JP5035845B2 - 太陽電池および太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池および太陽電池モジュールに関し、特に、複数の光電変換素子をインターコネクタなどの配線部材により接続した構成を有する太陽電池および太陽電池モジュールに関するものである。
太陽電池は、光電変換素子の表面の接続用電極に配線部材が接続されて構成される。また、太陽電池モジュールは、配列された複数の太陽電池を接続したものであり、互いに隣接する一方の太陽電池の光電変換素子の接続用電極に接続された配線部材が、互いに隣接する他方の太陽電池の光電変換素子の接続用電極に接続されることにより形成される。このような従来の太陽電池モジュールの製造方法を開示する文献として、下記の特許文献1が挙げられる。
このような太陽電池モジュールを作製する工程において、太陽電池の光電変換素子間の電気的接続は、半田付けによる配線が行なわれており、所定の位置に配線部材を配置後、半田により溶着している。
特開2004−247597号公報
このような光電変換素子の接続用電極と配線部材との相互の配置の位置ずれは、接続面積減少による接続強度の低下や、接続用電極と配線部材との間の抵抗増加や、外観の悪化などの問題を生じる。そのため、製作工程における半田付け等の接合工程時に配線位置ずれが起こらないように、相互の位置を調整する必要があった。
本発明は、このような太陽電池モジュール製作工程において、光電変換素子の接続用電極と配線部材との相互の位置ずれが抑制される構造を有する太陽電池および太陽電池モジュールを提供することを目的とするものである。
以上の課題を解決するための本発明の太陽電池は、光電変換素子の接続用電極と配線部材とが互いに係合されて電気的に接続されたものであって、接続用電極は、配線部材との接続面に凹部および凸部の少なくとも一方を有し、配線部材は、接続用電極との接続面において、接続用電極の前記凹部または凸部と互いに係合する凸部または凹部を有する。
また、接続用電極および配線部材の少なくとも一方は、凹部または凸部に隣接して、平坦部を有する構成としてもよく、配線部材の凹部または凸部の少なくとも一方は、帯状導電性部材を折り曲げて形成するか、導電性材料の押し出し成形により形成したものを含む。さらに、配線部材の凹部または凸部の少なくとも一方は複数個所に点在して構成してもよいし、接続用電極の凹部または凸部は、帯状の接続用電極の幅方向における中心線に沿って線状に形成されてもよい。
さらに、以上の課題を解決するための本発明の太陽電池モジュールは、複数の光電変換素子の接続用電極と配線部材とが互いに係合されて電気的に接続された構成を備え、接続用電極は、配線部材との接続面に凹部および凸部の少なくとも一方を有し、配線部材は、接続用電極との接続面において、接続用電極の前記凹部または凸部と互いに係合する凸部または凹部を有する。
本発明によれば、接続用電極を備える光電変換素子と、接続用電極との接続面に凸部または凹部の少なくとも一方を有する配線部材とが、相互の凹部または凸部において係合される。したがって、半田付け等の接続工程時に接続用電極を備える光電変換素子と配線部材の位置ずれが抑制されるので、接続工程中に相互の位置を保持もしくは調整する必要がなくなり、製造効率が上昇する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1における太陽電池について、図1(a)および(b)を用いて説明する。図1(a)は本発明の実施形態1における太陽電池の平面図であり、図1(b)は同太陽電池の断面図である。本発明の実施形態1における太陽電池に用いられる光電変換素子1は、半導体基板2と、この半導体基板2の表面に形成された接続用電極3から構成されている。接続用電極3および4は、インターコネクタなどの配線部材5への電気的および機械的接続のために形成されたもので、接続用電極3は半導体基板2との間に平坦な接続電極4を介して形成され、帯状の接続用電極4上に、凸形状3aを2つ合わせたような形で、幅方向における中心線にそって凹部3bを形成している。また、配線部材5には接続用電極3の凹部3bに係合する凸部6が形成されている。この場合、凸部6が点在するよう形状を機械加工などの変形加工で得ると、配線部材5に対する加工量を最小限に抑えることができ、配線部材5の搬送中に加工を加えることも可能である。
凸部6の高さは接続用電極3の凸部3aの高さを超えないことが好ましく、凸形状3aの高さおよび凹部3bの深さは、150μm程度であることが好ましい。接続用電極3に平坦部3cを形成し、配線部材5の凸部6に隣接して、平坦部5aを形成することが好ましい。この場合には、平坦部5aで配線部材5と接続用電極3との圧着面を支えることにより、半田付けや後の工程でのラミネート加工時の光電変換素子の割れを抑制することができる。
そして、接続用電極3と配線部材5とは半田7により接合され、電気的にまた機械的に接続される。接続用電極3と配線部材5とは、相互に設けた凹部3bと凸部6において係合され、機械的に相互の位置関係がずれない構造となっている。インターコネクタとしての配線部材5は、断面矩形の平板状の細長い銅製の薄板であり、幅は2mm、厚さは0.2mm程度に構成されている。
特に光電変換素子間の接続が自動化された太陽電池モジュール製作工程において、光電変換素子の接続用電極3に配線部材5を配置する際に、光電変換素子の接続用電極3の形成位置と配線部材5の位置関係に多少のずれが生じても、凹部3bと凸部6に重なりがあれば半田による接合工程で接続用電極3と配線部材5とは、相互に設けた凹部3bと凸部6において係合され、機械的に接続され相互の位置関係がずれない。凹部3bと凸部6に重なりが生じる程度に光電変換素子の接続用電極3の上に配線部材5を載置すればより好ましく、半田による接合工程中において配線部材5がずれないように保持する必要が無い。
実施形態1における太陽電池に使用される半導体基板2は、例えば、一辺が156mm程度の正方形状で、厚さが200〜400μm程度の単結晶シリコンや多結晶シリコン等のたとえばP型シリコン基板で形成されている。以下、基板がP型である場合を例にとって説明を進める。また、以下の説明中の「P型」と「N型」を入れ替える等、必要な読み替えをすることによって、以下の説明は、基板がN型である場合にも基本的に適用可能である。
P型シリコン基板の表層にはP/N接合が形成される。このP/N接合の形成は、具体的には、N型の不純物を含む溶液をP型シリコン基板の表面に塗布するか、あるいは、このP型シリコン基板を気相中に置いて、800〜900℃程度でその表面からN型の不純物を熱拡散させることにより、P型シリコン基板の表層に不純物拡散層を形成することで行なわれる。こうして形成されたN型拡散面を、太陽電池素子1の受光面である表面2aとし、不拡散面を裏面とする。即ち、半導体基板内2にN型領域とP型領域が形成され、N型領域とP型領域との界面部分に半導体接合部が形成されている。受光面2aである表面には、金属酸化物等の反射防止膜を形成しておくことが望ましい。尚、この半導体基板2は、シリコン以外に単結晶ガリウム砒素等で形成してもよい。 半導体基板2には、N型領域の表面上に表面の集電電極(図示せず)が形成され、P型領域の表面上(裏面)にも集電電極が形成されている。表面の集電電極は、フィンガー部(図示せず)と、インターコネクタとの接続部を含むメイングリッド(図示せず)とで構成されている。
これらの表面の集電電極及び裏面の集電電極は、具体的には以下のように形成される。即ち、電極形成工程において、半導体基板2の受光面2aにはグリッド状に、裏面には略全面に、金属またはそれに準じる物質を各集電電極としてパタ−ニングし、真空蒸着法やスクリ−ン印刷法を用いて各集電電極を形成する。表面の集電電極は、上述したように、インターコネクタとの接続用電極3部を含むメイングリッド(図示せず)と、これに交差するように分岐して形成されるフィンガー部(図示せず)とで構成される。メイングリッドは、半導体基板の略全面を横切るようにして形成され、フィンガー部は、メイングリッドと直角に交差するようにして複数本が基板の略全長にわたって形成される。
メイングリッド幅は、例えば2mm程度であり、フィンガー部の幅は、例えば0.2mm程度である。メイングリッドの間隔は、例えば75mm程度である。この表面の集電電極は、例えば、銀粉末、ガラスフリット、結合剤、及び、溶剤等から成るペーストをスクリーン印刷して700〜800℃程度の温度で焼き付けることにより形成される。また、裏面の集電電極(図示せず)は、例えば、インターコネクタとの接続用の銀電極と、それを除くほぼ全面に形成された集電用のアルミニウム電極とで構成されている。
接続用電極3は、後の配線部材5との半田付けのために予め半田コーティングが施されていることが好ましい。メイングリッドの厚みは、200μm程度が好ましい。線状の凹部3bを形成する場合には、隣接して複数本の凸部3aを線状に塗布することで形成することができ、塗布間隔を調整することで、凹部3bの大きさを調整することができる。この場合、工程数を増やすことなく、凹部3bを形成することができる。
配線部材5は、導電性材料を含んでなり、銅を含むことが好ましい。また、後の半田付けのために予め半田コーティングが施されていることが好ましい。幅は2mm程度であることが好ましく、受光面積率の観点から、メイングリッド幅を超えないことが好ましい。厚さは0.2mm程度が好ましい。
複数の太陽電池や太陽電池セルの接続は以下のようになされる。配線部材5の一端は、接続用電極3に接続されているが、他端(図示せず)は、他の隣接配置した光電変換素子1の裏面の接続用電極(図示せず)に接続され、接続用電極3の表面に配線部材5を接触させて半田7により接着する。
この接着は、具体的には次のようにして行なわれる。まず、半田で被覆された配線部材5の一端を、接続用電極3に接するように配置する。その上で、配線部材5全体に400℃程度の熱風を吹き付け、半田を一旦融解させた後、冷却・固化することで行われる。なお、配線部材5による太陽電池や太陽電池セルが接続方法としては、上記の方法の他、リフロー方式、或いは、半田鏝を用いた手付けによる方法等もある。リフロー方式とは、半田を融解させる際に熱風を吹き付ける代わりに、高温に熱したステンレス鋼の板で配線しようとする部分を挟み込み、半田を融解させる方法である。
一般に、太陽電池モジュールでは、太陽電池セルの表面や裏面を保護する必要があることから、太陽電池モジュール製品としては、上述した配線部材を備えた複数の太陽電池セルを、透明基板と裏面カバーとの間に挟んで太陽電池モジュールを構成する。この場合に、例えば、ガラス板等の透明板と裏面カバーとの間に、太陽電池セルの受光面である表面を透明基板に向けて挟み、透明な充填材料と裏面コートで配線部材を備えた複数の太陽電池セルを封入するスーパーストレート方式が一般に用いられる。ここで透明な充填剤としては、光透過率の低下の少ないPVB(ポリビニルブチロール)や耐湿性に優れたEVA(エチレンビニルアセタート)等が用いられる。
以上のようにして、複数の光電変換素子を備えた太陽電池や、太陽電池セル、太陽電池モジュールが構成される。以上の構成によれば、光電変換素子1の接続用電極3の接続面に形成された凹部3bや配線部材5の凸部6が対応した形状で係合することで、光電変換素子1の接続用電極3上に配置する配線部材5の位置ずれを抑制することができる。このような凹部3bや凸部6は、少なくとも、受光面2a側に形成されていることが好ましい。
次に、接続用電極3の凹部3b(凸部3a)の形成方法について第1図(c)および(d)を用いて説明する。第1図(c)は本発明の実施形態1における太陽電池の接続用電極3の凹部3b(凸部3a)の形成方法を示す説明図であり、第1図(d)は同実施形態1における太陽電池の接続用電極3の凹部3b(凸部3a)の別の形成方法を示す説明図である。接続用電極3の電極形状の形成方法としては、まず第1図(c)に示すように電極材料の塗布パターンにより凹凸形状を形成させる方法があり、パターンを型抜きしたマスク基材を用いて塗布印刷もしくはディスペンサー等を用いて帯状の電極(4)を塗布形成後、その上から上記と同様に2本の電極として凸部3a塗布形成している。図1(d)に示す形成方法は、先ず平坦で帯状の接続用電極3を形成した後、レジストマスク等のマスク材料を用いたエッチング加工や機械的な削り加工等により凹部3bを形成している。また、凹部3bが凸部6の形成された位置に対応して点在する形状でもよいが、この場合には凹部3bが点在するよう凹部3bの形状を変形加工で得るようにしても良い。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について、図2により説明する。図2は、実施形態2における太陽電地の平面図である。図2においては、配線部材5の凸部6aは帯状の接続用電極3の幅方向における中心線cに沿って線状に形成されていている。凸部6aの形成方法としては、帯状の導電性部材を折り曲げて形成するか、導電性材料の押し出し成形により形成することができる。
この場合、配線部材の形状の直線性が増し、太陽電池モジュール製作工程中での配線部材の変形による光電変換素子の電極位置と配線部材の位置関係のずれが抑制される。特に光電変換素子間の接続が自動化された太陽電池モジュール製作工程において、光電変換素子の接続用電極3に配線部材5を配置する際に、光電変換素子の接続用電極3の形成位置と配線部材5の位置関係に多少のずれが生じても、凹部3bと凸部6に重なりがあれば半田による接合工程で接続用電極3と配線部材5とは、相互に設けた凹部3bと凸部6において係合され、相互の位置関係がずれない。凹部3bと凸部6に重なりが生じる程度に光電変換素子の接続用電極3の上に配線部材5を載置すればより好ましく、半田による接合工程中において配線部材5がずれないように保持する必要が無い。
(実施形態3)
さらに、本発明の実施形態3としての太陽電地を図3により説明する。図3は実施形態3の太陽電地の断面図である。図3に示すように、配線部材8は、接続用電極9との接続面に、凸部10および凹部11の両方を有する構成としている。接続用電極9の凸部9aの高さは200μm程度で、凹部9bの深さは150μm以上になるように調整している。凹部11の深さ、すなわち凸部10の高さは150μm程度であることが好ましい。配線部材8の凸部10および凹部11は、帯状の導電性部材を折り曲げて形成するか、導電性材料の押し出し成形により形成することで、簡単に加工することができ、ねじれ、曲がりに対して直線性が強い配線部材8が得られる。接続用電極9の凹部9bは、電極材料を線状に2本、塗布形成することにより、形成することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4を、図4に基づいて説明する。図4は実施形態4の太陽電地の断面図である。図1(c)に示す実施形態1の接続用電極3の電極形状の形成方法では、接続用電極3a、4を塗布2回で行なっているのに対し、図4に示す実施形態4としての太陽電地においては、基板2上に接続用電極9を塗布し形成するもので、1度の塗布で接続用電極9を塗布し形成しているため、回数を1度にすることができるというメリットを有する。ただし本実施形態では図1に示した平坦部3cは形成していない。接続用電極9に平坦部を形成せずに凹部9bが形成された形状であっても、凹部9bに対応する位置にある配線部材5の凸部6に隣接して、平坦部5aを形成することが好ましい。この場合には、平坦部5aで配線部材5と接続用電極9との圧着面を支えることにより、半田付けや後の工程でのラミネート加工時の光電変換素子の割れを抑制することができる。
(本発明の実施形態の種々の変形例)
本発明の実施形態1における太陽電池に関連して、配線部材と接続用電極との関係の種々の変形例について、図5(a)から(j)を用いて説明する。図5(a)は配線部材5に平坦部が形成されておらず、凸部51は配線部材5を折曲げて形成されている例を示す。図5(b)は、配線部材に平坦部51aが形成され、凸部51は配線部材を折曲げて形成されている変形例を示す。図5(c)は接続用電極31に平坦部31aが形成されている例、図5(d)は配線部材52に平坦部52aが形成され、凸部53は配線部材52を折曲げて矩形に形成されている変形例、図5(e)は接続用電極32に平坦部が形成されていない場合の変形例、図5(f)は、接続用電極33に平坦部33aが形成され、凹部34が矩形に形成されている変形例、図5(g)は凸部54が配線部材55を折曲げて矩形に形成されている変形例をそれぞれ示している。図5(h)は、接続用電極33に平坦部33aが形成され、凹部34が矩形に形成されて、凸部51は配線部材56を折曲げて形成されている例、図5(i)は、配線部材57に凹部58が折曲げて形成され、接続用電極には凸部35が形成されている変形例、図5(j)は、接続用電極には凸部35が形成され、配線部材59に矩形の凹部60が折曲げて形成されている変形例をそれぞれ示している。
なお、図5(a)から(j)の配線部材の形状の形成は、いずれも帯状の導電性部材を折り曲げて形成するか、導電性材料の押し出し成形により形成することができる。また接続用電極の凸部の形成については、帯状の電極を塗布形成後、その上から1本の線状の電極を塗布形成することで、凸部を形成している。また、このとき、点状に電極を塗布すれば、点状の凸部を形成することができる。
これらのいずれの変形例においても、光電変換素子の接続用電極の接続面に形成された凹部または凸部の形状と、インターコネクタとしての配線部材の接続面に形成された対応する凸部または凹部の形状が、両者を接続のために配置する際の位置ずれを抑制する。
本願実施例では電極と配線部材の接着に半付けを採用したが、半田の代わりに導電性接着ペーストなどの低温プロセスでの接着材を用いても構わない。
また、光電変換素子の受光面に接続用電極を配置した場合、配線部材の位置ずれは発電面積減少を引き起こし発電量の低下につながる。上述の実施形態においては受光面の接続用電極と配線部材の位置ずれを抑制することが可能であるので、発電量の低下が抑制される。
本実施例では受光面と受光面とは反対側の裏面に接続用電極を配置した実施例について述べてきたが、受光面側に接続用電極を配置せずに受光面とは反対側の裏面にのみ接続用電極を配置しても構わなく、この場合、半導体基板内のN型領域とP型領域の異極の電極が同一平面内にある状態で、精度良く位置合せが行え、特に光電変換素子間の接続が自動化された太陽電池モジュール製作工程において、光電変換素子の接続用電極3に配線部材5を配置する際に、光電変換素子の接続用電極3の形成位置と配線部材5の位置関係に多少のずれが生じても、凹部3bと凸部6に重なりがあれば半田による接合工程で接続用電極3と配線部材5とは、相互に設けた凹部3bと凸部6において係合され、相互の位置関係がずれない。凹部3bと凸部6に重なりが生じる程度に光電変換素子の接続用電極3の上に配線部材5を載置すればより好ましく、半田による接合工程中において配線部材5がずれないように保持する必要が無い。
また、N型領域とP型領域の異極の接続用電極のピッチなどレイアウトを不規則に変えることで異極同士の短絡接続などが回避できる。例えば、配線部材5の凸部6を点状に設け、接続用電極3の凹部3bも点状に設ける場合、N型電極用の配線部材5の凸部6及びそれに対する接続用電極3の凹部3bのピッチとP型電極用の配線部材5の凸部6及びそれに対する接続用電極3の凹部3bのピッチを異ならせれば良い。
また、N型領域とP型領域の異極の接続用電極に対して、凹部3bもしくは凸部6の少なくとも一方を別々の形状とすることで、異極同士の短絡接続などが回避できる。例えば、N型領域接続用電極は線状に形成しとP型領域接続用電極は点状に形成に形成し、それぞれに対応する配線部材の形状をN型領域用配線部材は線状にP型領域用配線部材は点状にすればよい。例えば、N型領域接続用配線部材とP型領域用配線部材がシートなどに貼り付け固定され相互の位置関係がずれない場合は、片方の極性の接続用電極に凹部を形成しても構わない。
凹部および凸部は接続用電極および配線部材自体の形状で形成するのが接続面積の確保の点で好ましいが、凹部および凸部形状は、接続用電極や配線部材表面に形成された保護膜や配線部材が貼り付けられたシートなどを一部切り欠いたり、押し出し成形したりしたもので構成されてもよく、あるいは、半田に代わって導電性接着材を用いる場合などでは導電性接着材の形状を用いて凹部および凸部形状を形成しても構わない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の太陽電池および太陽電池モジュールは、特に、複数の光電変換素子をインターコネクタなどの配線部材により接続した構成を有する家庭用および工業用の太陽光発電太陽電池および太陽電池モジュールに利用可能である。
(a)は本発明の実施形態1における太陽電池の平面図、(b)は同太陽電池の断面図、(c)は本発明の実施形態1における太陽電池の接続用電極3の凹部3b(凸部3a)の形成方法を示す説明図、(d)は同実施形態1における太陽電池の接続用電極3の凹部3b(凸部3a)の別の形成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態2における太陽電地の平面図である。 本発明の実施の形態3における太陽電地の断面図である。 本発明の実施の形態4における太陽電地の断面図である。 (a)から(j)は、本発明の実施形態の種々の変形例における太陽電池の断面図である。
符号の説明
1 光電変換素子、2 半導体基板、3,4,9,31,32,33 接続用電極、5,8,52,55,56,57,59 配線部材、3b,5,9b,11,34,58,60 凹部、6,10,35,51,53,54 凸部、7 半田。

Claims (5)

  1. 光電変換素子の接続用電極と配線部材とが互いに係合されて電気的に接続された太陽電池であって、
    前記接続用電極は、前記配線部材との接続面に凹部および凸部の少なくとも一方を有し、前記配線部材は、前記接続用電極との接続面において、前記接続用電極の前記凹部と互いに係合する凸部、および/または前記接続用電極の前記凸部と互いに係合する凹部を有し、
    前記接続用電極の前記凸部または凹部は、帯状の配線部材の幅方向における中心線に沿って線状に形成されている、太陽電池。
  2. 前記接続用電極および前記配線部材の少なくとも一方は、前記凹部または凸部に隣接して、平坦部を有する、請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記配線部材の前記凸部または凹部の少なくとも一方は、帯状導電性部材を折り曲げて形成するか、または、導電性材料の押し出し成形により形成されている、請求項1または2に記載の太陽電池。
  4. 前記配線部材の前記凸部または凹部は、複数個所に点在して形成されている、請求項1から3いずれか記載の太陽電池。
  5. 複数の光電変換素子の接続用電極と配線部材とが互いに係合されて電気的に接続された太陽電池モジュールであって、
    前記接続用電極は、前記配線部材との接続面に凹部および凸部の少なくとも一方を有し、前記配線部材は、前記接続用電極との接続面において、前記接続用電極の前記凹部と互いに係合する凸部、および/または前記接続用電極の前記凸部と互いに係合する凹部を有し、
    前記接続用電極の前記凸部または凹部は、帯状の配線部材の幅方向における中心線に沿って線状に形成されている、太陽電池モジュール。
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