JPH05111724A - パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法 - Google Patents
パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法Info
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- JPH05111724A JPH05111724A JP15411191A JP15411191A JPH05111724A JP H05111724 A JPH05111724 A JP H05111724A JP 15411191 A JP15411191 A JP 15411191A JP 15411191 A JP15411191 A JP 15411191A JP H05111724 A JPH05111724 A JP H05111724A
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- die
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 パイプ材にプレスによって孔を穿孔する場合
において、パイプ材内部における雌型の着脱を簡単確実
に行なう。 【構成】 下面に作動部が設けられた雌型を、上面に押
圧部が設けられた雌型支持具によって該雌型をパイプ材
の内周面に接当させるもので、該雌型はロッドに連結し
て固定され、該雌型支持具は駆動杆に連結されパイプ材
の外部において該駆動杆を長手方向に移動させることに
よって該雌型支持具の押圧部と該雌型の作動部を摺動さ
せ、該雌型を上下方向に移動させる。
において、パイプ材内部における雌型の着脱を簡単確実
に行なう。 【構成】 下面に作動部が設けられた雌型を、上面に押
圧部が設けられた雌型支持具によって該雌型をパイプ材
の内周面に接当させるもので、該雌型はロッドに連結し
て固定され、該雌型支持具は駆動杆に連結されパイプ材
の外部において該駆動杆を長手方向に移動させることに
よって該雌型支持具の押圧部と該雌型の作動部を摺動さ
せ、該雌型を上下方向に移動させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ材にプレスで孔
を設ける場合における雌型の支持装置及び支持方法に関
するものである。
を設ける場合における雌型の支持装置及び支持方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、パイプなどをＴ字型に接続固定す
る場合には、一般的に溶接で接合されている。例えば、
手摺、柵、フェンスなどのように横方向に架け渡した大
径のパイプに複数の小径のパイプを垂直方向に固定する
場合などである。この場合、大径のパイプには小径のパ
イプを挿通するための孔が設けられており、該孔に小径
のパイプを挿通した状態で溶接により固定される。
る場合には、一般的に溶接で接合されている。例えば、
手摺、柵、フェンスなどのように横方向に架け渡した大
径のパイプに複数の小径のパイプを垂直方向に固定する
場合などである。この場合、大径のパイプには小径のパ
イプを挿通するための孔が設けられており、該孔に小径
のパイプを挿通した状態で溶接により固定される。
【０００３】このようにパイプ材をＴ字型等に接続固定
する場合など、パイプ材に孔を設ける穿孔工程が多く行
われている。パイプ材に孔をあける方法としては、一般
的にフライス盤やボール盤でドリルによる切削加工の
他、プレスによる打抜加工がある。
する場合など、パイプ材に孔を設ける穿孔工程が多く行
われている。パイプ材に孔をあける方法としては、一般
的にフライス盤やボール盤でドリルによる切削加工の
他、プレスによる打抜加工がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドリル
による切削加工では、パイプ材に切削油が付着する欠点
がある。切削油が付着すると、商品価値の問題や後の塗
装工程を施す場合など、これを除去しなければならず、
さらに脱脂工程が必要となる。
による切削加工では、パイプ材に切削油が付着する欠点
がある。切削油が付着すると、商品価値の問題や後の塗
装工程を施す場合など、これを除去しなければならず、
さらに脱脂工程が必要となる。
【０００５】また、プレス加工においては、打抜型の雌
型の取り付け及び穿孔加工すべきパイプ材の支持が解決
されておらず、特にパイプ材の中間部分には穿孔できな
い欠点があった。
型の取り付け及び穿孔加工すべきパイプ材の支持が解決
されておらず、特にパイプ材の中間部分には穿孔できな
い欠点があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記諸
