JP5042919B2 - 液体ポット - Google Patents

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Description

この発明は、容器体の側面のハンドルを握った状態で容器体を傾斜させることにより貯留液を注ぎ得るようになった液体ポットに関し、特に、容器体の口部に中栓を装着した状態でハンドル上部の操作部を押すことにより中栓内の弁と外蓋の開閉を行うものに関する。
この種の液体ポットは、上面に口部を有する容器体と、口部に着脱する中栓と、中栓に組み込まれた弁と、容器体に支持された軸回りに口部を開閉する外蓋と、容器体の側面に設けられたハンドルと、ハンドルの上部に設けられた操作部と、操作部の押し操作を蓋の開閉動作及び弁の開閉動作に変換する開閉連動機構とを備えている。ハンドルを握った状態で操作部の押し操作を行い、容器体を傾けて中栓内を通った貯留液が口部から流出する(例えば、特許文献1)。
従来の開閉連動機構は、操作部を第1復帰ばねに抗して容器側に押すと、操作部が中栓に設けられた連動部を第2復帰ばねに抗して押し動し、押し動かされる連動部が外蓋を押すことにより該外蓋が開動停止位置まで回転を行い、同時に、該連動部に設けられたテーパ面が弁に摺接し、この摺接で該弁が第3復帰ばねに抗して開弁位置まで下降するようになっている。容器体を傾けたとき、中栓内を通った貯留液が口部の内面形状に沿って先端縁から離れる。このとき、口部から外蓋に貯留液がかかることを避けるため、外蓋は、開閉連動機構による開動停止位置にある状態で、口部の先端縁を口部内面形状に沿って延長した線と交わらないように設けられている。この種の液体ポットは、この状態で容器体を傾けることが正規の使用方法になっている。
特公平7−77574号公報
しかしながら、この種の液体ポットは、ハンドルを握った状態で操作部の押し操作を行えるため、操作部の押し操作と容器体の傾けが同時に行われたり、容器体を傾けた状態で押し操作が行われたりする誤操作が起こり得る。このため、貯留液を注ぐとき、外蓋が十分に開く前に中栓を通った貯留液が口部から流出し、外蓋の内面にかかる恐れがある。
上記の事情に鑑み、この発明の課題は、ハンドルを握った状態で操作部の押し操作を行えるため、操作部の押し操作と容器体の傾けが同時に行われたり、容器体を傾けた状態で押し操作が行われたりする誤操作時、中栓を通った貯留液が口部から外蓋の内面にかかり難くすることにある。
前記課題を解決するため、この発明は、上面に口部を有する容器体と、前記口部に着脱する中栓と、前記中栓に組み込まれた弁と、前記容器体に支持された軸回りに前記口部を開閉する外蓋と、前記容器体の側面に設けられたハンドルと、前記ハンドルの上部に設けられた操作部と、前記操作部の押し操作を前記外蓋の開閉動作及び前記弁の開閉動作に変換する開閉連動機構とを備え、前記ハンドルを握った状態で前記操作部の押し操作を行い、前記容器体を傾けて前記中栓内を通った貯留液が前記口部から流出するように設けられた液体ポットにおいて、前記開閉連動機構は、前記外蓋の開動作を前記弁の開動作よりも早く開始するように設けられている構成を採用した。
この発明の構成によれば、開閉連動機構が外蓋の開動作を弁の開動作よりも早く開始するため、ハンドルを握った状態で操作部の押し操作を行えるため、操作部の押し操作と容器体の傾けが同時に行われたり、容器体を傾けた状態で押し操作が行われたりする誤操作時、中栓を通った貯留液が口部から外蓋の内面にかかり難くすることができる。
以下、この発明の各実施形態を説明する。
第1実施形態に係る液体ポット(以下、単に「第1実施形態」と略称する。他の実施形態も同じく略称する。)は、前記外蓋と前記容器体に、該外蓋が前記開閉連動機構による開動停止角以上の設定開き角になると接触する係止壁が設けられており、前記設定開き角よりも小さい開き角のときに前記外蓋が前記中栓の上方を覆うように設けられており、前記外蓋の自重開動は、前記係止壁の接触により停止させられ、該接触は、該外蓋に開側回転トルクを与えられることにより該係止壁が弾性変形を生じて外れるようになっているものである。
この種の液体ポットは、容器体内の残液量が少なくなる程に大きく傾ける必要があり、外蓋が自重で勝手に開いていく。また、中栓が露出していると、傾けたまま中栓を外そうとする誤った使用をされる恐れがある。特に、前記の誤った残量が少なくなって流出の勢いが弱まると、中栓を外され易い。開閉連動機構による開動停止角までは外蓋が円滑に開くことが好ましい。しかし、容器体を傾けている間において、開動停止角を越えた開き角を許容する必要はない。
第1実施形態によれば、開動停止角以上の設定開き角で外蓋の自重による開動を停止させ、それより小さい開き角のときは、外蓋が中栓を覆っている。このため、第1実施形態は、容器体を傾けているときに中栓が外されることを防止することができる。このことは、開閉連動機構の破壊を防止する目的にも有効である。また、外蓋が中栓を覆うような大きさにすると、外蓋の開動が見た目に分かり易くなる利点もある。また、第1実施形態は、手で外蓋に開側回転トルクを与えられることにより設定開き角を越えて外蓋を開け、中栓の上方から外して中栓の着脱を行うことができる。
第2実施形態は、前記容器体に設けられた軸支持部は、前記外蓋に設けられた軸を軸方向と直交する一方向から挿入する入れ口を有し、前記軸は、設定開き角以下の開き角のときに前記入れ口に入らず、かつ該設定開き角よりも大きい特定の開き角のときに該入れ口に通すことが可能な異形断面になっているものである。
上記第1実施形態のように外蓋を中栓を覆うように設けると、着脱式にして外蓋の清掃を可能にすることが好ましい。
第2実施形態によれば、外蓋に設けられた軸を異形断面とし、軸支持部の入れ口を空けるだけで外蓋を着脱可能に設けることができる。その入れ口は、外蓋の軸を軸方向と直交する一方向から挿入する形態である。このため、外蓋の軸は、特定の開き角にあるときだけ入れ口から出し入れすることが可能である。ここで、開閉連動機構による開動停止角よりも小さい開き角のときに外蓋の軸が入らない。このため、第2実施形態は、開閉連動機構による外蓋の開閉動中に外蓋の軸が入れ口から出る心配はない。また、第2実施形態は、外蓋を特定の開き角とすれば、外蓋を軸から外した後、中栓を外すことができ、容器体への補液、清掃等を行うことができる。
第3実施形態は、前記外蓋に一対の対向壁が設けられており、前記外蓋に設けられた軸は、前記一対の対向壁の対向壁面に対向相手側に突出するように形成された一対の軸部からなり、前記容器体に設けられた軸支持部は、軸方向反対向側に開放された一対の軸受部からなり、前記外蓋が最大開放角を越えて開側の回転トルクを受けることにより前記対向壁面と前記軸支持部に形成された一対のテーパ面との摺接が発生し、該対向壁のそれぞれが反対向側に存在する逃げ空間に倒れて前記一対の軸部が対応する前記軸受部から軸方向反対向側に抜けるようになっているものである。
第1実施形態のように、中栓の着脱のために外蓋に手で開側の回転トルクを与える場合、誤って外蓋に過大なトルクを与え、外蓋が最大開放角に達しても尚、トルクを受ける恐れがある。その結果、軸支持部が壊れたり、外蓋が壊れたりする恐れがある。
第3実施形態は、外蓋が最大開放角を越えて開側の回転トルクを受けることにより前記一対の軸部が対応する前記軸受部から軸方向反対向側に抜けるため、軸支持部や外蓋の破壊を防止することができる。
特に、第3実施形態は、第2実施形態の構成と組み合わせて採用すれば、過大なトルクで入れ口に一対の軸部が入り込み、軸部が捻じ切られることを防止することができる。
以下、添付図面に基いてこの発明に係る第1実施例に係る液体ポットを説明する(以下、単に「第1実施例」と略称する。他の実施形態も同じく略称する。)。
図1、図2に示すように、液体ポットは、上面に口部11を有する容器体10と、口部11に着脱される中栓20と、中栓20に組み込まれた弁21と、容器体10に設けられた注ぎ口12と、容器体10に支持された軸回りに口部11を開閉する外蓋30と、容器体10の側面に設けられたハンドル40と、ハンドル40の上部に設けられた操作部50と、操作部50の押し操作を外蓋30の開閉動作及び弁21の開閉動作に変換する開閉連動機構とを備えている。ハンドル40を握った状態で操作部50の押し操作を行い、これにより弁21が開き、外蓋30が開いた状態とし、この状態で容器体10を傾けると、中栓20内を通った貯留液が口部11の注ぎ口12から流出するようになっている。
容器体10は、上面に開放口を有する二重断熱容器13と、二重断熱容器13が収まる外容器14とを有している。外容器14は、二重断熱容器13との間に塞ぐ肩部材15を有している。口部11は、肩部材15の内周面と二重断熱容器13の開放口とで形成されている。注ぎ口12は、口部11の周方向一部において側方へ突出するように形成されている。注ぎ口12は、省略することもできる。
外容器14の側面に、ハンドル40が縦向きに固定されている。操作部50は、ハンドル40の上部から露出する操作面をもった押しボタン部材51と、押しボタン部材51のスライド移動を進退方向に案内するスライド案内部52と、押しボタン部材51と一体に進退する押し軸部材53と、押し軸部材53と肩部材15との間に組み込まれた第1復帰ばね54とからなる。
スライド案内部52は、ハンドル40の上部に一体成形されている。押しボタン部材15の前進方向は、ハンドル40側から容器体10側に向かう方向になっている。スライド案内部52は、図2、図3に示すように、押しボタン部材51の両側に突き出た係合部51a、51bが嵌る溝52a、52bを有している。係合部51a、51bは、溝52a、52bの後退方向側の閉塞端に掛かり、押しボタン部材51を第1復帰ばね54に抗して抜け止めする。押し軸部材53は、図1、図2、図4に示すように、中栓20に組み込まれた連動部材60と対向している。
図1中に実線で示すように、外蓋30を閉じ切った状態を開き角0度とする。この状態から、図5(a)に示すように、押しボタン部材51を第1復帰ばね54に抗して容器体10側に押すと、押しボタン部材51と一体に進出する押し軸部材53は、連動部材60を中栓20に組み込まれた第2復帰ばね61に抗して前進方向に押し動かす。やがて、図5(b)に示すように、押し動かされる連動部材60の摺接部62は、外蓋30に設けられた第1テーパ面31に摺接し、図5(c)に示すように、この摺接で外蓋30が開動停止角αまで回転させられる。押しボタン部材51の押し操作が維持される間、外蓋30は、その摺接部62と第1テーパ面31との停止接触により開動停止角αに維持される。押し操作がなくなると、押しボタン部材51及び押し軸部材53は、第1復帰ばね54及び第2復帰ばね61の弾性反発により図3(b)に示すように係合部51a、51bが掛かるまで後退し、図1に示すように外蓋30が開き角0度に戻る。図5(a)に示すように、連動部材60に設けられた第2テーパ面63は、前記第1テーパ面31との摺接を開始する時期よりも遅い時期に弁21の上端部に摺接し、この摺接で弁21が中栓20内に組み込まれた第3復帰ばね22に抗して下降停止位置まで移動する。図5(b)に示すように、弁21のシール面は、下降により中栓20に設けられたシール面から離れる。このとき、容器体10を前進側に傾けると、貯留液を中栓20内の流路を注ぎ口12に向かって流すことができる。図5(c)に示すように、押しボタン部材51の押し操作が維持される間、弁21は、その上端部と第2テーパ面63との停止接触により下降停止位置に維持される。押し操作がなくなり、連動部材60が後退することに伴い、弁21は、第3復帰ばね22の弾性反発により上昇停止位置まで上昇する。図1に示すように、開き角0度のとき、弁21は上昇停止位置にある。第1実施例の開閉連動機構は、この一連の動作を行うことにより、操作部50の押し操作を外蓋30の開閉動作及び弁21の開閉動作に変換する。
上述の構成を有する第1実施例は、連動部材60が前進するとき、外蓋30の第1テーパ面31と摺接部62との摺接開始が弁21と第2テーパ面63の摺接開始よりも先に生じ、外蓋30の開動作を弁12の開動作よりも早く開始する。したがって、第1実施例は、ハンドル40を握った状態で操作部50の押し操作と容器体10の傾けが同時に行われたり、容器体10を傾けた状態で押し操作が行われたりする誤操作時、中栓20を通った貯留液が注ぎ口12から外蓋30の内面にかかり難くすることができる。
また、第1実施例は、図5(c)に示すように、外蓋30と容器体10に、外蓋30が前記開閉連動機構による開動停止角αになると接触する係止壁32、16が設けられている。外蓋30側の係止壁32は、突片状に設けられている。外蓋30の自重開動は、係止壁32、16の接触により停止させられるようになっている。外蓋30は、図示から明らかなように、開動停止角αに定められた設定開き角よりも小さい開き角のときに中栓20の上方を覆うように設けられている。このため、第1実施例は、容器体10を傾けているときに中栓20が外されることを防止することができる。このことは、開閉連動機構を構成する連動部材60や押し操作軸53の破壊防止にも有効である。また、外蓋30が中栓20を覆うような大きさのため、外蓋30の開動が見た目に分かり易くなる利点もある。
図6に示すように、係止壁32、16の接触は、外蓋30に開側回転トルクを与えられることにより、主として係止壁32が弾性変形を生じて外れるようになっている。これは、容器体10側の係止壁16に剛性を要するためである。図6に示すように、係止壁32、16の接触が外れると、図1中に二点鎖線で示すように外蓋30を最大開放角まで開くことができる。
図2、図6に示すように、外蓋30は、着脱式になっている。具体的には、外蓋30に一対の対向壁33a、33bが設けられている。外蓋30に設けられた軸は、一対の対向壁33a、33bの対向壁面に対向相手側に突出するように形成された一対の軸部34a、34bからなる。容器体10の肩部材15に設けられた軸支持部は、軸方向反対向側に開放された一対の軸受部17a、17bからなる。軸受部17a、17bは、対応する軸部34a、34bを軸方向と直交する一方向から挿入する入れ口18a、18bを有している。前記一方向は、外蓋30の着脱作業性に優れる上下方向に設定されている。一対の軸部34a、34bは、設定開き角α以下の開き角のときに入れ口18a、18bに入らず、かつ設定開き角αよりも大きい特定の開き角のときに該入れ口18a、18bに通すことが可能な異形断面になっている。このため、第1実施例は、開閉連動機構による外蓋30の開閉動中に一対の軸部34a、34bが入れ口18a、18bから出る心配はない。また、外蓋30を特定の開き角にすれば、外蓋30を外した後、中栓20を外すことができる。図6中に二点鎖線で示すように、外蓋30を水平に対して特定の開き角と同じ傾き姿勢とすれば、入れ口18a、18bの上方から一対の軸部34a、34bを入れ口18a、18bに通し、一対の軸受部17a、17bに入ってから外蓋30を閉じることにより外蓋30を取り付けることができる。
図7(a)、(b)に示すように、入れ口18a、18bは、軸方向対向側の側面を閉塞されている。その閉塞部にテーパ面19a、19bが形成されている。図7(a)中に実線で示すように、外蓋30が最大開放角を越えて開側の回転トルクを受けると、外蓋30が弾性変形を生じてハンドル40の上端を当り、そこを支点に一対の軸部34a、34bが入れ口18a、18bに入ろうとする。その結果、図7(b)、(c)に示すように、一対の軸部34a、34bの対向側端部と、一対のテーパ面19a、19bとの摺接が発生する。これにより、図7(a)、(c)に示すように、一対の対向壁33a、33bのそれぞれが、反対向側に存在する逃げ空間35a、35bに倒れて一対の軸部34a、34bが対応する軸受部17a、17bから軸方向反対向側に抜ける。このため、第1実施例は、軸受部17a、17bの入れ口18a、18b付近の割れ、外蓋30の凹みや割れ等の破壊を防止することができる。また、第1実施例は、過大なトルクで入れ口18a、18bに一対の軸部34a、34bが入り込み、軸部34a、34bが捻じ切られることを防止することができる。
