JP5034472B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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この発明は、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器においては、鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵の横ぶれを阻止するための鍵ガイド部を備えている。この鍵ガイド部は、特許文献1に記載されているように、鍵の内部に挿入されて鍵の両側の内壁面沿って弾性変形しながら摺動する一対の弾性摺動部を備えたものが知られている。
実開平03−117288号
すなわち、この鍵ガイド部は、一対の弾性摺動部がほぼは半円筒形状をなすように湾曲して形成されている。この場合、鍵は、その内部における横方向(つまり鍵の配列方向)に位置する両側の内壁面が下部側から上部側に向けて緩やかに湾曲しながら次第に狭くなるほぼ逆U字形状に形成されている。これにより、鍵ガイド部は、鍵が上方から押し下げられるときに、一対の弾性摺動部が鍵の両側の内壁面に沿って相対的に摺動しながら徐々に弾性変形することにより、鍵に負荷を付与して鍵荷重を重くするように構成されている。
しかしながら、このような従来の電子鍵盤楽器における鍵ガイド部では、鍵を押し下げたときに、鍵ガイド部が鍵をガイドしながら鍵に負荷を与えて鍵荷重を重くすることができても、押鍵時に一対の弾性摺動部が鍵の両側の内壁面を摺動しながら弾性変形するため、鍵の横ぶれを確実に阻止することができないばかりか、一対の弾性摺動部の形状および鍵の内部の形状が複雑であり、その製作が面倒で手間がかかるという問題がある。
なお、このような問題を防ぐために、従来の電子鍵盤楽器においては、鍵ガイド部を平板状に形成し、この鍵ガイド部を鍵の内部に挿入して、鍵ガイド部の両側面を鍵の両側の内壁面に接触させて摺動させると共に、その接触面間にグリスなどの潤滑剤を設け、この潤滑剤の粘性による摩擦抵抗によって鍵に負荷を与えることが考えられている。
しかし、このような構成の鍵ガイド部では、鍵の横ぶれを確実に阻止することができても、押鍵操作時に鍵ガイド部によって鍵に負荷を与えて鍵荷重を十分に重くすることができないばかりか、グリスなどの潤滑剤が経年変化によって蒸発したり消失したりするため、長期間使用すると、鍵タッチが著しく低下するという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、鍵の横ぶれを確実に防ぐことができると共に、押鍵時に鍵に所定の負荷を安定して付与することができる鍵盤装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記複数の鍵それぞれの内部に挿入されて横ぶれを阻止する複数の鍵ガイド部とを備えた鍵盤装置において、
前記鍵ガイド部は、その先端部が前記鍵の前側に向けて湾曲形成され、かつ前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性部材と、この弾性部材の両側部に設けられて前記鍵の横方向に位置する両側の内壁面にそれぞれ接触して摺動する摺動部と、前記弾性部材の先端部において前記鍵の前後方向に位置する内壁面に接する部分に設けられ、前記弾性部材の弾性力によって前記内壁面に弾接して摺動する摩擦部とを備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、前記弾性部材が、前記鍵盤シャーシ上に一体に形成され、その先端部が前記鍵の前側に向けて湾曲形成され、かつ前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性支持部と、この弾性支持部の外面に被着されたガイドキャップとを備え、
前記摺動部は、前記ガイドキャップにおける前記弾性支持部の両側部に対応する箇所に設けられており、
前記摩擦部は、前記ガイドキャップにおける前記弾性支持部の先端部に対応する箇所に設けられ、前記鍵の前後方向に位置する内壁面に前記弾性支持部の弾性力によって前記内壁面に弾接することを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記複数の鍵それぞれの内部に挿入されて横ぶれを阻止する複数の鍵ガイド部とを備えた鍵盤装置において、
前記鍵ガイド部は、前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性部材と、この弾性部材の両側部に設けられ、前記鍵の横方向に位置する両側の内壁面にそれぞれ接触して摺動する摺動部と、前記弾性部材の上端部の前面において前記鍵の前後方向に位置する内壁面に接する部分に突出して設けられ、前記弾性部材の弾性力によって前記内壁面に弾接して摺動する摩擦部とを備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、前記弾性部材は、前記鍵盤シャーシ上に一体に形成されて前記鍵の内部に挿入する支持部と、この支持部の外面にその上方に突出した状態で被着された弾性材料からなるガイドキャップとを備え、
前記摺動部は、前記ガイドキャップにおける前記支持部の両側部に対応する箇所に設けられており、