点に鑑み鋭意研究の結果、本発明を無し得たものであ
り、その特徴とするところは、装置の発明にあっては、
パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く場合における雌
型の支持装置であって、ロッドの先端部に設けられ下面
に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の先端部に設けら
れ上面に押圧部が設けられた雌型支持具より成るもので
あり、該駆動杆を該パイプ材の外部から長手方向に移動
させることにより、該雌型支持具の押圧部と該雌型の作
動部を摺動させることによって該雌型の上面部と該雌型
支持具の下面部を該パイプ材の内周面に接当させるこ
と、さらには、パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く
場合における雌型の支持装置であって、ロッドの先端部
に設けられ下面に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の
先端部に設けられ上面に押圧部が設けられた雌型支持具
より成るものであり、該駆動杆を該パイプ材の外部から
長手方向に移動させることにより、該雌型支持具の押圧
部と該雌型の作動部を摺動させることによって該雌型の
上面部及び一側の側面部と該雌型支持具の下面部及び一
側の側面部を該パイプ材の内周面に接当させることにあ
る。方法の発明にあっては、パイプ材の周面にプレスで
孔を打ち抜く場合における雌型の支持方法であって、ロ
ッドの先端部に設けられ下面に作動部が設けられた雌型
と、駆動杆の先端部に設けられ上面に押圧部が設けられ
た雌型支持具より成るパイプ材支持具に、パイプ材を孔
を設けるべき位置まで挿通し、該駆動杆を該パイプ材の
外部から長手方向に移動させることによって、該雌型支
持具の押圧部と該雌型の作動部を摺動させ、少なくとも
該雌型の型形成部と該型形成部に対向する側の該雌型支
持具の下面部を該パイプ材の内周面に接当させた後、プ
レス装置に設けられた雄型で孔を打ち抜くことにある。
点に鑑み鋭意研究の結果、本発明を無し得たものであ
り、その特徴とするところは、装置の発明にあっては、
パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く場合における雌
型の支持装置であって、ロッドの先端部に設けられ下面
に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の先端部に設けら
れ上面に押圧部が設けられた雌型支持具より成るもので
あり、該駆動杆を該パイプ材の外部から長手方向に移動
させることにより、該雌型支持具の押圧部と該雌型の作
動部を摺動させることによって該雌型の上面部と該雌型
支持具の下面部を該パイプ材の内周面に接当させるこ
と、さらには、パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く
場合における雌型の支持装置であって、ロッドの先端部
に設けられ下面に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の
先端部に設けられ上面に押圧部が設けられた雌型支持具
より成るものであり、該駆動杆を該パイプ材の外部から
長手方向に移動させることにより、該雌型支持具の押圧
部と該雌型の作動部を摺動させることによって該雌型の
上面部及び一側の側面部と該雌型支持具の下面部及び一
側の側面部を該パイプ材の内周面に接当させることにあ
る。方法の発明にあっては、パイプ材の周面にプレスで
孔を打ち抜く場合における雌型の支持方法であって、ロ
ッドの先端部に設けられ下面に作動部が設けられた雌型
と、駆動杆の先端部に設けられ上面に押圧部が設けられ
た雌型支持具より成るパイプ材支持具に、パイプ材を孔
を設けるべき位置まで挿通し、該駆動杆を該パイプ材の
外部から長手方向に移動させることによって、該雌型支
持具の押圧部と該雌型の作動部を摺動させ、少なくとも
該雌型の型形成部と該型形成部に対向する側の該雌型支
持具の下面部を該パイプ材の内周面に接当させた後、プ
レス装置に設けられた雄型で孔を打ち抜くことにある。
【０００７】ここで、本明細書中でいう「雌型」とは、
パイプ材をプレス加工により穿孔する場合の打抜型であ
る。この雌型は、プレス装置に取り付けられる雄型と対
になるもので、パイプ材の内部に挿入してパイプ材の内
面に接当される。雄型は雌型をパイプ材の内面に接当さ
せた状態で打ち込んで穿孔させる。
パイプ材をプレス加工により穿孔する場合の打抜型であ
る。この雌型は、プレス装置に取り付けられる雄型と対
になるもので、パイプ材の内部に挿入してパイプ材の内
面に接当される。雄型は雌型をパイプ材の内面に接当さ
