JP5031812B2 - 変速用アクチュエータを備えるエンジン - Google Patents
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Description
前記出力軸よりも下方に前記変速用アクチュエータが配置され、前記変速用アクチュエータは前記クランクシャフトよりも後方に配置され、エンジン側面視で前記メイン軸の軸線と前記出力軸の軸線とを結んだ線を挟んで、前記クランクシャフトと変速用アクチュエータとが略対称に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記メイン軸及び出力軸の一方が他方よりも下方に変位して互いに上下方向で重ならないように配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記メイン軸及び出力軸と平行に配置されたシフトドラムが、前記出力軸よりも下方に配置され、前記変速用アクチュエータは、前記シフトドラムよりも前方かつ下方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記変速用アクチュエータと前記変速機を変速動作させるチェンジ機構との間に設けられて前記変速用アクチュエータの駆動力を前記チェンジ機構に伝達する伝達機構を備え、前記出力軸よりも下方に前記伝達機構が配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記伝達機構よりも下方に前記変速用アクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記伝達機構は、エンジン側面視でシフトドラムと重なるように配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記変速用アクチュエータからの駆動力は、複数の減速ギヤを介してシフトドラムに伝達されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記変速用アクチュエータは、スイングアームの前端部よりも前下方に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記変速用アクチュエータは、車体カバーに覆われていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記変速用アクチュエータは電動モータであって、該電動モータの軸線が車両進行方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記エンジンケースは側方に突出する発電機カバーを有し、前記エンジンケースにおける発電機カバー側かつ該発電機カバーの外側端よりも内側に、前記変速用アクチュエータが配置されることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、前記変速用アクチュエータが前記発電機カバーよりも下方に配置されることを特徴とする。
請求項13に記載した発明は、前記エンジンケースは下方に突出するオイルパンを有し、該オイルパンの後壁には、前記変速用アクチュエータの前部を入り込ませる凹部が形成され、前記変速用アクチュエータは、前記オイルパンの後壁外側に配置されると共に、前記変速用アクチュエータからの駆動力は、該変速用アクチュエータに隣接するリダクションギヤ軸、リンク機構及びシフタ機構を介してシフトドラムに伝達され、かつ側面視で前記シフトドラムとシフタ機構とが重なることを特徴とする。
請求項14に記載した発明は、前記リンク機構は、前記リダクションギヤ軸の左端部に結合される駆動側アームと、前記シフタ機構のチェンジスピンドルの左端部に結合される従動側アームと、前記各アーム間に渡る連結ロッドとを有してなることを特徴とする。
請求項15に記載した発明は、前記リンク機構に結合される前記シフタ機構は、前記シフトドラムと平行をなしてその左端部近傍にオフセット配置されるチェンジスピンドルと、前記シフトドラムの左端部に同軸かつ一体回転可能に設けられるドラムセンタと、前記チェンジスピンドルの右端部に結合されると共に前記ドラムセンタ側に延びてこれに係合するチェンジアームとを有してなることを特徴とする。
また、比較的重量のある変速用アクチュエータを伝達機構よりも下方に配置でき、車両のさらなる低重心化を図ることができる。
さらに、変速用アクチュエータ(電動モータ)に走行風が当たり易くなり、該変速用アクチュエータの冷却性を高めることができる。
さらにまた、発電機カバーの周囲に形成される空間を変速用アクチュエータの配置スペースとして有効利用できると共に、変速用アクチュエータを発電機カバーの外側端よりも内側に配置してエンジン外形の増大を抑えることができる。
そして、オイルパンの周囲に形成される空間を変速用アクチュエータの配置スペースとして有効利用できると共に、車両のより一層の低重心化を図ることができる。また、オイルパンの形状自由度は比較的高いことから、該オイルパンにおける変速用アクチュエータが配置される部位を凹ませる等により、オイルパン外側に変速用アクチュエータが大きく突出することを防止してエンジン外形の増大を抑えることができる。さらに、オイルパン周辺は車両機能部品が比較的少ないことから、該機能部品の配置への影響を抑えた上で変速用アクチュエータを比較的自由に配置することができる。
図5,6を併せて参照し、駆動機構39は、チェンジ機構24のシフトドラム24aの左端部に同軸固定されるピンギヤ121と、該ピンギヤ121に係合するウォーム状のバレルカム122と、該バレルカム122に中継ギヤ軸123を介して回転駆動力を付与する変速用アクチュエータ124とを有してなる。変速用アクチュエータ124は電動モータであり、該変速用アクチュエータ124の駆動力によりシフトドラム24aを回転させてトランスミッション47の変速段を変化させる。以下、変速用アクチュエータ124を電動モータ124ということがある。また、ピンギヤ121、バレルカム122及び中継ギヤ軸123の組み合わせを伝達機構122Aとする。
また、図3を併せて参照し、変速用アクチュエータ124及び伝達機構122Aは、発電機カバー104の左右方向外側端(クランク軸方向外側端、当該位置を図3中線Eで示す)よりも左右方向内側(クランク軸方向内側)に位置し、かつ発電機カバー104よりも全体的に下方となるように配置される。
さらに、上記エンジン13においては、前記変速用アクチュエータ124が電動モータであって、該電動モータ124の回転駆動軸線C4が車両進行方向に対して傾斜して配置されることで、変速用アクチュエータ(電動モータ)124に走行風が当たり易くなり、該変速用アクチュエータ124の冷却性を高めることができる。
しかも、上記エンジン13においては、前記変速用アクチュエータ124が前記発電機カバー104よりも下方に配置されることで、変速用アクチュエータ124を走行風により当たり易くでき、かつ車両のさらなる低重心化を図ることができる。
第二実施例におけるエンジン151(図7参照)は、前記第一実施例のものに対し、前記変速用アクチュエータ(電動モータ)124がオイルパン106の周囲に配置されることを主に異なるもので、前記第一実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
また、シフタ機構153は、シフトドラム24aと平行をなしてその左端部近傍にオフセット配置される前記チェンジスピンドル153aと、シフトドラム24の左端部に同軸かつ一体回転可能に設けられるドラムセンタ153bと、チェンジスピンドル153aの右端部に結合されると共にドラムセンタ153b側に延びてこれに係合するチェンジアーム153cとを有してなる。
電動モータ124は、その回転駆動軸線C4を左右方向に沿わせて配置される。オイルパン106の後壁には、電動モータ124の前部を入り込ませる凹部106bが形成される。電動モータ124からの回転駆動力は、前記伝達機構154Aに対してリンク機構152のレイアウトのみを変更した伝達機構154A’を介してシフトドラム24aに伝達され、もってトランスミッション47の変速段を切り替える。
この構成によれば、オイルパン106の周囲に形成される空間を変速用アクチュエータ124の配置スペースとして有効利用できると共に、車両のより一層の低重心化を図ることができる。また、オイルパン106の形状自由度は比較的高いことから、該オイルパン106における変速用アクチュエータ124が配置される部位を凹ませる等により、オイルパン106外側に変速用アクチュエータ124が大きく突出することを防止してエンジン外形の増大を抑えることができる。さらに、オイルパン106周辺は車両機能部品が比較的少ないことから、該機能部品の配置への影響を抑えた上で変速用アクチュエータ124を比較的自由に配置することができる。
また、この発明の構成は、単気筒エンジン、並列(直列)エンジン、クランク軸線を前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用できる。さらに、当該エンジンを搭載する車両は、自動二輪車に限らず、三輪又は四輪の鞍乗り型車両、あるいは低床の足載せ部を有するスクータ型車両であってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
9 スイングアーム
11 後輪(駆動輪)
13,151,151’ エンジン
14A エンジンケース
21 クランクシャフト
23 ツインクラッチ式変速機(変速機)
24 チェンジ機構
24a シフトドラム
28 メインシャフト(メイン軸)
C2 軸線
29 カウンタシャフト(出力軸)
C3 軸線
104 発電機カバー
106 オイルパン
106b 凹部
122A,154A,154A’ 伝達機構
123’ リダクションギヤ軸
124 変速用アクチュエータ(電動モータ)
C4 回転駆動軸線(軸線)
126 駆動ギヤ(減速ギヤ)
127a 第一中継ギヤ(減速ギヤ)
127b 第二中継ギヤ(減速ギヤ)
128 従動ギヤ(減速ギヤ)
152 リンク機構
152a 駆動側アーム
152b 従動側アーム
152c 連結ロッド
153 シフタ機構
153a チェンジスピンドル
153b ドラムセンタ
153c チェンジアーム
Claims (15)
- クランクシャフトの回転駆動力を駆動輪に伝達する動力伝達経路中に設けられる変速機と、該変速機の一部を構成してこれに伝達された前記クランクシャフトの回転駆動力を駆動輪側に出力する出力軸と、該出力軸と前記クランクシャフトとの間に介在するメイン軸と、前記クランクシャフト及び変速機を収容するエンジンケースと、該エンジンケースに取り付けられて前記変速機の変速動作を制御する変速用アクチュエータとを備えるエンジンにおいて、
前記出力軸よりも下方に前記変速用アクチュエータが配置され、前記変速用アクチュエータは前記クランクシャフトよりも後方に配置され、
エンジン側面視で前記メイン軸の軸線と前記出力軸の軸線とを結んだ線を挟んで、前記クランクシャフトと変速用アクチュエータとが略対称に配置されることを特徴とする変速用アクチュエータを備えるエンジン。 - 前記メイン軸及び出力軸の一方が他方よりも下方に変位して互いに上下方向で重ならないように配置されることを特徴とする請求項1に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記メイン軸及び出力軸と平行に配置されたシフトドラムが、前記出力軸よりも下方に配置され、前記変速用アクチュエータは、前記シフトドラムよりも前方かつ下方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータと前記変速機を変速動作させるチェンジ機構との間に設けられて前記変速用アクチュエータの駆動力を前記チェンジ機構に伝達する伝達機構を備え、前記出力軸よりも下方に前記伝達機構が配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記伝達機構よりも下方に前記変速用アクチュエータが配置されることを特徴とする請求項4に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記伝達機構は、エンジン側面視でシフトドラムと重なるように配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータからの駆動力は、複数の減速ギヤを介してシフトドラムに伝達されることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータは、スイングアームの前端部よりも前下方に配置されることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータは、車体カバーに覆われていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータは電動モータであって、該電動モータの軸線が車両進行方向に対して傾斜して配置されることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記エンジンケースは側方に突出する発電機カバーを有し、前記エンジンケースにおける発電機カバー側かつ該発電機カバーの外側端よりも内側に、前記変速用アクチュエータが配置されることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記変速用アクチュエータが前記発電機カバーよりも下方に配置されることを特徴とする請求項11に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記エンジンケースは下方に突出するオイルパンを有し、該オイルパンの後壁には、前記変速用アクチュエータの前部を入り込ませる凹部が形成され、前記変速用アクチュエータは、前記オイルパンの後壁外側に配置されると共に、前記変速用アクチュエータからの駆動力は、該変速用アクチュエータに隣接するリダクションギヤ軸、リンク機構及びシフタ機構を介してシフトドラムに伝達され、かつ側面視で前記シフトドラムとシフタ機構とが重なることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記リンク機構は、前記リダクションギヤ軸の左端部に結合される駆動側アームと、前記シフタ機構のチェンジスピンドルの左端部に結合される従動側アームと、前記各アーム間に渡る連結ロッドとを有してなることを特徴とする請求項13に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
- 前記リンク機構に結合される前記シフタ機構は、前記シフトドラムと平行をなしてその左端部近傍にオフセット配置されるチェンジスピンドルと、前記シフトドラムの左端部に同軸かつ一体回転可能に設けられるドラムセンタと、前記チェンジスピンドルの右端部に結合されると共に前記ドラムセンタ側に延びてこれに係合するチェンジアームとを有してなることを特徴とする請求項13又は14に記載の変速用アクチュエータを備えるエンジン。
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