前記摩擦部は、前記ガイドキャップにおける前記支持部の上端部の前面に対応する箇所に設けられ、前記鍵の前後方向に位置する内壁面に前記ガイドキャップの弾性力によって前記内壁面に弾接することを特徴とする請求項3に記載の鍵盤装置。
請求項に記載の発明は、前記鍵の前後方向に位置する内壁面に、前記鍵ガイド部の前記摩擦部が弾接しながら摺動する摩擦部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鍵盤装置である。
請求項に記載の発明は、前記鍵の前後方向に位置する内壁面側に、押鍵操作時に前記鍵にクリック感を付与するためのクリック部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鍵盤装置である。
請求項に記載の発明は、前記鍵盤シャーシ上に配列された前記複数の鍵における低音領域側と高音領域側とで、前記鍵の前後方向に位置する内壁面と前記鍵ガイド部の前記摩擦部との間に生じる摩擦抵抗が異なることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鍵盤装置である。
この発明によれば、鍵を上方から押し下げる押鍵操作時に、鍵ガイド部の弾性部材に設けられた摺動部が鍵の横方向に位置する両側の内壁面にそれぞれ接触して摺動することにより、鍵の横ぶれを確実に防ぐことができると共に、鍵ガイド部の弾性部材が摩擦部を鍵の前後方向に位置する内壁面に弾力的に押し付け、この状態で摩擦部が鍵の前後方向に位置する内壁面に弾接して摺動することにより、摩擦部が鍵に摩擦抵抗を確実に且つ安定して付与することができる。このため、鍵の横ぶれを確実に防ぐことができると共に、押鍵時に鍵に所定の負荷を安定して付与することができ、これにより鍵荷重を重くすることができると共に、長期間に亘って鍵タッチをほぼ一定に保つことができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図4を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態1について説明する。
この鍵盤装置は、図1および図2に示すように、合成樹脂製の鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に設けられた合成樹脂製の複数の鍵2(白鍵と黒鍵、ただしこの実施形態1では白鍵について説明する。)と、この複数の鍵2にそれぞれアクション荷重を付与する複数のハンマー部材3と、各鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれオン信号を出力するスイッチ部4とを備えている。
鍵盤シャーシ1は、楽器本体の本体ケースであり、この鍵盤シャーシ1の前端部(図1では右端部)には、図1および図2に示すように、鍵2の前端部に対応する前側搭載部5が底部から上方に突出して設けられている。この前側搭載部5上には、鍵2の前端部内に挿入して鍵2の横振れを防ぐための鍵ガイド部6が上方に突出して設けられている。また、この鍵盤シャーシ1の中間部には、中間搭載部7が前側搭載部5よりも少し低く設けられている。この中間搭載部7上には、ハンマー支持部14が設けられており、このハンマー支持部14には、ハンマー部材3を上下方向に回動可能に支持するための支持軸15が設けられている。
また、この中間搭載部7における後部側には、前側立上り部8が底部から前側搭載部5よりも少し高く設けられており、この鍵盤シャーシ1の後端部には、後側立上り部9が底部から前側搭載部5よりも高く設けられている。この鍵盤シャーシ1の前側立上り部8と後側立上り部9との上部間には、図1および図2に示すように、後側搭載部10が段差をもって設けられている。この後側搭載部10の前側上部には、スイッチ基板11が取り付けられており、このスイッチ基板11上には後述するスイッチ部4が設けられている。
さらに、この後側搭載部10の後側上部(図1では左側上部)上には、鍵支持部12が上方に突出して設けられており、この鍵支持部12には、鍵2の後端部を回動可能に支持するための鍵支持軸13が設けられている。さらに、この後側搭載部10の後方に位置する鍵盤シャーシ1の後端部(図1では左端下部)には、図1および図2に示すように、その底部から鍵2の後端部を覆うカバーケース16が設けられており、このカバーケース16内には、スピーカ17が設けられている。
鍵2は、図1および図2に示すように、細長いほぼ角筒形状をなし、その内部が中空で下側に開放された断面矩形状に形成され、その内部における前端部(図1では右端部)に内壁面2aが設けられていると共に、内部における横方向(鍵2の配列方向)の両側部に内壁面2bが設けられている。この鍵2は、図1および図2に示すように、その後端部(図1では左端部)の両側面に鍵取付孔部18が設けられ、この鍵取付孔部18が鍵盤シャーシ1の鍵支持軸13に回動可能に取り付けられ、これにより鍵支持軸13を中心に上下方向に回動するように構成されている。
また、この鍵2の中間部には、スイッチ押圧部19が鍵盤シャーシ1上に設けられたスイッチ基板11のスイッチ部4に対応して設けられている。このスイッチ押圧部19の前部側には、ハンマー部材3の先端部(図1では右端部)に設けられた後述するハンマー当接部27を保持するハンマー連結部20が鍵盤シャーシ1の中間搭載部7の上面に向けて延出されて設けられている。
