JP4466557B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4466557B2
JP4466557B2 JP2005364210A JP2005364210A JP4466557B2 JP 4466557 B2 JP4466557 B2 JP 4466557B2 JP 2005364210 A JP2005364210 A JP 2005364210A JP 2005364210 A JP2005364210 A JP 2005364210A JP 4466557 B2 JP4466557 B2 JP 4466557B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
digital
pid
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005364210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006141055A (ja
JP2006141055A5 (ja
Inventor
正彦 北森
弘典 小味
藤井  由紀夫
秀明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005364210A priority Critical patent/JP4466557B2/ja
Publication of JP2006141055A publication Critical patent/JP2006141055A/ja
Publication of JP2006141055A5 publication Critical patent/JP2006141055A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4466557B2 publication Critical patent/JP4466557B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本発明は、デジタル放送番組と現行アナログ放送番組,アナログVTRなどの
外部入力画像とを表示可能としたデジタル放送受信機に関する。
米国で開始されたATSC規格に基づくデジタル衛星放送や、日本国内で放送
化が予定されている衛星/地上波のデジタル放送は、高精細画像を始め様々なフ
ォーマットの画像信号を符号化して放送するものであり、その放送番組を視聴す
るためには、専用のデジタル放送受信機が必要となる。そして、かかるデジタル
放送はMPEG(Moving Picture Experts Group)2規格に準拠したビットストリ
ーム(TSストリームやPSストリームであって、以下、MPEGストリームと
いう)を用いて配信されるため、これを受信するデジタル放送受信機も、MPE
G2規格に準拠したシステムに構築することが必要である。
ISO/IEC 13818−1(MPEGシステム規格) Annex DのFig.D-2の記載によると、か
かる規格に準拠したデジタル放送受信機では、受信したMPEGストリームから
このストリームの復号時の時間基準となるSTC(System Time Clock:基準と
なる同期情報)情報を再生することが規定されている。このために、MPEGス
トリームには、符号化画像信号と符号化音声信号との復号器を含むMPEG復号
器において、STC情報の値を符号器側で意図した値に設定するための情報であ
るSCR(Program Clock Reference:プログラム時刻基準参照値)情報が付加
されている。MPEG復号器では、これら符号化画像信号や符号化音声信号を復
号するためのデジタル基準クロックを生成するためのPLL(Phase Locked Loo
p)回路を備えたデジタル基準クロック生成回路が設けられており、このPLL
回路で生成されるSTC情報と受信したMPEGストリームから抽出したPCR
情報とが一致するようにこのPLL回路を動作させることにより、符号器側で意
図する周波数のデジタル基準クロックが生成されるようにしている。このデジタ
ル基準クロックにより、符号化画像信号や符号化音声信号が復号される。
ところで、以上のようなデジタル放送が開始されるとしても、ユーザの利便性
を考えると、放送受信機としては、現行の地上波のアナログ放送を受信できたり
、VTRなどの外部機器からの外部アナログ画像信号を入力できるようにするな
どの配慮も必要である。しかしながら、上記のMPEG規格では、デジタル放送
の受信システムについて記述されるだけであり、アナログ画像信号についての配
慮はなされていない。
そこで、上記の要望を満たすためには、放送受信機として、MPEG規格の受
信システムとアナログ放送の受信システムとを備えた受信機が考えられる。かか
る放送受信機では、ユーザの希望によってデジタル放送とアナログ放送とを選択
的に、あるいはこれらを合成して画像表示できるように構成されることになるが
、このために、かかる選択または合成を行なうための合成回路が設けられること
になる。
ところで、このような選択または合成を行なう場合、アナログ信号で行なう(
即ち、アナログ処理で行なう)よりもデジタル信号で行なう(即ち、デジタル処
理で行なう)方が、部品コストの点から有利である。同じ画質を保持するために
は、アナログ信号で処理するよりも、デジタル信号で処理した方が部品コストを
低くすることができるのである。
そこで、上記のようなアナログ放送も受信可能とするデジタル放送受信機にお
いては、上記のことから、受信したアナログ放送信号、特に、アナログ画像信号
をデジタル化(かかるアナログ画像信号を、以下、デジタル化アナログ画像信号
という)した後、受信したデジタル放送のMPEGストリームの符号化画像信号
を復号した画像信号(これもデジタル画像信号であって、以下、復号画像信号と
いう)と切り換えたり、合成して画像表示するようにすることが望ましい。
しかしながら、これらデジタル化アナログ画像信号と復号画像信号とのクロッ
クは、これらの周波数がほとんど等しいとしても(当然、これらクロックはこの
ように生成される)、全く独立のクロック生成回路で生成されたものである。こ
のため、復号画像信号による画面(以下、デジタル画面という)からデジタル化
アナログ画像信号による画面(以下、アナログ画面という)に画面の切替えを行
なうと、クロックの不連続が生じてアナログ画面に画像崩れが発生することにな
る。
また、デジタル画面からアナログ画面に画面の切替えがあるときには、デジタ
ル放送が受信されなくなり、上記のPCR情報が抽出されなくなる。このため、
上記のPLL回路はPCR情報による制御がなされなくなり、従って、このPL
L回路によって生成されるデジタル基準クロックの周波数が、このPLL回路が
制御されない状態で安定化する値に変化していくことになる。
上記のように、合成回路でのデジタル処理する場合、クロックとして上記のデ
ジタル基準クロックが当然使用されることになるが、この合成回路でデジタル画
面からアナログ画面に切り替わっても、このアナログ画面を得るためのデジタル
化アナログ画像信号のデジタル処理(例えば、D/A変換)も、このデジタル基
準クロックを用いて行なわれることになる。しかし、このとき、デジタル放送が
受信されず、上記のようにデジタル基準クロックの周波数が変化し、デジタル化
アナログ画像信号のクロック周波数と大きく変化すると、このデジタル化アナロ
グ画像信号の処理ができなくなり、アナログ画面が得られなくなる。
デジタル基準クロックの周波数は、標準テレビション方式の画素周期に応じて
決められており、NTSC方式の高解像度テレビジョン(HD)信号の場合、ほ
ぼ27MHzとしている。この場合には、アナログ放送の画像信号(以下、アナ
ログ画像信号という)を上記のようにA/D変換してデジタル化アナログ画像信
号とする場合のクロック周波数も、これと同様、ほぼ27MHzに設定される。
そして、これらデジタル基準クロックやアナログ画像信号のA/D変換のための
クロック(以下、アナログ用クロックという)の周波数は、ほぼ27MHzを中
心としてある程度の許容範囲(27±Δf)MHzがあり、デジタル基準クロッ
クの周波数がこの許容範囲内であれば、デジタル化アナログ画像信号のデジタル
処理も可能であるが、上記のように、PCR情報によるPLL回路の制御がなく
なってデジタル基準クロックの周波数がこの許容範囲を越えると、合成回路にお
いて、もはやデジタル化アナログ画像信号のデジタル処理ができなくなり、正常
なアナログ画面が得られなくなる。
本発明の目的は、合成画面の表示を安定して行うことにある。
上記課題を解決するため、例えば特許請求の範囲に記載された技術的思想を用いればよい。
以上説明したように、本発明によれば、合成画面の表示を安定して行なうことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明によるデジタル放送受信機の第1の実施形態を示すブロック図で
あって、1はデジタル放送受信アンテナ、2はデジタル放送選局/復調回路、3
はTS(Transport Stream)パケット分離回路、4はデジタル基準クロック生成
回路、5は画像デコーダ(即ち、符号化画像信号の復号回路)、6は音声デコー
ダ(即ち、符号化音声信号の復号回路)、7は制御回路、8はアナログ放送受信
アンテナ、9はVTR(ビデオテープレコーダ)、10はアナログ放送選局/復
調回路、11はスイッチ、12はA/D(アナログ/デジタル)コンバータ、1
3はアナログ画像用クロック生成回路、14はTBC(Time Base Corrector:
時間軸補正回路)、15は合成回路、16は表示装置、17はスピーカ、18は
入力手段、19はユーザI/F(インターフェース)回路である。
同図において、リモートコントローラなどの入力手段18でもってユーザが希
望するチャネルの選択や選択したチャンネルの表示方法の指示などを行なうと、
この入力手段18からチャンネル選択情報や指示情報が出力され、ユーザI/F
回路19でCPUなどからなる制御回路7で解読可能なユーザ命令CM に変換さ
れた後、この制御回路7に取り込まれる。制御回路7は、ユーザI/F回路19
からのかかるユーザ命令CM に基づいて、デジタル放送選局/復調回路2,アナ
ログ放送選局/復調回路10,TSパケット分離回路3,合成回路15,デジタ
ル基準クロック生成回路4及びスイッチ11などを制御し、ユーザが希望するチ
ャンネルを受信可能な状態とし、また、受信したチャンネルの画像の表示方法を
制御する。
ここで、まず、デジタル放送を受信してその画面の表示を行なう場合の動作に
ついて説明する。
この場合には、デジタル放送受信アンテナ1で受信された複数のデジタル放送
のMPEG2規格によるトランスポートストリーム(TSストリーム)のうち、
ユーザが希望するチャンネルを含むTSストリームがデジタル放送選局/復調回
路2で選局されて復調され、その復調デジタル受信信号SDがTSパケット分離
回路3に供給される。この復調デジタル受信信号SDは、MPEG2規格に準拠
した符号化画像データや符号化音声データなどのパケットデータにヘッダや誤り
訂正符号などが付加されてなるTSパケットが多重化されたTSストリームであ
って、TSパケット分離回路3では、制御回路7で設定されたPID(Paket Id
entification:パケット識別方法)情報に基づいて、かかる復調デジタル受信信
号SDからユーザが指定したチャンネルの符号化画像データをパケットデータと
するTSパケット(画像パケット)や符号化音声データをパケットデータとする
TSパケット(音声パケット),PCR(Program Clock Reference:プログラ
ム基準時刻参照値)情報を含むTSパケット(PCRパケット)などを分離され
る。この分離されたPCRパケットからPCR情報が抽出され、このPCR情報
からデジタル基準クロック生成回路4に内蔵のVCO(Voltage Controlled Osc
ilator:電圧制御発振器)を制御するためのVCO制御信号CVが生成される。
このVCO制御信号CVをもとに、デジタル基準クロック生成回路4がデジタル
基準クロックφDを生成する。
TSパケット分離回路3で分離された画像パケットと音声パケットとから符号
化画像データ,符号化音声データが抽出され、夫々符号化画像信号VC,符号化
音声信号ACとして、デジタル基準クロックφDで動作する画像デコーダ5,音声
デコーダ6に供給されて復号され、これによって得られた復号画像信号VDが合
成回路15に、復号音声信号ADがスピーカ17に夫々供給される。
次に、アナログ放送の受信画面やVTR9の再生画面を表示する場合の動作に
ついて説明する。
この場合には、制御回路7の制御により、スイッチ11は、アナログ放送を受
信するときには、アナログ放送選局/復調回路10を選択し、VTR9の再生画
面を表示するときには、VTR9を選択する。ここで、入力手段18によってユ
ーザが所望とするチャンネルのアナログ放送を選択した場合には、制御回路7の
制御により、アナログ放送選局/復調回路10が、アナログ放送受信アンテナ8
で受信される複数のチャンネルのアナログ放送信号の中からこの希望するチャン
ネルのアナログ放送信号を選局して復調する。
スイッチ11で選択されたアナログ画像信号SAは、アナログ画像用クロック
生成回路13とA/Dコンバータ12とに供給される。アナログ画像用クロック
生成回路13では、このアナログ画像信号SAの同期信号により、このアナログ
画像信号SAに同期したアナログ画像用クロックφAが生成される。A/Dコンバ
ータ12では、このアナログ画像用クロックφAをサンプルクロックとして、ア
ナログ画像信号SAをデジタル変換する。このA/Dコンバータ12から出力さ
れる画像信号(以下、デジタル化アナログ画像信号という)SADはTBC14に
供給される。このTBC14では、このデジタル化アナログ画像信号SADが、ア
ナログ画像用クロック生成回路13で生成されたアナログ画像用クロックφA
書込クロックとして内蔵のメモリに書き込まれ、また、デジタル基準クロック生
成回路4からのデジタル基準クロックφDを読出クロックとしてこのメモリから
読み出される。従って、このTBC14から読み出されたデジタル化アナログ画
像信号SAD’は、画像デコーダ5から出力されるデジタル信号である復号画像信
号VD と同じデジタル基準クロックφD が同期していることになる。このデジタ
ル化アナログ画像信号SAD’は合成回路15に供給される。
合成回路15では、制御回路7の制御により、画像デコーダ5からの復号画像
信号VDとTBC14からのデジタル化アナログ画像信号SAD'とのうちのユーザ
が希望する画像信号が選択され、あるいはまた、これら復号画像信号VDとデジ
タル化アナログ画像信号SAD’とが合成され、表示装置11に合わせたフォーマ
ットに変換された(デジタル/アナログ変換処理も含む)後、表示装置11に供
給される。
即ち、この合成回路15では、制御回路7の制御によって制御される選択手段
を備えており、この選択手段により、復号画像信号VDのみを選択するモードと
、デジタル化アナログ画像信号SAD’のみを選択するモードと、これら画像信号
を同じ画面内で選択してこれら画像信号の合成画面を形成するモードとを選択す
ることができる。このようなモードを全て含めて合成というが、これら合成モー
ドの選択は、ユーザが入力手段18を表示方法の選択操作することによって行な
われる。
図2は表示装置11でのかかる表示モードを示す図であって、同図(a)は復
号画像信号VDによるデジタル放送の画面(以下、デジタル画面という)Dのみ
を表示するモードであって、この場合には、合成回路15は画像デコーダ5から
の復号画像信号VDのみを選択して出力する。また、同図(b)はTBC14か
らのデジタル化アナログ画像信号SAD’による画面(以下、アナログ画面という
)Aのみを表示するモードであって、合成回路15はデジタル化アナログ画像信
号SAD’のみを選択して出力する。同図(c)はデジタル画面Dとアナログ画面A
とを合成して同時に表示するモードであって、この場合には、デジタル放送の受
信とともに、スイッチ11からアナログ放送の受信信号またはVTR9の再生信
号が入力され、合成回路15は、フィールド毎に、または、フレーム毎に復号画
像信号VDとデジタル化アナログ画像信号SAD’とを所定のタイミングで切り替
えて出力する。なお、同図(c)では、デジタル画面Dを主画面とし、アナログ
画面Aを従画面としてこれらを合成表示するようにしているが、アナログ画面A
を主画面とし、デジタル画面Dを従画面として表示するようにすることかできる
ことはいうまでもない。
この合成回路15では、デジタル基準クロック生成回路4からのデジタル基準
クロックφDを動作クロックとし、上記のように、受信したデジタル放送画像信
号やアナログ放送画像信号,VTR9の再生画像信号をデジタル信号として処理
する(即ち、デジタル処理)ものである。このデジタル処理では、入力される復
号画像信号VDとデジタル化アナログ画像信号SAD’とを上記のように合成する
とともに、合成された画像信号を表示装置11に適合したフォーマットに変換す
る処理やデジタル/アナログ変換などが行なわれる。このようにデジタル処理に
よって合成処理やフォーマット変換などを行なうのは、同じ画質の表示画像を得
るための部品コストを、アナログ処理する場合に比べ、低減できるという利点が
ある。このために、アナログ画像信号SAをデジタル化し、デジタル化アナログ
画像信号SAD'として合成回路15に供給するようにしている。
また、合成回路15では、画像デコーダ5からの復号画像信号VDを処理する
ときも、デジタル化アナログ画像信号SAD’を処理するときも、動作クロックと
して同じクロック、即ち、デジタル基準クロックφDが使用される。このデジタ
ル化アナログ画像信号SAD’は、TBC14の処理により、デジタル基準クロッ
クφDと同じクロックを使用しているので、合成回路15でデジタル基準クロッ
クφDによるデジタル処理が正常に行なわれることになる。
そこで、図2(a),(c)に示すようなデジタル画面Dの表示モードから図2
(b)に示すようなアナログ画面Aのみの表示モードに切り替わるときの復号画
像信号VDからデジタル化アナログ画像信号SAD'への切り替わり過程でも、動作
クロックとしてのデジタル基準クロックφDの周波数が、処理されるこれらいず
れのデジタル信号のクロック周波数に一致している。これを動作クロックの連続
性が保たれるということにするが、上記のような表示モードの切り替え時に動作
クロックの連続性が保たれていると、上記のような復号画像信号VDからデジタ
ル化アナログ画像信号SAD’への切り替わりがあっても、このデジタル化アナロ
グ画像信号SAD’はその切り替わり時点からデジタル処理されることになる。
ところで、図2(a),(c)に示すようなデジタル画面Dの表示モードから
図2(b)に示すようなアナログ画面Aのみの表示モードに切り替わるときには
、デジタル放送が受信されなくなるので、TSパケット分離回路3では、PCR
情報が分離されなくなり、従って、デジタル基準クロック生成回路4に対しては
、かかるPCR情報を用いた制御ができなくなる。これにより、このデジタル基
準クロック生成回路4で生成されるデジタル基準クロックφDの周波数が変化し
、この周波数が規定される周波数範囲からはずれると、これを用いた正常なデジ
タル画像信号の処理ができなくなる。即ち、合成回路でこの周波数範囲からはず
れた周波数のデジタル基準クロックφDを動作クロックとしてデジタル化アナロ
グ画像信号SAD’をデジタル処理した場合、例え、このデジタル化アナログ画像
信号SAD’のクロック周波数がデジタル基準クロックφDの周波数に等しく、こ
れを動作クロックとしてデジタル化アナログ画像信号SAD’をデジタル処理して
も、通常の画面表示に必要なフォーマットの画像信号が得られず、表示装置11
で画面表示をすることができなくなる。
この実施形態は、TSパケット分離回路3でPCR情報が分離されなくなって
も、デジタル基準クロックφDの周波数が上記の規定の周波数範囲内に保持され
るようにしたものであって、以下、図3を用いてこの点について説明する。なお
、図3は図1におけるTSパケット分離回路3とデジタル基準クロック生成回路
4の一具体例を示すブロック図であって、20はPID検出回路、23はレジス
タ、24は差分値回路、25はVCO制御信号生成回路、26はSTCカウンタ
、27はLPF(ローパスフィルタ)、28はVCO(Voltage Controlled Osc
illater)であり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
同図において、TSパケット分離回路3では、デジタル放送選局/復調回路2
で選局,復調された復調デジタル受信信号SD(TSストリーム)がPID検出回
路20に供給され、図5で後述するように、この復調デジタル受信信号SDの各
TSパケットに挿入されて夫々のTSパケットの属性(例えば、そのパケットデ
ータがどのような種類の情報であるかということ)を判別するためのPID(Pa
cket Identification:パケット識別)情報を用いて、制御回路7の制御のもと
に、ユーザが選択したチャンネルの符号化画像信号VC,符号化音声信号AC及び
PCR情報が分離されて出力される。このPCR情報は、符号化画像信号と符号
化音声信号との復号器を含むMPEGシステム復号器において、時刻基準となる
STC(System Time Clock:基本となる同期信号)情報の値を符号器側で意図し
た値に設定するための情報である。
PID検出回路20で分離されたPCR情報の値はレジスタ21にセットされ
るのであるが、かかるPCR情報がPID検出回路20で分離される毎に、レジ
スタ21がこの新たに分離されたPCR情報の値に更新される。また、図示しな
いが、ユーザによって新たに選択されたデジタル放送のチャンネルをデジタル放
送選局/復調回路2で選局,復調開始するときには、制御回路7の制御により、
PID検出回路20でこのチャンネルの復調デジタル受信信号SDから最初に分
離されたPCR情報の値が、STCカウンタ24にもロードされる。従って、S
TCカウンタ24は、このデジタル放送のチャンネルの選局復調を開始すると、
このチャンネルから最初に抽出されたPCR情報の値からデジタル基準クロック
生成回路4のVCO26で発生するデジタル基準クロックφDをカウントし、そ
のカウント値をSTC情報として差分値回路22に供給する。その後、PID検
出回路20でPCR情報が抽出される毎に、レジスタ21の内容はこの新たに抽
出されたPCR情報で書き換えられる。
レジスタ21にPID検出回路20で抽出されたPCR情報がセットされると
同時に、差分値回路22において、制御回路7の制御により、そのときのレジス
タ21の値(セットされたPCR情報の値)とSTCカウンタ24のSTC情報
の値との差分値ΔNが算出される。この差分値ΔNはVCO制御信号生成回路2
3に供給され、この差分値ΔNに応じたデューティ比のVCO制御信号CVが生
成されてデジタル基準クロック生成回路4に供給される。このデジタル基準クロ
ック生成回路4では、VCO制御信号CVがLPF25に供給されてそのデュー
ティ比に比例した値の直流電圧が生成され、この直流電圧に応じてVCO26の
発振周波数が制御される。従って、VCO26からはこの発振周波数のデジタル
基準クロックφD が得られる。
そこで、デジタル放送のユーザが選択したチャンネルを含むTSストリームが
デジタル放送選局/復調回路2で復調され、その復調デジタル受信信号SDが供
給され始めて最初に抽出されたPCR情報がレジスタ21にセットされ、かつS
TCカウンタ24にロードされたときには、このレジスタ21の値とSTCカウ
ンタ24からのSTCの値とは等しく、このとき差分値回路22から得られる差
分値ΔNは0である。従って、このときには、VCO26はVCO制御信号CV
で制御されず、そのときの発振周波数で動作する。
このときのVCO26から得られるデジタル基準クロックφDの周波数が符号
化器のシステムクロック周波数と等しいならば、次にPID検出回路20で抽出
されたPCR情報がレジスタ21にセットされたときには、このときのレジスタ
21の値とSTCカウンタ24からのSTC情報の値とは等しくなるが、一般に
VCO26に制御が掛からないときには、その固有の周波数で発振することにな
るから、PCR情報がレジスタ21にセットされたときのレジスタ21の値とS
TCカウンタ24のSTC情報の値とは異なり、従って、差分値回路22で得ら
れる差分値ΔNの値は0とは異なる。この結果、この差分値ΔNにより、デジタ
ル基準クロックφD の周波数を符号化器でのシステムクロック周波数に一致させ
る方向に、VCO26の発振周波数が制御されることになる。
このように、差分値回路22,VCO制御信号生成回路23,LPF25,V
CO26及びSTCカウンタ24はPLL(Phase Locked Loop)回路を構成し、
レジスタ21にセットされたPCR情報の値とそれがセットされたときのSTC
カウンタ24のSTC情報の値とが一致するように動作する。このようにしてV
CO26から得られるデジタル基準クロックφD は、上記のように、図1での画
像デコーダ5や音声デコーダ6,TBC14,合成回路15に供給される。
このようにPLL回路がPCR情報をもとに制御されているときには、VCO
26から規定の周波数範囲内の周波数のデジタル基準クロックφDが出力される
。このデジタル基準クロックφDの周波数fは、符号器のシステムクロックの周
波数27MHzと一致することが要求されるが、上記のPLL回路が間欠的に抽
出されるPCR情報によって制御されることから、図4(a)に示すように、要
求される周波数f0(=27MHz)を中心として上下に揺れることになる。
即ち、図4(c)に示すように、PCR情報が時刻t1,t2,……で抽出され、
これらの時刻毎に差分値ΔNが求められてVCO制御信号CVが生成されるが、
このVCO制御信号CVによってVCO26は、その発振周波数fが要求される
周波数f0となる方向に制御される。しかし、この発振周波数fは周波数f0の
方に変化していくが、VCO制御信号CVによるVCO26の制御電圧は一定で
あり、このため、VCO26の発振周波数fはこの要求される周波数f0に安定
化することができず、このときの制御電圧で決まる周波数に安定化しようとする
。このため、次にPCR情報がレジスタ21に供給されると、そのときのSTC
情報とこのPCR情報との値は等しくなく、これらの差分値ΔNに応じてVCO
26が新たに制御されることになる。
このようにして、PCR情報によって制御されても、生成されるデジタル基準
クロックφDの周波数fは、例えば、図4(a)に示すように、要求される周波
数f0に対して揺れることになる。
しかし、このようにデジタル基準クロックφDの周波数fが揺れても、MPE
Gストリームの符号化画像信号の正常な復号やデジタル処理を可能とするデジタ
ル基準クロックφDの周波数範囲(即ち、上記の規定周波数範囲)を27±Δf
(MHz)として、このデジタル基準クロックφD の周波数fがこの規定周波数
範囲に入るように、PLL回路によってVCO26が制御される。MPEG復号
器では、このようにVCOが制御されるようにPLL回路が構成されているので
あるが、この実施形態においても、同様である。
ところで、ユーザの指示により、図2(a),(c)で示す画面の表示モード
から図2(b)に示す画面の表示モードに切り替えるときには、図3において、
制御回路7により、PID検出回路20からPCR情報が抽出されなくなる。こ
の場合には、レジスタ21には、最後に抽出されたPCR情報がセットされてい
るが、制御回路7は差分値回路22での差分値ΔNの検出動作を禁止させる。
ここで、差分値回路22は、制御回路7からの制御信号CPによってレジスタ
21の値とSTCカウンタ24からのSTCの値との差分値ΔNを算出する演算
手段と、この差分値ΔNを保持してVCO制御信号生成回路23に供給するレジ
スタなどの保持手段とを備えており、いま、図4(c)に示す時刻t4で、制御
回路7の制御によってPID検出回路20でのPCR情報の抽出が禁止されると
すると、差分値回路22は制御回路7によって制御されず、図4(b)に示すよ
うに、この差分値回路22の保持手段に保持されている最後に求められた差分値
ΔN(ここでは、時刻t3で求められた差分値ΔN)がVCO制御信号生成回路
23に供給され続ける。
このように、図2(a),(c)で示す画面の表示モードから図2(b)に示
す画面の表示モードに切り替えるときには、それ以後、その切り替わり直前に得
られた差分値ΔNに応じてVCO26が制御されるから、デジタル基準クロック
φDの周波数fは、上記の規定周波数範囲27±Δf(MHz)内に保持された
状態となる。なお、かかる制御がなされないと、デジタル基準クロックφDの周
波数fは、図4(a)に破線で示すように、この規定周波数範囲からはずれて安
定化する。
このようにして、この実施形態は、図2(a),(c)で示す画面の表示モー
ドから図2(b)に示す画面の表示モードに切り替えられてMPEGストリーム
からPCR情報が抽出されなくなっても、デジタル基準クロックφDの周波数f
を復号やデジタル処理に必要な規定の周波数範囲に保持することができるし、ま
た、上記のように、切り替えによって新たに表示されるアナログ画面のデジタル
化アナログ画像信号SAD’もデジタル基準クロックφDと同じクロックを使用し
ているので、アナログ画面もその切り替え時点から、画像崩れが生ずることなく
、安定に表示させることができる。
なお、図3において、差分値回路22が演算手段と保持手段とを有し、上記の
表示モードの切り替えにより、制御回路7が差分値回路22でその切り替え直前
の差分値ΔNを保持させるようにしたが、デジタル基準クロックφDの周波数f
の安定化手段としては、これに限るものではない。例えば、差分値回路22は、
レジスタ21にPCR情報がセットされる毎に、差分値ΔNを算出するが、制御
回路7は、算出される毎にその差分値ΔNを取り込み、図2(a),(c)で示
す画面の表示モードから図2(b)に示す画面の表示モードに切り替えられると
、差分値回路22の動作を停止させ、代わりに最後に取り込んだ差分値ΔNをV
CO制御信号生成回路23に供給するようにしてもよい。
図5は図3におけるPID検出回路20の一具体例を示すブロック図であって
、27はPIDフィルタ、28はPIDテーブル、29はPCR抽出回路であり
、図3に対応する部分には同一符号を付けている。
同図において、デジタル放送選局/復調回路2から出力された復調デジタル受
信信号SDはPIDフィルタ27に供給され、制御回路7によってPIDテーブ
ル28に予め設定されているPID値に応じて、この復調デジタル受信信号SD
を形成する多重化された各種パケットが分離される。
ここで、制御回路7によるPID値の設定について説明する。
MPEG2方式のTSストリーム(MPEGストリーム)は、符号化画像デー
タをパケットデータとするTSパケット(画像パケット)や符号化音声データを
パケットデータとするTSパケット(音声パケット),その他の情報をパケット
データとするTSパケットが時分割的に多重されたものであり、これらTSパケ
ットをパケットデータの種類毎に識別できるようにするために、夫々のTSパケ
ットにそのパケットデータの種類(属性)を示すPID(Packet Identificatio
n:パケット識別)情報が付加されており、かかるPID情報の値(PID値)
はTSパケットの属性毎に異なるものである。ここでは、夫々のTSパケットに
対するPID情報を、
画像パケットのPID:Video_PID
音声パケットのPID:Audio_PID
PCRパケットのPID:PCR_PID
として表わすことにする。
ここで、PCRパケットは、上記のPCR(Program Clock Reference:プロ
グラム時刻基準参照値)情報をパケットデータとするTSパケットである。この
PCR情報は、画像と音声の復号器を含むMPEG復号器において、時刻基準と
なる上記のSTC(System Clock Reference)の値を符号化器側で意図した値に
セットするための情報であり、デジタル基準クロック生成回路4を制御するため
に用いる。
PIDテーブル28は、かかるVideo_PID,Audio_PID,P
CR_PID夫々の値がセットされるものであり、PIDフィルタ27は、入力
される復調デジタル受信信号(TSストリーム)SDのTSパケット毎に、この
TSパケットのPID情報の値がPIDテーブル28にセットされているVid
eo_PIDの値と一致するか、Audio_PIDの値に一致するか、あるい
はまた、PCR_PIDの値に一致するかに応じてこのTSパケットの属性(即
ち、画像パケットであるか、音声パケットであるか、あるいはまた、PCRパケ
ットであるか)を判定するものである。
そして、また、PIDテーブル28にセットされる上記夫々のPIDには、イ
ネーブル信号(フラグ)enが付随しており、このイネーブル信号enが“1”の
ときには、このイネーブル信号enに該当するPID値を有効とし、イネーブル
信号enが“0”のときには、このイネーブル信号enに該当するPID値を無
効とするものである。従って、例えば、Video_PIDのイネーブル信号e
nが“1”とすると、このVideo_PID値が有効となり、PIDフィルタ
27は、復調デジタル受信信号SDのうちのこのイネーブル信号enが“1”の
Video_PID値に等しい値のPID情報を有するTSパケット(即ち、画
像パケット)を分離し、符号化画像信号VCとして画像デコーダ5に送る。同様
にして、Audio_PIDのイネーブル信号enが“1”のときには、PID
フィルタ27は、復調デジタル受信信号SDのうちのこのイネーブル信号enが
“1”のAudio_PID値に等しい値のPID情報を有するTSパケット(
即ち、音声パケット)を分離し、符号化音声信号ACとして音声デコーダ6に送る
。また、PCR_PIDのイネーブル信号enが“1”のときには、PIDフィ
ルタ27は、復調デジタル受信信号SDのうちのこのイネーブル信号enが“1
”のPCR_PID値に等しい値のPID情報を有するTSパケット(即ち、P
CRパケット)を分離し、PCR抽出回路29に送る(このようなPID情報によ
る分離動作を、PIDフィルタリングという)。PCR抽出回路29では、この
PCRパケットからPCR情報を抽出し、図3におけるレジスタ21に送る。
ところで、MPEG2規格のTSストリームは、マルチプログラム(マルチチ
ャンネル)対応の多重方式であり、1つのストリームで複数のチャンネルが伝送
できるようにしている。従って、ユーザはそのうちの1つを選択することができ
るが、PID検出回路22では、このユーザが選択したチャンネルのTSパケッ
トを検出できるようにする必要がある。
一方、かかるTSストリームでは、同じ属性のTSパケットでも、チャンネル
毎にそのTSパケットのPIDの値が異なる。従って、ユーザが選択したチャン
ネルに対する値のVideo_PID,Audio_PID,PCR_PIDを
PIDテーブル28にセットすることにより、PIDフィルタ27において、復
調デジタル受信信号SDからこのユーザが選択したチャンネルの画像パケットや
音声パケット,PCRパケットを分離することができるが、このためには、ユー
ザが指定したデジタル放送のチャンネルのVideo_PID,Audio_P
ID,PCR_PIDの値をPIDテーブル28にセットする必要がある。
一方、TSストリームには、そこに多重されているチャンネルのVideo_
PID,Audio_PID,PCR_PIDの値のリストを含むPMTデータ
のPID値を含むPATと呼ばれるデータが多重されている。図5に示すPID
テーブル28には、このPATのPID(PAT_PID)が設定されている。
このように、PAT_PIDがPIDテーブル28に設定されている状態でデ
ジタル放送の受信が開始されると、PIDフィルタ27では、PIDテーブル2
8のPAT_PIDを用いて供給される復調デジタル受信信号SDからPATデ
ータを抽出し、制御回路7に送る。制御回路7は、送られてきたPATデータか
らPMT_PIDを抽出してPIDテーブル28に設定する。そして、PIDフ
ィルタ27は、このPIDテーブル28に設定されたPMT_PIDを用いて復
調デジタル受信信号SDからPMDデータを抽出し、これを制御回路7に送る。
制御回路7は、このPMTデータのリストからユーザの希望するチャンネルのV
ideo_PID,Audio_PID,PCR_PIDの値を抽出し、PID
テーブル28にセットする。これにより、供給される復調デジタル受信信号SD
から、ユーザが希望するチャンネルの画像パケットの符号化画像データ,音声パ
ケットの符号化音声データ及びPCRパケットがPIDフィルタ27で分離可能
となる。
次に、この第1の実施形態での画面切替え(チャンネル切替え)に際してのP
IDテーブル28におけるPIDの設定方法とイネーブル信号enの制御方法に
ついて、図6を用いて説明する。
まず、ユーザが入力手段18によって希望のチャネルの選択を行なうと、この
選択情報が、ユーザI/F回路19を介し、ユーザ命令CMとして制御回路7に
取り込まれる(ステップ101)。そこで、制御回路7は、このユーザ命令CM
ら、画面の切替えが必要か否か判断する(ステップ102)。画面の切替えが必
要ない場合には、新たに次のユーザ操作情報を取得するまで待機する。
ユーザ命令CMがチャンネルの切替えを要求している場合には(ステップ10
2)、この切り替える新たなチャンネルがデジタル放送のチャンネルであるか否
か、即ち、ユーザが新たに選択するチャンネルがデジタル放送であるか、アナロ
グ放送であるかを判断し(ステップ103)、デジタル放送のチャンネルであれば
、これが既に現在選局されて表示しているデジタル放送のチャンネルと同じ放送
局からのものであるか否かを判断する(ステップ104)。同じ放送局からのも
のであるときには、即ち、ユーザが新たに選択したデジタル放送のチャンネルが
現在選局しているデジタル放送のチャンネルと同じであれば、このとき、図5に
示すPIDテーブル28に設定されているPIDのイネーブル信号enが“1”
であり、制御回路7はこれら設定されているPIDのイネーブル信号enを“1
”にそのまま保持する。
しかし、ユーザが新たに選択するデジタル放送のチャンネルが現在選局してい
るデジタル放送のチャンネルと異なる場合には(ステップ104)、制御回路7
は、まず、デジタル放送選局/復調回路2を制御してユーザが新たに選択したデ
ジタル放送のチャンネルを含むTSストリームを選局,復調する状態として(ス
テップ105)、PIDテーブル28で設定されている“1”のイネーブル信号
enのPAT_PIDにより、この復調したTSストリーム(復調デジタル受信
信号SD)からPATデータを取得し、このPATデータからPMT_PIDを
抽出し、このPMT_PIDを図5のPIDテーブル28に設定してそのイネー
ブル信号enを“1”にセットし、これにより、TSストリームのPMTデータ
のPIDリストを取得する(ステップ106)。そして、このPIDリストから
ユーザが希望したチャンネルに対する画像パケット,音声パケット,PCRパケ
ットのPID情報、即ち、Video_PIDやAudio_PID,PCR_
PIDを取得し、その値をPIDテーブル28に設定し(ステップ107)、まず
、このPCR_PIDのイネーブル信号enを“1”にセットする(ステップ1
08)。これにより、図5でのPIDフィルタ27で供給される復調デジタル受
信信号SDから最初のPCRパケットが分離され、PCR抽出回路29でこのP
CRパケットからPCR情報が抽出される。このPCR情報の値が図3のレジス
タ21にセットされるとともに、STCカウンタ24にロードされ、ユーザによ
って新たに選択されたデジタル放送のチャンネルに対して図3に示すPLL回路
が動作を開始する。しかる後、図5でのPIDテーブル28に設定されたVid
eo_PIDとAudio_PIDのイネーブル信号enが“1”にセットされ
(ステップ109)、ユーザによって新たに選択されたデジタル放送のチャンネル
の復調デジタル受信信号SDから、PIDフィルタ27により、画像パケットの
符号化画像信号VCと音声パケットの符号化音声信号ACとが分離され、夫々画像
デコーダ7,音声デコーダ6に供給されて復号される。復号画像信号VDは合成
回路15を介して表示装置16に供給され、また、復号音声信号ADはスピーカ
17に供給される(ステップ113)。
このようにして、デジタル放送について、チャンネルが異なることによる画面
の切り替えが行なわれる。
また、ユーザが新たに選択したチャンネルがアナログ放送のチャンネルである
場合には(ステップ103)、PIDテーブル28に設定されているPCR_PI
Dのイネーブル信号enが現在“1”であるかどうかを判断し(ステップ110
)、これが“0”であれば(即ち、これまでの表示画面がアナログ画面であると
き)、制御回路7は、そのまま“0”の状態に保持させて合成回路15を制御し
、この合成回路15から表示装置16にTBC14から出力されるデジタル化ア
ナログ画像信号SAD’を供給するようにする(ステップ113)。また、PIDテ
ーブル28に設定されているPCR_PIDのイネーブル信号enが現在“1”
であるときには(ステップ110:従って、これまでは、デジタル放送のあるチ
ャンネルが視聴されていたことになる)、PIDテーブル28に設定されている
Video_PIDやAudio_PIDのイネーブル信号enを“0”にし(
ステップ111)、さらに、PCR_PIDのイネーブル信号enも“0”にす
る(ステップ112)。そして、制御回路7の制御により、合成回路15は、画
像デコーダ5からの復号画像信号VDからTBC14からのデジタル化アナログ
画像信号SAD’に切り替えてフォーマット変換し、表示装置16に供給するよう
にする。これにより、表示装置16では、デジタル画面からアナログ画面に切り
替わることになる。
以上のように、この実施形態では、少なくともデジタル画面が表示されている
モードからアナログ画面のみが表示されるモードに切り替えられても、デジタル
基準クロック生成回路4から出力されるデジタル基準クロックφDの周波数の連
続性を保つことができ、また、かかる周波数を規定される周波数範囲内に保つこ
とができるものであって、切り替えられたアナログ画面をその切り替え時点から
、画像崩れなしに、安定に表示させることができる。
図7は本発明によるデジタル放送受信機の第2の実施形態を示すブロック図で
あって、30はメモリ、31はOSD(On Scren Display)回路であり、図1に
対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、この第2の実施形態は、図1で示した構成の第1の実施形態に
文字/図形などの情報であるOSD表示のための情報(以下、OSD情報という
)を格納したメモリ30と、デジタル基準クロック生成回路4からのデジタル基
準クロックφDを動作クロックとして用いてかかるOSD情報の画像信号(以下
、OSD画像信号という)SOSDを生成するOSD回路31とを設け、表示装置
16でこのOSD画像信号SOSDによるOSD画面をも表示することができるよ
うにしたものである。
ユーザが入力手段18によって表示装置16で表示希望のOSD情報を選択す
ると、これに応じたユーザ命令CMによって制御回路7はOSD回路31を制御
する。これにより、OSD回路31はメモリ30からユーザが希望したOSD情
報を読み取り、このOSD情報の画像信号、即ち、OSD画像信号SOSDを生成
する。このOSD画像信号SOSDは合成回路15でフォーマット変換され、表示
装置16に供給されて画面表示される。これにより、表示装置16では、OSD
画面が表示される。
ここで、デジタル放送選局/復調回路2でデジタル放送のユーザが選択したチ
ャンネルが受信され、画像デコーダ5からそのチャンネルの復号画像信号VD
合成回路15に供給され、表示装置16でこのチャンネルのデジタル画面が表示
されているときも、また、TBC14からアナログ放送のユーザが選択したチャ
ンネルの、あるいはVTR9の再生によるデジタル化アナログ画像信号SAD'が
合成回路15に供給され、表示装置16でそのアナログ画面が表示されていると
きも、ユーザが入力手段18を選択操作することにより、OSD回路31から所
望のOSD情報のOSD画像信号SOSDを出力させることができる。このような
場合には、制御装置7の制御により、かかるOSD画像信号SOSDは合成回路1
5に供給され、上記の復号画像信号VDやデジタル化アナログ画像信号Sad’に
合成され、フォーマット変換されて表示装置16に供給される。これにより、表
示装置16では、OSD画面がデジタル画面やアナログ画面に合成されて表示さ
れることになる。勿論、ユーザによる入力手段18の希望する操作に応じて、上
記のようなデジタル放送の受信中でも、また、アナログ放送の受信中やVTR9
の再生中でも、制御回路7による合成回路15の制御により、OSD画面のみを
表示装置16で表示させるようにすることもできる。
なお、合成回路15は、図1に示した合成回路15と同様のものであって、画
像デコーダ5から供給される復号画像信号VD,TBC14から供給されるデジ
タル化アナログ画像信号SAD’,OSD回路31からの供給されるOSD画像信
号SOSDのいずれかを選択する手段を有し、それらのいずれか1つのみを選択し
て表示装置16に供給するようにすることができるし、また、これらのうちの2
以上を順次切り替え選択することにより、これらを合成して表示装置16に供給
することもできるものであり、これら2以上の画面を合成して表示装置16で表
示させることができるものである。
ここで、OSD回路31もデジタル基準クロックφDを動作クロックに用いて
動作するものであるが、このデジタル基準クロックφDの周波数が上記の規定周
波数範囲からはずれると、合成回路15でこのOSD画像信号SOSDの正常なデ
ジタル処理ができなくなり、表示装置16でのOSD画面に画像崩れが生じて正
常な表示ができなくなる。
しかし、この第2の実施形態においても、デジタル画面の表示モードからOS
D画面の表示モードに切り替わって、TSパケット分離回路3でPCR情報が抽
出されなくなると、図1に示した第1の実施形態と同様に、制御回路7がデジタ
ル基準クロック生成回路4を制御してデジタル基準クロックφDの周波数が上記
の規定周波数範囲内に安定に保持するものである。このため、この第2の実施形
態においても、ユーザの選択操作によってデジタル画面からアナログ放送の画面
(アナログ画面)のみの表示、あるいはOSD画面のみの表示、あるいはOSD
画面とアナログ画面との合成画面のみの表示に切り替わる場合に、TSパケット
分離回路3でPCR情報が抽出されなくなっても、上記の表示画面の切り替えが
、画像の崩れが発生しないで、行なわれることになる。
本発明によるデジタル放送受信機の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1で示す第1の実施形態の画面表示モードを示す図である。 図1におけるTSパケット分離回路とデジタル基準クロック生成回路との一具体例を示すブロック図である。 図3に示すPLL回路の動作を示す図である。 図2におけるPID検出回路の一具体例を示すブロック図である。 図1に示した実施形態の制御動作を示すフローチャートである。 本発明によるデジタル放送受信機の第2の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1 デジタル放送受信アンテナ
2 デジタル放送選局/復調回路
3 TSパケット分離回路
4 デジタル基準クロック生成回路
5 画像デコーダ
6 音声デコーダ
7 制御回路
8 アナログ放送受信アンテナ
9 VTR
10 アナログ放送選局/復調回路
11 スイッチ
12 A/Dコンバータ
13 アナログ画像用クロック生成回路
14 TBC
15 合成/フォーマット変換回路
16 表示装置
17 スピーカ
18 入力手段
19 ユーザI/F回路
20 PID検出回路
21 レジスタ
22 差分値回路
23 VCO制御信号生成回路
24 STCカウンタ
25 LPF
26 VCO
27 PIDフィルタ
28 PIDテーブル
29 PCR抽出回路
30 メモリ
31 OSD回路

Claims (2)

  1. 第1の信号を入力する第1の入力手段と
    第2の信号を入力する第2の入力手段と、
    該第1の入力手段で入力した該第1の信号に含まれる映像信号と音声信号とPCR(プ
    ログラム時刻基準参照値)情報を分離するパケット分離手段と、
    該PCR情報に基づいて基準クロックを生成する第1のクロック生成手段と、
    該基準クロックを用いて該パケット分離手段で分離された該映像信号を復号する復号手
    段と、
    該基準クロックで動作し、文字や図形に関する画像を表わすOSD(オン・スクリーン
    ・ディスプレイ)画像信号を発生するOSD回路と、
    該復号手段により復号された該映像信号と該第2の信号と該OSD画像信号を合成する
    合成手段と、
    該合成手段の出力信号の画面表示をする表示手段とを備え、
    該第1のクロック生成手段は、該表示手段での表示状態が少なくとも該第1の信号の画
    面が表示されている状態から該第2の信号又は該OSD画像信号による画面のみの表示状
    態もしくは該第2の信号と該OSD画像信号との合成画面のみの表示状態に切り替わったとき、該基準クロックの周波数を該表示状態の切り替わり時点での周波数に保持させる手段を有することを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1記載の受信装置において、
    前記第1の信号はデジタル画像信号であり、前記第2の信号がアナログ画像信号である
    ことを特徴とする受信装置。
JP2005364210A 2005-12-19 2005-12-19 受信装置 Expired - Fee Related JP4466557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364210A JP4466557B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364210A JP4466557B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 受信装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25948299A Division JP3767269B2 (ja) 1999-09-13 1999-09-13 デジタル放送受信機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006141055A JP2006141055A (ja) 2006-06-01
JP2006141055A5 JP2006141055A5 (ja) 2006-08-24
JP4466557B2 true JP4466557B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=36621461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005364210A Expired - Fee Related JP4466557B2 (ja) 2005-12-19 2005-12-19 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4466557B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006141055A (ja) 2006-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11871071B2 (en) Broadcast receiving apparatus, broadcast receiving method, and contents outputting method
JP3652176B2 (ja) ディジタル放送受信装置及びその半導体デバイス
US6724981B1 (en) Apparatus and method for transferring digital versatile disc information
US11962843B2 (en) Broadcast receiving apparatus, broadcast receiving method, and contents outputting method
JP4257478B2 (ja) 記録再生装置
US20060153323A1 (en) Clock generation device and clock generation method
JPH11112982A (ja) Mpegデータ受信装置
JP4466557B2 (ja) 受信装置
JP3767269B2 (ja) デジタル放送受信機
JP3548113B2 (ja) 受信装置及び画像再生方法
JP2008245169A (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
US20060092983A1 (en) Clock generating apparatus
JP4366912B2 (ja) 復号装置及び復号方法
JP4723715B2 (ja) マルチチャンネル表示用データ作成装置、及びマルチチャンネル表示用データ作成方法
JP4609449B2 (ja) データ処理装置及びデータ処理方法
JP2003188865A (ja) データ処理装置及びデータ処理方法
JP2004328366A (ja) デジタル放送受信機および受信チャネル変更方法
JP4893205B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4470706B2 (ja) 受信装置及び受信方法
JP4552200B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP2008288842A (ja) デジタル放送受信機
JP2005236738A (ja) デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法
JP2009212972A (ja) 放送受信方法
JP2002271713A (ja) テレビジョン受像機
JP2010187055A (ja) 映像出力装置、映像出力システムおよび映像同期方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees