JP5040218B2 - 表示素子 - Google Patents
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Description
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極に下記一般式(2):
で表される化合物を含む電解質層を設けることを特徴とする表示素子;
(2)前記電解質層が、下記一般式(3)で表される化合物を透明導電性微粒子層に結着させた構成であることを特徴とする前記1に記載の表示素子;
(3)対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にSbをドープしたSnO 2 微粒子により形成された層と、ITO微粒子により形成された層とが積層された構成層を設けることを特徴とする表示素子;
(4)対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にSbをドープしたSnO 2 微粒子とITO微粒子が混在する構成層を設けることを特徴とする表示素子;
(5)対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にTiO 2 微粒子により形成された層と、ITO微粒子により形成された層とが積層された構成層を設けることを特徴とする表示素子;
(6)対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にTiO 2 微粒子と、ITO微粒子の混在する構成層を設けることを特徴とする表示素子;
(7)前記一般式(1)におけるXが、下記一般式:
(8)前記一般式(1)におけるR 1 が、置換もしくは無置換の2−ヒドロキシフェニル基または4−ヒドロキシフェニル基であることを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の表示素子;
(9)前記一般式(1)で表される化合物がホスホノ基またはカルボキシル基を有することを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の表示素子。
対向電極間に前記一般式(1)で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にメモリー性を有さない電子注入可能な構成を設けることを特徴とする表示素子により、繰り返し駆動時の表示安定性が向上したエレクトロクロミック表示素子を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
(2−1)1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ジブロマイド
(2−2)1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−3)1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−4)1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−5)1,1’−ジ−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−6)1−メチル−1’−n−オクチル−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−7)1−メチル−1’−(4−メチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−8)1−n−オクチル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−9)1−n−オクチル−1’−(4−フルオロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−10)1,1’−ビス(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−12)1,1’−ビス(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−13)1,1’−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−14)1,1’−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−15)1,1’−ビス(ナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−16)1,1’−ビス(4−シアノナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−17)1,1’−ビス(4−メチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−18)1,1’−ビス(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−19)1,1’−ビス(4−フルオロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−10)1,1’−ビス(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−21)1,1’−ビス(4−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−22)1,1’−ビス(2,6−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−23)1,1’−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−24)1,1’−ビス(4−ベンゾフェノン)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−25)1−ベンジル−1’−(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−26)1−ベンジル−1’−(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−27)1−ベンジル−1’−エチル−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−28)1−ベンジル−1’−(2,4−ジニトロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−29)1−ベンジル−1’−(2,4−ジニトロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−30)1−ベンジル−1’−(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−31)1−ベンジル−1’−(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(2−32)1−ベンジル−1’−(4−フルオロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−33)1−ベンジル−1’−(4−メチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−34)1−ベンジル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−35)1−ベンジル−1’−(ベンジル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−36)1−ベンジル−1’−(ナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−37)1−ベンジル−1’−(フェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−38)1−ベンジル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−39)1−ベンジル−1’−(4−ベンゾフェノン)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−40)1−ベンジル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−41)1−ベンジル−1’−(2,6−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−42)1−ベンジル−1’−(3,5−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(2−43)1−ベンジル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム トリフルオロメタンスルフォンイミド
次に、本発明に好ましく用いられる一般式(3)で表されるビオロゲン系化合物について説明する。
(3−1)1−ホスホノプロピル−1’−メチル−4,4’−ビピリジニウム ジブロマイド
(3−2)1−ホスホノエチル−1’−(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(3−3)1−ホスホノエチル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−4)1−ホスホノエチル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(3−5)1−ホスホノエチル−1’−(ナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−6)1−ホスホノエチル−1’−(4−シアノナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−7)1−ホスホノエチル−1’−(4−メチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−8)1−ホスホノエチル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−9)1−ホスホノエチル−1’−(4−フルオロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−10)1−ホスホノエチル−1’−(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−11)1−ホスホノエチル−1’−(4−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−12)1−ホスホノエチル−1’−(2,6−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−13)1−ホスホノエチル−1’−(3,5−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−14)1−ホスホノエチル−1’−(4−ベンゾフェノン)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−15)1−ホスホノベンジル−1’−(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−16)1−ホスホノベンジル−1’−(3−プロピルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(3−17)1−ホスホノベンジル−1’−(ホスホノエチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−18)1−ホスホノベンジル−1’−(2,4−ジニトロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−19)1−ホスホノベンジル−1’−(2,4−ジニトロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(3−20)1−ホスホノベンジル−1’−(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−21)1−ホスホノベンジル−1’−(4−フェノキシフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ビス−ヘキサフルオロフォスフェート
(3−22)1−ホスホノベンジル−1’−(4−フルオロフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−23)1−ホスホノベンジル−1’−(4−メチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−24)1−ホスホノベンジル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−25)1−ホスホノベンジル−1’−(ベンジル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−26)1−ホスホノベンジル−1’−(ナフチル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−27)1−ホスホノベンジル−1’−(フェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−28)1−ホスホノベンジル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−29)1−ホスホノベンジル−1’−(4−ベンゾフェノン)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−30)1−ホスホノベンジル−1’−(4−シアノフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−31)1−ホスホノベンジル−1’−(2,6−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−32)1−ホスホノベンジル−1’−(3,5−ジメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム ジクロライド
(3−33)1−ホスホノベンジル−1’−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4,4’−ビピリジニウム トリフルオロメタンスルフォンイミド
これらの化合物の製造法は前記国際公開第2004/067673号パンフレットに記載されている。
本発明においては、前記一般式(3)で示されるビオロゲン系化合物を透明導電性微粒子の表面に担持することにより、メモリー性を有しない電子注入可能な構成とすることが好ましい。
本発明の対向電極としては、金属電極または透明電極を用いることができる。金属電極としては、例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、チタン、ビスマス、及びそれらの合金等の公知の金属種を用いることができる。電極の作製方法は、蒸着法、印刷法、インクジェット法、スピンコート法、CVD法等の既存の方法を用いることができる。
本発明においては、白表示を可能とするために、対向電極間、または対向電極間の外側に白色散乱層を設けることができる。本発明に適用可能な白色散乱層は、電解質溶媒に実質的に溶解しない水系高分子と白色顔料との水混和物を塗布乾燥して形成することができる。
本発明の表示素子において、電解質が液体である場合には、以下の化合物を電解質中に含むことができる。カリウム化合物としてKCl、KI、KBr等、リチウム化合物としてLiBF4、LiClO4、LiPF6、LiCF3SO3等、テトラアルキルアンモニウム化合物として過塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、ホウフッ化テトラエチルアンモニウム、ホウフッ化テトラブチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムハライド等が挙げられる。また、特開2003−187881号公報の段落番号〔0062〕〜〔0081〕に記載の溶融塩電解質組成物も好ましく用いることができる。さらに、I-/I3 -、Br-/Br3 -、キノン/ハイドロキノン等の酸化還元対になる化合物を用いることができる。
本発明の表示素子においては、本発明の目的効果を損なわない範囲で溶媒を用いることができる。具体的には、テトラメチル尿素、スルホラン、ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2−(N−メチル)−2−ピロリジノン、ヘキサメチルホスホルトリアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ブチロニトリル、プロピオニトリル、アセトニトリル、アセチルアセトン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ブタノール、1−ブタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、エタノール、メタノール、無水酢酸、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ジメトキシエタン、ジエトキシフラン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、水等が挙げられる。これらの溶媒の内、凝固点が−20℃以下、且つ沸点が120℃以上の溶媒を少なくとも1種含むことが好ましい。
〈電解質添加の増粘剤〉
本発明の表示素子においては、電解質に増粘剤を使用することができ、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(アルキレングリコール)、カゼイン、デンプン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポリ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロースエステル類、ポリ(アミド)類、疎水性透明バインダーとして、ポリビニルブチラール、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、ポリウレタン等が挙げられる。
本発明の表示素子の構成層には、保護層、フィルター層、ハレーション防止層、クロスオーバー光カット層、バッキング層等の補助層を挙げることができ、これらの補助層中には、各種の添加剤、例えば、以下のリサーチディスクロージャーにおいて、化学増感剤、貴金属増感剤、感光色素、強色増感剤、カプラー、高沸点溶剤、カブリ防止剤、安定剤、現像抑制剤、漂白促進剤、定着促進剤、混色防止剤、ホルマリンスカベンジャー、色調剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、紫外線吸収剤、イラジエーション防止染料、フィルター光吸収染料、防ばい剤、ポリマーラテックス、重金属、帯電防止剤、マット剤等としてあげられている添加剤を、必要に応じて含有させることができる。
頁 分類 頁 分類 頁 分類
化学増感剤 23 III 648右上 96 III
増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV
減感色素 23 IV 998 IV
染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII
現像促進剤 29 XXI 648右上
カブリ抑制剤・安定剤
24 IV 649右上 1006〜7 VI
増白剤 24 V 998 V
硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X
界面活性剤 26〜7 XI 650右 1005〜6 XI
帯電防止剤 27 XII 650右 1006〜7 XIII
可塑剤 27 XII 650右 1006 XII
スベリ剤 27 XII
マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI
バインダー 26 XXII 1003〜4 IX
支持体 28 XVII 1009 XVII
〈基板〉
本発明で用いることのできる基板としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリカーボネート類、セルロースアセテート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンジナフタレンジカルボキシラート、ポリエチレンナフタレート類、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアセタール類、ポリスチレン等の合成プラスチックフィルムも好ましく使用できる。また、シンジオタクチック構造ポリスチレン類も好ましい。これらは、例えば、特開昭62−117708号、特開平1−46912、同1−178505号の各公報に記載されている方法により得ることができる。更に、ステンレス等の金属製基盤や、バライタ紙、及びレジンコート紙等の紙支持体ならびに上記プラスチックフィルムに反射層を設けた支持体、特開昭62−253195号(29〜31頁)に支持体として記載されたものが挙げられる。RDNo.17643の28頁、同No.18716の647頁右欄から648頁左欄及び同No.307105の879頁に記載されたものも好ましく使用できる。
本発明の表示素子には、必要に応じて、シール剤、柱状構造物、スペーサー粒子を用いることができる。
本発明においては、シール剤、柱状構造物、電極パターン等をスクリーン印刷法で形成することもできる。スクリーン印刷法は、所定のパターンが形成されたスクリーンを基板の電極面上に被せ、スクリーン上に印刷材料(柱状構造物形成のための組成物、例えば、光硬化性樹脂など)を載せる。そして、スキージを所定の圧力、角度、速度で移動させる。これによって、印刷材料がスクリーンのパターンを介して該基板上に転写される。次に、転写された材料を加熱硬化、乾燥させる。スクリーン印刷法で柱状構造物を形成する場合、樹脂材料は光硬化性樹脂に限られず、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂も使用できる。熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、ポリビニールケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニールピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂等が挙げられる。樹脂材料は樹脂を適当な溶剤に溶解するなどしてペースト状にして用いることが望ましい。