この場合、スイッチ部4は、図1および図2に示すように、スイッチ基板11の上面に配置されたゴムシートを備えている。このゴムシートには、ドーム状の膨出部が各鍵2のスイッチ押圧部19にそれぞれ対応して形成されている。この膨出部内には、高さの異なる一対の可動接点が設けられており、これに対応するスイッチ基板11上には、一対の固定接点が一対の可動接点にそれぞれ接離可能に離間対向して設けられている。これにより、スイッチ部4は、図2に示すように、押鍵操作時に鍵2のスイッチ押圧部19によって膨出部が押圧されたときに、膨出部が弾性変形して一対の可動接点が一対の固定接点に時間差をもって順に接触することにより、鍵タッチの強さに応じたスイッチ信号を出力するように構成されている。
一方、ハンマー部材3は、図1および図2に示すように、金属製のハンマー本体21と合成樹脂製のハンマーホルダ22とを有し、このハンマーホルダ22がハンマー本体21のほぼ前側部(図1では右側部)のホルダ取付部23に取り付けられ、この状態でハンマーホルダ22が、鍵盤シャーシ1の前側立上り部8に設けられた開口部8aを通して、鍵盤シャーシ1の中間搭載部7上に設けられたハンマー支持部14の支持軸15に回動自在に保持されるように構成されている。この場合、ホルダ取付部23は、後部側(図1では左側)に開放されたほぼコ字形状に形成されている。また、ハンマー本体21の後端部(図1では左端部)には、錘部24が設けられている。
これにより、ハンマー部材3は、そのハンマー本体21が錘部24の重量によって図1において反時計回りに付勢されて、ハンマー本体21の後端部が鍵盤シャーシ1の後端底部に設けられたフェルトなどの下限ストッパ25に当接することにより、ハンマー本体21が下限位置に規制されるように構成されている。また、このハンマー部材3は、ハンマー本体21が錘部24の重量に抗して時計回りに回動したときに、図2に示すように、ハンマー本体21の後端部が鍵盤シャーシ1の後側搭載部10における後端下面に配置されたフェルトなどの上限ストッパ26に当接することにより、ハンマー本体21が上限位置に規制されるように構成されている。
また、このハンマー部材3は、図1および図2に示すように、ハンマー本体21の前端部(図1では右端部)が鍵盤シャーシ1の前側立上り部8に設けられた開口部8aを通して中間搭載部7の上方に突出し、この突出した先端部にハンマー当接部27が設けられ、このハンマー当接部27が鍵2のハンマー連結部20内に摺動可能に挿入されて保持され、これによりハンマー本体21が鍵2の押鍵動作に連動してハンマー支持部14の支持軸15を中心に上下方向に回動するように構成されている。この場合、ハンマー当接部27は、その上面が円弧状に形成され、筒状に形成されたハンマー連結部20内に挿入することにより、ハンマー当接部27の円弧状の上面が筒状のハンマー連結部20の上部内面に線接触状態で摺動するように構成されている。
ハンマーホルダ22は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1の中間搭載部7の上面に設けられたハンマー支持部14に回動可能に保持される軸受部28と、この軸受部28をハンマー本体21のホルダ取付部23に装着する装着部29とを備えている。軸受部28は、図1および図2に示すように、全体がほぼ逆C字形状に形成され、その中心部にハンマー支持部14の支持軸15が回動可能に挿入するように構成されている。装着部29は、全体がほぼコ字形状に形成され、その内部に軸受部28が一体に設けられた構成になっている。
ところで、鍵2の横ぶれを防ぐための鍵ガイド部6は、図3および図4に示すように、鍵盤シャーシ1の前側搭載部5上に設けられた弾性部材30と、この弾性部材30の両側部に設けられた摺動部31と、弾性部材30の先端部に設けられた摩擦部32とを備えている。この場合、弾性部材30は、鍵盤シャーシ1の前側搭載部5上に一体に形成されて鍵2の内部に挿入する弾性支持部33と、この弾性支持部33に被着されたガイドキャップ34とを備えている。
弾性支持部33は、図3および図4に示すように、鍵2の内部における横幅(つまり鍵2の配列方向である横方向の幅)とほぼ同じ横幅のほぼ平板状に形成され、その上部が鍵2の前側(図3では右側)に向けて湾曲形成され、この湾曲された上部が、鍵2の前側の内壁面2aに接近した状態で、鍵2の横方向(図4では左右方向)には変形せず、鍵2の前後方向(図3では左右方向)のみに弾性変形すると共に、その先端部が鍵2の前側の内壁面2aに向けて弾力的に摩擦部32を付勢するように構成されている。
また、ガイドキャップ34は、ゴムやエラストマなどの弾性材料からなり、図3および図4に示すように、弾性支持部33の外周面に被着され、その下端部34aが鍵盤シャーシ1の前側搭載部5の上面に配置されて鍵2の下限位置を規制する下限ストッパを兼ねるように構成されている。このガイドキャップ34における弾性支持部33の幅方向の両側に位置する部分には、図4に示すように、摺動部31が形成されている。この摺動部31は、鍵2の内部における横方向に位置する両側の内壁面2bに接触して摺動するように構成されている。
また、このガイドキャップ34の上部に位置する先端部には、図3および図4に示すように、摩擦部32が弾性支持部33の先端に対応して設けられている。この摩擦部32は、鍵2の内部における前側の内壁面2aに弾接して摺動するように構成されている。すなわち、この摩擦部32は、図3および図4に示すように、弾性支持部33の弾性力によって鍵2の前側の内壁面2aに弾力的に押し付けられ、この状態で鍵2が押鍵されたときに、所定の摩擦抵抗をもって鍵2の前側の内壁面2aを摺動するように構成されている。
次に、このような鍵盤装置の作用について説明する。
通常は、図1に示すように、ハンマー部材3がハンマー本体21の錘部24の重量によってハンマー支持部14の支持軸15を中心に図1において反時計回りに付勢され、これによりハンマー本体21の後端部が下限ストッパ25に当接してハンマー部材3が下限位置に規制されている。このときには、ハンマー本体21のハンマー当接部27が鍵盤2のハンマー連結部20内に移動可能に挿入されて保持された状態で、ハンマー当接部27が上限に位置することにより、このハンマー当接部27によって鍵2が押し上げられて上限位置に規制されている。
この状態で、ハンマー本体21の錘部24の重量に抗して鍵2を押鍵すると、その鍵2が鍵盤シャーシ1の後端部の鍵支持軸13を中心に図1において時計回りに回動する。このときには、鍵2が鍵ガイド部6によってガイドされるので、鍵2が横振れすることなく、所定の摩擦力をもって円滑に回動して鍵2のハンマー連結部20が下方に移動する。これにより、ハンマー連結部20内に挿入されたハンマー本体21のハンマー当接部27が押し下げられる。
これに伴って、ハンマー当接部27がハンマー連結部20内を摺動しながら、ハンマー本体21がハンマーホルダ22の軸受部28に挿入されたハンマー支持部14の支持軸15を中心に図1において時計回りに回動する。このように、鍵2が押されてハンマー部材3が回動し始めると、鍵荷重が急激に重くなり、鍵2がある程度押し下げられると、鍵荷重がほぼ一定になり、更に鍵2が押し下げられると、鍵2のスイッチ押圧部19がスイッチ部4を押圧し、鍵2が最も押し下げられると、ハンマー部材3が上限ストッパ26に当接するので、鍵荷重が再び重くなる。
これにより、鍵2にハンマー部材3の錘部24の重量に応じたアクション荷重が付与されるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られる。なお、離鍵時には、ハンマー本体21の錘部24の重量によってハンマー部材3が図2において反時計回りに回動し、これに伴って鍵2が反時計回りに回動して、図1に示す初期位置に戻る。
このように、この鍵盤装置によれば、鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に配置された鍵2の横ぶれを阻止する鍵ガイド部6が、鍵2の内部に挿入して鍵2の前後方向に弾性変形する弾性部材30と、この弾性部材30の両側部に設けられて鍵2の横方向に位置する両側の内壁面2bにそれぞれ接触して摺動する摺動部31と、弾性部材30の先端部に設けられて鍵2の前側に位置する内壁面2aに弾性部材30の弾性力によって弾接して摺動する摩擦部32とを備えているので、押鍵時に鍵2の横ぶれを確実に防ぐことができると共に、摩擦部32によって鍵2に摩擦抵抗を安定して付与することができる。
すなわち、この鍵盤装置によれば、鍵2を上方から押し下げる押鍵時に鍵ガイド部6の摺動部31が鍵2の内部における横方向の両側の内壁面2bにそれぞれ接触して摺動することにより、鍵2の横ぶれを確実に防ぐことができる。また、これと同時に鍵ガイド部6が摩擦部32を鍵2の前側の内壁面2aに弾力的に押し付け、この状態で摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに弾接して摺動することにより、この摩擦部32によって鍵2に摩擦抵抗を確実に且つ安定して付与することができる。
この場合、鍵ガイド部6は、弾性部材30が、鍵盤シャーシ1上に一体に形成されて鍵2の内部に挿入した状態で鍵2の前後方向に弾性変形する弾性支持部33と、この弾性支持部33の外周面に被着されたガイドキャップ34とを備え、摺動部31が弾性支持部33の横方向における両側部に位置するガイドキャップ34の両側に設けられ、摩擦部32が弾性支持部33の先端部に対応するガイドキャップ34の先端に設けられて、弾性支持部33の弾性力によって鍵2の前側に位置する内壁面2aに弾接するので、弾性支持部33の弾性力によって摩擦部32を鍵2の前側の内壁面2aに確実に押し付けることができ、これにより押鍵時における摩擦部32の摩擦抵抗を安定して発生させることができると共に、長期間に亘って鍵タッチをほぼ一定に保つことができる。
このため、押鍵時に摩擦部32の摩擦抵抗によって鍵2に所定の負荷を与えることができるので、押鍵時における鍵タッチを重くすることができ、その分、ハンマー部材3における錘24の重量を軽くすることができると共に、鍵盤装置全体の重量を大幅に軽くすることができる。また、この鍵ガイド部6によれば、弾性部材30の弾性支持部33にガイドキャップ34を被着するだけで、簡単且つ容易に摺動部31および摩擦部32を弾性部材30に設けることができるばかりか、鍵2の内部に加工を施したり、鍵2の内部形状が複雑になったりしないため、容易に製作することができ、またグリスなどの潤滑剤を用いていないので、経年変化によって鍵タッチが低下せず、長期間に亘って鍵タッチをほぼ一定に保つことができる。
(実施形態2)
次に、図5を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態2について説明する。なお、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、鍵2の前側に位置する内壁面2aに摩擦シート35を設け、この摩擦シート35に鍵ガイド部6の摩擦部32が弾接して摺動する構成であり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。すなわち、摩擦シート35は、摩擦係数の高い材料、例えば鍵ガイド部6の摩擦部32と同じゴムやエラストマなどの材料からなり、鍵2の前側に位置する内壁面2aにおけるほぼ全面に設けられている。
このような鍵盤装置においても、実施形態1と同様の作用効果があるほか、鍵2の前側に位置する内壁面2aに摩擦シート35を設け、この摩擦シート35に鍵ガイド部6の摩擦部32が弾接して摺動する構成であるから、押鍵時に弾性支持部33の弾性力によって摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられた摩擦シート35に押し付けられて摺動するので、摩擦部32と摩擦シート35とによって摩擦抵抗を実施形態1よりも大きくすることができ、これにより押鍵時における鍵タッチを更に重くすることができるので、実施形態1よりもハンマー部材3における錘24の重量を軽くすることができ、より一層、鍵盤装置全体の重量を軽くすることができる。
(実施形態3)
次に、図6および図7を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、鍵2の前側に位置する内壁面2a側に押鍵時に鍵2にクリック感を付与するためのクリック部36を設けた構成であり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。この場合、鍵2の前側に位置する内壁面2aには、実施形態2と同様、摩擦シート35が設けられている。
クリック部36は、摩擦シート35に設けられて鍵ガイド部6の摩擦部32が挿脱可能に嵌入する凹部形状に形成され、鍵2の前側の内壁面2aにおける上部、つまり鍵2が押鍵されてスイッチ押圧部19がスイッチ基板11のスイッチ部4を押圧して変形させたときに、鍵ガイド部6の摩擦部32が嵌入する位置に設けられている。なお、クリック部36は、摩擦シート35のみに設けられている必要はなく、鍵2の前側の内壁面2aに亘って設けられていても良く、また摩擦シート35が設けられていない場合には、鍵2の前側の内壁面2aのみに設けられていても良い。
このような鍵盤装置では、図7に示すように、鍵2が押鍵されて、ハンマー部材3がハンマー支持部14の支持軸15を中心に錘24の重量に抗して回動するときに、図7のa線で示すように、鍵荷重が急激に重くなり、この状態で鍵2のスイッチ押圧部19がスイッチ基板11のスイッチ部4を押圧して変形させるときに、図7のb線で示すように、鍵荷重が少し重くなる。
この後、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36に嵌入すると、図7のc線で示すように、鍵荷重が急激に重くなり、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36から離脱すると、図7のd線で示すように、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより押鍵時に鍵荷重が急激に抜ける感じの鍵タッチが得られる。この後は、ハンマー部材3の後端部が上限ストッパ26に当接するので、図7のe線で示すように、再び鍵荷重が急激に重くなる。
このように、この鍵盤装置によれば、実施形態1、2と同様の作用効果があるほか、鍵2の前側に位置する内壁面2aの摩擦シート35または鍵2の内壁面2aに、押鍵時に鍵2にクリック感を付与する凹部形状のクリック部36を設けた構成であるから、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36に嵌入すると、鍵荷重が急激に重くなり、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36から離脱すると、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより押鍵時に鍵荷重が急激に抜ける感じの鍵タッチを得ることができ、より一層、アコ―スティックピアノに近似した鍵タッチを得ることができる。
なお、上記実施形態3では、鍵2の前側に位置する内壁面2a側に、押鍵時に鍵2にクリック感を付与するための凹部形状のクリック部36を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば鍵2の前側に位置する内壁面2aまたは摩擦シート35に、押鍵時に鍵2にクリック感を付与するための凸部形状のクリック部を設けても良い。このように構成しても、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2a側に設けられた凸部形状のクリック部に当接すると、鍵荷重が急激に重くなり、鍵ガイド部6の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられた凸部形状のクリック部を乗り越えると、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより実施形態3と同様、押鍵時に鍵荷重が急激に抜ける感じの鍵タッチを得ることができる。
また、上記実施形態1〜3では、鍵ガイド部6が、鍵盤シャーシ1上に一体に形成されて鍵2の前後方向に弾性変形する弾性支持部33と、この弾性支持部33の外周面に被着されたガイドキャップ34とを備え、このガイドキャップ34の横方向における両側に摺動部31を設けると共に、ガイドキャップ34の先端に摩擦部32を弾性支持部33の先端に対応させて設けた場合について述べたが、必ずしも弾性支持部33の外周面にガイドキャップ34を被着する必要はなく、例えば弾性支持部33の横方向における両側に摺動部31を一体に設けると共に、弾性支持部33の先端に摩擦部32を一体的に設けた構成でも良い。
(実施形態4)
次に、図8〜図10を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、鍵ガイド部40の弾性部材41が実施形態1と異なる構成であり、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。すなわち、この鍵ガイド部40の弾性部材41は、図7および図8に示すように、鍵盤シャーシ1上に一体に形成されて鍵2の内部に挿入する支持部42と、この支持部42の外周面に被着されたガイドキャップ43とを備えている。
この場合、支持部42は、図9および図10に示すように、鍵2の内部における横幅とほぼ同じ横幅のほぼ平板状に形成され、鍵2の前側の内壁面2aに接近した位置にほぼ垂直に起立した状態で、鍵盤シャーシ1の前側搭載部5上に一体に形成され、鍵2の横方向(図10では左右方向)および鍵2の前後方向(図9では左右方向)に弾性変形しないように構成されている。
また、ガイドキャップ43は、実施形態1と同様、ゴムやエラストマなどの弾性材料からなり、図9に示すように、支持部42の上端部から上方に突出した状態で、図8に示すように、支持部42の外周面に被着されている。この場合にも、ガイドキャップ43は、図8に示すように、その下端部43aが鍵盤シャーシ1の前側搭載部5の上面に配置されて鍵2の下限位置を規制する下限ストッパを兼ねるように構成されている。
このガイドキャップ43における支持部41の幅方向の両側に位置する部分には、図10に示すように、鍵2の内部における両側の内壁面2bにそれぞれ接触して摺動する摺動部31が形成されている。また、このガイドキャップ43の上端部における前面には、図9に示すように、鍵2の前側の内壁面2aに弾接して摺動する摩擦部32が支持部41の上方に位置した状態で設けられている。すなわち、この摩擦部32は、支持部41の上方に位置する箇所のガイドキャップ43の弾性力によって鍵2の前側の内壁面2aに弾力的に押し付けられ、この状態で鍵2が押鍵されたときに、所定の摩擦抵抗をもって鍵2の前側の内壁面2aを摺動するように構成されている。
このような鍵盤装置によれば、鍵盤シャーシ1上に上下方向に回動可能に配置された鍵2の横ぶれを阻止する鍵ガイド部40が、鍵2の内部に挿入して鍵2の前後方向に弾性変形する弾性部材41と、この弾性部材41の両側部に設けられて鍵の横方向に位置する両側の内壁面2bにそれぞれ接触して摺動する摺動部31と、弾性部材41の先端部に設けられて鍵の前側に位置する内壁面2aに弾性部材41の弾性力によって弾接して摺動する摩擦部32とを備えているので、実施形態1と同様、押鍵時に鍵ガイド部40の摺動部31によって鍵2の横ぶれを確実に防ぐことができると共に、弾性部材41が摩擦部32を鍵2の前側の内壁面2aに弾力的に押し付け、この摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに弾接して摺動することにより、摩擦部32が鍵2に摩擦抵抗を確実に且つ安定して付与することができる。
すなわち、この鍵ガイド部40は、弾性部材41が、鍵盤シャーシ1上に一体に形成されて鍵2の内部に挿入する支持部42と、この支持部42の上方に突出した状態で、支持部42の外周面に被着されたゴムやエラストマなどの弾性材料からなるガイドキャップ43とを備え、このガイドキャップ43の横方向における両側に摺動部31を設けると共に、ガイドキャップ43の上端部における前面に摩擦部32を支持部42の上方に位置した状態で設けているので、弾性材料かなるガイドキャップ43の弾性力によって摩擦部32を鍵2の前側の内壁面2aに確実に押し付けることができ、これにより押鍵時に摩擦部32によって摩擦抵抗を安定して発生させることができると共に、長期間に亘って鍵タッチをほぼ一定に保つことができる。
このため、押鍵時に摩擦部32の摩擦抵抗によって鍵2に所定の負荷を与えることができるので、実施形態1と同様、押鍵時における鍵タッチを重くすることができ、その分、ハンマー部材3における錘24の重量を軽くすることができると共に、鍵盤装置全体の重量を大幅に軽くすることができる。また、この鍵ガイド部40においても、実施形態1と同様、弾性部材41の支持部42にガイドキャップ43を被着するだけで、簡単且つ容易に摺動部31および摩擦部32を弾性部材41に設けることができるばかりか、鍵2の内部に加工を施したり、鍵2の内部形状が複雑になったりしないため、容易に製作することができ、またグリスなどの潤滑剤を用いていないので、経年変化によって鍵タッチが低下せず、長期間に亘って鍵タッチをほぼ一定に保つことができる。
なお、上記実施形態4では、ガイドキャップ43の上端部における前面に設けられた摩擦部32が、鍵2の前側の内壁面2aに直接弾接して摺動するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11に示す第1変形例のように、鍵2の前側に位置する内壁面2aに、実施形態2と同様、摩擦シート35を設け、この摩擦シート35に鍵ガイド部40の摩擦部32が弾触して摺動する構成であっても良い。
このような鍵盤装置においても、実施形態2と同様、押鍵時にガイドキャップ43の弾性力によって摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられた摩擦シート35に弾力的に押し付けられて摺動するので、摩擦部32と摩擦シート35とによって摩擦抵抗を実施形態4よりも大きくすることができ、これにより押鍵時における鍵タッチを更に重くすることができるので、実施形態4よりもハンマー部材3における錘24の重量を軽くすることができ、より一層、鍵盤装置全体の重量を軽くすることができる。
また、上記実施形態4およびその第1変形例では、摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aまたはその内壁面2aの摩擦シート35に単純に弾接して摺動するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図12に示す第2変形例のように、鍵2の前側に位置する内壁面2aに押鍵時に鍵2にクリック感を付与するクリック部36を設けた構成でも良い。すなわち、クリック部36は、鍵2の前側に位置する内壁面2aに設けられて、鍵ガイド部40の摩擦部32が挿脱可能に嵌入する凹部形状に形成され、鍵2の前側の内壁面2aにおける上部、つまり鍵2が押鍵されてスイッチ押圧部19がスイッチ基板11のスイッチ部4を押圧して変形させたときに、鍵ガイド部40の摩擦部32が嵌入する位置に設けられている。
この第2変形例のように構成すれば、実施形態4と同様の作用効果があるほか、鍵2の前側に位置する内壁面2aに押鍵時に鍵2にクリック感を付与する凹部形状のクリック部36を設けた構成であるから、鍵ガイド部40の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36に嵌入すると、鍵荷重が急激に重くなり、鍵ガイド部40の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられたクリック部36から離脱すると、鍵荷重が急激に軽くなり、これにより実施形態3と同様、押鍵時に鍵荷重が抜ける感じの鍵タッチを得ることができ、より一層、アコ―スティックピアノに近似した鍵タッチを得ることができる。
この場合、第2変形例では、鍵2の前側に位置する内壁面2aに押鍵時に鍵2にクリック感を付与する凹部形状のクリック部36を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば鍵2の前側に位置する内壁面2aに押鍵時に鍵2にクリック感を付与する凸部形状のクリック部を設けても良い。このように構成しても、鍵ガイド部40の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられた凸部形状のクリック部に当接すると、鍵荷重が急激に重くなり、鍵ガイド部40の摩擦部32が鍵2の前側の内壁面2aに設けられた凸部形状のクリック部を乗り越えると、鍵荷重が急激に軽くなるので、第2変形例と同様、押鍵時に鍵荷重が急激に抜ける感じの鍵タッチを得ることができる。
さらに、上記実施形態1〜4およびその各変形例では、鍵ガイド部6、40の各摩擦部32が鍵盤シャーシ1上に配列された複数の鍵2にほぼ一定の摩擦抵抗を付与する場合について述べたが、これに限らず、例えば複数の鍵2のうち、高音領域側の鍵2と低音領域側の鍵2とで、鍵ガイド部6、40の各摩擦部32の摩擦抵抗が異なるように構成しても良い。すなわち、高音領域側の鍵2に位置する各摩擦部32の摩擦抵抗を、低音領域側の鍵2に位置する各摩擦部32の摩擦抵抗よりも小さくなるように構成しても良い。
この場合には、弾性部材30、41が摩擦部32を鍵2の前側の内壁面2aに弾力的に押し付ける弾性力を調節することにより、摩擦抵抗を変えるようしても良く、また摩擦部32の材質を変えることにより、摩擦部32の摩擦係数を変えて摩擦抵抗を変えるようしても良い。このように構成すれば、高音領域側の鍵2と低音領域側の鍵2とで鍵タッチ感を変えることができる。すなわち、高音領域側の鍵2の鍵荷重を、低音領域側の鍵2の鍵荷重よりも小さくすることができ、これによってもアコ―スティックピアノに近似した鍵タッチを得ることができる。
なおまた、上記実施形態1〜4およびその各変形例では、押鍵時に鍵2にアクション荷重を付与するハンマー部材3を備えた鍵盤装置に適用した場合について述べたが、これに限らず、ハンマー部材3を備えていない電子ピアノ、電子オルガンなどの各種の電子鍵盤楽器に広く適用することができる。
この発明を適用した鍵盤装置の実施形態1を示した断面図である。 図1において鍵を押鍵した状態の断面図である。 図1のA部を示した拡大断面図である。 図3のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態2を示した断面図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態3を示した断面図である。 図6の鍵盤装置における鍵ストロークと鍵荷重との特性を示した図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態4を示した断面図である。 図8のB部を示した拡大断面図である。 図9のB−B矢視における要部の拡大断面図である。 図8の実施形態4の第1変形例を示した断面図である。 図8の実施形態4の第2変形例を示した断面図である。
符号の説明
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 ハンマー部材
6、40 鍵ガイド部
12 鍵支持部
30、41 弾性部材
31 摺動部
32 摩擦部
33 弾性支持部
34、43 ガイドキャップ
35 摩擦シート
36 クリック部
42 支持部

Claims (7)

  1. 鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記複数の鍵それぞれの内部に挿入されて横ぶれを阻止する複数の鍵ガイド部とを備えた鍵盤装置において、
    前記鍵ガイド部は、その先端部が前記鍵の前側に向けて湾曲形成され、かつ前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性部材と、この弾性部材の両側部に設けられて前記鍵の横方向に位置する両側の内壁面にそれぞれ接触して摺動する摺動部と、前記弾性部材の先端部において前記鍵の前後方向に位置する内壁面に接する部分に設けられ、前記弾性部材の弾性力によって前記内壁面に弾接して摺動する摩擦部とを備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記弾性部材は、前記鍵盤シャーシ上に一体に形成され、その先端部が前記鍵の前側に向けて湾曲形成され、かつ前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性支持部と、この弾性支持部の外面に被着されたガイドキャップとを備え、
    前記摺動部は、前記ガイドキャップにおける前記弾性支持部の両側部に対応する箇所に設けられており、
    前記摩擦部は、前記ガイドキャップにおける前記弾性支持部の先端部に対応する箇所に設けられ、前記鍵の前後方向に位置する内壁面に前記弾性支持部の弾性力によって前記内壁面に弾接することを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に上下方向に回動可能に配置された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシ上に設けられて前記複数の鍵それぞれの内部に挿入されて横ぶれを阻止する複数の鍵ガイド部とを備えた鍵盤装置において、
    前記鍵ガイド部は、前記鍵の前後方向に弾性変形可能な弾性部材と、この弾性部材の両側部に設けられ、前記鍵の横方向に位置する両側の内壁面にそれぞれ接触して摺動する摺動部と、前記弾性部材の上端部の前面において前記鍵の前後方向に位置する内壁面に接する部分に突出して設けられ、前記弾性部材の弾性力によって前記内壁面に弾接して摺動する摩擦部とを備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  4. 前記弾性部材は、前記鍵盤シャーシ上に一体に形成されて前記鍵の内部に挿入する支持部と、この支持部の外面にその上方に突出した状態で被着された弾性材料からなるガイドキャップとを備え、
    前記摺動部は、前記ガイドキャップにおける前記支持部の両側部に対応する箇所に設けられており、
    前記摩擦部は、前記ガイドキャップにおける前記支持部の上端部の前面に対応する箇所に設けられ、前記鍵の前後方向に位置する内壁面に前記ガイドキャップの弾性力によって前記内壁面に弾接することを特徴とする請求項3に記載の鍵盤装置。
  5. 前記鍵の前後方向に位置する内壁面には、前記鍵ガイド部の前記摩擦部が弾接しながら摺動する摩擦部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鍵盤装置。
  6. 前記鍵の前後方向に位置する内壁面側には、押鍵操作時に前記鍵にクリック感を付与するためのクリック部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鍵盤装置。
  7. 前記鍵盤シャーシ上に配列された前記複数の鍵は、低音領域側と高音領域側とで前記鍵の前後方向に位置する内壁面と前記鍵ガイド部の前記摩擦部との間に生じる摩擦抵抗が異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の鍵盤装置。
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