JP5045097B2 - 走行支援装置 - Google Patents

走行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5045097B2
JP5045097B2 JP2006350087A JP2006350087A JP5045097B2 JP 5045097 B2 JP5045097 B2 JP 5045097B2 JP 2006350087 A JP2006350087 A JP 2006350087A JP 2006350087 A JP2006350087 A JP 2006350087A JP 5045097 B2 JP5045097 B2 JP 5045097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
target
inter
travel locus
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006350087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008155882A (ja
Inventor
康治 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006350087A priority Critical patent/JP5045097B2/ja
Publication of JP2008155882A publication Critical patent/JP2008155882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045097B2 publication Critical patent/JP5045097B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、先行車両に追従して走行するように走行支援を行う走行支援装置に関する。
車両の走行支援装置の1つとして、先行車との車間距離や相対速度を検出し、該車間距離と目標車間距離との車間誤差および相対速度に基づいて、車両の加減速制御を実行することにより、先行車との車間距離を所定の目標車間距離に自動的に保持する走行支援装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−327010号公報
しかしながら、車間誤差を解消して車間距離を所定の目標値に保持するために車両の加減速を繰り返すと燃料消費量が悪化するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、先行車両に追従して走行するように走行支援を行う走行支援装置において、車間誤差を解消する際に、燃料消費量の悪化を抑制することができる走行支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る走行支援装置は、先行車両に追従して走行するように制御を行う走行支援装置において、先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、車間距離検出手段により検出された車間距離と目標車間距離との車間誤差に応じて目標走行軌跡を設定する目標走行軌跡設定手段と、目標走行軌跡設定手段により設定された目標走行軌跡に基づいて走行軌跡を変更する走行軌跡制御手段とを備え、目標走行軌跡設定手段が、車間距離が目標車間距離よりも大きい場合には、カーブ路において、先行車よりも内側を走行するように目標走行軌跡を設定し、車間距離が目標車間距離よりも小さい場合には、カーブ路において、先行車よりも外側を走行するように目標走行軌跡を設定することを特徴とする。
本発明に係る走行支援装置によれば、車間誤差に応じて目標走行軌跡が設定され、該目標走行軌跡と一致するように走行軌跡が変更される。そのため、車間誤差が生じている場合には、先行車の走行距離と自車両の走行距離とを異ならせるように走行軌跡を変更することによって、車間誤差を解消することができる。このように、車両を加減速させることなく、走行軌跡を変更することによって車間誤差を解消することができるので、車間誤差を解消する際に、燃料消費量の悪化を抑制することが可能となる。また、車間距離が目標車間距離よりも大きい場合には、カーブ路において、先行車よりも内側を走行することによって、先行車よりも走行距離が減少し、車間距離が詰められる。一方、車間距離が目標車間距離よりも小さい場合には、先行車よりも外側を走行することによって、先行車よりも走行距離が増大し、車間距離が拡大される。その結果、車間誤差を解消することができる。
本発明に係る走行支援装置は、自車両の速度を検出する速度検出手段と、速度検出手段により検出された速度と目標速度との速度誤差に応じて目標加減速を設定する目標加減速設定手段と、目標加減速設定手段により設定された目標加減速に基づいて加減速制御を行う加減速制御手段とを備え、目標走行軌跡設定手段が、目標加減速に基づいた加減速制御による車間誤差の変動を考慮して目標走行軌跡を設定することが好ましい。
実速度と目標速度との速度誤差を解消するために、速度誤差に応じて設定された目標加減速に基づいて加減速制御が実行されるときには、該加減速制御の実行によって車間誤差も変動する。本発明に係る走行支援装置によれば、加減速制御による車間誤差の変動を考慮して目標走行軌跡が設定されるので、速度誤差を解消するための加減速制御によって解消することができない車間誤差が走行軌跡の変更によって解消される。そのため、必要最小限の加減速で速度誤差と車間誤差の双方を解消することが可能となる。
本発明に係る走行支援装置は、受信した目標走行軌跡情報に基づいて走行軌跡を変更する他車両との間で目標走行軌跡情報を交換する通信手段をさらに備え、目標軌跡設定手段が、自車両の目標走行軌跡および他車両の目標走行軌跡を設定し、通信手段が、目標軌跡設定手段により設定された他車両の目標走行軌跡を他車両に対して送信することが好ましい。
このようにすれば、車間誤差を解消するために走行軌跡を変更する際、走行軌跡の変更量を他車両と自車両とで分担することができるので、走行軌跡の変更範囲を拡大することができ、制御自由度を拡大することが可能となる。
本発明によれば、実車間距離と目標車間距離との車間誤差に応じて目標走行軌跡を設定するとともに、該目標走行軌跡に基づいて車両の走行軌跡を制御する構成としたので、車間誤差を解消する際に、燃料消費量の悪化を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。
[第1実施形態]
まず、図1を用いて、第1実施形態に係る走行支援装置1の構成について説明する。図1は、走行支援装置1の構成を示すブロック図である。走行支援装置1は、加減速制御や先行車との車間距離および相対速度などに基づいて走行軌跡を変更する走行軌跡制御により、先行車との車間距離を保ちながら追従走行を行うものである。
走行支援装置1は、主として、車両前方をミリ波帯の電波によりスキャンして先行車を検出するするとともに該先行車との車間距離や相対速度を検出するミリ波レーダ10、前方画像を取得して画像認識によって走行路の道路曲率や自車両のオフセットなどを検出するステレオカメラ11、および、ミリ波レーダ10などの検出結果から目標走行軌跡や目標加減速を設定し、該目標加減速に基づいてブレーキアクチュエータ33やスロットルアクチュエータ31を制御して加減速制御を行うとともに、目標走行軌跡に基づいて操舵モータ34を制御して走行軌跡を変更する走行軌跡制御を行う電子制御装置(以下「ECU」という)20を備えて構成されている。
ミリ波レーダ10は、ミリ波帯の電波を水平方向にスキャンしながら車両の前方へ照射し、前方車両の表面で反射された電波を受信するとともに、ミリ波を照射してからその反射波を受信するまでの時間や受信信号の周波数変化に基づいて、先行車の有無、および先行車と自車両との車間距離、相対速度、並びに自車両からの横変位などのパラメータを求め、検出結果としてECU20に出力する。すなわち、ミリ波レーダ10は、特許請求の範囲に記載の車間距離検出手段として機能する。
ステレオカメラ11は、車両前方の画像を取得する一対のCCDカメラと、取得した画像から画像認識によって走行路の道路曲率や自車両の横位置などを検出する画像処理部とを有している。この画像処理部では、CCDカメラによる画像データを画像処理し、車両が走行する道路上に描かれた道路区画線(白線)などを基に車線(走行レーン)を検出する。また、画像処理部では、検出した車線に基づいて、車線の道路曲率(1/カーブ半径)や、車線に対する車両のオフセット(車両の前後方向の中心軸と車線の中心線の車両重心位置における接線との横ずれ量に相当)、およびヨー角(車両の前後方向の中心軸と車線の中心線の車両重心位置における接線とのなす角度に相当)を演算によって検出し、結果をECU20に送出する。なお、画像から車線の各種パラメータ(道路曲率、自車のオフセットやヨー角など)を検出する方法は、公知の方法を用いることができる。
なお、上述した画像処理部において、CCDカメラが撮像した画像内からエッジ抽出やパターン認識処理などによって先行車を抽出し、左右の取得画像中における先行車位置の違いを基にして三角測量方式により先行車との車間距離および自車両からの横変位を求めるとともに、前のフレーム時に求めた距離に対する変化量から相対速度を求めるようにしてもよい。
ECU20には、車速センサ12も接続されている。車速センサ12は、各車輪に取り付けられた車輪速センサであり車両の速度に応じた周期でパルス信号を発生する。車速センサ12の出力信号は、それぞれECU20に供給されている。すなわち、車速センサ12は、特許請求の範囲に記載の速度検出手段として機能する。なお、ECU20は、車速センサ12の出力信号に基づいて車速を算出する。
一方、走行支援装置1が搭載された車両は、駆動源であるエンジン30と、各車輪に制動力を与えるブレーキ装置32とを備えている。そして、このエンジン30には、エンジン出力を調節するための手段として、スロットルバルブの開度(すなわち、吸入空気量)を調節するスロットルアクチュエータ31が設けられている。また、ブレーキ装置32には、制動力を調節するための手段として、ブレーキ装置32に供給される油圧を調節するブレーキアクチュエータ33が設けられている。これらのスロットルアクチュエータ31やブレーキアクチュエータ33は、ECU20に接続されており、ECU20からの制御信号によって駆動が制御される。
