JP5040703B2 - 増幅器 - Google Patents
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Description
また、図中のId,IF,Idc,Icについては、下記式のように表される。
Steve C. Cripps,"RF Power Amplifiers for Wireless Communications",Second Edition,(米国),ARTECH House Inc,2006,p.68-77
前記容量性インピーダンス部よりも後段に位置するように、前記ドレインに接続されたインダクタと、前記インダクタを介して前記容量性インピーダンス部に並列接続されたキャパシタとを有し、
前記インダクタは、基板上に形成されたマイクロストリップラインによって所定のインダクタンスを確保するものであり、
前記容量性インピーダンス部のインピーダンスをXdsとし、前記容量性インピーダンス部よりも後段側のインピーダンスの実部をZ1(Re)とするとき、Xds/Z1(Re)>1の関係を満たし、かつ、前記インダクタのインピーダンスが前記容量性インピーダンス部のインピーダンスXds以上とすることで、前記出力端から後段側を見たときの、増幅器の基本波周波数の2倍波におけるインピーダンスが容量性となることを確保する、ことを特徴とするものである。
この場合、マイクロストリップラインの基板上にキャパシタを設けることができる。ワイヤ接続をマイクロストリップラインで行えば、キャパシタにはワイヤ接続が必要ないので、小さな面積のためワイヤボンディングができない、もしくは困難であるといった問題が解消され、小さなキャパシタ接続に好適な構成となる。
《回路から見た実施形態》
図1は、従来のJ級増幅器を改良した本発明の第1実施形態に係る増幅器1を示している。なお、以下では、実施形態に係る増幅器1の動作級を、「EJ級(Class EJ)」というものとする。
なお、図1では、EJ級増幅器1に接続される出力負荷(整合回路)をRL1として示した。
つまり、本実施形態では、インダクタLsの基本波周波数でのインピーダンス(2πf0Ls=ω0Ls)が、容量性インピーダンス部Cdsのインピーダンス(Xds=1/2πf0Cds=1/(ω0Cds))以上の値になるように設定されている。
つまり、本実施形態では、ω0Ls≧1/(ω0Cds)に設定されている。
すなわち、J級増幅器の電圧波形Vds(図9参照)を式で表すと、下記式(1)のとおりである。
増幅器1にJ級動作をさせつつ、2倍波インピーダンスZ0(2×ω0)を十分な容量性にするには、本発明者の検討の結果、ω0Ls≧1/ω0Cds(EJ級条件1)とすればよいことが判明した。ω0Ls≧1/ω0Cdsとすることで、第1キャパシタCdsから出力側にみたインピーダンスZ1に関し、|Z1(2ω0)|が、1/(2ω0Cds)に比べ、十分大きな値になる。
本実施形態のEJ級増幅器1では、従来のJ級増幅器のRLに相当するのは、第1キャパシタCdsから出力側にみたインピーダンスZ1の実部Z1(Re)である。
従って、EJ級増幅器1が、J級動作条件を維持するためには、Xds/Z1(Re)>1(EJ級条件2=J級動作条件)であり、この条件を満たせば、インダクタLs及び第2キャパシタCsが追加されても、最大の電力を供給できる。
なお、Xds/Z1(Re)を1以下とした場合、B級増幅器となる。
また、Cds=10[pF]、RL1=50[Ω]の条件では、Csを4〜6[pF]とすることで、Xds/Z1(Re)<2.5の条件も満たし、高効率を得ることができる。
なお、インダクタLsの上限としては例えば、1[nH]を採用できるが、特に限定されるものではない。
なお、第2実施形態において、Cds1=Cds2である必要はない。また、第2実施形態において説明を省略した点については、第1実施形態と同様である。
この増幅器20のように複数の増幅器要素(電界効果トランジスタ、キャパシタ、インダクタ)を並列動作させることで高出力が得られる。
次に、実装技術から見た増幅器の実施形態について、図4に示した増幅器20を例に挙げて説明する。まず、参考例としての増幅器から説明する。
図5は、図4に示した増幅器20を、パッケージベース200に収めた状態を示す略図である。図において、半導体ダイチップ201には、図4の電界効果トランジスタTr1,Tr2,Tr3及び第1キャパシタCds1,Cds2,Cds3が含まれている。半導体ダイチップ201の上面には導電体からなる3枚のパッド202が設けられており、それぞれ、電界効果トランジスタTr1,Tr2,Tr3の各ドレインと接続された出力端子となっている。なお、電界効果トランジスタTr1,Tr2,Tr3の各ソースは、共通の接地側電路(図示せず。)に接続され、外部のリード線(図示せず。)と接続可能である。
(A)半導体ダイチップ201と平行平板コンデンサ203とを互いに接続するワイヤ205を、インダクタとして利用すること、が考えられる。
また、前述のEJ級条件2を考慮すれば、さらに、小さな並列キャパシタンス(Cs)であることが好ましい。そのためには、
(B)平行平板コンデンサ203の面積をなるべく小さくすること、が考えられる。
すなわち、(i)DC及びエンベロープ帯域の低損失電力給電、(ii)基本波帯域RF信号の低損失出力、(iii)2倍波帯域RF信号の遮断、そして、それらの機能を有しつつ、(iv)ワイヤボンディング(組立)及び性能抽出(調整)が容易であることが重要である。
L=0.4593×log10(D/d) [nH/mm] ...(6)
と表すことができる。ここで、Dはパッケージベース200内での高さ、dはワイヤ径である。式(6)は、通常同軸線路の中心導体のインダクタンスを求めるものである。例えば、0.9[nH]を得るためには、この式(6)式より、D=3[mm]、d=20[μm](=0.02[mm])としたならば、L=1[nH/mm]となる。
その結果、そのワイヤ長WLは、
WL=(0.9×n)/L=0.9×n[mm] ...(7)
となる。図5に示すようにn=3であれば、WL=2.7[mm]となる。トランジスタの並列個数を増加させれば、ワイヤ長WLは、さらに大きくなる。
また、直径0.02mmのワイヤ205が例えば10本でそれぞれ10mm引き回すということは、振動等によるワイヤ205の変形や、パッド202又は電極204との接合部の破断の問題がある。また、複数のワイヤ205を並列接続するために、ワイヤ205間で磁気結合するようなことがあれば、交流電流に偏りが生じ、相対的に増した交流電流によって、ワイヤ205が溶断してしまう恐れがある。
L=Z0×ML×(ε1/2)/300 [nH] ...(8)
となる。ここで、Z0は特性インピーダンス、MLはライン長[mm]、εはマイクロストリップ基板208の実効誘電率である。例えば、ε=10、Z0=10[Ω]のマイクロストリップラインを用いれば、L=0.9[nH]を得るためには、ML=8.5mmとなる。マイクロストリップライン幅は、基板厚を0.3mmとしたならば、2.5mmとなる。
従って、振動等によるワイヤ205の変形や、ワイヤ205とパッド202又は電極204との接合部の破断の問題を解消することができる。また、ワイヤ205間での磁気結合も発生しにくいので、ワイヤ205の溶断の恐れも、解消することができる。
すなわち、平行平板コンデンサ203のキャパシタンスは、
Cp=ε0×ε×(S/d) [pF] ...(9)
で得られる。ここで、ε0は真空中の誘電率、εは基板の比誘電率、Sは平行平板コンデンサ面積、dは板厚である。例えば、Cp=30pF、ε=50、dを0.2mmとすれば、Sは13.6mm2となり、実装において問題のない大きさで実現できる。
Claims (3)
- 入力端となるゲート並びに出力端となるドレイン及びソースを有する電界効果トランジスタ部と、前記ドレインと前記ソースとの間に接続された容量性インピーダンス部とを有して、J級動作を前提とする動作を行う増幅器であって、
前記容量性インピーダンス部よりも後段に位置するように、前記ドレインに接続されたインダクタと、
前記インダクタを介して前記容量性インピーダンス部に並列接続されたキャパシタと、を有し、
前記インダクタは、基板上に形成されたマイクロストリップラインによって所定のインダクタンスを確保するものであり、
前記容量性インピーダンス部のインピーダンスをXdsとし、前記容量性インピーダンス部よりも後段側のインピーダンスの実部をZ1(Re)とするとき、Xds/Z1(Re)>1の関係を満たし、かつ、前記インダクタのインピーダンスが前記容量性インピーダンス部のインピーダンスXds以上とすることで、前記出力端から後段側を見たときの、増幅器の基本波周波数の2倍波におけるインピーダンスが容量性となることを確保する、
ことを特徴とする増幅器。 - 前記キャパシタは、平行平板コンデンサであって、その一方の電極は、前記基板上において、前記マイクロストリップラインから導電部を連ねて設けられている請求項1記載の増幅器。
- 前記インピーダンスXdsと前記インピーダンスの実部Z1(Re)とは、Xds/Z1(Re)<2.5を満たす請求項1記載の増幅器。
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