JP5043578B2 - 印刷装置、印刷ジョブ制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

Description

本発明は、印刷装置、印刷ジョブ制御方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、印刷ジョブの実行をキャンセルするために用いて好適なものである。

従来から、プリンタに対して投入された印刷ジョブの実行をキャンセルするための技術が提案されている（特許文献１を参照）。
この技術では、アプリケーションからジョブのキャンセル要求があると、そのジョブがプリンタのジョブキューに登録されているか否かを判定する。この判定の結果、キャンセル要求のあったジョブが、プリンタのジョブキューに登録されていない場合には、プリンティングシステムの管理テーブルにより、そのジョブに対する削除予約しておく。その後、プリンタからジョブ生成イベントをプリンティングシステムが受信すると、そのイベントに含まれるジョブが削除予約されたものか否かを判定し、そうであれば、その時点でそのジョブを削除する。

ところで、近年、多くの企業において、企業活動の効率化のためにＥＲＰ（Enterprise Resource Planning）システムが導入されている。ＥＲＰシステムとは、販売、配達、請求、製造、在庫管理、及び人事システムのような多くのビジネス活動のコントロールを支援するための情報システムである。例えば代表的なＥＲＰパッケージとして、ドイツのＳＡＰ社のＲ／３が挙げられる。

また、印刷システムの複雑化及びオープンシステム化に伴い、オーバレイ印刷や印刷ジョブコントロール等、様々な付加価値をつけるために、ＥＲＰシステムからの印刷では、印刷データを様々なプリンティングシステムに送信することが行われている。ここで、オーバレイ印刷とは、フォームと印刷データとを重ね合わせて一つの印刷結果を得る印刷をいう。
そこで、ＥＲＰシステムから出力される印刷データを加工してプリンティングシステムに送信し、プリンティングシステムでの印刷状況、処理結果をＥＲＰシステムに返答する出力管理システムがある。このような出力管理システムとして、キヤノン社のimageWARE Enterprise Gateway等がある。

特開２００２−３６６３１７号公報

しかしながら、ＥＲＰシステムのようなシステムでは、オープンシステムを含む様々なシステムを経由して印刷データを送信する。このため、前述した従来の技術では、システムのインターフェースによっては、ＥＲＰシステムのユーザクライアントで印刷結果が得られなかったり、印刷キャンセル要求を渡せなかったりするといった課題がある。

また、出力管理システムが複数のプリントサーバシステムに印刷ジョブを投入するようなシステムの場合、ユーザクライアントからの１つの印刷命令によって、複数のプリンタが印刷を行う。したがって、ユーザは自分の出した印刷命令がどのようなシステムを経由しているのかを知る術はない。そのため、ユーザは、実行した印刷命令のキャンセルを行おうとした場合、全てのプリンタへキャンセル命令を行う事はできるが、プリンタを操作しなければ、ある特定の１つのプリンタへのキャンセルのみを行う事が不可能であるという課題があった。具体的に説明すると、印刷のキャンセルを行うため、ユーザはプリンタの前で印刷ジョブがプリンタに送信されるのを待って、プリンタのコンソールパネルから、印刷ジョブを削除する操作を行う必要がある。そうすると、場合によっては印刷ジョブがプリンタになかなか送信されず、ユーザはプリンタの前で長時間待たされる状況が発生してしまう。

本発明はこの問題に鑑みてなされたものであり、印刷ジョブの実行を従来よりも確実にキャンセルすることができるようにすることを目的とする。

本発明の印刷装置は、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録手段と、印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録手段により登録された条件情報に適合するか否かを判定する第１の判定手段と、前記第１の判定手段により、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録手段により登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信手段により受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセル手段と、前記受信手段により受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段により記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成手段と、前記第１の記憶手段により記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知手段とを有し、前記登録手段は、前記生成手段により生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、前記生成手段は、前記報知手段により報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とする。

本発明の印刷ジョブ制御方法は、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録ステップと、印刷ジョブを受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセルステップと、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶ステップと、前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成ステップと、前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知ステップとを有し、前記登録ステップは、前記生成ステップにより生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、前記生成ステップは、前記報知ステップにより報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とする。

本発明のコンピュータプログラムは、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録ステップと、受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信手段により受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセルステップと、前記受信手段により受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶ステップと、前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成ステップと、前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知ステップとをコンピュータに実行させ、前記登録ステップは、前記生成ステップにより生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、前記生成ステップは、前記報知ステップにより報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とする。

本発明によれば、印刷ジョブの実行を従来よりも容易に且つ確実にキャンセルすることが可能になる。

以下に、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
図１において、印刷システムは、ユーザクライアント１０００、ＥＲＰシステム２０００、出力管理システム３０００、プリントサーバシステム４０００、及びプリンタ５０００を備えて構成される。これらは、ネットワーク６０００に接続されており、ネットワーク６０００を介して相互に通信することが可能である。尚、ユーザクライアント１０００、ＥＲＰシステム２０００、出力管理システム３０００、及びプリントサーバシステム４０００は、例えば、パーソナルコンピュータを用いることにより実現できる。

ユーザクライアント１０００（ユーザ）からの印刷要求を受け付けたＥＲＰシステム２０００は、その印刷要求に合致した印刷データの抽出（又は生成）を行い、その印刷データをジョブ情報と共に印刷ジョブとして出力管理システム３０００へ送信する。出力管理システム３０００は、受信した印刷ジョブをプリントサーバシステム４０００が処理できる形式に変換し、プリントサーバシステム４０００へ送信する。

そして、プリントサーバシステム４０００は受信した印刷データをプリンタ５０００へ送信する。尚、プリントサーバシステム４０００は複数であってもよく、その場合、出力管理システム３０００は夫々へ印刷ジョブを送信する。
プリンタ５０００は、プリントサーバシステム４０００から受信した印刷ジョブに含まれるジョブ情報の内容と、プリンタ５０００が有しているフィルタの条件とを比較する。この比較の結果、フィルタの条件にジョブ情報が一致していれば、プリンタ５０００は、印刷ジョブの削除を行う。一方、フィルタの条件とジョブ情報とが一致していなければ、プリンタ５０００は、印刷履歴としてジョブ情報をプリンタ５０００に保管すると共に印刷処理を行い、印刷物を排紙する。

図２は、プリンタ５０００における"印刷処理のための構成"の一例を示すブロック図である。
図２において、プリンタ５０００は、フィルタ管理部２０１、ジョブ履歴格納部２０２、フィルタ格納部２０３、印刷ジョブ受信部２０４、及び印刷ジョブ情報比較部２０５を有する。更に、プリンタ５０００は、プリントエンジン２０６、削除ジョブ履歴格納部２０７、及びコントロールパネル２０８を有する。

フィルタ管理部２０１は、後述する印刷ジョブ削除フィルタの作成と更新とを行い、印刷ジョブ削除フィルタ５００を作成するためのアプリケーション画面をユーザに提供する。
ジョブ履歴格納部２０２は、プリンタ５０００に送信された印刷ジョブに含まれるジョブ情報を格納する。ジョブ履歴格納部２０２に格納されたジョブ情報は、フィルタ管理部２０１による印刷ジョブ削除フィルタの作成に使用される。
図３は、ジョブ情報４００の一例を概念的に示す図である。
図３において、ジョブ情報４００は、印刷ジョブに関する情報を含み、ジョブＩＤ４０１、ドキュメント名４０２、ユーザ名４０３、受付日時４０４、ドキュメントＩＤ４０５、実行アプリケーション名４０６、及びホストアドレス情報４０７を有する。尚、ジョブ情報４００の有する要素は、図３に示されたものに限定されない。例えば、図３に示すものの他、コピー数、ページ数、排紙先等、印刷ジョブに関する情報であり、プリンタ５０００が受け取れる情報であればどのような情報がジョブ情報４００に含まれていても構わない。

図４は、印刷ジョブ削除フィルタ５００の一例を概念的に示す図である。
図４（ａ）に示すように、印刷ジョブ削除フィルタ５００は、フィルタＩＤ５０１と、削除済印刷ジョブ数５０２と、１つ又は複数のフィルタ条件５０３とを有する。また、図４（ｂ）に示すように、フィルタ条件５０３は、ジョブ属性５０４と、キーワード５０５と、検索方法５０６とを有している。

ジョブ属性５０４には、ジョブ情報４００と比較する対象となるジョブ情報の属性名が格納され、例えば「実行アプリケーション名」といった情報が格納される。
また、キーワード５０５には、ジョブ属性５０４で指定されたジョブ属性の値を検索するためのキーワードが格納され、例えば「ｗｏｒｄ．ｅｘｅ」といった情報が格納される。
また、検索方法５０６には、キーワード５０５と、比較対象のジョブ情報４００に格納されている情報との比較方法が指定されている。例えば、キーワード５０５に格納されているキーワードが、ジョブ情報４００の実行アプリケーション名４０６の一部分にあれば一致したとみなすようにする場合には、「部分一致」という情報が検索方法５０６に格納される。

尚、印刷ジョブ削除フィルタ５００に含まれるフィルタ条件５０３のジョブ属性５０４は、図３に示すジョブ情報４００の属性名であり、プリンタ５０００が受け取れるものであればどのようなものであっても構わない。例えば、図３のジョブ情報４００に示されたものの他、コピー数、ページ数、排紙先等の属性名がジョブ属性５０４に含まれていてもよい。

また、検索方法５０６は、前述した「部分一致」という情報に限定されるものではない。例えば、キーワード５０５と、実行アプリケーション名４０６とが完全に一致した場合のみ一致したとみなすようにする場合には「完全一致」という情報を検索方法５０６に格納してもよい。また、キーワード５０５の先頭と実行アプリケーション名４０６の先頭とが一致した場合に一致したとみなすようにする場合には「先頭一致」という情報を検索方法５０６に格納してもよい。

フィルタ格納部２０３は、フィルタ管理部２０１で作成（又は更新）された印刷ジョブ削除フィルタ５００を格納する。
印刷ジョブ受信部２０４は、プリンタ５０００が受信した印刷ジョブを受信し、ジョブ履歴格納部２０２にジョブ情報４００を印刷履歴として格納する。
印刷ジョブ情報比較部２０５は、印刷ジョブ受信部２０４で受信した印刷ジョブのジョブ情報４００と、フィルタ格納部２０３に格納された印刷ジョブ削除フィルタ５００とを比較する。そして、印刷ジョブ情報比較部２０５は、印刷ジョブ受信部２０４で受信した印刷ジョブを削除するか、それとも印刷するかの判断を行う。

プリントエンジン２０６は、印刷ジョブ情報比較部２０５により、印刷ジョブ受信部２０４で受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行すると判断された場合に、その印刷ジョブに基づいて印刷処理を行い、排紙を行う。
削除ジョブ履歴格納部２０７は、印刷ジョブ情報比較部２０５により、印刷ジョブ受信部２０４で受信した印刷ジョブを削除すると判断された場合に、その印刷ジョブのジョブ情報４００とフィルタＩＤ５０１とを含む削除済印刷ジョブ情報を生成して格納する。この削除済印刷ジョブ情報は、フィルタ管理部２０１における印刷ジョブ削除フィルタ５００の更新処理に利用される。
図５は、削除ジョブ履歴格納部２０７に格納される削除済印刷ジョブ情報の一例を概念的に示す図である。前述したように、削除済印刷ジョブ情報６００は、フィルタＩＤ５０１と、ジョブ情報４００とを含む。

コントロールパネル２０８は、印刷ジョブ削除フィルタ５００の新規作成や、変更処理をユーザがフィルタ管理部２０１に対して指示するための画面等を表示する。そして、コントロールパネル２０８は、入力された指示をフィルタ管理部２０１等に送信する。
以上のようなフィルタ管理部２０１、ジョブ履歴格納部２０２、フィルタ格納部２０３、印刷ジョブ情報比較部２０５、及び削除ジョブ履歴格納部２０７は、例えば、マイクロコンピュータを用いることにより実現される。また、印刷ジョブ受信部２０４は、例えば、通信インターフェースを用いることにより実現され、プリントエンジン２０６は、例えば、用紙に画像を形成する印刷機構と用紙を搬送する搬送機構とを用いることにより実現される。更に、コントロールパネル２０８は、例えば、タッチパネルを備えた液晶表示装置と、ボタン等の操作子とを用いることにより実現される。

＜印刷処理＞
図６は、印刷処理と、印刷ジョブ削除フィルタの更新処理とを行う際のプリンタ５０００における動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップＳ１０１において、印刷ジョブ受信部２０４は、プリントサーバシステム４０００から、印刷データ及びジョブ情報４００を含む印刷ジョブを受け取るまで待機する。そして、印刷ジョブを受け取ると、ステップＳ１０２に進む。このように本実施形態では、少なくともステップＳ１０１を実行することにより、受信手段が実現される。

ステップＳ１０２に進むと印刷ジョブ受信部２０４は、ステップＳ１０１で印刷ジョブ受信部２０４が受け取ったジョブ情報４００を、ジョブ履歴格納部２０２へ印刷ジョブ履歴として格納する。このように本実施形態では、少なくともステップＳ１０２を実行することにより、第１の記憶手段が実現される。
次に、ステップＳ１０３において、印刷ジョブ受信部２０４は、ステップＳ１０１で印刷ジョブ受信部２０４が受け取ったジョブ情報４００を、印刷ジョブ情報比較部２０５へ送信する。
次に、ステップＳ１０４において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、フィルタ格納部２０３へ、印刷ジョブ削除フィルタ５００の受信要求を行う。印刷ジョブ情報比較部２０５から印刷ジョブ削除フィルタ５００の受信要求を受け取ると、フィルタ格納部２０３は、自身が保持している１つ又は複数の（全ての）印刷ジョブ削除フィルタ５００を印刷ジョブ情報比較部２０５へ送信する。

次に、ステップＳ１０５において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、フィルタ格納部２０３から受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００を全て処理したか否かを判定する。この判定の結果、フィルタ格納部２０３から受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００を全て処理した場合には、ステップＳ１０６に進み、そうでない場合には、後述するステップＳ１０７に進む。尚、フィルタ格納部２０３から、印刷ジョブ削除フィルタ５００を受信しなかった場合にも、ステップＳ１０６に進む。

このように、フィルタ格納部２０３から受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００を全て処理した場合、又はフィルタ格納部２０３から受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００が存在しなかった場合に、ステップＳ１０６に進む。ステップＳ１０６に進む場合には、印刷ジョブ受信部２０４が受信した印刷ジョブのジョブ情報４００が、全ての印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタ条件５０３に適合しなかったとみなされる。そこで、ステップＳ１０６において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、ステップＳ１０１において印刷ジョブ受信部２０４が受け取った印刷データを、プリントエンジン２０６に印刷データを送信する。そして、プリントエンジン２０６は、印刷ジョブ情報比較部２０５から受け取った印刷データの処理を行い、印刷物の排紙を行う。

ステップＳ１０５において、フィルタ格納部２０３から受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００を全て処理していない場合には、ステップＳ１０７に進む。そして、印刷ジョブ情報比較部２０５は、印刷ジョブ受信部２０４から受け取ったジョブ情報４００が、フィルタ格納部２０３から受け取った印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタ条件５０３に適合するか否か（例えば「部分一致」するか否か）を判定する。
このように本実施形態では、少なくともステップＳ１０７を実行することにより、第１の判定手段が実現される。
この判定の結果、印刷ジョブ受信部２０４から受け取ったジョブ情報４００が、フィルタ格納部２０３から受け取った印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタ条件５０３に適合しない場合には、ステップＳ１０８に進む。

そして、ステップＳ１０８において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、次の印刷ジョブ削除フィルタ５００を指定して、前述したステップＳ１０５に戻る。尚、このステップＳ１０８において、次の印刷ジョブ削除フィルタ５００がない場合には、全ての印刷ジョブ削除フィルタ５００に対して処理が終了したことになるので、次の印刷ジョブ削除フィルタ５００を指定せずに、ステップＳ１０５に戻る。

一方、印刷ジョブ受信部２０４から受け取ったジョブ情報４００が、フィルタ格納部２０３から受け取った印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタ条件５０３に適合した場合には、ステップＳ１０９に進む。
そして、ステップＳ１０９において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、フィルタ条件５０３に適合する印刷ジョブ（印刷データ及びジョブ情報４００）が既に削除されているか否かを判定する。
この判定の結果、印刷ジョブが削除されていない場合には、ステップＳ１１０に進む。
ステップＳ１１０おいて、印刷ジョブ情報比較部２０５は、フィルタ条件５０３に適合する印刷ジョブ（印刷データ及びジョブ情報４００）を削除し、印刷処理のキャンセルを行う。このように本実施形態では、少なくともステップＳ１１０を実行することによりキャンセル手段が実現される。
一方、フィルタ条件５０３に適合する印刷ジョブ（印刷データ及びジョブ情報４００）が既に削除されていた場合には、ステップＳ１１１に進む。

次に、ステップＳ１１１において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、ジョブ情報４００を、処理対象の印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタＩＤ５０１と共に、削除済印刷ジョブ情報６００として削除ジョブ履歴格納部２０７へ格納する。また、この処理と並行して（同時に）、印刷ジョブ情報比較部２０５は、削除済印刷ジョブ情報６００として格納したものと同じフィルタＩＤ５０１をフィルタ管理部２０１に送信する。このように本実施形態では、少なくともステップＳ１１１を実行することにより第２の記憶手段が実現される。
次に、ステップＳ１１２において、印刷ジョブ情報比較部２０５は、処理対象の印刷ジョブ削除フィルタ５００の削除済印刷ジョブ数５０２をインクリメントし（削除済印刷ジョブ数５０２に１を加算し）、印刷ジョブ削除フィルタ５００を更新する。

＜フィルタ更新処理＞
次に、ステップＳ１１３において、フィルタ管理部２０１は、フィルタ格納部２０３に対して、印刷ジョブ情報比較部２０５から受信したフィルタＩＤ５０１を含む印刷ジョブ削除フィルタ５００の受信要求を行う。フィルタ格納部２０３は、フィルタ管理部２０１からの受信要求を受けて、印刷ジョブ削除フィルタ５００をフィルタ管理部２０１へ送信する。
そして、フィルタ管理部２０１は、受信した印刷ジョブ削除フィルタ５００の削除済印刷ジョブ数５０２が、規定数（規定値）Ｎを超えたか否かを判定する。この判定の結果、削除済印刷ジョブ数５０２が規定数Ｎを超えていた場合には、ステップＳ１１４に進み、そうでない場合には、ステップＳ１０５に戻る。このように本実施形態では、少なくともステップＳ１１３の処理を実行することによって、第２の判定手段が実現される。

ステップＳ１１４に進むと、フィルタ管理部２０１は、規定数Ｎを超えた印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタＩＤ５０１を含む削除済印刷ジョブ情報６００の受信要求を、削除ジョブ履歴格納部２０７に対して行う。
削除ジョブ履歴格納部２０７は、フィルタ管理部２０１からの受信要求を受けて、規定数Ｎを超えた印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタＩＤ５０１を含む削除済印刷ジョブ情報６００をフィルタ管理部２０１へ送信する。
そして、フィルタ管理部２０１は、削除ジョブ履歴格納部２０７から受信した全ての削除済印刷ジョブ情報６００のジョブ情報４００を比較する。そして、フィルタ管理部２０１は、全ての削除済印刷ジョブ情報６００で共通するジョブ情報４００（フィルタ条件５０３）の要素（例えばユーザ名４０３）を検索する。

次に、ステップＳ１１５において、フィルタ管理部２０１は、全ての削除済印刷ジョブ情報６００で共通するジョブ情報４００（フィルタ条件５０３）の要素があるか否かを判定する。この判定の結果、全ての削除済印刷ジョブ情報６００で共通するジョブ情報４００（フィルタ条件５０３）の要素がある場合には、ステップＳ１１６に進み、ない場合には、ステップＳ１０５に戻る。

ステップＳ１１６に進むと、フィルタ管理部２０１は、全ての削除済印刷ジョブ情報６００で共通するジョブ情報４００（フィルタ条件５０３）を、規定数Ｎを超えた印刷ジョブ削除フィルタ５００に追加する。更に、フィルタ管理部２０１は、印刷ジョブ削除フィルタ５００の削除済印刷ジョブ数５０２をゼロクリアし、印刷ジョブ削除フィルタ５００をフィルタ格納部２０３へ格納する。そして、ステップＳ１０５に戻る。以上のように本実施形態では、少なくともステップＳ１１６を実行することにより更新手段が実現される。

＜フィルタ作成処理＞
図７は、フィルタ管理部２０１により表示されるジョブ削除フィルタ確認画面９００の一例を示す図である。
図７において、ジョブ削除フィルタ確認画面９００には、フィルタ一覧テーブル９０１、新規追加ボタン９０２、削除ボタン９０３、フィルタ内容変更ボタン９０４、及び有効無効化切換えボタン９０５が含まれる。
フィルタ一覧テーブル９０１には、フィルタ格納部２０３に格納されている印刷ジョブ削除フィルタ５００の一覧が表示される。
ユーザは、新規追加ボタン９０２を押下する。そうすると、後述するジョブ削除フィルタ作成画面９１０が表示される（図８を参照）。このジョブ削除フィルタ作成画面９１０が表示されると、印刷ジョブ削除フィルタ５００の新規作成操作が開始される。
ユーザは、フィルタ一覧テーブル９０１から、削除したい印刷ジョブ削除フィルタ５００の行を選択した後に、削除ボタン９０３を押下する。そうすると、その印刷ジョブ削除フィルタ５００がフィルタ格納部２０３から削除される。

ユーザは、フィルタ一覧テーブル９０１から、内容を変更したい印刷ジョブ削除フィルタ５００の行を選択した後に、フィルタ内容変更ボタン９０４を押下する。そうすると、後述するジョブ削除フィルタ作成画面９１０が表示される。このジョブ削除フィルタ作成画面９１０により、印刷ジョブ削除フィルタ５００の内容の変更操作が行われる。
ユーザは、フィルタ一覧テーブル９０１から、有効若しくは無効にしたい印刷ジョブ削除フィルタ５００の行を選択した後に、有効無効化切換えボタン９０５を押下する。そうすると、その印刷ジョブ削除フィルタ５００で印刷ジョブの比較を行うか否かの変更が行われる。

図８は、フィルタ管理部２０１により表示されるジョブ削除フィルタ作成画面９１０の一例を示す図である。
図８において、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０には、フィルタ条件一覧テーブル９１１、テスト実行ボタン９１２、フィルタ内容決定ボタン９１３、履歴から作成ボタン９１４、条件変更ボタン６１５、及び内容変更キャンセルボタン９１６が含まれる。
フィルタ条件一覧テーブル９１１には、図７に示したジョブ削除フィルタ確認画面９００で選択された印刷ジョブ削除フィルタ５００のフィルタ条件５０３が表示される。
テスト実行ボタン９１２は、フィルタ条件一覧テーブル９１１に表示されている印刷ジョブ削除フィルタ５００とジョブ履歴格納部２０２に格納されている印刷履歴とをテスト的に比較したときの結果を表示するためにユーザによって押下される。

フィルタ内容決定ボタン９１３は、フィルタ条件一覧テーブル９１１に表示されている印刷ジョブ削除フィルタ５００を、フィルタ格納部２０３に格納するためにユーザによって押下される。
履歴から作成ボタン９１４は、ジョブ履歴格納部２０２に格納されている印刷ジョブのジョブ情報４００を利用して印刷ジョブ削除フィルタ５００を作成するためにユーザによって押下される。この履歴から作成ボタン９１４が押下されると、後述するテンプレート選択画面９２０が表示される（図９を参照）。

ユーザは、フィルタ条件一覧テーブル９１１から変更したいフィルタ条件５０３を選択した後に条件変更ボタン９１５を押下する。そうすると、後述するフィルタ条件変更画面９３０が表示される（図１０を参照）。このフィルタ条件変更画面９３０を用いることにより、フィルタ条件５０３の内容が変更される。
内容変更キャンセルボタン９１６は、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０で行ったフィルタ条件５０３の内容変更処理をキャンセルし、ジョブ削除フィルタ確認画面９００を表示するためにユーザによって押下される。

図９は、フィルタ管理部２０１により表示されるテンプレート選択画面９２０の一例を示す図である。
図９において、テンプレート選択画面９２０は、印刷履歴一覧テーブル９２１、テンプレート決定ボタン９２２、及びテンプレートキャンセルボタン９２２が含まれる。
印刷履歴一覧テーブル９２１には、ジョブ履歴格納部２０２に格納されている印刷ジョブのジョブ情報４００の一覧が表示される。
ユーザは、印刷履歴一覧テーブル９２１に表示されているジョブ情報４００を選択した後にテンプレート決定ボタン９２２を押下する。そうすると、選択されたジョブ情報４００を元に印刷ジョブ削除フィルタ５００が作成される。
テンプレートキャンセルボタン９２２は、テンプレート選択画面９２０での操作をキャンセルし、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０を表示するためにユーザによって操作される。

図１０は、フィルタ管理部２０１により表示されるフィルタ条件変更画面９３０の一例を示す図である。
フィルタ条件変更画面９３０には、フィルタ条件変更ＯＫボタン９３１、及びフィルタ条件変更キャンセルボタン９３２が含まれる。
操作ボタン９３４は、フィルタ条件表示欄９３３にフィルタ条件５０３を入力するためにユーザによって押下される。
フィルタ条件変更ＯＫボタン９３１は、フィルタ条件変更画面９３０で変更したフィルタ条件５０３の内容（フィルタ条件表示欄９３３に入力されたフィルタ条件５０３の内容）を確定するためにユーザによって押下される。
フィルタ条件変更キャンセルボタン９３２は、フィルタ条件変更画面９３０で変更したフィルタ条件５０３の内容を取り消すためにユーザによって押下される。