また、この車両には、操舵モータ34が設けられている。操舵モータ34は、車両の操舵力伝達機構に対し操舵力を与えて前輪FWを転舵することにより、走行軌跡を変更するものである。操舵モータ34は、例えば、ステアリングシャフトなどの操舵力伝達機構に取り付けられ、ギヤ機構などを通じて操舵力を付与する。この操舵モータ34は、ECU20から出力される制御信号に従って作動する。この操舵モータ34としては、電動パワーステアリングステアリングシステムに用いられるアシストモータを利用することが好ましい。
ECU20は、演算を行うマイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM及び12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM等により構成されている。
ECU20は、車速センサ12により検出された実車速と目標速度との速度誤差を演算し、該速度誤差を解消するための目標加減速を設定し、該目標加減速に基づきブレーキアクチュエータ33またはスロットルアクチュエータ31を制御することによってエンジン30またはブレーキ装置32に所望の駆動力または制動力を発生させる(すなわち、加減速制御を実行する)。
また、ECU20は、速度誤差が略ゼロのときや加減速制御によって解消することができない車間誤差がある場合に、走行軌跡を変更することによって車間誤差を解消する走行軌跡制御を実行する。より具体的には、ECU20は、ミリ波レーダ10により検出された実車間距離と目標車間距離との車間誤差を演算し、目標加減速を考慮して該車間誤差を解消するための目標走行軌跡を設定し、該目標走行軌跡に基づき操舵モータ34を制御することによって前輪FWを転舵して走行軌跡を変更する(すなわち、走行軌跡制御を実行する)。
ここで、さらに詳細には、ECU20は、ステレオカメラ11により検出された道路曲率から自車両が走行している道路がカーブ路であるか否かを判定するとともに、車間距離が目標車間距離よりも大きい場合には、カーブ路において、先行車よりもカーブの内側を走行するように目標走行軌跡を設定し、車間距離が目標車間距離よりも小さい場合には、先行車よりもカーブの外側を走行するように目標走行軌跡を設定し、カーブ路における先行車の走行距離と自車両の走行距離とを異ならせることによって車間誤差を解消する。すなわち、ECU20は、特許請求の範囲に記載の目標走行軌跡設定手段、加減速制御手段として機能する。また、ECU20および操舵モータ34は、特許請求の範囲に記載の走行軌跡制御手段として機能する。
次に、図2〜図4を併せて参照して、走行支援装置1の動作について説明する。図2は、追従走行制御の処理手順を示すフローチャートである。また、図3、図4それぞれは、追従走行制御における車間距離拡大処理、および車間距離縮小処理の処理手順を示すフローチャートである。この追従走行制御は、電源がオンにされてからオフにされるまでの間、ECU20によって所定のタイミングで繰り返し実行される。
ステップS100では、先行車両に追従するために必要な目標速度(通常は、先行車両と同じ速度に設定される)と自車両の速度との誤差、すなわち速度誤差が演算されるとともに、この速度誤差に対して、速度フィードバック制御(例えば、公知のPID制御)を用いて、速度誤差を解消するための目標加減速度(以下「速度誤差目標G」という)が算出される。
続くステップS102では、ドライバの設定により指定された所定の車間時間(例えば1〜2秒)により定められる目標車間距離と、実車間距離との誤差、すなわち車間誤差が演算されるとともに、この車間誤差に対して、車間フィードバック制御(例えば、公知のPID制御)を用いて、車間誤差を解消するための目標加減速度(以下「車間誤差目標G」という)が算出される。
続いて、ステップS104では、現在走行している道路が直線路であるか否かについての判断が行われる。ここで、道路が直線路である場合には、ステップS106に処理が移行する。一方、道路が直線路ではないとき、すなわち道路がカーブ路であるときには、ステップS108に処理が移行する。
道路が直線路である場合には、ステップS106において、加減速制御によって速度誤差および車間誤差を解消するために、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gから、最終的な目標加減速度(以下「最終目標G」という)が算出される。ここで、例えば、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとの平均値を最終目標Gとすることができる。その後、ステップS120に処理が移行する。
