にある製品表面の選択的露出を与えることもできる。そのような不安定化は多くの方法で行うことができ、例えば水または水性もしくは有機性の他の溶媒との接触が疎水性ドメインを破壊できる。そのような接触時に重合体Bが表面からコーテイング本体の中からはね返り(resile)そして重合体Aが比較的多く露出されると信じられる。
【0058】
本発明の用途は主として医学分野であり、例えば生物学的系統との部分的な同化が要求される器具用、である。そのような器具は例えばコンタクトレンズ、角膜移植片、眼内レンズおよび他の外科移植片またはプロテーゼおよび生分離装置、プロテーゼの、身体外回路中の使用のための管である。特に、それらはコンタクトレンズ、角膜移植片、眼内レンズおよび他の眼科用移植片としての使用に適する。
【0059】
さらに、本発明の配合物は重合体材料中で使用される一般的な添加剤、例えば可塑剤、充填剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤および/または防腐剤、例えば殺生物剤、をさらに含んでなっていてもよく、それらは配合物中に存在する重合体と相容性であるような一般的な量で含まれる。
【0060】
図面において、
図1は実施例1に記載されたMPC−co−DM 6 の好ましい表面出現を示すポリDMの理論的に計算されたおよび実験的に誘導されたポリDMの表面被覆率の比較を示す。
【0061】
図2は実施例1に記載されたMPC−co−DM6:有効処方(a)MPC−co−DM14(b)MPC−co−DM35(c)MPC−co−DM50(d)MPC−co−DM100のポリDM配合物中の相分離を示す。
【0062】
図3は実施例2に記載されたポリ(メタクリル酸n−ブチル)(PBMA):[MPC−co−DM 2 ]配合物のAFMを示す。
【0063】
図4は比較例1に記載されたポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA):[MPC−co−DM 2 ]配合物のAFMを示す。
【0064】
図5は実施例3に記載されたMPC−co−DM 6 の蛋白質耐性およびポリDMの非生物相容性を示すポリDMおよびMPCco−DM 6 上を通過するフィブリノーゲンのSPRトレースを示す。
【0065】
図6は具体的に実施例3に記載された種々の配合物に対する蛋白質相互作用の表面プラズモン共鳴試験を示す。
【0066】
図6aはフィブリノーゲンに露出された種々の組成のポリDM:[MPC−co−DM 6 ]配合物に関するθSPRにおける増加の比較を示す。
【0067】
図6bはヒト血清アルブミン(HAS)およびフィブリノーゲン(Fib)に露出された種々の組成のPBMA:[MPC−co−DM 2 ]配合物に関するθSPRにおける増加の比較を示す。
【0068】
図6cはヒト血清アルブミン(HAS)およびフィブリノーゲン(Fib)に露出された種々の組成のPMMA:[MPC−co−DM 2 ]配合物に関するθSPRにおける増加の比較を示す。
【0069】
本発明を次に以下の実施例により説明する。
実施例1
ポリ(メタクリル酸ドデシル)(ポリDM)マトリックスと配合されたポリ(2−(メタクリロイルオキシエチル)−2′−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート内部塩−コ−メタクリル酸n−ドデシル(MPC−co−DM 6 (1:6)の製造
1:1モル量のMPC−co−DM6およびポリDMをクロロホルム中に溶解して0.5w/w%溶液を製造した。130μgの溶液を回転している銀引きされたガラス板の上に滴下した。溶媒が蒸発して重合体がコーテイングされたディスクを与える。
【0070】
個別重合体の相の像形成を用いるAFM分析は、両者に関して均一な相分離のない表面を示す。しかしながら、2種の重合体の配合物の同じ分析は2種が試験した配合物の範囲全体にわたり生成したナノメートル寸法のドメインを有する非混和性の表面分離があることを示す。相の様相では、2種の相が像の上に濃いおよび薄い領域として表示される。振幅−相−距離曲線の使用により、濃いおよび薄い領域の両者の指紋を得て個別重合体のコーテイングから得られたものと比較することができる。これは濃い領域により表示される面積はポリDMによりそして薄い領域はポリ(MPC−co−DM)によることを明白に示している。同様な方法を使用してMPC−co−DM14:ポリDM、MPC−co−DM35:ポリDM、MPC−co−DM50:ポリDMおよびMPC−co−DM100:ポリDMの配合物を与え、それらの結果は図2に示されている。これらは有効処方(a)MPC−co−DM14、(b)MPC−co−DM35、(c)MPC−co−DM50および(d)MPC−co−DM100のMPC−co−DM;ポリDM配合物中で相分離を示す。
【0071】
像上の位置分析が薄いおよび濃い領域の両者により被覆された相対的面積の計算を可能にする。種々の配合物に関するこれらの値を2種の重合体の混合物に関して理論的に予測されるものに対してプロットする場合(図1)には、ポリ(MPC−co−DM6)が表面に好ましく出現されることが明白になる。従って、比較的PCに富んだ表面を製造するために少量のポリ(MPC−co−DM6)だけが必要である。
