JP5036185B2 - エレベータの乗り場ドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの乗り場ドア装置に関し、特に、対向する部分に戸当たり装置を設けた両開き式の一対の乗り場ドアを備えるエレベータの乗り場ドア装置に関する。
例えば、下記特許文献1,2に記載されているように、建物内の各階床のエレベータ乗り場に設けられている乗り場ドアの戸当たり面側には、ゴムや合成樹脂などの弾性体により形成された戸当たり装置が設けられている。
これらの戸当たり装置は、乗り場ドアを閉止する際の衝撃や衝撃音を低減させる緩衝材としての機能、及び、火災発生時においてエレベータ昇降路を通して煙が各階床に広がることを防止するための機能を有している。火災発生時においてエレベータ昇降路を通して煙が各階床に広がることを防止するためには、乗り場ドアが閉止されている場合に戸当たり装置が密着していることが必要である。このため、戸当たり装置を位置調節可能な取付け構造として、戸当たり装置の取付け位置を微調整することにより適切な密着状態を得るようにしている。
特許第2693622号公報 特許第2563023号公報
しかしながら、前述の戸当たり装置を備えたエレベータの乗り場ドア装置においては、以下の点について配慮がなされていない。
戸当たり装置の密着性を高めることにより、乗り場ドアの閉止動作時及び開放動作時において、戸当たり装置が微小隙間で対向する状態が発生する。
また、高層建物においては、特に屋内外の気温差が大きい冬季において、エレベータ昇降路内の気圧が下がり、エレベータ昇降路内とエレベータ乗り場との気圧差が大きくなる傾向にある。
このため、エレベータ昇降路とエレベータ乗り場との気圧差が大きい場合に、乗り場ドアの戸当たり装置が微小隙間で対向する状態になると、エレベータ乗り場からエレベータ昇降路内に向かう空気の流れが発生し、この空気の流れが原因となってエレベータ利用者にとって耳障りな笛吹音が発生するという問題がある。
この笛吹音が発生するメカニズムを図11に基づいて説明する。図11に示すエレベータの乗り場ドア装置は、例えば、特許文献1に記載された戸当たり装置を備えたものである。
エレベータの乗り場ドア装置は、閉止位置と開放位置とにスライド移動可能な両開き式の一対の乗り場ドア101,102と、乗り場ドア101,102におけるエレベータ昇降路103内を昇降するエレベータ乗りかご(図示せず)に対向する乗りかご対向面104に取付けられた戸当たり装置105,106とを備えている。戸当たり装置105,106は、乗り場ドア101,102の上下方向の全長に亘って延出されている。
戸当たり装置105は、軟質ゴム材からなる接触部105aと硬質ゴム材からなる支持部105bとを一体成形することにより形成されている。戸当たり装置105は、支持部105bをネジ止めすることにより乗り場ドア101の乗りかご対向面104に取付けられている。接触部105aには、戸当たり装置105を乗り場ドア101に取付けた場合に上下方向に延出する筋状の凸部107が形成されている。
戸当たり装置106は、軟質ゴム材からなる接触部106aと硬質ゴム材からなる支持部106bとを一体成形することにより形成されている。戸当たり装置106は、支持部106bをネジ止めすることにより乗り場ドア102の乗りかご対向面104に取付けられている。接触部106aには、戸当たり装置106を乗り場ドア102に取付けた場合に上下方向に延出する筋状の凹部108が形成されている。
乗り場ドア101,102が閉止位置にスライドした場合、戸当たり装置105,106の接触部105a,106aが当接し、凸部107と凹部108とが係合する。凸部107と凹部108とは、断面形状を矩形状に形成されている。
乗り場ドア101,102の閉止動作時及び開放動作時において、戸当たり装置105,106が図11に示すように微小間隔で対向する状態が発生する。この場合において、接触部105a,106bの間には空気が流れる空気流路109が形成され、この空気流路109は略直角に屈曲する複数の屈曲部を有する。
略直角に屈曲する屈曲部を有する空気流路109内を矢印で示すように空気が流れた場合、空気流路109内では略直角に屈曲する屈曲部において、空気流路109の周面から気流が剥離し、渦が発生する。この渦は、発生→拡大→消滅を連続的に繰り返し、その過程で笛吹音が発生するものと考えられる。
また、特許文献2では、戸当たり装置に加え、かくし板と、かくし板に取付けた密閉具とを設けることにより、笛吹音の発生を防止している。
しかし、特許文献2に記載されたように、かくし板を用いるエレベータの乗り場ドア装置においては、乗り場ドアとエレベータ乗りかごとの間にかくし板を設けるスペースを確保する必要があり、エレベータ乗り場の敷居とエレベータ乗りかごの敷居との間の隙間寸法を小さくするという要望に応えることが難しい。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、乗り場ドアの開閉時における笛吹音の発生を防止することができるエレベータの乗り場ドア装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、エレベータの乗り場ドア装置において、閉止位置と開放位置とに移動可能な両開き式の一対の乗り場ドアと、前記乗り場ドアの戸当たり面側近傍に所定方向に延出するように取付けられる、互いに接触可能な一対の接触部と、を有し、一方の前記接触部の表面には他方の前記接触部の表面に対して平行な面と、凸部とが形成され、前記他方の接触部の表面には前記一方の接触部の表面に対して平行な面と、前記凸部と係合する凹部とが形成され、前記凸部と前記凹部とは、前記乗り場ドアのドア正面に対して非平行な面を有し、前記接触部は、さらに、前記乗り場ドアにおけるエレベータ乗りかごに対向する乗りかご対向面と前記戸当たり面とにより形成される角部を覆う突起片を有し、前記突起片は、前記平行な面から延出された細長い形状を有し、かつ先端部に向かうに連れて厚みが薄く形成されると共に前記戸当たり面に当接させる向きに湾曲させて形成されていることである。
本発明によれば、乗り場ドアの開閉動作時に、一方のエレベータの場ドアに取付けられた接触部と他方の乗り場ドアに取付けられた接触部とが微小間隔で対向する状態となった場合においても、接触部と接触部との間を通過する空気の流れ内に渦が発生せず、笛吹音の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置は、図1に示すように、閉止位置と開放位置とにスライド移動可能な両開き式の一対の乗り場ドア1,2を備えている。乗り場ドア1,2は各階床ごとに設けられ、エレベータ乗りかご3が昇降するエレベータ昇降路4と各階床のエレベータ乗り場5とを仕切っている。昇降するエレベータ乗りかご3が或る階床で停止し、エレベータ乗りかご3に設けられているかごドア6が開閉する場合、エレベータ乗りかご3が停止した階床の乗り場ドア1,2がかごドア6の開閉に同期して開閉される。
図2に示すように、乗り場ドア1,2は、エレベータ乗り場5に対向するドア正面7と、ドア正面7と平行であってエレベータ乗りかご3に対向する乗りかご対向面8とを有し、ドア正面7と乗りかご対向面8との間には戸当たり面9が設けられている。
乗り場ドア1,2における乗りかご対向面8には、戸当たり面9側に位置して戸当たり装置10,11が取付けられている。戸当たり装置10,11は、乗り場ドア1,2の上下方向の全長に亘って延出されている。
戸当たり装置10は、軟質ゴム材により形成されて弾性を有し、所定方向である上下方向に延出する接触部10aと、硬質ゴム材により形成された支持部10bとを一体成形することにより形成されている。戸当たり装置10は、支持部10bを図示しないネジを用いてネジ止めすることにより乗り場ドア1の乗りかご対向面8に取付けられている。さらに、戸当たり装置10は、乗り場ドア1の開閉方向(戸当たり面9と直交する方向)に沿って位置調節可能に取付けられている。この位置調節を可能とする構成としては、例えば、支持部10bに乗り場ドア1の開閉方向に長い長穴を形成し、支持部10bをネジ止めしているネジを長穴に挿通させて締付ける構成を用いることができる。接触部10aには、内部に中空部12が形成され、表面には戸当たり装置10の全長に亘って上下方向に延出する筋状の凸部13が形成されている。
戸当たり装置11は、軟質ゴム材により形成されて弾性を有し、所定方向である上下方向に延出する接触部11aと、硬質ゴム材により形成された支持部11bとを一体成形することにより形成されている。戸当たり装置11は、支持部11bを図示しないネジを用いてネジ止めすることにより乗り場ドア2の乗りかご対向面8に取付けられている。さらに、戸当たり装置11は、乗り場ドア2の開閉方向(戸当たり面9と直交する方向)に沿って位置調節可能に取付けられている。この位置調節を可能とする構成としては、例えば、支持部11bに乗り場ドア2の開閉方向に長い長穴を形成し、支持部11bをネジ止めしているネジを長穴に挿通させて締付ける構成を用いることができる。接触部11aには、内部に中空部12が形成され、表面には戸当たり装置11の全長に亘って上下方向に延出し、及び、筋状の凸部13に係合可能な筋状の凹部14が形成されている。
凸部13は、ドア正面7に対して略45°に傾斜する2つの傾斜面13a,13bと戸当たり面9と平行な先端面13cとを有している。これにより、凸部13は、戸当たり装置10を乗り場ドア1に取付けた場合にドア正面7に対して非平行な面のみを有し、ドア正面7に対して平行となる面を有しない凸型台形状に形成されている。なお、先端面13cを凸状の湾曲面としてもよい。その場合には、傾斜面13a,13bと先端面13cとの接続部分を滑らかな連続面とすることができるので、先端面13cを凸状の湾曲面とすることは好適である。
凹部14は、ドア正面7に対して略45°に傾斜する2つの傾斜面14a,14bと戸当たり面9と平行な先端面14cとを有している。これにより、凹部14は、戸当たり装置11を乗り場ドア2に取付けた場合にドア正面7に対して非平行な面のみを有し、ドア正面7に対して平行となる面を有しない凹型台形状に形成されている。なお、先端面14cを凹状の湾曲面としてもよい。その場合には、傾斜面14a,14bと先端面14cとの接続部分を滑らかな連続面とするこができるので、先端面14cを凹状の湾曲面とすることは好適である。
接触部10a,11aには、戸当たり装置10,11を乗り場ドア1,2に取付けた場合に、乗り場ドア1,2における乗りかご対向面8と戸当たり面9とにより形成される角部15を覆う突起片16が形成されている。突起片16は、戸当たり装置10,11を乗り場ドア1,2に取付けた場合に、先端部を戸当たり面9に当接させる向きに湾曲させて形成されている。
さらに、接触部10a,11aにおける乗り場ドア1,2のスライド方向と直交する方向の一方であるエレベータ乗りかご3側の端部には、外側に円弧状に突出する接触部端部17が形成されている。
このような構成において、乗り場ドア1,2を開放する場合、又は、閉止する場合、乗り場ドア1の接触部10aと乗り場ドア2の接触部11aとが図4に示すような微小隙間で対向する状態が発生する。この場合において、接触部10aと接触部11aとの間には空気が流れる空気流路18が形成される。
接触部10aと接触部11aとの間に図4に示すような空気流路18が形成された場合、エレベータ乗り場5とエレベータ昇降路4との気圧差に応じて、エレベータ乗り場5からエレベータ昇降路4内に向かう空気の流れ(気流)が空気流路18内に発生する。
空気流路18は、空気の流れが略直角に屈曲する部分がなく、空気の流れは空気流路18内を滑らかに進行し、空気流路18内では、空気流路18の周面からの気流の剥離や渦の発生が起こらない。このため、気流の剥離や渦の発生が原因となる笛吹音の発生が防止される。
なお、先端面13c,14cを湾曲面とした場合にも、空気流路18内を流れる空気の流れが滑らかになるので、笛吹音の発生を有効に防止することが可能となる。
空気流路18を通過した空気の流れは、空気流路18を通過した後に外側に円弧状に突出して形成された接触部端部17に沿って広がる。このため、空気の流れが空気流路18を通過した直後に剥離や渦を生じ、それが原因となって笛吹音が発生するということを防止することができる。
乗り場ドア1,2における乗りかご対向面8と戸当たり面9とにより形成される角部15は、突起片16により覆われている。しかも、突起片16の先端部は戸当たり面9に当接する向きに湾曲させて形成されている。したがって、乗り場ドア1の戸当たり面9と乗り場ドア2の戸当たり面9との間を空気流路18に向けてを空気が流れる場合に、空気が突起片16と戸当たり面9との間に入り込むということが防止される。このため、空気の流れが突起片16と戸当たり面9との間に入り込むことが原因となる渦の発生などを防止することができ、そのような渦の発生が原因となる笛吹音の発生を防止することができる。
また、突起片16の先端部が戸当たり面9に当接する向きに湾曲させて形成されているので、戸当たり装置10,11を乗り場ドア1,2のスライド方向に位置調節した場合においても、突起片16の先端部を戸当たり面9に当接させた状態に維持することができる。
ここで、乗り場ドア1,2(又は、101,102)が微小な隙間で対向している場合、その隙間を通過する空気の流れにより発生する笛吹音(騒音)の測定実験を行った。その測定結果を図5ないし図7に示す。この測定実験は、送風機付きチャンバ内にエレベータ乗り場ドア1,2(又は、101,102)等の模型を配置して、送風機を駆動させてエレベータ乗り場ドア1,2(又は、101,102)の前後に気圧差を発生させることにより行った。
図5は、図4に示す本発明の第1の実施の形態の戸当たり装置10,11を用いたエレベータ乗り場ドア1,2の場合の測定結果である。
図6は、図11に示す従来例の戸当たり装置105,106を用いたエレベータ乗り場ドア101,102の場合の測定結果である。
図7は、図8に示す戸当たり装置10A,11Aを用いたエレベータ乗り場ドア1A,2Aの場合の測定結果である。図8に示す戸当たり装置10A,11Aは、凸部13と凹部14との構造は戸当たり装置10,11と同じであるが、角部15を覆う突起片16Aの形状が突起片16と異なる。突起片16Aの先端部は戸当たり面9に当接する向きに湾曲しておらず、戸当たり面9と平行に延出する形状とされている。測定実験では、突起片16Aと戸当たり面9との間に微小な隙間(約0.5mm)が生じる位置で戸当たり装置10A,11Aを固定している。
なお、測定実験では、エレベータ乗り場ドア1,2(又は、101,102、又は、1A,2A)の戸当たり面側の隙間を約1.5mmとした。また、笛吹音を測定するためのマイク“M”を、図4、図11、図8の丸印Mで示す位置に配置した。さらに、送風機を運転して乗り場ドア1,2(又は、101,102、又は、1A,2A)を挟んだチャンバ内の気圧差を100hPaとして空気の流れを発生させた。
図5〜図7の測定結果のグラフにおいて、横軸は笛吹音(騒音)の周波数であり、縦軸は笛吹音(騒音)の大きさである。
図5に示す測定結果から、笛吹音が発生しないことが判明した。戸当たり面側の隙間を1.5mmを挟んだ様々な値に変えて測定実験を行ったが、約1.5mmの場合と略同じ測定結果が得られた。
図6に示す測定結果によれば、約2000Hzや、3000〜4000Hzの間のいくつかの周波数で笛吹音(騒音)が発生することが判明した。
図7に示す測定結果によれば、図6に示す測定結果ほどではないが、約3300Hzの周波数で笛吹音(騒音)が発生することが判明した。図7の測定結果から、角部15を覆う突起片16の先端部を戸当たり面9に当接させ、突起片16と戸当たり面9との間に空気の流れが入り込まないようにすることは、笛吹音の発生防止に寄与することが分かる。
第1の実施の形態によれば、弾性を有する接触部10a,11aを備えた戸当たり装置10,11を乗り場ドア1,2に取付けることにより、乗り場ドア1,2の閉止時には接触部10a,11aが当接することにより閉止時の衝撃や衝撃音を低減させることができる。また、乗り場ドア1,2が閉止された状態においては、凸部13と凹部14とが係合することにより気密性を維持することができ、火災発生時においてエレベータ昇降路4内を上昇した煙が乗り場ドア1,2の間の隙間を通って各階床のエレベータ乗り場5に流入することを防止することができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、笛吹音の発生を防止するために特許文献2に示したようなかくし板を設ける必要がなくなり、エレベータ乗り場5の敷居とエレベータ乗りかご3の敷居との間の隙間寸法を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図9及び図10に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置は、図9に示すように、閉止位置と開放位置とにスライド移動可能な両開き式の一対の乗り場ドア21,22を備えている。乗り場ドア21,22は各階床ごとに設けられ、エレベータ乗りかご3(図1参照)が昇降するエレベータ昇降路4と各階床のエレベータ乗り場5とを仕切っている。
乗り場ドア21,22は、エレベータ乗り場5に対向するドア正面7と、ドア正面7と平行であってエレベータ乗りかご3に対向する乗りかご対向面8とを有し、ドア正面7と乗りかご対向面8との間には戸当たり面9Aが設けられている。
乗り場ドア21,22には、戸当たり装置23,24が取付けられている。戸当たり装置23,24は、乗り場ドア21,22の上下方向の全長に亘って延出されている。
戸当たり装置23は、軟質ゴム材により形成されて弾性を有し、所定方向である上下方向に延出する接触部23aと、この接触部23aを戸当たり面9Aとにより挟んで位置固定に保持する保持板23bとにより形成されている。保持板23bが乗り場ドア21にネジ止めされ、接触部23aの一部が戸当たり面9Aから他方の乗り場ドア22に向けて突出している。接触部23aにおける乗り場ドア22側に突出した部分の表面には、戸当たり装置23の全長に亘って上下方向に延出する筋状の凸部25が形成されている。凸部25は、突出部分の全体がドア正面7に対して非平行な面である湾曲面とされ、ドア正面7に対して平行となる面を有しない形状に形成されている。
接触部23aにおける乗り場ドア21のスライド方向と直交する方向の端部には、ドア正面7に対して非平行な面のみを有し、ドア正面7に対して平行となる面を有しない形状に形成された円弧状の接触部端部26が形成されている。
戸当たり装置24は、軟質ゴム材により形成されて弾性を有し、所定方向である上下方向に延出する接触部24aと、この接触部24aを戸当たり面9Aとにより挟んで位置固定に保持する保持板24bとにより形成されている。保持板24bが乗り場ドア22にネジ止めされ、接触部24aの一部が戸当たり面9Aから他方の乗り場ドア21に向けて突出している。接触部24aにおける乗り場ドア21側に突出した部分の表面には、戸当たり装置24の全長に亘って上下方向に延出し、及び、筋状の凸部25に係合可能な筋状の凹部27が形成されている。凹部27は、へこみ側の全体がドア正面7に対して非平行な面である湾曲面とされ、ドア正面に対して平行となる面を有しない形状に形成されている。
接触部24aにおける乗り場ドア22のスライド方向と直交する方向の端部には、ドア正面7に対して非平行な面のみを有し、ドア正面7に対して平行となる面を有しない形状に形成された円弧状の接触部端部28が形成されている。
このような構成において、乗り場ドア21,22を開放する場合、又は、閉止する場合、乗り場ドア21の接触部23aと乗り場ドア22の接触部24aとが図10に示すような微小隙間で対向する状態が発生する。この場合において、接触部23aと接触部24aとの間には空気が流れる空気流路29が形成される。
接触部23aと接触部24aとの間に図4に示すような空気流路29が形成された場合、エレベータ乗り場5とエレベータ昇降路4との気圧差に応じて、エレベータ乗り場5からエレベータ昇降路4内に向かう空気の流れ(気流)が空気流路29内に発生する。
空気流路29は、全体が滑らかな曲面に形成されているので、空気の流れは空気流路29内を滑らかに進行し、空気流路29内では、空気流路29の周面からの気流の剥離や渦の発生が起こらない。このため、気流の剥離や渦の発生が原因となる笛吹音の発生が防止される。
また、空気流路29内に入り込む空気の流れ、及び、空気流路29を通過した空気の流れは、円弧状に形成された接触部端部26,28に沿って進行する。このため、空気の流れが空気流路29に入り込む場合、及び、空気の流れが空気流路29を通過した場合における気流の剥離や渦の発生を防止することができ、空気の流れが空気流路29に入り込む場合や空気流路29を通過した場合において笛吹音が発生するということを防止することができる。
さらに、第2の実施の形態によれば、笛吹音の発生を防止するために特許文献2に示したようなかくし板を設ける必要がなくなり、エレベータ乗り場5の敷居とエレベータ乗りかご3の敷居との間の隙間寸法を小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置における、乗り場ドアとエレベータ乗りかごとの位置関係を示す水平断面図である。 エレベータの乗り場ドア装置の構造を示す水平断面図である。 戸当たり装置を示す水平断面図である。 一対の接触部の間に空気流路が形成され、この空気流路内を空気が流れる様子を示す水平断面図である。 本発明の第1の実施の形態の戸当たり装置を用いて笛吹音の測定実験を行った場合の測定結果を示すグラフである。 図11に示す従来構造の戸当たり装置を用いて笛吹音の測定実験を行った場合の測定結果を示すグラフである。 図8に示す変形例の戸当たり装置を試作して笛吹音の測定実験を行った場合の測定結果を示すグラフである。 笛吹音の測定実験を行うために試作した変形例の戸当たり装置を用いたエレベータの乗り場ドア装置を示す水平断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエレベータの乗り場ドア装置の構造を示す水平断面図である。 一対の接触部の間に空気流路が形成され、この空気流路内を空気が流れる様子を示す水平断面図である。 従来構造の戸当たり装置を用いたエレベータの乗り場ドア装置において、笛吹音の発生メカニズムを説明する水平断面図である。
符号の説明
1,2 乗り場ドア
7 ドア正面
8 乗りかご対向面
9 戸当たり面
9A 戸当たり面
10a,11a 接触部
13 凸部
14 凹部
15 角部
16 突起片
21,22 乗り場ドア
23a,24a 接触部
25 凸部
26,28 接触部端部
27 凹部

Claims (7)

  1. 閉止位置と開放位置とに移動可能な両開き式の一対の乗り場ドアと、
    前記乗り場ドアの戸当たり面側近傍に所定方向に延出するように取付けられる、互いに接触可能な一対の接触部と、を有し、
    一方の前記接触部の表面には他方の前記接触部の表面に対して平行な面と、凸部とが形成され、前記他方の接触部の表面には前記一方の接触部の表面に対して平行な面と、前記凸部と係合する凹部とが形成され、
    前記凸部と前記凹部とは、前記乗り場ドアのドア正面に対して非平行な面を有し、
    前記接触部は、さらに、前記乗り場ドアにおけるエレベータ乗りかごに対向する乗りかご対向面と前記戸当たり面とにより形成される角部を覆う突起片を有し、
    前記突起片は、前記平行な面から延出された細長い形状を有し、かつ先端部に向かうに連れて厚みが薄く形成されると共に前記戸当たり面に当接させる向きに湾曲させて形成されていることを特徴とするエレベータの乗り場ドア装置。
  2. 前記接触部は、前記乗り場ドアの開閉方向に沿って位置調節可能に取付けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  3. 前記接触部は、中空形状なる弾性体から形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  4. 前記接触部は、前記乗り場ドアの前記エレベータ乗りかごに対向する側に取付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  5. 前記接触部の表面の一部は、外側に円弧状に突出するように形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  6. 前記接触部は、前記乗り場ドアの前記戸当たり面近傍に取付けられ、前記乗り場ドアの移動方向と直交する方向の端部側に位置する接触部端部は、前記乗り場ドアの前記ドア正面に対して非平行な面を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  7. 前記凸部もしくは前記凹部の互いに対向する部位は、前記戸当たり面から突出するように配置されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載のエレベータの乗り場ドア装置。
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