本発明のエレクトロクロミック表示素子を用いてフルカラー表示を行う場合は、
1.イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、ブラック等に異なる色調に発色−消色するエレクトロクロミック表示素子を積層する方法、
2.異なる色調に発色−消色するエレクトロクロミック色素を吸着させた多孔質部を平面上にパターン化する方法、
3.異なる色調に発色−消色するエレクトロクロミック色素を1対の対向電極間の多孔質層に複数種吸着させる方法、等が挙げられる。
本発明の係るアクティブマトリックス駆動は、走査線、データライン、電流供給ラインが碁盤目状に形成され、各碁盤目に設けられたTFT回路により駆動させる方式である。画素毎にスイッチングが行えるので、階調やメモリー機能などのメリットがあり、例えば、特開2004−29327号の図5に記載されている回路や、「エレクトロクロミックディスプレイ」(1991 産業図書株式会社刊)の77〜102ページに記載の方法を用いることができる。
本発明の表示素子は、電子書籍分野、IDカード関連分野、公共関連分野、交通関連分野、放送関連分野、決済関連分野、流通物流関連分野等の用いることができる。具体的には、ドア用のキー、学生証、社員証、各種会員カード、コンビニストアー用カード、デパート用カード、自動販売機用カード、ガソリンステーション用カード、地下鉄や鉄道用のカード、バスカード、キャッシュカード、クレジットカード、ハイウェイカード、運転免許証、病院の診察カード、電子カルテ、健康保険証、住民基本台帳、パスポート、電子ブック等が挙げられる。
〈表示素子1の作製〉
厚さ1.5mmで2cm×2cmのガラス基板上にピッチ5mm、電極幅4mmのITO膜を公知の方法に従って形成し、透明電極(電極1)を得た。5mMの過塩素酸リチウム、酸化チタン(平均一次粒径:0.34μm)を30質量%、ポリエチレングリコール(平均分子量50万)を4質量%含むγ−ブチロラクトン溶液に、0.2Mの例示化合物110を溶解させて電解液1を調製した。
表示素子1の電解液1に、5mMの例示化合物2−1を添加して調製した電解液2を用いた以外は表示素子1と同様にして表示素子2を作製した。
電極1のITO膜上に、テルピネオールに分散した酸化チタン(一次平均粒子径30nm)分散液を付与し、350℃で1時間焼成して、酸化チタン多孔質層(乾燥膜厚10μm)を形成した後、例示化合物3−1の10mMエタノール溶液に4時間浸漬して、その後エタノールを蒸発させて電極2を得た。表示素子1の一方の電極1を電極2に変更した以外は表示素子1と同様にして表示素子3を得た。
電極1のITO膜上に、テルピネオールに分散したSbをドープしたSnO2(一次平均粒子径27nm)分散液を付与し、さらに350℃で1時間焼成して多孔質層(乾燥膜厚10μm)を形成した後、さらに、テルピネオールに分散したITO(一次平均粒子径30nm)分散液を付与し、350℃で1時間焼成して多孔質層(乾燥膜厚10μm)を形成し、多孔質膜が積層した電極3を得た。表示素子2の電極1の一方を電極3に変更した以外は表示素子2と同様にして表示素子4を得た。
電極1のITO膜上に、テルピネオールに分散したSbをドープしたSnO2(一次平均粒子径27nm)と、ITO(一次平均粒子径30nm)との混合(質量比1:1)分散液を付与し、さらに350℃で1時間焼成して多孔質層(乾燥膜厚10μm)を形成し、電極4を得た。表示素子4の電極3を電極4に変更した以外は表示素子4と同様にして表示素子5を得た。
表示素子4のSnO2分散液のSnO2粒子をTiO2(平均一次粒子径27nm)粒子に変更した以外は表示素子4と同様にして表示素子6を得た。
表示素子5のSnO2を含む分散液のSnO2粒子をTiO2(平均一次粒子径27nm)粒子に変更した以外は表示素子5と同様にして表示素子7を得た。
表示素子3の例示化合物110を等モルの例示化合物98に変更した以外は表示素子3と同様にして表示素子8を得た。
表示素子3の例示化合物110を等モルの例示化合物16に変更した以外は表示素子3と同様にして表示素子9を得た。
電極2の例示化合物3−1を例示化合物42に変更した以外は電極2と同様にして電極5を得た。表示素子9の電極1を電極5に変更し、電解液から例示化合物16を除いた以外は表示素子9と同様にして表示素子10を作製した。
表示素子10の例示化合物42を、例示化合物113に変更した以外は表示素子10と同様にして表示素子11を作製した。
上記作製した各表示素子について、コニカミノルタセンシング社製の分光測色計CM−3700dのD65光源のエレクトロクロミック色素の着色状態の最大吸収波長における反射率がそれぞれ60%、6%となる様な駆動条件を印加電圧±1.5Vにて求め、この同駆動条件で連続して300回駆動させ、各駆動毎にコントラスト比を測定した。得られたコントラスト比の変動を、(最大コントラスト比−最小コントラスト比)/コントラスト比平均値の計算値で評価した。得られた結果を表1に示す。コントラスト比変動の値が0に近いほど、コントラスト比の変動が小さく優れていることを示す。
Claims (9)
- 対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極に下記一般式(2):
で表される化合物を含む電解質層を設けることを特徴とする表示素子。 - 前記電解質層が、下記一般式(3)で表される化合物を透明導電性微粒子層に結着させた構成であることを特徴とする請求項1に記載の表示素子。
R4は、R5R6で表される基であり、ここにおいてR5は、−(CH2)p−(ここにおいてpは0或いは1〜10の整数を表す。)を表し、R6は、−P(O)(OH)2基、或いは、各々炭素原子数14までのアリール基、ヘテロアリール基、各々炭素原子数10までの分岐アルキル基、或いはアルケニル基、或いはシクロアルキル基、又は水素原子を表す。
X2 −は、荷電を中和するイオンを表す。〕 - 対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にSbをドープしたSnO2微粒子により形成された層と、ITO微粒子により形成された層とが積層された構成層を設けることを特徴とする表示素子。 - 対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にSbをドープしたSnO2微粒子とITO微粒子が混在する構成層を設けることを特徴とする表示素子。 - 対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にTiO2微粒子により形成された層と、ITO微粒子により形成された層とが積層された構成層を設けることを特徴とする表示素子。 - 対向電極間に下記一般式(1):
で表されるエレクトロクロミック化合物を含み、該エレクトロクロミック化合物を酸化時に着色し、還元時に透明となるような該対向電極の駆動操作を行う表示素子であって、該エレクトロクロミック化合物の着色駆動時に、非観察側電極にTiO2微粒子と、ITO微粒子の混在する構成層を設けることを特徴とする表示素子。 - 前記一般式(1)におけるXが、下記一般式:
- 前記一般式(1)におけるR1が、置換もしくは無置換の2−ヒドロキシフェニル基または4−ヒドロキシフェニル基であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示素子。
- 前記一般式(1)で表される化合物がホスホノ基またはカルボキシル基を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示素子。
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