JP5038232B2 - 復水脱塩方法及び復水脱塩装置 - Google Patents

復水脱塩方法及び復水脱塩装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5038232B2
JP5038232B2 JP2008134406A JP2008134406A JP5038232B2 JP 5038232 B2 JP5038232 B2 JP 5038232B2 JP 2008134406 A JP2008134406 A JP 2008134406A JP 2008134406 A JP2008134406 A JP 2008134406A JP 5038232 B2 JP5038232 B2 JP 5038232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exchange resin
condensate
cation exchange
resin
bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008134406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009279519A (ja
Inventor
丈志 出水
正弘 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2008134406A priority Critical patent/JP5038232B2/ja
Publication of JP2009279519A publication Critical patent/JP2009279519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038232B2 publication Critical patent/JP5038232B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

本発明は、沸騰水型(以下、BWRと記す)原子力発電プラントの復水をイオン交換樹脂によって脱塩処理する復水脱塩方法に関し、特に、懸濁性腐食生成物濃度が低く且つ硫酸イオン濃度の低い、高純度な処理水質を得ることができる復水脱塩方法及び復水脱塩装置に関する。
BWR原子力発電プラントでは、原子炉において発生した蒸気で発電した後に、海水で該蒸気を冷却し、その復水を、イオン交換樹脂を用いた復水脱塩装置で処理し、原子炉に給水している。この復水には、復水系統内に流入した海水成分、プラント構成材料より生成した鉄酸化物を主体とした懸濁性腐食生成物(以下、クラッドと称す)やイオン性不純物などが混入する可能性がある。この復水中の不純物を除去し、高純度な処理水質を得るために、原子力発電プラントには、復水をイオン交換樹脂によって脱塩処理する復水脱塩装置が設けられている。復水脱塩装置において使用するイオン交換樹脂としては、陽イオンを吸着するカチオン交換樹脂と陰イオンを吸着するアニオン交換樹脂があり、これらをカチオン交換樹脂:アニオン交換樹脂体積比で、通常、1:2から3:1の範囲で使用し、混合した状態で使用している。使用するイオン交換樹脂の粒径分布は、直径が350〜1200μmの範囲に存在し、平均値が700〜800μm程度の、いわゆるガウス分布のものが広く使用されている。
原子力発電プラントの復水脱塩装置で使用しているイオン交換樹脂は、上流側より流入するNaClに代表される海水成分などのイオン成分の除去能力は高いが、クラッドの除去能力については、入口濃度に対する除去率が50〜80%程度と低い。このため、クラッドが原子炉に給水されることとなり、このクラッドが原子炉内で放射能化されることによって、プラント内の放射能レベル上昇の原因となる。
更に、カチオン交換樹脂からポリスチレンスルホン酸を主体とする有機性不純物(以下、TOCと称す)が溶出してしまう問題がある。このTOCは、原子炉内に持ち込まれると硫酸イオンを生成するため、原子炉水質を低下させる原因となる。
従って、原子炉水質を高純度にするためには、復水脱塩装置によるクラッド除去能力を高め、且つカチオン交換樹脂から溶出するTOCのリーク量を少なくする必要がある。
従来、原子力発電プラントの復水脱塩処理において、復水中のクラッドやTOCの除去効率を高めるための方法としては、特許文献1(特許第3087905号公報)に開示されているように、架橋度が6%程度で且つ表面構造が特殊なカチオン交換樹脂を使用してクラッドを効率的に除去する方法、特許文献2(特開昭55−59881号公報)に開示されているようにカチオン交換樹脂をイオン交換樹脂床上層部に配してクラッドを除去する方法、特許文献3(特開2001−314855号公報)にあるようなアニオン交換樹脂をイオン交換樹脂床下層部に配してカチオン交換樹脂から溶出するTOCを吸着する方法などが提案されている。
特許第3087905号公報 特開昭55−59881号公報 特開2001−314855号公報
しかしながら、前記特許文献1〜3に開示された従来技術では、クラッドの除去効率を高めるか、またはTOCの除去効率を高めるかのいずれかの達成を目的としており、クラッドの除去とカチオン交換樹脂から溶出するTOCの低減との双方を満足させ得る復水脱塩方法及び装置は、現在までのところ提案されていない。
