JP5041418B2 - 巻付け型光ファイバケーブルの収納部材 - Google Patents

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Description

本発明は、送電線に巻付けて布設される巻付け型光ファイバケーブルの収納部材に関する。特に、巻付け型光ファイバケーブルの巻付け及び接続作業において、巻付け型光ファイバケーブルの余長部の長さを調整して、布設作業を効率良く実行させるものである。また、送電線が電力線であるとき、電圧階級や電力線の本数(導体数)、取付け位置等によっては、巻付け型光ファイバケーブルの接続箱からのコロナ発生を防止することが可能な巻付け型光ファイバケーブルの収納部材に関する。
従来、架空送電線路に沿って光通信用の光ファイバケーブルを布設する方式として、架空地線の内部に光ファイバケーブルを収納する方式(光ファイバ内蔵型架空地線)と、架空地線の外周に巻付けて布設する方式とが、一般的である。両方式とも、接地電位にある架空地線を利用する方式であるので、途中で光ファイバケーブルを接続する場合には、鉄塔に接続箱を直接固定して、その中に少なくとも光ファイバケーブルの接続部を収納するようにしている。
近年、架空地線に限らず電力線に光ファイバケーブルを巻付けて布設することが検討されている。例えば、特許文献1では、光ファイバケーブルの端部をループ状にして収納する光ファイバケーブル余長収納部の上部に懸垂支持体への取付け部を一体となるように設けたケース本体と、光ファイバケーブル接続部収納ボックスとからなる架空送電線巻付け布設光ファイバケーブルの懸垂式接続箱が提案されている。また、特許文献2には、コロナ発生を抑制(低減)させた巻付け型光ファイバケーブルが提案されている。
特許第2934091号公報 特開2007−233108号公報
特に、電力線への巻付け型光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合には様々な問題が発生することが予想される。
電力線の外周に巻付け型光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合、接続用に接続箱を設けるが、この接続箱を取付けることにより、電圧階級や電力線の本数(導体数)、取付け位置等によっては、接続箱によるコロナ放電が発生してしまう。このコロナ放電には音を伴っており、架空送電線の架設地周辺においては、コロナ放電の音(以下、コロナ騒音と呼ぶ)による苦情が発生する場合がある。
また、架空地線や電力線の外周に光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合、巻付け作業や接続作業の効率化を図るため、予め設定した余長や接続余長等をおおまかに決めて作業を行うことが通常であり、また、巻付け作業等から余長が生じる場合(巻付け装置の任意に設定した張力により生じる巻付け型光ファイバケーブルの弾性伸び分の余長、あるいは、電線の外径がマイナス公差の場合に生じる余長、等)もあることから、接続作業を終了したときに、光ファイバケーブルの余長を適切に収納(処理)しないと、例えば、接続箱や電力線と衝突をして光ファイバケーブルに損傷を与えてしまうという問題点もあった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、巻付け型光ファイバケーブルの巻付け及び接続作業において、巻付け型光ファイバケーブルの余長部の長さを調整して、布設作業を効率良く実行させることが可能な巻付け型光ファイバケーブルの収納部材を提供することを目的とする。また、送電線が電力線であるときに、電圧階級や電力線の本数(導体数)、取付け位置等によっては、巻付け型光ファイバケーブルの接続箱からのコロナ発生を防止することが可能な巻付け型光ファイバケーブルの収納部材を提供することを目的とする。
上述した従来の問題点を解決すべく下記の発明を提供する。
本発明の第1の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材は、送電線の外周に巻付けて布設される巻付け型光ファイバケーブルの少なくとも接続部を収納する接続箱であって、該接続箱に引き込まれる前記巻付け型光ファイバケーブルを収納する収納部材を設け、前記収納部材における巻付け型光ファイバケーブルを収納する形状は、前記巻付け型光ファイバケーブルの許容曲げ径以上の少なくとも2個の湾曲部、及び、対向する概ね平行な少なくとも2個の直線部を有し、前記湾曲部と前記直線部とを組み合せてなる環状な形状であり、少なくとも1個の前記湾曲部を前記直線部の直線方向に沿って移動させて、前記巻付け型光ファイバケーブルを収納する長さである収納長を調整する収納長調整機構を備えていることを特徴とする。
これにより、送電線の外周に巻付け型光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合に、巻付け型光ファイバケーブルの予め設定した余長や接続余長等を調整することができる。即ち、予め設定した余長や接続余長等をおおまかに決めて、巻付け作業や接続作業をすることができることから、巻付け型光ファイバケーブルの布設作業効率を向上させることができる。また、収納長を調整することにより、余分なたるみのない巻付け型光ファイバケーブルの布設を実施することができる。
本発明の第2の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材は、本発明の第1の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材において、前記直線方向が、前記送電線の長手方向に対して平行及び/又は垂直な方向であることを特徴とする。
これにより、巻付け型光ファイバケーブルの曲げや応力を加えることなく、より円滑に、巻付け作業や接続作業を実行することができる。
本発明の第3の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材は、本発明の第1または2の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材において、前記巻付け型光ファイバケーブルの引き込み及び/または引き出しをする開口部を少なくとも有した概ね筒状の形状であり、前記巻付け型光ファイバケーブルを挿通させて収納することを特徴とする。
これにより、簡単な構造とした、巻付け型光ファイバケーブルの収納部材を提供することができる。また、巻付け型光ファイバケーブルの引き込み及び/または引き出し作業を容易に実行することができる。
本発明の第4の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材は、本発明の第3の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材において、前記巻付け型光ファイバケーブルの移動及び/又は振動を抑制する緩衝部材を、内部に1個または複数個備えていることを特徴とする。
これにより、収納部材の内部における巻付け型光ファイバケーブルの移動及び/又は振動によって生ずる巻付け型光ファイバケーブルの損傷を防止することができる。また、例えば、複数本の巻付け型光ファイバケーブルを布設する場合に、巻付け型光ファイバケーブルを取り巻く緩衝部材の色を、巻付け型光ファイバケーブル毎に変えることにより、布設されている巻付け型光ファイバケーブルを視覚的に容易に識別することができる。また、柱状や球状の緩衝部材の側面に溝や内部に穴を設けることにより、巻付け型光ファイバケーブルを略整列して収納することができるとともに、巻付け型光ファイバケーブルの移動及び/又は振動を防止することができる。
本発明の第5の態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材は、本発明の第1から4のいずれか1つの態様にかかる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材において、導電性の材料からなることを特徴とする。
これにより、接続箱と収納部材とを電気的、機械的に接続すれば同電位にすることができ、収納部材が絶縁性材料の場合に生じ得る、接続箱及び/又は収納部材の帯電により、人が接触したときに発生する接続箱及び/又は収納部材からの放電を防止できる。
本発明によれば、送電線の外周に巻付け型光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合に、巻付け型光ファイバケーブルの予め設定した余長や接続余長等を調整することができる。即ち、接続余長をおおまかに決めて、巻付け作業や接続作業をすることができることから、巻付け型光ファイバケーブルの布設作業効率を向上させることができる。
また、収納長を調整することにより、余分なたるみのない巻付け型光ファイバケーブルの布設を実施することができる。例えば、巻付け作業等から余長が生じる場合(巻付け装置の任意に設定した張力により生じる巻付け型光ファイバケーブルの弾性伸び分の余長、あるいは、電線の外径がマイナス公差の場合に生じる余長、等)もあることから、接続作業を終了したときに、光ファイバケーブルの余長を適切に収納(処理)できるので、例えば、接続箱や電力線と衝突をして光ファイバケーブルに損傷を与えてしまうということを防止できる。
また、電力線の外周に光ファイバケーブルを巻付けて布設する場合に設けられる接続箱によるコロナ放電を抑制するとともにコロナ騒音を防止することができる。即ち、巻付け型光ファイバケーブルの収納部材によって、接続箱による電界を緩和し、コロナ放電を発生させない、または、抑制することができる。また、電界緩和の設計や電界緩和の調整を収納部材ですれば良いので、接続箱を電力線の任意の位置に直接取付けられることができる。また、万一、巻付け型光ファイバケーブルが径間途中で断線した際に、接続箱を増やすことで、全径間を張り替えることなく、補修作業を行うことができる。
この発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと同等なもので置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明を適用可能なる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材の外観図の一例である。図1(a)は、巻付け型光ファイバケーブルの収納部材の正面図であり、図1(b)は、巻付け型光ファイバケーブルの収納部材の裏面図であり、図1(c)は、図1(a)及び図1(b)のA−A線における断面図であり、図1(d)は、図1(a)及び図1(b)のB−B線における側面図である。以下、巻付け型光ファイバケーブルを光ケーブルと呼ぶ。
図1に示すように、収納部材10は、U字(湾曲)管状の2つの収納リング11と直管状の2つのスライドパイプ12とから構成され、一方の収納リング11の端部の開口と他方の収納リング11の端部の開口とに1つのスライドパイプ12の両端がそれぞれ差し込まれて、1つの環状な形状を形成している。ここで、収納リング11の内径よりもスライドパイプ12の外径を小さくする。また、収納リング11には、接続箱に固定するための収納リング固定板13が取付けられている。
また、収納リング11をスライドさせることにより収納リング11の内部に存在するスライドパイプ12の直線部20を、少なくとも1つの収納リング11をスライドさせて長さを調整する。即ち、収納部材10に収納される光ケーブルの収納長を、光ケーブルの余長部の長さに対応して調整する。また、スライドパイプ12(直線部20)の長さを設定することにより、収納リング11のスライド幅(距離)を任意とすることでき、収納部材10の大きさを調整できる。
次に、収納リング11、スライドパイプ12、及び収納リング固定板13を説明する。図2は、図1のQ部における収納リング11の詳細図の一例である。図2(a)は、裏面を示し、図2(b)は、図1(b)のC−C線における側面図であり、図2(c)は、図2(b)のD−D線における断面図であり、図2(d)のE−E線における断面図である。
図1及び図2に示すように、収納リング11は、光ケーブルを挿通できるように中空になっている。また、光ケーブルの取り込み及び引き出しを行うときに利用する開口したケーブル導入口21と、光ケーブルの収納長を調整するときに収納リング11をスライドさせることが可能な範囲を限定するためのリングスライド穴22とが設けられている。
このリングスライド穴22を利用して、リングスライド穴22のX方向の長さLだけ、1個の収納リング11でX方向に伸縮させることができる。従って、図1に示すような2個の収納リング11で構成されている場合は、リングスライド穴22のX方向の長さLの両側分の長さ(L×2)をスライドして、収納部材10の大きさを調整できる。また、リングスライド穴22は、後述の図5で説明するようにボルトを通過させるものである。
図3は、スライドパイプ12の詳細図の一例である。図3(a)は、裏面を示し、図3(b)は、断面図である。
図1及び図3に示すように、スライドパイプ12は、光ケーブルを挿通できるように中空になっている。また、光ケーブルの取り込み及び引き出しを行うときに利用する開口したケーブル導入口23が設けられている。スライドパイプ12は、2個の収納リング11のそれぞれに固定された後述の図5で説明するスライド固定板27によって挟まれて固定される。また、スライドパイプ12には、収納リング11をスライドさせるときの限界を視覚的に認識させるためのスライド限界マーク31が設けられている。収納リング11をスライドさせて光ケーブルの収納長を長くするとき、スライド限界マーク31が現れるところまでスライドさせることができる。
また、図3においては、収納部材10の大きさを確定したあと、スライドパイプ12を回転させて、後述の図5で説明するリングスライド穴22とケーブル導入口23の位置を任意に合せ、ボルトを通過させるようにしてもよい。また、スライドパイプ12を回転させることにより、収納リング11のケーブル導入口21がふさがれるので、少なくともスライドパイプ12の長さの範囲においては、図5のケーブル飛出防止板25と固定板29と止めボルト28を不要とすることもできる。
図4は、図3と異なるスライドパイプ12の詳細図の一例である。図4(a)は、裏面を示し、図4(b)は、図1(b)のC−C線における側面図であり、図4(c)は、図4(b)のF−F線における断面図であり、図4(d)のG−G線における断面図である。
図4に示すものは、図3のスライドパイプ12に、さらにスライドパイプ穴30が設けられている場合のスライドパイプ12である。図4においては、収納部材10の大きさを確定したあと、スライドパイプ12を回転させて、後述の図5で説明するリングスライド穴22とスライドパイプ穴30の位置を任意に合せ、ボルトを通過させるようにする。また、スライドパイプ12を回転させることにより、収納リング11のケーブル導入口21がふさがれるので、少なくともスライドパイプ12の長さの範囲においては、図5のケーブル飛出防止板25と固定板29と止めボルト28を不要とすることもできる。
図5は、図1のR部の断面分解図の一例である。図5に示すように、収納リング固定板13には、光ケーブルを収納部材10に導くためのケーブルガイド24が取付けられている。
また、収納リング11をスライドさせて光ケーブルの収納長を調整した後のスライドリング11の位置の固定は、スライド固定板27と固定ボルト26を利用して、リングスライド穴22を通してボルト締めにて実行される。このとき、収納リング固定板13も収納リング11に一括して固定する。
また、ケーブル導入口21から収納リング11の内部に導入された光ケーブルが、ケーブル導入口21から収納リング11の外部に出ないように、ケーブル飛出防止板25が収納リング11の所定の位置に取付けられている。ケーブル飛出防止板25の取付けは、固定板29と止めボルト28を利用して、ケーブル導入口21を通してボルト締めにて実行される。
次に、収納リング11のスライドによる光ケーブルの収納長の調整について説明する。図6は、光ケーブルの収納長の調整を説明するための図である。
図6に示すように、収納リング11をX方向にスライドさせることにより、収納部材10がX方向に形状が伸縮変化する。図6の場合は、収納部材10の外形のX方向の長さがl1からl2に拡大し、光ケーブルの収納長が、「(l2−l1)×2」だけ伸びる。
従って、巻付け作業や接続作業をする場合、収納部材10の外形のX方向の長さの最小値をlminとし、最大値をlmaxとしたとき、光ケーブルの収納長を「(lmax−lmin)×2」の調整範囲とするように、光ケーブルの接続余長を大まかなに決めることができる。また、収納部材10(収納リング11及びスライドパイプ12)内を、周回させることにより、余長を収納するようにできるとともに、光ケーブルを適当な位置から引き出して、接続箱53に導くことができる。
次に、収納部材10に収納された光ケーブルの状態について説明する。図7は、光ケーブルの布設状態を説明するための一例を示した図である。図8は、収納部材10を接続箱に取付けた状態を示した図の一例である。図8(a)は、取付け状態の正面図であり、図8(b)は、取付け状態の断面図である。
図7に示すように、光ケーブル50が送電線51に巻付けられて布設され、光ケーブル50の接続部65が接続箱53に収納されている。また、この光ケーブル50の巻付け作業や接続作業をするときの、光ケーブル50の余長部が、接続箱53に取付けられた収納部材10に収納される。また、接続箱53は、送電線51に把持金具57によって取付けられる。
ここで、収納部材10の収納リング11及びスライドパイプ12の内部に光ケーブル50を挿通させて収納するが、緩衝部材(図示せず)を、収納リング11及びスライドパイプ12の任意の内部の位置に設け、光ケーブル50の移動や振動を抑制する。
また、光ケーブル50を布設する場合には、光ケーブル50を巻付けた送電線51の振動防止等のためにダンパ52が送電線51に取付けられている。また、端末固定金具55によって、一方の光ケーブル50を送電線51に固定し、他方の光ケーブル50を保護する保護管54の端末と他方の光ケーブル50を送電線51に端末固定金具56によって固定している。
また、図8に示すように、送電線51が単導体や複導体の電力線であるときの接続箱53のコロナ発生防止等のための電界緩和機能を、収納部材10に持たせるため、収納部材10は、X方向が送電線51の長手方向としたとき、2個の収納部材10のそれぞれの裏面が接続箱53の正面及び裏面に対向するように、かつ、収納部材10の裏面がX方向(長手方向)と平行になるように、接続箱53に取付けられている。また、接続箱53は、送電線51に把持金具57によって取付けられる。
ここで、収納部材10の伸縮方向が長手方向になるように取付けられ、収納部材10は、正面外形の大きさが送電線51への取付け部を含めた接続箱53の正面外形の大きさと同じか、あるいはその大きさより大きくなるような形状になっている。また、好ましくは、導電性の材料で収納部材10を形成する。
図1から図8にて説明したように、送電線51の外周に光ケーブル50を巻付けて布設する場合に、収納リング11をスライドさせることにより収納部材10の形状を変形させることにより、即ち、光ケーブル50の余長部を収納部材10に収納させるとともに、接続箱53のコロナ発生防止等のための電界緩和(含む、シールド(遮蔽))機能を満足させることができる。
即ち、収納部材10を接続箱53に取付けて使用することにより、光ケーブル50の接続余長をおおまかに決めて、巻付け作業や接続作業をすることができることから、光ケーブル50の布設作業効率を向上させることができる。また、接続箱53による電界を緩和し、コロナ発生を防止することができる。また、電界緩和の設計や電界緩和の調整を収納部材ですれば良いので、接続箱53を電力線の任意の位置に直接取付けられることができる。また、接続箱53を増やす(任意の位置に取付ける)ことで、例えば、光ケーブル50が径間途中で断線した際に、全径間を張り替えることなく、補修作業を行うことができる。
図1に示したように、上述の収納部材10は、2個の収納リング11と2個のスライドパイプ12とによって、X方向に形状を伸縮させるような構造であったが、X方向及び/又はY方向に形状を伸縮させるような構造であっても良い。図9は、X方向及び/又はY方向に形状を伸縮させる収納部材70の外観図の一例である。
図9に示すように、収納部材70は、4個の収納リング71と4個のスライドパイプ72とによって構成される。隣り合う2個の収納リング71をX方向及び/又はY方向に同じ量だけスライドさせることにより、収納部材70の形状をX方向及び/又はY方向に変形させて、収納部材70に収納される光ケーブルの収納長を、光ケーブルの余長部の長さに対応して調整する。また、例えば、X方向及び/又はY方向の長さを調整することで、収納部材70を略円形に調整できる。また、Y方向の2個のスライドパイプ72を長尺とすれば、X方向よりY方向が大きい収納部材70とすることできる。
また、図8に示したように、送電線51が単導体や複導体の電力線であるとき、上述の収納部材10の接続箱53への取付けは、2個の収納部材10のそれぞれの裏面が接続箱53の正面及び裏面に対向するように、かつ、収納部材10の裏面がX方向(送電線51の長手方向)と平行になるようにして、接続箱53による電界を緩和しているが、1個の収納部材10によって、接続箱53による電界を緩和するような収納部材10の接続箱53への取付け方法もある。
図10は、1個の収納部材10によって、接続箱53による電界を緩和する場合の収納部材10の接続箱53への取付け状態を示した図の一例である。図10(a)は、取付け状態の正面概略図であり、図10(b)は、取付け状態の断面概略図である。
図10に示すように、接続箱53の鉛直下側の側面と収納部材10の裏面が対向するように、かつ、収納部材10の裏面がX方向(送電線51の長手方向)と平行になるようにして、収納部材10は接続箱53に取付けられている。また、接続箱53は、送電線51に把持金具57によって取付けられる。なお、収納部材10は、正面外形の大きさが接続箱53の鉛直下側の側面の正面外形の大きさと同じか、大きくなるような形状になっている。
また、図8及び図10に示した接続箱53及び収納部材10の送電線51の取付けは、送電線51が単導体や複導体の電力線である場合で、送電線51が4導体以上の電力線である場合は、少なくとも接続箱53を多導体の等価な電界の内側に取付ける。さらに、接続箱53及び収納部材10を多導体の等価な電界の内側に取付けてよい。
図11は、多導体の電力線51における接続箱53及び収納部材10の取付け位置を示す図の一例である。図11(a)は4導体の電力線の場合、1本の電力線に接続箱53(及び収納部材10)を取付けした例である。
なお、図11(b)は4導体の電力線の場合、図11(c)は6導体の電力線の場合に、複数の電力線が形成する等価的な電界60の内側に、電力線51の長手方向と垂直な面上での接続箱53及び収納部材10の取付け位置を示す。なお、図11(c)では、接続箱53の側方と下方に収納部材10を有する例である。このようにすると、接続箱53はコロナを発生させるような電圧が生じないため、電界を緩和しなくてもよい。したがって、収納部材10は電界を緩和する機能を持たない、つまり、絶縁体の材料で構成してもよい。また、接続箱53も絶縁体の材料で構成してよい。
また、図12は、6導体の電力線のスペーサ80の一例であり、フレーム81の所定位置に電力線を把持するクランプ82が付いており、フレーム81に取付け治具83を介して接続箱53並びに収納部材が取付けられる。このようにすると、既に電力線に付いているスペーサ80に、接続箱53並びに収納部材10が取付けできる。また、新規のスペーサ80を付けることによって、任意の位置に接続箱53並びに収納部材10を取付けることができる。
また、図13に示すように、4導体、6導体、8導体の電力線へは、任意の2本の電力線51を複導体のスペーサ86やスペーサに類似した形状の付属品により、任意の位置に接続箱53並びに収納部材10を取付けることができるようにしてもよい。尚、図13は、電力線51a〜51fからなる6導体の場合を例に挙げている。電力線51aおよび51bにスペーサ86が付けられており、スペーサ86に接続箱53並びに収納部材10が取付けられている。
また、収納部材は、内径を大きくすることにより、巻付け型光ファイバケーブルを収納する本数を多くすることができる。例えば、4導体の電力線うち、1本の電力線に巻付け型光ファイバケーブルを2本(条)、残る3本へは1本(条)を巻付けた場合、1つの収納部材に10本を収容できるようにしてもよい。また、2つの収納部材を設け、接続を行う一対の巻付け型光ファイバケーブルそれぞれに本数を分割して収納するようにしてもよい。
また、上述した収納部材10の収納リング11及びスライドパイプ12において、水抜きや軽量化のために、複数の孔をあけても良いし、メッシュ状の材料にて形成しても良い。
本発明を適用可能なる巻付け型光ファイバケーブルの収納部材の外観図の一例である。 図1のQ部における収納リング11の詳細図の一例である。 スライドパイプ12の詳細図の一例である。 スライドパイプ12の詳細図の別の一例である。 図1のR部の断面分解図の一例である。 光ケーブルの収納長の調整を説明するための図である。 光ケーブルの布設状態を示す図である。 収納部材10を接続箱に取付けた状態を示した図の一例である。 X方向及び/又はY方向に形状を伸縮させる収納部材70の外観図の一例である。 収納部材10を接続箱に取付けた状態を示した図の別の一例である。 多導体の電力線51における接続箱53及び収納部材10の取付け位置を示す図の一例である。 多導体の電力線51におけるスペーサ80への接続箱53及び収納部材10の取付けの一例である。 多導体の2本の電力線51間に取付けたスペーサ86への接続箱53及び収納部材10の取付けの一例である。
符号の説明
10 収納部材
11 収納リング
12 スライドパイプ
13 収納リング固定板
20 直線部
21 ケーブル導入口
22 リングスライド穴
23 ケーブル導入口
24 ケーブルガイド
25 ケーブル飛出防止板
26 固定ボルト
27 スライド固定板
28 止めボルト
29 固定板
30 スライドパイプ穴
31 スライド限界マーク
50 光ケーブル
51 送電線(電力線)
53 接続箱

Claims (5)

  1. 送電線の外周に巻付けて布設される巻付け型光ファイバケーブルの少なくとも接続部を収納する接続箱であって、
    該接続箱に引き込まれる前記巻付け型光ファイバケーブルを収納する収納部材を設け、
    前記収納部材における巻付け型光ファイバケーブルを収納する形状は、前記巻付け型光ファイバケーブルの許容曲げ径以上の少なくとも2個の湾曲部、及び、対向する概ね平行な少なくとも2個の直線部を有し、前記湾曲部と前記直線部とを組み合せてなる環状な形状であり、
    少なくとも1個の前記湾曲部を前記直線部の直線方向に沿って移動させて、前記巻付け型光ファイバケーブルを収納する長さである収納長を調整する収納長調整機構を備えていることを特徴とする巻付け型光ファイバケーブルの収納部材。
  2. 前記直線方向が、前記送電線の長手方向に対して平行及び/又は垂直な方向であることを特徴とする請求項1に記載の巻付け型光ファイバケーブルの収納部材。
  3. 前記巻付け型光ファイバケーブルの引き込み及び/または引き出しをする開口部を少なくとも有した概ね筒状の形状であり、前記巻付け型光ファイバケーブルを挿通させて収納することを特徴とする請求項1または2に記載の巻付け型光ファイバケーブルの収納部材。
  4. 前記巻付け型光ファイバケーブルの移動及び/又は振動を抑制する緩衝部材を、内部に1個または複数個備えていることを特徴とする請求項3に記載の巻付け型光ファイバケーブルの収納部材。
  5. 導電性の材料からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の巻付け型光ファイバケーブルの収納部材。
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