せた状態で打ち込んで穿孔させる。
【０００８】パイプ材は、鉄やステンレスなどその材質
を限定するものではなく、形状も丸管や角管などどのよ
うなものでもよい。また、パイプ材に設ける孔の形状も
丸の他角でもよい。
を限定するものではなく、形状も丸管や角管などどのよ
うなものでもよい。また、パイプ材に設ける孔の形状も
丸の他角でもよい。
【０００９】雌型はロッドの先端部に設けられ、該ロッ
ドの他端は固定される。つまり、雌型はロッドによって
プレス装置に設けられた雄型と嵌合する位置に固定され
る。ロッドの長さは穿孔すべきパイプ材の長さに応じて
設定すればよい。例えば、５ｍの長さのパイプ材に適宜
間隔に穿孔する場合、ロッドの長さも約５ｍとしてもよ
く、また、約半分の長さにしてパイプ材を反対側から差
し込んで半分づつ穿孔させるようにしてもよい。
ドの他端は固定される。つまり、雌型はロッドによって
プレス装置に設けられた雄型と嵌合する位置に固定され
る。ロッドの長さは穿孔すべきパイプ材の長さに応じて
設定すればよい。例えば、５ｍの長さのパイプ材に適宜
間隔に穿孔する場合、ロッドの長さも約５ｍとしてもよ
く、また、約半分の長さにしてパイプ材を反対側から差
し込んで半分づつ穿孔させるようにしてもよい。
【００１０】このように、長尺のロッドの先端部に設け
られた雌型に対してパイプ材を差し込んで任意の位置に
穿孔させるため、穿孔時において該雌型を確実に固定す
る必要があり、かつ、パイプ材を移動させるときには、
その固定を解除する必要がある。このため、雌型の下面
に作動部を設け、この作動部により上面に押圧部が設け
られている雌型支持具を作動させることで、少なくとも
該雌型の型形成部と該型形成部に対向する側の雌型支持
具の下面部を該パイプ材の内周面に押圧接当させて固定
する。この型形成部とは、雌型の孔により形成されてい
る型自体の周辺部をいう。丸パイプ材に穿孔する場合に
おける雌型等の曲率は、穿孔すべき丸パイプ材の内径と
同一にするのが好ましいが、汎用性を高めるために曲率
を小さくしても特に問題はない。
られた雌型に対してパイプ材を差し込んで任意の位置に
穿孔させるため、穿孔時において該雌型を確実に固定す
る必要があり、かつ、パイプ材を移動させるときには、
その固定を解除する必要がある。このため、雌型の下面
に作動部を設け、この作動部により上面に押圧部が設け
られている雌型支持具を作動させることで、少なくとも
該雌型の型形成部と該型形成部に対向する側の雌型支持
具の下面部を該パイプ材の内周面に押圧接当させて固定
する。この型形成部とは、雌型の孔により形成されてい
る型自体の周辺部をいう。丸パイプ材に穿孔する場合に
おける雌型等の曲率は、穿孔すべき丸パイプ材の内径と
同一にするのが好ましいが、汎用性を高めるために曲率
を小さくしても特に問題はない。
【００１１】また、雌型支持具は直接パイプ材の内周面
に接当させるだけでなく、別体の支持具を雌型支持具と
パイプ材の間に介在させるようにしてもよい。この支持
具は雌型と同様にロッド等の先端に連結され固定される
ものである。支持具を介在させることによって穿孔時に
パイプ材の変形を防止できる利点がある。
に接当させるだけでなく、別体の支持具を雌型支持具と
パイプ材の間に介在させるようにしてもよい。この支持
具は雌型と同様にロッド等の先端に連結され固定される
ものである。支持具を介在させることによって穿孔時に
パイプ材の変形を防止できる利点がある。
【００１２】「作動部と押圧部」とは、これらが摺動す
ることにより、雌型の上面部と雌型支持具の下面部との
距離を変化させる構造のものをいう。例えば、傾斜面と
傾斜面或いは傾斜面と突部などの組み合わせである。要
は雌型支持具を移動させて、押圧部で作動部が上昇する
状態になるものであればよい。これらが摺動する方向
は、パイプ材の長手方向の他、該長手方向に対して斜方
向としてもよい。
ることにより、雌型の上面部と雌型支持具の下面部との
距離を変化させる構造のものをいう。例えば、傾斜面と
傾斜面或いは傾斜面と突部などの組み合わせである。要
は雌型支持具を移動させて、押圧部で作動部が上昇する
状態になるものであればよい。これらが摺動する方向
は、パイプ材の長手方向の他、該長手方向に対して斜方
向としてもよい。
【００１３】「雌型支持具」とは、駆動杆の先端部に設
けられ、雌型を支持固定させるもので、該駆動杆をパイ
プ材の外部から移動させることによって行なう。この雌
型支持具には、その上面部に押圧部が設けられており、
該押圧部に雌型の作動部を接当させて支持する。
けられ、雌型を支持固定させるもので、該駆動杆をパイ
プ材の外部から移動させることによって行なう。この雌
型支持具には、その上面部に押圧部が設けられており、
該押圧部に雌型の作動部を接当させて支持する。
【００１４】作動部と押圧部を夫々傾斜面で構成する場
合には、その傾斜角度を両者共ほぼ同一にして雌型を支
持固定するときに均等に接するようにするのが好まし
い。駆動杆の駆動は、特に限定しないが、例えばエアー
シリンダで作動させるようにする。
合には、その傾斜角度を両者共ほぼ同一にして雌型を支
持固定するときに均等に接するようにするのが好まし
い。駆動杆の駆動は、特に限定しないが、例えばエアー
シリンダで作動させるようにする。
【００１５】以上の構成から、雌型と雌型支持具より成
るパイプ材支持具に、パイプ材を孔を設ける位置まで挿
通し、駆動杆を作動させて該雌型をパイプ材内部に固定
させ、プレス装置により雄型で穿孔させる。パイプ材の
位置決めは、予め孔を設ける位置に印をしておき、手動
で移送させてもよいが、例えばパルスエンコーダなどで
穿孔位置まで自動的に送るようにしてもよい。このよう
に孔を設ける位置を予め入力して自動送りにすれば、駆
動杆及びプレス装置をこれらに連動させることにより、
複数の孔を全て自動的に穿孔させることが可能となる。
るパイプ材支持具に、パイプ材を孔を設ける位置まで挿
通し、駆動杆を作動させて該雌型をパイプ材内部に固定
させ、プレス装置により雄型で穿孔させる。パイプ材の
位置決めは、予め孔を設ける位置に印をしておき、手動
で移送させてもよいが、例えばパルスエンコーダなどで
穿孔位置まで自動的に送るようにしてもよい。このよう
に孔を設ける位置を予め入力して自動送りにすれば、駆
動杆及びプレス装置をこれらに連動させることにより、
複数の孔を全て自動的に穿孔させることが可能となる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１７】図１（ａ）（ｂ）は、本発明に係るパイプ
支持装置１の一例を示すもので、先端の上面に傾斜面
（押圧部）２を設けた雌型支持具３の該傾斜面２上に、
下面に傾斜面（作動部）２を設けた雌型４を支持したも
のである。雌型４はロッド５の先端に連結され、該ロッ
ド５の他端は固定されている。本例では雌型４とロッド
５は、ボルトで着脱可能に連結しており、雌型４の取り
替えを容易にしている。雌型支持具３は、パイプの先端
部を斜めに切断することによって形成されたもので、パ
イプ自体が駆動杆６となり、穿孔すべきパイプ材７の外
部から該パイプ材７の長手方向に駆動される。雌型支持
具３もネジ部を設けるなどの方法で駆動杆６と着脱でき
るようにしてもよい。雌型４の上方部には、プレス装置
８に取り付けられた雄型９が存在する。図１（ａ）に示
した状態でパイプ材７を挿通する。この状態では、雌型
４の上面との間に隙間が存在し、パイプ材７を任意の位
置まで移送することができる。
支持装置１の一例を示すもので、先端の上面に傾斜面
（押圧部）２を設けた雌型支持具３の該傾斜面２上に、
下面に傾斜面（作動部）２を設けた雌型４を支持したも
のである。雌型４はロッド５の先端に連結され、該ロッ
ド５の他端は固定されている。本例では雌型４とロッド
５は、ボルトで着脱可能に連結しており、雌型４の取り
替えを容易にしている。雌型支持具３は、パイプの先端
部を斜めに切断することによって形成されたもので、パ
イプ自体が駆動杆６となり、穿孔すべきパイプ材７の外
部から該パイプ材７の長手方向に駆動される。雌型支持
具３もネジ部を設けるなどの方法で駆動杆６と着脱でき
るようにしてもよい。雌型４の上方部には、プレス装置
８に取り付けられた雄型９が存在する。図１（ａ）に示
した状態でパイプ材７を挿通する。この状態では、雌型
４の上面との間に隙間が存在し、パイプ材７を任意の位
置まで移送することができる。
【００１８】パイプ材７を穿孔すべき位置まで挿通した
後、駆動杆６を押し込むと、図２（ａ）（ｂ）に示すよ
うに雌型４が上昇し、雌型４の上面と雌型支持具３の下
面がパイプ材７の内周面に押圧接当され、雌型４が固定
されることとなる。この状態で雄型９を打ち込んで穿孔
する。本例では駆動杆６を押し込むことにより雌型４を
パイプ材７内面に接当させるようにしているが、傾斜面
２の傾斜方向を夫々逆にして、駆動杆６を引くことで雌
型４が上昇するようにしてもよい。
後、駆動杆６を押し込むと、図２（ａ）（ｂ）に示すよ
うに雌型４が上昇し、雌型４の上面と雌型支持具３の下
面がパイプ材７の内周面に押圧接当され、雌型４が固定
されることとなる。この状態で雄型９を打ち込んで穿孔
する。本例では駆動杆６を押し込むことにより雌型４を
パイプ材７内面に接当させるようにしているが、傾斜面
２の傾斜方向を夫々逆にして、駆動杆６を引くことで雌
型４が上昇するようにしてもよい。
【００１９】図３は、パイプ支持装置１を組み込んだ穿
孔装置１０の一例を示すもので、雌型支持具３が先端部
に設けられている駆動杆６をエアシリンダ１１で駆動す
るようにしたものである。エアシリンダ１１を作動させ
ることにより、ロッド５で固定されている雌型４は、傾
斜面２に沿って上下動することとなる。穿孔は、前述し
た要領で行なう。パイプ材７は、パイプ支持装置１に挿
通してから抜く方向に順次穿孔すれば、打抜片が堆積せ
ず、穿孔がスムーズに行えるので好ましいが、特に限定
するものではない。
孔装置１０の一例を示すもので、雌型支持具３が先端部
に設けられている駆動杆６をエアシリンダ１１で駆動す
るようにしたものである。エアシリンダ１１を作動させ
ることにより、ロッド５で固定されている雌型４は、傾
斜面２に沿って上下動することとなる。穿孔は、前述し
た要領で行なう。パイプ材７は、パイプ支持装置１に挿
通してから抜く方向に順次穿孔すれば、打抜片が堆積せ
ず、穿孔がスムーズに行えるので好ましいが、特に限定
するものではない。
【００２０】雄型９と雌型４の位置関係は、ロッド５の
長手方向については全く問題ないが、幅方向については
ズレが生じる問題がある。しかしながら、一般的にパイ
プ材７が雄型９に対してセンタに位置するようにプレス
装置８のテーブルにガイド（治具）が設けられることか
ら、図１（ｂ）に示すように雌型４の上面と雌型支持具
３の下面を円弧状にしておけば、雌型４を固定するとき
には、必然的にパイプ材７の内面に沿ってセンタに位置
することとなって、幅方向のズレを解消することが可能
となる。この効果は、穿孔すべきパイプ材７が丸パイプ
の他、角パイプでも稜線部に穿孔する場合には同様に表
れる。
長手方向については全く問題ないが、幅方向については
ズレが生じる問題がある。しかしながら、一般的にパイ
プ材７が雄型９に対してセンタに位置するようにプレス
装置８のテーブルにガイド（治具）が設けられることか
ら、図１（ｂ）に示すように雌型４の上面と雌型支持具
３の下面を円弧状にしておけば、雌型４を固定するとき
には、必然的にパイプ材７の内面に沿ってセンタに位置
することとなって、幅方向のズレを解消することが可能
となる。この効果は、穿孔すべきパイプ材７が丸パイプ
の他、角パイプでも稜線部に穿孔する場合には同様に表
れる。
【００２１】前述した実施例では、押圧部と作動部は夫
々傾斜面２で形成しているが、図４（ａ）（ｂ）に示す
ように押圧部を傾斜面２、作動部を突部１２としてもよ
く、また、図５（ａ）（ｂ）のように逆に押圧部を突部
１２、作動部を傾斜面２としてもよい。
々傾斜面２で形成しているが、図４（ａ）（ｂ）に示す
ように押圧部を傾斜面２、作動部を突部１２としてもよ
く、また、図５（ａ）（ｂ）のように逆に押圧部を突部
１２、作動部を傾斜面２としてもよい。
【００２２】図６は本発明の他の例を示すパイプ支持装
置２１である。これは、雌型支持具２３の上面に設けた
傾斜面（押圧部）２２に、下面に傾斜面（作動部）２２
を設けた雌型２４を支持したものである。本例に示す傾
斜面２２は、前述した傾斜面２と異なり、長手方向に対
して斜め方向に設けている。つまり、長手方向に傾斜す
る斜面の場合には、上下方向にのみ押圧させることがで
き、幅方向には押圧することができない。これに対し
て、斜め方向に傾斜する斜面の場合には、上下方向のみ
ならず、幅方向にも押圧させることが可能となる。
置２１である。これは、雌型支持具２３の上面に設けた
傾斜面（押圧部）２２に、下面に傾斜面（作動部）２２
を設けた雌型２４を支持したものである。本例に示す傾
斜面２２は、前述した傾斜面２と異なり、長手方向に対
して斜め方向に設けている。つまり、長手方向に傾斜す
る斜面の場合には、上下方向にのみ押圧させることがで
き、幅方向には押圧することができない。これに対し
て、斜め方向に傾斜する斜面の場合には、上下方向のみ
ならず、幅方向にも押圧させることが可能となる。
【００２３】従って、前述した実施例のように雌型４が
必然的にセンタに位置する丸パイプ等以外の角パイプな
ど、雄型９と雌型４の幅方向のズレを解消することがで
きないパイプ材７に有効となる。
必然的にセンタに位置する丸パイプ等以外の角パイプな
ど、雄型９と雌型４の幅方向のズレを解消することがで
きないパイプ材７に有効となる。
【００２４】このパイプ支持装置２１の作動状態を図７
に示すと、図７（ａ）の状態でパイプ材７を挿通する。
そして、パイプ材７を所定の位置まで挿通（抜く方向に
移送する場合も同様）すると、駆動杆２６を作動して雌
型支持具２３を押し込むと、図７（ｂ）に示すように雌
型２４の上面及び側面と、雌型支持具２３の下面及び側
面がパイプ材７の内周面に押圧接当されることとなる。
従って、この時点で雌型２４が固定されると共に雄型２
９との位置決めが行なわれる。この場合、雌型２４のパ
イプ材７の内面に接当する２つの面の間の稜線部は、大
きなアールか面取りを設けてパイプ材７の屈曲部と干渉
しないようにするのが好ましい（点線で示す）。本例で
は雌型２４及び雌型支持具２３の両者に傾斜面２２を設
けているが、前述したようにいずれか一方を突部１２と
してもよい。
に示すと、図７（ａ）の状態でパイプ材７を挿通する。
そして、パイプ材７を所定の位置まで挿通（抜く方向に
移送する場合も同様）すると、駆動杆２６を作動して雌
型支持具２３を押し込むと、図７（ｂ）に示すように雌
型２４の上面及び側面と、雌型支持具２３の下面及び側
面がパイプ材７の内周面に押圧接当されることとなる。
従って、この時点で雌型２４が固定されると共に雄型２
９との位置決めが行なわれる。この場合、雌型２４のパ
イプ材７の内面に接当する２つの面の間の稜線部は、大
きなアールか面取りを設けてパイプ材７の屈曲部と干渉
しないようにするのが好ましい（点線で示す）。本例で
は雌型２４及び雌型支持具２３の両者に傾斜面２２を設
けているが、前述したようにいずれか一方を突部１２と
してもよい。
【００２５】図８はパイプ支持装置２１の他の例を示す
もので、雌型支持具２３の先端部の一部に切欠部３３を
設けたものである。これは、パイプ材７を穿孔した後の
打抜片が雌型２４の型の中に残らないようにするための
ものである。即ち、穿孔した後、パイプ材７を移送させ
るときには、雌型支持具２３を引き込むので、引き込ん
だ時点で打抜片が該切欠部３３に落ち込み、順次穿孔作
業を継続することができる。
もので、雌型支持具２３の先端部の一部に切欠部３３を
設けたものである。これは、パイプ材７を穿孔した後の
打抜片が雌型２４の型の中に残らないようにするための
ものである。即ち、穿孔した後、パイプ材７を移送させ
るときには、雌型支持具２３を引き込むので、引き込ん
だ時点で打抜片が該切欠部３３に落ち込み、順次穿孔作
業を継続することができる。
【００２６】図９（ａ）（ｂ）は、夫々雌型２４の他の
例を示すもので、該雌型２４をベース３４と型部材３５
に分離したものである。パイプ支持装置２１の場合に
は、パイプ材７の大きさや板厚等によって雌型２４の位
置が異なってしまうため、汎用性が低い。このため、図
に示すようにロッド２５に固定されたベース３４に型部
材３５を嵌め込むようにすれば、型の取り替えが容易と
なる。勿論、雌型２４自体を種々用意して、ロッド２５
と脱着できるようにしてもよい。また、図９（ｃ）に示
すように雌型４をベース１４と型部材１５に分割して、
該型部材１５を適宜取り替えるようにしてもよい。
例を示すもので、該雌型２４をベース３４と型部材３５
に分離したものである。パイプ支持装置２１の場合に
は、パイプ材７の大きさや板厚等によって雌型２４の位
置が異なってしまうため、汎用性が低い。このため、図
に示すようにロッド２５に固定されたベース３４に型部
材３５を嵌め込むようにすれば、型の取り替えが容易と
なる。勿論、雌型２４自体を種々用意して、ロッド２５
と脱着できるようにしてもよい。また、図９（ｃ）に示
すように雌型４をベース１４と型部材１５に分割して、
該型部材１５を適宜取り替えるようにしてもよい。
【００２７】図１０はパイプ材支持装置１の他の例を示
すもので、雌型４と雌型支持具３の他に別体の支持具１
６を設けたものである。この支持具１６は雌型４と同様
ロッド５に連結され固定されたもので、雌型支持具３が
この上面を摺動する。また、図１１に示すものは、雌型
４と支持具１６を一体にしてロッド５で連結したもの
で、スリット１７を設けることによって雌型４が上下動
するようにしたものである。また、図に示すものの他、
図４や図５に示した雌型支持具３を水平方向に上下に分
割して、下方部を支持具１６としたものでもよい。さら
に、支持具１６はパイプ材支持装置２１の場合にも適用
することができ、例えば図７に示す雌型支持具２３を上
下に分割し、下方の直方体部分を支持具１６とする場合
である。
すもので、雌型４と雌型支持具３の他に別体の支持具１
６を設けたものである。この支持具１６は雌型４と同様
ロッド５に連結され固定されたもので、雌型支持具３が
この上面を摺動する。また、図１１に示すものは、雌型
４と支持具１６を一体にしてロッド５で連結したもの
で、スリット１７を設けることによって雌型４が上下動
するようにしたものである。また、図に示すものの他、
図４や図５に示した雌型支持具３を水平方向に上下に分
割して、下方部を支持具１６としたものでもよい。さら
に、支持具１６はパイプ材支持装置２１の場合にも適用
することができ、例えば図７に示す雌型支持具２３を上
下に分割し、下方の直方体部分を支持具１６とする場合
である。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るパイプ材支
持装置及びパイプ材の支持方法によれば、パイプ内に挿
通する雌型を極めて簡単確実に保持固定することがで
き、しかもその解除も容易であるため、パイプ材の穿孔
工程及び所定位置への送り工程がスムーズであり、一つ
のパイプ材に複数穿孔する場合でも連続的にその作業を
行なえるので、自動化も容易になるという、実用上極め
て有益な効果を有するものである。
持装置及びパイプ材の支持方法によれば、パイプ内に挿
通する雌型を極めて簡単確実に保持固定することがで
き、しかもその解除も容易であるため、パイプ材の穿孔
工程及び所定位置への送り工程がスムーズであり、一つ
のパイプ材に複数穿孔する場合でも連続的にその作業を
行なえるので、自動化も容易になるという、実用上極め
て有益な効果を有するものである。
【図１】（ａ）はパイプ材支持装置の一例を示す横断面
図、（ｂ）は（ａ）の縦断面図である。
図、（ｂ）は（ａ）の縦断面図である。
【図２】（ａ）はパイプ材支持装置の作動状態を示す横
断面図、（ｂ）は（ａ）の縦断面図である。
断面図、（ｂ）は（ａ）の縦断面図である。
【図３】パイプ材支持装置を使用した穿孔装置の一例を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図４】（ａ）はパイプ材支持装置の他の例を示す側面
図、（ｂ）は（ａ）の正面図である。
図、（ｂ）は（ａ）の正面図である。
【図５】（ａ）はパイプ材支持装置のさらに他の例を示
す側面図、（ｂ）は（ａ）の正面図である。
す側面図、（ｂ）は（ａ）の正面図である。
【図６】パイプ材支持装置のさらに他の例を示す斜視図
である。
である。
【図７】（ａ）はパイプ材支持装置を角形のパイプ材に
挿通した状態を示す縦断面図、（ｂ）は（ａ）の状態か
ら雌型を固定した状態を示す縦断面図である。
挿通した状態を示す縦断面図、（ｂ）は（ａ）の状態か
ら雌型を固定した状態を示す縦断面図である。
【図８】パイプ支持装置のさらに他の例を示す平面図で
ある。
ある。
【図９】（ａ）（ｂ）（ｃ）は夫々雌型の他の例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図１０】パイプ材支持装置のさらに他の例を示す斜視
図である。
図である。
【図１１】パイプ材支持装置のさらに他の例を示す斜視
図である。
図である。
１ パイプ材支持装置 ２ 傾斜面 ３ 雌型支持具 ４ 雌型 ５ ロッド ６ 駆動杆 ７ パイプ材 ８ プレス装置 ９ 雄型 １０ 穿孔装置 １１ エアシリンダ １２ 突部 １４ ベース １５ 型部材 １６ 支持具 １７ スリット
Claims (5)
- 【請求項１】 パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く
場合における雌型の支持装置であって、ロッドの先端部
に設けられ下面に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の
先端部に設けられ上面に押圧部が設けられた雌型支持具
より成るものであり、該駆動杆を該パイプ材の外部から
長手方向に移動させることにより、該雌型支持具の押圧
部と該雌型の作動部を摺動させることによって該雌型の
上面部と該雌型支持具の下面部を該パイプ材の内周面に
接当させることを特徴とするパイプ材の孔あけ時におけ
る雌型の支持装置。 - 【請求項２】 パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く
場合における雌型の支持装置であって、ロッドの先端部
に設けられ下面に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の
先端部に設けられ上面に押圧部が設けられた雌型支持具
より成るものであり、該駆動杆を該パイプ材の外部から
長手方向に移動させることにより、該雌型支持具の押圧
部と該雌型の作動部を摺動させることによって該雌型の
上面部及び一側の側面部と該雌型支持具の下面部及び一
側の側面部を該パイプ材の内周面に接当させることを特
徴とするパイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置。 - 【請求項３】 雌型支持具は、ロッドに連結された別体
の支持具を介してパイプ材の内周面に接当されるもので
ある請求項１又は請求項２記載のパイプ材の孔あけ時に
おける雌型の支持装置。 - 【請求項４】 パイプ材の周面にプレスで孔を打ち抜く
場合における雌型の支持方法であって、ロッドの先端部
に設けられ下面に作動部が設けられた雌型と、駆動杆の
先端部に設けられ上面に押圧部が設けられた雌型支持具
より成るパイプ材支持具に、パイプ材を孔を設けるべき
位置まで挿通し、該駆動杆を該パイプ材の外部から長手
方向に移動させることによって、該雌型支持具の押圧部
と該雌型の作動部を摺動させ、少なくとも該雌型の型形
成部と該型形成部に対向する側の該雌型支持具の下面部
を該パイプ材の内周面に接当させた後、プレス装置に設
けられた雄型で孔を打ち抜くことを特徴とするパイプ材
の孔あけ時における雌型の支持方法。 - 【請求項５】 雌型支持具は、ロッドに連結された別体
の支持具を介してパイプ材の内周面に接当されるもので
ある請求項４記載のパイプ材の孔あけ時における雌型の
支持方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15411191A JPH05111724A (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15411191A JPH05111724A (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05111724A true JPH05111724A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=15577169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15411191A Pending JPH05111724A (ja) | 1991-05-28 | 1991-05-28 | パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05111724A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006185969A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Furukawa Sky Kk | 小型電子筐体及びその製造方法 |
| JP2010094725A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Shoda Seisakusho:Kk | 穴打抜き金型 |
| JP2016172264A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 有限会社メイキング技研 | 異形管体孔穿設装置及び異形管体の孔穿設方法 |
| CN108202100A (zh) * | 2016-12-16 | 2018-06-26 | 日清纺精密机器株式会社 | 穿孔加工装置及角管的穿孔加工废料的处理方法 |
| CN115488225A (zh) * | 2022-09-14 | 2022-12-20 | 吉林化工学院 | 冲孔加工机械用工装夹具装置 |
-
1991
- 1991-05-28 JP JP15411191A patent/JPH05111724A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006185969A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Furukawa Sky Kk | 小型電子筐体及びその製造方法 |
| JP4616638B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2011-01-19 | 古河スカイ株式会社 | 小型電子筐体及びその製造方法 |
| US7971464B2 (en) | 2004-12-24 | 2011-07-05 | Furukawa-Sky Aluminum Corp. | Small-sized electronic casing and method of manufacturing small-sized electronic casing |
| JP2010094725A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Shoda Seisakusho:Kk | 穴打抜き金型 |
| JP2016172264A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 有限会社メイキング技研 | 異形管体孔穿設装置及び異形管体の孔穿設方法 |
| CN108202100A (zh) * | 2016-12-16 | 2018-06-26 | 日清纺精密机器株式会社 | 穿孔加工装置及角管的穿孔加工废料的处理方法 |
| CN108202100B (zh) * | 2016-12-16 | 2022-01-25 | 日清纺精密机器株式会社 | 穿孔加工装置及角管的穿孔加工废料的处理方法 |
| CN115488225A (zh) * | 2022-09-14 | 2022-12-20 | 吉林化工学院 | 冲孔加工机械用工装夹具装置 |
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