JP5440792B2 - 縦型バランス計測装置 - Google Patents
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Description
回転軸1は、図で上端に羽根車1aを有し、その一部に原点マーキングMが設けられ、これを原点センサ5で検出して羽根車1aの回転位置(方位)と回転速度を検出する。
羽根車1aは、例えばタービンインペラであり、回転軸1に一体に形成されている。
シール円板1bは、羽根車1aに向かう潤滑油を遠心力で飛散させ、かつ軸受ハウジングとの間で潤滑油の洩れをシールする。
第1円筒部1c及び第2円筒部1dは、軸受ハウジングに設けられたラジアル軸受により支持される。
また、回転軸1に作用するスラストは、軸受ハウジングに設けられたスラスト軸受9により支持される。
スラスト給気孔3aは、シール円板1bの下面に加圧空気を供給して上向きのスラスト力を発生させ、シール円板1bの下面にスラスト空気軸受を形成する。
ラジアル給気孔3b,3cは、ラジアル支持用の第1円筒部1c及び第2円筒部1dに加圧空気を供給して半径方向のラジアル力を発生させ、第1円筒部1c及び第2円筒部1dとの間にラジアル空気軸受を形成する。
排気孔3d,3eは、ラジアル給気孔3b,3cから出た加圧空気がシール円板1b側に回り込むのを防ぐために設けられている。
また、図1に示した従来の縦型バランス計測装置では、空気軸受2が剛であればあるほどマウント支持バネ4の変位量が大きくなるため、計測精度が良くなる。
また、ラジアル空気軸受と同様にスラスト空気軸受の場合も、供給する加圧空気の圧力P0を高くするほど空気軸受の軸受剛性を高めることができる。すなわち、図3(B)の状態から回転軸1を押し下げてスラスト給気孔3aとの隙間を小さくするとシール円板1bの下面に発生する圧力P1が上昇し(圧力P0に近くなり)、シール円板1bに作用するスラスト力が増大する。逆に図3(B)の状態から回転軸1を押し上げてスラスト給気孔3aとの隙間を大きくするとシール円板1bの下面に発生する圧力P1が低下し(外気圧に近くなり)、シール円板1bに作用するスラスト力が低下する。
またこの接触によってラジアル空気軸受、スラスト空気軸受ともに軸受摩耗を引き起こし、軸受隙間が大きくなり、さらに精度を低下させる非常に振動しやすい状態となる問題点があった。
前記シール円板の下面に向けてスラスト支持用の加圧空気を供給するスラスト給気孔を有する軸受マウントと、
前記スラスト給気孔に前記加圧空気を供給する加圧空気源と、
前記スラスト給気孔と前記加圧空気源との間に設けられた空気たまりと、を備える、ことを特徴とする縦型バランス計測装置が提供される。
本発明の縦型バランス計測装置は、図2に示した回転軸1を検査対象とする。すなわち、本発明の縦型バランス計測装置が検査対象とする回転軸1は、羽根車1a、軸シール用のシール円板1b、ラジアル支持用の円筒部1c,1dが同軸かつ順に間隔を隔てて配置されている。
なお、この例において、ラジアル支持用の円筒部1c,1dは、ラジアル支持用の第1円筒部1cと第2円筒部1dであるが、円筒部1c,1dが一体であってもよい。
この場合、回転軸1は、羽根車1aが上になるように、軸受マウント10の軸線に沿って設けられた中心孔に上方から挿入する。
なお、この図で軸受マウント10の上端部にフランジを有するが、これは必須ではない。
同様に、ラジアル給気孔11b,11cにも、図示しないそれぞれ独立したフレキシブルチューブを介して、空圧源から加圧空気が供給される。
回転軸1が上下動する固有周期を予め計測又は計算する。固有周期は、スラスト給気孔11aにおける加圧空気の圧力P1により変化するが、そのうち最大となる固有周期を以下Tとする。
空気たまり14の容積は、スラスト給気孔11aの全閉時に空気たまり14の内圧がその最高圧に達するまでの遅延時間T2が、固有周期Tの1/4を超えるように設定するのがよい。空気たまり14の最高圧は、加圧空気源12の圧力P0又はこれに近い圧力である。
さらに、空気たまり14の容積は、スラスト給気孔11aの全開時に空気たまり14の内圧がその最低圧に達するまでの遅延時間T3が、固有周期Tの1/4を超えるように設定するのがよい。空気たまり14の最低圧は、大気圧又はこれに近い圧力である。
従って、従来例(A)では、外乱が作用して、スラスト空気軸受の釣り合い位置から回転軸1が上下動した場合に、スラスト給気孔3a内の圧力P1は、加圧空気源の圧力P0と大気圧0の間で、上下動することになる。
従って、本発明の例(B)では、外乱が作用して、スラスト空気軸受の釣り合い位置から回転軸1が上下動した場合に、スラスト給気孔11a内の圧力は、空気たまり14の圧力P2と大気圧0の間で、上下動することになり、従来例(A)と比較すると、圧力の変動幅が小さくなる。
そのため、スラスト給気孔11a内及びシール円板1bの下面の急激な圧力上昇を抑制できる。従って、スラスト空気軸受のみかけのバネ定数を低くでき、回転軸1のジャンプが少なくなり、自励振動を抑制できる。
1c 第1円筒部、1d 第2円筒部、
2 空気軸受、3 軸受マウント、
3a スラスト給気孔、3b,3c ラジアル給気孔、
3d,3e 排気孔、4 マウント支持バネ、
5 原点センサ、6 変位センサ、7 信号処理装置、
8 コンプレッサインペラ、9 スラスト軸受、
10 軸受マウント、11a スラスト給気孔、
11b,11c ラジアル給気孔、
11d スラスト側排気孔、11e ラジアル側排気孔、
12 加圧空気源、13 配管、
14 空気たまり、15 配管(フレキシブルチューブ)
Claims (2)
- 羽根車、軸シール用のシール円板、ラジアル支持用の円筒部が同軸かつ順に間隔を隔てて配置されている回転軸をその軸心を鉛直に保持して回転させ、そのアンバランスの量と方位を求める縦型バランス計測装置であって、
前記シール円板の下面に向けてスラスト支持用の加圧空気を供給するスラスト給気孔を有する軸受マウントと、
前記スラスト給気孔に前記加圧空気を供給する加圧空気源と、
前記スラスト給気孔と前記加圧空気源との間に設けられた空気たまりと、を備える、ことを特徴とする縦型バランス計測装置。 - 前記空気たまりの容積は、前記スラスト給気孔の全閉時に空気たまりの内圧がその最高圧に達するまでの遅延時間が、前記回転軸が上下動する固有周期の1/4を超えるように設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の縦型バランス計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010092081A JP5440792B2 (ja) | 2010-04-13 | 2010-04-13 | 縦型バランス計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010092081A JP5440792B2 (ja) | 2010-04-13 | 2010-04-13 | 縦型バランス計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011220919A JP2011220919A (ja) | 2011-11-04 |
JP5440792B2 true JP5440792B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=45038078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010092081A Active JP5440792B2 (ja) | 2010-04-13 | 2010-04-13 | 縦型バランス計測装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-04-13 JP JP2010092081A patent/JP5440792B2/ja active Active
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