JP2008149325A - 板材折曲げ部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】板金のような剛性を有する平板状の板材を所定の角度で折り曲げてなる板材折曲げ部品を、溶接や締結等の固定作業を必要とせずに、折曲げ状態を維持できるようにする。
【解決手段】板材折曲げ部品は、第1の板材部分1および第2の板材部分2が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工したものである。第2の板材部分2には、第1の板材部分1および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片4と、この第2の曲げ片と基部で連結し、第2の曲げ片と面接触するように基部で折り曲げられ、折曲げ状態では一部分が第1の曲げ片1と面接触する突片5とが設けられている。第1の曲げ片1における突片と面接触する箇所に、突起7または穴が設けられ、突片における第1の曲げ片と面接触する箇所に、第1の曲げ片に設けられた突起または穴と係合する穴6または突起が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、板材を折り曲げて成形された板材折曲げ部品およびその製造方法に関する。
各種物品、機械、構造物等の部品として、板金を所定の角度、例えば直角に折り曲げた板金部品が多く使用される。このような折曲げ加工をした板金部品は、折曲げ状態を維持するために、溶接による接合やボルト等の締結具を用いた接合により、折り曲げ箇所を固定するのが一般的である。しかし、この方法で折り曲げ箇所を固定するのは、溶接やボルト締め等の手間がかかり、作業性に問題がある。
プラスチックや紙等の薄板材料からなる製品では、製品として必要な面を構成する面構成部分とは別に面構成部分に対して折り曲げられた曲げ片を設け、この曲げ片を面構成部分または他の曲げ片とを接合することで、平板状の薄板材料を所定の形状に組み立てる方法が採られている(例えば特許文献1,2)。特許文献1は、上記接合を、かしめ鋲、両脚ピン、綴り紐等の止付具(17)を用いて行うものである。また、特許文献2は、上記接合を、中空突起からなる嵌合雄部(7)と嵌合雌部(8)とを互いに係合させることで行うものである。なお、括弧付き符号は、実施形態に対応する各図に付した符号である。
特開平6−319617号公報 特開平9−309522号公報
特許文献1の場合、二重に折り重ねた面構成部分(底板11,12)の間に曲げ片(接合縁片5)を挟み込むことで、止付具(17)の数を最小限に止めているが、止付具(17)の取付作業が必要であることに変わりはなく、やはり作業性に問題がある。
また、特許文献2の場合、嵌合雌部(8)の最小内径(D)よりも嵌合雄部(7)の最大外径(D)の方が大きく、素材の弾性を利用して嵌合雄部(7)を嵌合雌部(8)に嵌合させるようにしている。このため、プラスチックシートのようなある程度の弾性を有する薄板材料に適用が限定され、板金部品には適用できない。
この発明の目的は、板金のような剛性を有する平板状の板材を所定の角度で折り曲げてなる板材折曲げ部品を、溶接や締結等の固定作業を必要とせずに、折曲げ状態を維持できるようにすることである。
この発明の他の目的は、折曲げ加工が容易で、かつ折曲げ状態が確実に維持されるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、上記板材折曲げ部品を効率良く製造することのできる製造方法を提供することである。
この発明にかかる第1の発明の板材折曲げ部品は、第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、前記第1の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片と基部で連結し、第2の曲げ片と面接触するように前記基部で折り曲げられ、折曲げ状態では一部分が前記第1の曲げ片と面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片と面接触する箇所に、第1の曲げ片に設けられた突起または穴と係合する穴または突起が設けられたものである。ここで、面接触するとは、折り重なるとか、重なり合うとかいう意味である。
この構成によると、板材を所定形状に切り出した後、第1の板材部分に対して第1の曲げ片を曲げる加工、第2の曲げ片に対して突片を曲げる加工、第2の板材部分に対して第2の曲げ片を曲げる加工、および第1の板材部分と第2の板材部分とを所定角度に曲げる加工を行うことで、板材折曲げ部品が完成する。第1の板材部分と第2の板材部分との曲げ加工の際に突起と穴とが係合し、第1の曲げ片と突片とが位置ずれしなくなる。これにより、第1の曲げ片と第2の曲げ片とが固定され、さらには第1の板材部材と第2の板材部分とが所定角度に維持される。
第1の発明の板材折曲げ部品において、前記突起の先端面は、第1の板材部分と第2の板材部分とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片または突片に対する突出量が小さい傾斜面であるのが良い。
突起の先端面が上記傾斜面であると、穴に対して突起が接近して両者が係合するときに、突起を穴へ円滑に案内することができるため、折曲げ加工が容易である。また、穴と突起が係合した状態では、穴から突起が外れ難いため、折曲げ状態が確実に維持される。
