JPH09294963A - 容器仕分け装置 - Google Patents

容器仕分け装置

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JPH09294963A
JPH09294963A JP13581096A JP13581096A JPH09294963A JP H09294963 A JPH09294963 A JP H09294963A JP 13581096 A JP13581096 A JP 13581096A JP 13581096 A JP13581096 A JP 13581096A JP H09294963 A JPH09294963 A JP H09294963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不良品の容器を回収する作業及びサイズ別に容
器を仕分けする作業が容易に行なえる容器仕分け装置を
提供する。 【解決手段】容器の左右上面に折畳まれた長壁部を起立
して、作業者の目で容器の内面及び外面を目視検査す
る。容器全体の汚れや破損、変形等を検査し、粗ゴミや
ラベル等の付着物を手で除去する。作業者による判定に
基づいて、仕分け位置の容器回収部に不良品の容器を仕
分け供給し、容器全体を洗浄処理し、使用不可能な容器
はリサイクルする。起立した容器の長壁部を検知センサ
により高さ検知し、検知センサによる検知に基づいて、
仕分け位置の分配用コンベアに多数個の容器をサイズ別
に仕分け供給するので、不良品の容器を回収する作業
と、サイズ別に容器を仕分けする作業とが機械的に行
え、作業の省力化及び能率アップが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、青果
物、魚貝類、食品或いは部品、原料等の物品を輸送、保
管、陳列するような用途に用いられる折畳み可能及び組
立て可能な容器をサイズ別に仕分けることができる容器
仕分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような青果物を輸送する
方法としては、例えば、上面開放形態に形成され、且
つ、同一サイズの底部を有する合成樹脂製の容器に青果
物を所定量収納して多段に積み重ねて輸送する方法があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
合成樹脂製の容器に青果物を収納した場合、返却及び回
収される使用済みの容器には青果物の屑、ゴミ、汚れ等
が付着しているため、回収時に於いて、容器の内面及び
外面を洗浄処理する必要があるが、上面開放形態に形成
された使用済みの容器を上下段に積重ねると、容器群の
積重ね段数に限界が生じ、容器群全体が嵩張るため、広
い積重ねスペースが必要となり、運搬及び輸送に手間が
掛かるという問題点を有している。
【0004】そこで、折畳み可能な容器を用いると運搬
及び輸送が便利となるが、高さ等のサイズの異なる各種
容器を所定形態に折畳んで上下段に積重ねられるため、
積重ねられた容器のサイズを確認することが困難であ
り、回収時又は洗浄時に於いて、多数個の容器を作業者
の手で1個ずつサイズ別に積み分けなければならず、容
器の仕分け作業に手間及び時間が掛かるという問題点を
有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、検査手段によ
る判定及び検知手段による検知に基づいて、仕分け位置
の容器仕分け部及び容器回収部に対して容器を仕分け供
給することにより、不良品の容器を回収する作業と、サ
イズ別に容器を仕分けする作業とが機械的に行え、作業
の省力及び能率アップを図ることができる容器仕分け装
置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定形態に折畳まれた容器を搬送する搬送路上に設定し
た起立位置に、前記容器の折畳まれた一側対向辺の壁部
に係止部材を係止し、該壁部が起立される角度に係止部
材を回動する側壁起立手段を設け、起立位置の後段側搬
送路上に設定した検査位置に、容器の内面及び外面を検
査する検査手段を設け、検査位置の後段側搬送路上に設
定した検知位置に、側壁起立手段により起立した容器の
サイズを検知する検知手段を設け、検知位置の後段側搬
送路上に設定した仕分け位置に、検査手段による判定及
び検知手段による検知に基づく、不良容器の容器回収部
及びサイズ別の容器仕分け部からなる容器仕分け手段を
設けた容器仕分け装置であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成と併せて、起立位置から検知位置に至る搬送路上に、
側壁起立手段により起立した容器の壁部を起立状態に支
持する側壁支持手段を設けた容器仕分け装置であること
を特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の構成と併せて、起立位置の前段側搬送路上に、多数
個の容器を積重ねてなる容器群を1段ずつ分離供給する
容器分離手段を設けた容器仕分け装置であることを特徴
とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の構成と併せて、容器仕分け部に、所定形態に折
畳まれた同一サイズの容器を上下段に積重ねる容器積重
ね手段を設けた容器仕分け装置であることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1記載の容器仕分け装置は、所定形態に
折畳まれた容器を搬送路上に設定した起立位置に搬送
し、側壁起立手段を駆動して、容器の折畳まれた一側対
向辺の壁部に係止部材を係止して起立する。検査位置に
搬送された容器は検査手段(例えば、作業者の目視或い
は撮像用カメラで撮像)により検査される。例えば、容
器全体の汚れや破損、変形等を検査し、粗ゴミやラベル
等の付着物を除去する。検査手段による判定に基づいて
容器仕分け手段が駆動され、仕分け位置の容器回収部に
不良品と判定された容器が仕分けられる。検知位置に搬
送された容器は検知手段でサイズを検知され、検知手段
による検知に基づいて容器仕分け手段が駆動され、仕分
け位置の容器仕分け部にサイズ別に容器が仕分けられる
ことで、不良品の容器を回収する作業と、サイズ別に容
器を仕分けする作業とが機械的に行え、作業の省力化及
び能率アップが図れる。
【0011】請求項2記載の容器仕分け装置は、請求項
1記載の作用と併せて、側壁起立手段により起立した容
器の壁部を側壁支持手段で起立状態に支持することで、
容器全体の汚れや破損、変形等を検査手段で検査する作
業と、起立した容器の壁部を検知手段で検知する作業と
が確実に行え、不良品の容器を回収する作業及びサイズ
別に容器を仕分けする作業が適確に行える。
【0012】請求項3記載の容器仕分け装置は、請求項
1又は2記載の作用と併せて、容器分離手段を駆動し
て、多数個の容器を積重ねてなる容器群を1段ずつ分離
すると共に、側壁起立手段に対して分離した容器を1個
ずつ供給することで、一つの容器群が分離されるまで、
検査作業及び仕分け作業が連続して行える。
【0013】請求項4記載の容器仕分け装置は、請求項
1,2又は3記載の作用と併せて、容器積重ね手段を駆
動して、容器仕分け部に供給される同一サイズの容器を
上下段に積重ねることで、多数個の容器を一括して運搬
及び輸送することができ、輸送及び保管するときのスペ
ースが狭くて済み、多数個の容器の取扱いが容易に行え
る。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、容器の折畳まれた壁
部を起立状態に支持して、容器の内面及び外面を検査手
段により検査するので、容器全体の汚れや破損、変形等
を検査したり、粗ゴミやラベル等の付着物を除去したり
する作業が容易に行える。且つ、検査手段による判定に
基づいて、不良品と判定された容器を容器回収部に供給
するので、汚れや破損、変形等が少なく、使用可能な容
器のみをサイズ別に仕分けすることができる。しかも、
サイズ検知手段による検知に基づいて、仕分け位置に配
設した容器仕分け部に対して容器をサイズ別に仕分け供
給するので、従来例のように異なるサイズの容器を上下
段に積重ねた状態のまま回収しても、容器のサイズを個
々に判定することができ、容器をサイズ別に仕分けする
作業が適確に行える。且つ、不良品の容器を回収する作
業と、サイズ別に容器を仕分けする作業とが機械的に行
え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0015】
【実施例】図面は所定形態に折畳まれた多数個の容器を
サイズ別に仕分けする作業に用いられる容器仕分け装置
を示し、図1に於いて、この容器仕分け装置1は、供給
用コンベア2上の積込み位置aに搬送された容器群B
を、積込み位置aの一側部に配設した分離用コンベア3
に1群ずつ移載し、分離用コンベア3上の分離位置bに
配設した容器分離機4で容器群Bを下段側から1段ずつ
分離し、分離用コンベア3上の起立位置cに配設した側
壁起立機5で容器Aの長壁部Ac,Acを起立する。
【0016】容器Aは、起立位置cの一側部に配設した
検査用コンベア6に1個ずつ移載され、検査用コンベア
6上の検査位置dに待機する作業者Cの目で容器A全体
が検査され、不良品と判定された容器Aは、同位置側部
に配設した不良判定スイッチ7を操作し、不良品毎に入
力される。容器Aはまた、検査用コンベア6上の検知位
置eに配設した検知センサ8で容器Aのサイズ、特に側
壁高さが検知され、同位置後部に接続した仕分け用コン
ベア9上に順次移載されると共に、不良判定スイッチ7
の入力と検知センサ8の検知とに基づいて、仕分け用コ
ンベア9上の仕分け位置f,g,h,i,j,kに配設
した分配用コンベア10…にサイズ別に仕分け供給され
る。分配用コンベア10は、その積重ね位置mに配設し
た容器積重ね機11で同一サイズの容器Aを上下段に積
重ねて次工程に供給し、仕分け用コンベア9上の仕分け
位置nに配設した容器回収部12は不良品の容器Aを分
離し、洗浄工程又は再生工程に移される。
【0017】容器Aは、図2に示すように、四角形に形
成した底部Aaの両側短長辺部に薄肉部又は連結具を介
して短壁部Ab,Ab及び長壁部Ac,Acを、それぞ
れ内側に折畳み可能に連結し、折畳まれた短壁部Ab,
Abの上に長壁部Ac,Acが折畳み可能に構成されて
いる。短壁部Ab,Abと長壁部Ac,Acとを起立し
て、短壁部Abの一側端部に形成した係止孔Ad,Ad
と、長壁部Acの一側端部に形成した係止爪Ae,Ae
とを互いに係止することで、短壁部Ab,Abと長壁部
Ac,Acとが起立した状態に固定され、上面開放形態
に組立てられる。短壁部Abの係止孔Ad,Adと長壁
部Acの係止爪Ae,Aeは、それを係止解除すること
で、短壁部Ab,Abと長壁部Ac,Acとを所定の順
序で折畳むことができる。
【0018】供給用コンベア2上の積込み位置aの他側
部には、同位置に搬送された容器群Bの後側短辺部と対
峙して積込み板13が配設され、また、積込み用シリン
ダ14の摺動ロッドを積込み板13の後面側に固定し
て、積込み用シリンダ14の作動により、積込み板13
は、積込み位置aから分離用コンベア3上の分離位置b
に容器群Bを移載する前進位置と、積込み位置aの容器
群Bの後側短辺部に当接する後退位置との間を水平移動
する。
【0019】分離位置bに配設した容器分離機4は、図
3、図4に示すように、供給用コンベア2上に設定した
積込み位置aの一側縁部に直交して軸架された回転体1
5,15であり、該回転体15,15は、供給用コンベ
ア2の搬送面と水平となる高さ位置であって、容器群B
の最下段に重ねられた容器Aの両側長辺部を水平状態に
支持する間隔に隔てられており、回転体15,15の外
周面には多数枚(例えば、8枚)の係止突起15a…が
円周方向に対して所定角度(例えば、45度)を隔てて
突設している。回転体15,15は、積込み側に軸架し
た支軸16の両側端部のウォームホイール17,17及
