JP5031621B2 - アクチュエータ、撮像素子および電子機器 - Google Patents
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Description
本実施形態におけるアクチュエータ1の要部構成を、図2から図4を参照して以下に説明する。図2は、アクチュエータ1の要部構成を示す分解斜視図である。図3は、アクチュエータ1の要部構成を示す斜視図である。図4は、アクチュエータ1の要部構成を示す断面図である。
アクチュエータ1において、ホルダ15の移動は球体17によって支持されている。この球体17について、図4を参照して以下に説明する。
アクチュエータ1において、付勢部材20は、球体17を介してホルダ15を光軸に略垂直な方向に付勢している。この付勢部材20について、図4から図8を参照して以下に説明する。
ここで、本発明のアクチュエータ1の比較例として、与圧調整部材29を設けていないアクチュエータを用いて、ホルダ15に働く与圧について図6から図8を参照して以下に説明する。図6、図7(a)および図8(a)はホルダ15を光軸方向から俯瞰した模式図であり、図7(b)および図8(b)は、ホルダ15の重心Gに加わる与圧を用いて形成した力の三角形を示す図である。なお、比較例のアクチュエータにおいて、アクチュエータ1と同じ部材には、同じ部材番号を付している。
上述の比較例に対して、本発明に係るアクチュエータ1には、与圧調整部材29が設けられている。そのため、付勢部材20から球体17を介してホルダ15に働く与圧は与圧調整部材29によって調整される。そこで、アクチュエータ1の駆動に最も推力が必要となる場合における、ホルダ15が動作するための与圧の範囲について、図9を参照して以下に説明する。図9は、ホルダ15に働く外力を示す模式図である。なお、アクチュエータ1の駆動に最も推力が必要となる場合とは、アクチュエータ1がホルダ15の重力とは逆向きに駆動する場合であり、ホルダ15に働く推力は、転がり摩擦、ホルダ15の重力、および空気抵抗とは逆向きに働く場合である。
式(1)において、アクチュエータ1が駆動するためには、a>0となるため、アクチュエータ1の推力Fは以下の式(2)に示される値となる。
したがって、与圧の範囲は以下の式(3)に示される。
例えば、式(3)において、推力Fを0.25gf、ホルダ15の質量を0.1g、転がり摩擦係数μrを0.01と仮定し、空気抵抗faを無視した場合には、与圧の範囲は次の式(4)に示される。
(f1+f2+f3)<15gf ・・・(4)
この時、各球体からホルダ15に働く与圧は最大4gf程度となる。ただし実際には、アクチュエータ1駆動時において球体17と摺動面との間の摩擦係数は、転がり摩擦だけでなく、滑り摩擦を加えた2つが寄与する。一般に、滑り摩擦は転がり摩擦に比べて格段に大きい。そのため、アクチュエータ1が十分な推力を確保しながら安定な駆動を実現するためには、(4)式で示された与圧の範囲はさらに制限される。また、十分な推力を確保してアクチュエータ1を駆動するには、滑り摩擦の割合を示すスリップ率はできるだけ小さい方が好ましい。滑り摩擦を考慮した与圧の範囲については、以下に詳しく説明する。
式(5)を満たし、さらに、アクチュエータを駆動するための適切な与圧の範囲の条件である式(3)を満たすようにすると、与圧の範囲は次の式(6)に示される。
(F+M×g−fa)/μs<(f1+f2+f3)<(F−M×g−fa)/μr
・・・(6)
式(6)に示される与圧の範囲を満たすように、球体17からホルダに働く与圧を調節することによって、球体のスリップを回避しながら、アクチュエータ1を駆動することができる。
本発明に係るアクチュエータ1において、与圧調整部材29は、付勢部材20を光軸に対して略垂直な方向におけるホルダ15側またはベース18側に調整することができればよい。ここで、与圧調整部材29の構成例について、図1、図11および図12を参照して以下に説明する。図1、図11および図12は、与圧調整部材29を示す模式図である。なお、以下の説明では、ベース18に設けられた付勢部材20を用いて説明するが、上側ガイド9に設けられた付勢部材20についても同様である。
また、アクチュエータ1は、カメラモジュールやその他の電子機器にも搭載されることができる。例えば、撮像素子を有するセンサーを、アクチュエータ1のホルダ15に固定した撮像装置とすることができる。
15 ホルダ
16 光学部材
17 球体
18 ベース(支持体)
20 付勢部材
29〜31 与圧調整部材
Claims (3)
- 光学部材を保持するホルダと、
前記ホルダを光軸方向に移動可能に保持する支持体と、
前記ホルダと前記支持体との間に配され、かつ前記ホルダを支持する複数個の球体と、
前記複数の球体のうち少なくとも1個の球体を介して、前記ホルダを光軸に略垂直な方向に付勢する付勢部材と、
前記付勢部材から前記ホルダに働く与圧を調整する与圧調整部材とを備え、
前記付勢部材は弾性部材であり、
前記付勢部材は、前記支持体と一体に形成され、かつ前記支持体との間に空間を有しており、
前記与圧調整部材は、前記付勢部材を、前記光軸に対して略垂直な方向における前記ホルダ側または前記支持体側に撓ませており、
前記与圧調整部材は、前記支持体と前記付勢部材との間に設置された接着剤、または、前記支持体および前記付勢部材のそれぞれに設置されている磁石または電流の流れるコイルであることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1に記載のアクチュエータと、
前記ホルダに保持される光学部材と、
前記光学部材により撮像面に結像された画像を電気信号に変換する撮像素子とを備えていることを特徴とする撮像機器。 - 請求項2に記載の撮像機器を備えていることを特徴とする電子機器。
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