一方、道路がカーブ路であるときには、ステップS108において、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが略等しいか否か、すなわち、速度誤差を加減速制御によって解消することによって車間誤差も同時に解消することができるか否かについての判断が行われる。ここで、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが略等しいか否かは、双方の偏差が所定しきい値(例えば、0.01G)以内であるか否かにより判断することができる。ここで、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが略等しい場合には、ステップS110に処理が移行する。一方、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが等しくないときには、ステップS112に処理が移行する。
速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが略等しい場合には、速度誤差を加減速制御によって解消することによって車間誤差も同時に解消することができるため、ステップS112において、加減速制御によって速度誤差および車間誤差を解消するために、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gから、最終的な目標加減速度(以下「最終目標G」という)が算出される。ここで、例えば、速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとの平均値を最終目標Gとすることができる。その後、ステップS120に処理が移行する。
速度誤差目標Gと車間誤差目標Gとが等しくないとき、すなわち、速度誤差を加減速制御によって解消したとしても車間誤差が残るときには、まず、ステップS112において、速度誤差目標Gから車間誤差目標Gを引いた値の絶対値(以下「目標G差分」という)が算出される。
次に、ステップ114において、速度誤差目標Gが車間誤差目標Gよりも小さいか否かについての判断が行われる。ここで、速度誤差目標Gが車間誤差目標Gよりも大きい場合、すなわち速度誤差に対して車間誤差が小さい場合には、車間距離を広げるための走行軌跡変更を実行するために、ステップS116に処理が移行する。一方、速度誤差目標Gが車間誤差目標Gよりも小さい場合、すなわち速度誤差に対して車間誤差が大きい場合には、車間距離を詰めるための走行軌跡変更を実行するために、ステップS118に処理が移行する。
ステップS116では、車間距離を広げる走行軌跡変更処理が実行される。ここで、図3を参照しつつ、車間距離を広げる走行軌跡変更処理の詳細について説明する。
ステップS200では、車線に対する自車両の最大オフセット(例えば1m)が設定される。ここで、例えば(車線内余裕(=車線幅−車両幅)/2)を最大オフセットとすることができる。なお、走行している車線に隣接する隣接車線を走行可能な場合には、この隣接車線をも含めて最大オフセットを設定してもよい。
続くステップS202では、車間誤差を解消するために必要な先行車に対する自車両の必要オフセットdRが次式(1)を用いて算出される。
dR=|L|×CR/TL ・・・(1)
L:解消すべき車間誤差(m、車間誤差×目標G差分/車間誤差目標G)
CR:カーブR(m)
TL:車間誤差を解消するための走行距離(m、車速(m/s)×誤差解消希望時間(s、例えば5sに設定))
続いて、ステップS204では、必要オフセットが最大オフセット以下であるか否かについての判断が行われる。ここで、必要オフセットが最大オフセット以下の場合には、ステップS206に処理が移行する。一方、必要オフセットが最大オフセットよりも大きいときにはステップS212に処理が移行する。
ステップS206では、必要オフセットが最大オフセット以下であるので、必要オフセットが最終オフセットとして設定される。続いて、ステップS208において、速度誤差目標Gが最終目標Gとして設定される。そして、ステップ210において、自車両の目標走行軌跡がステップS206で設定された最終オフセット分だけカーブ外側にオフセットするように設定された後、図2のフローチャートに示されるステップS120に処理が移行する。
一方、必要オフセットが最大オフセットよりも大きいときには、ステップS212において、最大オフセットが最終オフセットとして設定される。
続くステップS214では、ステップS212で設定された最終オフセットを上式(1)のdRに代入することにより、最大オフセットを最終オフセットとしたときに解消することができる車間誤差(以下「解消車間誤差」という)を|L|として取得する。
続いて、ステップS216では、車間誤差から解消車間誤差を引いた値に対して、上述した車間フィードバック制御を用いて、車間誤差目標Gが算出される。
続くステップS218では、速度誤差目標GとステップS216で算出された車間誤差目標Gから、上述した方法と同様にして、最終目標Gが算出される。
そして、ステップ220において、自車両の目標走行軌跡がステップS212で設定された最終オフセット分だけカーブ外側にオフセットするように設定された後、図2のフローチャートに示されるステップS120に処理が移行する。
一方、速度誤差に対して車間誤差が大きい場合には、ステップS118において、車間距離を詰める走行軌跡変更処理が実行される。ここで、図4を参照しつつ、車間距離を詰める走行軌跡変更処理の詳細について説明する。
ステップS300では、車線に対する自車両の最大オフセット(例えば1m)が設定される。ここで、例えば(車線内余裕(=車線幅−車両幅)/2)を最大オフセットとすることができる。なお、走行している車線に隣接する隣接車線を走行可能な場合には、この隣接車線をも含めて最大オフセットを設定してもよい。
続くステップS302では、車間誤差を解消するために必要な先行車に対する自車両の必要オフセットdRが上式(1)を用いて算出される。
続いて、ステップS304では、必要オフセットが最大オフセット以下であるか否かについての判断が行われる。ここで、必要オフセットが最大オフセット以下の場合には、ステップS306に処理が移行する。一方、必要オフセットが最大オフセットよりも大きいときにはステップS312に処理が移行する。
ステップS306では、必要オフセットが最大オフセット以下であるので、必要オフセットが最終オフセットとして設定される。続いて、ステップS308において、速度誤差目標Gが最終目標Gとして設定される。そして、ステップ310において、自車両の目標走行軌跡がステップS306で設定された最終オフセット分だけカーブ内側にオフセットするように設定された後、図2のフローチャートに示されるステップS120に処理が移行する。
一方、必要オフセットが最大オフセットよりも大きいときには、ステップS312において、最大オフセットが最終オフセットとして設定される。
続くステップS314では、ステップS312で設定された最終オフセットを上式(1)のdRに代入することにより、解消車間誤差を|L|として取得する。
続いて、ステップS316では、車間誤差から解消車間誤差を引いた値に対して、上述した車間フィードバック制御を用いて、車間誤差目標Gが算出される。
続くステップS318では、速度誤差目標GとステップS316で算出された車間誤差目標Gから、上述した方法と同様にして、最終目標Gが算出される。
そして、ステップ320において、自車両の目標走行軌跡がステップS312で設定された最終オフセット分だけカーブ内側にオフセットするように設定された後、図2のフローチャートに示されるステップS120に処理が移行する。
ステップS120では、上述したステップ(S106,S110,S208,S218,S308,またはS318)で設定された最終目標Gと車両の加減速度とが一致するように、スロットルアクチュエータ31またはブレーキアクチュエータ33が制御されることによって、加減速制御が実行される。
続くステップS122では、上述したステップ(S210,S220,S310,またはS320)で設定された目標走行軌跡に基づいて、操舵モータ34が制御されることにより、前輪FWが転舵されて走行軌跡が変更される(すなわち、走行軌跡制御が実行される)。
本実施形態によれば、車間誤差に応じて目標走行軌跡が設定され、該目標走行軌跡と一致するように走行軌跡が変更される。そのため、車間誤差が生じている場合には、先行車の走行距離と自車両の走行距離とを異ならせるように走行軌跡を変更することによって、車間誤差を解消することができる。このように、車両を加減速させることなく、走行軌跡を変更することによって車間誤差を解消することができるので、車間誤差を解消する際に、燃料消費量の悪化を抑制することが可能となる。
実速度と目標速度との速度誤差を解消するために、速度誤差に応じて設定された目標加減速に基づいて加減速制御が実行されるときには、該加減速制御の実行によって車間誤差も変動する。本実施形態によれば、加減速制御による車間誤差の変動を考慮して目標走行軌跡が設定されるので、速度誤差を解消するための加減速制御によって解消することができない車間誤差が走行軌跡の変更によって解消される。そのため、必要最小限の加減速で速度誤差と車間誤差の双方を解消することが可能となる。
また、本実施形態によれば、車間距離が目標車間距離よりも大きい場合には、カーブ路において、先行車よりも内側を走行することによって、先行車よりも走行距離が減少され、車間距離が短縮される。一方、車間距離が目標車間距離よりも小さい場合には、先行車よりも外側を走行することによって、先行車よりも走行距離が増大され、車間距離が増大される。その結果、車間誤差を解消することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図5を用いて、第2実施形態に係る走行支援装置2の構成について説明する。図5は、走行支援装置2の構成を示すブロック図である。なお、図5において第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
走行支援装置2は、車車間通信機13をさらに備えている点で上述した走行支援装置1と異なっている。車車間通信機13は、他車両との間で通信(すなわち車々間通信)を行うものであり、通信によって目標走行軌跡情報や最終目標Gなどの情報を交換する。すなわち、車車間通信機13は、特許請求の範囲に記載の通信手段として機能する。
また、走行支援装置2を構成するECU21が、他車両との車間誤差を解消するための自車両の目標走行軌跡および他車両の目標走行軌跡を設定する点で、上記第1実施形態と異なる。なお、ECU21で設定された他車両の目標走行軌跡は、車車間通信機13により他車両に対して送信される。その他の構成は、上述した第1実施形態と同一または同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、図2、図6、図7を併せて参照して走行支援装置2の動作について説明する。ここでは、他車両が先行車、自車両が追従車の場合を例にして説明する。なお、他車両と自車両との位置関係が逆であってもよい。図2は、上述したように追従走行制御の処理手順を示すフローチャートである。また、図6、図7それぞれは、走行支援装置2による追従走行制御における車間距離拡大処理、および車間距離縮小処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここで、図2に示される追従走行制御の処理手順は上述した第1実施形態の場合と同一であるので、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、上述した図3に示されるフローチャートのステップS210に変えて、図6に示されるフローチャートのステップS410、S412が実行される点、および、図3に示されるフローチャートのステップS220に変えて、図6に示されるフローチャートのステップS422、S424が実行される点で第1実施形態と異なっている。また、上述した図4に示されるフローチャートのステップS310に変えて、図7に示されるフローチャートのステップS510、S512が実行される点、および、図4に示されるフローチャートのステップS320に変えて、図7に示されるフローチャートのステップS522、S524が実行される点で第1実施形態と異なっている。その他の処理手順は、第1実施形態の場合と同一または同様であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS410では、自車両の目標走行軌跡がステップS406で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ外側にオフセットするように設定される。そして、ステップS412では、他車両(先行車)の目標走行軌跡がステップS406で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ内側にオフセットするように設定される。なお、自車両のオフセットと他車両のオフセットの割合は適宜変更してもよい。
ステップS422では、自車両の目標走行軌跡がステップS414で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ外側にオフセットするように設定される。そして、ステップS424では、他車両(先行車)の目標走行軌跡がステップS414で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ内側にオフセットするように設定される。
また、ステップS510では、自車両の目標走行軌跡がステップS506で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ内側にオフセットするように設定される。そして、ステップS512では、他車両(先行車)の目標走行軌跡がステップS506で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ外側にオフセットするように設定される。なお、自車両のオフセットと他車両のオフセットの割合は適宜変更してもよい。
ステップS522では、自車両の目標走行軌跡がステップS514で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ内側にオフセットするように設定される。そして、ステップS524では、他車両(先行車)の目標走行軌跡がステップS514で設定された最終オフセットの1/2だけカーブ外側にオフセットするように設定される。
その結果、自車両と他車両それぞれの走行軌跡が最終オフセットの1/2づつ反対方向に変更される。
ここで、一例として、先行車と追従車との車間距離を拡大する場合における、他車両(先行車)の走行軌跡と自車両(追従車)の走行軌跡の関係を図8に示す。図8は、時刻T1における他車両と自車両の位置関係、および、時刻T1から所定時間経過した時刻T2における他車両と自車両との位置関係を示した図である。
図8に示されるように、先行車と追従車との車間距離を拡大する場合には、カーブ路において、自車両(追従車)の目標走行軌跡が最終オフセットの1/2分だけカーブ外側にオフセットするように変更される。そして、他車両(先行車)の目標走行軌跡が最終オフセットの1/2分だけカーブ内側にオフセットするように変更される。その結果、他車両の走行距離よりも自車両の走行距離が長くなるため、他車両と自車両との車間誤差が解消される。
