JP5038165B2 - 立軸ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を支持する水中軸受の摩耗検出機構を備えた立軸ポンプに関するものである。
図1は、一般的な立軸ポンプを示す模式図である。図1に示すように、立軸ポンプは、水槽上部のポンプ据付床500に設置され、吊下管502を介して羽根車504を収容するケーシング506が吊り下げられる。このような立軸ポンプは、羽根車504や水中軸受508が水中に浸漬された状態で運転され、使用時間の経過とともにこれらの部材に徐々に摩耗や腐食が起こる。このため、立軸ポンプの点検作業を定期的に行って軸受部(外軸受510や水中軸受508)や羽根車504の摩耗状況、ケーシング506の腐食状況を確認し、必要に応じて補修または交換を行うことが必要となる。
水中軸受508の損傷や摩耗は、ポンプの異常振動の原因となり、最終的にポンプ故障(運転不能)にまで至る要因となる。このため、水中軸受508の点検は重要点検項目の1つとされる。一般的に、水中軸受の点検整備間隔は約10年とされる。したがって、10年に1回程度、ケーシング506を取り外して水中軸受508を露出させ、すきまゲージなどを用いて水中軸受508の摩耗量を測定し、水中軸受508の交換を行うべきか否かの判断が行われる。
立軸ポンプの分解方法としては、天井クレーンを用いてポンプを引き上げて行う方法がある。しかしながら、この方法は、費用がかかり、点検・整備にかかる時間も長くなってしまう。例えば、天井クレーンを用いて立軸ポンプを引き上げるときには、点検員となる機械技術者、作業員およびクレーンオペレータなどが必要となり、引き上げのために相当の作業費用を要する。また、重量物であるポンプの引き上げ、再組立作業は危険作業といえる。
そこで、以下に示す特許文献1乃至3に開示されているように、ポンプを引き上げずに水中軸受の摩耗を検出する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、水中軸受に隣接してダミー部材を設け、その中に埋設された導線に電流を流し、ダミー部材の摩耗に起因して通電状態が途切れたことを検出することで水中軸受の摩耗量が所定の値に達したことを検知する方法が開示されている。しかしながら、水中軸受の寿命は一般に10年以上と長く、またポンプ内部は通常は液体で満たされているため、導線自体が腐食し、断線するおそれがある。
また、特許文献2,3には、空気流量、圧力、振動値などの間接的な物理量を測定することで軸受の摩耗量を推定する技術が開示されている。しかしながら、これらの技術は、軸受の摩耗量を間接的に求めるものであり、定量的な摩耗量を検知する場合の信頼性が低い。この点、特許文献1に記載の方法では、水中軸受の摩耗量を定量的に捉え、交換時期を的確に判断することは可能である。しかしながら、水中軸受の摩耗を検出する回数は1度限りであり、何らかの原因で水中軸受の摩耗を誤検知したときは、ポンプを無駄に引き上げてしまうことになる。
特開2006−161790号公報 特開2004−218578号公報 特開2002−285975号公報
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、水中軸受の摩耗量の検出動作を繰り返し行うことができ、水中軸受の摩耗量を正確に検出することができる水中軸受の摩耗検出機構を備えた立軸ポンプを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、羽根車と、前記羽根車に連結された回転軸と、前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、前記回転軸をその径方向に沿って押圧する少なくとも1つの押圧機構とを備えたことを特徴とする立軸ポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記押圧機構によって押圧される前記回転軸の部位は、前記水中軸受によって支持されている部位またはその近傍であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記押圧機構は、複数のリンクおよびジョイントを有するリンク機構であり、前記リンク機構は、前記回転軸に接触する接触端部と、該接触端部の反対側の自由端とを有し、前記リンク機構は、前記自由端の変位量が前記接触端部の変位量よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記押圧機構は少なくとも2つの押圧機構であり、前記回転軸を中心とし、前記押圧機構が対称に配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、羽根車と、前記羽根車に連結された回転軸と、前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、前記水中軸受または前記水中軸受に隣接して配置された可動部材を有する閉止機構と、前記閉止機構に接続され、内部に流体が封入された中空管とを備え、前記中空管の開口端部は、前記閉止機構により密閉されており、前記閉止機構は、前記可動部材がその定常位置から移動したときにのみ開かれるように構成されていることを特徴とする立軸ポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記水中軸受に隣接してダミー部材が配置され、前記ダミー部材は、前記水中軸受の内径以上の内径を有し、前記可動部材は、前記ダミー部材の内部に配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、羽根車と、前記羽根車に連結された回転軸と、前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、前記回転軸をその径方向に沿って押圧する押圧機構と、前記水中軸受の内部または前記水中軸受に隣接して配置された可動部材を有する閉止機構と、前記閉止機構に接続され、内部に流体が封入された中空管とを備え、前記中空管の開口端部は、前記閉止機構により密閉されており、前記閉止機構は、前記可動部材がその定常位置から移動したときにのみ開かれるように構成されており、前記閉止機構は、前記回転軸に関して前記押圧機構の反対側に配置されていることを特徴とする立軸ポンプである。
本発明によれば、水中軸受の摩耗量の直接的な検出を複数回繰り返すことができるので、摩耗検出の信頼性、精度を大きく高めることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は本発明の第1の実施形態に係る立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。
図2に示すように、立軸ポンプは、吸込ベルマウス1a及びポンプボウル1bを有するインペラケーシング1と、インペラケーシング1を水槽内に吊り下げる吊下管3と、吊下管3の上端に接続される吐出曲管4と、インペラケーシング1内に収容される羽根車10と、羽根車10が固定される回転軸(立軸)6とを備えている。吊下管3は、水槽上部のポンプ据付床22に形成された挿通孔24を通して下方に延び、吊下管3の上端に設けられた据付用ベース23を介してポンプ据付床22に固定される。回転軸6は、吐出曲管4、吊下管3、及びインペラケーシング1内を通って鉛直方向に延びている。なお、インペラケーシング1及び吊下管3によりポンプケーシング2が構成される。
吸込ベルマウス1aは下方を向いて開口し、吸込ベルマウス1aの上端はポンプボウル1bの下端に固定されている。羽根車10は回転軸6の下端に固定されており、羽根車10と回転軸6とは一体的に回転するようになっている。この羽根車10の上方(吐出側)には複数のガイドベーン14が配置されている。これらのガイドベーン14はポンプボウル1bの内周面に固定されている。回転軸6は外軸受11および水中軸受12,15により回転自在に支持されている。水中軸受12はポンプボウル1bに収容されており、羽根車10の上方に位置している。水中軸受15は吊下管3に収容されている。水中軸受12を支持する支持部材7はボウルブッシュ13の内面に固定されており、さらに、ボウルブッシュ13はガイドベーン14を介してインペラケーシング1に支持されている。また、水中軸受15を支持する支持部材17は、吊下管3の内周面に固定されている。水中軸受12,15は、回転軸6に滑り接触する、いわゆる滑り軸受である。なお、符号19はハンドホールである。
回転軸6は吐出曲管4から上方に突出して、駆動源18に連結されている。駆動源18により回転軸6を介して羽根車10を回転させると、水槽内の水(取扱液)が吸込ベルマウス1aから吸い込まれ、ポンプボウル1b、吊下管3、吐出曲管4を通って図示しない吐出配管に移送される。なお、立軸ポンプ運転時においては、羽根車10や水中軸受12を収容するインペラケーシング1は、液面よりも下に位置している。
本実施形態に係る立軸ポンプは、回転軸6をその径方向に押すことによって水中軸受12,15の摩耗量を検出する押圧機構(摩耗検出機構)30,30を備えている。押圧機構30,30は水中軸受12,15に対して設けられ、これら押圧機構30,30によって押圧される回転軸6の部位は、それぞれの水中軸受12,15に支持されている部位である。押圧機構30は、それぞれハウジング35に収容されている。押圧機構30の上端はポンプ据付床22の上方に位置し、下端はそれぞれの水中軸受12,15の内部に位置している。押圧機構30,30は互いに同一の構成を有しているので、以下、水中軸受12に対応して設けられた押圧機構30について説明する。
図3は、図2に示す押圧機構(摩耗検出機構)30を示す模式図である。図3に示すように、本実施形態に係る押圧機構30は、いわゆるリンク機構であり、3つのリンク(第1〜第3のリンク)31A,31B,31Cと、2つのジョイント(第1および第2のジョイント)32A,32Bとを備えている。第1のリンク31Aは回転軸6に接触するリンクである。第1のリンク31Aの先端は接触端部を構成し、この接触端部は水中軸受12に形成された通孔の内部に位置している。第3のリンク31Cは、回転軸6を押圧するための操作力が加えられるリンクである。第2のリンク31Bは、第1のリンク31Aと第3のリンク31Cとを連結するL字型のリンクである。
第1のリンク31Aと第2のリンク31Bとは第1のジョイント32Aによって接続され、第2のリンク31Bと第3のリンク31Cとは第2のジョイント32Bによって接続されている。第2のリンク31Bは、支持軸33によって回転自在に支持されている。この支持軸33はハウジング35に設けられており、その位置は固定されている。
第1のリンク31Aは回転軸6と略垂直に配置され、第3のリンク31Cは回転軸6と略平行に配置されている。したがって、第3のリンク31Cを上方に引き上げると、第2のリンク31Bが支持軸33を中心として回転するとともに第1のリンク31Aが回転軸6に向かって移動し、回転軸6を押圧する。回転軸6を支持する水中軸受12が摩耗していると、回転軸6はその径方向に移動する。図3では、この回転軸6の径方向の変位量をtで表し、変位量tに対応する第3のリンク31Cの端部(自由端)の変位量をTで表している。
図4は第2のリンク31Bの拡大図である。図4に示すように、第2のリンク31Bは、長さの異なる2本の腕を有している。第1のリンク側に位置する腕の長さaは、第3のリンク側に位置する腕の長さbよりも短く、変位量t,Tと、長さa,bとの間には次の関係式が成立する。
a:b=t:T
回転軸6の変位量tは水中軸受12の摩耗量に概ね等しく、第3のリンク31Cの変位量Tは変位量t(すなわち、水中軸受12の摩耗量)の増幅された値として表される。通常、水中軸受12の摩耗量は大きくても数ミリであり、単に回転軸6を押しただけではその変位量を計測することが困難なことがある。本実施形態の押圧機構(リンク機構)30によれば、回転軸6の変位量(すなわち、水中軸受12の摩耗量)tを増幅させた値として計測することが可能である。したがって、計測対象箇所としての第3のリンク31Cの自由端の変位量Tを目視により、または通常の計測器を用いることにより、定量的に計測することができる。
このように、本実施形態によれば、ポンプケーシング2を分解することなく、押圧機構30を操作することによって必要に応じて何度も水中軸受12,15の摩耗量を計測することができる。また、計測器や特許文献1のような導線をポンプケーシング内(水中)に設ける必要がなく、10年以上とされる水中軸受12,15の寿命に対応した、信頼性の高い機械的な摩耗検出機構を提供することができる。
なお、押圧機構30の先端部(回転軸6との接触端部)は、水中軸受12,15の内部ではなく、水中軸受12,15の近傍であってもよい。また、図5に示すように、水中軸受12が羽根車10の下方に設けられている場合でも、上述と同様の構成の押圧機構30により水中軸受12の摩耗量を求めることができる。
図6は、1つの水中軸受に対して2つの押圧機構を備えた構成例を示す模式図である。2つの押圧機構30A,30Bは図3に示す押圧機構30と同一の構成を有している。これら2つの押圧機構30A,30Bは、回転軸6に関して対称的に配置されている。このような配置によれば、一方の押圧機構30Bの先端部を回転軸6に接触させた状態で、他方の押圧機構30Aにより回転軸6をその径方向に押圧すると、水中軸受12の摩耗量に対応した変位量だけ押圧機構30Bの第3のリンク31C(図3参照)が移動する。したがって、押圧機構30Bの第3のリンク31Cの変位量Tを測定することにより、水中軸受12の摩耗量を求めることができる。
図6に示す構成例の利点は次の通りである。回転軸6を押圧するために押圧機構30Aの操作部(第3のリンク31C)を引き上げると、押圧機構30Aの弾性により押圧機構30A全体が僅かながらも伸び、結果として水中軸受12の摩耗量の測定に微小な誤差が生じてしまう。本構成例によれば、荷重が掛からない側の押圧機構30Bの第3のリンク31Cの変位量を測定するので、測定精度を向上させることができる。
図7は本発明の第2の実施形態に係る立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。なお、特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態に係る立軸ポンプは、第1の実施形態で説明した押圧機構30に代えて、気体または液体などの流体を利用した摩耗検出機構を備えている。本実施形態の摩耗検出機構は、中空管40と、後述するプランジャ機構(閉止機構)とを備えている。図7に示すように、中空管40はポンプケーシング2の側方に配置されている。これら中空管40の上端はポンプ据付床22の上方に位置し、流体供給源41に連結されている。摩耗検出機構は互いに同一の構成を有しているので、以下、水中軸受12に対応して設けられた摩耗検出機構について詳細に説明する。
図8は図7に示す摩耗検出機構を示す模式図である。図8に示すように、中空管40の下端開口にはプランジャ機構42が取り付けられている。このプランジャ機構42は閉止機構として機能し、中空管40の開口端部を密閉している。中空管40の内部には流体供給源41から気体または液体などの流体が封入されている。流体として気体を用いる場合は、流体供給源41としてコンプレッサや圧力タンクなどの空気圧入装置を用いることができる。
中空管40には、その内部に封入された流体の漏洩を検出する漏洩検出器43が設けられている。中空管40に封入される流体が気体の場合は、漏洩検出器43として圧力計などの圧力検出器が用いられ、流体が液体の場合は、漏洩検出器43として液位検出器が用いられる。図7に示すように、漏洩検出器43はポンプ設置床22の上方に位置している。
図9は図8に示すプランジャ機構42の拡大断面の模式図である。図9に示すように、プランジャ機構42は、円筒部材45と、その内部に配置されたボール(可動部材)46およびスプリング47とを備えている。ボール46はスプリング47により円筒部材45の開口端部に向けて付勢され、この開口端部を閉止している。この位置は、ボール46の定常位置である。円筒部材45の他方の開口端部は中空管40(図8参照)に接続されている。ボール46の一部は円筒部材45から突出しており、ボール46に外力が作用してボール46が円筒部材45の内部に押し込まれると、円筒部材45の両方の開口端部が連通し、閉止機構としてのプランジャ機構42が開くようになっている。
プランジャ機構42の先端(すなわちボール46)は水中軸受12の内部に位置しており、水中軸受12の内周面から回転軸6の径方向において所定の距離tだけ離間している。この状態では、ボール46は回転軸6と非接触であり、中空管40の下端開口部はプランジャ機構42によって閉止されている。
立軸ポンプの運転中は、回転軸6は水中軸受12の内周面と滑り接触するため、ポンプの運転時間の経過とともに水中軸受12の摩耗が進み、やがて回転軸6がプランジャ機構42のボール46に接触する。そうすると、ボール46は回転軸6によって円筒部材45に押し込まれ、これにより中空管40に封入されている流体がプランジャ機構42を通じて漏れ出す。作業員は、漏洩検出器43を目視することにより、中空管40からの流体の漏れを判断することができる。または、図示しない監視装置を漏洩検出器43に接続し、漏洩検出器43からの出力信号が所定の閾値に達したときに流体が漏洩したと監視装置によって判断するようにしてもよい。なお、水中軸受12の内周面とプランジャ機構42の先端との距離tは、検知すべき水中軸受12の許容摩耗量に応じて決定される。
本実施形態によれば、ボール(可動部材)46を有するプランジャ機構42を採用したことにより、水中軸受12,15の摩耗を繰り返し検出することができる。したがって、摩耗の誤検知かどうかを正確に判断することができ、結果として、水中軸受12,15の摩耗の信頼性、検出精度を高めることができる。
図10(a)は本実施形態の他の構成例を示す図である。図10(a)に示すように、プランジャ機構42は、水中軸受12に隣接する環状のダミー部材50に埋設されている。このダミー部材50は、水中軸受12と同心上に配置され、水中軸受12の内径と等しい、またはそれよりも大きい内径を有している。さらに、ダミー部材50は、水中軸受12と同材質、又は同程度の摩耗性を持つ材料から形成されている。プランジャ機構42の先端(すなわちボール46)は、上述の例と同様に、水中軸受12の内周面から所定の距離tだけ離間している。また図10(b)のように、ダミー部材50自体が摩耗しないよう、ダミー部材50の内径を水中軸受12の内径以上としてもよい。
水中軸受12が摩耗すると、回転軸6の振れにより、同時にダミー部材50が摩耗する。ダミー部材50の摩耗が進むと、やがて回転軸6がプランジャ機構42のボール46に接触する。ダミー部材50の摩耗量は水中軸受12の摩耗量と概ね等しいので、上述の例と同様に、中空管40からの流体の漏洩を検出することにより、水中軸受12の摩耗量が所定の値に達したことを検知することができる。
なお、図11に示すように、水中軸受12が羽根車10の下方に設けられている場合でも、上述と同様に水中軸受12の摩耗量を求めることができる。また、第1の実施形態に係る摩耗検出機構(押圧機構30)と第2の実施形態に係る摩耗検出機構(中空管40およびプランジャ機構42)を組み合わせて用いることもできる。この場合は、図12に示すように、プランジャ機構42を回転軸6に関して押圧機構30の反対側に配置し、押圧機構30で回転軸6を押圧して回転軸6をプランジャ機構42に接触させることで、水中軸受の摩耗を検出するようにしてもよい。
これまで説明した実施形態は、当業者にとって本発明を実施可能とするためのものである。したがって、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の最も広い範囲によって定義される。
一般的な立軸ポンプを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態である立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。 図2に示す押圧機構(摩耗検出機構)を示す模式図である。 第2のリンクの拡大図である。 本発明の第1の実施形態である立軸ポンプの他の構成例を示す断面図である。 1つの水中軸受に対して2つの押圧機構を備えた構成例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る立軸ポンプの全体構成を示す断面図である。 図7に示す摩耗検出機構を示す模式図である。 図8に示すプランジャ機構42の拡大断面の模式図である。 図10(a)および図10(b)は第2の実施形態の他の構成例を示す図である。 第2の実施形態のさらに他の構成例を示す図である。 第1の実施形態と第2の実施形態に係る摩耗検出機構を組み合わせた構成例を示す模式図である。
符号の説明
1 インペラケーシング
1a 吸込ベルマウス
1b ポンプボウル
2 ポンプケーシング
3 吊下管
4 吐出曲管
6 回転軸
7,17 支持部材
10 羽根車
11 外軸受
12,15 水中軸受
13 ボウルブッシュ
14 ガイドベーン
16 駆動軸
18 駆動源
19 ハンドホール
22 ポンプ据付床
23 据付用ベース
24 ポンプ挿通孔
30 押圧機構
31A〜31C リンク
32A,32B ジョイント
33 支軸
35 ハウジング
40 中空管
41 流体供給源
42 プランジャ機構
43 漏洩検出器
45 円筒部材
46 ボール(可動部材)
47 スプリング
50 ダミー部材

Claims (7)

  1. 羽根車と、
    前記羽根車に連結された回転軸と、
    前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、
    前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、
    前記回転軸をその径方向に沿って押圧する少なくとも1つの押圧機構とを備えたことを特徴とする立軸ポンプ。
  2. 前記押圧機構によって押圧される前記回転軸の部位は、前記水中軸受によって支持されている部位またはその近傍であることを特徴とする請求項1に記載の立軸ポンプ。
  3. 前記押圧機構は、複数のリンクおよびジョイントを有するリンク機構であり、
    前記リンク機構は、前記回転軸に接触する接触端部と、該接触端部の反対側の自由端とを有し、
    前記リンク機構は、前記自由端の変位量が前記接触端部の変位量よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の立軸ポンプ。
  4. 前記押圧機構は少なくとも2つの押圧機構であり、
    前記回転軸を中心とし、前記押圧機構が対称に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の立軸ポンプ。
  5. 羽根車と、
    前記羽根車に連結された回転軸と、
    前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、
    前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、
    前記水中軸受または前記水中軸受に隣接して配置された可動部材を有する閉止機構と、
    前記閉止機構に接続され、内部に流体が封入された中空管とを備え、
    前記中空管の開口端部は、前記閉止機構により密閉されており、
    前記閉止機構は、前記可動部材がその定常位置から移動したときにのみ開かれるように構成されていることを特徴とする立軸ポンプ。
  6. 前記水中軸受に隣接してダミー部材が配置され、
    前記ダミー部材は、前記水中軸受の内径以上の内径を有し、
    前記可動部材は、前記ダミー部材の内部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の立軸ポンプ。
  7. 羽根車と、
    前記羽根車に連結された回転軸と、
    前記羽根車および前記回転軸を収容するポンプケーシングと、
    前記回転軸を回転自在に支持する水中軸受と、
    前記回転軸をその径方向に沿って押圧する押圧機構と、
    前記水中軸受の内部または前記水中軸受に隣接して配置された可動部材を有する閉止機構と、
    前記閉止機構に接続され、内部に流体が封入された中空管とを備え、
    前記中空管の開口端部は、前記閉止機構により密閉されており、
    前記閉止機構は、前記可動部材がその定常位置から移動したときにのみ開かれるように構成されており、
    前記閉止機構は、前記回転軸に関して前記押圧機構の反対側に配置されていることを特徴とする立軸ポンプ。
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