JP5036372B2 - 光電子部品および光電子部品の製造方法 - Google Patents

光電子部品および光電子部品の製造方法 Download PDF

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本発明は、様々な基板に装着された光素子を、トランスファーレス成形用の樹脂封止成形用金型と離型フィルムとを使用して、透光性樹脂からなる樹脂材料を硬化させて封止成形することにより、光電子部品(成形品)を形成する光電子部品および光電子部品の製造方法に関するものである。
従来から、上型と下型とから成るトランスファー成形用の二型構成の金型を使用して、基板に装着されたLEDチップ等からなる光素子を透光性樹脂からなる樹脂材料を硬化させて封止成形することによって、光電子部品(成形品)を形成することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。そして、硬化した透光性樹脂からなる硬化樹脂は保護樹脂およびレンズとして機能する。ここで、透光性樹脂の特性によって、トランスファー成形用の金型を使用した場合には、以下のような樹脂成形上の問題が発生すると考えられる。
第一に、透光性樹脂からなる樹脂材料が金型全体によって加熱されることにより溶融して形成された溶融樹脂は非常に粘性が低いことから、金型に形成されたキャビティの外周囲に溶融樹脂が漏出しやすく樹脂漏れが発生しやすい。
第二に、樹脂封止後において、金型の型面から硬化樹脂を離型させることが困難であることに起因して発生する次の問題がある。樹脂封止する工程では、樹脂通路(例えば、カル・ランナ・ゲート・スプル等)を経由して、金型に設けられたキャビティに樹脂材料を注入して充填する。そして、樹脂封止後の光電子部品に含まれる領域と樹脂通路とにおいて、硬化樹脂が一体となって形成される。形成後の硬化樹脂は高温状態にあり、この高温状態における硬化樹脂は硬度が低い。このことから、硬化樹脂を金型から離型する際に、硬化樹脂が金型の型面に付着しやすいという問題がある。また、レンズとして機能する硬化樹脂のレンズ部分が略半球状となる特有の曲面形状を有している場合には、キャビティ面から硬化樹脂をうまく離型させることがより一層困難であると考えられる。更に、高温状態でレンズ部分の硬化樹脂を金型の型面から離型できたとしても、レンズ部分の表面において凹凸が発生しやすいので、鏡面状態を確保することが困難であると考えられる。
第三に、レンズ部分にボイド(気泡)が発生しやすいという問題がある。このレンズ部分は、光素子が放射する光が透過する重要な部位である。このことにより、レンズ内部にボイド(気泡)が少しでも含まれた状態で透光性樹脂によって樹脂封止されると、光素子から放射された光が不均一となって輝度ムラを発生させる。従って、光電子部品の品質劣化を招くことになる。
また、その他の構成を有するトランスファー成形用の金型を使用して、光素子を透光性樹脂にて封止成形した場合においても、依然として前述した樹脂成形上の問題を効率良く解決することが困難であると考えられる。
その一方で、近年における基板の種類やボンディングの有無・方式のいかんを問わず、コストダウンのために基板について大型化の要請が強くなるという傾向が生じている。加えて、基板の厚みが薄型化すること、光素子の取れ数を一枚の基板で大量に確保できるように、光素子自体の極薄化、光素子間隔の狭小化という傾向が生じている。これらの傾向に起因して、従来の短冊状の基板に加えて、様々な大型化・薄型化した基板等のマップ型(マトリクス型)の基板、すなわち、マップ型(マトリクス型)基板に装着された表面実装タイプの大量の光素子を透光性樹脂にて効率良く封止成形することが強く求められてきている。
そこで、本出願に係る発明をなした発明者らは、トランスファー成形用の金型を使用せずに、トランスファーレス成形用の金型、すなわち、樹脂通路部分を全く形成せず、環境問題に十分に配慮して不要な樹脂を最小限に抑制させることができる金型を使用することを検討した。それに加えて、樹脂封止成形時には、金型と光電子部品(成形品)が有する硬化樹脂との間の離型性が格段に向上する離型フィルム成形と、様々な透光性樹脂を加熱溶融化する際に発生するボイド(気泡)を防止する真空引き成形とを併用して行うことにより、基板に装着された光素子を効率良く樹脂封止成形することができるかを、以下に示す金型構成を搭載した樹脂封止成形装置を使用して検証を行った。なお、対象とする基板は、表面実装タイプの大量の光素子が装着されたマップ型(マトリクス型)基板である。
その樹脂封止成形装置は、三型(上型・下型・中間プレート)構成を有する金型と離型フィルムとを備えた装置であって、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用して行うものである。この装置は、下型と中間プレートとを型締めして、下型の外周囲に設けたフィルム挟持部材で離型フィルムを弾性支受し、更に、下型の傾斜部において中間プレートの下型側金型面と下型用金型面との間に離型フィルムを緊張して被覆させる構成を採用している。これにより、従来のトランスファーレス成形用の二型構成の金型では効率良く解決することができなかったフィルム皺の発生を、離型フィルムを緊張させることによって効率良く防止することができる(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に開示されている樹脂封止成形装置を使用して、レンズ部分を有する光電子部品を製造する場合について説明する。この樹脂封止成形装置は、下型と中間プレートとを型締めすることによって、下型の外周囲に設けられたフィルム挟持部材と中間プレートとの間、および、下型の傾斜部における中間プレートの下型側金型面と下型用金型面との間において、離型フィルムを挟持する。これにより、下型用金型面に離型フィルムを緊張して被覆させてキャビティ空間部を形成する。そして、キャビティ空間部に樹脂材料が供給された状態で、上型と中間プレートとを型締めすることによって、上型面に設けられたシール部材を介在させて外気遮断空間部を形成する。外気遮断空間部における空気・水分・ガス等を吸引排出孔より強制的に吸引排出した(真空引きした)状態で、上型と中間プレートとを徐々に型締めする。そして、キャビティ空間部における樹脂材料が溶融して形成された溶融樹脂に、基板固定手段によって上型面に固定された基板に装着された光素子を浸漬する。ここで、特許文献2には記載されていないが、下型金型面にはレンズ形状に相当する略半球状をした特有の曲面形状を有する凹部が形成され、凹部に離型フィルムが被覆されている。最終的に、キャビティ空間部における溶融樹脂が硬化樹脂となって、基板に装着された光素子が樹脂封止されることによって、光電子部品(成形品)が形成される。
特公平3−60189号公報 特開2004−98364号公報
しかしながら、前述した特許文献2に開示される三型構成の金型によれば、樹脂封止後に硬化樹脂を形成した光電子部品(成形品)を金型から離型させる際に、キャビティ空間部内の溶融樹脂が離型フィルムを介さずに、直接、溶融樹脂と接触する領域、すなわち、当該空間部の側面部分が存在する。このキャビティの側面部分の硬化樹脂を型面から離型させると、透光性樹脂における硬化樹脂は高温時の硬度が低いことから、キャビティ空間部の側面の型面に硬化樹脂が付着した状態で上型と中間プレートと下型とを型開きすることにより、成形品不良が発生することになる。更に、基板の大型化・薄型化に伴い、硬化樹脂と基板との密着性を強化して樹脂封止後の硬化樹脂が基板から剥離しないように、高密着性を有する樹脂材料が使用される場合が増えている。この場合には、キャビティ空間部の型面と硬化樹脂との密着性が強くなるので、硬化樹脂部分の成形品不良がより一層発生しやすくなる。加えて、溶融樹脂と接触する領域にあるキャビティ空間部の側面の型面から硬化樹脂を離型することさえできなくなるという致命的な成形品不良が発生する場合もある。
また、特許文献2に開示される金型によれば、下型用金型面が略平面からなる場合であればフィルム皺を発生させることなく効率良く離型フィルムを被覆できる。しかし、下型金型面に、レンズ形状に相当する略半球状をした特有の曲面形状を有する凹部が形成されている場合には、凹部の形状に沿って、緊張した状態の離型フィルムをうまく被覆させることができないと云う問題が発生するおそれがある。
本発明は、前述した従来のトランスファーレス成形用の樹脂封止成形用金型と離型フィルムとを使用して樹脂封止成形する際に、特有の曲面形状によって構成された型面に沿って離型フィルムがうまく被覆されないこと、キャビティにおける型面の全面に離型フィルムが被覆されていないこと等による樹脂成形上の問題を効率良く解決することができる、光電子部品および光電子部品の製造方法を提供することを目的とするものである。
そこで、上述した技術的課題を解決するために、本発明に係る光電子部品は、下型と、該下型に対向して配置された上型と、下型と上型との間に配置された中間型とを備えた樹脂封止成形用金型が型締めされることによって、下型の上方に配置された基板の一方の面に装着された複数の光素子が、下型に設けられたキャビティにおいて流動性と透光性とを有する樹脂材料に浸漬され、樹脂材料が硬化することによって複数の光素子が一括して封止成形されて成形品が形成され、成形品から製造される光電子部品であって、上型と中間型との間に外気遮断空間部形成用のシール部材を介在させることによって外気遮断空間部が形成され該外気遮断空間部内が真空引きされた状態において樹脂材料が硬化することによって基板の一方の面のみにおいて形成された硬化樹脂を備え、硬化樹脂はキャビティに設けられた複数の凹部の形状が反転されてそれぞれ形成された形状を有する1の凸部または複数の凹部のうちの少なくとも一部分の形状が反転されて形成された形状を有する複数の凸部を有し、凸部にはそれぞれ1又は複数の光素子が含まれると共に、硬化樹脂は、下型の上方に張設された離型フィルムが複数の凹部における型面を含む下型キャビティ面の形状に沿って皺が発生しないようにしてフィットされ、且つ、下型キャビティ面を含むキャビティ全面を被覆している状態において樹脂材料が硬化することによって形成され、硬化樹脂は、離型フィルムが有する表面のうち硬化樹脂に接する表面の形状が転写された表面を有し、離型フィルムは、樹脂封止成形用金型が型開きした状態において、平面視してキャビティの外側において挟持された状態において下型キャビティ面に向かって吸引されることまたはエアブローされることのうち少なくとも一方を実施されることによって下型キャビティ面の形状に沿ってフィットされていることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、離型フィルムは、下型により加熱されることによって柔軟になった状態において吸引されることまたはエアブローされることのうち少なくとも一方を実施されることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、硬化樹脂はキャビティの内部が真空引きされている状態において硬化することを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、成形品が分離されることによって製造されることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、成形品において複数の凸部は互いに独立していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、成形品において複数の凸部は互いに連通していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品は、上述の光電子部品において、樹脂材料はシリコーン樹脂であることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、キャビティが設けられた下型と、該下型に対向して配置された上型と、下型と上型との間に配置された中間型とを備えた樹脂封止成形用金型を準備する工程と、キャビティの上方において張設された離型フィルムを準備する工程と、キャビティにおける下型キャビティ面を離型フィルムによって被覆することによってキャビティ空間部を形成する工程と、一方の面に複数の光素子が装着された基板を複数の光素子が下型キャビティ面に対向するようにして所定位置に位置合わせする工程と、流動性と透光性とを有する樹脂材料によってキャビティ空間部を充填された状態にする工程と、樹脂封止成形用金型を型締めすることによって複数の光素子を樹脂材料に浸漬する工程と、樹脂材料を硬化させて硬化樹脂を形成する工程と、樹脂封止成形用金型を型開きする工程と、基板と複数の光素子と硬化樹脂とを含む成形品を取り出す工程とを備え、成形品から光電子部品を製造する光電子部品の製造方法であって、上型と中間型との間に外気遮断空間部形成用のシール部材を介在させることによってキャビティ空間部を含む外気遮断空間部を形成する工程と、外気遮断空間部を真空引きする工程とを備え、硬化樹脂は、キャビティに設けられた複数の凹部においてそれぞれ形成された複数の凸部と、離型フィルムが有する表面のうち硬化樹脂に接する表面の形状が転写された表面とを有し、複数の凸部にはそれぞれ1又は複数の光素子が含まれると共に、キャビティ空間部を形成する工程では、樹脂封止成形用金型が型開きした状態において、平面視してキャビティの外側において離型フィルムを挟持し、該離型フィルムを下型キャビティ面に向かって吸引することまたはエアブローすることのうち少なくとも一方を実施することによって複数の凹部における型面を含む下型キャビティ面の形状に沿って皺が発生しないようにして離型フィルムをフィットさせ、位置合わせする工程では平面視した場合に複数の光素子の各々が複数の凹部の各々に重なるようにして基板を位置合わせし、浸漬する工程では下型キャビティ面を含むキャビティ全面に離型フィルムを被覆し、硬化樹脂を形成する工程では、外気遮断空間部内を真空引きした状態において基板の一方の面のみにおいて樹脂材料を硬化させることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、下型を使用して加熱することによって離型フィルムを柔軟にした状態において離型フィルムを吸引することまたはエアブローすることのうち少なくとも一方を実施することを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、キャビティ空間部を真空引きする工程を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、成形品を光電子部品に分離する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、成形品において複数の凸部は互いに独立していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、成形品において複数の凸部は互いに連通していることを特徴とする。