本実施形態によれば、車間誤差を解消するために走行軌跡を変更する際、走行軌跡の変更量を他車両と自車両とで分担することができるので、走行軌跡の変更範囲を拡大することができ、制御自由度を拡大することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、先行車との車間距離や相対速度を検出するためにミリ波レーダを用いたが、ミリ波レーダに代えてレーザレーダやステレオカメラなどを用いてもよい。
また、上記実施形態では、走行路の曲率を検出するためにステレオカメラを用いたが、これに代えてまたはこれに加えて、カーナビゲーションシステムの情報を用いてもよい。
また、車両の加減速制御では、エンジンに変えてまたはエンジンに加えてモータを用いる構成としてもよい。
第1実施形態に係る走行支援装置の構成を示すブロック図である。 走行支援装置による追従走行制御の処理手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る走行支援装置による追従走行制御における車間距離拡大処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る走行支援装置による追従走行制御における車間距離縮小処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る走行支援装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る走行支援装置による追従走行制御における車間距離拡大処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る走行支援装置による追従走行制御における車間距離縮小処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る走行支援装置による追従走行制御(車間距離拡大処理)を説明するための図である。
符号の説明
1,2…走行支援装置、10…ミリ波レーダ、11…ステレオカメラ、12…車速センサ、13…車車間通信機、20,21…ECU、30…エンジン、31…スロットルアクチュエータ、32…ブレーキ装置、33…ブレーキアクチュエータ、34…操舵モータ、FW…前輪。

Claims (4)

  1. 先行車両に追従して走行するように制御を行う走行支援装置において、
    前記先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記車間距離検出手段により検出された車間距離と目標車間距離との車間誤差に応じて、目標走行軌跡を設定する目標走行軌跡設定手段と、
    前記目標走行軌跡設定手段により設定された目標走行軌跡に基づいて、走行軌跡を変更する走行軌跡制御手段と、を備え
    前記目標走行軌跡設定手段は、前記車間距離が前記目標車間距離よりも大きい場合には、カーブ路において、前記先行車よりも内側を走行するように前記目標走行軌跡を設定し、前記車間距離が前記目標車間距離よりも小さい場合には、カーブ路において、前記先行車よりも外側を走行するように前記目標走行軌跡を設定することを特徴とする走行支援装置。
  2. 前記自車両の速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段により検出された速度と目標速度との速度誤差に応じて、目標加減速を設定する目標加減速設定手段と、
    前記目標加減速設定手段により設定された目標加減速に基づいて、加減速制御を行う加減速制御手段と、を備え、
    前記目標走行軌跡設定手段は、前記目標加減速に基づいた加減速制御による前記車間誤差の変動を考慮して前記目標走行軌跡を設定することを特徴とする請求項1に記載の走行支援装置。
  3. 受信した目標走行軌跡情報に基づいて走行軌跡を変更する他車両との間で前記目標走行軌跡情報を交換する通信手段をさらに備え、
    前記目標軌跡設定手段は、自車両の目標走行軌跡および前記他車両の目標走行軌跡を設定し、
    前記通信手段は、前記目標軌跡設定手段により設定された前記他車両の目標走行軌跡を前記他車両に対して送信することを特徴とする請求項1または2に記載の走行支援装置。
  4. 先行車両に追従して走行するように制御を行う走行支援装置において、
    前記先行車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記車間距離検出手段により検出された車間距離と目標車間距離との車間誤差に応じて、目標走行軌跡を設定する目標走行軌跡設定手段と、
    前記目標走行軌跡設定手段により設定された目標走行軌跡に基づいて、前記先行車両の走行距離と自車両の走行距離とを異ならせるように走行軌跡を変更する走行軌跡制御手段と、を備えることを特徴とする走行支援装置。
JP2006350087A 2006-12-26 2006-12-26 走行支援装置 Expired - Fee Related JP5045097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350087A JP5045097B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 走行支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006350087A JP5045097B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 走行支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008155882A JP2008155882A (ja) 2008-07-10
JP5045097B2 true JP5045097B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=39657273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006350087A Expired - Fee Related JP5045097B2 (ja) 2006-12-26 2006-12-26 走行支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5045097B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5347924B2 (ja) * 2009-12-01 2013-11-20 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
JP6613722B2 (ja) * 2015-08-27 2019-12-04 いすゞ自動車株式会社 運転支援装置および運転支援方法
JP6561704B2 (ja) * 2015-09-09 2019-08-21 株式会社デンソー 運転支援装置、及び運転支援方法
KR20190113918A (ko) 2017-03-02 2019-10-08 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 운전 지원 방법 및 운전 지원 장치
JP2018199372A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 三菱電機株式会社 目標軌跡追従制御装置および目標軌跡追従制御方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2916623B1 (ja) * 1998-05-25 1999-07-05 建設省土木研究所長 車の自動分流制御方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008155882A (ja) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10479363B2 (en) Driving assist apparatus
JP6795792B2 (ja) 運転支援装置
US10515278B2 (en) Driving assistance device
JP4021344B2 (ja) 車両用運転支援装置
US8200419B2 (en) Braking control system and braking control method
CN110733572B (zh) 驾驶辅助装置
KR20190125013A (ko) 전방 차량 추종 제어 시 안전성을 향상할 수 있는 차선 유지 보조 시스템 및 방법
JP6631289B2 (ja) 車両制御システム
JP2007261449A (ja) 走行目標点設定装置、車線追従支援装置および車線逸脱防止装置
JP2019003235A (ja) 物標情報取得装置
JP2009184675A (ja) 走行制御装置
JP5045097B2 (ja) 走行支援装置
JP2021169291A (ja) 車両の運転支援装置。
JP2020075665A (ja) 車両走行制御装置
JP2004189177A (ja) 車両用運転操作補助装置およびその装置を備える車両
JP2008007062A (ja) 走行支援装置
JP2009018621A (ja) 走行制御装置及びこれを用いた輸送システム
JP5045108B2 (ja) 走行支援装置
JP7273370B2 (ja) 衝突回避支援装置
JP2006298254A (ja) 走行支援装置
JP5246176B2 (ja) 車両制御装置
JP2017132422A (ja) 車両制御システム
JP7105267B2 (ja) 走行制御システム
JP6661214B2 (ja) 車両の運転支援制御装置
JP7397609B2 (ja) 走行環境認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5045097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees