JP5031437B2 - 内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置 - Google Patents

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本発明は、被検体を観察するための内視鏡装置の挿入部に装着される内視鏡用冷却装置、及び、これを備える内視鏡装置に関する。
被検体の内部に挿入する内視鏡装置の挿入部は、先端側に固体撮像素子(CCD)等の観察部材や照明手段が配設されていて、これにより被検体内部を観察可能としている。そして、内視鏡装置は、観察部材や照明手段などの耐熱温度の関係から最大使用許容温度が80℃程度に制限されている。このため、そのままでは運転終了時の温度が200℃以上の高温状態となる複雑な構造のエンジン等の内部などを観察することはできない。
このため、先端部に観察部材を有する内側軟性体、及び、内側軟性体との間に流体の流通する空間を形成して設けられた外側軟性体を有する挿入部と、外側軟性体の基端に固定され、内部が流体の流通する空間と連通している外筒と、外筒に固定されて、外筒の内部に流体を流入させることが可能なバルブとを備えた内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この内視鏡装置によれば、バルブと冷却用流体を供給する供給装置とを供給管路で接続して冷却用流体を流入させることで、冷却用流体は、外筒の内部から内側軟性体と外側軟性体との間を通って先端から放出される。このため、冷却用流体による冷却によって高温下でも使用可能になるとされている。
ところで、被検体の内部を観察する際には、内視鏡装置の外部に露出する範囲には様々な汚れが付着する。そして、観察部材などに汚れが付着してしまうと、観察部材によって得られる像が不鮮明となって、正確な観察が行えなくなってしまう。このため、観察部材表面に付着した汚れを拭い取るワイパーを備えた内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2000−46482号公報 特開2006−218240号公報 特開2002−224014号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡装置では、観察部材が外部に露出した状態であり、冷却効果が十分とはいえない。観察部材の外側を透明部材によって覆って透明部材を介して観察することで、観察部材は外部に露出せずに効果的に冷却可能であるが、冷却用流体が外部へ放出されないことで、透明部材に直接的に汚れが付着してしまうこととなる。そして、透明部材に汚れが付着することで透明度が著しく低下して観察部材による観察が困難となってしまう問題があった。ここで、特許文献2、3のようなワイパーを設けて付着した汚れを拭い取る方法や、洗浄液を噴射して洗浄する方法が考えられるが、油分を含んだ汚れなどでは効果的に除去することが困難であり、また、繰り返しワイパーを使用することでワイパー自体に汚れが付着して汚れの除去効果が無くなってしまう問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、挿入部を効果的に冷却しつつ、付着する汚れの影響を抑えて継続的に挿入部の観察部材によって被検体を観察することが可能な内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、内視鏡装置の挿入部の内、被検体の観察を行うための観察部材を有する先端側に装着されて、該挿入部の外周面及び先端面との間に冷却用流体が流れる冷却用流路を形成するシースと、該シースに接続されて、前記冷却用流路に前記冷却用流体を流通させる流体流通部とを備え、前記冷却用流体によって前記挿入部の先端側を冷却する内視鏡用冷却装置であって、前記シースは、装着する前記挿入部の前記観察部材によって外部を観察可能とする開口部を有する第一の筒体と、該第一の筒体の内周側で同軸上に配設され、周方向に異なる複数の位置で内側から外側を観察可能とする透明部が前記第一の筒体の前記開口部と軸方向に対応する位置で設けられた第二の筒体とを有し、該第二の筒体が前記第一の筒体に対して軸回りに相対的に回転可能であることを特徴としている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、シースを内視鏡装置の挿入部の先端側に装着した状態では、流体流通部によって冷却用流体は、シースと挿入部との間の冷却用流路に供給され、挿入部を覆うように流通して排出されることとなる。すなわち、挿入部の外周面及び先端面は、冷却用流路に流通する冷却用流体によって冷却されることとなり、高温環境下での使用が可能となる。そして、挿入部の観察部材によって、第一の筒体の開口部及び第二の筒体の透明部を介して外部の被検体を観察することができる。ここで、第二の筒体の透明部において、観察部材による観察で使用している範囲に汚れが付着した場合には、第一の筒体に対して第二の筒体を軸回りに回転させることで、透明部の内、汚れが付着していない周方向に異なる範囲を、第一の筒体の開口部と一致させるように調整することができる。このため、挿入部の観察部材によって第一の筒体の開口部及び第二の筒体の透明部を介して、再度外部を観察することが可能となる。
また、第二の筒体の透明部は、第一の筒体の開口部と周方向に一致する範囲を除いて第一の筒体に覆われた状態となり、外部の汚れが付着してしまうことが無い。このため、第一の筒体に対して第二の筒体を軸回りに回転させることで、第一の筒体の開口部に第二の筒体の透明部の内、汚れの付着していない範囲をより好適に選択することができ、より継続的に観察することが可能となる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第二の筒体の前記透明部は、周方向に連続して形成されていることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、透明部が周方向に連続していることで、第一の筒体の開口部に対して、第二の筒体の透明部の内、汚れが付着せず観察可能な位置をより好適に選択することができ、より継続的に観察することが可能となる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第二の筒体の前記透明部は、周方向に複数形成されていることがより好ましいとされている。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第二の筒体は、外周面が前記第一の筒体の内周面に密着して配設されていることがより好ましいとされている。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記第一の筒体の前記内周面の内、前記第一の筒体の透明部と接触する範囲の少なくとも一部には、前記透明部の汚れを拭き取り可能な除去部が設けられていることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第二の筒体の透明部の内、第一の筒体の開口部に一致する範囲に汚れが付着して第一の筒体に対して第二の筒体を軸回りに回転させた際に、透明部の汚れが付着した範囲は、除去部によって汚れが拭き取られることとなる。このため、軽度の汚れの場合には、再度その範囲を使用して外部を観察することができ、より継続的に観察することが可能となる。
また、上記の内視鏡用冷却装置において、前記シースの外側に設けられ、前記透明部に対して進退して該透明部の汚れを拭き取ることが可能な除去手段を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る内視鏡用冷却装置によれば、第二の筒体の透明部に汚れが付着しても軽度の場合には、除去手段によって拭き取ることができる。そして、除去手段によって拭き取ることが困難となった場合に、第一の筒体に対して第二の筒体を軸回りに回転させて、第二の筒体の透明部の内、汚れの付着していない範囲が第一の筒体の開口部と一致するように調整する。これにより、より継続的に観察することが可能となる。
また、本発明の内視鏡装置は、上記の内視鏡用冷却装置と、前記シースが装着される挿入部とを備えることを特徴としている。
この発明に係る内視鏡装置によれば、内視鏡用冷却装置を備えていることで、挿入部は効果的に冷却されるとともに、外部の汚れが付着したとしても継続的に挿入部の観察部材によって外部の被検体を観察することができる。
本発明の内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置によれば、第一の筒体と第二の筒体とを有するシースを備えることで、挿入部を効果的に冷却しつつ、付着する汚れの影響を抑えて継続的に挿入部の観察部材によって被検体を観察することができる。
参考例
本発明に係る参考例について、図1から図5を参照して説明する。
参考例に係る内視鏡装置1は、所謂側視型のものであって、図1に示すように、照明部2及び観察部材3を有する内視鏡先端部5が先端に設けられて、細長で可撓性を有するとともに湾曲操作可能な挿入部6と、挿入部6を湾曲操作させるジョイスティック7が配された操作部8と、挿入部6と別体として内視鏡先端部5近傍から観察部材3によって観察する方向を照明する照明手段9と、空気や水等の冷却用流体を流通させて挿入部6の先端側を冷却する内視鏡用冷却装置20とを備えている。挿入部6において、観察部材3は、内視鏡先端部5から露出する対物レンズ3aと、内視鏡先端部5に内蔵され、対物レンズ3aによって拡大された像を撮像する図示しないCCDとを備える。また、照明部2は、LEDやライドガイドである。また、照明手段9は、挿入部6とともに後述する内視鏡用冷却装置20のシース22の内部に配設され、基端側で外部に延出されたライトガイド9aと、ライトガイド9aの基端に設けられたライトガイドコネクタ9bとを備える。なお、ライトガイド9aにおいて外部に延出された範囲には、カバー9cが外装されている。また、図1に示すように、内視鏡装置1は、上記のCCDにより撮像された被検体を画像表示させる表示部10が配設された本体部11を備えている。さらに本体部11には、光源11aが内蔵されていて、コネクタ11bに照明手段9のライトガイドコネクタ9bを接続することで、ライトガイド9aの先端9dから照明光を発光させることが可能である。
図1から図3に示すように、内視鏡用冷却装置20は、挿入部6の外周面及び先端面との間に冷却用流体Aが流れる冷却用流路21を形成して挿入部6の先端側に装着されるシース22と、冷却用流路21に冷却用流体を供給して回収する流体流通部23とを備える。流体流通部23は、冷却用流体Aの供給源25と、供給源25からの冷却用流体Aを冷却用流路21に供給する供給配管26と、冷却用流路21の冷却用流体Aを排出させて供給源25に回収する排出配管27とを備えていて、これらは後述する接続継手32d、43aを介して冷却用流路21と接続されている。また、供給源25は、冷却用流体Aが貯留されるタンク28と、タンク28内の冷却用流体Aを供給配管26に供給するためのポンプ29とを備えている。
シース22は、本参考例においては硬性タイプであり、先端が開口されて挿入部6の外周面との間に冷却用流体が流れる第一の冷却用流路21aを形成する略円形断面の内シース30と、先端が閉塞されていて、内シース30の外周面との間に冷却用流体が流れる第二の冷却用流路21bを形成する略円形断面の外シース31とを備える。内シース30は、金属などの硬質の材質で形成されている。また、外シース31は、先端が閉塞され金属などの硬質の材質で形成された第一の筒体32と、第一の筒体32の外周側に同軸上に配設されていて、先端が閉塞されガラスなどの透明な材質で形成された第二の筒体33とで構成されている。
第一の筒体32は、先端側には、装着された挿入部6の観察部材3によって外部を観察可能とさせる観察用開口部(開口部)32aと、観察用開口部32aと軸方向に位置をずらしてライトガイド9aの先端9dから発せられる照明光によって外部を照明可能とさせる照明用開口部32bとが形成されている。また、観察用開口部32a及び照明用開口部32bと軸方向に対応する位置において、第一の筒体32の内周面にはガラス管32cが接着嵌合されていて、観察用開口部32a及び照明用開口部32bの内周側と外周側との間を封止している。また、第二の筒体33は、透明な材質で形成されていることで、第一の筒体32の観察用開口部32aと軸方向に一致する位置で、装着された挿入部6の観察部材3によって透過して外部を観察可能とさせる観察用透明部(透明部)33aを構成するとともに、照明用開口部32bと軸方向に一致する位置で、ライトガイド9aの先端9dから発せられる照明光を透過させて外部を照明可能とさせる照明用透明部33bを構成している。ここで、観察用透明部33a及び照明用透明部33bとは、ともに、周方向全周にわたって連続的に透過可能に形成された環状の範囲を表わしている。
また、内シース30の内周側には、隙間35を有して補助シース34が挿通されていて、挿入部6が補助シース34の内部に挿通されているとともに、照明手段9のライトガイド9aが内シース31と補助シース34との隙間35に挿入部6と離隔して配設されている。内シース30には、第一の筒体32の観察用開口部32a及び照明用開口部32bとそれぞれ対向する位置に、貫通孔30a、30bが形成されている。同様に補助シース34にも第一の筒体32の観察用開口部32a及び照明用開口部32bとそれぞれ対向する位置に、貫通孔34a、34bが形成されている。このため、挿入部6の観察部材3は、補助シース34の貫通孔34a、内シース30の貫通孔30a、並びに、外シース31において第一の筒体32の観察用開口部32a及び第二の筒体33の観察用透明部33aを介して外部の被検体を観察することが可能である。
また、補助シース34には、照明用開口部32bと対応する貫通孔34bと対向する位置で外周側から内周側まで連通する案内孔34cが形成されている。そして、隙間35に配設されたライトガイド9aは、先端側において湾曲して案内孔34cから補助シース34の内部に配設され、先端9dが内シース30の貫通孔30b及び補助シース34の貫通孔34bに位置している。これにより外シース31において第一の筒体32の照明用開口部32b及び第二の筒体33の照明用透明部33bを介して、観察部材3によって観察する方向を照明可能としている。
外シース31において、第二の筒体33の基端には、環状部材40が設けられている。環状部材40は、第二の筒体33に外嵌されて接着固定された接続部40aと、第二の筒体33の基端側に突出する本体部40bとを有する。本体部40bは、内径が接続部40aから段状に縮径していて第二の筒体33の内周側に位置する第一の筒体32に外嵌されている。本体部40bの内周面には環状に溝が形成されていてOリング40cが嵌合されている。このため、基端側において第一の筒体32と第二の筒体33との間はOリング40cによって封止されているとともに、環状部材40を把持して回転させることで、第一の筒体32に対して第二の筒体33を相対的に軸回りに回転させることが可能である。
また、外シース31の第一の筒体32において、環状部材40が外嵌された位置よりも基端側には、接続継手32dが内周側の第二の冷却用流路21bと連通するようにして設けられていて、流体流通部23の排出配管27と接続されている。さらに、第一の筒体32の外周面において、接続継手32dよりも基端側には雄ネジ32eが形成されていて、基端口金41が接続されている。
基端口金41は、略管状の部材で、第一の筒体32に接続される先端側接続部42と、先端側接続部42から基端側へ延びる本体部43と、本体部43から基端側へ延びる基端側接続部44とを有する。先端側接続部42は、内径が本体部43から段状に拡径していて、段部42aが形成されている。また、先端側接続部42の内周面において先端側の範囲には雌ネジ42bが形成されていて、第一の筒体32の雄ネジ32eに螺合されている。先端側接続部42の内周面側において、雌ネジ42bと段部42aとの間には、ゴムなどの弾性部材で形成された略環状のシール部材42cが嵌合されている。そして、シール部材42cは、外シース31の内部に配設された内シース30の基端外周面に外嵌されている。このため、外シース31の第一の筒体32に対して基端口金41を締め付けることで、シール部材42cは、第一の筒体32の基端と基端口金41の段部42aとの間に挟み込まれて弾性的に変形して内周側に膨出し、これにより外シース31に対して内シース30が固定された状態となっている。さらに、シール部材42cによって外シース31と内シース30との間に形成された第二の冷却用流路21bの基端側が封止され、冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。
また、基端口金41において、本体部43には、外周側から内周側まで連通する接続継手43aが設けられていて流体流通部23の供給配管26が接続されている。また、本体部43には、外周側から内周側まで貫通する貫通孔43bが形成されていて、照明手段9のライトガイド9aが挿通されている。ライトガイド9aと貫通孔43bとの間には、略管状のライトガイド口金45が嵌合されていている。ライトガイド口金45の基端側は、基端口金41の外周側に突出していて、接続口金46が外嵌されていて、カバー口金47を介してカバー9cと接続されている。また、ライトガイド口金45において、接続口金46が外嵌された位置よりも基端側には熱収縮チューブ48が外嵌されて基端側に突出している。熱収縮チューブ48の基端側は、熱収縮してライトガイド9aに外嵌されている。このため、ライトガイド口金45と熱収縮チューブ48とによって、基端口金41の本体部43の貫通孔43bを封止し、冷却用流体Aが排出されないように規制している。
また、基端口金41において、本体部43と基端側接続部44との間には、内周側に突出する環状凸部44aが形成されている。また、基端側接続部44の内周面において、基端側の範囲には雌ネジ44bが形成されていて、固定部材50が螺合されている。固定部材50は、挿入部6が挿通される貫通孔50aを有した略円柱状の部材で、外周面に基端側接続部44の雌ネジ44bに螺合する雄ネジ50bが形成された接続部50cと、接続部50cの基端外周面でフランジ状に突出した把持部50dとを有する。また、基端口金41の基端側接続部44の内部において、環状凸部44aと固定部材50の接続部50cとの間には、ゴムなどの弾性材で形成されたシール部材51aとワッシャ51bとが介装されている。シール部材51aは、略環状で、外径が基端口金41の基端側接続部44の内径と略等しく設定されているとともに、内径が挿入部6の外径と略等しく設定されて挿入部6が挿通されている。そして、固定部材50の把持部50dを把持して、基端口金41に対して固定部材50を締め込むことで、固定部材50の接続部50cが把持部50dとワッシャ51bとの間で回転して先端側へ進出する。これによりシール部材51aは、ワッシャ51bと基端口金41の環状凸部44aとの間で挟み込まれ、弾性的に変形して内周側に膨出し、挿入部6の外周面に外嵌することとなる。このため、シール部材51aによって、挿入部6が基端口金41に対して固定されるとともに、内シース30と挿入部6との間に形成されて基端口金41の内部と連通する第一の冷却用流路21aの基端を封止し、冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。
また、内視鏡用冷却装置20は、被検体Sにシース22を固定させる固定手段55を備えている。固定手段55は、シース22に外嵌される略管状で外周面に雄ネジ56aが形成された固定ネジ56と、固定ネジ56にシース22を固定させる締付部材57とを有する。固定ネジ56は、中間部において外周面に張り出す鍔部56bを有していて、雄ネジ56aの先端側が開口部S1に形成された雌ネジS2に螺合し、鍔部56bが被検体Sに当接するまで締め込まれていることで被検体Sに固定されている。また、固定ネジ56の基端は、内径が段状に拡径していてOリング56cが基端側に突出するようにして嵌合されている。締付部材57は、略環状の部材で、内周面に雌ネジ57aが形成されているとともに、基端には内周面側に突出する内フランジ57bが形成されている。そして、締付部材57の雌ネジ57aを固定ネジ56の雄ネジ56aの基端側に螺合して締め込むことで、Oリング56cは、固定ネジ56と締付部材57の内フランジ57bとの間に挟み込まれて弾性的に変形し内周側に膨出することとなる。このため、Oリング56cによって、シース22が固定ネジ56に対して軸方向に進退可能に固定されるとともに、被検体Sの内部S3と外部との間を封止することができる。
次に、この内視鏡装置1及び内視鏡用冷却装置20の作用について説明する。ここでは、被検体Sとして開口部S1を有する管路に挿入して、高温環境の内部S3を観察する場合を例にして説明する。
内視鏡装置1で被検体Sを観察する場合、図1に示すように、挿入部6の先端側に、内視鏡用冷却装置20のシース22を装着し、この状態で被検体Sの中に挿入していく。この際、図1に示す流体流通部23のポンプ29を駆動させることで、供給配管26から接続継手43aを介して第一の冷却用流路21aに冷却用流体Aが供給されることとなる。ここで、図2に示すように、第一の冷却用流路21aの基端は、シール部材51aによって封止されているので、冷却用流体Aは基端側に排出されてしまうこと無く、第一の冷却用流路21aの先端側まで流通することとなる。このため、挿入部6の外周面及び先端面は、まず、第一の冷却用流路21aに流通する冷却用流体Aによって好適に冷却されることとなる。
さらに、第一の冷却用流路21aの先端側に流入した冷却用流体Aは、先端側が外シース31によって閉塞されていることから、内シース30の先端開口または貫通孔30a、30bから外周側の第二の冷却用流路21bに流入することとなる。そして、冷却用流体Aは、第二の冷却用流路21bにおいて先端側から基端側へ流通することとなり、内側に位置する挿入部6は再度冷却されることとなる。そして、第二の冷却用流路21bの基端がシール部材42cによって封止されていることから、冷却用流体Aは、第二の冷却用流路21bの基端側で接続継手32dを介して流体流通部23の排出配管27に排出されることとなる。すなわち、挿入部6に内視鏡用冷却装置20を装着した状態で被検体Sの内部S3に挿入すれば、挿入部6は、外周面及び先端面が第一の冷却用流路21a及び第二の冷却用流路21bを流通する冷却用流体Aによって覆われて冷却されることとなる。このため、照明手段9のライトガイド9aから発せられる照明光によって、照明用開口部32b及び照明用透明部33bを介して外部の被検体Sを照明するとともに、挿入部6の観察部材3によって、観察用開口部32a及び観察用透明部33aを介して外部の被検体Sを好適に観察することができる。
ここで、図4及び図5に示すように、被検体Sを観察している際に、内部S3において観察方向から挿入部6に向かって流体などが吹き付けられると、最表面に位置する外シース31の第二の筒体33の外周面に汚れS4が付着してしまう場合がある。この場合、汚れによって第二の筒体33の観察用透明部33aの内、挿入部6の観察部材3と周方向の位置を一致させた範囲の透明度は低下し、挿入部6の観察部材3によって外部を観察することができなくなってしまう。また、照明用透明部33bの内、ライトガイド9aの先端9dと周方向の位置を一致させた範囲の透明度は低下し、ライトガイド9aの照明光によって外部を好適に照明することができなくなってしまう。このため、外シース31において、第一の筒体32の基端と、第二の筒体33の基端に固定された環状部材40をそれぞれ把持して、環状部材40を軸回りに回転させる。これにより外シース31の第二の筒体33、内シース30、補助シース34、及び、挿入部6の周方向の位置を一致させたまま、外シース31の第一の筒体32のみを軸回りに回転させて周方向の位置を調整することができる。そして、第二の筒体33の観察用透明部33aの内、汚れが付着していない範囲が第一の筒体32の観察用開口部32aと一致するようになり、また、照明用透明部33bの内、汚れが付着していない範囲が第一の筒体32の照明用開口部32bと一致するようになる。そして、外部が好適に照明され、挿入部6の観察部材3によって外部を観察することができることが確認できたら、再び被検体Sを観察する。これを繰り返すことで、汚れが付着しても継続的に被検体Sを観察することができる。
以上のように、本参考例の内視鏡装置1及び内視鏡用冷却装置20では、シース22によって冷却用流路21が形成されて挿入部6の外周面及び先端面が冷却用流体で覆われていることで、挿入部6を効果的に冷却することができる。また、シース22において、外シース31が、観察用開口部32aが形成された第一の筒体32と観察用透明部33aが形成された第二の筒体33とを有していることで、付着する汚れの影響を抑えて継続的に挿入部6の観察部材3によって被検体Sを観察することができる。
第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。図6から図8は、本発明の第1の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した参考例で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6から図8に示すように、この実施形態の内視鏡装置の内視鏡用冷却装置61において、シース62の外シース63は、先端側が閉塞された第一の筒体64と、第一の筒体64の内周側に同軸上に配設されて先端側が閉塞された第二の筒体65とを有している。第二の筒体65は、外周面が第一の筒体64の内周面に密着している。また、第一の筒体64は、金属材などで形成されていて、内周面にはガラス繊維などの繊維材が貼り付けられて構成された除去部64aが設けられている。また、第一の筒体64は、装着される挿入部6の観察部材3と対向する位置には観察用開口部32aが形成され、ライトガイド9aの先端9dと対向する位置には照明用開口部32bが形成されている。第二の筒体65は、ガラスなどの透明材で形成されていて、観察用開口部32aと軸方向に対応する位置を観察用透明部33a、照明用開口部32bと軸方向に対応する位置を照明用透明部33bとしている。
第二の筒体65の基端には、略環状の口金部材66が接続されている。口金部材66の先端側は、第二の筒体65の基端部に外嵌されていて接着されている。また、口金部材66の外周面には、凸部66aが突出して形成されているとともに、内周側と外周側とを連通し流体流通部23の排出配管27と接続された接続継手66bが設けられている。
また、第一の筒体64の基端部64bは、口金部材66に対応して拡径していて、口金部材66の基端まで外装されている。ここで、第一の筒体64の基端部64bには、口金部材66の凸部66a及び接続継手66bと対応して軸方向に延びて基端に開口する切欠き64c、64dと、各切欠き64c、64dの先端側から周方向に延びる長孔64e、64fが内周面から外周面まで連通して形成されている。このため、図8に示すように、切欠き64c、64dと、凸部66a及び接続継手66bとをそれぞれ周方向に一致させて第一の筒体64に第二の筒体65を基端側から挿入すれば、凸部66aが切欠き64cに挿入され、また、接続継手66bが切欠き64dに挿入されることとなる。ここで、第一の筒体64の先端と、第二の筒体65の先端内周面とは、軸方向に略等しい位置となっている。そして、第二の筒体65は、凸部66a及び接続継手66bがそれぞれ長孔64e、64f内で移動可能な範囲で、第一の筒体64に対して軸回りに回転可能となる。
また、第一の筒体64の基端部64bの外周面には、雄ネジ64gが形成されていて、基端口金41の先端側接続部42の雌ネジ42bが螺合されている。そして、シール部材42cは、第一の筒体64に対して基端口金41が締め付けられていることで、第一の筒体64の基端部64bの基端及び口金部材66の基端と、基端口金41の段部42aの間に挟み込まれて弾性的に変形し、基端口金41に対して内シース30を固定するとともに、第二の冷却用流路21bの基端を封止している。
この実施形態の内視鏡用冷却装置61においても同様に、冷却用流路21に流通する冷却用流体Aによって挿入部6を冷却しつつ、挿入部6の観察部材3によって、補助シース34の貫通孔34a、内シース30の貫通孔30a、第二の筒体65の観察用透明部33a、及び、第一の筒体64の観察用開口部32aを介して外部の被検体Sを好適に観察することができる。また、観察用透明部33a及び照明用透明部33bに汚れが付着してしまった場合には、凸部66aをツマミとして第一の筒体64に対して第二の筒体65を軸回りに回転させることで、第一の筒体64の観察用開口部32a及び照明用開口部32bのそれぞれに、観察用透明部33a及び照明用透明部33bの内、汚れが付着していない範囲を一致させることができる。ここで、本実施形態では、第二の筒体65が第一の筒体64の内部に配設されていることで、第二の筒体65の観察用透明部33a及び照明用透明部33bは、第一の筒体64の観察用開口部32a及び照明用開口部32bのそれぞれと周方向に一致する範囲を除いて第一の筒体64に覆われた状態となり、外部の汚れが付着してしまうことが無い。このため、第二の筒体65の観察用透明部33a及び照明用透明部33bの内、汚れの付着していない範囲をより好適に選択することができ、より継続的に観察することが可能となる。また、第一の筒体64の内周面に除去部64aが設けられていることで、第一の筒体65に対して第二の筒体64を回転させることで観察用透明部33a及び照明用透明部33bの汚れは拭き取られることとなる。このため、軽度の汚れの場合には、再度その範囲を使用して外部を観察することができ、より継続的に観察することが可能となる。なお、上記において除去部64aは、繊維材で形成されているものとしたが、これに限るものでは無く、例えばゴムやスポンジなどの軟性材で形成されていても良い。
第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9及び図10は、本発明の第2の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した参考例および実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9及び図10に示すように、この実施形態の内視鏡装置の内視鏡用冷却装置70において、シース71は、先端が開口されて挿入部6の外周面及び先端面との間に第一の冷却用流路21aを形成する内シース72と、内シース72の外周面との間に第二の冷却用流路21bを形成する外シース73とを備える。また、外シース73は、先端側が閉塞された第一の筒体74と、第一の筒体74の内周側に同軸上に配設されて先端側が閉塞された第二の筒体75とを有している。
第一の筒体74は、金属材などで形成されていて、装着される挿入部6の観察部材3と対向する位置には観察用開口部32aが形成され、ライトガイド9aの先端9dと対向する位置には照明用開口部32bが形成されている。第二の筒体75は、ガラスなどの透明材で形成されていて、観察用開口部32aと軸方向に対応する位置を観察用透明部33a、照明用開口部32bと軸方向に対応する位置を照明用透明部33bとしている。第一の筒体74の基端部には、外周側から内周側まで連通して流体流通部23の排出配管27が接続された接続継手74aが設けられている。また、第一の筒体74の基端内周面において、接続継手74aを軸方向に挟む両側には環状の溝が形成されていて、それぞれOリング74bが嵌合されている。
また、第二の筒体75の基端には、口金部材76が接続されている。口金部材76は、第二の筒体75の基端内周面に接着嵌合された嵌合部76aと、嵌合部76aから基端側に突出する本体部76bと、本体部76bの基端で外周側に張り出すフランジ部76cとを有する。本体部76bの基端内周面には雌ネジ76dが形成されている。また、本体部76bの外周面には、第一の筒体74のOリング74bが外嵌されている。そして、本体部76bにおいて、第一の筒体74の接続継手74aと軸方向に対応する位置には、内周側から外周側まで連通する連絡孔76eが形成されている。連絡孔76eは、図示しないが、周方向に細長に形成されている。このため、第一の筒体74に対して第二の筒体75を軸回りに回転させても、第二の冷却用流路21bから連絡孔76e及び接続継手74aを介して流体流通部23の排出配管27に冷却用流体Aを排出させることが可能である。なお、第一の筒体74と第二の筒体75との間はOリング74bによって封止されていて、冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。
また、内シース72は、先端側に外シース73の第二の筒体75と隙間を有するとともに、基端が突出するようにして第二の筒体75に挿入されたシース本体77と、シース本体77の基端に一体的に設けられた口金部78とを有する。シース本体77の内部には、補助シース34が配設されている。そして、シース本体77及び補助シース34には、観察用開口部32aと対応する貫通孔30a、34a、照明用開口部32bと対応する貫通孔30b、34bが形成されている。また、シース本体77の外周面において、第二の筒体75に接続された口金部材76の雌ねじ76dと軸方向に対応する範囲には、雄ネジ77aが形成され螺合されている。雄ネジ77aは、口金部材76の雌ネジ76dよりも軸方向の幅が大きく設定されている。また、シース本体77の外周面において、雄ネジ77aよりも先端側には環状の溝が形成されてOリング77bが外嵌されている。Oリング77bは、シース本体77と口金部材76との間に挟み込まれていて、これにより第二の冷却用流路21bの基端を封止し、冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。また、口金部材76を軸回りに回転させることで、Oリング77bによって第二の冷却用流路21bの基端を封止しつつ、雄ネジ77aが形成されている範囲で、内シース72のシース本体77に対して第二の筒体74及び口金部材76を軸回りに回転させることができる。
また、内シース72において、シース本体77の基端に設けられた口金部78は、外周側から内周側まで連通する接続継手78aが設けられていて、流体流通部23の供給配管26が接続されている。また、外周側から内周側まで貫通する貫通孔78bが形成されていて、照明手段9のライトガイド9aが挿通され、接続口金46及び熱収縮チューブ48によって貫通孔78bを封止している。また、口金部78の基端内周面は、段部78cを有して拡径し、雌ネジ78dが形成されていて、固定部材50の雄ネジ50bが螺合されている。そして、固定部材50と口金部78の段部78cとの間のシール部材51aが弾性的に変形して内周側に膨出することで、第一の冷却用流路21aの基端を封止し、また、挿入部6を固定している。
この実施形態の内視鏡用冷却装置70においても同様に、冷却用流路21に流通する冷却用流体Aによって挿入部6を冷却しつつ、挿入部6の観察部材3によって、補助シース34の貫通孔34a、内シース30の貫通孔30a、第二の筒体75の観察用透明部33a、及び、第一の筒体74の観察用開口部32aを介して外部の被検体Sを好適に観察することができる。また、観察用透明部33a及び照明用透明部33bに汚れが付着してしまった場合には、まず、口金部材76のフランジ部76cと、内シース72の口金部78とを把持して、口金部材76を軸回りに回転させる。これにより、口金部材76に接続された第二の筒体75及び第二の筒体75に外装された第一の筒体74は、内シース72に対して軸回りに回転することとなる。このため、挿入部6の観察部材3に対して観察用透明部33aの周方向の位置を異なるものとして、また、ライトガイド9aの先端9dに対して照明用透明部33bの周方向の位置を異なるものとして、それぞれ汚れが付着していない範囲に調整することができる。次に、口金部材76のフランジ部76cと、第一の筒体74の基端とを把持して、第一の筒体74を軸回りに逆回転させる。これにより、内シース72及び補助シース34の貫通孔30a、34aと観察用開口部32aとの位置を周方向に一致させることができ、また、内シース72及び補助シース34の貫通孔30b、34bと照明用開口部32bとの位置を周方向に一致させることができる。このため、ライトガイド9aの照明光によって外部を照明し、挿入部6の観察部材3によって外部の被検体Sを好適に観察することができるようになる。この実施形態の内視鏡用冷却装置70でも同様に、外シース73において、第二の筒体75が第一の筒体74の内部に配設されていることで、第二の筒体75の観察用透明部33a及び照明用透明部33bは、第一の筒体74の観察用開口部32a及び照明用開口部32bとそれぞれ周方向に一致する範囲を除いて第一の筒体74に覆われた状態となり、外部の汚れが付着してしまうことが無い。このため、第二の筒体75の観察用透明部33a及び照明用透明部33bの内、汚れの付着していない範囲をより好適に選択することができ、より継続的に観察することが可能となる。
図11及び図12は、この実施形態の第1の変形例を示している。図11及び図12に示すように、この変形例の内視鏡用冷却装置80では、外シース73の第一の筒体74の先端外周面に雄ネジ81が形成されている。また、シース71を被検体Sに固定する固定手段82は、固定ネジ56と締付部材57とを備え、固定ネジ56の内周面には、ガラス繊維などの繊維材やゴムなどの軟性材などが貼り付けられて形成された除去手段82aが設けられている。また、第一の筒体74に固定手段82が外嵌された状態において、第一の筒体74の雄ネジ81には係止部材83が螺合されている。係止部材83は、略環状の部材で、内周面に第一の筒体74の雄ネジ81に螺合される雌ネジ83aが形成されているとともに、外周面にフランジ83bが形成されている。ここで、係止部材83のフランジ83bの外径は、被検体Sの貫通孔S1を挿脱可能であるとともに、固定手段82の固定ネジ56に係合して挿脱不能となるような寸法に設定されている。
この変形例では、第二の筒体75の観察用透明部33a及び照明用透明部33bに汚れが付着してしまった場合には、シース71を軸方向に進退させることにより除去手段82aの繊維材によって拭き取ることができる。このため、軽度の汚れの場合には、再度その範囲を使用して外部を観察することができる。そして、除去手段82aによる除去が困難となった場合に、上記のように第一の筒体74及び第二の筒体75を軸回りに回転させて、観察用透明部33a及び照明用透明部33bの内、それぞれ汚れてない範囲に調整することで、より継続的に観察することができる。なお、除去手段82aによって汚れを除去するのにシース71を進退させる際、外シース73の第一の筒体74の先端に係止部材83が固定されていて、係止部材83のフランジ83bと固定手段82の固定ネジ56とが係合することで、シース71が固定手段82の固定ネジ56から完全に抜けてしまうのを規制することができる。このため、固定手段82からシース71が抜け出てしまい、被検体Sの内部S3と外方とが連通してしまうことを防止することができる。
図13は、この実施形態の第2の変形例を示している。図13に示すように、この変形例の内視鏡用冷却装置85では、外シース73の第一の筒体74において、装着される挿入部6の観察部材3と軸方向に対応する位置に、複数の観察用開口部86が周方向に並んで形成されているとともに、照明手段9のライトガイド9aの先端9dと軸方向に対応する位置に、複数の照明用開口部87が周方向に並んで形成されている。また、第一の筒体74の内周面において、複数の観察用開口部86の間にはそれぞれ繊維材や軟性材などで形成された第一の除去部(除去部)88が貼り付けられていて、また、複数の照明用開口部87の間には同様に繊維材や軟性材などで形成された第二の除去部89が貼り付けられている。
この変形例の内視鏡用冷却装置85によれば、口金部材76のフランジ部76cを把持して内シース72対して外シース73の第一の筒体74及び第二の筒体75を回転させることで、観察用透明部33a及び照明用透明部33bの内、周方向に異なる範囲について挿入部6の観察部材3及びライトガイド9aの先端9dとそれぞれ周方向に一致させることができる。この際、複数の観察用開口部86を有していることで、第二の筒体75に対して第一の筒体74を逆回転させて位置調整することなく、異なる他の観察用開口部86を利用して観察可能な状態にすることができる。一方、第二の筒体75に対して第一の筒体74を軸回りに回転させば、第一の除去部88及び第二の除去部89によって、観察用透明部33a及び照明用透明部33bに付着した汚れをそれぞれ拭き取ることもできる。
第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図14から図16は、本発明の第3の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した参考例および実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図14及び図15に示すように、この実施形態の内視鏡装置の内視鏡用冷却装置100において、シース101は、内シース30と、先端が閉塞されていて、内シース30の外周面との間に冷却用流体Aが流れる第二の冷却用流路21bを形成する外シース102とを備える。外シース102は、先端が開口し金属などの硬質の材質で形成された第一の筒体103と、第一の筒体103の内周側に同軸上で配設されていて、先端が閉塞されガラスなどの透明な材質で形成された第二の筒体104とで構成されている。第一の筒体103は、装着される挿入部6の観察部材3と対向する位置で観察用開口部32aが形成され、ライトガイド9aの先端9dと対向する位置で照明用開口部32bが形成されている。そして、第二の筒体103は、観察用開口部32aと軸方向に対応する位置を観察用透明部33a、照明用開口部32bと軸方向に対応する位置を照明用透明部33bとしている。
また、第一の筒体103の基端部には、外周側から内周側まで連通して流体流通部23の排出配管27が接続された接続継手103aが設けられている。さらに第一の筒体103の基端部外周面には、雄ネジ103bが形成されていて、基端口金41が螺合されている。ここで、基端口金41の外周面において、第一の筒体103の観察用開口部32a及び照明用開口部32bと周方向に一致する位置には、軸方向に沿って溝105が形成され、後述する除去手段108の操作板108aを進退させることが可能となっている。また、第一の筒体103の基端部において、接続継手103aよりも先端側には、内周面から外周面まで連通して周方向に延設された長孔103cが形成されている。また、第二の筒体104は、第一の筒体103の内周側において接続継手103aよりも先端側に配設されていて、基端部に固定されたツマミ106が第一の筒体103の長孔103cから外周側に突出している。図16に示すように、ツマミ106は、先端に雄ネジ106aを有して、第一の筒体103に形成されたネジ孔103dに螺合して固定されている。このため、ツマミ106を長孔103cに沿って周方向に移動させることで、第一の筒体103に対して第二の筒体104を軸回りに回転させることが可能である。なお、第一の筒体103の内周側において、ネジ孔103dから露出するツマミ106の雄ネジ106aの先端は、接着剤106bによって、第一の筒体103に確実に固定されているとともに、第一の筒体103のネジ孔103dから冷却用流体Aが漏出してしまうのを規制している。また、第一の筒体103の内周面において、長孔103cの両側には環状の溝が形成されていて、Oリング103eが嵌合されている。そして、Oリング103eによって第一の筒体103と第二の筒体104との間を封止し、冷却用流体Aが長孔103cを介して外部に排出されてしまうのを規制している。
また、内視鏡用冷却装置100は、シース101を被検体Sの開口部S1に固定する固定手段107と、固定手段107に進退可能に固定されて観察用透明部33a及び照明用透明部33bの汚れを除去する除去手段108を備えている。固定手段107は、被検体Sの開口部S1の雌ネジS2に螺合される略環状の固定ネジ109と、固定ネジ109に嵌合される略環状のゴムパッキン110とを有する。固定ネジ109は、外周面に雄ネジ109aが形成されて雄ネジS2に螺合された本体部109bと、本体部109bの基端側に設けられた鍔部109cとを有する。本体部109bは、内径がシース101において外シース102の第一の筒体103の外径と略等しく設定されていて、シース101が挿通されている。鍔部109cは、外径、内径ともに本体部109bに対して拡径している。また、ゴムパッキン110は、内径がシース101において外シース102の第一の筒体103の外径よりも僅かに小さく設定されていて、弾性的に拡径してシース101に外嵌されている。また、ゴムパッキン110は、外径が固定ネジ109の鍔部109cの内径よりも僅かに大きく設定されているとともに、基端外周面に張り出すフランジ110aを有している。そして、ゴムパッキン110は、弾性的に縮径して、フランジ110aが鍔部109cに当接するまで固定ネジ109の鍔部109cに嵌合されていて、これによりシース101は被検体Sに固定されている。ここで、固定手段107の固定ネジ109及びゴムパッキン110には、固定されているシース101の観察用開口部32a及び照明用開口部32bと周方向に対応する位置で、互いに連通する貫通孔109d、110bが形成されている。
除去手段108は、固定手段107の貫通孔109d、110bに挿通されて進退可能な操作板108aと、操作板108aの先端に固定された拭き取り部108bとを有する。拭き取り部108bは、ゴムやスポンジなどの軟性材で形成されている。また、操作板108aは、金属などの弾性材で形成されていて、弾性変形による復元力によって拭き取り部108bをシース71に押圧した状態としている。また、操作板108aの基端には、外周側に折り曲げられた把持部108cが設けられている。そして、操作板108aは、把持部108cが固定手段107に当接する位置から基端側へ基端口金41の溝105に挿入されるまで軸方向に進退可能であり、これにより拭き取り部108bは、シース71を押圧した状態で、照明用透明部33b及び観察用透明部33a、並びに、照明用透明部33b及び観察用透明部33aから退避した位置まで進退することが可能である。
この実施形態の内視鏡用冷却装置100では、ツマミ106を移動させて、第一の筒体103に対して第二の筒体104を軸回りに回転させることで、観察用透明部33a及び照明用透明部33bを汚れの付着していない周方向に異なる位置に調整することができる。また、軽度の汚れの場合には、除去手段108の把持部108cを把持して操作板108aを進退させることで、拭き取り部108bを、観察用透明部33a及び照明用透明部33b上で押圧しながら進退させることができ、これにより観察用透明部33a及び照明用透明部33bの汚れを拭き取ることができる。
図17及び図18は、この実施形態の変形例を示している。図17及び図18に示すように、この変形例の内視鏡用冷却装置115では、第二の筒体104を回転させるツマミ116が、第二の筒体104の先端に設けられている。第二の筒体104の先端には、内周側に突出する内フランジ117aによって開口部117bが形成されている。そして、ツマミ116は、開口部117bから外側へ突出するとともに、第二の筒体104の内側で外周側に張り出して内フランジ117aに係止された鍔部118aを有する固定部材118と、第二の筒体104の外側で固定部材118に外嵌された略環状の把持部材119とを有する。固定部材118は、第二の筒体104に接着剤によって固定されていて、開口部116bから冷却用流体Aが排出されないように封止している。また、把持部材119は、固定部材118に接着固定されている。この変形例では、ツマミ116の把持部材119を把持して回転させることで、第一の筒体103に対して第二の筒体104を軸回りに回転させることができる。
第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図19及び図20は、本発明の第4の実施形態を示したものである。この実施形態において、前述した参考例および実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図19及び図20に示すように、この実施形態の内視鏡装置の内視鏡用冷却装置120において、シース121は、内シース30と、先端が閉塞されていて、内シース30の外周面との間に冷却用流体Aが流れる第二の冷却用流路21bを形成する外シース122とを備える。外シース122は、先端が開口し金属などの硬質の材質で形成された第一の筒体123と、第一の筒体123の内周側に同軸上で配設されていて、先端が閉塞されガラスなどの透明な材質で形成された第二の筒体124とで構成されている。第一の筒体123は、装着される挿入部6の観察部材3及びライトガイド9aの先端9dと対向する位置で、軸方向に延びるスリット状の開口部123aが形成されている。また、第一の筒体123の内周面には、ガラス繊維などの繊維材やゴムなどの軟性材で形成された除去部123bが貼り付けられている。また、第二の筒体124は、外周面が第一の筒体123の内周面に密着するように配設されていて、開口部123aと軸方向に対応する位置を、装着された挿入部6の観察部材3によって透過して外部を観察可能とさせ、また、ライトガイド9aの先端9dから発せられる照明光を透過させて外部を照明可能とさせる透明部124aとしている。
第二の筒体124の基端には口金部材125が接続されている。口金部材125は、略管状の部材で、一部が第二の筒体124に外嵌され接着固定されているとともに、第二の筒体124の基端側に突出している。口金部材125には、外周側から内周側まで連通して流体流通部23の排出配管27と接続された接続継手125aが設けられている。また、口金部材125の外周面において、接続継手125aよりも基端側には環状の溝が形成されてOリング125bが外嵌されているとともに、さらに基端側には雄ネジ125cが形成されている。また、口金部材125の外周面において、接続継手125aよりも先端側には雄ネジ125dが形成されている。また、第一の筒体123の基端部123cは、内径が口金部材125と対応するように拡径していて、内周面に形成された雌ネジ123dが、口金部材125の先端側の雄ネジ125dに螺合されている。
また、口金部材125の基端側には、基端口金126が接続されている。基端口金126は、略管状の部材で、口金部材125に接続される先端側接続部127と、先端側接続部127から基端側へ延びる本体部128と、本体部128から基端側へ延びる基端側接続部129とを有する。先端側接続部127は、内径が本体部128から拡径していて、内周面に雌ネジ127aが形成されて口金部材125の雄ネジ125cに螺合されている。ここで、口金部材125のOリング125bは、口金部材125と基端口金126の先端側接続部127との間で弾性変形し、基端口金126に対して口金部材125を回転可能としつつ、第二の冷却用流路21bに流通する冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。
また、本体部128は、先端側が内シース30の外径と略等しく設定されているとともに、基端側の内径が段部128aを有して縮径していて、内シース30の基端が段部128aに突き当たるまで嵌入されている。本体部128の内周面には、環状の溝が形成されてOリング128bが嵌合されていて、内シース30との間で弾性変形し、内シース30を固定するとともに、第一の冷却用流路21aと第二の冷却用流路21bとの間を封止している。また、本体部128において、段部128aよりも基端側には外周側から内周側まで連通して流体流通部23の供給配管26が接続された接続継手128cが設けられている。さらに、本体部128において段部128aよりも基端側には内周面から外周面まで貫通する貫通孔128dが形成されていて、照明手段9のライトガイド9aが挿通されていて、接続口金46及び熱収縮チューブ48によって貫通孔128dを封止している。
また、本体部128と基端側接続部129との間には、内周側に突出する環状凸部129aが形成されているとともに、基端側接続部129の内周面には雌ネジ129bが形成されている。そして、雌ネジ129bに固定部材50を螺合して、シール部材51aを固定部材50と環状凸部129aとの間で弾性変形させて内周側に膨出させることで、挿入部6を固定し、また、第一の冷却用流路21aの基端を封止して冷却用流体Aが排出されてしまうのを規制している。
この実施形態の内視鏡用冷却装置120においても同様に、冷却用流路21に流通する冷却用流体Aによって挿入部6を冷却しつつ、挿入部6の観察部材3によって、補助シース34の貫通孔34a、内シース30の貫通孔30a、第二の筒体124の透明部124a、及び、第一の筒体123の開口部123aを介して外部の被検体Sを好適に観察することができる。そして、本実施形態のように、照明手段9のライトガイド9aによる照明、及び、挿入部6の観察部材3による観察を、それぞれ一つの開口部123a及び透明部124aで共通して行うものとしても良い。また、透明部124aに汚れが付着してしまった場合には、まず、口金部材125と、基端口金126とを把持して、口金部材125を軸回りに回転させる。これにより、口金部材125に接続された第二の筒体124及び第二の筒体124に外装された第一の筒体123は、内シース30に対して軸回りに回転することとなる。このため、挿入部6の観察部材3に対して透明部124aの周方向の位置を異なるものとして、汚れが付着していない範囲に調整することができる。次に、口金部材125と、第一の筒体123の基端部123cとを把持して、第一の筒体123を軸回りに逆回転させる。これにより、内シース30及び補助シース34の貫通孔30a、34a及び貫通孔30b、34bと開口部123aとの位置を周方向に一致させることができる。このため、ライトガイド9aの照明光によって外部を照明し、挿入部6の観察部材3によって外部の被検体Sを好適に観察することができるようになる。この際、第一の筒体123の内周面に除去部124bが設けられていることで、透明部124aの汚れを拭き取ることができる。このため、軽度の汚れの場合には、再度その範囲を使用して外部を観察することができ、より継続的に観察することが可能となる。
以上、本発明の参考例および実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの参考例および実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記の参考例および実施形態において、流体流通部23から供給される冷却用流体Aは、第一の冷却用流路21aに供給されて、第二の冷却用流路21bから排出されるものとしたが、これに限るものでは無く、第二の冷却用流路21bに供給されるものとしても良い。また、冷却用流体Aは、流体流通部23によって回収されて再使用されるものとしたが、これに限るものでは無く、排出された分だけ常に新しい冷却用流体Aを供給するものとしても良い。また、冷却用流体は、水等の液体の他、空気等の気体としても良い。また、参考例および実施形態では、シースは、内シースと外シースとの二層構造としたが、これに限ることは無く、外シースのみの単層構造としても良い。さらに、挿入部6を覆う補助シース34を設けない構成としても良い。また、参考例および実施形態では、外部被検体の照明は、挿入部6の照明部2とは異なる照明手段9によるものとしたが、これに限るものでは無く、自身の照明部2を使用しても良い。しかしながら、照明手段9による別照明とすることで、照明光が観察用透明部や照明用透明部で反射して直接観察部材3に入光してしまうのをより確実に防ぐことができ、好適である。
また、参考例および実施形態では、照明部を構成する第二の筒体は、全体がガラスなどの透明な材質で形成されているものとしたが、これに限るものでは無い。少なくとも、第一の筒体の開口部と軸方向に対応する位置が透明な材質で形成されていて、透明部を構成していれば良い。さらに、参考例および実施形態では、透明部は、第一の筒体の開口部と軸方向に対応する位置で、全周にわたって連続的に形成されているものとしたが、これに限るものでは無く、少なくとも周方向に複数箇所形成されていれば良い。しかしながら、透明部を周方向に連続して形成することで、第一の筒体の開口部に対して、第二の筒体の透明部の内、汚れが付着せずに観察可能な位置をより好適に選択することができる。また、参考例および実施形態では、シースは、硬性のタイプとしたが、これに限るものでは無く、軟性のタイプとしても良い。この場合、外シースの内、開口部を有する第一の筒体は、軟性の樹脂などで形成されることとなる。また、透明部を有する第二の筒体は、透明で軟性の樹脂などで形成されるか、若しくは、全体を軟性の樹脂で形成しつつ、透明部となる部分だけをガラスなどの透明材で形成されることとなる。
本発明の参考例の内視鏡装置を示す全体構成図である。 本発明の参考例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 本発明の参考例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースの分解図である。 本発明の参考例の内視鏡装置を使用して被検体を観察する説明図である。 図4の切断線B−Bでの断面図である。 本発明の第1の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第1の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 本発明の第1の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースの分解図である。 本発明の第2の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースの分解図である。 本発明の第2の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースの一部を破断した側面図である。 本発明の第2の実施形態の第2の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第3の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第3の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 図14の切断線C−Cでの断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第3の実施形態の変形例の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。 本発明の第4の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを拡大した斜視図である。 本発明の第4の実施形態の内視鏡装置において、内視鏡用冷却装置のシースを側視した断面図である。
符号の説明
1 内視鏡装置
3 観察部材
6 挿入部
20、61、70、80、85、100、115、120 内視鏡用冷却装置
21 冷却用流路
22、62、71、101、121 シース
23 流体流通部
32、64、74、103、123 第一の筒体
32a、86 観察用開口部(開口部)
33、65、75、104、124 第二の筒体
33a 観察用透明部(透明部)
64a、88、124b 除去部
82a、108 除去手段
123a 開口部
124a 透明部
S 被検体
A 冷却用流体

Claims (7)

  1. 内視鏡装置の挿入部の内、被検体の観察を行うための観察部材を有する先端側に装着されて、該挿入部の外周面及び先端面との間に冷却用流体が流れる冷却用流路を形成するシースと、該シースに接続されて、前記冷却用流路に前記冷却用流体を流通させる流体流通部とを備え、前記冷却用流体によって前記挿入部の先端側を冷却する内視鏡用冷却装置であって、
    前記シースは、装着する前記挿入部の前記観察部材によって外部を観察可能とする開口部を有する第一の筒体と、
    該第一の筒体の内周側で同軸上に配設され、周方向に異なる複数の位置で内側から外側を観察可能とする透明部が前記第一の筒体の前記開口部と軸方向に対応する位置で設けられた第二の筒体とを有し、
    該第二の筒体が前記第一の筒体に対して軸回りに相対的に回転可能であることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  2. 請求項1に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第二の筒体の前記透明部は、周方向に連続して形成されていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  3. 請求項1に記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第二の筒体の前記透明部は、周方向に複数形成されていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第二の筒体は、外周面が前記第一の筒体の内周面に密着して配設されていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記第一の筒体の前記内周面の内、前記第一の筒体の透明部と接触する範囲の少なくとも一部には、前記透明部の汚れを拭き取り可能な除去部が設けられていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置において、
    前記シースの外側に設けられ、前記透明部に対して進退して該透明部の汚れを拭き取ることが可能な除去手段を備えることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の内視鏡用冷却装置と、
    前記シースが装着される挿入部とを備えることを特徴とする内視鏡装置。
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