JP2003188865A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置及びデータ処理方法

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JP2003188865A JP2001384839A JP2001384839A JP2003188865A JP 2003188865 A JP2003188865 A JP 2003188865A JP 2001384839 A JP2001384839 A JP 2001384839A JP 2001384839 A JP2001384839 A JP 2001384839A JP 2003188865 A JP2003188865 A JP 2003188865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送信号に重畳されるPCRを利用したシス
テムクロックの再生を不要とし、PLL回路を省略した
構成によるデータ処理装置の提供。 【解決手段】 固定の周波数によるシステムクロックを
生成するようにし、このシステムクロックに従って、時
系列データを符号化した符号化データのデコード処理が
実行されるようにしている。そのうえで、システムクロ
ックに基づいて生成されたSTC(現在時刻情報)と、
符号化装置側から伝送されて時系列データの出力タイミ
ングを指定する時刻情報(PTS)とに基づいて、復調
される時系列データの出力タイミングが、PTSの指定
する出力タイミングに同期させるように構成する。これ
により、PCRに同期したシステムクロックを再生する
必要はなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMPEGデ
コーダのように、ビデオ信号等の時系列データを符号化
した符号化データについて復調するためのデータ処理装
置、及びそのデータ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル衛星放送サービスの開始
に伴い、デジタル衛星放送受信機が一般的に普及し始め
ている。周知のように、デジタル衛星放送システムにお
いては、そのデジタル動画・音声符号化フォーマットと
して、MPEG2(Moving Picture Experts Group Lay
er2)方式が採用されている。このため、デジタル衛星
放送受信機は、まず、パラボラアンテナにより受信さ
れ、供給された放送信号から、例えばMPEG2方式に
より圧縮された映像音声信号を含むストリームデータを
得るようにされ、デマルチプレクサによりこのデータス
トリームから圧縮されたオーディオ信号、ビデオ信号等
を分配するようにされる。そして、MPEGデコーダに
より、これらの信号を復調するようにされる。
【0003】図12は、従来のデジタル衛星放送受信機
に設けられるMPEGデコーダ105内の構成を示した
図である。なお、この図においてはMPEGデコーダ1
05のビデオ信号の復調に関する部分のみを抽出して示
しているものとする。まず、この図に示すデマルチプレ
クサ104は、供給されたストリームデータからMPE
G2方式により符号化されたビデオ信号を抽出してい
る。また、PCR、PTSを分離している。このように
分離された各信号及び情報のうち、PCRはPCR復調
部112に供給される。また、PTSはPTS復調部1
13に供給される。そして、ビデオ信号は遅延メモリ1
14にそれぞれ供給される。
【0004】ここで、PCR(Program Clock Referenc
e)、及びPTS(Presentation Time Stamp)は、周知
のようにして、MPEG2フォーマットが採用されるデ
ジタル衛星放送システムにおいて、放送信号としてのス
トリームデータに時分割多重により重畳される情報であ
る。このPCRは、プログラム時刻基準参照値ともいわ
れ、放送信号のエンコーダ側(符号化装置側)のMPE
Gエンコーダにおけるシステムクロックのタイミングに
基づいて生成される。つまり、エンコーダ側のエンコー
ド時におけるシステムクロックの周波数の情報を有して
いる。このPCRは、PCRパケットの形式により約1
00ms間隔で挿入されるようにして多重化される。ま
た、PTSは、再生出力の時刻管理情報であり、MPE
Gエンコーダによって付されるものである。このPTS
によって、例えばフレーム画像ごと、若しくは符号化デ
ータのアクセスユニットごとの再生出力タイミングを指
定するようにされる。つまり、再生出力タイミングを指
定する情報として機能する。
【0005】PCR復調部112は、デマルチプレクサ
104から分離抽出したPCRパケットからPCRを復
調し、そのPCRとしての値を得る。このようにして得
られたPCRの値はコンパレータ116に供給される。
【0006】STC(System Time Clock)カウンタ1
11は、PLL(Phase Locked Loop)回路120が生
成するクロックをカウントする部位であり、このSTC
カウンタ111のカウント値もコンパレータ116に供
給される。
【0007】コンパレータ116は、これらPCRの値
とSTCカウンタ111のカウント値とを比較し、その
誤差情報をPLL回路120に出力する。
【0008】PLL回路120は、例えばVCXO(電
圧可変型水晶発振器)を含む、いわゆる電圧可変型のP
LL回路であり、コンパレータ116から出力される誤
差情報に基づいてロックするように動作する。これによ
り、PLL回路120がロックしている状態では、PC
Rに同期した周波数によるシステムクロックが生成され
る。つまり、MPEGエンコーダと一致したシステムク
ロックが、デコーダ側においても得られる。そして、こ
のPLL回路120から出力される周波数信号が、MP
EGデコーダ105におけるシステムクロックとして、
各部に供給される。デコーダ部105は、このシステム
クロックに基づいて、符号化されたビデオ信号について
の復調(復号)処理を実行する。また、上記STCカウ
ンタ111は、システムクロックを入力してSTCを生
成していることから、このSTCは、システムクロック
のタイミングに忠実な同期情報となる。
【0009】PTS復調部113は、PTSを復調し
て、デコードされたビデオ信号の再生出力タイミングを
指定するタイムスタンプとしての値を取得する部位であ
る。取得されたPTSの値は、出力タイミング制御部1
17に供給される。
【0010】出力タイミング制御部117は、このよう
に供給されるPTSの値と、図示するようにSTCカウ
ンタ111から供給されるカウント値を比較し、PTS
の示す値(出力時刻)と、STCカウンタの値(現在時
刻)が一致するのに応じて、所要のビデオ信号が出力さ
れるようにデコーダ部115を制御する。
【0011】デマルチプレクサ104から出力されたビ
デオ信号は、先ず、遅延メモリ114に対して入力され
て、ここで一旦蓄積された後、デコーダ部115に対し
て出力される。デコーダ部115では、システムクロッ
クに基づいたタイミングで、入力されたビデオ信号につ
いてMPEGデコード処理を施して、復調処理されたビ
デオ信号を出力する。そして、この際においては、上記
した出力タイミング制御部117の制御によって復調後
のビデオ信号の再生出力タイミングが制御される。
【0012】このような構成により、MPEGデコーダ
105は、エンコーダ側と一致したシステムクロックを
正確に再生することが可能となるとともに、エンコーダ
側でのシステムクロックと一致しているとされる適正な
タイミングでのビデオ信号再生出力を行うことが可能と
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のM
PEGデコーダにおいては、PLL回路を設けてPCR
に同期したシステムクロックを生成するようにしてい
る。そして、このシステムクロックに基づいて、MPE
Gデコーダ5が動作することで、符号化装置側のシステ
ムクロックと一致した適正なタイミングで、デコード処
理を施して再生出力することが可能となる。
【0014】しかしながら、MPEGデコーダには、V
CXO(電圧可変型発振器)を含むPLL回路が広く用
いられるが、このようなPLL回路は、一般的に高価で
あり、従来のMPEGデコーダを製造するにあたって
は、そのコスト削減を図ることが困難となっていた。ま
た、このVCXOを含むPLL回路は、1チップのLS
Iとして構成するのが困難であり、VCXOは外付けと
されるのが一般的である。このため、従来のMPEGデ
コーダを製造するにあたっては、装置の小型化を図るこ
とが困難であった。
【0015】また、例えば、PCRの連続性が保障され
ていない等の非標準なMPEGストリームを含む放送信
号が受信された場合、従来のMPEGデコーダによって
は、上述もしたようにPCRを元に内部クロックを生成
するようにされるため、生成するクロックの周波数が著
しく異なってしまうという問題がある。
【0016】さらに、従来のMPEGデコーダにおいて
は、STCによる現在時刻とPTSによる出力時刻とが
一致した時に所定画像データの出力を実行するようにさ
れるため、PTSの連続性が保障されない場合は、原理
的に出力画像の欠落や重複が生じてしまう可能性があっ
た。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では以
上のような問題点に鑑み、データ処理装置として以下の
ように構成することとした。つまり、固定の周波数によ
るシステムクロックを生成するクロック生成手段と、シ
ステムクロックにより動作し、時系列データを符号化装
置により符号化した符号化データを復調して再生出力す
るデータ復調手段と、クロック生成手段により生成され
るシステムクロックに基づいて、符号化データの復調に
利用可能な基準同期情報を生成する基準同期情報生成手
段と、符号化データと共に伝送され、データ復調手段に
よる再生出力タイミングを指定する出力時刻管理情報を
復調する時刻管理情報復調手段と、基準同期情報と出力
時刻管理情報とに基づいて、データ復調手段により復調
して得られる時系列データの再生出力タイミングが、上
記出力時刻管理情報が指定する再生出力タイミングに同
期するように同期制御を行う制御手段と、を備えること
とした。
【0018】また、データ処理装置として次のようにも
構成することとした。つまり、固定の周波数によるシス
テムクロックを生成するクロック生成手段と、時系列デ
ータを符号化装置により符号化した符号化データを一時
蓄積することのできるデータ蓄積手段と、システムクロ
ックにより動作し、上記データ蓄積手段から読み出され
た符号化データを時系列データとして復調して、再生出
力するためのデータ復調手段と、データ蓄積手段により
蓄積されている時系列データの蓄積量に基づいて、デー
タ復調手段により復調して得られる時系列データの再生
出力タイミングが、上記符号化装置側において指定する
再生出力タイミングに同期するように同期制御を行う制
御手段と、を備えることとした。
【0019】また、データ処理方法としては、次のよう
に構成する。つまり、固定の周波数によるシステムクロ
ックを生成するクロック生成処理と、システムクロック
に従った処理タイミングにより、時系列データを符号化
装置により符号化した符号化データを復調して再生出力
するデータ復調処理と、クロック生成処理により生成さ
れるシステムクロックに基づいて、符号化データの復調
に利用可能な基準同期情報を生成する基準同期情報生成
処理と、符号化データと共に伝送され、データ復調処理
による再生出力タイミングを指定する出力時刻管理情報
を復調する時刻管理情報復調処理と、基準同期情報と出
力時刻管理情報とに基づいて、ータ復調処理により復調
して得られる時系列データの再生出力タイミングが、出
力時刻管理情報が指定する再生出力タイミングに同期す
るように同期制御を行う制御処理と、を実行するように
構成することとした。
【0020】また、データ処理方法として、次のように
も構成することとした。つまり、固定の周波数によるシ
ステムクロックを生成するクロック生成処理と、時系列
データを符号化装置により符号化した符号化データをメ
モリ領域に対して一時蓄積させるデータ蓄積処理と、シ
ステムクロックに従った処理タイミングによりメモリ領
域から読み出された符号化データを時系列データとして
復調して、再生出力するためのデータ復調処理と、デー
タ蓄積処理により蓄積されている時系列データの蓄積量
に基づいて、データ復調処理により復調して得られる時
系列データの再生出力タイミングが、符号化装置側が指
定する再生出力タイミングに同期するように同期制御を
行う制御処理と、を実行するように構成することとし
た。
【0021】上記各構成によっては、符号化装置により
符号化された時系列データを復調出力するのにあたり、
先ずは、固定周波数のシステムクロックにより符号化デ
ータを復調するようにされる。そのうえで、上記システ
ムクロックに基づいて生成された基準同期情報と、符号
化装置側から伝送されて時系列データの出力タイミング
を指定する出力時刻管理情報とに基づいて、復調される
時系列データの出力タイミングが、上記出力時刻管理情
報が指定する出力タイミングに同期するように制御する
ようにされている。或いは、復調処理前において一時蓄
積される符号化データの蓄積量に基づいて、復調される
時系列データの出力タイミングが、上記符号化装置側が
指定する出力タイミングに同期するように制御するよう
にされている。このような構成では、符号化装置側から
伝送される基準クロックに同期したシステムクロックに
より符号化データを復調する回路系を動作させなくと
も、上記基準クロックに同期した符号化データの復調出
力タイミングが得られることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していくこととする。本実施の形態としては、M
PEG方式によりエンコードされたビデオ信号をデコー
ドするデコーダを例に挙げることとする。また、本実施
の形態としては、このデコーダは、デジタル衛星放送受
信機に備えられているものとする。
【0023】<第1の実施の形態>先ず、第1の実施の
形態について説明する。図1は、本実施の形態としての
デジタル衛星放送受信機1の要部の構成を示している。
周知のように、デジタル衛星放送では、通信衛星又は放
送衛星からデジタル放送信号が出力されている。パラボ
ラアンテナ7では、この衛星からの放送信号を受信し、
内蔵のLNB(Low Noise Block Down Converter)によっ
て所定の高周波信号に変換して、デジタル衛星放送受信
機1に対して供給する。
【0024】デジタル衛星放送受信機1においては、パ
ラボラアンテナ7にて受信され、所定の周波数に変換さ
れた受信信号を、フロントエンド部2により入力する。
フロントエンド部2では、システムコントローラ6から
の伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、この設定
信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信し
て、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理等を施すこと
で、TS(Transport Stream)を得るようにされる。
【0025】このデジタル衛星放送の規格によるTS
は、周知のように、例えばMPEG2(Moving Picture
Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラ
ム(番組)のビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した
圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。上
記したビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮デ
ータは、ES(Elementary Stream)として多重化され
る。また、放送側が挿入する付加情報としては、PAT
(Program Association Table)、PMT(ProgramMap Tab
le)などのテーブルを格納するPSI(Program Specific
Information:番組特定情報)や、SI(Service Inform
ation:番組配列情報) などが挙げられる。また、画像が
表示された際の1フレーム分に相当するビデオ信号ごと
に付記され、その1フレーム分のビデオ信号を出力する
タイミングを提示するPTS(Presentation Time Stam
p)も付加されることとなる。そして、上記情報の多重
化は、TSを188バイトのトランスポートストリーム
・パケット(TSパケット)により形成するようにし
て、このTSパケットに対して、上記したES及び各種
付加情報を格納することにより行われる。フロントエン
ド部2にて得られたTSは、デスクランブラ3に対して
供給される。
【0026】また、フロントエンド部2では、TSから
PSI(Program Specific Information:番組特定情報)
のパケットを取得し、その選局情報を更新すると共に、
TSにおける各チャンネルのコンポーネントPID(Pro
gram ID)を得て、例えばシステムコントローラ6に伝送
する。システムコントローラ6では、取得したPIDを
受信信号処理に利用することになる。
【0027】デスクランブラ3では、予め用意されたデ
スクランブルキーデータをシステムコントローラ6から
受け取ると共に、システムコントローラ6によりPID
が設定される。そして、このデスクランブルキーデータ
とPIDとに基づいてデスクランブル処理を実行する。
また、確認のために述べておくと、デスクランブラ3か
ら出力されるTSとしては、複数のプログラムのESが
多重化されている可能性があり、また、PSIをはじめ
とする付加情報も除去されることなく多重化されている
ものである。
【0028】デマルチプレクサ4は、システムコントロ
ーラ6により設定されたフィルタ条件に従って、デスク
ランブラ3から供給されたTSから必要なTSパケット
を分離する。これにより、例えばデマルチプレクサ4に
おいては、目的とする1つのプログラムについてのTS
パケットとして、MPEG2方式により圧縮されたビデ
オ信号のTSパケットと、MPEG2方式により圧縮さ
れたオーディオデータのTSパケットを得ることにな
る。そして、このようにして得られた圧縮ビデオ信号と
圧縮オーディオデータをMPEGデコーダ5に対して出
力する。
【0029】なお、デマルチプレクサ4により分離され
た圧縮ビデオ/オーディオデータの個別パケットは、P
ES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式で
それぞれ、MPEGデコーダ5に入力されるようになっ
ている。また、上記したフィルタ条件の設定は、例えば
デマルチプレクサ4において、TSに含まれるPAT、
PMTなどを抽出して、システムコントローラ6に転送
するようにされる。そして、システムコントローラ6
が、転送されてきたPAT、PMTなどに記述されてい
る情報内容に基づいて、デマルチプレクサ4に対してフ
ィルタ条件を設定するようにされる。
【0030】MPEGデコーダ5においては、圧縮ビデ
オ信号をMPEG2フォーマットに従ってデコード(伸
長)処理を行うビデオデコーダと、圧縮オーディオデー
タについて、MPEG2フォーマットに従って、上記ビ
デオ信号出力に同期させるようにしてデコード処理を行
うオーディオデコーダとを備えている。そして、入力さ
れた圧縮ビデオ信号については、ビデオデコーダによっ
てデコード処理を施し、ビデオ信号として出力するよう
にされる。また、入力された圧縮オーディオデータにつ
いては、オーディオデコーダによってデコード処理を施
して、オーディオデータとして出力するようにされる。
そして、この場合には、デコードされたビデオ信号につ
いては、例えばNTSC方式などの所定のテレビジョン
方式に対応して適正に画像表示が行われるように所要の
信号処理を施して、アナログビデオ信号として出力させ
ることもできる。また、デコードされたオーディオデー
タについては、例えばD/A変換を行ってアナログオー
ディオ信号として出力させることもできる。
【0031】このように本実施の形態としてのデジタル
衛星放送受信機1においては、以上のような基本構成に
よって、パラボラアンテナ7により受信された放送信号
から、ビデオ信号、及びオーディオ信号を出力すること
ができるようにされている。
【0032】ところで、このデジタル衛星放送システム
において、MPEGエンコーダ(符号化装置)側におけ
るエンコードのためのシステムクロック周波数は、27
MHzとして規定されている。しかしながらこの周波数
は、例えば放送信号を送信する局ごと、または同局であ
っても中継が切り替わるごとに、MPEGエンコーダが
異なるために、約±10ppm程度の範囲で変化する。
そして、これに伴っては、この放送信号に重畳されるP
CRも変化する。
【0033】従来のデジタル衛星放送受信機において
は、図12により説明したように、例えば電圧可変型の
PLL回路を設けることで、MPEGエンコーダ側と一
致したシステムクロックを生成していた。そして、この
システムクロックに基づいて、エンコード処理を実行す
るようにされていた。これにより、例えば上記したよう
なシステムクロックの誤差は吸収されていたものであ
る。
【0034】しかしながら、上記のようなPLL回路は
一般的に高価であり、また、外付け部品が必要となるこ
とで1チップ化が困難であるため、MPEGデコーダを
製造するうえでコストの削減、及び装置の小型化等が妨
げられてきた。
【0035】そこで、本実施の形態としては、このよう
に高価な電圧可変型PLL回路を用いる方式に代え、固
定クロック発生器を用いてシステムクロックを得て、こ
の固定のシステムクロックによりビデオ信号のデコード
処理を実行させることとした。
【0036】ただし、上記もしたように、放送のエンコ
ーダ側(符号化装置側)のクロック周波数としては、厳
密に27MHzではなく、例えば前述もしたように±1
0ppm程度の誤差が存在していることになる。これに
対して、本実施の形態では、上記のようにして、固定ク
ロックに基づいてビデオ信号のデコード処理が実行され
る。これは即ち、本実施の形態においては、ビデオ信号
のデコードタイミングは、放出側の要求するクロック周
波数には同期していないことを意味する。実際において
は、クロック周波数27MHzに対して±10ppmの
誤差は非常に僅かなものであるため、比較的短時間で
は、エンコーダ側のクロックタイミングと、画像のデコ
ードタイミングとの間には、大きな誤差は生じない。し
かしながら、同期が取られていない以上、例えば1時間
以上程度の長時間で見ると、例えば1フレーム画像程度
にまで誤差が拡大することもある。従って、このような
誤差を調整する必要は生じてくる。
【0037】そこで、本実施の形態としては、このよう
に受信したエンコーダ側のクロック周波数と、デコーダ
側とのタイミングのずれにも対応して、画像出力タイミ
ングを適正なものに調整するようにも構成するものであ
る。以下、このための構成について説明していくことと
する。
【0038】上記のようなタイミング調整を実現可能と
する本実施の形態としてのMPEGデコーダ5は、図2
のブロック図に示すような構成とされる。図示するよう
に、第1の実施の形態としてのMPEGデコーダ5に
は、固定クロック発生器11、STC(System Time Cl
ock)カウンタ12、PTS復調部13、遅延メモリ1
4、デコーダ部15、及び出力タイミング調整部17が
形成されている。なお、この図においては主にビデオ信
号復調動作に関する要部のみを示しており、他の部位に
ついては省略しているものとする。
【0039】まず、この図において、固定クロック発生
器11は、例えば水晶発振子等を備え、所定の周波数に
固定されたクロックを発生する部位である。ここでのク
ロック周波数としては、デコーダ側のシステムクロック
周波数として規定される、27MHzであることとす
る。このように発生されたクロックは、図示するように
当該MPEGデコーダ5のシステムクロックとして所要
各部に供給される。後述するデコーダ部15は、このシ
ステムクロックに従ったタイミングでMPEG2方式に
より符号化変調されたビデオ信号を復調する。つまり本
実施の形態では、前述もしたように、PRCを利用して
システムクロックを生成するためのPLL回路を省略
し、代わりに固定クロック発生器11による固定周波数
のシステムクロックを得るようにしている。このため、
本実施の形態では、MPEGデコーダ5に対してPRC
が入力されていない。
【0040】STCカウンタ12は、図示するように固
定クロック発生器11により発生したシステムクロック
を入力し、これをカウントすることで、STCとしての
値を生成する。STCは、本来は、符号化データの復調
処理タイミングについての基準となる基準同期情報であ
り、エンコーダ側のシステムクロックに一致したタイミ
ングを有している。しかしながら、この場合のSTC
は、27MHzで固定のシステムクロックをカウントし
て生成されるのであるから、当該MPEGデコーダ5に
おける固定のシステムクロックに一致したタイミングを
有していることになる。これは即ち、固定のシステムク
ロックにより動作するデコーダ部15のデコード処理タ
イミングのみに対応した基準同期情報であることを意味
する。このSTCカウンタ12により生成されたSTC
の値は、図示するように出力タイミング調整部17に供
給される。
【0041】PTS復調部13では、図1で説明したデ
マルチプレクサ4から供給されるPTSを入力し、これ
を復調してPTSの値を取得するようにされる。PTS
は、前述もしたように、MPEGエンコーダによって発
生され、ストリームデータに対して多重される情報であ
る。そしてこのPTSは、再生出力のための時刻管理情
報ともいわれ、再生出力タイミングを指定する情報とし
て機能する。このPTSによって、例えばフレーム画像
ごと、若しくは符号化データのアクセスユニットごとの
再生出力タイミングが指定される。このPTSの値は、
出力タイミング調整部17に供給される。さらにこのP
TSの値は、STCカウンタ12のカウント値を初期化
する際の初期化値として、STCカウンタ12にも供給
される。
【0042】遅延メモリ14は、デマルチプレクサ4か
ら供給される符号化されたビデオ信号を入力し、これを
バッファリング(一時蓄積)するもので、後段のデコー
ダ部15におけるデコード処理時間を保証するために設
けられる。そして、このように蓄積されたビデオ信号
は、デコーダ部15に供給される。
【0043】デコーダ部15は、固定クロック発生器1
1により発生された固定周波数のシステムクロックに従
って、遅延メモリ14から読み出されたビデオ信号を入
力して復調処理を施す。そして、復調して得られた時系
列データとしてのビデオ信号を、ビデオ出力として再生
出力するようにされる。また、このデコーダ部15は、
次に説明する出力タイミング調整部17から供給される
Repeat指示信号、及びSkip指示信号に応じて
デコード出力すべきビデオ信号の出力タイミングを調整
するのであるが、これについては後述する。
【0044】出力タイミング調整部17は、STCカウ
ンタ12から供給されるカウント値と、PTS復調部1
3から供給されるPTSの値を比較し、これらの値の誤
差を検出する。そして、この検出結果に基づいて、上記
Repeat指示信号、Skip指示信号を出力するよ
うにされる。これにより、後述するようにして、ビデオ
信号の出力タイミングが調整され、結果的に、エンコー
ダ側が指定するビデオ信号の出力タイミングとの同期が
得られるようにする。
【0045】上記のような動作を実現可能とするため
の、出力タイミング調整部17の内部構成は図3に示す
ようになる。図示するように、この出力タイミング調整
部17には、誤差検出部31、Repeat閾値32、
Skip閾値33、コンパレータ34、及びコンパレー
タ35が形成される。まず、誤差検出部31は、供給さ
れるPTSの値とSTCカウンタ12によるカウント値
の誤差を検出する。この検出方法としては、例えばPT
Sの値からSTCカウント値を減算し、その値を求める
ようにする。そして、このPTSの値からSTCカウン
ト値を差し引いた値(「PTS−STC」の値)はコン
パレータ34、及びコンパレータ35に供給される。
【0046】コンパレータ34は、このように供給され
る「PTS−STC」の値と、Repeat閾値32か
ら供給されるRepeat閾値とを比較する。ここで、
Repeat閾値32としては負の数による値が設定さ
れる。例えば、後述するようにして、1フレーム分のタ
イミングのずれ量を基準に出力タイミングの調整を行う
とした場合には、例えば−30ms程度の時間幅に対応
するRepeat閾値を設定する。そして、このコンパ
レータ34は、Repeat閾値よりも「PTS−ST
C」の値の方が小さくなったときに、Repeat指示
信号をデコーダ部15に供給するようにされる。すなわ
ち、例えば、Repeat閾値32が−30msである
として、「PTS−STC」の値が−30msよりも小
さい数となった場合(絶対値としては30msecより
も大きい数となった場合)にRepeat指示信号を出
力する。
【0047】コンパレータ35は、誤差検出部31から
供給される「PTS−STC」の値と、Skip閾値3
3から供給されるSkip閾値とを比較する。この場
合、Skip閾値としては、正の数による閾値が設定さ
れる。1フレーム分のタイミングのずれ量を基準に出力
タイミングの調整を行うとした場合には、例えば1フレ
ーム周期に対応する+30ms程度に対応する正の数が
設定されるものである。そして、このSkip閾値より
も「PTS−STC」の値の方が大きくなるのに応じ、
図示するようにSkip指示信号をデコーダ部15に対
して供給する。
【0048】ここで、Repeat指示信号が出力され
る場合とは、PTSのほうがSTCに対してRepea
t閾値分小さくなった場合である。これまでの説明から
理解されるように、PTSは、エンコーダ側が指定する
デコーダの再生出力タイミングを指定する情報としてみ
なすことができる。これに対して、本実施の形態のST
Cは、固定周波数のシステムクロックによりデコード処
理を実行しているデコーダ部15における、実際の再生
出力タイミングを示していることになる。従って、PT
SのほうがSTCに対してRepeat閾値分小さくな
ってRepeat指示信号が出力されたということは、
固定のシステムクロックによりデコーダ部15によりデ
コード処理されたビデオ信号の再生出力タイミングが、
エンコーダ側のシステムクロックにより指定される再生
出力タイミングに対して、Repeat閾値に対応する
時間分進んでいることを意味する。これに対して、Sk
ip指示信号が出力される場合とは、PTSのほうがS
TCに対してSkip閾値分大きくなった場合であるか
ら、デコーダ部15によりデコード処理されたビデオ信
号の出力タイミングが、エンコーダ側が指定する再生出
力タイミングに対して、Skip閾値に対応する時間分
遅れていることを意味する。
【0049】このように構成される本実施の形態のMP
EGデコーダ5においては、例えば以下のような動作が
得られることとなる。前述もしたように、本実施の形態
では、エンコーダ側のクロック周波数に対してデコーダ
部15によるデコードタイミングが同期していない。こ
のために、デコード処理が実行されていくのに従い、時
間経過に応じて、放送信号に重畳されているPTSの値
と、STCカウンタ11によりカウントされるSTCカ
ウント値とのずれが大きくなってくる可能性がある。そ
してここで、上記したずれが、出力タイミング調整部1
7によって検出され、Repeat閾値、あるいはSk
ip閾値を越えたとする。これに応じて、ビデオ信号出
力の調整を行うためのRepeat指示信号、あるいは
Skip指示信号がデコーダ部15に供給されることと
なる。
【0050】ここで、先に説明したように、デコーダ部
15は、これらRepeat指示信号、及びSkip指
示信号に基づいてビデオ信号再生出力のタイミングの調
整を行うのであるが、このようなデコーダ部15の再生
出力タイミング調整動作として、本実施の形態では、2
例を挙げることとする。まず、第1例として、出力する
ビデオ信号について、フレーム画像単位により調整する
ものである。この場合には、1フレーム分に相当するビ
デオ信号の再生出力を繰り返す(リピートする)、若し
くは、1フレーム分に相当するビデオ信号の再生出力さ
せずに次のフレームを再生出力する(スキップする)よ
うにされる。また、第2例として、上記のようなビデオ
信号再生出力のリピート/スキップを1フレーム画像内
における水平ライン単位で行うものである。
【0051】まず、第1例としての、Repeat/S
kip指示信号に基づいたデコーダ部15の出力タイミ
ング調整動作について、図4を用いて説明する。図4
(a)は、エンコーダ側のシステムクロックに従ったタ
イミングでのビデオ信号の再生出力が行われたと仮定し
た場合の、デコード処理後のビデオ信号についての再生
出力タイミングを模式的に示している。つまり、本来
は、このタイミングにより、デコーダ部15によりデコ
ード処理が実行されるべきものである。
【0052】これに対して、図4(b)は、デコーダ部
15によるデコード処理後のビデオ信号の再生出力タイ
ミングとして、エンコーダ側のシステムクロックにより
指定されるタイミングよりも進んでいる状態を示してい
る。また、この進んだ状態として、ほぼ1フレーム分進
んでいるとされる状態が示されている。また、図4
(c)は、デコーダ部15によるデコード処理後のビデ
オ信号の再生出力タイミングとして、エンコーダ側のシ
ステムクロックに従ったタイミングよりも、ほぼ1フレ
ーム分遅れている状態を示している。なお、図示するそ
れぞれの四角形の枠は、1フレーム分の表示画像を表す
ものであり、枠内に示される数は、便宜的にフィールド
画像の出力順を示しているものである。
【0053】例えば、デコーダ部15によるデコード処
理タイミングが、図4(a)に示す適正タイミングに対
して、図4(b)に示すように進んでいる場合は、再生
出力タイミングは徐々に図4(a)のタイミングを追い
越していき、遂には、例えばおよそフレーム「5」が再
生出力されるべきタイミングに、フレーム「6」が再生
出力されるような状態となる。つまり、システムクロッ
クに基づくビデオ信号の再生出力タイミングよりも、お
よそ1フレーム分進んだ状態となる。
【0054】この場合、図3の出力タイミング調整部1
7においては、誤差検出部31で算出された「PTS−
STC」の値が、コンパレータ34によりRepeat
閾値(=約−30ms)よりも小さいと判別され、デコ
ーダ部15にはRepeat指示信号が供給されること
となる。そして、デコーダ部15においては、このよう
に供給されたRepeat指示信号に基づき、再生出力
すべき1フレーム分のビデオ信号をリピート出力(繰り
返して再生出力)するようにされる。すなわち、図4
(b)に示すようにフレーム「6」をリピート出力する
ようにされ、これにより、結果的にフレーム「6」を表
示すべき適正なタイミングでフレーム「6」を表示させ
ることが可能となる。
【0055】また、デコーダ部15によるデコード処理
タイミングが、図4(a)に示す適正タイミングに対し
て遅れている場合には、図4(c)に示すようにして、
再生出力タイミングは徐々に図4(a)のタイミングに
対して遅れをとり、遂には、例えばおよそフレーム
「5」が再生出力されるべきタイミングに、フレーム
「4」が再生出力される状態が得られることになる。つ
まり、エンコーダ側のシステムクロックに基づく再生出
力タイミングよりも、およそ1フレーム分遅れた状態が
得られることになる。
【0056】この場合、出力タイミング調整部17にお
いては、誤差検出部31で算出された「PTS−ST
C」の値が、コンパレータ35によりSkip閾値(=
約+30ms)よりも大きいと判別され、デコーダ部1
5にはSkip指示信号が供給される。そして、デコー
ダ部15においては、これに応じて再生出力する1フレ
ーム分のビデオ信号をスキップ出力させる。すなわち、
図4(c)に示すようにフレーム「5」をスキップする
ようにされ、これにより、およそフレーム「6」を表示
すべきタイミングでフレーム「6」を表示させることが
可能となる。
【0057】このように、システムクロックと、供給さ
れるPTSの値とがずれた場合において、所定フレーム
を表示させるべきタイミングを途中であわせるようにし
ていくことで、結果的にデコーダ部15によりデコード
出力されるビデオ信号を適正なタイミングで表示させて
いくことが可能となる。
【0058】なお、図4においては、説明を分かりやす
いものとするために、図4(a)に示す適正タイミング
に対して、図4(b)(c)に示すタイミングが、フレ
ーム周期で相応のずれを生じている状態となっている。
しかしながら、前述もしたように、実際におけるエンコ
ーダ側のシステムクロック周波数の誤差は、27MHz
に対して±10ppm程度の誤差である。このため、図
4にて説明したような1フレーム分の誤差が生じるの
は、例えば1時間に1回程度である。従って、図4によ
り説明したようなフレーム画像単位でのリピート出力、
又はスキップ出力を実行する機会も、1時間に1回程度
となる。つまり、表示画像が頻繁にフレーム単位でリピ
ート/スキップ出力されることにはならないため、表示
出力される画像としては、特に品質が落ちるようなこと
にはならないものである。
【0059】続いて、第2例としてのデコーダ部15の
再生出力タイミング調整動作について、図5を用いて説
明する。図5(a)(b)(c)は、それぞれ1フレー
ム分の画像を、水平ラインの集合としての形態により示
している。なお、この出力タイミング調整動作を行うの
にあたっては、Repeat閾値32、Skip閾値3
3として、必ずしも、1フレーム分の時間に相当する閾
値が設定される必要はないが、ここでは、先の場合と同
様に、1フレーム分の時間に相当する閾値が設定されて
いることを前提とする。
【0060】ここで、例えば、エンコーダ側のシステム
クロックに基づくタイミングと、デコーダ部15による
デコード処理タイミングのずれ量として、「PTS−S
TC」の値がRepeat閾値32とSkip閾値33
の範囲内であるとする。このような状態では、ほぼ正規
の再生出力タイミングが得られているものとみなされ
る。そして、この状態においては、図5(a)に示すよ
うにして、デコーダ部15によりデコード出力されるフ
レーム画像を形成する水平ラインを過不足無く再生出力
するようにされる。
【0061】これに対して、エンコーダ側のシステムク
ロックに基づくタイミングと、デコーダ部15によるデ
コード処理タイミングのずれ量として、デコーダ部15
によるデコード処理タイミングが、許容範囲を越えて進
んだ状態になったとする。つまり、エンコーダ側のシス
テムクロックに基づくタイミングに対して、デコーダ部
15によるデコード処理タイミングが、ほぼ1フレーム
に相当する時間進んだ状態である。この場合、図3の出
力タイミング調整部17においては、誤差検出部31で
算出された「PTS−STC」の値が、Repeat閾
値よりも小さくなるので、コンパレータ34からデコー
ダ部15にはRepeat指示信号が供給されることに
なる。
【0062】そして、この場合のデコーダ部15におい
ては、Repeat指示信号が出力されたタイミングか
ら、再生出力すべき1フレーム画像分のビデオ信号につ
いて、1水平ラインを追加するようにして形成する。す
なわち、図示するように、例えば通常の表示画像に対応
するビデオ信号における最終ラインに対して、水平ライ
ンAを1本余分に挿入する(リピートする)ものであ
る。そして、このようにして水平ラインAが追加された
フレーム画像としてのビデオ信号の出力を継続させるよ
うにする。これにより、デコーダ部15からのビデオ信
号出力タイミングは徐々に遅れていくことになり、或る
時点で適正タイミングに合わせることができることとな
る。そして、適正なデコーダ部15による出力タイミン
グが得られたら、また図5(a)に示すようにして通常
のビデオ信号を出力するようにされる。
【0063】なお、上述のようにしてデコーダ部15に
より追加されるライン単位のビデオ信号としては、実際
の画像としてのラインデータとされても、あるいはダミ
ーのラインデータとされても構わないものである。
【0064】一方、エンコーダ側のシステムクロックに
基づくタイミングと、デコーダ部15によるデコード処
理タイミングのずれ量として、デコーダ部15によるデ
コード処理タイミングが、許容範囲を越えてほぼ1フレ
ーム分遅れた状態になったとする。この場合には、誤差
検出部31による「PTS−STC」の値がSkip閾
値を越えることになるので、コンパレータ35からデコ
ーダ部15に対しては、Skip指示信号が供給され
る。
【0065】このようにしてSkip指示信号が得られ
た場合、デコーダ部15は、デコードして再生出力すべ
き1フレーム分のビデオ信号において、図5(c)にお
いて破線で示すようにして、1本の最終水平ラインを省
く(スキップする)ようにされる。そしてこの場合に
も、上記のようにして最終水平ラインが削除されたフレ
ーム画像としてのビデオ信号の再生出力を継続させ、デ
コーダ部15からのビデオ信号出力タイミングが徐々に
進むようにする。そして、或る時点で適正タイミングに
まで追いついたとされると、図5(a)に示す通常のビ
デオ信号の再生出力に戻すようにされる。
【0066】例えば先の第1例のように、フレーム画像
単位でのリピート/スキップを行う場合には、たとえこ
の動作が頻繁に行われないとしても、フレーム画像が重
複したり落ちたりすることになるので、特に動きの早い
映像が表示されている状態では、不自然になる可能性が
ある。これに対して、上記第2例のようにして、ビデオ
信号の水平ラインをリピート/スキップするのにあた
り、その最終ラインをリピート/スキップする構成であ
れば、このリピート/スキップされる水平ラインは、例
えば表示画像としてはオーバースキャンされる領域であ
るために、視覚的に画像が乱れるようなことにはならな
い。
【0067】<第2の実施の形態>上述した第1の実施
の形態としてのMPEGデコーダ5は、システムクロッ
クに対する画像出力タイミングのずれを、受信された放
送信号に重畳されるPTSの値とSTCカウント値を比
較することで検出するように構成されるものである。こ
れに対して第2の実施の形態は、この検出方法に代え、
システムクロックに対する画像出力タイミングのずれ
を、遅延メモリ14にバッファリングされている符号の
量に基づいて検出するようにするものである。
【0068】図6は、このような第2の実施の形態とし
ての検出方法を概念的に説明する図である。この図にお
いては、遅延メモリ14に対するデータ書込/読出を概
念的に示すものとして、デマルチプレクサ4から順次供
給される符号(ビデオ信号)が上方から書き込まれてバ
ッファリング(一時蓄積)されるとともに、バッファリ
ングされた符号が下方から読み出されてデコーダ部15
に出力される様子が示されている。
【0069】ここで、例えば、この遅延メモリ14にバ
ッファリングされている符号量が減少している状態にな
ったとする。この場合は、この遅延メモリ14に対する
符号の供給タイミングよりも、デコーダ部15へ出力さ
れるタイミングの方が進んでいる状態である。このこと
から、デコーダ部15では適正なタイミングよりも進ん
だタイミングによるビデオ信号出力が行われていること
になる。また、これとは逆に、遅延メモリ14にバッフ
ァリングされている符号量が増加している状態にある場
合は、デコーダ部15によるビデオ信号出力のタイミン
グが遅れている状態であることになる。
【0070】従って、このように遅延メモリ14にバッ
ファリングされている符号量の増加、減少を監視するこ
とによっても、デコーダ部15のビデオ信号の再生出力
タイミングが、エンコーダ側が指定する再生出力タイミ
ングに対して、進んでいるか、遅れているかの検出を行
うことが可能となる。
【0071】そこで、第2の実施の形態としては、図示
するようにこの符号量に関して「Near Full」
及び「Near Empty」の2つの閾値を設けるよ
うにし、デコーダ部15によるビデオ信号の再生出力が
適正なタイミングで行われているか否かの検出を行うよ
うにしたものである。すなわち、符号量が「Near
Empty」閾値を下回ればデコーダ部15のビデオ信
号出力のタイミングが、許容範囲を越えて進んでいると
みなすものである。また、「Near Full」閾値
を越えたのであれば、ビデオ信号の再生出力タイミング
が、許容範囲を越えて遅れているとみなすようにするも
のである。
【0072】そして、そのうえで、遅延メモリ14にバ
ッファリングされている符号の量が、「Near Em
pty」を下回った場合は、デコーダ部15に対してR
epeat指示信号を供給するようにし、「Near
Full」を越えた場合はSkip指示信号を供給する
ようにする。これにより、第1の実施の形態と同様、ビ
デオ信号の再生出力タイミングを適正なタイミングに合
わせる動作を実現することが可能となる。
【0073】このための第2の実施の形態としてのMP
EGデコーダ5内部の構成を図8に示す。なお、この図
において、既に第1の実施の形態で説明した部分につい
ては同一の符号を付して説明を省略する。また、この図
に示されるPTS復調部13にて復調されたPTSは、
この第2の実施の形態においては、再生出力タイミング
の調整に関しては利用されない。但し、ここでは図示し
ていない、デコードされたビデオ信号とオーディオ信号
についての、画像/音声同期制御に用いられる。PTS
が画像/音声同期制御に用いられるのは、先の第1の実
施の形態についても同様である。
【0074】まず、この図8に示す第2の実施の形態と
してのMPEGデコーダ5において、遅延メモリ14の
構成としては、実際には図7に示すようなリングバッフ
ァとしての動作を実行するようになっている。リングバ
ッファとは、周知のようにして、書き込みポインタ「W
rite Pointer」(WP)が、同じメモリ領
域のアドレスを巡回するようにしてアドレス指定を行っ
てデータの書き込みを行っていくようにされる。なお、
既に書き込みを行った領域に対して書き込みを行うべき
時には、上書きをするようにして書き込みポインタWP
をシフトさせていくことになる。これと共に、書き込み
ポインタWPに追随するようにして、読出ポインタ「R
ead Pointer」(RP)をシフトさせなが
ら、書き込みが行われたデータの読出を行っていくもの
である。従って、この遅延メモリ14にバッファリング
されている符号量を、「Near Full」閾値と比
較し、また、「Near Empty」閾値と比較する
ためには、実際においては、書き込みポインタWPの値
に対する読出ポインタRPのアドレス差(WP−RP)
の値に基づけばよいことになる。つまり、「Near
Full」閾値に対応するアドレス差(WP−RP)の
値に応じたSkip閾値を設定し、「Near Emp
ty」閾値に対応するアドレス差(WP−RP)の値に
応じたRepeat閾値を設定するようにされる。その
うえで、現在のアドレス差(WP−RP)と、上記Sk
ip閾値及びRepeat閾値とを比較するようにされ
る。このような処理は、次に説明する符号量検出部20
にて実行される。
【0075】そして、この第2の実施の形態としてのM
PEGデコーダ5においては、図8に示すように符号量
検出部20が設けられる。この符号量検出部20の内部
構成は図9に示すようになる。
【0076】この図9に示すように、符号量検出部20
は、減算器41、Repeat閾値42、Skip閾値
43、コンパレータ44、及びコンパレータ45を備え
る。まず、減算器41には、図示するように遅延メモリ
14から供給される書き込みアドレスWPの値、及び読
出アドレスRPの値が入力される。そして、減算器41
は、このアドレスWPの値から読出アドレスRPの値を
減算し、このアドレス差の値「WP−RP」をコンパレ
ータ44、及びコンパレータ45に供給する。
【0077】コンパレータ44は、このように供給され
る「WP−RP」の値と、Repeat閾値42より供
給されるRepeat閾値とを比較し、「WP−RP」
の値の方がRepeat閾値を越えた状態となると、R
epeat指示信号をデコーダ部15に供給する。コン
パレータ45は、減算器41から供給される「WP−R
P」の値と、Skip閾値43から供給されるSkip
閾値とを比較し、「WP−RP」の値がSkip閾値以
下になるのに応じてSkip指示信号をデコーダ部15
に供給する。
【0078】そして、この第2の実施の形態におけるR
epeat/Skip指示信号に基づいたデコーダ部1
5の出力タイミング調整動作としては、第1の実施の形
態の場合と同等の動作が得られるものとする。すなわ
ち、1フレーム単位によるリピート/スキップ出力(第
1例)、又は、1水平ラインのリピート/スキップ出力
(第2例)による調整が行われるものである。なお、こ
の場合、Repeat/Skip指示信号に基づいたデ
コーダ部15の出力タイミング調整が、先の第1の実施
の形態と同様とされるのであれば、Repeat閾値と
しては、1フレーム分のデコード処理の進みに応じて、
遅延メモリ14に蓄積される符号量に基づいて決定すれ
ばよい。また、Skip閾値としては、1フレーム分の
デコード処理の遅れに応じて、遅延メモリ14に蓄積さ
れる符号量に基づいて決定すればよい。
【0079】これまでの説明から理解されるように、上
記各実施の形態においては、固定クロック発生器11を
設け、固定の周波数によるシステムクロックを生成する
ようにしている。デコーダ部15のデコード処理は、こ
の固定クロックに従ったタイミングで実行するようにさ
れる。そして、このように構成した上で、第1の実施の
形態では、出力タイミング調整部17を設けてPTSの
値とSTCカウント値を比較することにより、ビデオ信
号出力タイミングが適正であるか否かの検出を行うよう
にしている。また、第2の実施の形態では、符号量検出
部20を設けて遅延メモリ14にバッファリングされて
いる符号量を検出することにより、デコーダ部15にお
けるビデオ信号の再生出力タイミングが適正であるか否
かの検出を行うようにしている。
【0080】さらに、これら出力タイミング調整部1
7、または、符号量検出部20においては、この検出に
基づき、再生出力タイミングが所定値よりも進んでいる
と判別した場合はRepeat指示信号を、遅れている
と判別した場合はSkip指示信号をデコーダ部15に
供給するようにし、デコーダ部15によるビデオ信号の
再生出力タイミングを調整するようにしている。
【0081】このように、各実施の形態では、デコーダ
部15におけるビデオ信号の再生出力タイミングについ
て、許容範囲外とされるずれが生じた場合は、その都度
これを調整する動作が得られることとなる。この結果、
各実施の形態のMPEGデコーダ5としても、従来、放
送信号に重畳される基準クロック(PCR)を再生する
ために必要とされていたPLL回路を省略することが可
能となる。
【0082】<変形例:ソフトウエア処理による構成>
ところで、上記各実施の形態としての説明においては、
出力タイミング調整部17、及び符号量検出部20動作
をハードウエア構成により実現したものものとしてい
る。しかしながら、これら出力タイミング調整部17、
及び符号量検出部20の動作については、ソフトウエア
処理により実現することも可能であり、実際において
も、出力タイミング調整部17、及び符号量検出部20
の動作をソフトウエア処理により構成する機会は少なく
ない。そこで、続いては、出力タイミング調整部17、
及び符号量検出部20としての動作をソフトウエア処理
により実現する場合について説明しておくこととする。
【0083】このようにして、出力タイミング調整部1
7及び符号量検出部20の動作をソフトウエア処理によ
り構成する場合、本実施の形態では、コントローラ6に
より、図10及び図11に示す処理動作を実行させるよ
うにする。
【0084】まず、第1の実施の形態における出力タイ
ミング調整部17の動作に相当するコントローラ6の処
理動作としては、図10に示すようになる。なお、この
図におけるコントローラ6の処理動作を実現するにあた
っては、図2に示すSTCカウンタ12のSTCカウン
ト値、及びPTS復調部13により復調されたPTSの
値がコントローラ6に供給されるように構成されるとと
もに、当該ソフトウエアにより、Repeat閾値、及
びSkip閾値が設定されていることが前提となる。
【0085】まず、図示するステップS101におい
て、コントローラ6はSTCカウンタ12、及びPTS
復調部13から供給されたSTCカウント値、及びPT
Sの値を認識する。そして、続くステップS102にお
いて、この認識に基づき、「PTS−STC」の値を求
め、この値がRepeat閾値よりも小さいか否かの判
別を行う。
【0086】このステップS102において、「PTS
−STC」の値がRepeat閾値よりも小さいと判別
した場合は、図示するようにステップS104に進み、
デコーダ部15に対してRepeat指示信号を供給す
る。そして、この処理を実行すると、例えば一旦メイン
のルーチンに戻り、この図に示す処理動作をステップS
101から繰り返すようにされる。また、ステップS1
02において、「PTS−STC」の値がRepeat
閾値よりも大きいと判別した場合は、ステップS103
に進む。
【0087】ステップS103においては、この「PT
S−STC」の値とSkip閾値を比較し、「PTS−
STC」の値がSkip閾値よりも大きいか否かの判別
を行う。「PTS−STC」の値の方が大きいと判別し
た場合はステップS105に進み、デコーダ部15に対
してSkip指示信号を供給する動作を実行し、この図
に示す処理動作をステップS101から繰り返すまた、
ステップS103において、「PTS−STC」の値が
Skip閾値よりも小さいと判別した場合は、この図に
示す処理動作をステップS101から繰り返す。
【0088】また、第2の実施の形態における符号量検
出部20に相当するコントローラ6の処理動作として
は、図11に示すようになる。なお、この場合も、この
コントローラ6にはRepeat閾値、及びSkip閾
値が設定されているものとする。また、この場合、コン
トローラ6には、遅延メモリ14において生成されるW
P、及びRPの値が供給されるように構成されているも
のとする。
【0089】まず、図示するように、この場合のコント
ローラ6の処理動作としては、ステップS201におい
て、現在の書き込みアドレスWPと読出アドレスRPと
の値を認識するようにされる。そして、ステップS20
2においては、上記ステップS201により認識した書
き込みアドレスWPと読出アドレスRPの値に基づい
て、アドレス差の値「WP−RP」を求めたうえで、こ
のアドレス差の値「WP−RP」がRepeat閾値よ
りも小さいか否かについて判別する。そして、肯定結果
の判別結果が得られた場合には、デコーダ部15による
ビデオ信号の再生出力タイミングが、エンコーダ側の指
定するタイミングよりも進んでいることになるので、ス
テップS204としての処理により、デコーダ部15に
対してRepeat指示信号を出力する。また、これに
対して、ステップS203において、アドレス差の値
「WP−RP」がSkip閾値よりも大きいと判別され
た場合には、デコーダ部15によるビデオ信号の再生出
力タイミングが遅れていることになるので、ステップS
205においてSkip指示信号を出力するようにされ
る。このようにして、先に説明した符号量検出部20と
同様の動作を得るようにするものである。
【0090】なお、各実施の形態では、MPEGデコー
ダ5が内蔵される機器の例として、デジタル衛星放送受
信機1を挙げたが、本発明としては、勿論これに限定さ
れるものではない。例えばMPEG方式により符号化さ
れたデータが記録されるメディアを再生する再生機器な
ど、他の機器に内蔵されても構わないものである。ま
た、本発明が適用可能な符号化方式は、MPEG2方式
のみに限定されるものではなく、他の符号化方式とされ
ても構わない。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明は、固定の周波数に
よるシステムクロックを生成するようにし、このシステ
ムクロックに従って、時系列データを符号化した符号化
データのデコード処理が実行されるようにしている。そ
のうえで、システムクロックに基づいて生成されたST
C(基準同期情報)と、符号化装置側から伝送されて時
系列データの再生出力タイミングを指定するPTS(出
力時刻管理情報)とに基づいて、復調される時系列デー
タの再生出力タイミングが、PTSの指定する再生出力
タイミングに同期するようにしている。または、遅延メ
モリに一時蓄積されるデコード処理前の符号化データの
蓄積量に基づいて、復調される時系列データの再生出力
タイミングが、PTSの指定する再生出力タイミングに
同期するようにしている。これにより、本発明によって
は、符号化装置側から符号化データと共に伝送されるP
CRに同期したシステムクロックを生成しなくとも、符
号化装置側が指定する再生出力タイミングと、実際の再
生出力タイミングとの同期を図ることが可能になる。こ
れは即ち、PCRに同期したシステムクロックを生成す
るためのPLL回路が不要となることであり、装置の製
造コスト削減、及び装置の小型化が図られるようにな
る。特に、電圧可変型のPLL回路を用いた場合と比較
すると、この電圧可変型のPLL回路は外付け部品が必
要となることで1チップ化ができないでいたために、本
発明によるコスト削減及び小型化のメリットは大きなも
のとなる。
【0092】また、PLL回路が不要となることは、従
来ではシステムクロック生成のために必要とされていた
基準クロック(PCR)は不要となることになる。これ
により、例えば放送信号に重畳されるPCRの連続性が
保障されていない等、非標準なMPEGストリームが入
力されたとしても、従来のようにPLL回路が誤動作し
てシステムクロックの周波数が大きく外れるような不都
合も解消されることとなる。
【0093】また、従来では、PTSがSTCと一致す
るようにしてフレーム画像の表示タイミングを制御して
いたために、PTSの連続性が保障されない場合は、原
理的に出力画像の欠落や重複が生じてしまう可能性があ
った。例えば、このような現象が頻繁に起これば表示さ
れる画像が不自然なものとなってしまうことになる。こ
れに対して本発明では、デコード処理は、固定周波数に
よるクロックに従ってのみ行われるので、上記のように
して、PTSとSTCとの一致によりフレーム画像を出
力させる同期制御は行わないことになる。これにより、
例えばPTSの不連続性などの障害に起因する出力画像
の欠落や重複は生じないことになり、表示される画像の
品質が低下することを防止できることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態としてのデータ処理
装置(MPEGデコーダ)が内蔵される、デジタル衛星
放送受信機の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態としてのデータ処理
装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】データ処理装置に備えられる出力タイミング調
整部の内部構成を示すブロック図である。
【図4】出力タイミング調整部の制御に基づく、ビデオ
信号出力のタイミング調整(第1例)を説明する図であ
る。
【図5】出力タイミング調整部の制御に基づく、ビデオ
信号出力のタイミング調整(第2例)を説明する図であ
る。
【図6】第2の実施の形態としてのデータ処理装置にお
ける符号量検出方法を概念的に説明する図である。
【図7】リングバッファの概念図である。
【図8】第2の実施の形態としてのデータ処理装置の内
部構成を示すブロック図である。
【図9】符号量検出部の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図10】図3に示す出力タイミング調整部の動作をソ
フトウエアにより実現する際の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】図9に示す符号量検出部の動作をソフトウエ
アにより実現する際の処理動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】従来におけるデータ処理装置内部の要部の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル衛星放送受信機、2 フロントエンド部、
3 デスクランブラ、4 デマルチプレクサ、5 MP
EGデコーダ、6 システムコントローラ、11 固定
クロック発生器、12 STCカウンタ、13 PTS
復調部、14遅延メモリ、15 デコーダ部、17 出
力タイミング調整部、20 符号量検出部、31 誤差
検出部、41 減算器、32、42 Repeat閾
値、33、43 Skip閾値、34、35、44、4
5 コンパレータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA28 BA14 BA25 BA27 CA02 DA01 DA04 5C059 KK06 KK34 KK35 LB07 LB12 LB15 MA00 PP04 RB02 RB09 RC04 RE01 SS02 TA07 TA08 TC15 TC20 TC41 TD07 TD11 UA05 UA09 UA32 5K047 AA11 CC08 DD02 GG02 GG06 GG52 MM12 MM24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定の周波数によるシステムクロックを
    生成するクロック生成手段と、 上記システムクロックにより動作し、時系列データを符
    号化装置により符号化した符号化データを復調して再生
    出力するデータ復調手段と、 上記クロック生成手段により生成されるシステムクロッ
    クに基づいて、符号化データの復調に利用可能な基準同
    期情報を生成する基準同期情報生成手段と、 上記符号化データと共に伝送され、上記データ復調手段
    による再生出力タイミングを指定する出力時刻管理情報
    を復調する時刻管理情報復調手段と、 上記基準同期情報と、上記出力時刻管理情報とに基づい
    て、上記データ復調手段により復調して得られる時系列
    データの再生出力タイミングが、上記出力時刻管理情報
    が指定する再生出力タイミングに同期するように同期制
    御を行う制御手段と、 を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 固定の周波数によるシステムクロックを
    生成するクロック生成手段と、 時系列データを符号化装置により符号化した符号化デー
    タを一時蓄積することのできるデータ蓄積手段と、 上記システムクロックにより動作し、上記データ蓄積手
    段から読み出された符号化データを時系列データとして
    復調して、再生出力するためのデータ復調手段と、 上記データ蓄積手段により蓄積されている時系列データ
    の蓄積量に基づいて、上記データ復調手段により復調し
    て得られる時系列データの再生出力タイミングが、上記
    符号化装置側において指定する再生出力タイミングに同
    期するように同期制御を行う制御手段と、 を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記時系列データはビデオ信号とされ、 上記制御手段は、 上記データ復調手段により、上記ビデオ信号をフレーム
    単位で繰り返し再生出力させる、又はフレーム単位でス
    キップが行われるようにして再生出力させることで、同
    期制御を行うように構成される、 ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のデ
    ータ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記時系列データはビデオ信号とされ、 上記制御手段は、 上記データ復調手段により、上記ビデオ信号を水平ライ
    ン単位で繰り返し再生出力させる、又は水平ライン単位
    でスキップが行われるようにして再生出力させること
    で、同期制御を行うように構成される、 ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のデ
    ータ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、 オーバースキャン領域内で走査される水平ラインについ
    て、上記データ復調手段により繰り返し再生出力させ
    る、又はスキップが行われるようにして再生出力させる
    ように構成されている、 ことを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 固定の周波数によるシステムクロックを
    生成するクロック生成処理と、 上記システムクロックに従った処理タイミングにより、
    時系列データを符号化装置により符号化した符号化デー
    タを復調して再生出力するデータ復調処理と、 上記クロック生成処理により生成されるシステムクロッ
    クに基づいて、符号化データの復調に利用可能な基準同
    期情報を生成する基準同期情報生成処理と、 上記符号化データと共に伝送され、上記データ復調処理
    による再生出力タイミングを指定する出力時刻管理情報
    を復調する時刻管理情報復調処理と、 上記基準同期情報と、上記出力時刻管理情報とに基づい
    て、上記データ復調処理により復調して得られる時系列
    データの再生出力タイミングが、上記出力時刻管理情報
    が指定する再生出力タイミングに同期するように同期制
    御を行う制御処理と、 を実行することを特徴とするデータ処理方法。
  7. 【請求項7】 固定の周波数によるシステムクロックを
    生成するクロック生成処理と、 時系列データを符号化装置により符号化した符号化デー
    タをメモリ領域に対して一時蓄積させるデータ蓄積処理
    と、 上記システムクロックに従った処理タイミングにより、
    上記メモリ領域から読み出された符号化データを時系列
    データとして復調して、再生出力するためのデータ復調
    処理と、 上記データ蓄積処理により蓄積されている時系列データ
    の蓄積量に基づいて、上記データ復調処理により復調し
    て得られる時系列データの再生出力タイミングが、上記
    符号化装置側が指定する再生出力タイミングに同期する
    ように同期制御を行う制御処理と、 を実行することを特徴とするデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 上記時系列データはビデオ信号とされ、 上記制御処理は、 上記データ復調処理により、上記ビデオ信号をフレーム
    単位で繰り返し再生出力させる、又はフレーム単位でス
    キップが行われるようにして再生出力させることで、同
    期制御を行うように構成される ことを特徴とする請求
    項6、または請求項7に記載のデータ処理方法。
  9. 【請求項9】 上記時系列データはビデオ信号とされ、 上記制御処理は、 上記データ復調処理により、上記ビデオ信号を水平ライ
    ン単位で繰り返し再生出力させる、又は水平ライン単位
    でスキップが行われるようにして再生出力させること
    で、同期制御を行うように構成される、 ことを特徴とする請求項6、または請求項7に記載のデ
    ータ処理方法。
  10. 【請求項10】 上記制御処理は、 オーバースキャン領域内で走査される水平ラインについ
    て、上記データ復調手段により繰り返し再生出力させ
    る、又はスキップが行われるようにして再生出力させる
    ように構成されている、 ことを特徴とする請求項9に記載のデータ処理方法。
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