JP5044268B2 - 棒材残留物除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は磨棒鋼等の棒材の外壁面に残留する残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)を除去する棒材残留物除去装置に関する。
従来、棒材を切断する棒材切断設備において、棒材の棒材孔内に残留する切粉を吸引除去する切粉除去装置が提供されている(特許文献1)。このものによれば、吸引管に接続される可動体と、棒材をこれの径方向にクランプするクランプ部とが設けられている。まず、棒材をこれの径方向にクランプ部によりクランプして棒材を停止させた状態で固定する。この状態で、棒材の長さ方向の先端部の先端開口に可動体をあてがい、吸引手段を作動させる。これにより可動体に繋がる吸引管を介して棒材の棒材孔の内部を吸引し、棒材の内部に残留する切粉を吸引除去する。
特開2002−126942号公報
ところで、上記した装置によれば、棒材の外壁面に残留している残留物を除去するには、必ずしも充分ではなかった。残留物は、棒材の高品質化の障害、棒材の生産工程における生産性の低下の要因となり易い。例えば、検査装置で棒材を検査するとき、棒材の外壁面に残留物が残留していると、検査誤差の要因となるおそれがある。このため検査装置で検査される棒材に付着している残留物を検査工程に先立って、残留物を予め清掃して棒材から除去しておくことが好ましい。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、棒材の外壁面に残留している残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)を除去するのに有利な棒材残留物除去装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る棒材残留物除去装置は、長さ方向に延びる棒材の外壁面に残留する残留物を除去する棒材残留物除去装置であって、棒材をこれの長さ方向に沿って搬送する搬送手段と、搬送手段で搬送される棒材の外壁面に対面可能な可撓性をもつ清掃部材を保持する保持部材と、保持部材で保持されている清掃部材を、搬送手段で搬送中の棒材の搬送方向と交差する方向において押し当て方向に移動させ、押し当て方向への移動に伴い、搬送手段で搬送中の棒材の外壁面に清掃部材を押し当てて残留物を棒材から除去する駆動部と、を具備し、保持部材は、清掃部材の重力方向における上部を保持する保持具と、清掃部材の重力方向における下部に連結され、清掃部材が棒材の外壁面に押し当てられていないとき、清掃部材を重力により重力方向に沿って吊持させる錘部と、を備え、駆動部が清掃部材を押し当て解除方向に移動させるとき、錘部の重量により清掃部材に衝撃的に張力が作用し、衝撃的な張力により清掃部材を緊張させて、清掃部材に残留している残留物を清掃部材から脱落させることを特徴とする。
本様相によれば、搬送手段は、棒材をこれの長さ方向に沿って搬送する。保持部材は、可撓性をもつ清掃部材を保持する。清掃部材は、搬送手段で搬送される棒材の外壁面に対面可能とされている。駆動部は、保持部材で保持されている清掃部材を、搬送手段で搬送中の棒材の搬送方向と交差する方向において、押し当て方向に移動させ、押し当て方向への移動に伴い、搬送手段で搬送中の棒材の外壁面に清掃部材を押し当てる。これにより棒材の外壁面に残留している残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が清掃部材から除去される。
また、本様相によれば、保持部材は、清掃部材の重力方向における上部を保持する保持具と、清掃部材の重力方向における下部に連結され、清掃部材が棒材の外壁面に押し当てられていないとき、清掃部材を重力により重力方向に沿って吊持させる錘部とを備えている。清掃部材を重力により吊持させるため、清掃部材の保持が容易となる。清掃部材の重力方向における上部、清掃部材の重力方向における下部とは、相対的な上部と下部の関係を前提とする。要するに、清掃部材の重力方向における上部は、清掃部材の重力方向における下部よりも上側であれば良い。
