JP5334302B2 - 光ドロップケーブル敷設具 - Google Patents

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本発明は、電柱間に位置する加入者宅へ光ドロップケーブルを引き込む際に使用するのに好適な光ドロップケーブル敷設具に関する。
従来、幹線の光ファイバーケーブルから加入者宅へ光ドロップケーブル(引込ケーブル)を引き込む際の光ドロップケーブルの引留め(支持)は、広く定着している加入者固定電話引込線の支持工法と同様にして、たとえば、図17(a)に示す分線金物110を電柱間に架設された吊線に固定し、図17(b)に示す鋼心入屋外引留具120を分線金物110に取り付けて、図18に示すように光ドロップケーブル1から分離した支持線1c(図4(a)参照)を鋼心入屋外引留具120に巻き付けることにより行われている(下記の特許文献1参照)。
また、加入者宅側においても、図17(c)に示すC型金物130(フック部材)を加入者宅の壁面などに固定し、鋼心入屋外引留具120をC型金物130に取り付けて、光ドロップケーブル1から分離した支持線1cを鋼心入屋外引留具120に巻き付けている。
なお、下記の特許文献2には、光ファイバ心線を外被で被覆した本体部とこの本体部に分離容易な首部で連結一体化された吊線部とを備えた光ケーブルであって、一方の光ケーブル端側で本体部と吊線部とを分離し、分離した本体部に光ファイバの許容曲げ径以上の径で巻回保持された複数の巻回ターンからなる巻回部分を設けて、分離した本体部を吊線部上に巻回保持することにより、通常の自己支持型光ケーブルと同等の作業で敷設ができ、かつ、余長処理のためのカール加工された巻回部分の取扱いや敷設時の処理が容易な光ケーブルが開示されている。
また、本出願人は、下記の特許文献3において、電柱間に敷設された吊線に光ドロップケーブル余長処理具を固定するための固定部と、固定部に連結棒を介して連結された第1のダンパー手段と、第1のダンパー手段と直列に設けられかつ第1のダンパー手段よりも小さな弾性率を有する第2のダンパー手段と、第2のダンパー手段と直列に取り付けられたケーブル支持部とを具備し、光ドロップケーブルが、固定部によって支持され、多数回巻き付けられて余長処理され、ケーブル支持部によって支持されたのち、加入者宅へ引き込まれるようにした光ドロップケーブル余長処理具を提案している。
特開2005−266261号公報 特開2008−216787号公報 特開2007−330019号公報
しかしながら、上述した光ドロップケーブル引留め方法では、電柱間側および加入者宅側において光ドロップケーブル1から分離した支持線1cを鋼心入屋外引留具120に巻き付けることにより光ドロップケーブル1を引留めているため、光ドロップケーブル1に異常なテンションがかかった場合には、光ドロップケーブル1が切断されるばかりでなく、加入者宅側の引留具が外れて加入者宅の壁面などに損傷を与えることがあるという問題があった。
また、電柱間側において光ドロップケーブル1から分離した支持線1cを鋼心入屋外引留具120に巻き付けているため、光ドロップケーブル1の心線1aと支持線1cとを分離したり、図18に示すように支持線1cを鋼心入屋外引留具120の表と裏とに巻き付けたり、分離した心線1aを保護するために心線1aおよび支持線1cの両側を第1および第2のビニールテープ1401,1402でそれぞれ固定したのちに心線1aおよび第1および第2のビニールテープ1401,1402にスパイラルスリーブ4を巻き付けたりする必要があり、作業性が悪いという問題があった。
なお、上記の特許文献2に開示された光ケーブルでは、本体部に巻回部分を設ける必要があり、既設の光ドロップケーブルには適用できないという問題がある。
また、上記の特許文献3で本出願人が提案した光ドロップケーブル余長処理具は、光ドロップケーブルの余長処理を行うことを前提としたものである。
本発明の目的は、電柱間に位置する加入者宅へ光ドロップケーブルを引き込むのに有効な光ドロップケーブル敷設具を提供することにある。
本発明の光ドロップケーブル敷設具は、電柱間に位置する加入者宅へ光ドロップケーブル(1)を引き込む際に使用するための光ドロップケーブル敷設具(10;10’;20;30;40)であって、裏面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる、かつ、表面が開口面とされた直方体の箱形状を有する第1のケーブル把持具(111;211;311;411)と、表面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる、かつ、裏面が開口面とされた直方体の箱形状を有する第2のケーブル把持具(112;212;312;412)と、前記第1のケーブル把持具の前記裏面板の外面に取り付けられた、かつ、前記光ドロップケーブルを把持するための第1の把持手段(131L,131R;231L,231R;501;601;701)と、前記第2のケーブル把持具の前記表面板の外面に取り付けられた、かつ、前記光ドロップケーブルを把持するための第2の把持手段(132L,132R;232L,232R;502;602;702)と、前記第1のケーブル把持具の前記裏面板と前記第2のケーブル把持具の前記表面板との間の空間に取り付けられたバネ(12;221,222;32;42)とを具備し前記第1および第2の把持手段によって把持された前記光ドロップケーブルに異常なテンションがかかると前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具がスライドするように、該第2のケーブル把持具の前記左側面板が前記第1のケーブル把持具の前記左側面板よりも内側に位置するようにされているとともに該第2のケーブル把持具の前記右側面板が該第1のケーブル把持具の前記右側面板よりも外側に位置するようにされており、、前記光ドロップケーブルが、前記第1の把持手段と前記第2の把持手段との間で少なくとも1周丸く巻かれており、前記バネが、前記第1および第2の把持手段によって把持された前記光ドロップケーブルに異常なテンションがかかると前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具をスライドさせて該光ドロップケーブルが切断されないようにする緩衝バネとして機能することを特徴とする。
ここで、前記第2のケーブル把持具の開口面とされた裏面の上部および下部に、第1および第2の係合板(11a1,11a2;21a1,21a2;31a1,31a2;41a1,41a2)が該第2のケーブル把持具の前記左側面板および前記右側面板の間にそれぞれ形成されており、前記第1のケーブル把持具の前記裏面板の内面の上部および下部に、前記第1および第2の係合板を該第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具がスライドする方向に沿って案内するための第1および第2のガイド溝(11b1,11b2;21b1,21b2;31b1,31b2;41b1,41b2)がそれぞれ設けられていてもよい。
前記第1のケーブル把持具(311)の前記裏面板の前記左側面板側に第1の延長部(341)が設けられており、第2のケーブル把持具(312)の前記表面板の前記右側面板側に第2の延長部(342)が設けられており、前記第1および第2の把持手段が前記第1および第2の延長部にもそれぞれ取り付けられていてもよい。
前記第2のケーブル把持具(412)の前記左側面板に形成されたネジ孔と螺合するネジ部を備えた、かつ、該ネジ部の先端が前記バネ(42)の一端に取り付けられた調整ネジ(45)をさらに具備してもよい。
前記バネが、一端が前記第2のケーブル把持具(112;312;412)の前記左側面板の内面に取り付けられるとともに他端が前記第1のケーブル把持具(111;311;411)の前記右側面板の内面に取り付けられた圧縮コイルバネ(12;32;42)であってもよい。
前記バネが、一端が前記第1のケーブル把持具(211)の前記左側面板の内面に取り付けられるとともに他端が前記第2のケーブル把持具(212)の前記左側面板の外面に取り付けられた第1の引張コイルバネ(221)と、一端が前記第1のケーブル把持具(211)の前記右側面板の外面に取り付けられるとともに他端が前記第2のケーブル把持具(212)の前記右側面板の内面に取り付けられた第2の引張コイルバネ(222)とであってもよい。
前記光ドロップケーブルを巻く円の半径(R)が、前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具をスライドさせる最大長(Lmax)を“2(π+1)”で割った値にされていてもよい。
前記第1のケーブル把持具(111)の前記左側面板の外面に取り付けられた環状ワイヤ(81)をさらに具備してもよい。
本発明の光ドロップケーブル敷設具は、以下に示す効果を奏する。
(1)緩衝バネとして機能するバネを具備することにより、簡単な構造で異常なテンションによる光ドロップケーブルの切断を防止することができるので、電柱間に位置する加入者宅へ光ドロップケーブルを引き込むのに有効な光ドロップケーブル敷設具を提供することができる。
(2)第1および第2のケーブル把持具を具備することにより、バネに光ドロップケーブルが挟まれたり、バネに物がぶつかって曲がってバネの緩衝機能の低下を招いたり、作業時に作業員がバネに指を挟んだり、バネのスプリングの間にゴミなどが挟まったりすることを防止できる。
(3)第1のケーブル把持具の一方の側面板の外面に取り付けられた環状ワイヤを具備することにより、上述した従来の鋼心入屋外引留具120の代わりに用いることができるとともに、電柱間と加入者宅との間を光ドロップケーブルのままで施工することができるために作業性を大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10の構成を示す図であり、(a)は(b)のB−B断面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は第2のケーブル把持具112が右方向に引っ張られたときの光ドロップケーブル敷設具10の状態を説明するための図である。 図1に示した第1のケーブル把持具111の構成を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図である。 図1に示した第2のケーブル把持具112の構成を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図である。 図1(b)に示した第1の左側把持金具131Lの構成を示す図であり、(a)は光ドロップケーブル1を挿入する前の状態を示す図、(b)は光ドロップケーブル1を挿入した後の状態を示す図、(c)は光ドロップケーブル1を把持した状態を示す図である。 図1(b)に示した第2の左側把持金具132Lの構成を示す図であり、(a)は光ドロップケーブル1を挿入する前の状態を示す図、(b)は光ドロップケーブル1を挿入した後の状態を示す図、(c)は光ドロップケーブル1を把持した状態を示す図である。 把持補強金具について説明するための図であり、(a)は第1の把持補強金具501の構成を示す縦断面図、(b)は第1の把持補強金具601の構成を示す縦断面図、(c)は第1の把持補強金具701の構成を示す側面図であり、(d)は第2の把持補強金具702の構成を示す側面図である。 図1に示した光ドロップケーブル敷設具10の使用方法について説明するための図である。 図1に示した光ドロップケーブル敷設具10の使用方法について説明するための図である。 本発明の第2の実施例による光ドロップケーブル敷設具20の構成を示す図であり、(a)は光(b)のB−B断面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は第2のケーブル把持具212が右方向に引っ張られたときの光ドロップケーブル敷設具20の状態を説明するための図である。 本発明の第3の実施例による光ドロップケーブル敷設具30の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施例による光ドロップケーブル敷設具40の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施例による光ドロップケーブル敷設具10’の構成を示す断面図である。 図12に示した光ドロップケーブル敷設具10’の電柱間側における使用方法について説明するための図である。 図12に示した光ドロップケーブル敷設具10’の加入者宅側における使用方法について説明するための図である。 図1に示した光ドロップケーブル敷設具10の組立方法の一例を説明するための図である。 図1に示した光ドロップケーブル敷設具10の組立方法の一例を説明するための図である。 従来の光ドロップケーブルの引留め方法において使用される分線金物110、鋼心入屋外引留具120およびC型金物130を示す図である。 従来の光ドロップケーブルの引留め方法における課題について説明するための図である。
上記の目的を、第2のケーブル把持具の左側面板が第1のケーブル把持具の左側面板よりも内側に位置するとともに第2のケーブル把持具の右側面板が第1のケーブル把持具の右側面板よりも外側に位置するようにし、光ドロップケーブルを把持するための第1および第2の把持金具を第1および第2のケーブル把持具にそれぞれ取り付けるとともに、緩衝バネとして機能するバネを設けることにより実現した。
以下、本発明の光ドロップケーブル敷設具の実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具について、図1乃至図8を参照して説明する。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具10は、図1(a),(b)および図7(a),(c)に示すように、第1および第2のケーブル把持具111,112と、圧縮コイルバネ12と、第1の左側および右側把持金具131L,131Rと、第2の左側および右側把持金具132L,132Rと、第1および第2の把持補強金具501,502とを具備する。
なお、以下では、説明の簡単のために、図1(a)に示す第1および第2のケーブル把持具111,112の紙面表側の面、紙面裏側の面、紙面上側の面、紙面下側の面、紙面左側の面および紙面右側の面を第1および第2のケーブル把持具111,112の表面、裏面、上面、底面、左側面および右側面とする。
第1のケーブル把持具111は、図2(a)〜(d)に示すように、表面が開口面とされた直方体の箱形状を有する。すなわち、第1のケーブル把持具111は、裏面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる。
第2のケーブル把持具112は、図3(a)〜(d)に示すように、裏面が開口面とされた直方体の箱形状を有する。すなわち、第2のケーブル把持具112は、表面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる。
第2のケーブル把持具112の裏面(開口面)の上部および下部には、図3(d)に示すように、第1および第2の係合板11a1,11a2が第2のケーブル把持具112の左側面板と右側面板との間に第2のケーブル把持具112の左側面板および右側面板と垂直にそれぞれ形成されている。
また、第2のケーブル把持具112の左側面板の幅(第2のケーブル把持具112の長手方向と垂直な方向に沿った長さ)は、第2のケーブル把持具112を第1のケーブル把持具111に対してスライドさせたときに第2のケーブル把持具112の左側面板が第1のケーブル把持具111の溝形成板(図16(c)参照)に当らないように、第1のケーブル把持具111の左側面板の幅よりも短くされている。
第1のケーブル把持具111の裏面板の内面の上部には、図1(c)に破線で示すように第2のケーブル把持具112の第1の係合板11a1を第1のケーブル把持具111の長手方向(圧縮コイルバネ12のコイル中心軸に沿った方向)に沿って案内するための第1のガイド溝11b1が設けられている(図1(b)参照)。
同様に、第1のケーブル把持具111の裏面板の内面の下部には、図1(c)に破線で示すように第2のケーブル把持具112の第2の係合板11a2を第1のケーブル把持具111の長手方向に沿って案内するための第2のガイド溝11b2が設けられている(図1(b)参照)。
第1のケーブル把持具111の右側面板の上部および下部には、図1(a)に示すように第2のケーブル把持具112の右側面板が第1のケーブル把持具111の右側面板よりも外側に位置するようにするために、第2のケーブル把持具112の上面板および底面板がそれぞれ挿入される第1および第2の隙間11c1,11c2がそれぞれ設けられている(図2(c)参照)。
また、第1のケーブル把持具111の右側面板の裏面板側の上部および下部は、第1のケーブル把持具111の裏面板と共に第1のガイド溝11b1を形成する(図2(c)参照)。
第1の左側および右側把持金具131L,131Rは、図7(a)に示すように、第1のケーブル把持具111の裏面板の外面の左端部および中央部にそれぞれ取り付けられている。
第1の左側把持金具131Lは、図4(a)に示すように、第1のケーブル把持具111に取付用ネジなどを用いて取り付けられる第1の取付部13a1と、光ドロップケーブル1の本体部(心線1aおよびテンションメンバ1bが収容されている部分)を上下から挟んで把持するための第1の本体部把持部13b1と、光ドロップケーブル1の支持線部(支持線1cが収容されている部分)を上下から挟んで把持するための第1の支持線部把持部13c1とを備える。
ここで、第1の左側把持金具131Lの第1の取付部13a1は、第1の本体部把持部13b1側に設けられている。
第1の右側把持金具131Rは、第1の左側把持金具131Lと同様に構成されている。
光ドロップケーブル1は、図4(a)に示すように第1の支持線部把持部13c1を開いた状態で光ドロップケーブル1の本体部から第1の左側把持金具131Lに挿入される。また、光ドロップケーブル1は、図4(b)に示すように光ドロップケーブル1の本体部が第1の本体部把持部13b1で上下から挟まれて把持されたのち、図4(c)に示すように第1の支持線部把持部13c1が工具または手でつぶされて光ドロップケーブル1の支持線部が第1の支持線部把持部13c1で上下から挟まれて把持されることにより、第1の左側把持金具131Lによって把持される。
光ドロップケーブル1は、同様にして第1の右側把持金具131Rによって把持される。
第2の左側および右側把持金具132L,132Rは、図7(c)に示すように、第2のケーブル把持具112の表面板の外面の中央部および右端部にそれぞれ取り付けられている。
第2の左側把持金具132Lは、図5(a)に示すように、第2のケーブル把持具112に取付用ネジなどを用いて取り付けられる第2の取付部13a2と、光ドロップケーブル1の本体部を上下から挟んで把持するための第2の本体部把持部13b2と、光ドロップケーブル1の支持線部を上下から挟んで把持するための第2の支持線部把持部13c2とを備える。
ここで、第2の左側把持金具132Lは、図1(b)に示すように第1の左側把持金具131Lと逆向きに取り付けられるため、第2の左側把持金具132Lの第2の取付部13a2は第2の支持線部把持部13c2側に設けられている。
第2の右側把持金具132Rは、第2の左側把持金具132Lと同様に構成されている。
光ドロップケーブル1は、図5(a)に示すように第2の本体部把持部13b2を開いた状態で光ドロップケーブル1の支持線部から第2の左側把持金具132Lに挿入され、図5(b)に示すように光ドロップケーブル1の本体部全体が第2の本体部把持部13b2に挿入されるまで第2の左側把持金具132Lに押し込まれる。その後、光ドロップケーブル1は、図5(c)に示すように光ドロップケーブル1の形状に合わせて第2の支持線部把持部13c2および第2の本体部把持部13b2が工具または手でつぶされて光ドロップケーブル1の本体部および支持線部が第2の本体部把持部13b2および第2の支持線部把持部13c2で上下から挟まれて把持されることにより、第2の左側把持金具132Lによって把持される。
光ドロップケーブル1は、同様にして第2の右側把持金具132Rによって把持される。
第1の把持補強金具501は、図6(a)に示すように、上面板および下面板の内面に先が平らな複数個の突起が第1の把持補強金具501の長手方向に沿って段違いで形成されたものである。
第1の把持補強金具501は、最近の光ドロップケーブルの低摩耗化を考慮すると、第1の左側および右側把持金具131L,131Rだけで光ドロップケーブル1を把持した場合には異常なテンションがかかったときに光ドロップケーブル1の外被を傷つけるおそれがあるため、光ドロップケーブル1の長手方向に沿って所定の長さだけ上下から光ドロップケーブル1を挟むことにより光ドロップケーブル1を把持するためのものであり、図7(a)に示すように第1のケーブル把持具111の裏面板の外面の第1の左側把持金具131Lと第1の右側把持金具131Rとの間に取り付けられている。
第2の把持補強金具502は、第1の把持補強金具501と同様に構成されており、図7(c)に示すように第2のケーブル把持具112の表面板の外面の第2の左側把持金具132Lと第2の右側把持金具132Rとの間に取り付けられている。
なお、第1の把持補強金具501の代わりに、図6(b)に示す第1の把持補強金具601のように、上面板および下面板の内面に先が尖った複数個の突起が第1の把持補強金具501の長手方向に沿って互いに対向して形成されたものを用いてもよい。
この場合には、第2の把持補強金具502の代わりに、第1の把持補強金具601と同様に構成された第2の把持補強金具602(不図示)を用いる。
また、第1の把持補強金具501の代わりに、図6(c)に示す第1の把持補強金具701のように、第1の支持線部把持部70c1の先端を第1の締付ネジ711で締め付けることにより光ドロップケーブル1の本体部を第1の本体部把持部70b1で上下から挟むとともに光ドロップケーブル1の支持線部を第1の支持線部把持部70c1で上下から挟むことにより光ドロップケーブル1を把持するものを用いてもよい。ここで、第1のケーブル把持具111に取付用ネジなどを用いて取り付けられる第1の取付部70a1は第1の本体部把持部70b1側に設けられている。また、第1の締付ネジ711は、第1の把持補強金具701の長手方向に沿って所定の間隔で複数個設けられている。
なお、この場合には、第2の把持補強金具502の代わりに、第1の把持補強金具501と同様の構成を有する図6(d)に示す第2の把持補強金具702を用いることになるが、第2の把持補強金具702は第1の把持補強金具701と逆向きに第2のケーブル把持具112に取り付けられるため、第2の締付ネジ712は第2の本体部把持部70b2側に設けられているとともに第2の取付部70a2は第2の支持線部把持部70c2側に設けられている。
また、このような第1および第2の把持補強金具501,502,601,602,701,702を使用せずに、複数個のワイヤクリップを第1のケーブル把持具111の裏面板の外面および第2のケーブル把持具112の表面板の外面に所定の間隔で取り付けて、複数個のワイヤクリップで光ドロップケーブル1をその長手方向に沿って把持するようにしてもよい。
圧縮コイルバネ12は、図1(a)に示すように、第1のケーブル把持具111の裏面板と第2のケーブル把持具112の表面板との間の空間に取り付けられている。また、圧縮コイルバネ12は、一端(左端)が第2のケーブル把持具112の左側面板の内面に取り付けられており、他端(右端)が第1のケーブル把持具111の右側面板の内面に取り付けられている。
これにより、たとえば図1(c)に白抜き矢印で示すように第2のケーブル把持具112を右方向に引っ張ると、圧縮コイルバネ12が縮んで第2のケーブル把持具112は第1のケーブル把持具111に対して右方向にスライドするので、第1および第2のケーブル把持具111,112に第1の左側および右側把持金具131L,131Rと第2の左側および右側把持金具132L,132Rと第1および第2の把持補強金具501,502とによって把持された光ドロップケーブル1に異常なテンションがかかっても光ドロップケーブル1が切断されないようにする緩衝バネとして圧縮コイルバネ12を機能させることができる。
また、第1および第2の係合板11a1,11a2は第1および第2のガイド溝11b1,11b2に案内されて右方向にスライドするため、第2のケーブル把持具112がスライド中に第1のケーブル把持具111から外れることを防止することができるとともに、第1および第2の係合板11a1,11a2は第1および第2のガイド溝11b1,11b2にそれぞれ係合しているため、第1および第2のケーブル把持具111,112に第1および第2のケーブル把持具111,112の長手方向と垂直に外向きに異常なテンションがかかっても第2のケーブル把持具112が第1のケーブル把持具111から外れることを防止することができる。
次に、光ドロップケーブル敷設具10の使用方法について、図7および図8を参照して説明する。
なお、以下の説明では、図7および図8の紙面左側を電柱間側とし、図7および図8の紙面右側を加入者宅側とする。
作業員は、図7(a)に示すように、光ドロップケーブル敷設具10の第1のケーブル把持具111に取り付けられた第1の左側把持金具131L、第1の把持補強金具501および第1の右側把持金具131Rに、電柱間から加入者宅に引き込む光ドロップケーブル1を上述した手順(図4(a)〜(c)および図6(c)参照)で把持させる。
その後、作業員は、図7(b)に示すように、光ドロップケーブル1の第1の右側把持金具131Rよりも加入者宅側の部分を第1のケーブル把持具111の裏面側で約1周丸く巻いたのち、光ドロップケーブル1を第1のケーブル把持具111の表面側に持っていく。
このとき、光ドロップケーブル1の余長処理を行う必要がない場合には、光ドロップケーブル1を巻く円の半径Rは、好ましくは、第1のケーブル把持具111に対して第2のケーブル把持具112をスライドさせる最大限の長さをLmax(以下、「最大長Lmax」と称する。)としたときに次式を満足する値とする。
2πR+2R=Lmax
∴ R=Lmax/{2(π+1)}≒Lmax/8.4
その後、作業員は、図7(c)に示すように、第2のケーブル把持具112に取り付けられた第2の左側把持金具132L、第2の把持補強金具502および第2の右側把持金具132Rに、第1のケーブル把持具111の表面側に持っていった光ドロップケーブル1を上述した手順(図5(a)〜(c)および図6(d)参照)で把持させる。このとき、第2の左側把持金具132L、第2の把持補強金具502および第2の右側把持金具132Rは第1の左側把持金具131L、第1の把持補強金具501および第1の右側把持金具131Rと逆向きに取り付けられているため(図1(b)および図6(c),(d)参照)、第1のケーブル把持具111の表面側に持っていった光ドロップケーブル1をひねることなく第2の左側把持金具132L、第2の把持補強金具502および第2の右側把持金具132Rに把持させることができる。
これにより、たとえば強風で揺られて図8(a)に白抜き矢印で示すように左右方向に引っ張られて光ドロップケーブル1に異常なテンションがかかっても、圧縮コイルバネ12が縮んで第2のケーブル把持具112が図8(b),(c)に示すように第1のケーブル把持具111に対して右方向にスライドしていくとともに、光ドロップケーブル1の円状に巻かれた部分の半径が小さくなっていくので、光ドロップケーブル1が切断されることを防止することができる。
また、風が止んで光ドロップケーブル1が左右方向に引っ張られなくなると、圧縮コイルバネ12が伸びて第2のケーブル把持具112が第1のケーブル把持具111に対して左方向にスライドするとともに、光ドロップケーブル1の円状に巻かれた部分の半径が大きくなって元の半径Rに戻っていくため、光ドロップケーブル敷設具10を元の状態(図8(a)に示す状態)に戻すことができる。
次に、本発明の第2の実施例による光ドロップケーブル敷設具について、図9を参照して説明する。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具20は、図9(a),(b)に示すように、以下に示す点で、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と異なる。
(1)図1(a)に示した圧縮コイルバネ12の代わりに、第1のケーブル把持具211の左側面板の内面に一端(左端)が取り付けられるとともに第2のケーブル把持具212の左側面板の外面に他端(右端)が取り付けられた第1の引張コイルバネ221と、第1のケーブル把持具211の右側面板の外面に一端(左端)が取り付けられるとともに第2のケーブル把持具212の右側面板の内面に他端(右端)が取り付けられた第2の引張コイルバネ222とを具備する。
これにより、たとえば図9(c)に白抜き矢印で示すように第2のケーブル把持具212を右方向に引っ張ると、第1および第2の引張コイルバネ221,222が伸びて第2のケーブル把持具212は第1のケーブル把持具211に対して右方向にスライドするので、上述した緩衝バネとして第1および第2の引張コイルバネ221,222を機能させることができる。
(2)図1(a)に示した第1および第2のガイド溝11b1,11b2が第1のケーブル把持具211に設けられていないとともに、第1および第2の係合板11a1,11a2が第2のケーブル把持具212に設けられていない。
ただし、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と同様に、第1および第2のガイド溝21b1,21b2(不図示)を第1のケーブル把持具211の裏面板の内面の上部および下部にそれぞれ設けるとともに、第1および第2の係合板21a1,21a2(不図示)を第2のケーブル把持具212の左側面板と右側面板との間に第2のケーブル把持具212の左側面板および右側面板と垂直にそれぞれ形成してもよい。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具20の使用方法は、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の第3の実施例による光ドロップケーブル敷設具について、図10を参照して説明する。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具30は、図10に示すように、第1および第2のケーブル把持具311,312の長手方向の寸法と圧縮コイルバネ32の長さとを短くするために、第1のケーブル把持具311の裏面板の左側面板側に第1の延長部341が設けられているとともに第2のケーブル把持具312の表面板の右側面板側に第2の延長部342が設けられている点で、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と異なる。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具30では、第1の左側把持金具、第1の把持補強金具および第1の右側把持金具(いずれも不図示)は第1のケーブル把持具311および第1の延長部341に取り付けられ、第2の左側把持金具、第2の把持補強金具および第2の右側把持金具(いずれも不図示)は第2のケーブル把持具312および第2の延長部342に取り付けられる。
なお、図9に示した第2の実施例による光ドロップケーブル敷設具20においても、第1および第2のケーブル把持具211,212の長手方向の寸法と第1および第2の引張コイルバネ221,222の長さとを短くするために、第1のケーブル把持具211の裏面板の左側面板側に第1の延長部を設けるとともに第2のケーブル把持具212の表面板の右側面板側に第2の延長部を設けてもよい。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具30の使用方法は、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の第4の実施例による光ドロップケーブル敷設具について、図11を参照して説明する。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具40は、図11に示すように、光ドロップケーブル1の引込み後における圧縮コイルバネ42のトルクを調整するための調整ネジ45をさらに具備する点で、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と異なる。
ここで、調整ネジ45は、第2のケーブル把持具412の左側面板の中央部に形成されたネジ孔と螺合するネジ部を備える。
調整ネジ45のネジ部の先端は、圧縮コイルバネ42の第2のケーブル把持具412の左側面板側の一端に取り付けられている。
第1のケーブル把持具411の左側面板の中央部には、ドライバを挿入して調整ネジ45を回すための貫通孔が形成されている。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具40の使用方法は、光ドロップケーブル1の引込み後に作業員が調整ネジ45によって圧縮コイルバネ42のトルクを調整すること以外は上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の第5の実施例による光ドロップケーブル敷設具について、図12乃至図14を参照して説明する。
本実施例による光ドロップケーブル敷設具10’は、図17(b)に示した鋼心入屋外引留具120の代わりに使用するものであり、図12に示すように第1のケーブル把持具111の左側面板の外面に取り付けられた環状ワイヤ81をさらに具備する点で、上述した第1の実施例による光ドロップケーブル敷設具10と異なる。
次に、光ドロップケーブル敷設具10’の電柱間側における使用方法について、図13を参照して説明する。
作業員は、電柱間に架設された吊線101に分線金物110を固定したのち、光ドロップケーブル敷設具10’の環状ワイヤ81を分線金物110のフックに掛けることにより、光ドロップケーブル敷設具10’を分線金物110に取り付ける。
その後、作業員は、光ドロップケーブル敷設具10’の第1のケーブル把持具111に取り付けられた第1の左側把持金具131L、第1の把持補強金具501および第1の右側把持金具131Rに光ドロップケーブル1を上述した手順(図4(a)〜(c)および図6(c)参照)で把持させたのち、光ドロップケーブル1の第1の右側把持金具131Rよりも加入者宅側の部分を第1のケーブル把持具111の裏面側で約1周丸く巻いたのち、光ドロップケーブル1を第1のケーブル把持具111の表面側に持っていく。
その後、作業員は、第2のケーブル把持具112に取り付けられた第2の左側把持金具132L、第2の把持補強金具502および第2の右側把持金具132Rに、第1のケーブル把持具111の表面側に持っていった光ドロップケーブル1を上述した手順(図5(a)〜(c)および図6(d)参照)で把持させる。
これにより、作業員は、光ドロップケーブル1の心線1aと支持線1cとを分離したり、図18に示したように支持線1cを鋼心入屋外引留具120の表と裏とに巻き付けたり、分離した心線1aを保護するために心線1aおよび支持線1cの両側を第1および第2のビニールテープ1401,1402でそれぞれ固定したのちに心線1aおよび第1および第2のビニールテープ1401,1402にスパイラルスリーブ4を巻き付けたりする必要がなくなるため、容易に作業を行うことができる。
また、たとえば強風で揺られて光ドロップケーブル1に異常なテンションがかかっても、圧縮コイルバネ12が縮んで第2のケーブル把持具112が線路方向にスライドしていくとともに、光ドロップケーブル1の円状に巻かれた部分の半径が小さくなっていくので、光ドロップケーブル1が切断されることを防止することができる。
次に、光ドロップケーブル敷設具10’の加入者宅側における使用方法について、図14を参照して説明する。
なお、図14では、加入者宅が紙面右側に位置するため、光ドロップケーブル敷設具10’の左右が図13と逆になっている。
また、加入者宅側では、光ドロップケーブル1は光ドロップケーブル敷設具10’の第2のケーブル把持具112に把持されたのちに第1のケーブル把持具111に把持されることになる。
作業員は、加入者宅の壁面にC型金物130を固定したのち、光ドロップケーブル敷設具10’の環状ワイヤ81をC型金物130のフックに掛けることにより、光ドロップケーブル敷設具10’をC型金物130に取り付ける。また、作業員は、光ドロップケーブル1の加入者宅に入線する部分の支持線部を切断する。
その後、作業員は、光ドロップケーブル敷設具10’の第2のケーブル把持具112に取り付けられた第2の右側把持金具132R、第2の把持補強金具502および第2の左側把持金具132Lに光ドロップケーブル1を上述した手順(図5(a)〜(c)および図6(d)参照)で把持させたのち、光ドロップケーブル1の第2の左側把持金具132Lよりも加入者宅側の部分を第2のケーブル把持具112の表面側で約1周丸く巻いたのち、光ドロップケーブル1を第2のケーブル把持具112の裏面側に持っていく。
その後、作業員は、第1のケーブル把持具111に取り付けられた第1の右側把持金具131R、第1の把持補強金具501および第1の左側把持金具131Lに、第2のケーブル把持具112の裏面側に持っていった光ドロップケーブル1を上述した手順(図4(a)〜(c)および図6(c)参照)で把持させる。
これにより、作業員は、光ドロップケーブル1の支持線部を切断する必要はあるが、図18に示したように支持線1cを鋼心入屋外引留具120の表と裏とに巻き付けたり、分離した心線1aを保護するために心線1aおよび支持線1cの両側を第1および第2のビニールテープ1401,1402でそれぞれ固定したのちに心線1aおよび第1および第2のビニールテープ1401,1402にスパイラルスリーブ4を巻き付けたりする必要がなくなるため、容易に作業を行うことができる。
また、たとえば強風で揺られて光ドロップケーブル1に異常なテンションがかかっても、圧縮コイルバネ12が縮んで第2のケーブル把持具112が線路方向にスライドしていくとともに、光ドロップケーブル1の円状に巻かれた部分の半径が小さくなっていくので、光ドロップケーブル1が切断されることを防止することができる。
次に、本発明による光ドロップケーブル敷設具の組立方法の一例について、図1に示した光ドロップケーブル敷設具10の組立方法を例として、図15および図16を参照して説明する。
光ドロップケーブル敷設具10の組立前には、第1のケーブル把持具111は、図15(a−1)および(a−2)に示す裏面板、上面板、底面板および左側面板からなる本体部から、同図(b−1)および(b−2)に示す溝形成板と同図(c−1)および(c−2)に示す右側面板とが外されている。ここで、溝形成板は、裏面板と共に第1および第2のガイド溝11a1,11a2を形成するために、横断面形状が凸状にされている(同図(c−2)参照)。
また、第2のケーブル把持具112は、表面板、上面板、底面板および左側面板からなる本体部から右側面板が外されている。
光ドロップケーブル敷設具10を組み立てる際には、第2のケーブル把持具112の本体部をその裏面板側から図16(a)に白抜き矢印で示す方向に押して第1のケーブル把持具111の本体部に挿入する。
同図(b)に示すように第2のケーブル把持具112の第1および第2の係合板11a1,11a2が第1のケーブル把持具111の裏面板に達するまで第2のケーブル把持具112の本体部を第1のケーブル把持具111の本体部に挿入すると、同図(c)に示すように溝形成板を図示手前側から挿入したのちに、溝形成板を第1のケーブル把持具111の裏面板に固定する。
続いて、同図(d)に示すように圧縮コイルバネ12を図示手前側から挿入したのちに、圧縮コイルバネ12の一端を第2のケーブル把持具112の左側面板に固定する。
続いて、同図(e)に示すように第1のケーブル把持具111の右側面板を白抜き矢印で示す方向に挿入したのち、第1のケーブル把持具111の右側面板を第1のケーブル把持具111の本体部に固定する。
続いて、同図(f)に示すように第2のケーブル把持具112の右側面板を白抜き矢印で示す方向に挿入したのち、第2のケーブル把持具112の右側面板を第2のケーブル把持具112の本体部に固定する。
なお、上述した光ドロップケーブル敷設具10の組立方法では、組立前に第1のケーブル把持具111の溝形成板および右側面板を本体部から外し第2のケーブル把持具112の右側面板を本体部から外すとともに圧縮コイルバネ12を外しておいたが、このようなことをしなくても光ドロップケーブル敷設具10を組み立てることができるようにするために、第1および第2の係合板11a1,11a2の第2のケーブル把持具112の左側面板側の部分(好ましくは、1/4以下)をなくしてもよい。
この場合には、圧縮コイルバネ12を縮めて第2のケーブル把持具112の左側面板と第1のケーブル把持具111の右側面板とを近付けた状態で第1のケーブル把持具111の開口面から第2のケーブル把持具112を挿入すれば、挿入後は圧縮コイルバネ12の伸張力によって第2のケーブル把持具112は第1のケーブル把持具111に対して図1(c)の白抜き矢印と反対方向にスライドしていくので、光ドロップケーブル敷設具10を組み立てることができる。
なお、このようにして光ドロップケーブル敷設具10を組み立てた場合には、第2のケーブル把持具112が第1のケーブル把持具111に対して図1(c)の白抜き矢印の方向に一杯までスライドすると、第1および第2のケーブル把持具111,112に第1および第2のケーブル把持具111,112の長手方向と垂直に外向きに異常なテンションがかかったときに第2のケーブル把持具112が第1のケーブル把持具111から外れるおそれがあるため、第2のケーブル把持具112が第1のケーブル把持具111に対して図1(c)の白抜き矢印の方向に一杯までスライドしないようにするためのストッパとして機能するネジを第2のケーブル把持具112の表面板などに取り付けてもよい。
以上の説明では、図7(b)、図13および図14に示したように光ドロップケーブル1を1周だけ巻いたが、光ドロップケーブル1を巻く回数は2回以上であってもよい。
1 光ドロップケーブル
1a 心線
1b テンションメンバ
1c 支持線
4 スパイラルスリーブ
10,10’,20,30,40 光ドロップケーブル敷設具
111,112,211,212,311,312,411,412 第1および第2のケーブル把持具
11a1,11a2,21a1,21a2,31a1,31a2,41a1,41a2 第1および第2の係合板
11b1,11b2,21b1,21b2,31b1,31b2,41b1,41b2 第1および第2のガイド溝
11c1,11c2 第1および第2の隙間
12,32,42 圧縮コイルバネ
131L,131R,231L,231R 第1の左側および右側把持金具
132L,132R,232L,232R,332L,332R 第2の左側および右側把持金具
13a1,13a2,70a1,70a2 第1および第2の取付部
13b1,13b2,70b1,70b2 第1および第2の本体部把持部
13c1,13c2,70c1,70c2 第1および第2の支持線部把持部
221,222 第1および第2の引張コイルバネ
341,342 第1および第2の延長部
45 調整ネジ
501,601,701 第1の把持補強金具
502,602,702 第2の把持補強金具
711,712 第1および第2の締付ネジ
81 環状ワイヤ
101 吊線
110 分線金物
120 鋼心入屋外引留具
130 C型金物
1401,1402 第1および第2のビニールテープ
R 半径
max 最大長

Claims (8)

  1. 電柱間に位置する加入者宅へ光ドロップケーブル(1)を引き込む際に使用するための光ドロップケーブル敷設具(10;10’;20;30;40)であって、
    裏面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる、かつ、表面が開口面とされた直方体の箱形状を有する第1のケーブル把持具(111;211;311;411)と、
    表面板、上面板、底面板、左側面板および右側面板からなる、かつ、裏面が開口面とされた直方体の箱形状を有する第2のケーブル把持具(112;212;312;412)と、
    前記第1のケーブル把持具の前記裏面板の外面に取り付けられた、かつ、前記光ドロップケーブルを把持するための第1の把持手段(131L,131R;231L,231R;501;601;701)と、
    前記第2のケーブル把持具の前記表面板の外面に取り付けられた、かつ、前記光ドロップケーブルを把持するための第2の把持手段(132L,132R;232L,232R;502;602;702)と、
    前記第1のケーブル把持具の前記裏面板と前記第2のケーブル把持具の前記表面板との間の空間に取り付けられたバネ(12;221,222;32;42)とを具備し
    前記第1および第2の把持手段によって把持された前記光ドロップケーブルに異常なテンションがかかると前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具がスライドするように、該第2のケーブル把持具の前記左側面板が前記第1のケーブル把持具の前記左側面板よりも内側に位置するようにされているとともに該第2のケーブル把持具の前記右側面板が該第1のケーブル把持具の前記右側面板よりも外側に位置するようにされており、
    前記光ドロップケーブルが、前記第1の把持手段と前記第2の把持手段との間で少なくとも1周丸く巻かれており、
    前記バネが、前記第1および第2の把持手段によって把持された前記光ドロップケーブルに異常なテンションがかかると前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具をスライドさせて該光ドロップケーブルが切断されないようにする緩衝バネとして機能する、
    ことを特徴とする、光ドロップケーブル敷設具。
  2. 前記第2のケーブル把持具の開口面とされた裏面の上部および下部に、第1および第2の係合板(11a1,11a2;21a1,21a2;31a1,31a2;41a1,41a2)が該第2のケーブル把持具の前記左側面板および前記右側面板の間にそれぞれ形成されており、
    前記第1のケーブル把持具の前記裏面板の内面の上部および下部に、前記第1および第2の係合板を該第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具がスライドする方向に沿って案内するための第1および第2のガイド溝(11b1,11b2;21b1,21b2;31b1,31b2;41b1,41b2)がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1記載のドロップケーブル敷設具。
  3. 前記第1のケーブル把持具(311)の前記裏面板の前記左側面板側に第1の延長部(341)が設けられており、
    第2のケーブル把持具(312)の前記表面板の前記右側面板側に第2の延長部(342)が設けられており、
    前記第1および第2の把持手段が前記第1および第2の延長部にもそれぞれ取り付けられている、
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の光ドロップケーブル敷設具。
  4. 前記第2のケーブル把持具(412)の前記左側面板に形成されたネジ孔と螺合するネジ部を備えた、かつ、該ネジ部の先端が前記バネ(42)の一端に取り付けられた調整ネジ(45)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の光ドロップケーブル敷設具。
  5. 前記バネが、一端が前記第2のケーブル把持具(112;312;412)の前記左側面板の内面に取り付けられるとともに他端が前記第1のケーブル把持具(111;311;411)の前記右側面板の内面に取り付けられた圧縮コイルバネ(12;32;42)であることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の光ドロップケーブル敷設具。
  6. 前記バネが、一端が前記第1のケーブル把持具(211)の前記左側面板の内面に取り付けられるとともに他端が前記第2のケーブル把持具(212)の前記左側面板の外面に取り付けられた第1の引張コイルバネ(221)と、一端が前記第1のケーブル把持具(211)の前記右側面板の外面に取り付けられるとともに他端が前記第2のケーブル把持具(212)の前記右側面板の内面に取り付けられた第2の引張コイルバネ(222)とであることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかにの光ドロップケーブル敷設具。
  7. 前記光ドロップケーブルを巻く円の半径(R)が、前記第1のケーブル把持具に対して前記第2のケーブル把持具をスライドさせる最大長(Lmax)を“2(π+1)”で割った値にされていることを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の光ドロップケーブル敷設具。
  8. 前記第1のケーブル把持具(111)の前記左側面板の外面に取り付けられた環状ワイヤ(81)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至7いずれかに記載の光ドロップケーブル敷設具。
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