特に、架橋度が8%より小さいカチオン交換樹脂は、化学的安定性が低く、耐酸化性が低いため、この種のカチオン交換樹脂を使用した場合には、ポリスチレンスルホン酸を主体とするTOCの溶出量が多くなり、これが原子炉内に持ち込まれると、分解して硫酸イオンを生成し、原子炉構成材料の腐食、特に、応力腐食割れを促進させる原因となることから、問題である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、BWR原子力発電プラントの復水脱塩装置による復水処理において、クラッド濃度が低く且つ硫酸イオン濃度の低い、高純度な処理水質を得ることのできる復水脱塩方法及び装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、BWR原子力発電プラントの復水をイオン交換樹
脂で脱塩処理する復水脱塩方法において、
(a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部と、
(b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、架橋度が1〜1.5%の範囲である強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部と、を有するイオン交換樹脂床に復水を接触させて復水の脱塩処理を行うことを特徴とする復水脱塩方法を提供する。
本発明の復水脱塩方法において、使用するアニオン交換樹脂がポーラス型樹脂であることが好ましい。
また本発明は、復水をイオン交換樹脂で脱塩処理するBWR原子力発電プラントの復水脱塩装置において、
(a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部と、
(b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、架橋度が1〜1.5%の範囲である強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部と、を有するイオン交換樹脂床を有し、該イオン交換樹脂床に復水を接触させて復水の脱塩処理を行うことを特徴とする復水脱塩装置を提供する。
本発明の復水脱塩装置において、使用するアニオン交換樹脂がポーラス型樹脂であることが好ましい。
本発明の復水脱塩方法及び装置は、上層部に架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂を配し、下層部に架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床を配したイオン交換樹脂床を用い、このイオン交換樹脂床に復水を接触させて復水の脱塩処理を行う構成なので、上層部において復水中のクラッドを効率よく除去し、また、上層部から溶出したポリスチレンスルホン酸を主体とするTOCを下層部のアニオン交換樹脂によって効率よく除去することができる。従って、本発明によれば、BWR原子力発電プラントの復水脱塩処理において、復水中のクラッドとTOCとの双方を効率よく除去することができ、クラッド濃度が低く且つ硫酸イオン濃度の低い、高純度な処理水質を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1は、BWR原子力発電プラントの一例を示す概略フロー構成図である。図1中、符号1は原子炉、2及び3はタービン、4は湿分分離器、5は復水器、6は復水ろ過装置、7は復水脱塩装置、8は原子炉浄化系を表している。
このBWR原子力発電プラントでは、原子炉1で蒸気を発生させ、その蒸気でタービン2,3を回転させて発電する。タービン3から出た蒸気は、復水器5で冷却して水に戻し、浄化設備である復水ろ過器6及び復水脱塩装置7で浄化し、原子炉1に給水している。
図2は、本発明の復水脱塩装置の一実施形態を示す概略フロー構成図である。図2中、符号7は復水脱塩装置、10は脱塩塔、11はイオン交換樹脂床、12は樹脂ストレーナ、13は再循環ポンプを表している。この復水脱塩装置7は、2000〜7000m/hの流量の復水を3〜10塔の脱塩塔10で処理している。1つの脱塩塔10には、処理流量により2000〜15000Lのイオン交換樹脂が充填されてイオン交換樹脂床11が形成されている。イオン交換樹脂床11の床高は、90〜200cmの範囲とされ、通常は100cm程度である。また、通水線流速は50〜200m/hの範囲とされ、通常は100m/h程度である。
図3は、本実施形態における脱塩塔10内のイオン交換樹脂床11を示す概略構成図である。本実施形態の脱塩処理装置7では、脱塩塔10内に、
(a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部14と、
(b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部15と、を有するイオン交換樹脂床11を有することを特徴としている。
なお、本発明において「架橋度」とは、スチレンと架橋剤であるジビニルベンゼン(DVB)とを原料として樹脂コポリマーを製造する際、架橋剤であるDVBが全原料中に占める質量比率のことを指す。
イオン交換樹脂の特性のほとんどはジビニルベンゼンの添加比率である架橋度により決定される。特に、水分含有率やイオン交換容量は架橋度と明確な相関がある。架橋度と諸特性の関係は、一般に次の関係がある。低架橋度の樹脂は高架橋度の樹脂に比べ、湿潤状態での単位体積当たりの交換容量が小さく、水分含有率が高い。ミクロポア径が大きく反応速度に優れ再生特性に優れる。一方、物理的強度が低く、耐酸化性に劣る。これらの特性を把握した上で、要求される性能に応じて最適な架橋度を有するイオン交換樹脂を選択し、種々の水処理設備に供している。
本実施形態では、上層部14に架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂を配し、下層部15に架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床を配したイオン交換樹脂床11を用い、このイオン交換樹脂床11に復水を接触させて復水の脱塩処理を行う構成なので、上層部14において復水中のクラッドを効率よく除去し、また、上層部14から溶出したポリスチレンスルホン酸を主体とするTOCを下層部15のアニオン交換樹脂によって効率よく除去することができる。従って、本実施形態によれば、BWR原子力発電プラントの復水脱塩処理において、復水中のクラッドとTOCとの双方を効率よく除去することができ、クラッド濃度が低く且つ硫酸イオン濃度の低い、高純度な処理水質を得ることができる。
本発明において使用するカチオン交換樹脂としては、例えば、ダウケミカル社製のカチオン交換樹脂ETR−C3(架橋度6%)、ダウケミカル社製のカチオン交換樹脂HCR−W2(架橋度8%)などが挙げられる。
本発明において使用するアニオン交換樹脂としては、標準的に使用されているゲル型アニオン交換樹脂であるダウケミカル社製のSBR−PCや三菱化学社製のSA10BNでもよいが、ポリスチレンスルホン酸を主体とするTOCのリーク量をより低減する目的で、ポーラス型樹脂を使用することが好ましく、特に、架橋度が1%〜4%の範囲のポーラス型アニオン交換樹脂を用いることが好ましい。標準的なポーラス型樹脂としては、ダウケミカル社製のMSAや三菱化学社製のPA312などがあり、架橋度が1%〜4%の範囲のポーラス型アニオン交換樹脂としては、三菱化学社製のPA306やPA308、ダウケミカル社製のTAN1などがある。
ここで、ポーラス型アニオン交換樹脂とゲル型アニオン交換樹脂の特徴について説明する。粒状イオン交換樹脂には、製造方法に由来して、大別して2種類のイオン交換樹脂がある。スチレンとジビニルベンゼンを懸濁重合させてコポリマーを作り、これに官能基を導入した透明なゲル型イオン交換樹脂と、懸濁重合の際に水に不溶でスチレンなどを良く溶解する有機溶媒を加えて重合後に除去することで製造されるマクロポアを有するポーラス型イオン交換樹脂とである。それらの判別方法は非常に容易であり、透明球はゲル型樹脂、不透明球はポーラス型樹脂として判別できる。目視以外にも、実体顕微鏡を利用し、透過光にて観察したとき光が透過して樹脂粒全体が観察可能なのがゲル型樹脂、透過光をあてたとき乱反射して黒色状に見えるのがポーラス型樹脂である。
ゲル型イオン交換樹脂の平均孔径は数Å、比表面積が1m/g未満であるのに対して、ポーラス型樹脂の平均孔径は数十〜数百Å、比表面積も数十〜数百m/g程度と大きく異なっている。
ナトリウムイオンや塩素イオンなど、通常のイオンを吸着するにはゲル型樹脂の構造でも何ら問題はないが、有機物などイオンと比較して高分子量の物質に対してはゲル型樹脂とポーラス型樹脂で構造に起因する除去特性の違いがある。
アニオン交換樹脂は第四級アンモニウム基を有しているため樹脂母体は正に帯電している。そのため、負に帯電している有機物に対する吸着が期待されている。特に、カチオン交換樹脂からは母体構造の酸化劣化により分子量が数百から数万のポリスチレンスルホン酸が溶出する。これはマイナスの電荷を有しているためアニオン交換樹脂での吸着が期待されるが、ゲル型樹脂の場合、平均孔径が数Åと小さいため、樹脂粒表面での吸着能力しかなく、表面積も1m/g未満と小さいため、除去能力は低い。
一方、ポーラス型樹脂の平均孔径は数十〜数百Å、比表面積も数十〜数百m/g程度とゲル型樹脂に対して二桁以上大きいため、樹脂粒表面で吸着し、樹脂粒内部への取り込みも容易であるといえる。
図4は、本実施形態の脱塩処理装置に用いる再生設備の一例を示す概略フロー構成図である。図中、符号10は脱塩塔、11はイオン交換樹脂床、20はカチオン交換樹脂再生塔、21はカチオン交換樹脂移送ライン、22は樹脂貯槽、23はアニオン交換樹脂移送ライン、24はアニオン交換樹脂再生塔、25は樹脂返送ラインを表している。
本例の再生設備にあっては、以下の通り各樹脂の再生を行う。
復水の通水を完了した脱塩塔10は、塔内のイオン交換樹脂を抜き出し、カチオン交換樹脂再生塔20に移送する。
このカチオン交換樹脂再生塔20で逆洗分離を行い、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂とを比重差により分離する。
次いで、アニオン交換樹脂をアニオン交換樹脂移送ライン23を通してアニオン交換樹脂再生塔24に移送する。
その後、分離状態となったカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂は、それぞれ単独で逆洗分離を行う。このとき、カチオン交換樹脂再生塔20内では、比重の大きい架橋度8%〜16%の範囲のカチオン交換樹脂が下層部に、比重の小さい架橋度2%〜7%の範囲のカチオン交換樹脂が上層部に存在することとなる。
なお、この架橋度2%〜7%の範囲のカチオン交換樹脂は、アニオン交換樹脂よりは比重が大きいため、アニオン交換樹脂中に混入することはない。