び回転体15,15の一側端部のウォームギャ18,1
8を介して互いに噛合し、分離位置bの下部に配設した
減速機付き回転用モータ19の駆動力により、スプロケ
ット20,21及び駆動チェーン22を介して回転体1
5,15を矢印方向及び同一角度(例えば、45度)に
間欠回転し、容器群Bを構成する容器Aの両側長辺部に
回転体15,15の係止突起15aが順次係止され、容
器群Bを構成する容器Aを下段側から1段ずつ分離す
る。
【0020】分離位置bの下方中央部には、回転体1
5,15間に載置される容器Aの底面部と対峙して容器
載置台23が上下動可能に設けられており、容器載置台
23は、その下部に配設した昇降用シリンダ24の摺動
ロッドを容器載置台23の下面側に固定して、昇降用シ
リンダ24の作動により、回転体15,15間に載置さ
れた容器群Bの底面部を水平状態に支持する上昇位置
と、分離用コンベア3の搬送面よりも下方に降下した降
下位置との間を上下動する。
【0021】分離用コンベア3の一端部には、分離され
た容器Aの一側長辺部と対峙した櫛歯形状の移動板25
を配設し、該移動板25は、起立位置cの下部に配設し
た移動用シリンダ26の摺動ロッドを移動板25の下端
部に連結して、分離位置bに載置された容器Aの一側長
辺部に当接する待機位置と、起立位置cに容器Aを前進
移動した移動位置との間を水平移動する。或いは、分離
用コンベア3を間欠的に起動し、その搬送力でもって分
離した容器Aを分離位置bから起立位置cに移動しても
よい。
【0022】起立位置cに配設した側壁起立機5は、同
位置に移動された容器Aの後側短辺部と対峙して可動板
27を前後動可能に設け、容器Aの折畳まれた長壁部A
c,Acの短辺側縁部と対峙して可動板27の両側端部
に起立板28,28を左右回動可能に軸支すると共に、
可動板27の後部に配設した進退用シリンダ29の摺動
ロッドを可動板27の後面側に固定し、可動板27の両
側端部に固定された起立用シリンダ30,30(例え
ば、ロータリーシリンダ)の回転ロッドを起立板28,
28の基端側に固定した構造になっている。可動板27
は、進退用シリンダ29の作動により、容器Aの折畳ま
れた長壁部Ac,Acに起立板28,28を係止する前
進位置と、長壁部Ac,Acから起立板28,28を係
止解除する後退位置との間を前後動し、また、前進位置
に於いて、起立板28,28は、起立用シリンダ30,
30の作動により、折畳まれた長壁部Ac,Acに係止
される水平位置と、長壁部Ac,Acを鉛直に起立する
起立位置との間を左右回動する。
【0023】起立位置cから検知位置dに至る検査用コ
ンベア6上には、図5、図6に示すように、左右間隔を
隔てて平行に側壁支持棒31,31が送り方向に架設さ
れている。該側壁支持棒31,31は、側壁起立機5に
より起立された長壁部Ac,Acの対向壁面に対して係
止される高さ位置にあって、長壁部Ac,Acを起立し
た状態に支持する働きをなす。側壁支持棒31,31を
長尺及び短尺に形成することにより、短尺の側壁支持棒
31で支持した長壁部Acが先に折畳まれ、長尺の側壁
支持棒31で支持した長壁部Acが後から折畳まれると
いうように、左右の長壁部Ac,Acを交互に折畳むこ
とができる。なお、同一長さに形成した側壁支持棒3
1,31でもって、左右の長壁部Ac,Acを同時に折
畳むことができる。
【0024】検査位置dに待機する作業者Cは、同位置
に移動された容器Aの内面及び外面を任意方向から目視
検査する。例えば、容器Aの汚れや破損、変形等を検査
し、粗ゴミやラベル等の付着物は作業者Cが除去する。
同位置近傍に配設した不良判定スイッチ7は、検査位置
dに移動する容器Aの内面及び外面が必要以上に汚れて
いたり、使用不可能な状態に容器Aが破損又は変形して
いると作業者Cが判定した場合、その不良品と判定され
た容器Aの通過に対応して、不良判定スイッチ7を作業
者Cが入力操作し、不良判定スイッチ7から出力された
信号に基づいて、不良容器Aが仕分け位置nに到達する
まで、仕分け位置f〜kに配設した容器仕分け機32が
判定装置33の出力により停止制御される。不良品と判
定された容器Aは、容器回収部12に排出され、不良容
器A全体を人為的作業又は機械的作業により洗浄処理
し、また、使用不可能な容器Aは再生処理される。
【0025】検査用コンベア6上に設定した検知位置e
には、側壁支持棒31により起立状態に支持された容器
Aの長壁部Acと対峙する高さ位置に、例えば、光電セ
ンサ、リミットスイッチ等の検知手段で構成された検知
センサ8が配設され、また、仕分け用コンベア9上に設
定された仕分け位置f〜kには、例えば、コンベア、プ
ッシャ等の仕分け手段で構成される容器仕分け機32が
送り方向に直交して配設され、不良判定スイッチ7と検
知センサ8とが、容器仕分け機32と容器Aのサイズを
判定するための判定装置33に接続されている。側壁支
持棒31により長壁部Acが起立状態に支持された長容
器Aは、その側壁高さを検知センサ8で検知され、検知
センサ8から出力される検知信号に基づいて、検知位置
eに移動された容器Aのサイズが判定装置33により判
定される。その判定と対応する仕分け位置f〜kに容器
Aが移動したとき、容器仕分け機32が駆動され、仕分
け位置f〜kの一側部に配設した分配用コンベア10…
にサイズ別に容器Aを仕分け供給する。仕分け位置f前
段にストッパ9aを配設し、該ストッパ9aで後続の容
器Aを一旦停止する。
【0026】積重ね位置mに配設した容器積重ね機11
は、図8に示すように、同位置に搬送された容器Aの底
面部と対峙した容器持上げ台34と、容器持上げ台34
の昇降用シリンダ35及び容器保持板36,36からな
り、容器持上げ台34は、同位置下部に配設した昇降用
シリンダ35の摺動ロッドを容器持上げ台34の下面に
固定して、昇降用シリンダ35の作動により、上方両側
部に軸支した容器保持板36,36の保持面よりも上方
に上昇した位置と、分配用コンベア10の搬送面よりも
下方に降下した位置との間を上下動する。
【0027】容器保持板36,36は、容器持上げ台3
4により所定高さに持上げられた容器Aの両側短辺部と
対峙する高さ位置であって、容器Aの両側短辺部を係止
する間隔を隔てて軸支され、且つ、容器持上げ台34に
より所定高さに持上げられた容器Aの両側短辺部に対し
て係止される係止姿勢と、容器Aの持上げ動作が許容さ
れる開放姿勢との間に左右回動可能に設けられている。
容器保持板36,36は、その取付け枠37,37との
間に、例えば、スプリング、合成ゴム等の弾性部材3
8,38を張架して、容器Aを係止する係止姿勢に常に
回動復帰するように構成している。また、容器保持板3
6,36は、空気圧式又は油圧式シリンダ等の進退手段
(図示省略)により容器Aを係止する方向に左右移動す
るようにしてもよい。
【0028】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、容器仕分け装置1により多数個の容器A…を
サイズ別に仕分けするときの動作を説明する。先ず、図
1に示すように、多数個の容器A…は、上下段(例え
ば、10段)に積重ねてなる容器群Bとして人為的作業
又は機械的作業により供給用コンベア2に移載し、積込
み位置aに移動した容器群Bは、積込み板13で積込み
方向に水平移動させられ、分離用コンベア3上の分離位
置bに配設した容器分離機4の回転体15,15間に移
載される。
【0029】次に、図3、図4に示すように、容器分離
機4を駆動して、回転体15,15を矢印方向に回転及
び所定角度(例えば、45度)に間欠回転させ、容器A
は、容器群Bの下段側から順次分離し、容器群Bは回転
体15,15の係止突起15a,15aで水平状態に支
持した状態のまま垂直降下する。下段側から分離した容
器Aは、容器載置台23に載置される。
【0030】容器載置台23に載置された1段分の容器
Aは垂直降下して、分離用コンベア3に一旦移載され、
容器Aの一側短辺部を送り方向に向けて分離用コンベア
3上の分離位置dから起立位置cに移動させる。側壁起