実施例2
ポリ(メタクリル酸n−ブチル)(PBMA):[MPC−co−DM 2 (1:2)]
ポリ(メタクリル酸n−ブチル)(PBMA)とMPC−co−DM 2 の配合物からのコーテイングを実施例1に記載された通りにして製造しそして像形成する場合には、同様な表面形態が観察される。図3はPBMA:[MPC−co−DM 2 ]の配合物に関する一連のAMFトポグラフィーおよび相の像を示す。この場合、濃い領域はMPC−co−DM 2 を表し、その理由は配合物中のPBMAの量が増加するにつれてその存在が明らかに減少することが分かるからである。
【0072】
比較例1
ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)と[MPC−co−DM 2 (1:2)]
ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)とMPC−co−DM 2 の配合物からのコーテイングを実施例1に記載されている通りにして製造しそして像形成する場合には、いずれの配合物に関しても相分離は検出できない(図4)。配合物系において、界面に泳動しうる1種の重合体のミセルが生成しうることは既知である。ミセル化を行うエネルギーは一緒に配合される2種の重合体の化学構造に依存するであろう。実施例1および2では、長鎖アルキル部分を有するPC−共重合体が別のアルキルメタクリレートと配合される。メタクリル酸メチルの場合には、アルキル連鎖メタクリレートのこの最短部がミセル生成を促進せず、従って共重合体の好ましい表面出現を促進しないことがあるかもしれない。その代わりに、2種の重合体の均一な混合物が生ずる。
参考例1
配合物表面の表面プラズモン共鳴試験
表面プラズモン共鳴(SPR)は、表面と相互作用する蛋白質の量をその場で測定できる技術である。図5は、ポリDMおよびMPC−co−DM 6 上を通過する時のプラズマ蛋白質フィブリノーゲン(0.05mg/ml)に関するSPRトレースを示す。SPRでは、蛋白質吸着は最少の光反射角度(θSPR)における増加を伴う。フィブリノーゲンのポリDMコーテイング上の通過は286±9mDAのθSPRにおける増加を引き起こしたが、MPC−co−DM 6 のコーテイングでは増加が検出されなかった。ポリDMはC12H25側鎖および長い炭化水素骨格のために非常に疎水性である重合体である。対照的に、MPC−co−DM 6 はその双性イオン性構造の結果として水に対する強い親和性を有することが示されているPC頭部基(headgroup)のために親水性である。材料表面の親水性は吸着するであろう蛋白質の量に大きな影響を与えることが仮定されており、そしてそれによりこれらの2種の重合体の行動を説明することができる。
実施例3
図6は種々の配合物:(a)ポリDM:[MPC−co−DM 6 ];(b)[PBMA:DM(1:2)];(c)PMMA:[PBMA−co−DM 2 ]に対する蛋白質吸着に関するSPRトレースを示す。これらのトレースは、本発明のポリDM:[MPC−co−DM 6 ]に対する2.7:1より下の並びに[PBMA−co−DM 2 ](本発明)およびPMMA:[PBMA−co−DM 2 ](比較例)に対する5:1より下の比に関しては、蛋白質がコーテイング表面に吸着しないことを示す。明らかに、より多いマトリックス重合体はMPC−co−DM 6 系と比べてMPCがより多いMPC−co−DM 2 をベースにした配合物系では許容されうる。各場合における蛋白質吸着量は配合物の比にそして最終的には表面で出現するPCの量に明らかに依存する。
Claims (17)
- (A)双性イオン性懸垂基(zwitterionic pendant group)を有し、そして
i)少なくとも5モル%の式
YBX I
[式中、
Bは場合により1個もしくはそれ以上の弗素原子を含有していてもよく且つ過弗素化された連鎖を含んでいてもよい、直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレン(アルカンジイル)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキレン連鎖であり、
Xは双性イオン基であり、そして
Yは
ここで
Rは水素またはC1−C4アルキル基であり、
R1は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR1は−B−Xであり、ここでBおよびXは以上で定義された通りであり、そして
R2は水素またはC1-4アルキル基であり、
Aは−O−または−NR1−であり、
Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pOC(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH2)pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで基R3は同一もしくは相異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−であるか、或いは原子価結合であり、
pは1〜12であり、そして
R3は水素またはC1−C4アルキル基である]
の双性イオン基を含有する単量体、および
ii)50〜95モル%の一般式II
Y1R4 II
[式中、Y1は
ここで
R5は水素またはC1−C4アルキル基であり、
R6は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR6はR4であり、
R7は水素またはC1-4アルキル基であり、
A1は−O−または−NR6−であり、そして
K1は基−(CH2)qOC(O)−、−(CH2)qC(O)O−、−(CH2)qOC(O)O−、−(CH2)qNR8−、−(CH2)qNR8C(O)−、−(CH2)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで基R8は同一もしくは相異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子価結合であり、
qは1〜12であり、
そしてR8は水素またはC1−C4アルキル基であり、
そしてR4は直鎖状、分枝鎖状および環式のC6-24アルキル、合計炭素数が6〜24のアルコキシアルキルまたはオリゴアルコキシアルキル連鎖CpH2p+1(OCqH2q)s(ここでpは3〜24であり、sは2〜50の範囲内であり、基CqH2qにおいてqは同一もしくは相異なり、各々のqは2〜6であり、但しpが8より小さい場合にはqの少なくとも半分は3もしくはそれ以上である)、C1-24フルオロアルキル、C6-24アルケニル、C6-24アルキニル、C6-24アリール、C9-24アラルキルおよび−(CR 18 2)qq(SiR19 2)(OSiR19 2)ppR19(ここで各々の基R18は同一もしくは相異なりそして水素もしくは炭素数1〜4のアルキル、またはアラルキルであり、各々の基R19は炭素数1〜4のアルキルであり、qqは1〜6でありそしてppは0〜49である)よりなる群から選択される]
を有する単量体
を含んでなるエチレン系不飽和単量体の混合物から製造される重合体A、
(B)C4-24アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、ジ(C4-24)アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、およびC4-24アルキル(アルク)アクリレート重合体よりなる群から選択される疎水性付加重合体B
を含んでなる重合体配合物によって提供される表面を有する医学装置であって、配合物の構造が相分離を示して該表面において微細相分離構造(micro-phase segregated structure)を形成する医学装置。 - 双性イオン基が一般式III
W 1 は炭素数2−6のアルカンジイル、ジ置換されたアリール(アリーレン)、アルキレンアリーレン、アリーレンアルキレン、またはアルキレンアリールアルキレン、シクロアルカンジイル、アルキレンシクロアルキル、シクロアルキルアルキレンまたはアルキレンシクロアルキルアルキレンであり、そして
基R 9 は同一もしくは相異なりそして各々が水素または炭素数1〜4のアルキル、またはアリールであるか、或いは基R 9 の2個はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5〜7個の原子を含有する脂肪族複素環式環を形成し、或いは3個の基R 9 はそれらが結合している窒素原子と一緒になって各環に5〜7個の原子を含有する縮合環構造を形成し、そして
基R 10 は同一もしくは相異なりそして各々がR 9 または基OR 9 であり、ここでR 9 は上記で定義された通りであり、或いは
Hetは芳香族の窒素−、燐−または硫黄−含有環である]
を有する請求項1に記載の医学装置。 - 基R4がC8−C16アルキル、アルケニルまたはアルキニル基である請求項1〜3のいずれかに記載の医学装置。
- 双性イオン性単量体が単量体混合物中で少なくとも10%のモル割合で使用される請求項1〜4のいずれかに記載の医学装置。
- 重合体Aがポリ(2−(メタクリロイルオキシエチル)−2′−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート内部塩−コ−メタクリル酸n−ドデシル共重合体である請求項1〜5のいずれかに記載の医学装置。
- 重合体BがC4-18アルキルメタクリレートのホモ重合体である請求項1〜6のいずれかに記載の医学装置。
- 1〜90(重量)%の重合体Aおよび10〜99%の重合体Bを含有する請求項1〜7のいずれかに記載の医学装置。
- a)重合体Aおよび重合体Bを溶媒中に溶解または分散させて液体配合物を形成せしめ、
b)液体配合物を製品または表面に適用してその上に液体のコーテイングを形成せしめ、
c)溶媒をコーテイングから実質的に除去し、それにより微細相分離表面構造を有する固体配合物を形成せしめる
段階を含んでなる請求項1〜8のいずれかで定義された配合物のコーテイングの製造方法。 - 溶媒が塩素化された溶媒である請求項9に記載の方法。
- コンタクトレンズ、角膜移植片、眼内レンズよりなる群から選択される請求項1に記載の医学装置。
- 溶媒、並びに溶媒中に溶解または分散された
(A)i)少なくとも5モル%の一般式I:
YBX I
[式中、
Bは場合により1個もしくはそれ以上の弗素原子を含有していてもよく且つ過弗素化された連鎖を含んでいてもよい、直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキレン(アルカンジイル)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキレン連鎖であり、
Xは双性イオン基であり、そして
Yは
ここで
Rは水素またはC1−C4アルキル基であり、
R1は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR1は−B−Xであり、ここでBおよびXは以上で定義された通りであり、そして
R2は水素またはC1-4アルキル基であり、
Aは−O−または−NR1−であり、
Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pOC(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH2)pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで基R3は同一もしくは相異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−であるか、或いは原子価結合であり、
pは1〜12であり、そして
R3は水素またはC1−C4アルキル基である]
の双性イオン性単量体、および
ii)50〜95モル%の一般式II
Y1R4 II
[式中、Y1は
ここで
R5は水素またはC1−C4アルキル基であり、
R6は水素またはC1−C4アルキル基であるか或いはR6はR4であり、
R7は水素またはC1-4アルキル基であり、
A1は−O−または−NR6−であり、そして
K1は基−(CH2)qOC(O)−、−(CH2)qC(O)O−、−(CH2)qOC(O)O−、−(CH2)qNR8−、−(CH2)qNR8C(O)−、−(CH2)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで基R8は同一もしくは相異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子価結合であり、
qは1〜12であり、
そしてR8は水素またはC1−C4アルキル基であり、
そしてR4 は直鎖状、もしくは環式もしくは分枝鎖状のC6-24アルキル、合計炭素数が6〜24のアルコキシアルキルまたはオリゴアルコキシアルキル連鎖、C1-24フルオロアルキル、直鎖状もしくは分枝鎖状のC6-24アルケニル、C6-24アルキニル、C6-24アリール、C6-24アラルキルまたは−(CR 18 2)qq(SiR19 2)(OSiR19 2)ppR19(ここで各々の基R18は同一もしくは相異なりそして水素もしくは炭素数1〜4のアルキル、またはアラルキルであり、各々の基R19は炭素数1〜4のアルキルであり、qqは1〜6でありそしてppは0〜49である)よりなる群から選択される]
を有する共単量体を包含するエチレン系不飽和単量体の混合物から製造される双性イオン性懸垂基を有する重合体A、並びに
(B)C4-24アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、ジC4-18アルキル(アルク)アクリルアミド重合体、およびC4-24アルキル(アルク)アクリレート重合体よりなる群から選択される疎水性付加重合体B
を含んでなる液体配合物。 - ポリメタクリル酸ドデシルおよびポリ(2−(メタクリロイルオキシエチル)−2′−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート内部塩−コ−メタクリル酸n−ドデシル共重合体の配合物を含んでなる組成物。
- ポリメタクリル酸ドデシルおよびポリ(2−(メタクリロイルオキシエチル)−2′−(トリメチルアンモニウム)エチルホスフェート内部塩−コ−メタクリル酸n−ドデシル共重合体の比が1:1〜50:1の範囲内である請求項13に記載の組成物。
- 少なくとも1種の溶媒を含んでなる液体配合物である請求項13または14に記載の組成物。
- 溶媒が塩素化されたアルカン類、アルコール類、エステル類、エーテル類および水よりなる群から選択される請求項12または15に記載の液体配合物。
- 溶媒がクロロホルムおよびジクロロメタンから選択される請求項12、15または16に記載の組成物。
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