JP5032179B2 - ストリーム再生装置及びメディアデータ復号方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ビデオデータやオーディオデータ等を含むマルチメディアデータストリームを受信し再生する機能を備えたストリーム再生装置及びメディアデータ復号方法に関する。
近年、ウエブや放送局からビデオデータやオーディオデータ等を含むマルチメディアデータストリームを受信して再生する機能を備えた端末が増えている。例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末には、地上デジタル放送の1セグメント放送(以後ワンセグ放送と略称する)を受信する機能を備え、この受信機により同放送のワンセグ放送を受信してそのマルチメディアデータストリームを再生する機能を備えた端末がある。
この種の端末では、受信されたマルチメディアデータストリームを再生する際に、デコーダのクロックを送信側のエンコーダのクロックに同期させる必要がある。そこで、送信側においてMPEG-2 SystemsのTS(Transport Stream)パケットのヘッダに、一定の間隔(100msec)で、メディア間の同期をとるためのPCR(Program Clock Reference)と呼ばれるプログラム時刻基準参照値を挿入する。受信端末は、PCRが挿入されたTSパケットを受信すると、STC(System Time Clock)カウンタの時刻値をこのPCRの値に同期させる。この状態で、TSパケットのヘッダに挿入されているPID(Packet Indentifer)をもとに、当該TSパケットのペイロード部のデータ(ES;Elementary Stream)のメディアを認識して分離する。そして、各TSパケットから分離したメディアごとのESを復号し、PES(Packetaized Elementary Stream)ヘッダ内のPTS(Presentation Time Stamp)と上記STCカウンタの時刻値とを比較して、一致したタイミングで復号されたビデオデータ及びオーディオデータのフレームをそれぞれ表示デバイス及びスピーカへ出力する(例えば、非特許文献1を参照。)。
「改訂版 デジタル放送教科書(上)」、亀山渉、花村剛監修、2004年10月11日、株式会社インプレスコミュニケーションズ、p80−90。
ところが、上記MPEG-2 Systemsのストリーム再生装置には次のような解決すべき課題があった。すなわち、MPEG-2 Systemsのストリーム再生装置で使用されるチューナの中には、消費電力を抑制するために、伝送クロックの速度を例えば8MHzから4MHzに低下させて受信復調処理するものがある。このような場合、チューナから出力される受信データストリームはTSパケットごとにサンプリングタイミングの誤差(ジッタ)を含んだものとなる。また、一般にMPEG-2 Systemsのストリーム再生装置で使用されるチューナでは、受信データストリーム中でNULLパケットを検出すると、このNULLパケットを破棄するようにしている。このため、チューナから出力されるデータストリームのTSパケット間の時間間隔は一定ではなくなる。
一方、上記チューナから出力されたデータストリームはトランスポートストリーム・インタフェース(TSIF)介してバッファに一旦蓄積される。そして、1TSパケット分が蓄積されるごとにTSIFから割り込み信号が発生され、この割り込み信号を受けてTS分離部が上記バッファからTSパケットを1パケットずつ読み出し、そのヘッダの内容に応じてペイロード部のメディアデータを分離してデコーダに供給するようにしている。しかし、このTS分離処理をソフトウエアで実現しようとした場合、1TSパケットごとに割り込み信号を発生するとそのたびにタスクスイッチが必要になり、オーバヘッドが非常に大きくなる。そこで、MPEG-2 Systemsのストリーム再生装置の中には、例えば複数のTSパケットをバッファに蓄積して、これらのTSパケットをまとめてTS分離処理するようにしたものもある。ところが、このようにTSパケットを複数パケットずつバッファリングする処理を行うと、この処理においてTSパケットごとにランダムな処理遅延が発生する。
以上のように従来のストリーム再生装置では、チューナで発生するTSパケット間のサンプリングタイミングの誤差や、NULLパケットの破棄によるTSパケット間の時間間隔の変化、TS分離処理において発生するTSパケット間のランダムな処理遅延の影響により、実際にTS分離処理によりPCRを分離抽出したときのタイミングが、本来PCRにより示される基準タイミングと同期しない値になってしまう。この結果、上記分離抽出したPCRをもとにSTCカウンタの時刻値を調整すると、以後のビデオデータやオーディオデータの復号処理用バッファにおいてオーバフローやアンダフローが発生して、復号処理用バッファが破綻を来すおそれがあった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、パケット間にランダムな処理遅延が発生する場合でも、復号処理に使用するシステムタイムクロックの値を送信側のクロック値に近い値に維持するようにし、これにより復号処理用バッファが破綻を起こす確率を低減して再生品質の向上を図ったストリーム再生装置及びメディアデータ復号方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一つの観点は、複数種のメディアデータがパケット多重されこの多重化された複数のパケットに周期的に送受間の同期をとるためのプログラム時刻基準参照値が挿入されたマルチメディアデータストリームを受信してこの受信されたマルチメディアデータストリームを出力する受信手段と、この受信手段から出力されたマルチメディアデータストリームからパケットごとにメディアデータを分離する分離手段と、この分離手段により分離されたメディアデータを復号する復号手段を備えるストリーム再生装置であって、
