JP5045037B2 - 板材接合部品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
この発明の他の目的は、両板材間に位置ずれや分離が生じないようにすることである。 この発明のさらに他の目的は、両板材を互いに密着させて接合することができ、強固な接合強度が得られるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、両板材の接合部が長い場合でも両板材を確実に接合できるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、両板材の接合部が長い場合に両板材の接合を円滑に行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、両板材の接合部が長い場合に両板材を円滑に接合するための具体的構成を示すことである。
この発明のさらに他の目的は、溶接や締結等によらずに2枚の金属板等の板材を簡略な作業で互いに接合させることのできる板材接合部品の製造方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、上記板材接合部品に用いられる2枚の板材を、1台で加工することができる板材加工装置を提供することである。
この発明の構成によると、予め第1板材に爪部を加工し、かつ第2板材に成形部を加工しておくことにより、第1板材の爪部を第2板材の貫通孔に挿入するだけで、両板材を互いに接合することができる。この作業は、両板材の接合部の長さに拘わりなく、一度の動作で行うことができる。このため、板材の接合作業が簡略である。また、両板材の接合部が外部から隠れた位置にある場合でも、両板材の接合が可能である。
第2板材の2つの成形部の間に第1板材の凸部が挟まれて位置することで、両板材が爪部挿入方向に位置ずれしたり分離したりすることが防止される。
爪部となる部分の周囲に孔明け部を加工することにより爪部を形成すると、爪部が第1板材の平面部と同一平面状に位置する。このため、両板材の接合部を互いに密着させて接合することができる。孔明け部を、爪部の挿入方向下手側に位置する部位と、爪部の両側に位置する部位とを有する形状としたことにより、爪部が第1板材の平面部と同一平面状に位置するものとしながら、成形部の貫通孔に爪部を挿入させることが可能である。両板材の接合部が互いに密着して接合していると、両部材の接合部全域に摩擦力が作用するため、接合部の一部に荷重が集中することがなく、強固な接合強度が得られる。
爪部と成形部の組合せが爪部挿入方向に複数組設けられていると、両板材の接合部が長い場合でも両板材を確実に接合できる。
上記両距離を互いに適正な関係となるように異ならせることにより、第1板材および第2板材の接合を円滑に行えるようにすることが可能となる。
この構成とすると、2枚の板材を互いに接合するために第1板材の爪部を第2板材の貫通孔に挿入する際、まず長い方の爪部がこれに対応する成形部の貫通孔に挿入され、次いで短い方の爪部がこれに対応する成形部の貫通孔に挿入され、その後両方の爪部がそれぞれ対応する成形部の貫通孔に所定の箇所、例えば根元部まで挿入されると、両板材の接合が完了する。このように、各爪部の貫通孔への挿入が時間差をつけて行なわれるため、爪部が貫通孔に挿入されるとき両板材間で生じる反力や変位が分散され、両板材の接合を円滑に行える。
この発明の板材接合方法によると、第1板材にこの第1板材の平面部と平行な爪部を形成する加工、および第2板材にこの第2板材の平面部に対して片面側にブリッジ状に突出して第2板材の平面部と平行な方向に貫通する貫通孔を形成する成形部を形成する加工を予めしておけば、第1および第2板材を接合する際には、第1板材の爪部を第2板材の貫通孔に挿入させる作業を行うだけでよい。この作業は、両板材の接合部の長さに拘わりなく、一度の動作で行うことができる。このため、板材の接合作業が簡略である。
前記板材加工装置本体は、所定のパンチ位置でラムを昇降させるパンチ駆動機構と、テーブル上で板材を前記パンチ位置に対して相対的に移動させる板材送り機構と、前記ラムにより昇降駆動されてテーブル上の板材に対し孔明け加工を行う孔明け用工具と、前記ラムにより昇降駆動されてテーブル上の板材に対し成形加工を行う成形用工具と、前記ラムにより駆動される工具を選択する工具選択機構とを有し、
前記孔明け用工具として、前記爪部の周囲の前記孔明け部を1回のラム昇降動作で、または板材とラムとの相対位置を変えて複数回のラム昇降動作で加工可能な爪加工孔明け用工具を有し、かつ前記成形用工具として、前記ブリッジ状の成形部を成形するブリッジ状成形用工具を有する。
前記制御装置は、加工プログラムと、この加工プログラムを実行する演算制御部とを有し、
前記加工プログラムは、第1板材を前記テーブル上に配置した状態で実行されて、前記工具選択機構による前記爪加工孔明け用工具の選択、前記板材送り機構による前記パンチ位置に対する板材の相対位置の位置決め、およびパンチ駆動機構によるラムの昇降、を行わせて爪部を形成させる命令群と、第2板材を前記テーブル上に配置した状態で実行されて、前記工具選択機構による前記ブリッジ状成形用工具の選択、前記板材送り機構による前記ラムに対する板材の相対位置の位置決め、およびパンチ駆動機構によるラムの昇降、を行わせて前記ブリッジ状の成形部を形成させる命令群とを含む。
この構成の板材加工装置によれば、第1板材および第2板材の加工を、1台の板材加工装置で行うことができる。そのため、板材加工装置の設置に場所をとらない。
まず、図3に示すように、第1板材1の平面部1aと第2板材2の平面部2aとを対向させ(図5(B)参照)、孔明け部12Aの成形部通過部位13に爪部受け21Aの2つの成形部22を、孔明け部12Bの成形部通過部位13に爪部受け21Bの2つの成形部22をそれぞれ嵌合させる。このとき、第1板材1の平面部1aと第2板材2の平面部2aとが互いに密着した状態となる。
第1板材1には、孔明け部12A,12Bと凸部15の加工、および板材端部をコ字状に折り曲げる加工が行なわれる。また、第2板材2には、成形部22の加工、および板材端部をコ字状に折り曲げる加工が行なわれる。このうち、孔明け部12A,12B、凸部15、および成形部22の加工には、板材加工装置としてのパンチプレスが用いられる。また、第1板材1および第2板材2の端部の加工にはプレスブレーキ等の折り曲げ加工用の板材加工機が用いられる。
板材加工機本体30Aは、フレーム33に、所定のパンチ位置Pで昇降自在に設けられたラム36と、このラム36を昇降させるパンチ駆動機構37と、テーブル33a上でワークWをパンチ位置Pに対して相対的に移動させる板材送り機構38と、ラム36により駆動される工具を選択する工具選択機構39とを有する。パンチ駆動機構37は、例えばサーボモータと、その回転をラム36の昇降運動に変換する変転カム機構等からなり、あるいは油圧シリンダとされる。
タレット31,32に搭載される孔明け用パンチ34A,孔明け用ダイ35Aには、図1の第1板材1の爪部11A,11Bを加工する周囲の孔明け部12A,12Bを加工するための爪加工孔明け用工具となるものが含まれる。成形加工用パンチ34C、成形加工用ダイ35Cは、図2の第2板材2の成形部22を加工するブリッジ状成形用工具となるものである。他の成形加工用パンチ34B、成形加工用ダイ34Bは、図1の第1板材1の凸部15を加工する工具である。
孔明け部12A,12Bの加工は、図11(B)に示すように、孔明け部12A,12Bに対して、工具を変えてまたは同じ工具により、ワークWの加工位置を順次変えて複数回のパンチ加工により行われる。同図において、符号T1〜T9は、各回のパンチ加工の工具配置を示し、同じ形状で示す工具配置T1〜T9の工具には同じものが用いられる。図示の例では、4種類の工具を用いて合計9回の孔明け加工により、ひとつの孔明け部12Aを形成する。これら各工具配置T1〜T9の加工のそれぞれについて、上記工具選択、板材位置決め、およびパンチ動作の命令が設けられる。
また、第1の加工プログラム41には、上記各命令の他に、第1板材1の凸部15を加工するための命令群が記述されるが、これについては説明を省略する。
なお、成形部22を加工する際には、成形部22となる部分の両側に予め2本のスリットを加工し、その後に成形加工を行うようにしても良い。
1a…平板部
2…第2板材
2a…平板部
11A〜11E…爪部
12A〜12E…孔明け部
13…成形部通過部位
14…成形部進入部位
15…凸部
21A〜21E…爪部受け
22…成形部
22a…近傍部分
23…貫通孔
30…パンチプレス(板材加工装置)
30A…板材加工機本体
37…パンチ駆動機構
38…板材送り機構
38a…キャリッジ
38b…クロススライド
38c…ワークホルダ
39…工具選択機構
39a…タレット割出機構
40…制御装置
41,42…加工プログラム
43…演算制御部
44…加工プログラムメモリ
45,46…命令群
50…板材加工機
P…パンチ位置
T1〜T9…工具配置
X…爪部挿入方向
Claims (5)
- 2枚の板材を互いに接合した板材接合部品であって、2枚の板材のうちの一方の板材である第1板材は、この第1板材の平面部と平行な爪部が形成され、かつ2枚の板材のうちのもう一方の板材である第2板材は、この第2板材の平面部に対して片面側にブリッジ状に突出して第2板材の平面部と平行な方向に貫通する貫通孔を形成する成形部が形成され、前記爪部を前記貫通孔に挿入して両板材を互いに接合し、前記第1板材の爪部に前記貫通孔の側に突出する凸部を設けるとともに、前記第2板材の成形部を爪部挿入方向に複数並べて形成し、2つの成形部の間に前記凸部が挟まれて位置するようにした板材接合部品。
- 前記爪部は、爪部となる部分の周囲に孔明け部を加工することにより形成されたものであり、前記孔明け部は、爪部挿入方向下手側に位置し、爪部を前記貫通孔に挿入する前に前記成形部が通過する部位と、爪部の両側に位置し、爪部が前記貫通孔に挿入されたとき前記成形部における第2板材平面部に対する近傍部分が進入する部位とを有する請求項1または請求項1記載の板材接合部品。
- 前記爪部と前記成形部の組合せを、前記第1板材および第2板材に爪部挿入方向に複数組設けた請求項1または請求項2に記載の板材接合部品。
- 隣合う一対の爪部の先端間の距離と、これに対応する隣合う一対の成形部間の距離とを異ならせた請求項3記載の板材接合部品。
- 2枚の板材を互いに接合した板材接合部品の製造方法であって、2枚の板材のうちの一方の板材である第1板材に、この第1板材の平面部と平行な爪部を形成するステップと、2枚の板材のうちのもう一方の板材である第2板材に、この第2板材の平面部に対して片面側にブリッジ状に突出して第2板材の平面部と平行な方向に貫通する貫通孔を形成する成形部を形成するステップと、前記爪部を前記貫通孔に挿入して両板材を互いに接合するステップとを有し、前記爪部を形成するステップでは、前記第1板材の爪部に前記貫通孔の側に突出する凸部を設け、前記成形部を形成するステップにて、前記第2板材の成形部を爪部挿入方向に複数並べて形成し、前記両板材を互いに接合するステップで、2つの成形部の間に前記凸部が挟まれて位置するようにした板材接合部品の製造方法。
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