第1の発明の板材折曲げ部品の製造方法は、平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部を、前記第2の曲げ片形成部と面接触するように曲げ機械で折り曲げて突片を形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、前記第1の板材部分形成部と前記第2の板材部分形成部とが所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含む。
この板材折曲げ部品の製造方法によると、平板状の板材から、第1の板材部分形成部、第2の板材部分形成部、第1の曲げ片形成部、第2の曲げ片形成部、および突片形成部を切り出し、第1の曲げ片形成部および突片形成部の所定位置に突起および穴をそれぞれ形成した後、第1の板材部分形成部に対して第1の曲げ片形成部を曲げる加工、第2の曲げ片形成部に対して突片形成部を曲げる加工、第2の板材部分形成部に対して第2の曲げ片形成部を曲げる加工、および第1の板材部分形成部と第2の板材部分形成部とを曲げる加工の各曲げ加工を行うだけで、板材折曲げ部品が完成する。溶接やボルト締め等の作業が不要である。突起および穴はパンチプレスで成形することができ、かつ各曲げ加工は曲げ機械で行うことができるため、作業能率が良い。
また、この発明にかかる第2の発明の板材折曲げ部品は、第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、前記第1の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片の二重に折り返された部分と段差部を介して連結し、前記第1の曲げ片の折り返された部分に面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片の折り返された部分における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片の折り返された部分と面接触する箇所に、第1の曲げ片の折り返された部分に設けられた突起または穴と係合する穴および突起が設けられたものである。
この構成によると、板材を所定形状に切り出した後、第1の曲げ片を二重に折り返す加工、第1の板材部分に対して第1の曲げ片を曲げる加工、第2の曲げ片と突片との間に段差部を形成する加工、第2の曲げ片を二重に折り返す加工、第2の板材部分に対して第2の曲げ片を曲げる加工、および第1の板材部分と第2の板材部分とを所定角度に曲げる加工を行うことで、板材折曲げ部品が完成する。第1の板材部分と第2の板材部分との曲げ加工の際に突起と穴とが係合し、第1の曲げ片と突片とが位置ずれしなくなる。これにより、第1の曲げ片と第2の曲げ片とが固定され、さらには第1の板材部材と第2の板材部分とが所定角度に維持される。第2の曲げ片と突片との間に段差部を設けることにより、第1の曲げ片の折り返された部分に突片を面接触させることが可能となっている。
第2の発明において、前記突起の先端面は、第1の板材部分と第2の板材部分とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片の折り返された部分または突片に対する突出量が小さい傾斜面であるのが良い。
突起の先端面が上記傾斜面であると、穴に対して突起が接近して両者が係合するときに、突起を穴へ円滑に案内することができるため、折曲げ加工が容易である。また、穴と突起が嵌合した状態では、穴から突起が外れ難いため、折曲げ状態が確実に維持される。
第2の発明の板材折曲げ部品の製造方法は、平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部と前記突片形成部との間に曲げ機械で段差部を設けて突片を形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、前記第1の板材部分形成部および前記第2の板材部分形成部を所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含む。
この板材折曲げ部品の製造方法によると、平板状の板材から、第1の板材部分形成部、第2の板材部分形成部、第1の曲げ片形成部、第2の曲げ片形成部、および突片形成部を切り出し、第1の曲げ片形成部および突片形成部の所定位置に突起および穴をそれぞれ形成した後、第1の曲げ片形成部を折り返す加工、第1の板材部分形成部に対して第1の曲げ片形成部を曲げる加工、第2の曲げ片形成部と突片形成部との間に段差部を形成する加工、第2の曲げ片形成部を折り返す加工、第2の板材部分形成部に対して第2の曲げ片を曲げる加工、および第1の板材部分形成部と第2の板材部分形成部とを所定角度に曲げる加工の各曲げ加工を行うだけで、板材折曲げ部品が完成する。溶接やボルト締め等の作業が不要である。突起および穴はパンチプレスで形成することができ、かつ各曲げ加工は曲げ機械で行うことができるため、作業能率が良い。
この発明にかかる第1の発明の板材折曲げ部品は、第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、前記第1の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片と基部で連結し、第2の曲げ片と面接触するように前記基部で折り曲げられ、折曲げ状態では一部分が前記第1の曲げ片と面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片と面接触する箇所に、第1の曲げ片に設けられた突起または穴と係合する穴または突起が設けられたものであるため、溶接やボルト締め等の固定作業を必要とせずに、折曲げ状態を維持することができ、加工の効率が良い。また、この発明の板材折曲げ部品は、素材となる板材が板金のような剛性を有するものであっても構わないので、適用範囲が広い。
第1の発明の板材折曲げ部品において、前記突起の先端面が、第1の板材部分と第2の板材部分とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片または突片に対する突出量が小さい傾斜面である場合は、折曲げ加工が容易で、かつ折曲げ状態が確実に維持される。
第1の発明の板材折曲げ部品の製造方法は、平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部を、前記第2の曲げ片形成部と面接触するように曲げ機械で折り曲げて突片を形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記突片形成部を、前記第2の曲げ片形成部と面接触するように曲げ機械で折り曲げて突片を形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、前記第1の板材部分形成部および前記第2の板材部分形成部を所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含むことにより、板材折曲げ部品を効率良く製造することができる。
この発明にかかる第2の発明の板材折曲げ部品は、第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、前記第1の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片の折り返された部分と段差部を介して連結し、前記第1の曲げ片の折り返された部分に面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片の折り返された部分における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片の折り返された部分と面接触する箇所に、第1の曲げ片の折り返された部分に設けられた突起または穴と係合する穴および突起が設けられたものであるため、溶接やボルト締め等の固定作業を必要とせずに、折曲げ状態を維持することができ、加工の効率が良い。また、この発明の板材折曲げ部品は、素材となる板材が板金のような剛性を有するものであっても構わないので、適用範囲が広い。
第2の発明の板材折曲げ部品において、前記突起の先端面が、第1の板材部分と第2の板材部分とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片の折り返された部分または突片に対する突出量が小さい傾斜面である場合は、折曲げ加工が容易で、かつ折曲げ状態が確実に維持される。
第2の発明の板材折曲げ部品の製造方法は、平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、前記第2の曲げ片形成部と前記突片形成部との間に曲げ機械で段差部を設けて突片を形成するステップと、前記第1の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、前記第2の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、前記第1の板材部分形成部および前記第2の板材部分形成部を所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含むことにより、板材折曲げ部品を効率良く製造することができる。
第1の発明の板材折曲げ部品およびその製造方法を図1〜図7と共に説明する。
図1に示すように、この板材折曲げ部品は、例えば板金を加工して成形されたものであり、互いに直角をなす2つの構成面を有する断面L字状の部品である。広い方の構成面を第1の板材部分1とし、狭い方の構成面を第2の板材部分2とする。
第1の板材部分1の両側には、第1の板材部分1に対して直角に折り曲げられた一対の第1の曲げ片3が設けられている。同様に、第2の板材部分2の両側には、第2の板材部分2に対して直角に折り曲げられた一対の第2の曲げ片4が設けられている。さらに、第2の曲げ片4には、この第2の曲げ片4と面接触するように折り曲げられた突片5が設けられ、この突片5の先端部が第1の曲げ片3と面接触している。ここで、面接触するとは、折り重なるとか、重なり合うという意味である。
前記第1の曲げ片3と前記突片5の面接触する箇所に、互いに係合する突起7および穴6がそれぞれ設けられている。この実施形態では、第1の曲げ片3に突起7を設け、突片5に穴6を設けているが、その逆としてもよい。これら突起7および穴6が互いに係合することにより、第1の曲げ片3と第2の曲げ片4の位置決めがなされ、さらには第1の板材部分1と第2の板材部分2とが直角の状態に維持される。
この板材折曲げ部品の製造方法について説明する。
図2のように、板材を切断加工して、第1の板材部分1となる第1の板材部分形成部1´、第2の板材部分2となる第2の板材部分形成部2´、第1の曲げ片3となる第1の曲げ片形成部3´、第2の曲げ片4となる第2の曲げ片形成部4´、および突片5となる突片形成部5´を切り出す。その際、第1の板材部分形成部1´と第2の板材部分形成2´との間には三角形の切り込み8を設け、第1の板材部分形成部1´と第2の板材部分形成2´とが直角になるよう折り曲げたときに、第1の板材部分形成部1´および第2の板材部分形成2´の端縁同士が接触するようにしている。
次いで、図3(A)のように、第1の曲げ片形成部3´における後の曲げ加工により突片形成部5´と面接触する箇所に突起7を形成すると共に、突片形成部5´における後の曲げ加工により第1の曲げ片形成部3´と面接触する箇所に穴6を形成する。図3(B)に示すように、この実施形態では穴6を貫通穴としているが、突起7が係合するものであれば片側が閉塞した穴であってもよい。図3(C)に示すように、突起7の先端面7aは、第1の板材部分形成部1´と第2の板材部分形成部2´とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに穴6が接近してくる側(穴6の接近方向を矢印で示す)ほど第1の曲げ片形成部3´に対する突出量が小さい傾斜面とされている。これら突起7および穴6は、パンチプレスにより加工することができる。パンチプレスについては後で説明する。
突起7および穴6の加工が終ったら、折曲げ加工に移る。以下の各折曲げ加工はプレスブレーキ等の曲げ機械で行うことができる。曲げ機械については後で説明する。
まず、図4のように、突片形成部5´を、その基部で180度折り曲げて突片5を形成する。突片5は、第2の曲げ片形成部4´と面接触、すなわち重なり合った状態となる。
次に、図5のように、第1の曲げ片形成部3´を第1の板材部分形成部1´に対して直交するように折り曲げて、第1の曲げ片3を形成する。同様に、第2の曲げ片形成部4´を第2の板材部分形成部2´に対して直交するように折り曲げて、第2の曲げ片4を形成する。
最後に、図6のように、第1の板材部分形成部1´および第2の板材部分形成部2´を直角になるように折り曲げて、第1の板材部分1および第2の板材部分2とする。この折曲げに伴い、突起7が穴6に嵌り込んで係合する。前述したように、突起7の先端面7aが傾斜面とされているので、図7(A)に示すように、穴6に対して突起7が接近して両者が係合するとき、穴6へ突起7が円滑に案内される。このため、折曲げ加工が容易である。また、突起7と穴6が係合した状態では、穴6から突起7が外れ難く、折曲げ状態が確実に維持される。
図1は、このように製造された板材折曲げ部品の完成品の斜視図である。この板材折曲げ部品は、突起7と穴6とが係合することにより、第1の曲げ片3と突片5との位置ずれが防止され、それによって第1の曲げ片3と第2の曲げ片4が固定され、さらには第1の板材部分1と第2の板材部分2との角度が直角に維持される。また、この板材折曲げ部品の製造に際しては、板材の切断加工と、突起7および穴6の加工を行った後は、曲げ加工を行うだけで容易に完成させられる。溶接やボルト止め等の作業は不要である。突起7および穴6の加工にはパンチプレスを使用することができ、また曲げ加工には曲げ機械を使用することができるので、作業性が良好である。
なお、この板材折曲げ部品は各種物品、機械、構造物等の角部に用いられる部品であり、前記曲げ片3,4は、本来、板材折曲げ部品の剛性向上や他の部品との接合に利用するために設けられているものである。したがって、曲げ片3,4を有する構成としたことにより、板材折曲げ部品の構造が複雑になる、加工の工程数が増加するということはない。
次に、第2の発明の板材折曲げ部品およびその製造方法を図8〜図16と共に説明する。
図8に示すように、この板材折曲げ部品は、例えば板金を加工して成形されたものであり、互いに直角をなす2つの構成面を有する断面L字状の部品である。広い方の構成面を第1の板材部分11とし、狭い方の構成面を第2の板材部分12とする。
第1の板材部分11には、基部13aが第1の板材部分11に対して直角に折り曲げられた第1の曲げ片13が設けられている。この第1の曲げ片13は、基部13aよりも先端側の箇所で折り返されて二重になっており、その二重になった部分をクランク状に屈曲させてある。第1の曲げ片13と後記第2の曲げ片14とが重ならないように、第1の曲げ片13は第1の板材部分11よりも幅を狭くしてある。ただし、折り返された部分における基部13aと接触する部分13bに、第2の板材部分12の側に突出する突出部13cが設けられている。この突出部13cは、後記第2の曲げ片14の基部14aに面接触している。ここで、面接触するとは、折り重なるとか、重なり合うとかいう意味である。
また、第2の板材部分12には、基部14aが第2の板材部分12に対して直角に折り曲げられた第2の曲げ片14が設けられている。この第2の曲げ片14は、基部14aよりも先端側の箇所で折り返されて二重になっており、その二重になった部分をL字状に屈曲させてある。第2の曲げ片14の基部14aは、第2の板材部分12と同幅に設けられている。折り返された部分における基部14aと接触する部分14bには、この部分14bと段差部15aを介して連結し、前記第1の曲げ片13の突出部13cの第2の曲げ片基部14aとの接触面と反対側の面に面接触する突片15が設けられている。
前記第1の曲げ片13の突出部13cおよび前記突片15に、互いに係合する突起17および穴16がそれぞれ設けられている。この実施形態では、突出部13cに突起17を設け、突片15に穴16を設けているが、その逆としてもよい。これら突起17および穴16が互いに係合することにより、第1の曲げ片13と第2の曲げ片14とが固定され、さらには第1の板材部分11と第2の板材部分12とが直角の状態に維持される。第2の曲げ片14と突片15との間に段差部15aを設けることにより、後で曲げ加工した際に、第1の曲げ片13の二重に折り返された部分13bに突片15を面接触させることが可能となっている。
この板材折曲げ部品の製造方法について説明する。
図9のように、板材を切断加工して、第1の板材部分11となる第1の板材部分形成部11´、第2の板材部分12となる第2の板材部分形成部12´、第1の曲げ片13となる第1の曲げ片形成部13´、第2の曲げ片14となる第2の曲げ片形成部14´、および突片15となる突片形成部15´を切り出す。
次いで、図10(A)のように、第1の曲げ片形成部13´における後の曲げ加工により突片形成部15´と面接触する箇所に突起17を形成すると共に、突片形成部15´における後の曲げ加工により第1の曲げ片形成部13´と面接触する箇所に穴16を形成する。図10(B)に示すように、この実施形態では穴16を貫通穴としているが、突起17が係合するものであれば片側が閉塞した穴であってもよい。図10(C)に示すように、突起17の先端面17aは、第1の板材部分形成部11´と第2の板材部分形成部12´とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに穴16が接近してくる側(穴16の接近方向を矢印で示す)ほど突出部13cに対する突出量が小さい傾斜面とされている。これら突起17および穴16は、パンチプレスにより加工することができる。パンチプレスについては後で説明する。
突起17および穴16の加工が終ったら、折曲げ加工に移る。以下の各折曲げ加工はプレスブレーキ等の曲げ機械で行うことができる。曲げ機械については後で説明する。
まず、図11のように、突片15の基部を、同図(B)における紙面の表側に少し折り曲げると共に、その折曲げ箇所より若干先端側の箇所で紙面の裏側に同じ量だけ折り曲げて段差部15aを形成する。
次に、図12(A),(B)のように、第1の曲げ片形成部13´を折り線L1(図10(A)に示す)に沿って折り返して二重にする。同様に、図12(A),(C)のように、第2の曲げ片形成部14´を折り線L2(図10(A)に示す)に沿って折り返して二重にする。続いて、二重になった第1の曲げ片形成部13´を折り線L3,L4(図12(A)に示す)に沿って折り曲げて、図13(A),(B)のようにクランク状に屈曲させる。また、二重になった第2の曲げ片形成部14´を折り線L5(図12(A)に示す)に沿って折り曲げて、図13(A),(C)のようにL字状に屈曲させる。
さらに、図14(A),(B)のように、第1の曲げ片形成部13´を第1の板材部分形成部11´に対して直角に折り曲げて、第1の曲げ片13を形成する。同様に、図14(A),(C)のように、第2の曲げ片形成部14´を第2の板材部分形成部12´に対して直角に折り曲げて、第2の曲げ片14を形成する。
最後に、図15のように、第1の板材部分形成部11´および第2の板材部分形成部12´を互いに直角になるように折り曲げて、第1の板材部分11および第2の板材部分12とする。この折曲げに伴い、突起17が穴16に嵌り込んで係合する。前述したように、突起17の先端面17aが傾斜面とされているので、図16(A)に示すように、穴16に対して突起17が接近して両者が係合するとき、穴16へ突起17が円滑に案内される。このため、折曲げ加工が容易である。また、突起17と穴16が係合した状態では、穴16から突起17が外れ難く、折曲げ状態が確実に維持される。
図8は、このように製造された板材折曲げ部品の完成品の斜視図である。この板材折曲げ部品は、突起17と穴16とが係合することにより、第1の曲げ片13の突出部13cと突片15との位置ずれが防止され、それによって第1の曲げ片13と第2の曲げ片14が固定され、さらには第1の板材部分11と第2の板材部分12との角度が直角に維持される。また、この板材折曲げ部品の製造に際しては、板材の切断加工と、突起17および穴16の加工を行った後は、折曲げ加工をするだけで容易に完成させられる。溶接やボルト止め等の作業は不要である。突起17および穴16の加工にはパンチプレスを使用することができ、また折曲げ加工には曲げ機械を使用することができるので、作業性が良好である。
なお、この板材折曲げ部品は各種物品、機械、構造物等の角部に用いられる部品であり、前記曲げ片13,14は、本来、板材折曲げ部品の剛性向上や他の部品との接合に利用するために設けられているものである。したがって、曲げ片13,14を有する構成としたことにより、板材折曲げ部品の構造が複雑になる、加工の工程数が増加するということはない。
次に、第1および第2の板材折曲げ部品の製造に用いる加工装置について説明する。
突起7,17および穴6,16の加工に用いるパンチプレス20の一例を図17に示す。このパンチプレス20は、フレーム23に、所定のパンチ位置Pで昇降自在に設けられたラム26と、このラム26を昇降させるパンチ駆動機構27と、テーブル23a上でワークWをパンチ位置Pに対して相対的に移動させる板材送り機構28と、ラム26により駆動される工具を選択する工具選択機構29とを有する。パンチ駆動機構27は、例えばサーボモータと、その回転をラム26の昇降運動に変換する変転カム機構等からなり、あるいは油圧シリンダとされる。
工具選択機構29は、互いに同心に設置された上下のタレット21,22と、これらタレット21,22の希望の工具配置部をパンチ位置Pに回転割出するタレット割出機構29aとからなる。タレット割出機構29aは、例えばサーボモータとこのサーボモータの回転をタレット21,22に伝えて同期回転させる機構(図示せず)とからなる。
上下のタレット21,22には、それぞれ円周方向に並ぶ工具配置部に、互いに対として用いられる工具となるパンチ24およびダイ25が搭載されている。これらパンチ24およびダイ25として、互いに対となる穴明け用パンチ24Aおよび穴明け用ダイ25Aと、同じく互いに対となる突起成形用パンチ24Bおよび突起成形用ダイ25Bとが搭載されている。
板材送り機構28は、フレーム23に対して前後方向移動可能に設置されたキャリッジ28aに、その直交方向となる左右方向移動可能にクロススライド28bを搭載し、クロススライド28bに、ワークWの縁部を把持する複数のワークホルダ28cを取付けたものである。キャリッジ28aおよびクロススライド28bは、それぞれサーボモータによりボールねじ機構(いずれも図示せず)を介して進退駆動される。
上記パンチプレス20による加工方法を説明する。
突片5,15に穴6,16をパンチ加工する場合は、図18に示すように、穴明け用パンチ24Aと穴明け用ダイ25Aをパンチ位置Pに割り出し、両者の間で位置決めされた突片5,15であるワークWに対してパンチ24Aを下降させる。これにより、パンチ24AがワークWに打ち当てられて穴6,16が打抜き加工される。
第1の曲げ片形成部3´または第1の曲げ片形成部13´の突出部13cに突起7,17を成形加工する場合は、図19に示すように、突起成形用パンチ24Bと突起成形用ダイ25Bをパンチ位置Pに割り出し、両者の間で位置決めされた第1の曲げ片形成部3´または第1の曲げ片形成部13´の突出部13cであるワークWに対してパンチ24Bを下降させる。これにより、パンチ24BがワークWに押し当てられて突起7,17が成形加工される。
各種折曲げ加工に用いる曲げ機械の一例を図20および図21に示す。この曲げ機械30はプレスブレーキであって、ベッド31上にダイ32が取付けられ、ラム33の下端にパンチ34が取付けられている。ラム33は両端部でガイド35によりベッド31に昇降自在に設置され、ラム昇降駆動装置36により昇降駆動される。ダイ32およびパンチ34は、各々型幅方向に複数の分割型32a,34aに分割されていて、分割型32a,34aの配列個数の選択により、型幅変更が可能とされている。この型幅変更は、分割型32a,34aを、加工に使用する位置(図示された位置)と退避位置との間に、分割型選択機構(図示せず)で移動させることにより行われる。
ベッド31にはダイ32の前後に板材支持台37およびゲージ38が設置されている。折り曲げるべきワークWは、板材支持台37に載せられてゲージ38に当たるまで、ダイ32の上に挿入され、ラム33によるパンチ34の下降により、雌型のダイ32と雄型のパンチ34とで挟まれて、ワークWがV字状等に折り曲げられる(図22)。ダイ32は、ワークWの曲げ形状に応じて複数種類のものが前後に設置され、ダイ選択機構(図示せず)によって所望のダイ32を使用位置に移動させるようにされている。パンチ34も、ダイ32の種類に対応する複数種類のものが、パンチ選択機構(図示せず)によってラム33に切換設置できるようにされている。
図23ないし図25は異なる曲げ機械を示す。この曲げ機械40は、本体フレーム51の前方に、板材41を載せるテーブル52を有し、作業者54がテーブル52上で板材41を本体フレーム51内に入れた後にプレス動作させることで、曲げ加工を行うものである。
曲げ機械40は、金型として、板材41を互いに挟む上型43および下型44と、この下型44の背面に沿って配置された曲げ型45とを有し、曲げ型45の長さLを変更する金型状態変更機構46が設けられている。
曲げ型45は、図24のように長さ方向に複数個の曲げ型分割体45aに分割されていて、金型状態変更機構46は、使用する曲げ型分割体45aの個数を変更することで、曲げ型45の長さLを変更するものとされている。金型状態変更機構46は、曲げ型45を走行体47に載せて機外で長さ変更を行うものとされている。
上型43は、金型昇降機構48によって昇降させられる。金型昇降機構48は、上型43を下端に取付けた昇降自在なラム49と、このラム49を昇降駆動する昇降駆動機構(図示せず)とで構成される。
下型44は、図25のように、固定の基台50に、流体圧またはばね圧により上昇復帰力を与えるクッション機構53を介して設置されていて、クッション機構53に抗して、所定高さまで下降可能である。
曲げ機械41によると、図25の曲げ加工が行われる。まず、同図(A)のように板材41を、下型44と曲げ型45とに渡るように下型44上に配置し、上型43が板材41に当たるまで上型43を下降させる。このように上型43と下型44とで挟み込んだ状態で、クッション機構53に抗して、同図(B)のようにさらに上型43を下降させることにより、板材41が曲げ型45により上方に折り曲げられる。
上記両曲げ機械30,40はそれぞれ単独でも第1および第2の板材折曲げ部品の曲げ加工が可能であるが、適所ごとに両曲げ機械30,40を使い分けるように両曲げ機械30,40を併用すると、第1および第2の板材折曲げ部品の曲げ加工をさらに効率良く行うことができる。
上記実施形態では板材を金属板としているが、この発明は、プラスチック、紙等の他の素材からなる板材についても適用することができる。
第1の発明にかかる板材折曲げ部品の斜視図である。 同板材折曲げ部品の製造工程の第1段階を示す正面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第2段階を示す正面図、(B)はそのIIIB−IIIB断面図、(C)はそのIIIC−IIIC断面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第3段階を示す正面図、(B)はそのIVB−IVB断面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第4段階を示す正面図、(B)はその側面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第5段階を示す正面図、(B)はそのVIB−VIB断面図である。 (A)は穴と突起が係合する直前状態を示す断面図、(B)は穴と突起が係合した状態を示す断面図である。 第2の発明にかかる板材折曲げ部品の斜視図である。 同板材折曲げ部品の製造工程の第1段階を示す正面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第2段階を示す正面図、(B)はそのXB−XB断面図、(C)はそのXC−XC断面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第3段階を示す突片の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第4段階を示す正面図、(B)はそのXIIB矢視図、(C)はそのXIIC矢視図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第5段階を示す正面図、(B)はそのXIIIB矢視図、(C)はそのXIIIC矢視図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第6段階を示す正面図、(B)はそのXIVB矢視図、(C)はそのXIVC矢視図である。 (A)は同板材折曲げ部品の製造工程の第7段階を示す正面図、(B)はそのXVB矢視図である。 (A)は穴と突起が係合する直前状態を示す断面図、(B)は穴と突起が係合した状態を示す断面図である。 パンチプレスの側面図である。 穴を加工する状態を示す図である。 突起を加工する状態を示す図である。 曲げ機械の正面図である。 同曲げ機械の側面図である。 同曲げ機械による板材の折曲げ加工を示す図である。 異なる曲げ機械の平面図である。 同曲げ機械の内部を正面側から示す説明図である。 同曲げ機械の曲げ動作の説明図である。
符号の説明
1,11…第1の板材部分
1´,11´…第1の板材部分形成部
2,12…第2の板材部分
2´,12´…第2の板材部分形成部
3,13…第1の曲げ片
3´,13´…第1の曲げ片形成部
4,14…第2の曲げ片
4´,14´…第2の曲げ片形成部
5,15…突片
5´,15´…突片形成部
15a…段差部
6,16…穴
7,17…突起
13a…突出部
20…パンチプレス
30,40…曲げ機械

Claims (6)

  1. 第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、
    前記第1の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、
    前記第2の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片と基部で連結し、第2の曲げ片と面接触するように前記基部で折り曲げられ、折曲げ状態では一部分が前記第1の曲げ片と面接触する突片とが設けられ、
    前記第1の曲げ片における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片と面接触する箇所に、第1の曲げ片に設けられた突起または穴と係合する穴または突起が設けられた板材折曲げ部品。
  2. 前記突起の先端面は、第1の板材部分と第2の板材部分とが所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片または突片に対する突出量が小さい傾斜面である請求項1記載の板材折曲げ部品。
  3. 第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなし、前記第1の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片と基部で連結し、第2の曲げ片と面接触するように前記基部で折り曲げられ、折曲げ状態では一部分が前記第1の曲げ片と面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片と面接触する箇所に、第1の曲げ片に設けられた突起または穴と係合する穴または突起が設けられた板材折曲げ部品の製造方法であって、
    平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、
    前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、
    前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、
    前記突片形成部を、前記第2の曲げ片形成部と面接触するように曲げ機械で折り曲げて突片を形成するステップと、
    前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、
    前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して直交するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、
    前記第1の板材部分形成部と前記第2の板材部分形成部とが所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含む板材折曲げ部品の製造方法。
  4. 第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなすように平板状の板材を折曲げ加工した板材折曲げ部品であって、
    前記第1の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、
    前記第2の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片の折り返された部分と段差部を介して連結し、前記第1の曲げ片の折り返された部分に面接触する突片とが設けられ、
    前記第1の曲げ片の折り返された部分における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、
    前記突片における前記第1の曲げ片の折り返された部分と面接触する箇所に、第1の曲げ片の折り返された部分に設けられた突起または穴と係合する穴および突起が設けられた板材折曲げ部品。
  5. 前記突起の先端面は、第1の板材部分と第2の板材部分とが互いに所定角度をなすように板材を折り曲げるときに前記穴が接近してくる側ほど第1の曲げ片の折り返された部分または突片に対する突出量が小さい傾斜面である請求項4記載の板材折曲げ部品。
  6. 第1の板材部分および第2の板材部分が所定の角度をなし、前記第1の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第1の曲げ片が設けられ、前記第2の板材部分には、少なくとも一部分が二重になるよう折り返され、第1の板材部分および第2の板材部分のいずれに対しても直交する第2の曲げ片と、この第2の曲げ片の折り返された部分と段差部を介して連結し、前記第1の曲げ片の折り返された部分に面接触する突片とが設けられ、前記第1の曲げ片の折り返された部分における前記突片と面接触する箇所に、突起または穴が設けられ、前記突片における前記第1の曲げ片の折り返された部分と面接触する箇所に、第1の曲げ片の折り返された部分に設けられた突起または穴と係合する穴および突起が設けられた板材折曲げ部品の製造方法であって、
    平板状の板材を切断加工して、前記第1の板材部分となる第1の板材部分形成部、前記第2の板材部分となる第2の板材部分形成部、前記第1の曲げ片となる第1の曲げ片形成部、前記第2の曲げ片となる第2の曲げ片形成部、および前記突片となる突片形成部を切り出すステップと、
    前記第1の曲げ片形成部における後の曲げ加工により前記突片形成部と面接触する箇所に、突起または穴をパンチプレスで形成するステップと、
    前記突片形成部における後の曲げ加工により前記第1の曲げ片形成部と面接触する箇所に、第1の曲げ片形成部に設けられた突起または穴と係合する穴または突起をパンチプレスで形成するステップと、
    前記第2の曲げ片形成部と前記突片形成部との間に曲げ機械で段差部を設けて突片を形成するステップと、
    前記第1の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、
    前記第1の曲げ片形成部を、前記第1の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第1の曲げ片を形成するステップと、
    前記第2の曲げ片形成部を、少なくとも一部分が二重になるように曲げ機械で折り返すステップと、
    前記第2の曲げ片形成部を、前記第2の板材部分形成部に対して面接触するように曲げ機械で折り曲げて第2の曲げ片を形成するステップと、
    前記第1の板材部分形成部と前記第2の板材部分形成部とが所定の角度になるように曲げ機械で折り曲げて、第1の板材部分および第2の板材部分を形成すると共に、前記突起および穴を互いに係合させるステップとを含む板材折曲げ部品の製造方法。
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