また、本発明に係る光電子部品の製造方法は、上述の光電子部品の製造方法において、樹脂材料はシリコーン樹脂であることを特徴とする。
本発明は、基板15に装着された光素子16を、トランスファーレス成形用の樹脂封止成形用金型1と離型フィルム7とを使用して樹脂封止成形する際に、離型フィルム7がキャビティ全面の形状に沿って効率良く被覆することができると共に、樹脂封止成形して形成された光電子部品28および個々の光電子部品30の品質レベルを格段に向上させることができると云う優れた効果を奏するものである。
また、本発明によれば、下型の上方に配置された基板に装着された複数の光素子が、下型に設けられたキャビティにおいて流動性と透光性とを有する樹脂材料に浸漬され、樹脂材料が硬化することによって複数の光素子が一括して封止成形されて成形品が形成され、成形品から光電子部品が製造される。そして、次のような光電子部品を製造する光電子部品の製造方法と、それらの光電子部品とが得られる。
それらの光電子部品は、次のような特徴を有する。第1の特徴は、光電子部品が、流動性と透光性とを有する樹脂材料が硬化することによって形成された硬化樹脂を備え、その硬化樹脂からなる1又は複数の凸部を有することである。第2の特徴は、光電子部品が、成形品が分離されることによって製造されるとともに、1の凸部を有することである。第3の特徴は、光電子部品が、硬化樹脂からなる複数の凸部が互いに独立している成形品から製造されることである。第4の特徴は、光電子部品が、硬化樹脂からなる複数の凸部が互いに連通している成形品から製造されることである。第5の特徴は、光電子部品を製造する際に使用される樹脂材料はシリコーン樹脂であることである。
また、本発明によれば、光電子部品の製造方法において、キャビティ空間部を真空引きする工程を備える。これにより、十分にボイド(気泡)を除去して光電子部品を製造することができる。
本発明に係る光素子の樹脂封止成形方法について、図面を参照して説明する。
図1(1)は、対象となる光素子を装着した基板の断面図および側面図を示す。
図1(2)は、本発明に係る樹脂封止成形方法を実施するために使用される樹脂封止成形用金型の断面図を示す。
図2乃至図5は、図1(2)に対応する金型要部の断面図であって、図1(1)に対応する基板を樹脂封止成形する実施方法を段階的に示す。
例えば、図1(1)に示すように、対象となる基板15とは、円形状或いは多角形状である任意の形状で形成された基板15である。そして、基板15の一方の面に複数個のLEDチップ等の光素子16が装着された封止前基板24を使用する(図1(1)の左側部分)。封止前基板24は、透光性樹脂からなる樹脂材料17(図4参照)を加熱溶融化して生成した溶融樹脂18(図5(1)参照)によって少なくとも光素子16が封止される空間である封止成形部25を、一方の面に有する。また、封止前基板24は、一方の面における封止成形部25の外周囲において樹脂封止成形されない部分である基板外周部26と、基板15の他方の面の側に形成された非装着面27とを有する。樹脂封止後には、封止成形部25において溶融樹脂18が硬化して硬化樹脂19が形成されている。そして、樹脂封止後には、基板15の一方の面に硬化樹脂19が形成された光電子部品28(成形品)が完成する(図例の右側部分参照。)。この一括して形成された光電子部品28を、適宜な切断手段(図示なし)を使用して切断部位29(切断仮想線)に沿って切断分離する。これにより、個々の光電子部品30が完成する。
この封止成形部25において硬化した硬化樹脂19は、レンズ形状の略半球状を有する曲面部31と曲面部31の周囲における平面部32とによって構成される。図1(1)に示された基板15には、光素子16一個にそれぞれ対応する四個の曲面部31と、各曲面部31の間にある三個所の平面部32と、両側に形成された二個所の平面部32とが設けられている。
ところで、近年においては、次のような傾向が強まっている。それは、基板15の種類やボンディングの有無・方式のいかんを問わず、コストダウンのために基板15について大型化の要請が強くなっていることである。また、基板15の厚みが薄型化することである。また、光素子16自体が極薄化することである。また、一枚の基板15における光素子16の取れ数を大量に確保できるように、光素子16同士の間隔が狭小化することである。また、従来の短冊状の基板15に加えて、様々な大型化・薄型化した基板からなるマップ型(マトリクス型)の基板15、すなわち、マップ型(マトリクス型)基板15に装着された表面実装タイプの多数の光素子16を透光性樹脂17によって効率良く封止成形するという要請が強くなっていることである。
これらの傾向に応じて、例えば、光素子16一個に対して曲面部31一個が各別に形成される基板15ではなく、所定数の光素子16を一群として所要複数群に対して曲面部31が各別に且つ一括して形成される基板を使用してもよい。或いは、光電子部品28における平面部32が所定の厚みを有さないようにしてもよい。言い換えれば、全く平面部32が形成されずに曲面部31のみが形成される基板15であってもよい。更に、レンズ状の曲面部31からなる断面形状に代えて多角形の一部分からなる断面形状を有する封止成形部25であってもよい。
この透光性樹脂17からなる樹脂材料は、硬化した後に光素子16を保護する保護樹脂およびレンズとして機能する。樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂またはシリコーン樹脂を使用する。また、樹脂材料として、顆粒状樹脂ではなく、液状樹脂、或いは、シート状樹脂を採用してもよい。
本発明によれば、従来のトランスファー成形用の金型を使用せずに、トランスファーレス成形用の樹脂封止成形用金型1を使用する。これにより、樹脂通路部分を全く設けないことによって、不要な樹脂部分を最小限に抑制させることができる。従って、環境問題に十分に配慮した樹脂封止成形装置が得られる。また、本発明によれば、様々な基板15、例えば、封止成形部25がレンズ形状の略半球状で構成された基板15に装着された光素子16に対して、以下に示す樹脂封止成形用金型1を使用して効率良く樹脂封止することができる。