なお、開閉連動機構は、第1実施例のようなものに限定されず、外蓋30の開動作を弁21の開動作よりも早く開始することができる限り、適宜に変更することができる。
一例として、図8、図9に第2実施例を示す。なお、以下、第1実施例との相違点を述べる。図8に示すように、外蓋30は、開き角0度のとき、第1付勢ばね71で開側回転トルクを付与されている。このとき、外蓋30は、中栓20に設けられた第1連動部材72により開動が規制されている。第1連動部材72は、規制解除側に回転するように第2付勢ばね73により付勢されている。第1連動部材72は、中栓20に設けられた第2連動部材74により解除側回転が規制されている。図9(a)に示すように、操作部50の押し操作が行われ、第2連動部材74が復帰ばね75に抗して前進すると、やがて第1連動部材72の回り止め規制が外れる。その結果、第1連動部材72は、付勢ばね73の弾性反発で回転を始め、これに伴って、外蓋30は第1付勢ばね71の弾性反発で開動を開始する。第1連動部材72の回り止め規制が外れ、外蓋30の開動が開始された後に、図9(b)に示すように、第2連動部材74に設けられたテーパ面76が弁77の摺接部78に摺接し、その摺接により弁77が下降停止位置まで下降する。このため、第2実施例は、上記の誤操作時、中栓20を通った貯留液が注ぎ口12から外蓋30の内面にかかり難くすることができる。
なお、弁77は、前掲の特許文献1のような周知のプッシュ・プッシュ機構になっており、操作部50の押し操作がなくなっても下降停止位置に自動的に維持される。再度、操作部50の押し操作が行われることにより、弁77が復帰ばね79により上昇停止位置まで戻される。この上昇により、第1連動部材72が弁77により突かれ、先の規制解除側の回転と逆向きに回転させられ、図8に示すように、外蓋30の開動が規制された状態に戻る。
図10、図11に第3実施例を示す。第3実施例の操作部80は、ハンドル40の上部に水平軸回りに回動可能に支持された押しボタン部材81と、肩部材15に上下動可能に支持された第1連動部材82とからなる。図11(a)に示すように、押しボタン部材81を押し下げると、第1連動部材82が下降停止位置から上昇させられる。その結果、中栓20に水平軸回りに回動可能に支持された第2連動部材83が回転し、外蓋30の摺接部84を蹴り上げ、これにより、外蓋30が開動を開始する。前記の蹴り上げが開始された後、第2連動部材83は、図11(b)に示すように、弁85の押し下げを開始する。このため、第2実施例は、上記の誤操作時、中栓20を通った貯留液が注ぎ口12から外蓋30の内面にかかり難くすることができる。なお、押しボタン部材81の押し操作が維持されている間、第2連動部材83の回転角が維持され、押し操作がなくなると、弁85の復帰動により第1連動部材82等の復帰が行われる。
図12、図13に第4実施例を示す。第4実施例の操作部90は、第1実施例と同じくスライド式の押しボタン部材91と、プッシュ・プッシュ機構とされた押し軸部材92と、肩部材15に上下動可能に支持された第1連動部材93とからなる。図13(a)に示すように、押しボタン部材91を押すと、第1連動部材93のテーパ面94に押し軸部材92の先端部が摺接し、この摺接で第1連動部材93が下降停止位置から上昇させられる。その結果、中栓20に水平軸回りに回動可能に支持された第2連動部材95が回転し、外蓋30の摺接部96を蹴り上げ、これにより、外蓋30が開動を開始する。前記の蹴り上げが開始された後、第2連動部材95は、図13(b)に示すように、弁97の押し下げを開始する。このため、第4実施例は、上記の誤操作時、中栓20を通った貯留液が注ぎ口12から外蓋30の内面にかかり難くすることができる。なお、押しボタン部材91を再び押すと、押し軸部材92が後退する結果、第1連動部材93が下降停止位置に落下し、弁97の復帰動により第2連動部材95が復帰するようになっている。
第1実施例に係る液体ポットの縦断側面図 図1の要部分解斜視図 aは図1の操作部の一部切欠き側面図、bは図1の操作部の一部切欠き平面図 図1の中栓の分解斜視図 aは図1の状態から外蓋が開動を開始したときの作用図、bは前記aの状態から弁が開動を開始したときの作用図、cは外蓋が開動停止位置にあるときの作用図 図2の容器体の軸支持部の作用を示す一部切欠き側面図 aは図6の軸受部の作用を示す一部切欠き側面図、bは前記aの状態で軸部と軸受部の関係を示す要部断面図、cは図6のテーパ面の作用を示す要部断面図 第2実施例に係る液体ポットの要部縦断側面図 aは図8の状態から外蓋が開動を開始したときの作用図、bは前記aの状態から弁が開動を開始したときの作用図 第3実施例に係る液体ポットの要部縦断側面図 aは図10の状態から外蓋が開動を開始したときの作用図、bは前記aの状態から弁が開動を開始したときの作用図 第4実施例に係る液体ポットの要部縦断側面図 aは図12の状態から外蓋が開動を開始したときの作用図、bは前記aの状態から弁が開動を開始したときの作用図
符号の説明
10 容器体
11 口部
12 注ぎ口
13 二重断熱容器
14 外容器
15 肩部材
16、32 係止壁
17a、17b 軸受部
18a、18b 入れ口
19a、19b テーパ面
20 中栓
21、77、85、97 弁
22 第3復帰ばね
30 外蓋
31 テーパ面
33a、33b 対向壁
34a、34b 軸部
35a、35b 逃げ空間
40 ハンドル
50、80、90 操作部
51、81、91 押しボタン部材
51a、51b 係合部
52 スライド案内部
52a、52b 溝
53、92 押し軸部材
54 第1復帰ばね
60 連動部材
61 第2復帰ばね
62、78、84、96 摺接部
71 第1付勢ばね
72、82、93 第1連動部材
73 第2付勢ばね
74、83、95 第2連動部材
75、79 復帰ばね
76、94 テーパ面

Claims (4)

  1. 上面に口部を有する容器体と、前記口部に着脱される中栓と、前記中栓に組み込まれた弁と、前記容器体に支持された軸回りに前記口部を開閉する外蓋と、前記容器体の側面に設けられたハンドルと、前記ハンドルの上部に設けられた操作部と、前記操作部の押し操作を前記外蓋の開閉動作及び前記弁の開閉動作に変換する開閉連動機構とを備え、前記ハンドルを握った状態で前記操作部の押し操作を行い、前記容器体を傾けて前記中栓内を通った貯留液が前記口部から流出するようになっている液体ポットにおいて、前記開閉連動機構は、前記外蓋の開動作を前記弁の開動作よりも早く開始するように設けられていることを特徴とする液体ポット。
  2. 前記外蓋と前記容器体に、前記開閉連動機構による開動停止角以上の設定開き角で該外蓋の自重による開動を停止させる係止壁が設けられており、前記設定開き角よりも小さい開き角のときに前記外蓋が前記中栓の上方を覆うように設けられており、前記外蓋の自重開動は、前記係止壁の接触により停止させられ、該接触は、該外蓋に開側回転トルクを与えられることにより該係止壁が弾性変形を生じて外れるようになっており、該外蓋を前記中栓の上方から外すように開け、該中栓の着脱を行うことができる請求項1に記載の液体ポット。
  3. 前記容器体に設けられた軸支持部は、前記外蓋に設けられた軸を軸方向と直交する一方向から挿入する入れ口を有し、前記軸は、設定開き角以下の開き角のときに前記入れ口に入らず、かつ該設定開き角よりも大きい特定の開き角のときに該入れ口に通すことが可能な異形断面になっている請求項2に記載の液体ポット。
  4. 前記外蓋に一対の対向壁が設けられており、前記外蓋に設けられた軸は、前記一対の対向壁の対向壁面に対向相手側に突出するように形成された一対の軸部からなり、前記容器体に設けられた軸支持部は、軸方向反対向側に開放された一対の軸受部からなり、前記外蓋が最大開放角を越えて開側の回転トルクを受けることにより前記対向壁面と前記軸支持部に形成された一対のテーパ面との摺接が発生し、該対向壁のそれぞれが反対向側に存在する逃げ空間に倒れて前記一対の軸部が対応する前記軸受部から軸方向反対向側に抜けるようになっている請求項2又は3に記載の液体ポット。
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