立機5を駆動して、容器Aの折畳まれた長壁部Ac,A
cを起立板28,28で鉛直に起立した後、容器Aは、
分離用コンベア3から検査用コンベア6に移載されると
共に、容器Aの長壁部Ac,Acを側壁支持棒31,3
1により起立状態に支持したまま検査位置dに移動され
る。
【0031】次に、図5に示すように、検査位置dに待
機する作業者Cは、容器Aの内面及び外面を任意方向か
ら目視検査し、容器A全体の汚れや破損、変形等を検査
する。粗ゴミやラベル等があれば、それを作業者Cが除
去する。検査位置dに移動した容器Aは、その内面及び
外面が必要以上に汚れていたり、使用不可能な状態に破
損又は変形していると判定された場合、その不良品と判
定される容器Aの通過に応じて、近傍位置に配設した不
良判定スイッチ7に作業者Cが入力操作する。
【0032】続いて、図6、図7にも示すように、検知
位置eに配設した検知センサ8で側壁支持棒31により
起立状態に支持された容器Aの長壁部Acを高さ検知
し、検知センサ8から出力される検知信号に基づいて、
検知位置eに移動した容器Aは判定装置33によりサイ
ズが判定される。検査済みの容器Aが検査用コンベア6
から仕分け用コンベア9に移載されると共に、判定装置
33による判定と対応する仕分け位置f〜kに容器Aが
移動し、仕分け位置f〜kに配設した容器仕分け機32
が駆動して、仕分け位置f〜kの一側部に配設した分配
用コンベア10…にサイズ別に仕分けられる。不良品と
判定された容器Aは、仕分け用コンベア9上の仕分け位
置f〜kを通過し、仕分け位置nに配設した容器回収部
12に分離され、例えば、使用不可能な容器Aは再生工
程に供給してリサイクルされる。
【0033】次に、図8に示すように、容器積重ね機1
1を駆動して、積重ね位置mに搬送された容器Aを容器
持上げ台34で持上げ、容器持上げ台34に載置された
容器Aは、その両側短辺部を容器保持板36,36に当
接して左右開放すると共に、容器保持板36,36より
も上方に一旦持上げ、容器保持板36,36を容器Aの
両側短辺部に係止して水平姿勢に支持される。以下同様
に、積重ね位置mに搬送される容器Aは、容器持上げ台
34により順次持上げ、容器保持板36,36間に載置
された下段側の容器Aに、容器持上げ台34に載置され
た容器Aが下方から合致して多数段積重ねられる。この
後、多数個の容器A…を積重ねてなる容器群Bは次工程
に供給され、或いは、複数群の容器群B…をパレット
(図示省略)に一旦載置して、例えば、洗浄工程、組立
て工程或いは保管場所、利用者、生産地等の次工程に供
給される。
【0034】以上のように、本発明の容器仕分け装置1
は、容器Aの折畳まれた長壁部Ac,Acを起立状態に
支持して、内面及び外面を作業者Cにより目視検査する
ので、容器A全体の汚れや破損、変形等を検査したり、
粗ゴミやラベル等の付着物を除去したりする作業が容易
に行え、且つ、作業者Cによる判定に基づいて、不良品
と判定された容器Aを容器回収部12に供給するので、
汚れや破損、変形等がなく、使用可能な容器Aのみをサ
イズ別に仕分けすることができる。しかも、検知センサ
8による検知に基づいて、仕分け位置f〜kに配設した
分配用コンベア10…に対して容器A…をサイズ別に仕
分け供給されるので、従来例のように異なるサイズの容
器Aを積重ねた状態のまま回収しても、容器A…のサイ
ズを個々に判定することができ、サイズ別に仕分けする
作業が適確に行える。さらに、不良品の容器Aを回収す
る作業と、サイズ別に容器Aを仕分けする作業とが機械
的に行え、作業の省力化及び能率アップを図ることがで
きる。
【0035】図9は検査用コンベア6上の検査位置dに
搬送された容器Aの上面及び側面を撮像用カメラ39,
40で撮像し、撮像した画像データに基づいて容器Aを
サイズ別に仕分けする第2実施例の検査方法を示し、検
査位置dに搬送される容器Aの上面側を撮像用カメラ3
9で上方から撮像し、側壁支持棒31により起立状態に
支持された容器Aの長壁部Acを撮像用カメラ40で側
方から撮像し、撮像用カメラ39,40で撮像した画像
データに基づいて、容器Aの汚れや破損、変形等を判定
し、容器Aの長壁部Acを高さ判定し、或いは、容器A
全体の大きさ及び形状を判定装置41で判定する。判定
装置41による判定に基づいて、仕分け位置f〜kに配
設した分配用コンベア10…に対して容器Aをサイズ別
に仕分け供給し、仕分け位置nに配設した容器回収部1
2に不良品と判定された容器Aを供給することで、容器
Aをサイズ別に仕分けする作業と、不良品を判定する作
業とが機械的に行えると共に、全作業が正確且つ迅速に
行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができ
る。
【0036】図10は容器分離機4を構成する回転体1
5,15間に容器群Bを上方から供給する第3実施例の
供給方法を示し、容器分離機4を構成する一方の回転体
15に直交して供給用コンベア42を配設し、供給用コ
ンベア42の送り側終端部に搬送された容器群Bをプッ
シャ等の積込み手段(図示省略)により積込み方向に水
平移動して、回転体15,15の上部周面よりも上方に
突出する位置に上昇停止した容器載置台23に容器群B
を移載した後、容器群Bが載置された容器載置台23を
垂直降下して、回転体15,15を構成する係止突起1
5a,15aに容器群Bを載置することで、回転体1
5,15の回転動作により容器群Bを下段側から1段ず
つ分離することができ、第1実施例と同様に、分離した
容器Aをサイズ別に仕分けする作業と、不良品を回収す
る作業とが容易に行える。
【0037】図11は所定形態に折畳まれた多数個の容
器A…を1個ずつ側壁起立機5に供給する第4実施例の
供給方法を示し、所定形態に折畳まれた多数個の容器A
…を供給用コンベア43から分離用コンベア44に順次
移載し、供給用コンベア43に載置された後続の容器A
をストッパ45で一旦停止して、分離用コンベア44上
に配設した側壁起立機5に対して多数個の容器A…を1
個ずつ供給することで、第1実施例のように、容器群B
を下段側から1段ずつ分離するような手間及び作業が省
け、作業の能率アップが図れる。且つ、容器分離機4を
設置する必要が無いため、装置全体の構成が簡素化さ
れ、製作コストの低減が図れる。
【0038】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の搬送路は、実施例のコンベア2,
3,6,9,10,42,43,44に対応し、以下同
様に、容器の壁部は、容器Aの短壁部Ab及び長壁部A
cに対応し、係止部材は、起立板28に対応し、側壁起
立手段は、側壁起立機5に対応し、検査手段は、作業者
Cによる目視と、不良判定スイッチ7と、撮像用カメラ
39,40とに対応し、検知手段は、検知センサ8に対
応し、容器仕分け部は、分配用コンベア10に対応し、
容器仕分け手段は、容器仕分け機32に対応し側壁支持
手段は、側壁支持棒31に対応し、容器分離手段は、容
器分離機4及び回転体15に対応し、容器積重ね手段
は、容器積重ね機11及び容器持上げ台34と、容器保
持板36とに対応するも、この発明は、上述の実施例の
構成のみに限定されるものではない。
【0039】上述した実施例では、所定形態に折畳まれ
た容器の一側短辺部を送り方向に向けて検査用コンベア
6に移載するが、例えば、容器Aの一側長辺部を送り方
向に向けて検査用コンベア6に移載するもよく、容器A
の一側短辺部に連結された短壁部Ab,Abを側壁起立
機5で起立して、検知位置eに配設した検知センサ8で
容器Aの短壁部Abを高さ検知することで、第1実施例
と同様に、多数個の容器A…をサイズ別に仕分け供給す
ることができる。或いは、上面開放形態に組立てられた
多数個の容器Aをサイズ別に仕分けする作業にも適用で
きる。
【0040】且つ、実施例のコンベア2,3,6,9,
10,42,43,44を、例えば、チェーンコンベ
ア、ローラコンベア、ベルトコンベア等の搬送手段で構
成し、且つ、シリンダ14,24,26,29,30,
35を、空気圧式又は油圧式のシリンダで構成してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の容器仕分け装置による仕分け動作
を示す平面図。
【図2】容器の組立て状態を示す斜視図。
【図3】容器分離機及び側壁起立機の配置状態を示す平
面図。
【図4】容器分離機の分離動作及び側壁起立機の起立動
作を示す側面図。
【図5】検知センサ及び不良判定スイッチの配置状態を
示す斜視図。
【図6】検知センサによる検知動作を示す平面図。
【図7】検知センサによる検知動作を示す背面図。
【図8】容器積重ね機による積重ね動作を示す正面図。
【図9】第2実施例の撮像用カメラによる検査方法を示
す背面図。
【図10】第3実施例の容器群の供給方法を示す側面
図。
【図11】第4実施例の容器の供給方法を示す側面図
【符号の説明】
A…容器 Aa…底部 Ab…短壁部 Ac…長壁部 B…容器群 C…作業者 1…容器仕分け装置 2…供給用コンベア 3…分離用コンベア 4…容器分離機 5…側壁起立機 6…検査用コンベア 7…不良判定スイッチ 8…検知センサ 9…仕分け用コンベア 10…分配用コンベア 11…容器積重ね機 12…容器回収部 15…回転体 28…起立板 31…側壁支持棒 32…容器仕分け機 33…判定装置 39,40…撮像用カメラ 41…判定装置 42,43…供給用コンベア 44…分離用コンベア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形態に折畳まれた容器を搬送する搬送
    路上に設定した起立位置に、前記容器の折畳まれた一側
    対向辺の壁部に係止部材を係止し、該壁部が起立される
    角度に係止部材を回動する側壁起立手段を設け、起立位
    置の後段側搬送路上に設定した検査位置に、容器の内面
    及び外面を検査する検査手段を設け、検査位置の後段側
    搬送路上に設定した検知位置に、側壁起立手段により起
    立した容器のサイズを検知する検知手段を設け、検知位
    置の後段側搬送路上に設定した仕分け位置に、検査手段
    による判定及び検知手段による検知に基づく、不良容器
    の容器回収部及びサイズ別の容器仕分け部からなる容器
    仕分け手段を設けた容器仕分け装置。
  2. 【請求項2】起立位置から検知位置に至る搬送路上に、
    側壁起立手段により起立した容器の壁部を起立状態に支
    持する側壁支持手段を設けた請求項1記載の容器仕分け
    装置。
  3. 【請求項3】起立位置の前段側搬送路上に、多数個の容
    器を積重ねてなる容器群を1段ずつ分離供給する容器分
    離手段を設けた請求項1又は2記載の容器仕分け装置。
  4. 【請求項4】容器仕分け部に、所定形態に折畳まれた同
    一サイズの容器を上下段に積重ねる容器積重ね手段を設
    けた請求項1,2又は3記載の容器仕分け装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104251683A (zh) * 2014-10-22 2014-12-31 湖州科尼物流设备有限公司 一种货物宽度检测装置
CN104266623A (zh) * 2014-10-22 2015-01-07 湖州科尼物流设备有限公司 一种货物尺寸检测装置
CN110203484A (zh) * 2019-06-26 2019-09-06 扬州市职业大学(扬州市广播电视大学) 一种自动化药盒运输打包设备
JP2020164266A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 Necプラットフォームズ株式会社 段積装置、クレート仕分け装置、及びプログラム
WO2024000928A1 (zh) * 2022-06-28 2024-01-04 晋拓科技股份有限公司 连接数控机床搭配使用的ng品回收工作站

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