この樹脂封止成形用金型1は、図1(2)に示すように、少なくとも、上型2と、上型2に相対向配置した下型3と、上型2と下型3との間に配置した中間型4との三型の構成を備える。また、下型3の側に設けたキャビティ面(下型キャビティ面5)と中間型4の下面(下型側金型面11)側との間に張設する離型フィルム7を使用する。図1(2)は、三型(上型2・下型3・中間型4)が型開きした状態を示す。固定された上型2は、上型面8を有する。上下動する下型3は、下型面9を有する。凸所33の天面は、下型キャビティ面5を構成する。上型2と下型3との間を上下動する中間型4は、上型側金型面10と下型側金型面11とを有する。
また、上型面8と上型側金型面10との間では、封止前基板24の供給と光電子部品28の取出とが行われる。下型側金型面11と下型面9(下型キャビティ面5)との間では、離型フィルム7の供給・送出が行われる。上型面8と下型キャビティ面5との間では、透光性樹脂17の供給が行われる。そして、離型フィルム7を介して下型3と中間型4とが上下方向に嵌装自在に型締め・型開きするように構成される。
なお、下型3・中間型4の型締め・型開き動作において使用される、油圧、水圧、空気圧、機械式等による適宜なプレス手段(図示なし)が設けられる。中間型4には、独立した別の適宜なプレス手段(図示なし)が設けられる。各プレス手段が、単動・連動して制御されることによって、樹脂封止成形用金型1を構成する上型2と下型3と中間型4とが図の上下方向に嵌装自在に型締め・型開きできるように構成される。
樹脂封止成形用金型1のその他の構成要素としては、図1(2)に示すように、次のものがある。上型2には、基板装着固定手段34が設けられている。基板装着固定手段34は、上型2と中間型4との間に供給する基板15の封止成形部25の側を下方に向けて、上型面8の所定位置に基板15を装着固定する。また、上型面8には、外気遮断空間部形成用のシール部材13が設けられている。シール部材13は、基板15を装着固定し、且つ、キャビティ全面に離型フィルム7を被覆して形成されたキャビティ空間部6内に透光性樹脂17(図例では顆粒状樹脂)を供給した状態で、少なくともキャビティ空間部6内を外気遮断状態にして外気遮断空間部14を形成する際に使用される。また、上型2には、吸引排出孔35が設けられている。吸引排出孔35は、上型2と中間型4との間にシール部材13を介在させることにより形成された外気遮断空間部14内の真空引きをする真空引き機構(図示なし)に連絡されている。
基板装着固定手段34は、例えば、従来の基板吸着固定方式に加えて、基板15を挟持する基板挟持固定方式を併用して、より一層確実に基板15を金型面(上型面8)に装着固定するように構成される。また、基板吸着固定方式としては、上型面8の所定位置に適宜な通気性部材(図示なし)を装設して非装着面27を吸引して吸着固定することができるように構成される。この場合には、光電子部品28(成形品)を樹脂封止した後に吸引と同様の経路を使用して、基板15の非装着面27を上型面8から離型するために圧送を併用できるようにも構成される。
また、基板挟持固定方式において使用される部材は、基板吸着固定方式において吸引する部分とシール部材13との間における基板外周部26に設けることが好ましい。また、基板15の基板外周部26が載置され、且つ、封止成形部25の全体に相当する部分に開口が設けられた適宜なチャック機構(図示なし)を使用してもよい。そして、例えば、大型化・薄型化した基板15であれば、基板外周部26全体をチャック機構で挟持固定する構成にしてもよい。また、従来から使用されている短冊状の基板15であれば、基板外周部26の所要複数箇所にチャック爪を備えた別のチャック機構(図示なし)を設けて、基板外周部26をチャック爪で挟持固定する構成でもよい。
従って、基板装着固定手段34において基板吸着固定方式と基板挟持固定方式とを組み合わせることによって、基板15(封止前基板24或いは光電子部品28)が、図示したとおり、確実に上型面8の所定位置に保持される。これにより、基板15自体が下方に向けて移動する基板15の反りを効率良く防止できて、基板15を効率良く装着固定することができる。
吸引排出孔35は、基板装着固定手段34とシール部材13との間における上型面7側に開口して形成されている。また、吸引排出孔35は、外気遮断空間部14内から空気・ガス・水分等を強制的に吸引排出する真空引き機構に連絡する経路になるように所要複数個が設けられている。
真空引き成形を行う場合には、少なくともシール部材13、吸引排出孔35、真空引き機構を使用する。そして、中間型4が上動して上型側金型面10がシール部材13に当接して、上型2と中間型4とがシール部材13を介して接触することによって、外気遮断状態になった外気遮断空間部14を形成する。これと略同時に、外気遮断空間部14内を真空引きする真空引き機構に連絡する所要複数個の吸引排出孔35より、真空引きを行うことができる(図4(2)参照)。
従って、樹脂封止成形用金型1を使用して真空引き成形を行ったとしても、下型キャビティ面5を含む成形金型面に被覆されたキャビティ全面における離型フィルム7を上方に移動させることがないので、真空度を任意に調整できて、真空引き時間を削減し且つ十分にボイド(気泡)を除去して樹脂封止成形することができる。
中間型4には、図1(2)に示すように、金型貫通孔36が、図の上下方向に上型側金型面10から下型側金型面11まで中間型4を貫通して設けられる。また、この金型貫通孔36は、図3(1)に示すように、中間型4と下型3とを嵌装して型締めした状態において、キャビティ空間部6を含むことができるように構成される。
下型3には、挟持部材12やキャビティ部材20といった部材やその他の部材等が設けられている。それらの部材等を使用して、キャビティ空間部6を形成する方法、および、本発明の特徴部分である、特有の曲面形状を有する下型キャビティ面5を含む成形金型面、すなわちキャビティ全面の形状に沿って離型フィルム7を被覆する方法を、以下に説明する。
まず、図1(2)に示す三型(上型2・下型3・中間型4)の型開き状態から、中間型4が下動する。ここで、略中央部分においてキャビティ全面を含む貫通孔37を備えた離型フィルム用の挟持部材12が、中間型4に相対向して設けられている。そして、下型側金型面11側の金型貫通孔36の周縁部と離型フィルム用の挟持部材12の天面とによって離型フィルム7を挟持する。この挟持部材12に付設されるものとして、図の上下方向に沿って伸びる所要複数個の取付棒38と、挟持部材12・取付棒38を上下動に弾性的に摺動させるスプリング等からなる適宜な弾性部材39とが少なくとも設けられている。つまり、図1(2)に示す型開き状態では、下型3に設けた挟持部材12の天面が上方に突出した状態で、且つ、弾性部材39が復元した状態で待機する。そして、中間型4と下型3とを型締めすると、挟持部材12・取付棒38が一体となって下動すると同時に、弾性部材39が縮んだ状態になる。
次に、中間型4と下型3の挟持部材12とで離型フィルム7を挟持した状態で、更に中間型4と挟持部材12とを一体で下動させる。これにより、図2(1)に示すように、挟持部材12に挟持されない部分、すなわち貫通孔37に重なる部分の離型フィルム7が、キャビティ部材20の天面の基板当接部位40に当接する。このキャビティ部材20は、下型キャビティ面5を備えた凸所33の外周囲に嵌入される。また、キャビティ部材20には、凸所33を収容するように凸所33に重なる部分に開口が設けられている。
このキャビティ部材20の断面形状は、図例のとおり、L字形状をしている。キャビティ部材20におけるL字形状の垂直部分には、次の構成要素が設けられている。それらの構成要素は、主に、離型フィルム7を介して基板外周部26に当接する基板当接部位40である。また、下型キャビティ面5の外周囲に配置され、下型キャビティ面5と併せてキャビティの底面を形成するキャビティ外周面22である。また、基板当接部位40の面とキャビティ外周面22との間に設けられたキャビティ側面23である。そして、キャビティ部材20におけるL字形状の水平部分には、次の構成要素が設けられている。それらの構成要素は、挟持部材12が載置される上面と、キャビティ部材20が下動した場合に下型面9に当接する下面とである。また、キャビティ部材20を上下方向に弾性的に摺動させるスプリング等からなる適宜な弾性部材41である。弾性部材41は、下型面9よりも凹んだ部分に嵌装される。
つまり、図1(2)に示す型開き状態では、キャビティ部材20の基板当接部位40の面およびキャビティ面21(キャビティ外周面22・キャビティ側面23)が、下型キャビティ面5よりも上方に突出し且つ挟持部材12の天面よりも低い位置で待機する。また、弾性部材41が復元した状態で待機する。そして、中間型4と下型3とが嵌装して型締めする図5(2)に示す状態になると、キャビティ部材20における水平部分の上面と挟持部材12の底面とが、および、キャビティ部材20における水平部分の下面と下型面9とが当接して、弾性部材41が最も縮んだ状態になる。
ここで、キャビティ部材20のキャビティ面21(キャビティ外周面22とキャビティ側面23)と、凸所33の天面における下型キャビティ面5とが、キャビティ全面を構成している。
次に、中間型4と下型3の挟持部材12とで離型フィルム7を挟持した状態で、更に中間型4と挟持部材12とを一体で下動させる。これによって、図2(2)に示す状態を経て、図3(1)に示すように、中間型4と下型3とが嵌装された状態で型締めして、キャビティ空間部6が形成される。そして、挟持部材12の底面とキャビティ部材20の水平部分の上面とが当接する。このとき、キャビティ部材20の水平部分の下面と下型面9とは離間した状態であって、キャビティ部材20の弾性部材41も復元した状態である。
また、図3(1)に示すように、キャビティ全面に離型フィルム7を被覆し且つ下型キャビティ面5に離型フィルム7を確実にフィットさせる。これを実現するために、図2(1)に示すように、挟持部材12の天面と中間型4とが離型フィルム7を挟持した状態で中間型4を下動させる。このことにより、基板当接部位40の内側において挟持されていない状態にあって、且つ、樹脂封止成形用金型1により加熱されていることによって柔軟になっている離型フィルム7が、伸張する。これらによって、伸張した離型フィルム7がキャビティ全面の形状に沿って被覆する。したがって、光電子部品28が有するレンズ形状の曲面部31(図1(1)参照)に対応して少なくとも下型キャビティ面5に形成された特有の曲面形状にも、離型フィルム7を確実にフィットさせることができる。
従って、キャビティ全面の形状に沿って、離型フィルム7を効率良く被覆し且つ確実に下型キャビティ面5にフィットさせているので、高密着性を有する樹脂材料(透光性樹脂17)を使用した場合においても、硬化樹脂19が型面に付着することなく効率良く光電子部品28を離型することができる。
この離型フィルム7を下型キャビティ面5に確実にフィットさせるために、下型キャビティ面5が形成された凸所33に、および/または、キャビティ部材20のキャビティ面21を形成する部位に、離型フィルム7を強制的に吸引する適宜なフィルム吸着固定手段(図示なし)を設ける構成を採用することが好ましい。この場合においては、吸着固定する対象が基板15でなく離型フィルム7ではあるが、前述した基板装着固定手段34における基板吸着固定方式とほぼ同様の構成を採用してもよい。
このフィルム装着固定手段を使用して、少なくとも下型面9の所定位置(下型キャビティ面5)に離型フィルム7を強制的に吸引して吸着固定することができる。そして、図5(3)に示す状態、すなわち光電子部品28(成形品)を樹脂封止した後に中間型4と下型3とを型開きして下型3のみを下動する状態において、吸引排出作用と同様の経路を使用して、封止成形部25において硬化した部分(硬化樹脂19)を離型フィルム7を介して圧送する、下型面9から光電子部品28(成形品)を離型するための圧送機構も併用することができる。これによれば、基板15の大型化・薄型化が進んだとしても、従来のエジェクタピン等の突き出し部材を使用せずに、光電子部品28を圧送して離型することができる。したがって、硬化樹脂19をより一層損傷しないようにして、光電子部品28を効率良く離型することができる。また、硬化樹脂19は高温時の硬度が低いことから、樹脂封止成形用金型1から離型する際に型面に付着しやすくなる。この場合においても、下型キャビティ面5にフィットしたフィルム皺のない離型フィルム7によって、硬化樹脂19の部分を効率良く離型することができる。
また、下型キャビティ面5に離型フィルム7をフィットさせるために、好ましくは、キャビティ全面に被覆される離型フィルム7にエアブローする、特に、特有の曲面形状に対してエアブローするエアブロー機構42を設けてもよい(図2(2)参照。)。このエアブロー機構42によれば、より一層キャビティ全面(下型キャビティ面5・キャビティ面21)の形状に沿って、伸張した離型フィルム7を被覆させることができる。
また、離型フィルム7を確実にフィットさせるために、前述した方法を適宜に組み合わせることもできる。これらによって、基板15に装着された様々な光素子16に対応する様々な特有の曲面形状を含む任意の形状で形成されたキャビティを有する下型キャビティ面5に、離型フィルム7を効率良く被覆でき且つ確実にフィットさせることができる。
ここで、図2(1)に示す状態から図3(1)に示すキャビティ空間部6を形成するまでの過程において、キャビティ全面の形状に沿って確実に被覆する離型フィルム7は、樹脂封止成形用金型1全体により加熱されていることによって柔軟になって伸張することに加えて、耐熱性、耐久性に優れている。そして、様々な形状、例えば、特有の曲面形状、その他の任意の形状を有するキャビティが設けられている下型キャビティ面5においても、離型フィルム7が上方に移動すること、および、キャビティに被覆された離型フィルム7にフィルム皺が発生することが防止される。特に、光電子部品28が有するレンズ形状の曲面部31(図1(1)参照)に対応する型面において、離型フィルム7の凹凸が効率良く防止される。これらによって、樹脂封止後の光電子部品28のレンズ面および個々の光電子部品30のレンズ面を鏡面状態に確保することができる。
ここで、本発明に係る光素子16の樹脂封止成形方法について、図1乃至図5を参照して、以下に段階的に説明する。
まず、図1(2)に示すように、上型2と下型3と中間型4(樹脂封止成形用金型1)が型開きした状態において、下型キャビティ面5と中間型4の下面(下型側金型面11)との間に離型フィルム7を張設する。