また、本様相によれば、駆動部が清掃部材を押し当て解除方向に移動させるとき、錘部の重量により清掃部材に衝撃的に張力が作用し、衝撃的な張力により清掃部材を緊張させて、清掃部材に残留している残留物を清掃部材から脱落させる。上記したように搬送手段で搬送中の棒材の外壁面に清掃部材を押し当てるため、棒材の外壁面に残留している残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が除去される。これらの残留物は清掃部材に付着することがある。このようなときであっても、錘部の重量により清掃部材に張力が衝撃的に作用すると、清掃部材が衝撃的に緊張するため、清掃部材に付着していた残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が清掃部材から除去され易い。
)様相に係る棒材残留物除去装置によれば、上記した様相において、駆動部は、駆動源と、駆動源により移動される転動体とを備えており、転動体は、清掃部材に接触する接触位置および清掃部材に非接触となる非接触位置に切り替え可能とされていることを特徴とする。転動体は、清掃部材に接触する接触位置および清掃部材に非接触となる非接触位置に清掃部材を切り替えることができる。
本発明によれば、搬送手段で搬送されている途中の棒材(例えば磨棒鋼、中空パイプ材等)の外壁面に残留物(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が残留しているときであっても、保持部材で保持されている清掃部材を、搬送手段で搬送中の棒材の外壁面に押し当てるため、棒材の外壁面に残留している当該残留物が除去される。この結果、棒材の外壁面に残留している残留物を効果的に除去することができる。本発明に係る棒材残留物除去装置を棒材製造ラインに組み込めば、棒材の外壁面に残留している残留物の除去工程の自動化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。残留物除去装置は、棒材9の外壁面(外周壁面)90に残留する残留物95を除去するものである。棒材9は特に限定されず、例えば磨棒鋼、中空パイプ材等が例示される。棒材9の材質としては特に限定されず、鉄系、アルミ系、チタン系、銅系などの金属系が例示される。棒材9の外壁面90に残留する残留物95としては例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃などが例示される。
図1に示すように、搬送手段としての搬送ローラ2が複数個直列に設けられている。搬送ローラ2は、所定長さをもつ棒材9(断面で円形)をこれの長さ方向に沿って搬送方向(矢印X1方向)に搬送する。搬送ローラ2は、棒材9をこれの軸長方向に沿って搬送する搬送経路20を形成する。
搬送経路20には棒材9の欠陥を検査するための検査装置100が設けられている。検査装置100は棒材に渦電流を流して棒材の欠陥を検査する検査装置であるが、これに限定されず、超音波探傷装置でも良く、要するに棒材9の欠陥を検査するものであれはよい。検査装置100で検査される棒材9の外壁面90に残留物95が付着していると、検査誤差の要因となるおそれがある。このため検査装置100で検査される棒材9に付着している残留物95を検査に先立って、残留物95を予め清掃して棒材9から除去しておくことが好ましい。
棒材残留物除去装置1は、搬送ローラ2で搬送されている棒材9の外壁面90に付着している残留物95を清掃除去するものである。棒材残留物除去装置1では、第1棒材残留物除去要素1fと、第2棒材残留物除去要素1sとが棒材9の搬送方向において直列に配置されている。
まず第1棒材残留物除去要素1fについて説明する。図2に示すように、第1棒材残留物除去要素1fは、第1基部3fと、搬送ローラ2で搬送される棒材9の外壁面90に対面可能な第1清掃部材6fと、第1清掃部材6fを保持する第1保持部材4fと、第1清掃部材6fを清掃方向(押し当て方向,矢印E2方向)および清掃解除方向(押し当て解除方向,矢印E1方向)に移動させる第1駆動部5fとを備えている。
図2に示すように、第1清掃部材6fは、棒材9よりも軟質な材料(例えばナイロン、ポリエステル等の合成樹脂系)で形成されており、テープ状をなしており、可撓性に富む薄肉状をなす。第1保持部材4fで保持されている第1清掃部材6fを、第1駆動部5fは、搬送ローラ2を搬送中の棒材9の搬送方向と交差する方向において押し当て方向(矢印E2方向)に移動させる。
図2に示すように、第1保持部材4fは、清掃部材6fの重力方向(矢印G方向)における上部6uを保持する第1保持具41fと、第1保持具41fを第1保持部材4fに着脱可能に締結固定する締結具42fと、ウェイト機能をもつ第1錘部43fとを備えている。第1保持具41fは第1基部3fに着脱可能に設けられており、第1清掃部材6fを第1基部3fに着脱可能に保持している。なお、第1保持具41fを第1保持部材4fに対して緩めれば、テープ状の第1清掃部材6fの位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整できる。従って、第1清掃部材6fの清掃部位が汚れてきたら、締結具42fおよび第1保持具41fを第1保持部材4fに対して緩め、第1清掃部材6fの位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整すれば良い。ここで、第1錘部43fは、第1清掃部材6fの重力方向(矢印G方向)における下部6eに着脱可能に連結されている。
図2に示すように、第1駆動部5fは、駆動源としての空気圧式(油圧式としても良い)の第1シリンダ装置51f(ストローク:S1)と、第1シリンダ装置51fの複数の第1シリンダロッド52fに固定された第1可動フレーム部53fと、第1可動フレーム部53fに保持された転動体としての複数個の転動可能な第1転動ローラ54fとを備えている。第1転動ローラ54fは第1清掃部材6fを変形させる清掃部材変形要素として機能する。第1可動フレーム部53fは、清掃部材変形要素として機能する第1転動ローラ54fを支持する支持要素として機能する。第1可動フレーム部53fは、第1シリンダ装置51fに上下方向に位置調整可能とされている。
図2に示すように、第1転動ローラ54fは、転動中心となる軸線P1を有する。第1シリンダ装置51fの第1シリンダロッド52fが押し当て解除方向(清掃解除方向、矢印E1方向)に移動すると、第1転動ローラ54fが同方向に移動し、第1転動ローラ54fは第1清掃部材6fに接触しない非接触位置W1(仮想線で示す)となる。この結果、第1清掃部材6fは、棒材9の外壁面90から離脱して非接触となる非接触位置Y1となる。
上記したように第1清掃部材6fが非接触位置Y1となるとき、第1錘部43fのウェイト作用により、第1清掃部材6fは重力方向(矢印G方向)に沿って、つまり鉛直方向に沿って引っ張られて吊持される。この場合、第1錘部43fの重量が重いほど、第1清掃部材6fに与える張力が増加する。
これに対して、図2において、第1転動ローラ54fが非接触位置W1(仮想線で示す)であり、第1清掃部材6fが棒材9に接触していない非接触位置Y1とされているとき、第1シリンダ装置51fの第1シリンダロッド52fが押し当て方向(清掃方向、矢印E2方向)に移動すると、第1可動フレーム部53fと共に第1転動ローラ54fが矢印E2方向に移動する。この結果、第1転動ローラ54fによりテープ状の第1清掃部材6fは曲成され、ほぼ『横向きのW形状』(図2参照)に変形される。このとき図2に示すように、第1転動ローラ54fは第1清掃部材6fに接触する接触位置W2(図2参照)となる。更に図2に示すように、第1清掃部材6fは、ほぼ『横向きのW形状』とされ、棒材9の外壁面90に接触する接触位置Y2となり、棒材9の外壁面90の1周のうちほぼ半周を占める第1外壁面部分90fに接触している。
この結果、棒材9の外壁面90第1外壁面部分90fに残留物95(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が残留しているときであっても、第1清掃部材6fは、搬送されている棒材9の外壁面90の1周のうちほぼ半周を占める第1外壁面部分90fに接触するため、第1外壁面部分90fに残留している当該残留物95(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が効果的に除去され、棒材9から落下する。
次に、図3を参照して第2棒材残留物除去要素1sについて説明する。第2棒材残留物除去要素1sは、第1棒材残留物除去要素1fと基本的には同様の構成、作用効果を有する。図3に示すように、第2棒材残留物除去要素1sは、第2基部3sと、搬送ローラ20で搬送される棒材9の外壁面90に対面可能な第2清掃部材6sと、第2清掃部材6sを保持する第2保持部材4sと、第2清掃部材6sを移動させる第2駆動部5sとを備えている。
図3に示すように、第2清掃部材6sは、棒材9よりも軟質な材料(例えば合成樹脂系)で形成されており、テープ状をなしており、可撓性をもつ薄肉状をなす。第2保持部材4sで保持されている第2清掃部材6sを、第2駆動部5sは、搬送ローラ20で搬送中の棒材9の搬送方向と交差する方向において押し当て方向(矢印E20方向)に移動させる。
図3に示すように、第2保持部材4sは、清掃部材6sの重力方向(矢印G方向)における上部6uを保持する第2保持具41sと、第2保持具41sを第2保持部材4sに締結して着脱可能に固定する締結具42sと、第2錘部43sとを備えている。第2保持具41sは第2基部3sに着脱可能に設けられており、第2清掃部材6sを第2基部3sに着脱可能に保持している。ここで、締結具42sを緩めて第2保持具41sを第2保持部材4sに対して緩めれば、第2清掃部材6sの位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整することができる。従って、第2清掃部材6sの清掃部位が汚れてきたら、締結具42sおよび第2保持具41sを第2保持部材4sに対して緩め、第2清掃部材6sの位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整すれば良い。ここで、第2錘部43sは、第2清掃部材6sの重力方向における下部6eに着脱可能に連結されている。
図3に示すように、第2駆動部5sは、駆動源としての空気圧式(油圧式としても良い)の第2シリンダ装置51s(ストローク:S2)と、第2シリンダ装置51sの複数の第2シリンダロッド52sに固定された第2可動フレーム部53sと、第2可動フレーム部53sに保持された転動体としての複数個の転動可能な第2転動ローラ54sとを備えている。第2転動ローラ54sは、転動中心となる軸線P2を有する。第2シリンダ装置51sの第2シリンダロッド52sが押し当て解除方向(清掃解除方向,矢印E10方向)に移動すると、第2転動ローラ54sが矢印E10方向(図3参照)に移動し、第2転動ローラ54sは、第2清掃部材6sと接触しない非接触位置W10になる。このように第2転動ローラ54sが非接触位置W10となると、第2清掃部材6sは棒材9の外壁面90から離脱して非接触となる非接触位置Y10となる。換言すると、図3に示すように、第2清掃部材6sは、棒材9の外壁面90から離脱して非接触となる。このとき、第2錘部43sのウェイト作用により、第2清掃部材6sを重力により重力方向に沿って、つまり鉛直方向に沿って引っ張って吊持させることができる。なお、第2錘部43sの重量が重いほど、第2清掃部材6sに与える張力が増加する。
これに対して、図3において、第2シリンダ装置51sの第2シリンダロッド52sが押し当て方向(清掃方向,矢印E20方向)に移動すると、第2可動フレーム部53sと共に第2転動ローラ54sが同方向に移動し、第2転動ローラ54sは、第2清掃部材6sと接触する接触位置W20となる。この結果、図3に示すように、第2清掃部材6sは複数の第2転動ローラ54sにより曲成され、『横向きのほぼW形状』に変形される。このとき図3に示すように、第2清掃部材6sは、棒材9の外壁面90のうち第2外壁面部分90sに接触し、接触位置Y20となる。
この結果、棒材9の外壁面90に残留物95(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が残留しているときには、搬送される棒材9の外壁面90に清掃部材6sを、押し当てるため、棒材9の外壁面90の1周のうちほぼ半周を占める第2外壁面部分90sに残留している当該残留物95が効果的に除去される。
なお第2転動ローラ54sは第2清掃部材6sを変形させる清掃部材変形要素として機能する。第2可動フレーム部53sは、清掃部材変形要素として機能する第2転動ローラ54sを支持する支持要素として機能する。第2可動フレーム部53sは、第2シリンダ装置51sに上下方向に位置調整可能とされている。
さて、搬送ローラ20で棒材9がこれの長さ方向に搬送されているとき、棒材9が棒材残留物除去装置1に接近してくると、センサ26(図1参照)がこれを検知し、検知信号を制御装置に送る。すると、制御装置は、第1シリンダ装置51fを押し当て方向(清掃方向)に移動させると共に第2シリンダ装置51sを押し当て方向(清掃方向)に移動させる。
この結果、前述したように第1転動ローラ54fにより第1清掃部材6fは『横向きほぼW形状』(図2参照)に変形される。故に、第1清掃部材6fは、棒材9の外壁面90のうちほぼ半周を占める第1外壁面部分90fに接触する。同様に、第2転動ローラ54sにより第2清掃部材6sは『横向きほぼW形状』(図3参照)に変形される。故に、第2清掃部材6sは棒材9の外壁面90のうちほぼ半周を占める第2外壁面部分90sに接触する。
この結果、棒材9の外壁面90に残留物95(例えば油分、切り粉、鉄粉、木屑、塵埃など)が残留しているときには、棒材9の外壁面90に残留している当該残留物95が効果的に除去される。
ところで、棒材9の走行が更に進行して棒材9が第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sから棒材9の径方向において離脱すると、第1シリンダ装置51fおよび第2シリンダ装置51sにより、第1転動ローラ54fおよび第2転動ローラ54sが元位置に戻る。このため、第1錘部43fのウェイト作用により、第1錘部43fは、第1清掃部材6fを重力方向に沿ってつまり鉛直方向に沿って引っ張る。同様に、第2錘部43sのウェイト作用により、第2錘部43sは、第2清掃部材6sを重力方向に沿ってつまり鉛直方向に沿って引っ張る。このとき第1錘部43fの重量が重いほど、第1清掃部材6fに与える張力が衝撃的に重力方向に増加する。このように第1錘部43fの重量により第1清掃部材6fに張力が衝撃的に作用して第1清掃部材6fが強く緊張すると、第1清掃部材6fに付着していた残留物を、第1清掃部材6fから容易に脱落させることができ、第1清掃部材6fを容易に清掃することができる。この場合、第1清掃部材6fの長寿命化を図り得る。
同様に、第2錘部43sの重量が重いほど、第2清掃部材6sに与える張力が衝撃的に増加する。このように第2錘部43sの重量により第2清掃部材6sに張力が衝撃的に作用して第2清掃部材6sが強く緊張すると、第2清掃部材6sに付着していた残留物を第2清掃部材6sから容易に脱落させることができ、第2清掃部材6sを容易に清掃することができる。この場合、第2清掃部材6sの長寿命化を図り得る。なお、第1錘部43fおよび第2錘部43sの重量は同程度としても良いが、異ならせても良い。
以上説明したように本実施形態によれば、検査装置100で検査される棒材9に付着している残留物95について、検査に先立って、残留物95を予め清掃して棒材9から除去しておくことができる。このため検査装置100における検査誤差の低減に有利である。本出願人が実施した試験例によれば、検査装置100が渦流式である場合には、検査誤差(S/N比)はかなり低減された。
ところで、第1清掃部材6fが汚れてきたら、第1保持具41fを第1保持部材4fに対して緩めれば、第1清掃部材6fの清掃位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整することができる。同様に、第2清掃部材6sが汚れてきたら、第2保持具41sを第2保持部材4sに対して緩めれば、第2清掃部材6sの清掃位置をこれの長さ方向(矢印L方向)に調整することができる。第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sを取り外して、洗浄させて再利用することも可能である。
更に本実施形態によれば、棒材9の外壁面90に付着している残留物95の材質に応じて、第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sを交換することができる。例えば棒材9の外壁面90に付着している油分や水分等の液分が多いときには、油分や水分等の液分に対して吸収性能が高い第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sに交換することができる。
図2において、棒材9の直径はD1として示されているが、直径としては特に限定されるものではなく、直径D2(D1>D2)の棒材9Mを用いても良い。棒材9Mについても、棒材9の場合と同様に搬送ローラ2の外周ローラ面2cに載せられるため、棒材9Mについては、直径が小さいぶん、棒材9Mの頂上部9nの高さ位置が低くなる。このようなときであっても、第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sは可撓性に富むため、容易に対処することができ、棒材9Mの外壁面90に第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sを容易に押し当てることができる。
第1駆動部5fの第1シリンダ装置51fの第1可動フレーム部53fは、上下方向に昇降調整可能とされている。同様に第2駆動部5sの第2シリンダ装置52sの第2可動フレーム部53sは、上下方向に昇降調整可能とされている。これにより棒材9,9Mの径の変化に応じて、第1可動フレーム部53fおよび第2可動フレーム部53sを上下方向に昇降調整すれば、棒材9,9Mの径が変化したとしても、棒材9,9Mの外壁面90に第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sを確実に押し当てて清掃することができる。
上記した棒材9は断面で円形であるが、これに限らず、断面で四角等の多角形状でも良い。第1清掃部材6fおよび第2清掃部材6sは樹脂系としているが、天然繊維、合成繊維の織物でも良い。場合によっては、ロープでも良いし、紐や糸などでも良く、破断しにくい紙でも良い。第1シリンダ装置51fおよび第2シリンダ装置51sはエアシリンダであるが、電動モータに代えても良い。検査装置100が装備されていない製造ラインに組み込んでも良い。
本発明は棒材の外壁面に残留している切屑や油分等の残留物を除去するシステムに適用することができる。
搬送経路に棒材残留物除去装置が設けられている状態を示す構成図である。 第1棒材残留物除去要素を示す構成図である。 第2棒材残留物除去要素を示す構成図である。
符号の説明
1は棒材残留物除去装置、1fは棒材残留物除去要素、1sは棒材残留物除去要素、2は搬送ローラ(搬送手段)、5f、5sは駆動部、51f、51sはシリンダ装置、54f、54sは転動ローラ(転動体)、6f、6sは清掃部材を示す。

Claims (2)

  1. 長さ方向に延びる棒材の外壁面に残留する残留物を除去する棒材残留物除去装置であって、
    前記棒材をこれの長さ方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送される前記棒材の外壁面に対面可能な可撓性をもつ清掃部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材で保持されている前記清掃部材を、前記搬送手段で搬送中の前記棒材の搬送方向と交差する方向において押し当て方向に移動させ、前記押し当て方向への移動に伴い、前記搬送手段で搬送中の前記棒材の前記外壁面に前記清掃部材を押し当てて前記残留物を前記棒材から除去する駆動部とを具備し、
    前記保持部材は、前記清掃部材の重力方向における上部を保持する保持具と、前記清掃部材の重力方向における下部に連結され、前記清掃部材が前記棒材の前記外壁面に押し当てられていないとき、前記清掃部材を重力により重力方向に沿って吊持させる錘部と、を備え、
    前記駆動部が前記清掃部材を押し当て解除方向に移動させるとき、前記錘部の重量により前記清掃部材に衝撃的に張力が作用し、衝撃的な前記張力により前記清掃部材を緊張させて、前記清掃部材に残留している前記残留物を清掃部材から脱落させることを特徴とする棒材残留物除去装置。
  2. 請求項において、前記駆動部は、駆動源と、前記駆動源により移動される転動体とを備えており、前記転動体は、前記清掃部材に接触する接触位置および前記清掃部材に非接触となる非接触位置に切り替え可能とされていることを特徴とする棒材残留物除去装置。
JP2007109713A 2007-04-18 2007-04-18 棒材残留物除去装置 Expired - Fee Related JP5044268B2 (ja)

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