図１１は、印刷ジョブ削除フィルタ５００を作成する際のプリンタ５０００における動作の一例を説明するフローチャートである。ここでは、印刷ジョブ削除フィルタ５００を作成する手順の一例を、図７〜図１０に示した画面例を用いて説明する。
図７〜図１０に示した画面は、プリンタ５０００のコントロールパネル２０８に表示される。ユーザは、図７〜図１０に示した画面に対する操作を通じて、フィルタ管理部２０１へ印刷ジョブ削除フィルタ５００の作成、変更処理の指示を行う。

まず、ステップＳ２０１において、フィルタ管理部２０１は、コントロールパネル２０８に、ジョブ削除フィルタ確認画面９００を表示する（図７を参照）。そして、ユーザによって、新規追加ボタン９０２が押下されると、ステップＳ２０２に進む。ステップＳ２０２に進むと、印刷ジョブ削除フィルタ５００の作成処理が開始し、フィルタ管理部２０１は、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０をコントロールパネル２０８に表示する（図８を参照）。

そして、ユーザによって、履歴から作成ボタン９１４が押下されると、ステップＳ２０３に進む。ステップＳ２０３に進むと、フィルタ管理部２０１は、ジョブ履歴格納部２０２から、印刷履歴として保存されているジョブ情報４００を取得する。そして、フィルタ管理部２０１は、テンプレート選択画面９２０をコントロールパネル２０８に表示する（図９を参照）。このとき、フィルタ管理部２０１は、取得したジョブ情報４００を印刷履歴一覧テーブル９２１に表示する。このように本実施形態では、少なくともステップＳ２０３を実行することにより報知手段が実現される。

そして、ユーザによって、印刷ジョブ削除フィルタ５００を作成するためのテンプレートとなるジョブ情報４００が、印刷履歴一覧テーブル９２１から選択された後に、テンプレート決定ボタン９２２が押下されると、ステップＳ２０４に進む。ステップＳ２０４に進むと、フィルタ管理部２０１は、ステップＳ２０６で選択されたと判定したジョブ情報４００のジョブ属性（例えば実行アプリケーション名４０６とホストアドレス情報４０７）の内容をフィルタ条件５０３として設定する。このように本実施形態では、少なくともステップＳ２０４を実行することにより生成手段が実現される。
尚、ステップＳ２０４でフィルタ条件５０３として設定するジョブ属性は、前述したものの他、ユーザ名４０３等、ジョブ情報４００が有する属性であればどのようなものを用いてもよい。

次に、ステップＳ２０５において、フィルタ管理部２０１は、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０をコントロールパネル２０８に表示する（図８を参照）。このとき、フィルタ管理部２０１は、ステップＳ２０４で設定したフィルタ条件５０３をフィルタ条件一覧テーブル９１１に表示する。
次に、ステップＳ２０６において、フィルタ管理部２０１は、フィルタ条件一覧テーブル９１１に表示されているフィルタ条件５０３が選択された後に、条件変更ボタン６１５が押下されたか否かを判定する。この判定の結果、条件変更ボタン６１５が押下された場合には、ステップＳ２０７に進み、そうでない場合には、処理を終了する。

ステップＳ２０７に進むと、フィルタ管理部２０１は、ステップＳ２０６で選択されたと判定されたフィルタ条件５０３をフィルタＩＤ５０１と共にフィルタ格納部２０３に格納する。次に、フィルタ管理部２０１は、フィルタ条件変更画面９３０をコントロールパネル２０８に表示する（図１０を参照）。次に、フィルタ管理部２０１は、フィルタ条件変更画面９３０に対するユーザの操作の内容に基づいて、ステップＳ２０５で選択されたフィルタ条件５０３を変更する。前述したように、フィルタ条件変更ＯＫボタン９３１が押下されると、そのときにフィルタ条件変更画面９３０に表示された内容に、フィルタ条件５０３が変更される。そして、ステップＳ２０６に戻る。
以上の処理にて、印刷ジョブ削除フィルタ５００の作成処理が完了する。

＜印刷ジョブ削除フィルタのフィルタテスト＞
図１２は、印刷ジョブ削除フィルタ５００のテスト実行処理を行う際のプリンタ５０００における動作の一例を示すフローチャートである。また、図１３は、フィルタテスト実行結果画面９４０の一例を示す図である。このフィルタテスト実行結果画面９４０は、図８に示したジョブ削除フィルタ作成画面９１０のテスト実行ボタン９１２が押下された場合に表示される。

フィルタテスト実行結果画面９４０には、フィルタテスト実行結果テーブル９４１と、フィルタテスト画面確認ＯＫボタン９４２とが含まれる。
フィルタテスト実行結果テーブル９４１は、ジョブ履歴格納部２０２に格納されている印刷履歴のうち、フィルタ条件一覧テーブル９１１に表示されているフィルタ条件５０３に適合する印刷履歴の一覧が表示される。
フィルタテスト画面確認ＯＫボタン９４２は、フィルタテスト実行結果画面９４０の表示を終了し、ジョブ削除フィルタ作成画面９１０の表示に遷移するためにユーザによって押下されるものである。

ジョブ削除フィルタ作成画面９１０の表示中に、テスト実行ボタン９１２が押下されると、ステップＳ３０１において、フィルタ管理部２０１は、ジョブ履歴格納部２０２から印刷履歴として格納されているジョブ情報４００を取得する。
次に、ステップＳ３０２において、フィルタ管理部２０１は、ステップＳ３０１で取得したジョブ情報４００の全てをフィルタ条件５０３と比較したか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ３０１で取得したジョブ情報４００の全てをフィルタ条件５０３と比較した場合には、全ての印刷履歴をフィルタ条件５０３と比較したものと判断し、処理を終了する。

一方、ステップＳ３０１で取得したジョブ情報４００の全てをフィルタ条件５０３と比較しておらず、ジョブ情報４００がまだ残っていた場合、ステップＳ３０３に進む。ステップＳ３０３に進むと、印刷ジョブ情報比較部２０５は、フィルタ条件５０３の内容とジョブ情報４００の内容とを比較し、ジョブ情報４００がフィルタ条件５０３に適合するか否かを判定する。この判定の結果、ジョブ情報４００がフィルタ条件５０３に適合する場合には、ステップＳ３０４に進む。ステップＳ３０４に進むと、フィルタ管理部２０１は、フィルタ条件５０３に適合すると判定されたジョブ情報４００の印刷履歴をフィルタテスト実行結果テーブル９４１に表示する。
次に、ステップＳ３０５において、フィルタ管理部２０１は、次の印刷履歴のジョブ情報４００を取り出し、ステップＳ３０２に戻る。

以上のように本実施形態では、フィルタＩＤ５０１と、削除済印刷ジョブ数５０２と、１つ又は複数のフィルタ条件５０３とを有する印刷ジョブ削除フィルタ５００をプリンタ５０００内に予め設定しておく。フィルタ条件５０３は、ジョブ属性５０４と、キーワード５０５と、検索方法５０６とを有している。その後、印刷データ及びジョブ情報４００を含む印刷ジョブをプリントサーバシステム４０００から受け取ると、プリンタ５０００は、その印刷ジョブに含まれるジョブ情報４００が、フィルタ条件５０３に適合するか否かを判定する。そして、ジョブ情報４００が、フィルタ条件５０３に適合する場合には、そのジョブ情報４００により特定される印刷ジョブ（プリントサーバシステム４０００から受け取った印刷ジョブ）を削除する。したがって、例えば、印刷ジョブの実行のキャンセルをプリンタ５０００に要求しなくても、印刷ジョブの実行をキャンセルすることができる。更に、例えば、ユーザはプリンタの前で印刷ジョブがプリンタに送信されるのを待って、プリンタのコンソールパネルから、印刷ジョブを削除する操作を行う必要がなくなる。よって、印刷ジョブを従来よりも容易に且つ確実に削除することが可能になる。

また、本実施形態では、印刷ジョブ削除フィルタ５００により削除した印刷ジョブの印刷属性に関わる削除済印刷ジョブ情報６００を記憶しておく。そして、削除済みの印刷ジョブの数が規定数Ｎを超えると、全ての削除済印刷ジョブ情報６００に共通するジョブ情報４００を印刷ジョブ削除フィルタ５００に追加して、定期的にフィルタ条件５０３を再設定（更新）する。したがって、印刷ジョブ削除フィルタ５００におけるフィルタ条件５０３に基づいて、印刷ジョブを、より意図通りに正確にキャンセルすることができる。よって、ユーザに大きな負担をかけることなく、フィルタ条件５０３の精度を向上することができる。
更に、本実施形態では、印刷ジョブ削除フィルタ５００と、ジョブ履歴格納部２０２に格納されているジョブ情報４００（印刷履歴）とをテスト的に比較し、比較した結果を表示するようにしたので、フィルタ条件５０３の精度をより向上することができる。

尚、本実施形態では、プリントサーバシステム４０００からプリンタ５０００に印刷ジョブが投入される場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこのようにする必要はない。すなわち、印刷ジョブの投入元は、プリントサーバシステム４０００に限定されるものではない。

（本発明の他の実施形態）
前述した本発明の実施形態における印刷装置を構成する各手段、並びに、印刷ジョブ制御方法の各ステップは、コンピュータのＲＡＭやＲＯＭなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。

また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能である。具体的には、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタ等）から構成されるシステムに適用してもよい。また、一つの機器からなる装置（プリンタ、ファクシミリ装置等）に適用してもよい。

尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム（実施形態では図６、図１１、図１２に示すフローチャートに対応したプログラム）を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。

したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。

その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、ＯＳに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。

プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ、ＤＶＤ（ＤＶＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ−Ｒ）などもある。

その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。

また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるＷＷＷサーバも、本発明に含まれるものである。

また、本発明のプログラムを暗号化してＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。

また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。

さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。

尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

本発明の実施形態を示し、印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、プリンタにおける"印刷処理のための構成"の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、ジョブ情報の一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、印刷ジョブ削除フィルタの一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、削除済印刷ジョブ情報の一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、印刷処理と、印刷ジョブ削除フィルタの更新処理とを行う際のプリンタ５００における動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、ジョブ削除フィルタ確認画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、ジョブ削除フィルタ作成画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、テンプレート選択画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、フィルタ条件変更画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、印刷ジョブ削除フィルタを作成する際のプリンタにおける動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、印刷ジョブ削除フィルタのテスト実行処理を行う際のプリンタにおける動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、フィルタテスト実行結果画面の一例を示す図である。

符号の説明

１０００ ユーザクライアント
２０００ ＥＲＰシステム
３０００ 出力管理システム
４０００ プリントサーバシステム
５０００ プリンタ
２０１ フィルタ管理部
２０２ 印刷ジョブ履歴格納部
２０３ フィルタ格納部
２０４ 印刷ジョブ受信部
２０５ 印刷ジョブ情報比較部
２０６ プリントエンジン
２０７ 削除ジョブ履歴格納部
２０８ コントロールパネル
４００ ジョブ情報
５００ 印刷ジョブ削除フィルタ
５０１ フィルタＩＤ
５０２ 削除済印刷ジョブ数
５０３ フィルタ条件
６００ 削除済印刷ジョブ情報

Claims (12)

1. 印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録手段と、
   印刷ジョブを受信する受信手段と、
   前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録手段により登録された条件情報に適合するか否かを判定する第１の判定手段と、
   前記第１の判定手段により、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録手段により登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信手段により受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセル手段と、
   前記受信手段により受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶手段と、
   前記第１の記憶手段により記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成手段と、
   前記第１の記憶手段により記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知手段とを有し、
   前記登録手段は、前記生成手段により生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、
   前記生成手段は、前記報知手段により報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とする印刷装置。
2. 前記第１の判定手段により、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録手段により登録された条件情報に適合すると判定された場合に、その印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第２の記憶手段と、
   前記第２の記憶手段により記憶されたジョブ情報を用いて、前記登録手段により登録された条件情報を更新する更新手段とを有することを特徴とする請求項１に記載の印刷装置。
3. 前記キャンセル手段により実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたか否かを判定する第２の判定手段を有し、
   前記更新手段は、前記第２の判定手段により、前記キャンセル手段により実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたと判定されると、前記第２の記憶手段により記憶されたジョブ情報の全てに共通する要素を用いて、前記登録手段により登録された条件情報を更新することを特徴とする請求項２に記載の印刷装置。
4. 前記キャンセル手段は、前記受信手段により受信された印刷ジョブを削除することにより、その印刷の実行をキャンセルすることを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の印刷装置。
5. 印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録ステップと、
   印刷ジョブを受信する受信ステップと、
   前記受信ステップにより受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合するか否かを判定する判定ステップと、
   前記判定ステップにより、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセルステップと、
   前記受信ステップにより受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶ステップと、
   前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成ステップと、
   前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知ステップとを有し、
   前記登録ステップは、前記生成ステップにより生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、
   前記生成ステップは、前記報知ステップにより報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とする印刷ジョブ制御方法。
6. 前記第１の判定ステップにより、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定された場合に、その印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第２の記憶ステップと、
   前記第２の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報を用いて、前記登録ステップにより登録された条件情報を更新する更新ステップとを有することを特徴とする請求項５に記載の印刷ジョブ制御方法。
7. 前記キャンセルステップにより実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたか否かを判定する第２の判定ステップを有し、
   前記更新ステップは、前記第２の判定ステップにより、前記キャンセルステップにより実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたと判定されると、前記第２の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報の全てに共通する要素を用いて、前記登録ステップにより登録された条件情報を更新することを特徴とする請求項６に記載の印刷ジョブ制御方法。
8. 前記キャンセルステップは、前記受信ステップにより受信された印刷ジョブを削除することにより、その印刷の実行をキャンセルすることを特徴とする請求項５〜７の何れか１項に記載の印刷ジョブ制御方法。
9. 印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を記憶媒体に予め登録する登録ステップと、
   受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合するか否かを判定する判定ステップと、
   前記判定ステップにより、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定されると、前記受信手段により受信された印刷ジョブの実行をキャンセルするキャンセルステップと、
   前記受信手段により受信された印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第１の記憶ステップと、
   前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成する生成ステップと、
   前記第１の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報をユーザに報知する報知ステップとをコンピュータに実行させ、
   前記登録ステップは、前記生成ステップにより生成された条件情報を記憶媒体に予め登録し、
   前記生成ステップは、前記報知ステップにより報知されたジョブ情報の中からユーザによって選択されたジョブ情報に基づいて、印刷ジョブの実行をキャンセルするための条件に関わる条件情報を生成することを特徴とするコンピュータプログラム。
10. 前記第１の判定ステップにより、前記受信手段により受信された印刷ジョブが、前記登録ステップにより登録された条件情報に適合すると判定された場合に、その印刷ジョブに関わるジョブ情報を記憶媒体に記憶する第２の記憶ステップと、
    前記第２の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報を用いて、前記登録ステップにより登録された条件情報を更新する更新ステップとを有することを特徴とする請求項９に記載のコンピュータプログラム。
11. 前記キャンセルステップにより実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたか否かを判定する第２の判定ステップを有し、
    前記更新ステップは、前記第２の判定ステップにより、前記キャンセルステップにより実行がキャンセルされた印刷ジョブの数が規定値を超えたと判定されると、前記第２の記憶ステップにより記憶されたジョブ情報の全てに共通する要素を用いて、前記登録ステップにより登録された条件情報を更新することを特徴とする請求項１０に記載のコンピュータプログラム。
12. 前記キャンセルステップは、前記受信手段により受信された印刷ジョブを削除することにより、その印刷の実行をキャンセルすることを特徴とする請求項９〜１１の何れか１項に記載のコンピュータプログラム。

Images