次に、図2(1)に示すように、離型フィルム7が中間型4の下型側金型面11に当接した状態で、下型側金型面11と挟持部材12の天面とによって離型フィルム7を挟持する。そして、この状態で、中間型4と挟持部材12とを一体となって下動させる。これにより、図2(2)の状態を経て、挟持部材12の底面とキャビティ部材20の水平部分の上面とが当接する(図3(1)参照)。ここで、図2(2)に示されているように、エアブロー機構42を使用して、下型キャビティ面5に向かって離型フィルム7をエアブローする。これにより、中間型4の金型貫通孔36(挟持部材12の貫通孔37に対応)において挟持されていない伸張した状態の離型フィルム7を、少なくとも下型キャビティ面5とキャビティ面21(キャビティ外周面22・キャビティ側面23)とを含むキャビティ全面の形状に沿って確実に被覆させることができる。ここまでの工程により、キャビティ空間部6を形成する。
次に、図3(2)に示すように、一体型の搬送手段43を、樹脂封止成形用金型1の内部(上型2と中間型4及び下型3との間)に進入させる。この搬送手段43には、上型面8に対向する側には封止成形部25の部分を下方に向けた封止前基板24が固定され、下型キャビティ面5に対向する側には所要量の透光性樹脂17が収容されている。この一体型の搬送手段43に代えて、基板15と透光性樹脂17とを夫々の搬送手段で各別に供給してもよく、前述したエアブロー機構42を一体型の搬送手段43に備えてもよい。
次に、図4(1)に示すように、封止前基板24の非装着面27を上型面8の所定位置に基板装着固定手段34にて確実に装着固定する。また、キャビティ空間部6に所要量の透光性樹脂17を供給する。そして、キャビティ空間部6に供給された所要量の透光性樹脂17を、好ましくは、透光性樹脂17が加熱溶融化するのに必要な所定の温度の近傍まで、樹脂封止成形用金型1全体を使用して加熱する。
ここまでの図1(2)乃至図4(1)に示す各工程において、封止前基板24の上型面8への装着固定、キャビティ空間部6の形成、樹脂封止成形用金型1全体の予備加熱、或いは、キャビティ空間部6への透光性樹脂17の供給等の実施順序については、後述する図4(2)に示す真空引き工程までに実施できれば、適宜に変更することができる。
次に、図4(2)に示すように、キャビティ空間部6内に透光性樹脂17を供給した状態で、上型2と中間型4及び下型3とを嵌装させることによって中間型締め状態を実現する。この状態において、上型面8に設けられたシール部材13に上型側金型面10が当接することによってシール部材13がつぶれた状態となる。これによって、少なくとも、キャビティ空間部6を外気遮断状態にして外気遮断空間部14が形成される。これと略同時に、真空引き機構に連絡する吸引排出孔35を使用して、外気遮断空間部14における空気を強制的に吸引して排出する(図4(2)の破線矢印部分)。なお、キャビティ空間部6における透光性樹脂17は、図4(2)に示す状態で溶融化していなくても、図5(1)に示す状態までに溶融化していれば、強制的に吸引するタイミングを適宜に変更して実施できる。また、樹脂封止成形用金型1の真空引き工程を、中間型締め状態(図4(2)参照。)で実施するようにしている。これに限らず、中間型締め状態と完全型締め状態(図5(2)参照。)とにおいて真空引き工程を断続的に実施してもよい。また、樹脂封止成形用金型1の型締め動作を停止させることなく、前述した中間型締め状態の位置から完全型締め状態の位置に至るまでの間、型締めの速度(樹脂封止成形用金型1の型締め速度)を遅くしながら連続的に真空引き工程を行うように適宜に変更して実施できる。
次に、図5(1)に示すように、上型2と中間型4及び下型3とを更に嵌装させて中間型4と下型3とを一体として上動することにより、キャビティ空間部6の基板当接部位40の面が、封止前基板24の基板外周部26に離型フィルム7を介して当接する。これにより、キャビティ空間部6の溶融樹脂18に光素子16が浸漬される。このとき、キャビティ空間部6に被覆した離型フィルム7は、溶融樹脂18によって、キャビティ部材20のキャビティ面21を構成するキャビティ外周面22とキャビティ側面23とにフィットする。そして、離型フィルム7は、フィルム皺を発生することなく、より一層、キャビティ面21の形状に沿って効率良く被覆され且つ確実にフィットする。また、離型フィルム7は、下型キャビティ面5においても、溶融樹脂18によって、より一層フィルム皺を発生することなく、凹凸を形成することなく、下型キャビティ面5の特有の曲面形状に沿って確実にフィットする。
また、キャビティ空間部6における突出した基板当接部位40の部分が、離型フィルム7を介して基板外周部26を確実に当接する。従って、図5(2)に示す完全型締め状態において、溶融樹脂18が封止成形部25(図1(1)参照)に完全に充填された状態になったとしても、基板外周部26上に溶融樹脂18が漏出することを効率良く防止することができる。
次に、図5(2)に示すように、図5(1)に示す封止前基板24が基板当接部位40に当接した状態から、中間型4と下型3とが更に嵌装して下型3(凸所33の部分)のみを上動させる。これにより、下型キャビティ面5がキャビティ外周面22と略同一平面上となり、封止成形部25(図1(1)参照)に完全に溶融樹脂18が充填される。
この図5(2)に示す状態に至るまで、挟持部材12とキャビティ部材20とが当接状態のままで、一体となって下動する。これによって、キャビティ部材20の水平部分の下面と下型面9とが当接すると共に、下型2に設けた各弾性部材39・41が最も縮んだ状態となる。図5(2)に示された状態が、樹脂封止成形用金型1(上型2・下型3・中間型4)の完全型締め状態となる。
なお、樹脂封止成形用金型1の完全型締め状態については、キャビティ空間部6を形成する下型キャビティ面5における曲面以外の平面とキャビティ外周面22とを略同一平面上にして実施するように説明している。これに限らず、様々な基板15に対応して、キャビティ空間部6における樹脂量を調整することができるようにしてもよい。例えば、キャビティ外周面22よりも下型キャビティ面5を図の上下方向に高い位置、或いは、低い位置に適宜設定することで、封止成形部25の厚み、この場合、封止成形部25の平面部32の厚みを任意に変更する構成にしてもよい。
例えば、平面部32の厚みを完全になくすのであれば、キャビティ空間部6に透光性樹脂17を供給する際には、キャビティ空間部6の全体に透光性樹脂17を供給するのではなく、キャビティ空間部6において曲面形状を有する部分のみに、所要量の透光性樹脂17を供給することができる。
そして、樹脂成形圧力については、従来のトランスファー成形での樹脂成形圧力と同じか、或いは、低い樹脂成形圧力で、適宜に変更して実施できる。この場合、下型3の凸所33における天面である下型キャビティ面5に被覆された離型フィルム7を介して型締め圧力をモニタリングできるように圧力センサー等の測定機器(図示なし)を凸所33に埋設する構成にしてもよい。
また、真空引きを解除するタイミングは、中間型締め状態(図4(2)参照。)から完全型締め状態(図5(2)参照。)になるまでの間において、適宜に変更して実施することができる。この場合において、好ましくは、図5(2)に示す完全型締め状態まで真空引きを継続して、樹脂封止完了後に解除する。
従って、樹脂封止成形用金型1を弾性的に支受して水平状態を保持するので、樹脂封止成形用金型1を各プレス手段のみで上下動させる際に、上型面8、下型面9、上型側金型面10、及び下型側金型面11が突き当たる際の衝撃を和らげることができる。また、従来のトランスファーレス成形の三型構成の金型において、特有の曲面形状で形成されたキャビティの形状に沿って離型フィルム7がうまく被覆されないこと、キャビティ全面に離型フィルムが被覆されていないこと等による樹脂成形上の問題を効率良く解決することができる。
次に、図示していないが、樹脂封止成形用金型1を図5(2)に示す完全型締め状態に保持しながら、封止成形部25における溶融樹脂18を硬化するための所要時間を経過させる。これにより、溶融樹脂18を硬化させて硬化樹脂19を形成して、最終的に、光電子部品28(成形品)を完成させる(図1(1)参照。)。
次に、樹脂封止成形された光電子部品28(成形品)を樹脂封止成形用金型1および離型フィルム7から離型するために、図5(2)に示す完全型締め状態から図5(1)の状態へ移行する。まず、図5(3)に示すように、中間型4と下型3とを型開きして下型3(凸所33の部分)のみを下動させる。これにより、下型キャビティ面5が下動して下型キャビティ面5の上面がキャビティ外周面22よりも低い位置に戻る。すると、硬化樹脂19の部分に被覆された離型フィルム7と下型キャビティ面5との間に隙間ができて、離型フィルムを7介して下型キャビティ面5から光電子部品28(成形品)を離型することができる。
次に、図示していないが、光電子部品28(成形品)が下型面19の所定位置(下型キャビティ面5)から離型した状態で、上型2と中間型4および下型3とを、更に型開きする。次に、上型面8の所定位置に装着固定された光電子部品28(成形品)を樹脂封止成形用金型1の外へ取り出すために、図3(2)に示された状態とほぼ同様にして、一体型の搬送手段43を上型2と中間型4及び下型3との間に進入させる。そして、上型面8の所定位置から光電子部品28(成形品)を取り出す。このとき、一体型の搬送手段43が樹脂封止成形用金型1の外に退出する際に、適宜なクリーニング機構(図示なし)にて使用済の離型フィルム7をクリーニングしてもよい。これにより、樹脂封止成形用金型1の内外をクリーンな状態に維持させて、光電子部品28(成形品)の品質レベルをより一層向上させることができる。なお、封止前基板24および透光性樹脂17の搬送と光電子部品28(成形品)の搬送とを、同一の搬送手段43、或いは、各別の搬送手段43であるメカチャック搬送機構やロボットアーム搬送機構等を使用して実施する。
以上のような一連の樹脂封止工程を経て、封止前基板24を光電子部品28(成形品)に樹脂封止成形することができる。当然のことながら、この一連の樹脂封止工程については、連続的、或いは、断続的に、稼動・停止させるように適宜に変更して実施できる。
以上説明したように、本発明に係る光素子16の樹脂封止成形方法によれば、様々な基板15に装着された光素子16を樹脂封止成形する際に、樹脂封止成形用金型1(上型2・下型3・中間型4)と透光性樹脂17(高密着性を有する樹脂材料も含む)からなる硬化樹脂19との離型性が格段に向上する。また、光電子部品28(成形品)と樹脂封止成形用金型1との離型性が格段に向上する。そして、これらの離型フィルム成形の長所、および、様々な透光性樹脂17を加熱溶融化する際に発生するボイド(気泡)を防止する真空引き成形の長所を生かすことができる。また、樹脂封止成形する際に、離型フィルム7を、キャビティ全面の形状に沿って効率良く被覆させることができ、且つ、下型キャビティ面5に確実にフィットさせることができる。これらによって、様々な基板15・透光性樹脂17を使用して、品質レベルを向上させて効率良く樹脂封止成形することができる。
なお、本実施形態においては、固定された上型2と上下方向に嵌装自在な中間型4と下型3とから成る樹脂封止成形用金型1について説明した。これに限らず、樹脂封止成形用金型1において可動させる部分を任意に変更させて実施することもできる。また、上型2ではシール部材13、基板装着固定手段34、吸引排出孔35を含む構成とし、中間型4では金型貫通孔36を含む構成とし、下型3では挟持部材12(取付棒38・弾性部材39を含む)、キャビティ部材20(弾性部材41を含む)を含む構成とした。そして、上型面8の所定位置に基板15を装着固定させ、且つ、キャビティ空間部6におけるキャビティ全面に離型フィルム7を被覆するようにした。これに限らず、基板15や離型フィルム7の装着固定を満足させるのであれば、適宜に各手段・各機構・各部材の形状・配置・数量等の構成要件を変更させて対応することも可能である。
また、樹脂材料として、顆粒状樹脂である透光性樹脂17を使用して封止成形する構成について説明した。これに代えて、顆粒状樹脂ではなく液状樹脂・粉末状樹脂、或いは、粉末よりも粒径が大きく顆粒よりも粒径の小さい微粒状樹脂を採用して実施することも適宜可能である。
また、前述の樹脂封止成形を、ワイヤで基板15と光素子16をワイヤボンディングするワイヤボンディング基板、ワイヤの無いバンプを介して光素子16と接続するフリップチップ基板、或いは、ウェーハ基板等においても適用することが可能である。
図1(1)・(2)は、対象となる光素子を装着した基板の断面図および側面図と、本発明に係る樹脂封止成形方法を実施するために使用される金型の断面図を示す。 図2(1)・(2)は、図1(2)の金型要部の断面図であって、下型と中間型とが嵌装して離型フィルムを挟持した状態を示す。 図3(1)・(2)は、図1(2)の金型要部の断面図であって、下型と中間型とが嵌装してキャビティ空間部を段階的に形成した状態を示す。 図4(1)・(2)は、図1(2)の金型要部の断面図であって、基板と樹脂材料とを金型内に供給した状態で、更に真空引きを行う状態を示す。 図5(1)・(2)・(3)は、図1(2)の金型要部の断面図であって、上型と中下型とが型締め(完全型締め含む)して光素子を溶融樹脂にて樹脂封止成形する状態および樹脂封止後の形成された光電子部品(成形品)を離型する状態を示す。
1 樹脂封止成形用金型
2 上型
3 下型
4 中間型
5 下型キャビティ面
6 キャビティ空間部
7 離型フィルム
8 上型面
9 下型面
10 上型側金型面
11 下型側金型面
12 挟持部材
13 シール部材
14 外気遮断空間部
15 基板
16 光素子
17 透光性樹脂(樹脂材料)
18 溶融樹脂
19 硬化樹脂
20 キャビティ部材
21 キャビティ面
22 キャビティ外周面
23 キャビティ側面
24 封止前基板
25 封止成形部
26 基板外周部
27 非装着面
28 光電子部品(成形品)
29 切断部位
30 個々の光電子部品
31 曲面部
32 平面部
33 凸所
34 基板装着固定手段
35 吸引排出孔
36 金型貫通孔
37 貫通孔
38 取付棒
39・41 弾性部材
40 基板当接部位
42 エアブロー機構
43 搬送手段

Claims (14)

  1. 下型と、該下型に対向して配置された上型と、前記下型と前記上型との間に配置された中間型とを備えた樹脂封止成形用金型が型締めされることによって、前記下型の上方に配置された基板の一方の面に装着された複数の光素子が、前記下型に設けられたキャビティにおいて流動性と透光性とを有する樹脂材料に浸漬され、前記樹脂材料が硬化することによって前記複数の光素子が一括して封止成形されて成形品が形成され、前記成形品から製造される光電子部品であって、
    前記上型と前記中間型との間に外気遮断空間部形成用のシール部材を介在させることによって前記キャビティを含む前記外気遮断空間部が形成され該外気遮断空間部内が真空引きされた状態において前記樹脂材料が硬化することによって前記基板の前記一方の面のみにおいて形成された硬化樹脂を備え、
    前記硬化樹脂は前記キャビティに設けられた複数の凹部の形状が反転されてそれぞれ形成された形状を有する1の凸部または前記複数の凹部のうちの少なくとも一部分の形状が反転されて形成された形状を有する複数の凸部を有し、
    前記凸部にはそれぞれ1又は複数の前記光素子が含まれると共に、
    前記硬化樹脂は、前記下型の上方に張設された離型フィルムが前記複数の凹部における型面を含む下型キャビティ面の形状に沿って皺が発生しないようにしてフィットされ、且つ、前記下型キャビティ面を含むキャビティ全面を被覆している状態において前記樹脂材料が硬化することによって形成され、
    前記硬化樹脂は、前記離型フィルムが有する表面のうち前記硬化樹脂に接する表面の形状が転写された表面を有し、
    前記離型フィルムは、前記樹脂封止成形用金型が型開きした状態において、平面視して前記キャビティの外側において挟持された状態において前記下型キャビティ面に向かって吸引されることまたはエアブローされることのうち少なくとも一方を実施されることによって前記下型キャビティ面の形状に沿ってフィットされていることを特徴とする光電子部品。
  2. 前記離型フィルムは、前記下型により加熱されることによって柔軟になった状態において吸引されることまたはエアブローされることのうち少なくとも一方を実施されることを特徴とする請求項1に記載の光電子部品。
  3. 前記成形品が分離されることによって製造されることを特徴とする請求項1または2に記載の光電子部品。
  4. 前記複数の凹部においてそれぞれ形成された1の凸部を単位として前記成形品が分離されることによって、または、前記複数の凹部のうちの少なくとも一部分において形成された複数の凸部を単位として前記成形品が分離されることによって、形成されたことを特徴とする請求項3に記載の光電子部品。
  5. 前記成形品において前記複数の凸部は互いに独立していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電子部品。
  6. 前記成形品において前記複数の凸部は互いに連通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電子部品。
  7. 前記樹脂材料はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光電子部品。
  8. キャビティが設けられた下型と、該下型に対向して配置された上型と、前記下型と前記上型との間に配置された中間型とを備えた樹脂封止成形用金型を準備する工程と、前記キャビティの上方において張設された離型フィルムを準備する工程と、前記キャビティにおける下型キャビティ面を前記離型フィルムによって被覆することによってキャビティ空間部を形成する工程と、一方の面に複数の光素子が装着された基板を前記複数の光素子が前記下型キャビティ面に対向するようにして所定位置に位置合わせする工程と、流動性と透光性とを有する樹脂材料によって前記キャビティ空間部を充填された状態にする工程と、前記樹脂封止成形用金型を型締めすることによって前記複数の光素子を前記樹脂材料に浸漬する工程と、前記樹脂材料を硬化させて硬化樹脂を形成する工程と、前記樹脂封止成形用金型を型開きする工程と、前記基板と前記複数の光素子と前記硬化樹脂とを含む成形品を取り出す工程とを備え、前記成形品から光電子部品を製造する光電子部品の製造方法であって、
    前記上型と前記中間型との間に外気遮断空間部形成用のシール部材を介在させることによって前記キャビティ空間部を含む前記外気遮断空間部を形成する工程と、
    前記外気遮断空間部を真空引きする工程とを備え、
    前記硬化樹脂は、前記キャビティに設けられた複数の凹部においてそれぞれ形成された複数の凸部と、前記離型フィルムが有する表面のうち前記硬化樹脂に接する表面の形状が転写された表面とを有し、
    前記複数の凸部にはそれぞれ1又は複数の前記光素子が含まれると共に、
    前記キャビティ空間部を形成する工程では、前記樹脂封止成形用金型が型開きした状態において、平面視して前記キャビティの外側において前記離型フィルムを挟持し、該離型フィルムを前記下型キャビティ面に向かって吸引することまたはエアブローすることのうち少なくとも一方を実施することによって前記複数の凹部における型面を含む前記下型キャビティ面の形状に沿って皺が発生しないようにして前記離型フィルムをフィットさせ、
    前記位置合わせする工程では平面視した場合に前記複数の光素子の各々が前記複数の凹部の各々に重なるようにして前記基板を位置合わせし、
    前記浸漬する工程では前記下型キャビティ面を含むキャビティ全面に前記離型フィルムを被覆し、
    前記硬化樹脂を形成する工程では、前記外気遮断空間部内を真空引きした状態において前記基板の前記一方の面のみにおいて前記樹脂材料を硬化させることを特徴とする光電子部品の製造方法。
  9. 前記下型を使用して加熱することによって前記離型フィルムを柔軟にした状態において前記離型フィルムを吸引することまたはエアブローすることのうち少なくとも一方を実施することを特徴とする請求項8に記載の光電子部品の製造方法。
  10. 前記成形品を前記光電子部品に分離する工程を備えることを特徴とする請求項8または9に記載の光電子部品の製造方法。
  11. 前記成形品を前記光電子部品に分離する工程では、前記複数の凹部においてそれぞれ形成された1の凸部を単位として前記成形品を分離すること、または、前記複数の凹部のうちの少なくとも一部分において形成された複数の凸部を単位として前記成形品を分離することを特徴とする請求項10に記載の光電子部品の製造方法。
  12. 前記成形品において前記複数の凸部は互いに独立していることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の光電子部品の製造方法。
  13. 前記成形品において前記複数の凸部は互いに連通していることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の光電子部品の製造方法。
  14. 前記樹脂材料はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の光電子部品の製造方法。
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