次に、アニオン交換樹脂再生塔24にあるアニオン交換樹脂全量と、カチオン交換樹脂再生塔20にあるカチオン交換樹脂のうち下層部の架橋度8%〜16%の範囲のカチオン交換樹脂とを樹脂貯槽22に移送する。
次に、この樹脂貯槽22で、空気を用いてアニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂とを混合して混床を形成し、樹脂返送ライン25を通してこれを脱塩塔10に移送して混床を形成する。
次に、カチオン交換樹脂再生塔20に残留している架橋度2%〜7%の範囲のカチオン交換樹脂を樹脂貯槽22に移送し、続いて樹脂返送ライン25を通して脱塩塔10に移送し、前記混床の上部に、架橋度2%〜7%の範囲のカチオン交換樹脂からなる上層部14を形成する。
この一連の樹脂再生処理を行うことにより、図3に示すように、脱塩塔10内で低架橋度のカチオン交換樹脂からなる上層部14とカチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂の混床からなる下層部15との2層を有するイオン交換樹脂床11が形成される。これにより、脱塩塔10内のイオン交換樹脂床11の上層には、クラッド除去能力に優れた架橋度2%〜7%のカチオン交換樹脂からなる上層部14が形成されることとなり、脱塩塔10に脱塩処理するべき復水を供給した際に、この上層部14で復水中のクラッドを効率的に除去することができ、復水のクラッド濃度を低減することができる。
一方、このイオン交換樹脂床11の下層部15には、比較的架橋度の高いカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂との混床が形成されている。架橋度の高いカチオン交換樹脂は、耐酸化性に優れるため、TOCの溶出は少ない。また、上層部14の架橋度2%〜7%のカチオン交換樹脂からTOCが溶出した場合でも、下層部15の混床中のアニオン交換樹脂でそのTOCを吸着除去することができるために、単純な架橋度2%〜7%のカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混床を用いた場合よりも、TOCのリーク量を低く抑えることができる。
BWR原子力発電プラントにおいては、原子炉構成材料の腐食を抑制し健全性を維持するために原子炉水質を高純度に維持することが求められている。原子炉水中の主たる不純物は硫酸イオンであり、この発生源は復水脱塩装置で使用されているカチオン交換樹脂からのTOCである。特に、復水脱塩装置出口水は原子炉に供給されると原子炉内での蒸発により不純物濃度が50〜100倍に濃縮されることから、復水装置出口水中のTOCを極僅かでも低減することに大きなメリットがある。
原子炉水中の硫酸イオン濃度は、復水脱塩装置で使用しているイオン交換樹脂が新品の場合、概ね1μg/L程度であり、経年使用と共にカチオン交換樹脂の酸化劣化が進行しカチオン交換樹脂から溶出する有機性不純物が増加し、イオン交換樹脂寿命末期には5μg/L程度にまで上昇するため、イオン交換樹脂の交換を行っている。
従って、復水脱塩装置からのTOCのリーク量を低減できれば、原子炉水中の硫酸イオン濃度を低減することが可能であり、原子炉構成材料の健全性を維持できると共に、イオン交換樹脂の寿命を長くすることが出来、経済的に有利であることに加え、発生する放射性廃棄物量を低減できることから、非常にメリットがある。
更に、原子炉構成材料健全性維持のために、原子炉水質を更に高純度にすることが近年求められている。そのために種々の対策が検討されているが、本発明はこの観点で非常に有効な方法である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
BWR原子力発電プラントの復水脱塩装置での使用を模擬し、以下のケース1〜ケース5の樹脂構成において、通水試験を行い、クラッド除去性能の測定を行った。
<ケース1>:(従来技術)
架橋度8%のダウケミカル社製のカチオン交換樹脂HCR−W2とアニオン交換樹脂SBR−PCとの混床を形成した。
<ケース2>:(従来技術)
架橋度8%のダウケミカル社製のカチオン交換樹脂HCR−W2の半量を上層部に配し、残りの半量のカチオン交換樹脂HCR−W2とアニオン交換樹脂SBR−PCとの混床を下層部に形成した。
<ケース3>:(従来技術)
架橋度6%のダウケミカル社製のカチオン交換樹脂ETR−C3とアニオン交換樹脂SBR−PCとの混床を形成した。
<ケース4>:(本発明)
架橋度6%のダウケミカル社製のカチオン交換樹脂ETR−C3を上層部に配し、カチオン交換樹脂HCR−W2とアニオン交換樹脂SBR−PCとの混床を下層部に形成した。
<ケース5>:(参考例)
架橋度6%のダウケミカル社製のカチオン交換樹脂ETR−C3とカチオン交換樹脂HCR−W2とを半量ずつとし、その混合カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂SBR−PCとの混床を形成した。
内径25mmのガラスカラムに、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を体積比でカチオン交換樹脂:アニオン交換樹脂=2:1となるように充填した。カチオン交換樹脂を上層部に配する場合は、半量を配し、残りの半量で混床を形成した。ここに、十分に脱気された比抵抗値18MΩ・cmで45℃、クラッド濃度15μg/Lを含む純水を1L/minの流量で通水し、処理水中のクラッド濃度を測定した。
