JP5040467B2 - 自動変速機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機のシフトレンジ等を制御する制御装置及び制御方法に関する。
一般に、自動変速機を搭載した車両は、運転席等に設けられたシフトレバーと自動変速機とがワイヤ等により機械的に接続されており、シフトレバーの操作により選択されたパーキング(P),リバース(R),ニュートラル(N),ドライブ(D)等のシフト位置にリンクして自動変速機のシフトレンジを変更することができる。
一方、シフトレバーと自動変速機とが直接機械的に接続されていないシフトバイワイヤ式の自動変速機も提案され実用化されている。
シフトバイワイヤ式の自動変速機は、シフトレバーの操作等により選択されたシフト位置を電気的に検出し、シフト位置の検出結果に応じて、自動変速機の近傍に設けられた変速アクチュエータを駆動させることにより、シフトレバーと自動変速機との機械的な動力伝達によらずに、自動変速機のシフトレンジを変更できるように構成されている。
ところが、シフトバイワイヤ式の自動変速機では、選択されたシフト位置を検出する装置に何らかの異常等が生じ、シフトレバーのシフト位置を誤検出してしまった場合に、自動変速機のシフトレンジが運転者(ドライバ)の意図に反したレンジに設定されてしまうことが考えられる。
例えば、運転者がシフトレバーをニュートラル(N)の位置に設定しているにも関わらず、装置の誤検出により、シフトレンジがドライブ(D)に設定されていると検出されてしまった場合には、シフトレバーがニュートラル(N)に設定されているにも関わらず、変速アクチュエータにより自動変速機のシフトレンジがドライブ(D)に設定されてしまい、運転者の意図に反して車両がクリープにより前進してしまうこと等が考えられる。
そこで、このような不都合を回避するために、従来より、シフトレバーの選択位置を検出するためのシフトレンジ検出装置を別個に2個そなえ、これら2個のコントローラの検出結果に基づいて、車両の運転状態がより安全状態となるように自動変速機のシフト位置を決定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、シフトレンジ検出装置を2系統有する最もシンプルなシフトバイワイヤ式自動変速機について説明する。図3はシフトバイワイヤ式自動変速機の概略構成を示す図である。
図3に示すように、シフトレバー101には、シフトレバー101の選択位置に応じて接続する端子の位置を機械的に切り替えるシフトポジションスイッチ102が接続されている。そして、シフト位置検出装置としての第1コントローラ103A及び第2コントローラ103Bはシフトポジションスイッチ102により接続された端子の位置からシフトレバー101のシフト位置を電気的に読み取るとともに、各コントローラ103A,103Bは読み取ったシフト位置をそれぞれシフト位置検出信号として故障判定部104に出力するようになっている。
故障判定部104では、第1コントローラ103A及び第2コントローラ103Bから入力された2つのシフト位置検出信号が一致しているか否かを判定し、シフト位置検出信号が一致している場合には、ここでは図示しない自動変速機のシフトレンジがシフト位置検出信号と一致するように変速用アクチュエータ105を駆動させることにより自動変速機のシフトレンジが変更されるようになっている。
その一方で、故障判定部104は、入力されたシフト位置検出信号が一致しない場合には、自動変速機のシフトレンジが非走行レンジ(即ち、パーキングまたはニュートラル)となるように変速用アクチュエータ105を制御するように設定されている。
これにより、故障判定部104に入力されたシフト位置検出信号が異なる場合には、シフト位置の検出にかかる機構に何らかの故障が生じたものと判断して、自動変速機のシフトレンジを非走行レンジに設定することで、車両が運転者の意図に反して走行してしまうことを防止し、フェイルセーフを確保することができる。
特開平6−66367号公報
ところで、図3を用いて説明した従来の技術において、各コントローラ103A,103Bのいずれかに故障が生じた場合や各コントローラ103A,103Bから故障判定部104にシフトレンジ検出信号を伝達するハーネス(導線)に断線等の不具合が生じた場合には、故障判定部104に2つのシフトレンジ検出信号の内のいずれかのシフトレンジ検出信号が入力されなくなることが考えられる。
しかしながら、従来の技術においては、このような場合における制御内容について何ら考慮されておらず、2つのシフトレンジ検出信号のうちの一方の検出信号が入力されなくなると故障判定部104による制御が正常に機能しなくなることが考えられる。
通常、図3の故障判定部104のような制御装置が正常に機能しない場合には、フェイルセーフを確保するため、単純なバックアップコントローラ等により、シフトレバー101の選択位置に関わらず、より安全なシフトレンジと考えられる非走行レンジ(パーキングあるいはニュートラル)に設定することが考えられる。
ところが、例えば、車両の走行中に上述のような故障が生じ、自動変速機のシフトレンジが非走行レンジに設定されると、車両の駆動力が突然失われるため車両を安全な位置まで移動させることが困難となるなどの不具合が生じてしまう。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、複数のシフトレンジ検出装置のうちのいずれかに不具合が生じた場合であっても、シフトレンジをより適切なレンジに設定できるようにした自動変速機の制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の自動変速機の制御装置(請求項1)は、自動変速機の複数のシフトレンジからドライバが選択したシフトレンジを検出する複数のシフトレンジ検出センサと、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号に基づいて該自動変速機のシフトレンジを設定するシフトレンジ設定手段と、該車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを有し、該シフトレンジ設定手段は、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一であれば、該自動変速機のシフトレンジを該検出信号に応じたシフトレンジに設定し、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一でない場合、該走行状態検出手段により車両が走行状態であれば、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持し、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されない場合、該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出され、且つ入力された検出信号が走行レンジであれば該自動変速機のシフトレンジを該走行レンジに設定することを特徴としている。
また、該シフトレンジ設定手段は、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されず、且つ該走行状態検出手段により車両が停止状態または略停止状態であることが検出されると、入力された検出信号に関わらず該自動変速機のシフトレンジを非走行レンジに設定することが好ましい(請求項2)。
また、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されず、且つ該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出されている場合において、該自動変速機のシフトレンジを走行レンジ設定した場合には、該車両の駆動力を低減させるリンプホーム実行手段をそなえることが好ましい(請求項3)。
また、該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一でなく、且つ該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出されている場合において、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持した場合には、該車両の駆動力を低減させるリンプホーム実行手段をそなえるが好ましい(請求項4)。
また、本発明の自動変速機の制御方法(請求項)は、自動変速機の複数のシフトレンジからドライバが選択したシフトレンジを2系統のセンサから検出する第1ステップと、該第1ステップで得られた該2系統のセンサからの検出信号に基づいて該自動変速機のシフトレンジを設定する第2ステップとをそなえ、該第2ステップが、該2系統のセンサからの検出信号が同一であれば、該自動変速機のシフトレンジを該検出信号に応じたシフトレンジに設定する第3ステップと、該2系統のセンサからの検出信号が同一でない場合、該車両が走行状態であるか否かを判定し、該車両が走行状態であると判定すると、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持するステップと、2系統のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、一方の検出信号が入力されない場合には、該車両が走行状態であるか否かを判定し、該車両が走行状態であると判定すると、入力された他方の検出信号が走行レンジであれば該自動変速機のシフトレンジを該走行レンジに設定する第4ステップとを有することを特徴としている。
本発明の自動変速機の制御装置(請求項1)及び制御方法(請求項4)によれば、車両が走行している状態にあって、複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されない場合には、入力された検出信号が走行レンジであれば、走行レンジを維持するので、車両の走行中に車両の駆動力が急激に低下する等の不具合を防止することができる。
また、シフトレンジ検出センサからの検出信号の一部が入力されないような状態に陥っても制御不能になることなくシフトレンジをより適切なレンジに設定することができる。
本発明の自動変速機の制御装置(請求項2)によれば、車両が停止あるいはほぼ停止している状態にあって、複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されない場合には、該シフトレンジ設定手段は、入力された検出信号に関わらず該自動変速機のシフトレンジを非走行レンジに設定するので、シフトレンジ検出センサに不具合がある状態で車両が走行することを防止して、より高い安全性を確保することができる。
本発明の自動変速機の制御装置(請求項3)によれば、複数のシフトレンジ検出センサのうちのいずれかに不具合が生じた状態において車両の駆動力を通常時よりも低減させることにより、シフトレンジ検出センサの不具合に起因して万が一シフトレンジを誤検出した場合であっても、ドライバの意図に反する車両の駆動力を緩和することができる。ことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1,図2は、いずれも本発明の一実施形態に係る自動変速機の制御装置及び制御方法を説明するためのものであって、図1は、全体構成を示すブロック図、図2は主に自動変速機の制御手順を示すフローチャートである。
本実施形態は、図示しない車両に本発明の自動変速機の制御装置を適用したものである。図1に示すように、本実施形態にかかる自動変速機の制御装置は、シフトレバー(シフト選択手段)1,シフトポジションスイッチ(シフトレンジ検出センサ)2,電子制御装置(ECU)4,変速用モータ5,自動変速機6,車速センサ(走行状態検出手段)7及びスロットルアクチュエータ8により構成されている。
シフトレバー1は、車両の図示しない運転席近傍に設置されており、運転者(ドライバ)の操作によりパーキング(P,駐車),リバース(R,後進),ニュートラル(N,中立)及びドライブ(D,前進)の各シフトレンジ(シフト位置)を選択できるようになっている。
以下、これらのシフトレンジの内、自動変速機6が車両に対して駆動力を伝達しないシフトレンジであるパーキング(P),ニュートラル(N)を非走行レンジと呼び、反対に、自動変速機6が車両に対して駆動力を伝達しうるシフトレンジであるリバース(R),ドライブ(D)を走行レンジと呼ぶ。
シフトポジションスイッチ2は、第1シフトポジションスイッチ2A及び第2シフトポジションスイッチ2Bの別個の2系統のスイッチにより構成されている。
第1シフトポジションスイッチ2A及び第2シフトポジションスイッチ2Bは、それぞれシフトレバー1と機械的に接続された可動部20A,20Bを有しており、各可動部20A,20Bはシフトレバー1により選択された各シフトレンジ(選択レンジ)に対応した端子に接触するように構成されている。
また、第1シフトポジションスイッチ2A及び第2シフトポジションスイッチ2Bの各端子は、それぞれECU4に電気的に接続されており、各シフトポジションスイッチ2の各可動部20A,20Bが接触した端子から各端子に対応する選択レンジ情報(P,R,N,D)を含む電気信号としてシフトレンジ検出信号S1,S2をECU4に入力するように構成されている。
自動変速機6はパーキング(P,駐車),リバース(R,後進),ニュートラル(N,中立)及びドライブ(D,前進)の各シフトレンジを有しており、変速用モータ5は、ECU4からのシフトレンジ設定指令に従って自動変速機6のシフトレンジを変更するように構成されている。
車速センサ7は車両の走行速度を検出し、ECU4に車速情報Vを入力するように構成されている。なお、車速情報Vは車両が前進する方向を正とする値であり、車速情報Vの値が負である場合には車両が後進していることを意味する。
スロットルアクチュエータ8は、車両の図示しないスロットルバルブの開度を調整しうるように構成された駆動装置であり、ECU4からのスロットル開度信号TVOに応じてスロットルバルブの開度を調整するように構成されている。
ECU4は、コンピュータにより構成された制御装置であり、機能要素としてシフトレンジ設定部(シフトレンジ設定手段)11及びリンプホーム実行部(リンプホーム実行手段)12を有している。
シフトレンジ設定部11は、以下の(1)〜(7)の機能を有して構成されている。
(1)各シフトレンジ検出信号S1,S2がそれぞれECU4に正常に入力されているか否かを判定し、各シフトレンジ検出信号S1,S2のいずれかでも入力されない場合にはシフトレンジ検出異常と判定する機能。
(2)各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)それぞれが一致しているか否かを判定し、一致しない場合(同一でない場合)にはシフトレンジ検出異常と判定する機能。
(3)各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)それぞれが同一である場合には、シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)に応じたシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信する機能。
(4)各シフトレンジ検出信号S1,S2のうち、いずれかの検出信号が入力されない場合で、且つ、車速情報Vの絶対値が予め設定された所定車速値V0よりも大きい場合(|V|>V0)において、入力された各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報が走行レンジ(R,D)である場合には、選択レンジ情報(R,D)に応じたシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信する機能。
なお、所定車速値V0は、車両が停止状態あるいは略停止状態であるか否かを検知するための閾値であり、0(km/h)前後の値(例えば、5km/h)に設定されている。
(5)各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)それぞれが一致しない場合で、且つ、車速情報Vの絶対値が予め設定された所定車速値V0よりも大きい場合(|V|>V0)において、車速情報Vが正の値である場合にはドライブレンジ(D)に相当するシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信し、車速情報Vが負の値である場合にはリバースレンジ(R)に相当するシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信する機能。
(6)各シフトレンジ検出信号S1,S2のうち、いずれかの検出信号が入力されない場合で、且つ、車速情報Vの絶対値が予め設定された所定車速値V0以下である場合(|V|≦V0)である場合には、入力された各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報に関わらずニュートラルレンジ(N)に相当するシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信する機能。
(7)各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)それぞれが一致しない場合で、且つ、車速情報Vの絶対値が予め設定された所定車速値V0以下(|V|≦V0)である場合には、各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報に関わらず、ニュートラルレンジ(N)に相当するシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信する機能。
また、リンプホーム実行部12は、シフトレンジ設定部11が上述の機能(1),(2)によりシフトレンジ検出異常と判定した場合には、車両の駆動力を通常時よりも低減させるリンプホームモードを実行するように構成されている。
リンプホーム実行部12は、リンプホームモード実行時には車両のトルク要求に対して、目標となるスロットル開度を通常時の1/2程度に変更するなどしてスロットル開度を減少補正したスロットル開度信号TVOをスロットルアクチュエータ8に送信するように構成されている。また、リンプホームモード実行時には図示しない運転席の表示装置にその旨を表示するように構成されている。
次に、図2のフローチャートを参照して本実施形態の自動変速機の制御方法にかかる手順について説明する。
なお、以下に説明するステップS100〜S210の処理は所定の演算周期(例えば20ミリ秒)毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS100では、各シフトポジションスイッチ2A,2Bの各可動部20A,20Bが接触した端子の位置からシフトレバー1による選択レンジが検出され、それぞれECU4に各シフトレンジ検出信号S1,S2が入力される(第1ステップ)。
次に、ステップS110では、シフトレンジ設定部11は各シフトレンジ検出信号S1,S2がいずれも入力されているか否かが判定される。
ステップS110において、各シフトレンジ検出信号S1,S2がともに入力されていると判定された場合には、ステップS120として、シフトレンジ設定部11が各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)がそれぞれ一致しているか否かが判定される。
ステップS120において、各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)が一致している(S1=S2)と判定されると、ステップS130として、シフトレンジ設定部11からシフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)に応じたシフトレンジ設定指令を変速用モータ5に送信して自動変速機6のシフトレンジが設定される(第3ステップ)。その後、スタートに戻りステップS100以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS110において、各シフトレンジ検出信号S1,S2のうちの一方あるいは両方の信号が入力されていないと判定された場合には、ステップS115に進む。
ステップS115では、各シフトレンジ検出信号S1,S2いずれも入力されていない状態であるか否かが判定され、各シフトレンジ検出信号S1,S2がいずれも入力されていない状態であると判定された場合には、ステップS180に進む。
一方、ステップS115において、各シフトレンジ検出信号S1,S2のうちのいずれか一方の信号が入力されていると判定された場合には、ステップS140に進む。
そして、ステップS140では車速情報Vの絶対値が所定車速V0よりも大きいか否かが判定され、これにより、車両が走行状態であるか停止状態あるいは略停止状態であるかが検出される。
ステップS140において、車速情報Vの絶対値が所定車速値V0よりも大きい(|V|>V0)と判定されると、ステップS150に進み、シフトレンジ設定部11は、シフトレンジ検出信号S1,S2のうち正常に入力されたシフトレンジ検出信号S1,S2の選択レンジ情報(P,R,N,D)が走行レンジ(RまたはD)であるか否かが判定される。
ステップS150において選択レンジ情報(P,R,N,D)が走行レンジ(RまたはD)であると判定されると、ステップS160では、変速用モータ5に選択レンジ情報(R,D)に対応するシフトレンジ設定指令を出力し、変速用モータ5により自動変速機6のシフトレンジが選択レンジ情報に対応するシフトレンジに設定される(第4ステップ)。
またこれと並行して、ステップS170として、リンプホーム実行部12はリンプホームモードを実行し、スロットルアクチュエータ8に送信するスロットル開度信号TVOの値を平常時よりも低減させる。その後、スタートに戻りステップS100以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS140において車速情報Vの絶対値が所定車速値V0よりも小さい(|V|≦V0)と判定されるとステップS180に進む。また、ステップS150において選択レンジ情報(P,R,N,D)が非走行レンジ(P,N)であると判定された場合もステップS180に進む。
ステップS180では、変速用モータ5にニュートラル(N)に対応するシフトレンジ設定指令を出力し、変速用モータ5により自動変速機6のシフトレンジがニュートラル(N)に設定される(第4ステップ)。
ステップS180が実行されるとスタートに戻りステップS100以降の処理が繰り返し実行される。
また、ステップS120において、各シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)が一致していない(同一でない)と判定されると、ステップS190に進み、ステップS140と同様に車速情報Vの絶対値が所定車速V0よりも大きいか否かを判定し、車両が走行状態であるか否かが検出される。ステップS140において車速情報Vの絶対値が所定車速値V0よりも小さい(|V|≦V0)と判定されるとステップS180に進み、上述したように変速用モータ5によりシフトレンジが非走行レンジとしてニュートラル(N)に設定される。
一方、ステップS190において車速情報Vの絶対値|V|が所定車速値V0よりも大きいと判定されると、ステップS200に進む。
ステップS200では、車速情報Vの値が正である場合(即ち、車両の前進走行時)には、変速用モータ5にドライブ(D)に対応するシフトレンジ設定指令を出力し、自動変速機6のシフトレンジがドライブレンジに設定される。一方、車速情報Vの値が負である場合(即ち、車両の後進走行時)には、変速用モータ5にリバース(R)に対応するシフトレンジ設定指令を出力し、自動変速機6のシフトレンジがリバースレンジに設定される。
そして、ステップS200と並行して、ステップS210として、ステップS170と同様にリンプホーム実行部12はリンプホームモードを実行し、スロットルアクチュエータ8に送信するスロットル開度信号TVOの値を通常時よりも低減させる。その後、スタートに戻りステップS100以降の処理が繰り返し実行される。
なお、上述の各ステップにおいてステップS130,S160,S180及びS200が第2ステップに相当する。
本発明の一実施形態にかかる自動変速機の制御装置及び制御方法は上述のように構成されているので、車両が走行状態にある場合に、例えば、各シフトポジションスイッチ2A,2BとECU4とを接続するハーネスのいずれかに断線等の異常が生じる等して、ECU4にシフトレンジ検出信号S1,S2のいずれかが入力されない場合であっても、シフトレンジ設定部11は車速情報Vの絶対値と所定車速値V0とから車両の走行状態を検知し、ECU4に正常に入力されたシフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)が走行レンジ(R,D)であれば、自動変速機6のシフトレンジを走行レンジに維持するので、車両の走行中に車両の駆動力が突然失われ、車両が失速して安全な位置まで移動させることが困難となる等の不具合を防止することができる。
また、このとき、リンプホーム実行部12によりリンプホームモードが実行されて車両の駆動力を通常時よりも低減させるので、万が一シフトレンジの誤検出が生じた場合であっても、ドライバの意図に反する車両の駆動力が緩和されるとともに、ドライバは車両を安全な場所まで走行させることができ、より高い安全性を確保することができる。
また、ECU4が、シフトレンジ検出信号S1,S2の一部が入力されないような状態までも想定して機能するように構成されているので、制御不能となることなく自動変速機6のシフトレンジをより適切なレンジに設定することができるという効果もある。
また、車両が停止あるいはほぼ停止している状態(即ち、|V|≦V0)でECU4にシフトレンジ検出信号S1,S2のいずれかが入力されない場合には、シフトレンジ設定部11が、ECU4に入力されたシフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)に関わらず自動変速機6のシフトレンジをニュートラル(N)に設定するので、シフトポジションスイッチ2等に不具合がある状態において、車両がドライバの意図に反して駆動し、発進してしまうことを防止でき、より高い安全性を確保することができる。
また、ECU4にシフトレンジ検出信号S1,S2がいずれも入力された場合であっても、車両が走行状態にある場合に、シフトレンジ検出信号S1,S2に含まれる選択レンジ情報(P,R,N,D)が一致しない(同一でない)場合には、車両の走行状態(前進または後進)に応じたシフトレンジを維持するとともに、リンプホームモードが実行されるので、車両の走行中に車両の駆動力が急激に低下する等の不具合を防止することができるとともに、万が一シフトレンジの誤検出が生じた場合であっても、ドライバの意図に反する車両の駆動力が緩和されるとともに、ドライバが車両を安全な場所まで走行させることができ、より高い安全性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態のステップS180では、自動変速機6のシフトレンジを非走行レンジとして、ニュートラルレンジに設定するようにしているが、入力された選択レンジ情報にパーキング(P)が含まれる場合には、変速用モータ5にパーキング(P)に対応するシフトレンジ設定指令を出力し、変速用モータ5により自動変速機6のシフトレンジをパーキングレンジに設定するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、シフトレンジ検出センサ(シフトポジションスイッチ)2を2系統そなえたものについて説明したが、本発明はシフトレンジ検出センサを2系統以上そなえるものについても適宜適用することができる。
また、上述の実施形態では、ドライバがシフトレバーを操作することによりシフトレンジを選択するようになっているが、ドライバがシフトレンジを選択するための手段は適宜変更可能である。
また、実施形態では、リンプホームモード実行時には、スロットルバルブの開度を常時よりも小さい開度に設定するように構成しているが、リンプホームモードの実施態様も適宜選択可能である。例えば、複数気筒の内燃機関を搭載した車両においては、リンプホームモードを実行する条件が成立した場合に複数気筒の内の一部の気筒の点火を中止して内燃機関の出力を低減するように構成してもよく、また、燃料噴射量を低減するように構成してもよい。
また、電気自動車に本発明を適用した場合には、アクセル開度に対する電動機の出力を通常時よりも低減するように電気的に制御することで、リンプホームモードを実行することができる。
さらに、実施形態においてはシフトレンジとして、パーキング(P),リバース(R),ニュートラル(N),ドライブ(D)の4つのシフトレンジを有する自動変速機の制御を例に説明したが、自動変速機が有するシフトレンジはこれに限らず適宜設定可能である。
本発明の一実施形態に係る自動変速機の制御装置及び方法を説明するためのものであって、全体構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る自動変速機の制御装置及び方法を説明するためのものであって、主に自動変速機の制御手順を示すフローチャートである。 従来技術の自動変速機の制御装置に係る概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 シフトレバー(シフト選択手段)
2,2A,2B シフトポジションスイッチ(シフトレンジ検出センサ)
4 ECU(電子制御装置)
5 変速用モータ
6 自動変速機
7 車速センサ(走行状態検出手段)
8 スロットルアクチュエータ
11 シフトレンジ設定部(シフトレンジ設定手段)
12 リンプホーム実行部(リンプホーム実行手段)

Claims (5)

  1. 自動変速機の複数のシフトレンジからドライバが選択したシフトレンジを検出する複数のシフトレンジ検出センサと、
    該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号に基づいて該自動変速機のシフトレンジを設定するシフトレンジ設定手段と、
    該車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを有し、
    該シフトレンジ設定手段は、
    該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一であれば、該自動変速機のシフトレンジを該検出信号に応じたシフトレンジに設定し、
    該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一でない場合、該走行状態検出手段により車両が走行状態であれば、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持し、
    該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されない場合、該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出され、且つ入力された検出信号が走行レンジであれば該自動変速機のシフトレンジを該走行レンジに設定する
    ことを特徴とする、自動変速機の制御装置
  2. 該シフトレンジ設定手段は、
    該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されず、且つ該走行状態検出手段により車両が停止状態または略停止状態であることが検出されると、入力された検出信号に関わらず該自動変速機のシフトレンジを非走行レンジに設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、1つでも検出信号が入力されず、且つ該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出されている場合において、該自動変速機のシフトレンジを走行レンジ設定した場合には、該車両の駆動力を低減させるリンプホーム実行手段をそなえる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の自動変速機の制御装置。
  4. 該複数のシフトレンジ検出センサからの検出信号が同一でなく、且つ該走行状態検出手段により車両が走行状態であることが検出されている場合において、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持した場合には、該車両の駆動力を低減させるリンプホーム実行手段をそなえる
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 自動変速機の複数のシフトレンジからドライバが選択したシフトレンジを2系統のセンサから検出する第1ステップと、
    該第1ステップで得られた該2系統のセンサからの検出信号に基づいて該自動変速機のシフトレンジを設定する第2ステップとをそなえ、
    該第2ステップが、
    該2系統のセンサからの検出信号が同一であれば、該自動変速機のシフトレンジを該検出信号に応じたシフトレンジに設定する第3ステップと、
    該2系統のセンサからの検出信号が同一でない場合、該車両が走行状態であるか否かを判定し、該車両が走行状態であると判定すると、該自動変速機のシフトレンジを該走行状態に応じたシフトレンジに維持するステップと、
    2系統のシフトレンジ検出センサからの検出信号のうち、一方の検出信号が入力されない場合には、該車両が走行状態であるか否かを判定し、該車両が走行状態であると判定すると、入力された他方の検出信号が走行レンジであれば該自動変速機のシフトレンジを該走行レンジに設定する第4ステップとを有する
    ことを特徴とする、自動変速機の制御方法。
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