上記受信手段から出力されたマルチメディアデータストリームのパケットに対し当該パケットが上記受信手段から出力された時点での受信時刻値を発生する受信時刻発生手段と、プログラム時刻基準参照値の置換手段とを新たに備える。そして、この置換手段により、上記受信手段から出力されたマルチメディアデータストリーム中から上記プログラム時刻基準参照値が挿入されたパケットを検出し、このパケットに挿入されたプログラム時刻基準参照値を、当該パケットに対し上記受信時刻発生手段により発生された受信時刻値に置換する。そして、この置換手段により置換された受信時刻値をもとにシステム時計のシステム時刻値を補正するように構成したものである。
したがってこの発明によれば、マルチメディアデータストリームを送信する際に送信側で周期的に付与されたプログラム時刻基準参照値が、上記マルチメディアデータストリームが受信手段から出力された時点での受信時刻値に置換される。このため、例えば受信手段において、伝送クロックの速度変換が行われたり、またNULLパケットの破棄が行われることにより、受信データストリームのパケット間の時間差が変化したとしても、さらにマルチメディアデータストリームの分離処理においてパケットごとの分離処理に要する時間のばらつきにより分離処理後のパケット間の時間差が変化したとしても、これらのパケット間の時間差の変化を考慮した時刻値をシステム時計に設定することが可能となる。すなわち、簡易な補正でありながら送信側のクロックと大きく逸脱することのないクロックをシステム時計に設定することができる。したがって、メディアデータを復号するために使用するバッファにおけるオーバフローやアンダフローの発生を抑制し、これにより復号処理用バッファに破綻が生じにくくすることができる。
すなわち、この発明によれば、パケット間にランダムな処理遅延が発生する場合でも、復号処理に使用するシステムタイムクロックの値を送信側のクロック値に近い値に維持することができ、これにより復号処理用バッファが破綻を起こす確率を低減して再生品質の向上を図ったストリーム再生装置及びメディアデータ復号方法を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
この発明に係わるストリーム再生装置の一実施形態は、地上デジタル放送のワンセグ放送を受信してその受信データストリームを記憶し、この記憶された受信データストリームを読み出して再生する機能を備えた携帯端末である。
地上デジタル放送のワンセグ放送では、ビデオデータはITUT H.264方式により符号化され、オーディオデータはMPEG2 AAC(Moving Picture Coding Experts Group-2 Adaptive Audio Coding)方式で符号化される。この符号化されたビデオデータ及びオーディオデータの各ES(Elementary Stream)はそれぞれパケット化されてPES(Packetaized Elementary Stream)となったのち、MPEG-2 SystemsのTS(Transport Stream)パケットのペイロードに格納されて送信される。TSパケットの長さは188バイトの固定長である。
TSパケットのヘッダには、図5に示すようにTSパケットの先頭を示す同期バイト、TSパケットの誤りを示すトランスポート・エラー表示、TSパケット中のPES、セクションなどの先頭バイトが含まれていることを示すペイロードユニット開始表示、TSパケットのプライオリティを示すトランスポート・プライオリティ、TSパケットの種類を識別するPID(Packet Indentifer)、スクランブルモードを示すトランスポート・スクランブル制御、アダプテーション・フィールドの状態を示すアダプテーション・フィールド制御、PIDごとのパケットの連続性を示すコンティニュイティ・カウンタ、アダプテーション・フィールドが挿入される。このうち、アダプテーション・フィールドにはオプションフィールドが設けられ、このオプションフィールドにPCR(Program Clock Reference)と呼ばれるプログラム時刻基準参照値が挿入される。このPCRは27MHzでカウントする時計の現在時刻を示す値である。このPCRは、受信端末が自己のSTC(System Time Clock)カウンタの時刻値を送信側のクロックに同期させるために使用される。
図1は、この発明に係わるストリーム再生装置の一実施形態である携帯端末の構成を示すブロック図である。
この携帯端末は、無線ユニット1と、ベースバンドユニット2と、ユーザインタフェースユニット3と、記憶ユニット4と、デジタル放送受信ユニット5と、電源ユニット6とから構成される。
同図において、先ず通話モードが設定されている状態では、ユーザインタフェースユニット3のマイクロホン32から出力されたユーザの送話音声信号がベースバンドユニット2のエンコードユニット23に入力される。また、カメラ(CAM)31から出力されたビデオ信号もエンコードユニット23に入力される。エンコードユニット23は、オーディオ符号化部と、ビデオ符号化部と、パケット多重部を備える。オーディオ符号化部は、上記送話音声信号をCELP(Code Excited Liner Predictive coding)所定の符号化方式で符号化する。ビデオ符号化部23は、上記ビデオ信号を例えばMPEG-4(Moving Picture Coding Experts Group-4)方式に従い符号化する。パケット多重部は、上記符号化されたオーディオデータ及び符号化されたビデオデータをそれぞれパケット化したのち、MPEGのシステム規格で規定される多重化フォーマットに従い多重化する。このパケット多重部から出力された送信マルチメディアデータは、制御ユニット21においてさらに宛先情報などの種々の制御情報が多重化されたのち、無線ユニット1の送信回路(TX)15に供給される。
送信回路15は、変調器、周波数変換器及び送信電力増幅器を備える。上記送信データは、変調器でデジタル変調されたのち、周波数変換器により周波数シンセサイザ14から発生された送信局部発振信号とミキシングされて無線周波信号に周波数変換される。変調方式としては、QPSK(Quadriphase Phase Shift Keying)方式やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式等のデジタル変調方式と、拡散符号を使用するスペクトラム拡散方式が用いられる。そして、この変調された送信無線周波信号は、送信電力増幅器で所定の送信電力レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器(DUP)12を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から図示しない基地局に向け送信される。
これに対し、基地局から無線チャネルを介して到来した無線周波信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ共用器12を介して受信回路(RX)13に入力される。受信回路13は、高周波増幅器、周波数変換器及び復調器を備える。そして、上記無線周波信号を低雑音増幅器で低雑音増幅したのち、周波数変換器において周波数シンセサイザ(SYN)14から発生された受信局部発振信号とミキシングして受信中間周波信号又は受信ベースバンド信号に周波数変換し、その出力信号を復調器でデジタル復調する。復調方式としては、例えば直交復調方式と、拡散符号を使用したスペクトラム逆拡散方式が用いられる。なお、上記周波数シンセサイザ14から発生される受信局部発振信号周波数は、ベースバンドユニット2に設けられた制御ユニット21から指示される。
上記復調器から出力された受信データストリームはベースバンドユニット2に入力される。そして、このベースバンドユニット2内において、制御ユニット21によりメディアごとに分離されてデコードユニット22に入力される。デコードユニット22は、オーディオ復号部と、ビデオ復号部とを備える。オーディオ復号部は、入力されたオーディオパケットをデパケットしたのちオーディオデータに復号する。この復号されたオーディオデータは、デジタル信号からアナログ信号に変換されたのちユーザインタフェースユニット3のスピーカ35から受話音声として拡声出力される。ビデオ復号部は、入力されたビデオパケットをデパケットしたのち、例えばMPEG-4方式に従いビデオフレームに復号する。この復号されたビデオフレームはユーザインタフェースユニット3の表示デバイス34に表示される。表示デバイス34は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)33からなる。
一方、デジタル放送視聴モードが設定されている状態において、図示しない放送局から送信された放送信号は、アンテナ51を介してデジタル放送受信ユニット5で受信復調される。そして、上記受信復調により得られたTSデータは、ベースバンドユニット2の制御ユニット21においてヘッダに挿入されているPDIをもとにメディアごとに分離されたのち、デコードユニット22に入力される。デコードユニット22は、上記したようにオーディオ復号部とビデオ復号部を備え、上記入力されたオーディオパケットをオーディオ復号部でデパケットしたのちオーディオフレームに復号する。また、ビデオパケットをビデオ復号部でデパケットしたのちビデオフレームに復号する。
例えば、地上デジタル放送のワンセグ放送では、先に述べたようにオーディオデータはMPEG-2 AAC方式で符号化され、ビデオデータはITUT H.264方式で符号化されている。この場合、上記オーディオ復号部及びビデオ復号部はそれぞれ、上記オーディオパケット及びビデオパケットをこれらの符号化方式に対応する復号方式により復号する。上記復号されたオーディオデータは、デジタル信号からアナログ信号に変換されたのちユーザインタフェースユニット3のスピーカ35から拡声出力され、ビデオ信号は表示デバイス34に表示される。
なお、デジタル放送録画モードが設定されている場合には、デジタル放送受信ユニット5で受信復調されたデジタル放送データは、制御ユニット21の制御の下で記憶ユニット4に記憶される。記憶ユニット4は、記録媒体として例えばNAND型フラッシュメモリ又はハードディスクを使用する。なお、記憶ユニット4には、送受信メールやウエブサイトからダウンロードされコンテンツデータ、電話帳データ、発着信履歴及び各種管理用データも記憶される。
電源ユニット6には、リチウムイオン電池等のバッテリ61と、このバッテリ61を商用電源出力(AC100V)をもとに充電するための充電回路62と、電圧生成回路(PS)63とが設けられている。電圧生成回路63は、例えばDC/DCコンバータからなり、バッテリ61の出力電圧をもとに所定の電源電圧Vccを生成する。
ところで、上記制御ユニット21及びデコードユニット22は、この発明に係わる機能として次のような機能を備えている。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、制御ユニット21はCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる内部メモリとを備えたもので、上記受信されたTSデータをリアルタイムに再生するための機能として、トランスポートストリーム・インタフェース(TSIF)211と、FIFO(First-in First-out)メモリからなるTSバッファ212と、TS分離部213と、STC制御部214と、システムタイムクロック(STC;System Time Clock)カウンタ215を備えている。なお、これらの各機能部の処理はいずれも上記ROMに格納されたアプリケーション・プログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
TSIF211は、デジタル放送受信ユニット5から入力されたTSパケットをTSバッファ212に蓄積させるもので、1TSパケットが蓄積されるごとに当該TSパケットにSTCカウンタ215の時刻値を付加する。そして、TSバッファ212に予め設定された数パケット分のTSパケットが蓄積されるごとに、TS分離部213に対し割り込み信号を発生する。
TS分離部213は、上記TSIF211から割り込み信号が発生されるごとにTSバッファ212からTSパケットを内部バッファに読み込み、この読み込んだTSパケットについてメディア分離処理を行う。このメディア分離処理では、TSヘッダを解析してPIDを識別し、このPIDの識別結果に基づいてペイロード部に挿入されたメディアデータをデコードユニット22へ出力する処理が行われる。またそれと共にメディア分離処理では、PCRの挿入の有無を判定し、PCRが挿入されている場合にはこのPCRを前記TSIF211により付加された受信時刻値を用いて置換し、この置換後のPCR′をSTC制御部214へ出力する処理が行われる。
STC制御部214は、上記TS分離部213から出力されたPCR′をもとにSTCカウンタ215のカウント値を調整する。このSTCカウンタ215のカウント値、つまり携帯端末のシステム時刻値はデコードユニット22に与えられると共に、先に述べたPCR′の置換処理のためにTSIF211にも与えられる。
デコードユニット22は、オーディオ復号部221と、ビデオ復号部222と、オーディオ用バッファ223と、ビデオ用バッファ224と、デジタル・アナログ変換器(DAC)225とを備えている。オーディオ用バッファ223及びビデオ用バッファ224はそれぞれ、上記TS分離部213から出力されたオーディオパケット及びビデオパケットを後段の復号処理のために一時蓄積する。
オーディオ復号部221は、上記オーディオ用バッファ223からオーディオパケットを読み込んでオーディオデータに復号すると共に、PESヘッダに挿入されているPTSを上記STCカウンタ215のシステム時刻値とを比較して、一致したタイミングで上記オーディオデータを出力する。このオーディオデータはデジタル・アナログ変換器(DAC)225によりアナログ信号に変換されたのちスピーカ35から出力される。
ビデオ復号部222は、上記ビデオ用バッファ224からビデオパケットを読み込んでビデオデータに復号すると共に、PESヘッダに挿入されているPTSを上記STCカウンタ215のシステム時刻値とを比較し、一致したタイミングで上記ビデオデータを表示デバイス33へ出力して表示させる。
次に、以上のように構成された携帯端末によるTS分離動作を説明する。
デジタル放送視聴モードが設定されている状態において、図示しない放送局から送信された放送信号はアンテナ51を介してデジタル放送受信ユニット5で受信復調される。デジタル放送受信ユニット5では、低消費電力化のために例えば本来の8MHzの1/2となる4MHzに設定された伝送クロックを使用する。また、TSデータにおいてNULLパケットが検出されると、このNULLパケットを破棄して後続のTSパケットを詰めて転送する。
上記デジタル放送受信ユニット5から転送されたTSデータはベースバンドユニット2の制御ユニット21に入力される。制御ユニット21では、TSIF211により上記TSパケットのバッファリング処理が以下のように行われる。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
すなわち、TSデータが転送されるとTSIF211は、先ずステップS31においてこのTSデータをTSバッファ212に蓄積させる。そして、1TSパケット分のデータが蓄積されたことがステップS32で検出されると、ステップS33において上記蓄積れた1TSパケットに対しこの時点での受信時刻値を付加する。この受信時刻値にはSTCカウンタ215の時刻値が用いられる。以後同様に、TSバッファ212にTSパケットが1パケット分蓄積されるごとに、当該TSパケットに対しこの時点でのSTCカウンタ215の時刻値が付与される。図6は、以上のように受信時刻値t1,t2,t3,…が付与されたTSパケットTSP1,TSP2,TSP3,…の蓄積状態の一例を示すものである。
またTSIF211は、上記受信時刻の付与制御を行いながら、予め設定された数パケット分のTSデータが上記TSバッファ212に蓄積されたか否かをステップS34で監視する。そして、数パケット分のTSパケットが蓄積されるとステップS35に移行して割り込み信号を発生し、この割り込み信号をTS分離部213に通知する。
TSIF211は、以上の処理をステップS36において視聴終了が検出されるまで繰り返し実行する。
一方、TS分離部213では次のような処理が行われる。図4はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。すなわち、視聴中においてTS分離部213は、ステップS42において上記TSIF211からの割り込み信号の発生を監視する。そして、割り込み信号が発生すると、ステップS43に移行してここでTSバッファ212からTSパケットを内部バッファに読み込む。
この状態でTS分離部213は、ステップS45において上記内部バッファに読み込んだ個々のTSパケットについて、そのヘッダと当該ヘッダに含まれるアダプテーション・フィールドを解析する。例えば、TSヘッダに挿入されたPIDをPIDフィルタを用いて識別する。図7はその処理の一例を示すもので、用意されたPIDフィルタを探索することによりPIDが示すパケットの種別が判定される。このとき、PIDフィルタの構成によっては、探索対象のPIDを検出できるまでの時間が図7に示すT1,T2に示すように様々な値をとることになり、これが分離処理後のTSパケット間の時間差にばらつきが発生する一因になる。
上記PID判定の結果、対象TSパケットのPIDがPIDフィルタに設定されていなければ、TS分離部213は以下の分離のための処理を行わずにステップS51に移行する。そして、まだ視聴中であればステップS44に戻り、内部バッファに読み込まれた未解析のTSパケットに対するヘッダ解析処理を繰り返し実行する。
一方、上記PIDの判定の結果、対象TSパケットのPIDがPIDフィルタに設定されていたとする。この場合TS分離部213は、ステップS47においてアダプテーション・フィールドにPCRが挿入されているか否かを判定し、さらにPCRが挿入されていた場合には当該PCRのPIDがPIDフィルタに設定されているか否かを判定する。この判定の結果、アダプテーション・フィールドにPCRが挿入されていて、かつ当該PCRのPIDがPIDフィルタに設定されていれば、ステップS48において当該PCRを上記TSIF211により付与された受信時刻値に基づいて置換する。
上記PCRの置換手法には、最初に検出されたPCRを基準に置換を行う第1の手法と、直前に置換したPCRの値を基準に置換を行う第2の手法がある。
第1の手法は次のようなものである。すなわち、上記TSデータ中において最初のPCR0が検出されたときには、この最初のPCR0をそのままSTC制御部214に与えて、このPCR0をもとにSTCカウンタ215のシステム時刻値を補正させる。またそれと共に、上記最初のPCR0と、当該PCR0が挿入されたTSパケットの受信時刻値t0をTS分離部213内のメモリに保存しておく。次に、上記TSデータ中において2個目以降のPCRi(i=1以上の整数)が検出されたとき、当該PCRiが挿入されたパケットの受信時刻値ti(i=1以上の整数)と、上記保存された最初に検出されたPCR0及びTSパケットの受信時刻値t0とをもとに、
PCR′i=PCR0+(ti−t0) …(1)
なる演算を行って時刻値PCR′iを算出し、上記PCRiをこの算出されたPCR′iに置換する。
第2の置換手法は次のようなものである。すなわち、上記TSデータ中において最初のPCR0が検出されたときには、この最初のPCR0をそのままSTC制御部214に与えて、このPCR0をもとにSTCカウンタ215のシステム時刻値を補正させる。そして、上記最初のPCR0と、当該PCR0が挿入されたTSパケットの受信時刻値t0をTS分離部213内のメモリに保存する。
次に、上記TSデータ中において2個目のPCR1が検出されると、この2個目のPCR1が挿入されたTSパケットの受信時刻値t1と、上記内部メモリに保存された前回のPCR0の値及びその受信時刻値t0とをもとに、
PCR′1=PCR0+(t1−t0) …(2)
なる演算を行って時刻値PCR′1を算出し、上記今回検出されたPCR1を上記算出された時刻値PCR′1に置換する。そして、この置換後の時刻値PCR′1と、受信時刻値t1を次回の時刻値の計算のために内部メモリに保存する。
以後同様に、TSデータ中から3個目以降のPCR2,PCR3,…が検出されるごとに、そのTSパケットの受信時刻値t2,t3,…と、内部メモリに保存された前回の置換後のPCR′1,PCR′2,…及びその受信時刻値t1,t2,…をもとに、上記(2)式と同様の演算を行って時刻値PCR′2,PCR′3,…を算出して、上記受信されたPCR2,PCR3,…を上記算出されたPCR′2,PCR′3,…に置換する。そして、この置換後のPCR′2,PCR′3,…とそのTSパケットの受信時刻値t2,t3,…を次回の保管用時刻値の算出のために内部メモリに保存する。
すなわち、第2の手法では、TSデータ中においてPCRi(i=1以上の整数)が検出されるごとに、この今回検出されたPCRiが挿入されたパケットの受信時刻値tiと、前回検出されたPCR(i−1)を置換した値PCR′(i−1)と、その受信時刻値t(i−1)とをもとに、
PCR′i=PCR′(i−1)+(ti−t(i−1)) …(3)
なる演算が行われて置換用の時刻値PCR′iが算出され、上記今回検出されたPCRiがこの算出された置換用の時刻値PCR′iに置換される。そして、この置換されたPCR′iと受信時刻値tiが、次回検出されるPCR(i+1)の置換用の時刻値PCR′(i+1)を算出するための情報として内部メモリに保存される。
そうしてPCRの置換処理が終了すると、TS分離部213は当該置換後のPCR′の値をステップS49によりSTC制御部214に通知する。この結果、STC制御部214によりSTCカウンタ215の時刻値が上記置換後のPCR′の値に基づいて調整され、この調整されたシステム時刻値がデコードユニット22に与えられる。
またそれと共にTS分離部213は、ステップS50において、対象TSパケットのペイロード部に挿入されたメディアデータを上記PIDの識別結果に基づいて分離し、デコードユニット22の該当する復号部へ転送する。したがって、デコードユニット22のオーディオ復号部221及びビデオ復号部222ではそれぞれ、上記調整されたSTCカウンタ215のシステム時刻値に従い、上記TS分離部213から転送されたオーディオデータ及びビデオデータの復号再生処理が行われる。
デコードユニット22のオーディオ復号部221及びビデオ復号部222では、上記復号処理中に復号処理用のバッファ223,224におけるオーディオデータ及びビデオデータのバッファリング量を監視し、オーバフロー又はアンダフローが発生しそうになると、サンプルのドロップ処理又はインサート処理を行う。例えば、バッファ223,224におけるオーディオデータ及びビデオデータのバッファリング量をそれぞれ予め設定した第1及び第2のしきい値と比較する。そして、バッファリング量が第1のしきい値を超えると、オーバフローが発生する可能性があるため、復号後のデータの間引き処理を行う。例えば、ビデオデータであればフレームの間引き処理を、またオーディオデータであればPCMサンプルの間引き処理を行う。これに対し、上記復号処理用のバッファ223,224のバッファリング量が第2のしきい値を下回った場合には、アンダフローが発生する可能性があるので、復号後のデータに同一のデータを挿入する処理を行う。例えば、ビデオデータであればフレームの挿入を行い、オーディオデータであればPCMサンプルの挿入を行う。
なお、上記データの間引き又は挿入処理は、復号処理前のESデータに対し行うことも可能である。ただし、この場合ビデオデータ及びオーディオデータともフレーム単位でしか間引くことができず、またビデオデータはフレーム間で参照して符号化されているため、復号前にフレームのESデータを間引き/挿入処理すると他のフレームにも影響することから、復号後のデータに対し間引き/挿入処理する方が好ましい。
なお、上記ステップS47においてアダプテーション・フィールドにPCRが含まれていないと判定されるか、又は挿入されていても当該PCRのPIDがPIDフィルタに設定されていない場合には、TS分離部213は当該TSパケットにおけるPCRの置換処理を省略してステップS50に移行し、ここで対象TSパケットのペイロード部に挿入されたメディアデータを分離してデコードユニット22の該当する復号部へ転送する。また、ユーザが視聴終了操作を行うか、又は着信等の他のイベントが発生して視聴モードが一時的に解除されると、TS分離部213は視聴の終了をステップS41又はステップS51により検出してTS分離処理を終了する。
以上述べたようにこの実施形態では、デジタル放送受信ユニット5により受信復調されたTSデータをTSIF211によりTSバッファ212に蓄積する際に、各TSパケットに対しSTCカウンタ215の時刻値を当該TSパケットの受信時刻値として付与する。そして、TS分離部213において、上記TSバッファ212からTSパケットを読み込んでTS分離処理を行う際に、TSパケットに挿入されているPCRを上記付与された受信時刻値に基づいて置換し、この置換されたPCR′をSTC制御部214に与えてSTCカウンタ215のシステム時刻値を調整するようにしている。
したがって、デジタル放送受信ユニット5において伝送クロックの速度変換が行われたりNULLパケットの破棄が行われて、受信データストリームのパケット間の時間差が変化したとしても、またTS分離処理においてTSパケットごとの分離処理に要する時間のばらつきにより分離処理後のパケット間の時間差が変化したとしても、これらのTSパケット間の時間差の変化を考慮してSTCカウンタ215のシステム時刻値を調整することが可能となる。
すなわち、簡易な補正でありながら送信側のクロックと大きく逸脱することのないクロックをSTCカウンタ215から発生させることができる。したがって、デコードユニット22の復号用のバッファ223,224においてオーバフローやアンダフローが発生し難くすることができ、これにより復号用のバッファ223,224が破綻する可能性を小さくすることができる。この効果は、据置型のテレビジョン受信機のように大容量の復号用バッファを設けることが困難な携帯端末においては、特に有効である。
またこの実施形態では、STCカウンタ215の時刻値をPCR置換用の受信時刻値として用いたので、上記置換用の受信時刻値を発生するために専用の計時カウンタを設ける場合に比べ、計時カウンタの数を減らしてその分ベースバンドユニット2の回路規模又はソフトウエア構成を小型化することができる。
さらに、上記したようにPCRの置換処理を行ったからといってもSTCカウンタ215の時刻値が送信側との間で完全に同期が保たれるわけではなく、その差分の蓄積により復号処理用のバッファ223,224でオーバフロー又はアンダフローが発生する可能性は残る。そこで本実施形態では、デコードユニット22のオーディオ復号部221及びビデオ復号部222においてそれぞれオーディオデータ及びビデオデータのバッファリング量を監視し、オーバフロー又はアンダフローが発生しそうになると、サンプルのドロップ処理又はインサート処理を行うようにしている。したがって、たとえ復号処理用のバッファ223,224でオーバフロー又はアンダフローが発生しそうになっても、上記サンプルのドロップ処理又はインサート処理によりオーバフロー又はアンダフローの発生を回避することができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態ではSTCカウンタ215の時刻値をPCR置換用の受信時刻値として用いたが、STCカウンタ215とは別の計時カウンタを設け、この計時カウンタの時刻値をPCR置換用の受信時刻値として用いるようにしてもよい。一般に、携帯端末のベースバンドユニット2には複数のクロック発生回路が存在する。このため、これら複数のクロック発生回路の中から適当なクロック発生回路を選択し、その時刻値を置換用の受信時刻値として使用することは可能である。
また前記実施形態では、携帯端末においてワンセグ放送を受信し視聴する場合を例にとって説明したが、据置型のデジタルテレビジョン受信機においてデジタル放送を受信して視聴する場合にも、この発明は適用可能である。その他、ストリーム再生装置の種類やその構成、制御ユニットによるTS分離制御の手順と内容、デコードユニットの構成、マルチメディアデータストリームのフォーマット等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わるストリーム再生装置の一実施形態である携帯端末の構成を示すブロック図である。 図1に示した携帯端末の要部である制御ユニット及びデコードユニットの機能構成を示すブロック図である。 図2に示した制御ユニットのTSIFによる制御手順と制御内容を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットのTS分離部による制御手順と制御内容を示すフローチャートである。 MPEG-2 TSパケットの構造を示す図である。 図3に示したTSIFの制御により受信時刻情報が付加されたTSパケットの構成を示す図である。 TSパケットのPIDフィルタリング処理の一例を示す図である。
符号の説明
1…無線ユニット、2…ベースバンドユニット、3…ユーザインタフェースユニット、4…記憶ユニット、5…デジタル放送受信ユニット、6…電源ユニット、11…移動通信用アンテナ、12…アンテナ共用器(DUP)、13…受信回路(RX)、14…シンセサイザ(SYN)、15…送信回路(TX)、21…制御ユニット、22…デコードユニット、23…エンコードユニット、31…カメラ(CAM)、32…マイクロホン、33…入力デバイス、34…表示デバイス、35…スピーカ、211…トランスポートストリーム・インタフェース(TSIF)、212…TSバッファ、213…TS分離部、214…STC制御部、215…システムタイムクロック(STC)カウンタ、221…オーディオデコードユニット222…ビデオデコードユニット223…オーディオ用バッファ、224…ビデオ用バッファ、225…デジタル・アナログ変換器(DAC)。

Claims (6)

  1. 複数種のメディアデータがパケット多重されこの多重化された複数のパケットに周期的に送受間の同期をとるためのプログラム時刻基準参照値が挿入されたマルチメディアデータストリームを受信してこの受信されたマルチメディアデータストリームを出力する受信手段と、この受信手段から出力されたマルチメディアデータストリームからパケットごとにメディアデータを分離する分離手段と、この分離手段により分離されたメディアデータを復号する復号手段とを備えるストリーム再生装置であって、
    前記受信手段から出力されたマルチメディアデータストリームのパケットに対し、当該パケットが前記受信手段から出力された時点での受信時刻値を発生する受信時刻発生手段と、
    前記受信手段から出力されたマルチメディアデータストリーム中から前記プログラム時刻基準参照値が挿入されたパケットを検出し、このパケットに挿入されたプログラム時刻基準参照値を、当該パケットに対し前記受信時刻発生手段により発生された受信時刻値に基づいて置換する置換手段と、
    前記置換手段により置換された時刻値をもとにシステム時計のシステム時刻値を補正する手段と
    を具備することを特徴とするストリーム再生装置。
  2. 前記受信時刻発生手段は、前記マルチメディアデータストリーム中のパケットごとに、当該パケットが前記受信手段により受信された時点での前記システム時計のシステム時刻値を受信時刻値として使用することを特徴とする請求項1記載のストリーム再生装置。
  3. 前記置換手段は、
    前記マルチメディアデータストリーム中において最初に検出されたプログラム時刻基準参照値PCR0と、当該プログラム時刻基準参照値PCR0が挿入されたパケットの受信時刻値t0を保存する手段と、
    前記マルチメディアデータストリーム中において次回以降に検出されたプログラム時刻基準参照値PCRi(i=1以上の整数)を、当該プログラム時刻基準参照値PCRiが挿入されたパケットの受信時刻値ti(i=1以上の整数)と、前記保存されたプログラム時刻基準参照値PCR0及びパケットの受信時刻値t0とをもとに、
    PCR′i=PCR0+(ti−t0)
    により表される時刻値PCR′iに置換する演算手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のストリーム再生装置。
  4. 前記置換手段は、
    前記マルチメディアデータストリーム中においてプログラム時刻基準参照値PCRi(i=1以上の整数)が検出されるごとに、この今回検出されたプログラム時刻基準参照値PCRiが挿入されたパケットの受信時刻値tiと、前回検出されたプログラム時刻基準参照値PCR(i−1)の置換後の時刻値PCR′(i−1)と、当該プログラム時刻基準参照値PCR(i−1)が挿入されたパケットの受信時刻値t(i−1)とをもとに、
    PCR′i=PCR′(i−1)+(ti−t(i−1))
    により表される時刻値PCR′iを算出し、前記今回検出されたプログラム時刻基準参照値PCRiを前記算出された時刻値PCR′iに置換する演算手段と、
    前記演算手段により置換されたプログラム時刻基準参照値PCRiの時刻値PCR′iと、当該プログラム時刻基準参照値PCRiが挿入されたパケットの受信時刻値tiを、次回受信されるプログラム時刻基準参照値PCR(i+1)の置換用時刻値PCR′(i+1)を算出するための情報として保存する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のストリーム再生装置。
  5. 前記復号手段は、
    前記分離されたメディアデータを一時保存するバッファメモリと、
    前記システム時計のシステム時刻値に同期して前記バッファメモリからメディアデータを読み出し復号する手段と、
    前記バッファメモリに保存されるメディアデータのデータ量を第1及び第2のしきい値とそれぞれ比較し、前記バッファメモリに保存されるメディアデータのデータ量が第1のしきい値を超えた場合に前記復号前又は復号後のメディアデータを間引く処理を行い、前記バッファメモリに保存されるメディアデータのデータ量が第2のしきい値を下回った場合に前記復号前又は復号後のメディアデータにデータを挿入する処理を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のストリーム再生装置。
  6. 複数種のメディアデータがパケット多重されこの多重化された複数のパケットに周期的に送受間の同期をとるためのプログラム時刻基準参照値が挿入されたマルチメディアデータストリームを受信し、このマルチメディアデータストリームに含まれるメディアデータを復号するメディアデータ復号方法であって、
    前記受信したマルチメディアデータストリームのパケットから得た前記プログラム時刻基準参照値を、このパケットの受信タイミングを示す受信時刻値に基づいて修正し、
    この修正されたプログラム時刻基準参照値をもとにシステム時計のシステム時刻値を補正することを特徴とするメディアデータ復号方法。
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