クラッド濃度は処理水の一部を分岐し100mL/分で孔径0.45μmのメンブレンフィルタに約50L通水し、フィルタ上に捕集したクラッド量を原子吸光法若しくは蛍光X線分光光度法にて定量した。その結果を表1に示す。
Figure 0005038232
表1からわかるように、低架橋度のカチオン交換樹脂単独とアニオン交換樹脂の混床で形成されたケース3よりはクラッド除去性能が若干劣るものの、架橋度8%カチオン交換樹脂による従来技術であるケース1,2や参考例として実施したケース5と比べ、本発明に係るケース4は、クラッド除去率が優れた結果であることが確認された。
[実施例2]
原子力発電プラントの復水脱塩装置で広く使用されているイオン交換樹脂(ダウケミカル日本株式会社製)である架橋度8%の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂HCR−W2−H、架橋度が6%の均一粒径ゲル型カチオン交換樹脂ETR-C3に酸化処理を施した。酸化処理法は、まずカチオン樹脂を硫酸第二鉄水溶液中に浸漬し、鉄イオンを15g/L程度負荷し、これを0.5%過酸化水素水溶液中にて40℃で6時間浸漬し、その後充分に水洗した。これとガウス分布ゲル型アニオン交換樹脂であるSBR-C、架橋度1.5%ポーラス型アニオン交換樹脂TAN1と組み合わせて、次に示すイオン交換樹脂床を形成し、溶出するTOC濃度を測定した。
<ケース6>
従来技術であるHCR-W2とSBR-Cの混床からなるイオン交換樹脂床。
<ケース7>
従来技術であるETR-C3とSBR-Cの混床からなるイオン交換樹脂床。
<ケース8>
上層部にはETR-C3を用いてカチオン交換樹脂半量の樹脂層とし、下層部はHCR-W2とSBR-Cとの理想的な混床としたイオン交換樹脂床。
<ケース9>
上層部にはETR-C3を用いてカチオン交換樹脂半量の樹脂層とし、下層部はHCR-W2とTAN1との理想的な混床としたイオン交換樹脂床。
試験は、被処理水の水質、温度、樹脂層高、通水線流速が実プラントと同等として、実際のプラントと同条件を模擬したものである。カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の体積比は2:1とした。
内径25mmのカラムに、ケース6からケース9の組み合わせによって形成した各イオン交換樹脂床に、導電率0.006mS/mで45℃の純水を通水し、処理水中のイオン濃度は、処理水を紫外線照射して含まれるTOCを分解し、生成する硫酸イオン濃度をイオンクロマト法にて分析した。その結果を表2に示す。
Figure 0005038232
表2からわかるように、本発明に係るケース8,9は、従来技術であるケース6,7に比べ、硫酸濃度が低くなり、優れたTOC除去能力が得られることが確認された。特に、実施例1で最も良好なクラッド除去性能を示したETR−C3との混床であるケース7は、著しく高い硫酸濃度である一方、本発明に係るケース8,9は低いレベルであることが確認された。
以上の実施例1、2の結果から、本発明に係る(a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部と、(b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部と、を有するイオン交換樹脂床を用いた復水脱塩方法及び装置によれば、クラッド濃度が低く且つ硫酸イオン濃度の低い、高純度な処理水質を得ることができることが実証された。
BWR原子力発電プラントの一例を示す概略フロー構成図である。 本発明の復水脱塩装置の一実施形態を示す概略フロー構成図である。 本実施形態における脱塩塔内のイオン交換樹脂床を示す概略構成図である。 本実施形態の脱塩処理装置に用いる再生設備の一例を示す概略フロー構成図である。
符号の説明
1…原子炉、2,3…タービン、4…湿分分離器、5…復水器、6…復水ろ過装置、7…復水脱塩装置、8…原子炉浄化系、10…脱塩塔、11…イオン交換樹脂床、12…樹脂ストレーナ、13…再循環ポンプ、14…上層部、15…下層部、20…カチオン交換樹脂再生塔、21…カチオン交換樹脂移送ライン、22…樹脂貯槽、23…アニオン交換樹脂移送ライン、24…アニオン交換樹脂再生塔、25…樹脂返送ライン。

Claims (4)

  1. 沸騰水型原子力発電プラントの復水をイオン交換樹脂で脱塩処理する復水脱塩方法において、
    (a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部と、
    (b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、架橋度が1〜1.5%の範囲である強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部と、を有するイオン交換樹脂床に復水を接触させて復水の脱塩処理を行うことを特徴とする復水脱塩方法。
  2. 使用するアニオン交換樹脂がポーラス型樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の復水脱塩方法。
  3. 復水をイオン交換樹脂で脱塩処理する沸騰水型原子力発電プラントの復水脱塩装置において、
    (a)架橋度が2%〜7%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂からなる上層部と、
    (b)架橋度が8%〜16%の範囲の強酸性ゲル型カチオン交換樹脂と、架橋度が1〜1.5%の範囲である強塩基性1型アニオン交換樹脂との混床からなる下層部と、を有するイオン交換樹脂床を有し、該イオン交換樹脂床に復水を接触させて復水の脱塩処理を行うことを特徴とする復水脱塩装置。
  4. 使用するアニオン交換樹脂がポーラス型樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の復水脱塩装置。
JP2008134406A 2008-05-22 2008-05-22 復水脱塩方法及び復水脱塩装置 Expired - Fee Related JP5038232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134406A JP5038232B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 復水脱塩方法及び復水脱塩装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134406A JP5038232B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 復水脱塩方法及び復水脱塩装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009279519A JP2009279519A (ja) 2009-12-03
JP5038232B2 true JP5038232B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=41450551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008134406A Expired - Fee Related JP5038232B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 復水脱塩方法及び復水脱塩装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5038232B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9601267B2 (en) 2013-07-03 2017-03-21 Qualcomm Incorporated Wireless power transmitter with a plurality of magnetic oscillators
US9774086B2 (en) 2007-03-02 2017-09-26 Qualcomm Incorporated Wireless power apparatus and methods

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5380215B2 (ja) * 2009-09-07 2014-01-08 株式会社荏原製作所 復水脱塩装置及び復水脱塩方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5559881A (en) * 1978-07-21 1980-05-06 Tokyo Electric Power Co Inc:The Treating method for condensed water
JPS55134689A (en) * 1979-04-05 1980-10-20 Ebara Infilco Co Ltd Return water treatment
JPS61157390A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Tokyo Electric Power Co Inc:The 脱塩装置
JPH01174998A (ja) * 1987-12-29 1989-07-11 Toshiba Corp 混床式濾過脱塩装置による懸濁不純物除去方法
JPH02131188A (ja) * 1988-11-09 1990-05-18 Ebara Corp 混床式濾過脱塩装置による懸濁不純物の除去方法
JPH02131187A (ja) * 1988-11-09 1990-05-18 Ebara Corp 混床式濾過脱塩装置による懸濁不純物の除去方法
JP3087905B2 (ja) * 1989-10-17 2000-09-18 株式会社荏原製作所 懸濁性不純物除去用吸着剤および除去方法
JP3330483B2 (ja) * 1994-11-30 2002-09-30 オルガノ株式会社 復水脱塩装置
JP3594492B2 (ja) * 1998-07-27 2004-12-02 株式会社荏原製作所 復水脱塩装置
JP2000281609A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Nippon Steel Chem Co Ltd 陽イオン交換樹脂
JP2001215294A (ja) * 1999-11-22 2001-08-10 Japan Organo Co Ltd 復水脱塩装置
JP4321792B2 (ja) * 2000-03-06 2009-08-26 オルガノ株式会社 復水脱塩装置の運転方法
JP2001314855A (ja) * 2000-05-12 2001-11-13 Japan Organo Co Ltd 復水脱塩装置
JP2004279227A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Ebara Corp 復水脱塩方法及び装置
JP4383091B2 (ja) * 2003-05-27 2009-12-16 株式会社荏原製作所 復水脱塩方法及び装置
JP4467488B2 (ja) * 2005-08-29 2010-05-26 株式会社荏原製作所 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP2008064482A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Ebara Corp 放射性廃液処理方法及び処理装置
JP2009066525A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The イオン交換樹脂の充填方法及び復水脱塩装置
JP4943378B2 (ja) * 2008-05-22 2012-05-30 株式会社荏原製作所 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP4943376B2 (ja) * 2008-05-22 2012-05-30 株式会社荏原製作所 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP4943377B2 (ja) * 2008-05-22 2012-05-30 株式会社荏原製作所 復水脱塩方法及び復水脱塩装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9774086B2 (en) 2007-03-02 2017-09-26 Qualcomm Incorporated Wireless power apparatus and methods
US9601267B2 (en) 2013-07-03 2017-03-21 Qualcomm Incorporated Wireless power transmitter with a plurality of magnetic oscillators

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009279519A (ja) 2009-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4943378B2 (ja) 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
KR102194404B1 (ko) 물의 처리, 특히 초순수를 얻기 위한 처리
JP6145611B2 (ja) 混合イオン交換樹脂、脱塩方法および脱塩装置
JP4943377B2 (ja) 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP2001215294A (ja) 復水脱塩装置
JP4467488B2 (ja) 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP5038232B2 (ja) 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JP5044178B2 (ja) 放射性核種含有廃液処理方法及び装置
JP4943376B2 (ja) 復水脱塩方法及び復水脱塩装置
JPH11352283A (ja) 復水処理方法及び復水脱塩装置
JP2015064221A (ja) 放射性核種除去システム及び放射性核種除去方法
JP4383091B2 (ja) 復水脱塩方法及び装置
JP2015081891A (ja) 原子力発電使用済み燃料プール水の浄化法及び装置並びに使用済み燃料プール水の処理方法及び装置
JP6543363B2 (ja) 原子力発電使用済み燃料プール水の浄化法及び装置並びに使用済み燃料プール水の処理方法及び装置
JP2004279227A (ja) 復水脱塩方法及び装置
Oda Ion-exchange resin
JP3900399B2 (ja) 復水脱塩装置
Aghoyeh et al. Design of water purification system for Tehran research reactor spent nuclear fuels storage pool (wet storage)
JP2016191619A (ja) 復水脱塩装置及び復水脱塩方法
JP2892811B2 (ja) イオン交換樹脂およびこの樹脂を用いた復水脱塩塔ならびに復水浄化装置
JP3081149B2 (ja) Bwr型原子力発電所復水脱塩装置からの不純物溶出低減方法
JP2019132774A (ja) 原子力発電プラントにおける復水若しくは廃液の脱塩方法
JP2005296749A (ja) 復水脱塩処理方法と装置及びその充填層の形成方法
JPH1094784A (ja) 復水処理装置
Li Removal of Strontium Ions in Aqueous Solution by Polymer Enhanced Ultra-filtration

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees