JP5030130B2 - 薄膜材料の結晶化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光の照射による薄膜材料の結晶化装置に関するものであり、主に、フラットパネルに使用される薄膜トランジスターのための結晶化シリコンを製造するための結晶化装置に関するものである。
この種の従来の装置として、画素用と周辺回路用の薄膜トランジスターとを異なる照射条件として結晶化する方法が、例えば特許文献1に記載されている。これは、スイッチング素子となる薄膜トランジスターを備えた液晶表示装置の構造において、画素を表示する画素をスイッチングするための画素用の複数の薄膜トランジスターと、画素用の薄膜トランジスターを駆動するための回路を構成する周辺回路用の複数の薄膜トランジスターを同一の基板内に具備し、画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの半導体層を多結晶シリコン層により構成し、かつ、画素用の薄膜トランジスターよりも周辺回路用の薄膜トランジスターの方がキャリア移動度が大であることを特徴とし、このような状態は、アモルファスシリコン層(a−Si層)を堆積後、アモルファスシリコン層をレーザアニール法により多結晶シリコン層とする際、表示部のシリコン層よりも駆動回路部のシリコン層の方が照射するレーザエネルギー値(照射エネルギー密度)が高いものとすることにより形成することができる、としている。
一方、特許文献2に記載されるように、周辺回路用の薄膜トランジスターとしては、横方向成長した結晶が、特性が良く、好ましい。
特開平6−59278号公報 特許第3204986号公報
特許文献1及び2に記載される方法及びその装置にあつては、次のような技術的課題が存在していた。
先ず、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜は、結晶粒の大きさが薄膜トランジスターのチャネル長より十分に小さい結晶か、結晶粒の大きさが不揃いであるが均一に分散した結晶(以下、「均一ランダム結晶」という。)とする方が、表示したときの特性が局在することなく、見た目に均一であるように見える。
しかしながら、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜としての横方向成長した結晶と画素用の均一ランダム結晶とを生成する場合、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜の生成の照射エネルギー密度を画素用の照射エネルギー密度よりも高めるという単に照射エネルギー密度を変えるのみでは、両者を生成することはできない。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成は、次の通りである。
求項の発明は、レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記マスク(104)がレーザ(102)の遮蔽量を変更可能であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が光軸方向に移動可能であり、
シリンドリカルレンズ(108)を光軸方向に移動させて、マスク(104)上のレーザ(102)のビーム幅を変更可能であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が光軸方向に移動可能であり、
シリンドリカルレンズ(108)を光軸方向に移動させて、マスク(104)上のレーザ(102)のビーム幅を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)に入射するレーザ(102)を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー(107)を設け、X軸方向の倍率mを変えることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)に入射するレーザ(102)を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー(107)を設け、X軸方向の倍率mを変えることを特徴とする請求項1の薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が焦点距離(:f)を増減調節することが可能であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が焦点距離(:f)を増減調節することが可能であることを特徴とする請求項1の薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
前記レーザ発振器(101)をパルス状の固体レーザからなるレーザ(102)を発振する固体レーザ発振器とすると共に、前記半値幅(:W1,W2)毎の照射エネルギー密度(E1,E2)をそれぞれ所定の照射エネルギー密度とするために、前記固体レーザからなるレーザ(102)の繰返し周波数を変えてパルスエネルギーを調整することを特徴とする薄膜材料の結晶化装置である。
請求項の発明は、前記画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、レーザ(102)の走査方向と直交する方向のマスク(104)の開口部長さ(111)を調整・変更し、マトリックス状に配置した薄膜トランジスター(301)の無いところにレーザ(102)の走査方向と直交する方向の端部を位置させることを特徴とする請求項の薄膜材料の結晶化装置である。
請求項10の発明は、前記画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、前記薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の走査方向と直交する方向の両端の強度分布の傾斜部(304)の幅が、強度50〜97%の範囲で10μm以下であつて、該傾斜部(304)がマトリックス状に配置した薄膜トランジスターの存在しない箇所を走査するように位置制御することを特徴とする請求項の薄膜材料の結晶化装置である。
本発明に係る薄膜材料の結晶化装置によれば、周辺回路用の照射エネルギー密度:E2を画素用の照射エネルギー密度よりも高めるのみならず、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜としての横方向成長した結晶と画素用の均一ランダム結晶とを生成する。この薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜の生成に際し、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜は、レーザ発振器101より発したレーザ102の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度E1として薄膜シリコン106に照射し、結晶化シリコン薄膜となし、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜は、レーザ102の走査方向のビーム幅が半値幅W2で10μm以下、かつ、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン106に照射し、結晶化シリコン薄膜となす。
これにより、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜としての横方向成長した結晶と画素用の均一ランダム結晶とを生成することができ、特性の良いフラットパネルに使用される薄膜トランジスターのための結晶化シリコンを製造することが可能になる。すなわち、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜として、結晶粒の大きさが不揃いであるが均一に分散した結晶、つまり均一ランダム結晶として、表示したときの特性が局在することなく、見た目に均一であるように見えるものを生成することができる。周辺回路用の薄膜トランジスターとしては、横方向成長した結晶が、特性が良く、好ましい。
請求項に係る発明によれば、マスク104がレーザ102の遮蔽量を変更可能であるから、マスクによつてレーザ102の遮蔽量を変更して、画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得ることができる。
請求項2、3に係る発明によれば、シリンドリカルレンズ108が光軸方向に移動可能であり、シリンドリカルレンズ108を光軸方向に移動させて、マスク104上のレーザ102のビーム幅を変更可能であるから、マスク104上のレーザ102のビーム幅を変更して、画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得ることができる。
集光サイズが小さい半値幅:W2のときは、マスク上に集光点があるようにし、集光サイズが大きい半値幅:W1のときに、集光点をマスクから移動することでビームサイズを大きくする。これにより、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の半値幅W1,W2を可変とする。
請求項4、5に係る発明によれば、シリンドリカルレンズ108に入射するレーザ102を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー107を設けるので、X軸方向の倍率mを変えることにより、画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得ることができる。
請求項6、7に係る発明によれば、シリンドリカルレンズ108が焦点距離:fを増減調節することが可能であるから、焦点距離:fを増減調節して画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得ることができる。
請求項に係る発明によれば、固体レーザ発振器を使用する場合において、繰返し周波数を変えてパルスエネルギーを調整することにより、レーザ発振器の出力を大きく低下させることがなく、効果的である。
請求項に係る発明によれば、マトリックス状に配置した薄膜からなるトランジスターの存在し無いところでレーザの走査方向と直交する方向の端部位置が重なるように制御することになり、パルスエネルギーが小さい固体レーザの照射回数が多くなるために膜厚が薄くなることに起因してトランジスター特性が異なるものとなる不具合を抑制することができる。
請求項10に係る発明によれば、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の走査方向と直交する方向の強度分布の両端の傾斜部304の幅が、強度50〜97%の範囲で10μmであつて、該傾斜部がマトリックス状に配置した画素用の薄膜トランジスターの存在しない箇所を走査するように位置制御する。
これにより、強度分布の両端の高強度の傾斜部が画素用の薄膜トランジスターの存在しない箇所を走査するようにレーザを位置制御することが容易になり、請求項8に係る発明の効果と同様の効果を奏することができる。
図1〜図4は、本発明に係る薄膜材料の結晶化装置の1実施の形態を示す。図1(イ),図1(ロ)を参照して薄膜シリコン106を結晶化する薄膜材料の結晶化装置の概略について説明する。図1(イ),(ロ)中において符号1は結晶化装置を示し、レーザ発振器101より発したパルス状のレーザ102を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー103と、ホモジナイザー103を透過するレーザ102をX軸方向に集光し、マスク104面にX軸方向に集光し、Y軸方向に均一な強度分布を有するレーザ強度分布を得るシリンドリカルレンズ108と、シリンドリカルレンズ108を透過するレーザ102を透過させてマスク104面に形成されるマスクパターンを薄膜シリコン106上に投影し、a−Siからなる薄膜シリコン106を結晶化してp−Si(ポリシリコン)にする投影レンズ105とを備える。符号107は、必要に応じ、レーザ発振器101とホモジナイザー103との間に設けるビームエキスパンダーであり、レーザ発振器101から発したレーザ102を、X軸方向に自然数mの倍率、Y軸方向に自然数nの倍率で拡大し、シリンドリカルレンズ108に入射させる。
1枚の基板上に形成した薄膜シリコン106の結晶化に際しては、上述したように、画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜(106)を、各々異なる条件として結晶化させるものであり、信号側の内蔵回路及び走査側の内蔵回路となる周辺回路としては、横方向成長(連続ラテラル成長)した結晶とし、特性の良い薄膜トランジスターを得ると共に、表示部となる画素用としては、結晶粒の大きさが不揃いであるが均一に分散した均一ランダム結晶とし、特性の良い薄膜トランジスターを得る。この画素用の複数の薄膜トランジスターと画素用の複数の薄膜トランジスターを駆動するための回路を構成する周辺回路用の複数の薄膜トランジスターとにより、周辺回路内蔵表示装置を構成する。
このため、周辺回路の形成は、特許文献2に記載される方法を適用し、連続的に横方向成長した結晶とすれば良く、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜は、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の送りピッチ2μm/p(pはレーザ102のパルスを示す)以下、かつ、後述するところから走査方向(X軸方向)のビームサイズが半値幅W2で10μm以下、照射エネルギー密度:E2(>E)mJ/cm2として結晶化し、ラテラル結晶からなる結晶化シリコン薄膜を生成する。
次に、画素用に好適の均一ランダム結晶は、次のようにして形成することができる。
画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンは、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の走査方向のビームサイズが半値幅W1で10μmより大きく、照射エネルギー密度:E1=EmJ/cm2で結晶化し、均一ランダム結晶からなる結晶化シリコン薄膜を生成する。
ランダム結晶、均一ランダム結晶、ラテラル結晶を図3(イ),(ロ),(ハ)に模式的に示す。ランダム結晶とは、図3(イ)に示すように、結晶(黒塗りで示す)の大きさが不揃いであるが、大きさの異なる結晶がほぼ直線状(ライン)に局在しているものであり、均一ランダム結晶とは、図3(ロ)に示すように、結晶の大きさが不揃いでほぼ均一に分散しているものであり、ラテラル結晶とは、図3(ハ)に示すように、結晶粒が一方向(横方向(X軸方向))に大きく連続的に成長して結晶しているものである。
実際に、レーザ102の走査方向のビームサイズの半値幅を5μm、10μm又は10μm超、14μm及び20μmに変化させると共に、レーザ102のエネルギー密度を1000mJ/cm2、950mJ/cm2、900mJ/cm2、850mJ/cm2、800mJ/cm2、750mJ/cm2及び700mJ/cm2に変化させて結晶化したシリコン薄膜を得、各結晶化シリコン薄膜の結晶状態について観察した。
観察結果を表1に示す。但し、薄膜シリコン106上でのレーザ102の送りピッチは2μm/p、エネルギー密度は半値幅で除した値である。また、表1に記載するアグロメ及びアグは、穴を生成する程度のアグロメーションが生じたアグロメーション結晶状態であることを示し、画素用及び周辺回路用のいずれにも不適当であり、また、表1に記載するラテラル及びラテは、横方向成長した連続ラテラル結晶状態であることを示し、周辺回路用に適し、更に、表1に記載する均一ランダム及び均一ランは、均一ランダム結晶状態であることを示し、画素用に適する。
Figure 0005030130
表1に記載するように、画素用に適する均一ランダム結晶(結晶粒の大きさが不揃いであるが均一に分散した結晶)を生成するには、半値幅が10μmを超えて大きく、照射エネルギー密度が800mJ/cm2以下の破線Aで囲む範囲でなければならない。また、連続ラテラル結晶を生成するには、半値幅が10μm以下、照射エネルギー密度が850mJ/cm2以上で950mJ/cm2以下の一点鎖線Bで囲む範囲でなければならない。
なお、アグロメーションな連続ラテラル結晶を形成するのは、半値幅が10μm以下、照射エネルギー密度が850mJ/cm2以上である。アグロメーションは、薄膜シリコンの溶融時間が長いほど発生し易く、照射エネルギー密度が高く、照射回数が多いほど発生し易い。送りピッチが同じであれば、ビーム幅が狭いほど照射回数が少なくなるので、アグロメーションが発生しにくい。
送りピッチは、1パルスのレーザ102の照射に伴うラテラル成長長さ:Lより僅かに小さいのが良く、薄膜トランジスターに使用される膜厚50nm程度の薄膜シリコンではL=2〜3μmであるので、送りピッチは2μm/p程度が良い。特に、ラテラル結晶を得る際の送りピッチは、同様の理由から2μm/p以下が良い。なお、ラテラル成長長さ:Lは、薄膜シリコン106上に投影される1パルスのレーザ102のX軸方向長さのほぼ半分以下である。
以上から、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンは、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の送りピッチ2μm/p以下とし、かつ、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の走査方向のビームサイズが半値幅W1で10μm以上特に10μmより大きく、画素用の照射エネルギー密度:E1=EmJ/cm2(800mJ/cm2以下)として薄膜シリコン106を結晶化する。
また、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンは、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の送りピッチ2μm/p以下とし、かつ、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の走査方向のビームサイズが半値幅W2で10μm以下、照射エネルギー密度:E2(一点鎖線Bの範囲)>EmJ/cm2(850mJ/cm2以上)を画素用の照射エネルギー密度E1よりも高めて薄膜シリコン106を結晶化する。
画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンと周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンとを、主として同一のレーザ発振器101及び光学系103,104,105,108を使用して、照射条件を表1のように変えながら薄膜シリコン106上に照射する具体的な方法として、下記(1)〜(5)の手段を採ることができる。
(1)レーザ102のビームサイズの半値幅W1,W2を変化させれば、結晶化シリコンの結晶状態が変わる。このため、薄膜シリコン106上に投影されるパルスのレーザ102のビームサイズの半値幅W1,W2を可変として異なる半値幅W1,W2を得るために、図2に示すマスク104面における開口部110のX軸方向の幅112を変える。
具体的には、レーザ102の半値幅W1,W2を可変とするために、レーザ102の一部をマスク104にて任意に遮蔽可能として、投影レンズ105によりマスク104の開口部110の幅112にて規制されるマスクパターンを薄膜シリコン106に投影し、集光サイズが大きい半値幅:W1と集光サイズが小さい半値幅:W2とからなる異なる半値幅W1,W2によつて薄膜シリコン106を結晶化する。
(2)マスク104上のレーザ102のビームサイズの半値幅:W1,2を、集光サイズが小さい半値幅:W2とするときは、マスク104上にシリンドリカルレンズ108の集光点が位置するようにし、集光サイズが大きい半値幅:W1のときには、シリンドリカルレンズ108の集光点を集光位置から光軸方向へ移動し、マスク104上に集光するビームサイズdを大きくする。
マスク104の開口部110の幅112(X軸方向長さ)が同じであつても、X軸方向に集光するシリンドリカルレンズ108を光軸方向の正逆いずれかに移動し、マスク104上のビームサイズdを可変とすれば、集光のビームサイズdを変化させて、半値幅:W1,W2を変化させる作用が得られる。10μmが得られる場合には、マスク104の幅を集光のビームサイズdより十分に広くして、マスク104による遮蔽を無しとしても良い。
すなわち、画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得るために、前記シリンドリカルレンズ108が光軸方向に移動可能であり、シリンドリカルレンズ108を光軸方向に移動させて、マスク104上のレーザ102のビーム幅を変更可能である。
(3)使用するレーザ発振器101を、パルス状の固体レーザからなるレーザ102を発振する固体レーザ発振器とし、照射エネルギー密度E1,E2が所定の照射エネルギー密度となるように調整する。照射エネルギー密度の調整の方法には、次のものがある。
(a)レーザ102のパルスエネルギーを励起用ダイオードの電流値で変える。
(b)レーザ102を発した後に、アッテネータ(図示せず)を透過させ、強度を調整する。アッテネータ(図示せず)の有無又はアッテネータ(図示せず)による減衰力を変化させることで対応する。
(c)レーザ102の繰返し周波数を変えて、パルスエネルギーを調整する。固体レーザ発振器は、出力P、パルスエネルギーE、繰返し周波数Rのとき、ほぼP=E・Rの関係があり、結晶化の速度は出力Pに比例するので、出力Pを同じに維持したまま繰返し周波数Rを変えてパルスエネルギーEを調整する方法が、レーザ発振器の出力を大きく低下させることがなく、有効である。画素用には繰返し周波数Rを大きくし、パルスエネルギーEを小さくする。
すなわち、レーザ発振器101をパルス状の固体レーザからなるレーザ102を発振する固体レーザ発振器とすると共に、前記半値幅:W1,W2毎の照射エネルギー密度E1,E2をそれぞれ所定の照射エネルギー密度とするために、固体レーザからなるレーザ102の繰返し周波数を変えてパルスエネルギーを調整する。
(4)レーザ102の集光ビームサイズdは、
d=4fλM2 /(πD)・・・・式(1)
という関係がある。ここで、fは集光レンズであるシリンドリカルレンズ108の焦点距離、λはレーザの波長、M2 はレーザ102のビーム質を示す指標、Dはシリンドリカルレンズ108に入射するX軸方向のビーム幅(サイズ)である。従つて、シリンドリカルレンズ108に入射するビーム幅Dをビームエキスパンダー107によつて可変とすることで、マスク104上に集光する集光ビームサイズdを変えて、半値幅W1,W2を変化させることができる。
このため、レーザ発振器101から発したレーザ102を、ビームエキスパンダー107でX軸方向に倍率m、Y軸方向に倍率nで拡大し、Y軸方向に強度を均一化するホモジナイザー103を透過させ、X軸方向に集光するシリンドリカルレンズ108を透過させてマスク104面にてX軸方向に集光し、Y軸方向に均一な強度分布を有するレーザ強度分布を得て、投影レンズ105で薄膜シリコン106上に投影し、薄膜シリコン106を結晶化するとき、倍率mを異なる数値に切り換えれば、半値幅W1,W2を変化させることができる。つまり、半値幅W1,W2を可変とするために、ビームエキスパンダー107によるX軸方向の倍率mを増減調節する。
すなわち、画素用のレーザ102の半値幅W1と周辺回路用のレーザ102の半値幅W2とを得るために、シリンドリカルレンズ108に入射するレーザ102を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー107を設け、X軸方向の倍率mを変える。
(5)前記式(1)より、集光レンズであるシリンドリカルレンズ108の焦点距離fを切り換えて、半値幅W1,W2を可変とする。
すなわち、レーザ発振器101から発したレーザ102を、Y軸方向に強度を均一化するホモジナイザー103を透過させ、X軸方向に集光する焦点距離:fのシリンドリカルレンズ108を透過させてマスク104面にてX軸方向に集光し、Y軸方向に均一な強度分布を有するレーザ強度分布を得て、投影レンズ105で薄膜シリコン106上に投影し、薄膜シリコンを結晶化するとき、焦点距離:fを増減調節することのできるシリンドリカルレンズ108を使用し、半値幅:W1と半値幅:W2とを得る。
更に、上記(3)のように使用するレーザ発振器101を固体レーザ発振器とするときは、固体レーザは、パルスエネルギーが小さいために、ビームサイズ(半径)は数十mm以下になり、画素部を全面結晶するとレーザ102のビームの重ね部の照射回数が他の領域より多くなるために膜厚が薄くなり、トランジスター特性が異なるものとなる。
これを避けるためには、投影レンズ105を透過して薄膜シリコン106上に照射されるレーザ102のビーム302(図4(イ),(ロ)に示す)が、マトリックス状に配置した薄膜からなるトランジスター301の存在し無いところで重なるように位置制御することが望ましい。このため、図4(ハ)に示すマトリックス状に配置した多数のトランジスター301の存在し無いところに図4(ロ)に示すビーム302のY方向の端部を位置させて走査するように、マスク104のレーザ102の走査方向(X方向)と直交する方向(Y方向)のマスク104の幅111(図2に示す開口部110の長さ)ひいてはレーザ102のマスクパターンの幅を調整する。
すなわち、画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、レーザ102の走査方向と直交する方向のマスク104の開口部長さ111を調整・変更し、マトリックス状に配置した薄膜トランジスター301の無いところにレーザ102の走査方向と直交する方向の端部を位置させる。
特に、図4(イ)に強度分布を示すように、薄膜シリコン106に照射するレーザ102のビーム302の走査方向と直交する方向(Y方向)の強度分布303の両端の傾斜部304の各幅を、強度50〜97%の範囲で10μm以下に設定すると共に、各傾斜部304が画素用のマトリックス状に配置したトランジスター301の存在しない箇所を走査するように位置制御することで、表示装置におけるこの重ね部による薄膜トランジスター301の特性のばらつきを無くすことができる。この重ね部の位置調整は、マスク104の開口部長さ111でビームサイズを調整することで可能である。
すなわち、画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、薄膜シリコン106に照射するレーザ102の走査方向と直交する方向の両端の強度分布の傾斜部304の幅が、強度50〜97%の範囲で10μm以下であつて、傾斜部304がマトリックス状に配置した薄膜トランジスター301の存在しない箇所を走査するように位置制御する。
マトリックス状に配置するトランジスター301のピッチは、製造するパネルサイズによつて異なるため、薄膜トランジスター301の存在しないところにレーザ102のビームの重ね部を位置させて照射されるようにするためには、ビーム照射位置を基板(106)に設けるアライメントマーク(図示せず)より位置制御すると同時に、マスク104の開口部長さ111の調節によつてビームサイズも調整すればよい。
また、投影レンズ105の焦点距離が、周辺環境等によつて、投影レンズ105を構成する各レンズ間隔が変わるなどにより変化した場合、マスク104のパターンを基板上に投影する縮小倍率も変わる。これに対しては、マスク104の開口部長さ111の調節によつてビームサイズを変えることにより、前記重ね部の照射位置を制御する方法を採ればよい。
すなわち、画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、レーザ102の走査方向と直交する方向のマスク104の開口部長さ111を増減調整・変更し、マトリックス状に配置した薄膜トランジスター301の無いところにレーザ102の走査方向と直交する方向の端部を位置させる。
前述した表1から判るように、周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンを一点鎖線Bで囲む範囲で連続ラテラル成長させて結晶化し、また、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンを破線Aで囲む範囲で均一ランダム結晶とすることは好ましい。
しかしながら、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンについても、連続ラテラル成長させて結晶化し、かつ、薄膜トランジスターのチャネル方向を所定方向として、画素用の薄膜トランジスターの結晶化シリコンを形成することができる。このとき、画素用の薄膜トランジスターのチャネル方向がラテラル成長方向と直交し、周辺回路のチャネル方向がラテラル成長方向と平行となるように結晶化する。
画素部に、連続ラテラル成長した結晶を用い、薄膜トランジスターのチャンネル方向がラテラル成長方向と直交する方向にすることで、薄膜トランジスターの特性が均一にばらつき、均一ランダム結晶を生成した場合と同様に見た目に均一な画像となるパネルを製造することができる。
すなわち、画素用の結晶化シリコン薄膜は、レーザ102の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μm未満、かつ、送りピッチ2μm/p以下として、チャネル方向がラテラル成長方向と直交する状態で連続ラテラル成長させて結晶化して生成し、周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、レーザ102の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm未満、かつ、送りピッチ2μm/p以下として、チャネル方向がラテラル成長方向と平行となる状態で連続ラテラル成長させて結晶化して生成する。
また、画素用の薄膜トランジスターを固体レーザを使用せずにエキシマレーザを使用して生成する方法として、エキシマレーザのガウス状強度分布のビームでもつて、ラテラル成長する照射エネルギー密度より低い条件で照射した結晶粒径が100nm以下の結晶化シリコンを使用する方法を採ることもできる。これによる画素用の薄膜トランジスターは、薄膜トランジスターの特性が均一にばらつき、均一ランダム結晶を生成した場合と同様に見た目に均一な画像となるパネルを製造することができる。
その場合、周辺回路としては、横方向成長(連続ラテラル成長)した結晶とし、特性の良い薄膜トランジスターを得るために、画素用と周辺回路用の薄膜トランジスターとで異なる装置を用いる必要があるが、エキシマレーザはパルスエネルギーが高くレーザのビーム長を長くすることができるので、前記重ね部の生成のための位置制御をすることなく、基板上の薄膜シリコン106にレーザ102のビームをY軸方向に全面照射することができる利点がある。エキシマレーザにより基板全面を照射した後、固体レーザで連続ラテラル成長した結晶を周辺回路用に使用する。周辺回路の薄膜トランジスターの結晶化シリコンは、スキャン方向の幅が、10μm未満、送りピッチ2μm/p以下でもつて結晶化する。
すなわち、画素用の結晶化シリコンは、エキシマレーザのガウス状強度分布のビームを用いて、ラテラル成長する照射エネルギー密度より低い条件で照射させた結晶粒径が、100nm以下の結晶化シリコンとして生成し、周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、レーザ102の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)が10μm未満、かつ、送りピッチ2μm/p以下として生成する。
実施例として、レーザ発振器101を固体レーザを発するYAGレーザ発振器とし、YAGレーザ発振器からの第2高調波532nm、パルスエネルギー:2mJ、パルス幅:300ns、繰返し周波数:100kHzのレーザ102を発生し、ホモジナイザー103によつてY軸方向に50mm長さの均一強度に整形し、これと直交する方向には、エキスパンダー107によつてビーム幅Dを10mmに拡大した後、f:100mmのシリンドリカルレンズ108によつてX軸方向に集光し、マスク104上にビームサイズ(幅)で50μmのガウス形状の集光ビームにし、マスク104で50mm×30μmに遮蔽し、これを0.2倍の投影レンズ105で基板上の薄膜シリコン106に縮小投影し、長軸:10mm×短軸:6μmのラインビーム302を300×400mmの基板であるガラス上に形成したa−Si膜(薄膜シリコン106)に露光した。このとき、1パルスの露光により、横方向長さは2.5μmのラテラル結晶が得られた。
先ず、周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を得るために、前記長軸:10mm×短軸:6μmのラインビーム302(マスク幅30μm)を、長軸:10mmと直交する方向に2μm/p×100kHz/s=200mm/sでスキャンした。
周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成後、画素用の結晶化シリコン薄膜を生成するために、ビームをスキャン方向(X軸方向)と直交する方向へ10mm±10μmの精度で移動すると共に、シリンドリカルレンズ108を光軸と平行にマスク104に近付く方向へ2mm移動してマスク104上の集光のビームサイズ(幅)を前記50μmの2倍の100μmとし、この方向のマスク104を除去し、レーザ102の繰返し周波数を100kHzから112kHzに上げて、画素用の結晶化シリコン薄膜を生成した。すなわち、同様に2μm/p×112kHz=224mm/sでスキャンした。これを順次繰返し、長さ40mmの画素に使う薄膜シリコン106を結晶化した。かくして、画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターを備える周辺回路内蔵液晶表示装置を形成した。
本発明の1実施の形態に係る薄膜シリコンを結晶化する薄膜材料の結晶化装置の概略を示し、図1(イ)はシリンドリカルレンズを省略した平面図、図1(ロ)はビームエキスパンダーを設けた正面図。 同じくマスクを示す側面図。 同じく結晶の模式図であり、図3(イ)はランダム結晶を示す図、図3(ロ)は均一ランダム結晶を示す図、図3(ハ)はラテラル結晶を示す図。 同じく薄膜シリコン上に照射されるレーザを示し、図4(イ)はレーザのビームの強度分布を示す図、図4(ロ)はレーザのビームの位置関係を示す図、図4(ハ)はマトリックス状に配置した多数のトランジスターを示す図。
符号の説明
1:結晶化装置
101:レーザ発振器
102:レーザ
103:ホモジナイザー
104:マスク
105:投影レンズ
106:薄膜シリコン
108:シリンドリカルレンズ
110:マスクの開口部
111:開口部の長さ(開口部長さ)
112:開口部の幅
301:薄膜トランジスター
304:傾斜部
W1,W2:半値幅
E1,E2:照射エネルギー密度
m:X軸方向の倍率
n:Y軸方向の倍率
f:シリンドリカルレンズの焦点距離

Claims (10)

  1. レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
    画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
    レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
    画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
    周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
    前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記マスク(104)がレーザ(102)の遮蔽量を変更可能であることを特徴とす薄膜材料の結晶化装置。
  2. レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
    画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
    レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
    画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
    周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
    前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が光軸方向に移動可能であり、
    シリンドリカルレンズ(108)を光軸方向に移動させて、マスク(104)上のレーザ(102)のビーム幅を変更可能であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置。
  3. 前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が光軸方向に移動可能であり、
    シリンドリカルレンズ(108)を光軸方向に移動させて、マスク(104)上のレーザ(102)のビーム幅を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の薄膜材料の結晶化装置。
  4. レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
    画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
    レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
    画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
    周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
    前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)に入射するレーザ(102)を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー(107)を設け、X軸方向の倍率mを変えることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置。
  5. 前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)に入射するレーザ(102)を、X軸方向にmの倍率、かつ、Y軸方向にnの倍率で拡大するビームエキスパンダー(107)を設け、X軸方向の倍率mを変えることを特徴とする請求項1の薄膜材料の結晶化装置。
  6. レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
    画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
    レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
    画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
    周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
    前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が焦点距離(:f)を増減調節することが可能であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置。
  7. 前記画素用のレーザ(102)の半値幅(W1)と周辺回路用のレーザ(102)の半値幅(W2)とを得るために、前記シリンドリカルレンズ(108)が焦点距離(:f)を増減調節することが可能であることを特徴とする請求項1の薄膜材料の結晶化装置。
  8. レーザ発振器(101)より発したパルス状のレーザ(102)を1つの基板に形成した薄膜シリコン(106)に走査しながら照射することにより、
    画素用及び周辺回路用の薄膜トランジスターの結晶化シリコン薄膜が、各々異なる条件として結晶化される薄膜材料の結晶化装置において、
    レーザ発振器(101)より発したレーザ(102)を、強度をY軸方向に均一化するホモジナイザー(103)と、ホモジナイザー(103)を透過するレーザ(102)をマスク(104)面にX軸方向に集光するシリンドリカルレンズ(108)と、マスク(104)面を透過するレーザ(102)のマスクパターンを薄膜シリコン(106)上に投影し、薄膜シリコン(106)を結晶化する投影レンズ(105)とを備え、
    画素用の結晶化シリコン薄膜は、均一ランダム結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W1)で10μmより大きく、かつ、所定の画素用の照射エネルギー密度(E1)として薄膜シリコン(106)に照射して生成し、
    周辺回路用の結晶化シリコン薄膜は、ラテラル結晶を得るべく、レーザ(102)の走査方向のビーム幅が半値幅(W2)で10μm以下、かつ、照射エネルギー密度(E2)を画素用の照射エネルギー密度(E1)よりも高めると共に、薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の送りピッチ2μm/p以下として薄膜シリコン(106)に照射して生成するものであり、
    前記レーザ発振器(101)をパルス状の固体レーザからなるレーザ(102)を発振する固体レーザ発振器とすると共に、前記半値幅(:W1,W2)毎の照射エネルギー密度(E1,E2)をそれぞれ所定の照射エネルギー密度とするために、前記固体レーザからなるレーザ(102)の繰返し周波数を変えてパルスエネルギーを調整することを特徴とする薄膜材料の結晶化装置。
  9. 前記画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、レーザ(102)の走査方向と直交する方向のマスク(104)の開口部長さ(111)を調整・変更し、マトリックス状に配置した薄膜トランジスター(301)の無いところにレーザ(102)の走査方向と直交する方向の端部を位置させることを特徴とする請求項の薄膜材料の結晶化装置。
  10. 前記画素用又は周辺回路用の結晶化シリコン薄膜を生成するとき、前記薄膜シリコン(106)に照射するレーザ(102)の走査方向と直交する方向の両端の強度分布の傾斜部(304)の幅が、強度50〜97%の範囲で10μm以下であつて、該傾斜部(304)がマトリックス状に配置した薄膜トランジスターの存在しない箇所を走査するように位置制御することを特徴とする請求項の薄膜材料の結晶化装置。
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