JP5045509B2 - 定着ロールの製造方法 - Google Patents
定着ロールの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5045509B2 JP5045509B2 JP2008064442A JP2008064442A JP5045509B2 JP 5045509 B2 JP5045509 B2 JP 5045509B2 JP 2008064442 A JP2008064442 A JP 2008064442A JP 2008064442 A JP2008064442 A JP 2008064442A JP 5045509 B2 JP5045509 B2 JP 5045509B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- primer
- fixing roll
- heat
- hot air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
第1発明に係る定着ロールの製造方法は、中空の芯金の表面にプライマーを塗布した後、プライマーの表面に熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成する定着ロールの製造方法において、焼成は、一または複数の孔が肉厚方向に貫通してあけられた板状プレートを準備し、板状プレートの全ての孔に、熱収縮性チューブを被覆した芯金の中空部が位置するように芯金を板状プレートに立設し、板状プレートの孔および芯金の中空部に熱風が通り、板状プレートにより熱収縮性チューブに熱風が直接当たらないようにしたものである。
また、第2発明に係る定着ロールの製造方法は、中空の芯金の表面にプライマーを塗布した後、プライマーの表面に熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成する定着ロールの製造方法において、焼成は、複数の孔が肉厚方向に貫通してあけられた板状プレートを準備し、板状プレートにあけられた一部の孔に、熱収縮性チューブを被覆した芯金の中空部が位置するように芯金を板状プレートに立設し、板状プレートの孔、芯金の中空部および熱収縮性チューブの表面に、風速0.1m/秒〜1m/秒に設定した熱風が流れるようにしたものである。
また、第3発明に係る定着ロールの製造方法は、前記した第1発明または第2発明において、芯金の表面に塗布して形成したプライマーを加熱硬化し、プライマーの表面を研磨した後、熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成するものである。
まず最初に、スプレー塗装により芯金1の表面にプライマーを塗布する。本工程で用いるプライマーとしては、PFA、PPS、ポリイミド前駆体等を溶剤で溶かしたフッ素樹脂プライマー等の芯金1の周面上に被せるPFAチューブとの接着性を有する樹脂の溶液が用いられる。
その後、プライマー層41を形成した芯金1を図示しない研磨装置にセットして、芯金1の周面に形成されたプライマー層41の表面を研磨する。研磨装置は、一般に市販されている円筒形のワークの表面を研磨する装置であれば良い。
次に、図2に示す様に、プライマー層41を形成した芯金1に熱収縮性チューブとしてのPFAチューブ42を被せる。PFAチューブ42の内径は、芯金1の表面に形成したプライマー層41の外径よりも大きいので、PFAチューブ42を芯金1に容易に被せることができる。尚、PFAチューブの厚みは、通常0.02〜0.04mmである。
次に、PFAチューブ42を被覆した芯金1がセットされた板状プレート6(図3)を加熱炉(オーブン)19に入れて焼成する。
図4は、図2に示した状態の板状プレート6を加熱炉19にセットした状態を示した模式図である。この状態で、PFAチューブの融点(310〜320度)以上の温度で通常15分〜25分の焼付け処理(焼成)を行なう。その後、冷却を行なうと、図1に示す定着ロール30を得ることができる。
図4に示す様に、加熱炉19の内側の両側面には、ヒータ20が設けられている。このヒータ20によって加熱された気体(空気)は、加熱炉19の上部に設けられたファン21の回転により、熱風となって、加熱炉19の内部を下方から上方に向かって常に循環するようになっている。
外径25.8mm、肉厚0.5mmの鉄製のパイプ状芯金1に対し、PFA、PPSおよびポリイミド前駆体を溶剤で溶かしたフッ素樹脂性のプライマー41を塗布し、350度で芯金1にプライマー41を焼き付けた後、芯金1の表面に形成されたプライマー層の表面を研磨した。
かかる芯金1を複数製作し、図3に示す様に、板状プレート6の全ての突起22(孔24)に芯金1をセットし、PFA(三井デュポンフロロケミカル製フッ素樹脂450HP−J)を材料に用いて製作した肉厚0.03mmのPFAチューブ42を芯金1に形成されたプライマー層41の表面に被覆した。
定着ロール30の外観を黙視で確認したところ、気泡の発生は見られなかった。
図5はプライマーを塗布した芯金にPFAチューブを被せ、PFAチューブを被せた芯金を板状プレートにセットする状態を示した斜視図、図6は板状プレートにPFAチューブを被覆した芯金をセットした状態を示した斜視図である。
尚、説明を分かり易くするため、実施例1で説明したものと同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、複数の貫通孔とは、格子を形成する略矩形の複数の孔23と、円筒形の突起22の中心にあけられた孔24の両者を含む。
図7は板状プレートに形成された複数の突起22(孔24)の一部にPFAチューブ42を被覆した芯金1をセットした状態を示した斜視図である。
尚、説明を分かり易くするため、実施例1で説明したものと同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
そして、当該板状プレート6を図4に示す様に加熱炉19にセットして、380度で20分の焼成を行なった。この際、ファン21の回転数を、熱風の風速が1m/秒になるように調節した。
焼成後、冷却して、板状プレート6を加熱炉19から取り出し、定着ロール30を黙視により検査したが、気泡の発生は見られなかった。
6 板状プレート
24 孔
30 定着ロール
31 中空部
41 プライマー
42 PFAチューブ
61 板状プレート
Claims (3)
- 中空の芯金の表面にプライマーを塗布した後、該プライマーの表面に熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成する定着ロールの製造方法において、
該焼成は、
一または複数の孔が肉厚方向に貫通してあけられた板状プレートを準備し、
該板状プレートの全ての前記孔に、前記熱収縮性チューブを被覆した前記芯金の前記中空部が位置するように前記芯金を前記板状プレートに立設し、
該板状プレートの前記孔および前記芯金の前記中空部に前記熱風が通り、該板状プレートにより前記熱収縮性チューブに前記熱風が直接当たらないようにすることを特徴とする定着ロールの製造方法 - 中空の芯金の表面にプライマーを塗布した後、該プライマーの表面に熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成する定着ロールの製造方法において、
該焼成は、
複数の孔が肉厚方向に貫通してあけられた板状プレートを準備し、
該板状プレートにあけられた一部の前記孔に、前記熱収縮性チューブを被覆した前記芯金の前記中空部が位置するように前記芯金を前記板状プレートに立設し、
該板状プレートの前記孔、前記芯金の前記中空部および前記熱収縮性チューブの表面に、風速0.1m/秒〜1m/秒に設定した熱風が流れるようにすることを特徴とする定着ロールの製造方法 - 前記芯金の表面に塗布して形成した前記プライマーを加熱硬化し、
該プライマーの表面を研磨した後、
熱収縮性チューブを被せて熱風が循環する加熱炉で焼成する請求項1または請求項2に記載の定着ロールの製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008064442A JP5045509B2 (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 定着ロールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008064442A JP5045509B2 (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 定着ロールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009222783A JP2009222783A (ja) | 2009-10-01 |
JP5045509B2 true JP5045509B2 (ja) | 2012-10-10 |
Family
ID=41239676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008064442A Expired - Fee Related JP5045509B2 (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | 定着ロールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5045509B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4992136B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2012-08-08 | 住友電工ファインポリマー株式会社 | 定着ユニット用部材の製造方法及び定着ユニット用部材 |
JP6042623B2 (ja) * | 2012-03-09 | 2016-12-14 | テルモ株式会社 | ガイドワイヤの製造方法 |
KR101827278B1 (ko) * | 2016-10-20 | 2018-02-08 | 대원강업주식회사 | 열수축형 보호튜브와 코일스프링의 결합을 위한 가열장치 |
-
2008
- 2008-03-13 JP JP2008064442A patent/JP5045509B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009222783A (ja) | 2009-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5045509B2 (ja) | 定着ロールの製造方法 | |
JP3969942B2 (ja) | ローラとその製造方法、及び加熱定着装置 | |
JP6114327B2 (ja) | フィン・アンド・チューブ型熱交換器用伝熱管及びフィン、並びにそれらを用いたフィン・アンド・チューブ型熱交換器 | |
JP4885882B2 (ja) | 誘導焼入れによる大寸法転動軸受の軸受リングの生産方法 | |
JP2007170473A (ja) | スポンジロール及びその製造方法 | |
JP2016031867A (ja) | エナメル線の製造方法及び製造装置 | |
JP3667661B2 (ja) | ポリイミドスリーブの製造方法 | |
TWI736506B (zh) | 氟樹脂熱交換裝置及其製造方法 | |
JP4998641B1 (ja) | 芯体、管状体の製造方法 | |
CN106914963A (zh) | 一种竹热处理校直方法 | |
JP2017030343A (ja) | 拡径チューブ製造装置および拡径チューブの製造方法 | |
JPH09311576A (ja) | 定着ローラとその製造方法 | |
JP5012620B2 (ja) | コーティング層を有するゴムロールの製造方法 | |
EP3136183A1 (en) | Fixing device using stainless steel material | |
JP2009024802A (ja) | 高断熱型ツインチューブ | |
JP2008291952A (ja) | 樹脂被覆摺動部材の製造方法 | |
JP4806903B2 (ja) | 円筒芯体、塗布装置及びポリイミド樹脂無端ベルトの製造方法 | |
JP2017180537A (ja) | 樹脂コーティングばねの製造方法及び樹脂コーティングばね | |
JP2733806B2 (ja) | 乾燥方法 | |
JP6748676B2 (ja) | 熱定着用ゴムローラ、および、その製造方法 | |
JP4581774B2 (ja) | 内面被覆鋼管の製造装置 | |
JP2002026508A (ja) | リフロー炉およびリフロー炉による加熱方法 | |
JP2931627B2 (ja) | 定着ローラの製造方法 | |
JP2009101537A (ja) | 環状シームレス成形体の製造方法 | |
JP2018200121A (ja) | 熱交換コイルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100630 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20101007 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20101007 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120613 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120619 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120702 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |