JP5029828B2 - マーキングトルクレンチ - Google Patents

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Description

この発明は、ボルト又はナットの締め付けに際し、締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作して、締付力を一定にするとともに、所定の締付力での締付完了に伴って自動的にマーキングすることができるマーキングトルクレンチに関するものである。
ボルトやナットの締め付けに際し使用されるトルクレンチでは、締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作して締付力を一定にして締め付け力の過不足が生じないようにしたプレセット型のものが広く使用されている。このトルクレンチを適正に使用することで、締付力を一定にしたボルト締作業等を行うことができる。
一方で、生産ライン等における組立て工程内でのボルト締め付け忘れ防止策として、ボルト締め付け完了マーキングを実施している事例が多く見受けられる。最近では締め付け完了時のマーキングを自動で行うことができるマーキング機能付きトルクレンチ(例えば特許文献1参照)がトルクレンチメーカーより市販されている。
現在提供されているマーキング機能付きトルクレンチ機構としては、ボルト締め付けトルクに達した際、レンチトグル動作によるラチェット部及びハンドル部の首振りの変位を利用し、機械的なリンクを介しマーキングスタンプを作動させるものである。
また、この他に、エアーの圧力を利用することで、トルクレンチも提案されている(特許文献2参照)。このトルクレンチでは、外部からエアホースなどによって供給されるエアーの供給力でスタンプ動作を行うようにしている。
特開平6−297352号公報 特開昭62−130182号公報
しかし、上記した従来の機械的なリンクを利用するトルクレンチでは、スタンプストローク確保の為構成部品の小型化が困難であり、部品点数も多くなる為、作業工具として取り扱い難いという問題がある。さらには可動部の磨耗などによる故障発生などの問題がある。
一方、エアーの圧力を利用するトルクレンチでは、リンク機構など、駆動力を伝達する機構を廃して前記問題点の解消を図ることができるが、エアホースやエアー供給源が必要になるという問題がある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、特別な機構や外部接続などを必要とするこなく、マグネットの磁力を利用することでマーキングを行うことができるマーキングトルクレンチを提供することを目的とする。
すなわち、本発明のマーキングトルクレンチのうち、第1の本発明は、ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作するとともに、スタンプ機構が動作して自動的にマーキングするトルクレンチにおいて、
前記トグル機構の動作に伴う変位と連動して移動する起動マグネットと、
前記スタンプ機構側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、
前記スタンプ機構は、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動してスタンプ動作が行われるように構成されていることを特徴とする。
第2の本発明のマーキングトルクレンチは、前記第1の本発明において、前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記起動マグネットの移動に伴って、互いに同極の磁力が作用し合って反発力が生じるように配置されていることを特徴とする。
第3の本発明のマーキングトルクレンチは、前記第1または第2の本発明において、前記起動マグネットは、前記トグル機構の動作が開放されることによって初期位置に戻り、該起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力を消失させるように構成されており、該磁力消失時に前記スタンプ押付けマグネットをスタンプ前の位置に戻して前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除する弾性部材を有することを特徴とする。
第4の本発明のマーキングトルクレンチは、前記第1〜第3の本発明のいずれかにおいて、前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって該起動マグネットと該スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力で前記スタンプ押付けマグネットがスタンプ前の位置に戻されて前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除するように構成されていることを特徴とする。
第5の本発明のマーキングトルクレンチは、前記第4の本発明において、前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって、互いに異極の磁力が作用し合って吸引力が生じるように配置されていることを特徴とする。
本発明はトルクレンチのトグル動作によるラチェットやボディ部などの変位を利用するものであり、スタンプを作動させる機構として磁力を利用している。
本発明では、トルクレンチ締め付け完了時、トグルの作動変位によるラチェット部やハンドル部の首振り変位などと連動してトルクレンチに付加されたアームなどが変位し、これに連れて起動マグネットが移動する。その際、スタンプ上部もしくはスタンプ押し付けロッドなどにおいてスタンプ機構に取り付けられた押付けマグネットと、前記アーム下部などに取り付けられた起動マグネット間に磁力が作用し合い、スタンプ機構にスタンプ動作をさせる。この際に作用し合う磁力は、同極による反発力を利用するものでもよく、また異極による吸引力を利用するいずれであってもよい。より簡易な構造とするためには、反発力を利用してマーキング機構を押し進めるようにスタンプ動作を行わせるのが望ましい。
また、トルクレンチのトグル動作を開放すると起動マグネットが初期位置に戻り、マグネット反発力が失われることにより、スタンプは戻りバネなど力によって初期位置に復帰させることができる。
また、マグネットの着磁方法の工夫により、起動マグネットの移動、復帰に伴って、磁力が作用する互いの着磁面が、同極同士の状態と互いに異極の状態に変化するように、マグネットのそれぞれに異なる磁極を複数設けておくことで、スタンプ押し付け、スタンプ解除の動作両方を磁力で行うことも可能である。
以上説明したように、本発明のマーキングトルクレンチによれば、ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作するとともに、スタンプ機構が動作して自動的にマーキングするトルクレンチにおいて、前記トグル機構の動作に伴う変位と連動して移動する起動マグネットと、前記スタンプ機構側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、前記スタンプ機構は、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動してスタンプ動作が行われるように構成されているので、以下の効果が得られる。
1.機械的接触部分を削減できる為、磨耗などによる故障を回避できる
2.可動部品変位に関係なくマグネット反発力により大きなスタンプ変位が得られる為、構成部品の簡素化、小型化が可能である。
3.可動部品作動力に関係なく、マグネット反発力により強いスタンプ押し付け力が得られる為、構成部品の簡素化、小型化が可能である。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態のマーキングトルクレンチについて、図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、該マーキングレンチ1の全体を示す一部断面図であり、筒状としたトルクレンチ本体2の先端側にヘッド部材3が回転可能に取り付けられている。ヘッド部材3の一部はトルクレンチ本体2内に伸張し、トルクレンチ本体2に設けたトグル機構10の一方側に連結されている。トグル機構10の他方側はトルクレンチ本体2側に連結されている。
トグル機構10は、規定トルク締め付け時に、トグル動作によってトルクレンチ本体2側とヘッド部材3側の固定状態が解かれ、トルクレンチ本体2に加わる締め付け力に対し、ヘッド部材3が追従せず、ヘッド部材3側が所定角度で首振り動作をすることになる。この際に、ヘッド部材3の一部がトルクレンチ本体2に当たるなどして音を発することで作業者は規定トルク締め付けに達したことを知ることができる。なお、トグル機構10の構成は本発明としては特定のものに限定をされるものではなく、既知のものを用いることができる。
また、ヘッド部材3には、ドライブ部材3aが固定されており、該ドライブ部材3aに、前記トルクレンチ本体2と交差するようにエクステンション筒体4が設けられ、該エクステンション筒体4の先端にボルト締め付け用のソケット5が設けられている。
エクステンション筒体4内には、軸方向に沿ったマーキングスタンプ6が軸方向に移動可能に配置されており、該マーキングスタンプ6の先端側は、ソケット5に設けた貫通孔5aを通してソケット5内に突き出して先端側でのスタンプが可能になっている。なお、マーキングスタンプ6の央部には、段部6aが設けられており、該段部6aとエクステンション筒体4に設けた段部4aとの間にスタンプ押し戻しバネ7が弾性材として配置されている。スタンプ押し戻しバネ7は、マーキングスタンプ6が通常の位置(初期位置)にある場合、マーキングスタンプ6等の自重のみがかかり、これを弾性力によって支持しており、マーキングスタンプ6が前進(図では下方移動)すると、該スタンプ押し戻しバネ7が圧縮されてマーキングスタンプ6を初期位置に押し戻す弾性力が発生する。
また、マーキングスタンプ6の基端側には、同じくエクステンション筒体4内に軸方向に沿って配置されたスタンプ押し付けロッド8の先端側が位置しており、スタンプ押し付けロッド8の基端側は、ヘッド部材3に設けられた貫通孔3bを通してヘッド部材3の上方側に突き出している。該スタンプ押し付けロッド8の突き出し側端部に、表面に磁極を有するスタンプ押し付けマグネット9が取り付けられている。上記したマーキングスタンプ6およびスタンプ押し付けロッド8によってマーキング機構が構成されている。
また、上記ヘッド部材3には、トルクレンチ本体2の上方側で該トルクレンチ本体2の長手方向に沿って伸張する延長プレート20が固定されている。該延長プレート20の上方側には、トルクレンチ本体2の長手方向に沿って配置された起動アーム21が位置している。該起動アーム21は、その後方側が、前記延長プレート20の後端部にピン25によって回転可能に軸止されている。起動アーム21は、軸止部から後方に伸張して、トルクレンチ本体1に設けられたピン26に回転可能に軸止されている。これら起動アーム21等は、延長プレート20に取り付けたカバー28で覆われている。
起動アーム21の先端側は、前記したスタンプ押し付けロッド8の位置に到達可能に伸張しており、その先端側に、スタンプ押し付けマグネット9側に向けて、表面に磁極が設けられた起動マグネット22が取り付けられている。
前記スタンプ押し付けマグネット9と起動マグネット22とは、上記のように対向する側に磁極を有するように着磁されており、それぞれの磁極は同極にしてある。上記起動アーム21は、図2に示すように、トグル機構10の動作が開放された状態では、前記起動マグネット22が前記スタンプ押し付けマグネット9の対向位置から離れた初期位置にあるように、前記ピン25が幅方向に偏位した位置に設けられ、よって起動アーム21は、トルクレンチ本体2の長手方向に対し、傾きを有して位置している。
一方、規定トルク締め付け時、トグル機構10が動作してヘッド部材3の首振り動作が行われると、前記起動アーム21はピン26が作用点になって前記ピン25を中心にして所定角度回転する。この結果、起動マグネット22が設けられた先端側は、前記起動マグネット22が前記スタンプ押し付けマグネット9に正に対向するように位置付けられる。トグルが開放されると、起動アーム21は上記初期位置に復帰して、起動マグネット22とスタンプ押し付けマグネット9とは、互いに磁力が作用しない、対向位置から離れた位置関係になる。なお、ピン25、26との間の距離よりも、ピン25と起動マグネット22の取付位置までの距離が大きくされており、上記首振り動作による移動量が増幅されて起動マグネット22が移動する。
次に、上記マーキングトルクレンチ1の動作について説明する。
締め付けのためのトルクをマーキングトルクレンチ1にプレセットし、ソケット5内に、締め付けを行うボルト頭部30を収容する。この際に、トグル機構10は開放されているため、起動アーム21は初期位置にあり、起動マグネット22は、前記スタンプ押し付けマグネット9の対向位置から離れて位置している。このため、両マグネット間では、互いの磁力の影響は殆どなく、互いに作用し合う力は発生していない。また、マーキングスタンプ6は、スタンプ押し戻しバネ7で支持されて初期位置にあり、前記スタンプ押し付けマグネット9は、ヘッド部材3から上方に突出した状態にあり、マーキングスタンプ6の先端も、ソケット5内には略突出していない状態にある。
上記の状態でトルクレンチ本体2を介して締め付けを行うと、プレセットされたトルクに達するまでボルト頭部30がソケット5によって回転される。締め付け力がプレセットされたトルクに達すると、トグル機構10が動作して、ヘッド部材3が首振り動作をする。この首振り動作に伴って、上記したように起動アーム21がピン25を中心にして回転し、起動マグネット22が前記スタンプ押し付けマグネット9に正対する。なお、起動アーム21が正対位置に納まるように、延長プレート20には、回転した起動アーム21が当接してそれ以上の回転が阻止されるストッパ27が設けられている。
両マグネットは、上記したように同極の磁極を有しており、正対することによって互いの磁力が作用し合って反発力が生じる。起動マグネット22は起動アーム21で支持されているため上下方向の位置が保たれ、一方、前記スタンプ押し付けマグネット9は、起動マグネット22から離れるように移動する。
このスタンプ押し付けマグネット9の移動に伴ってスタンプ押し付けロッド8が移動し、マーキングスタンプ6をスタンプ押し戻しバネ7の弾性力に抗して前進させる。マーキングスタンプ6の前進によって、その先端は、ソケット5の貫通孔5aから突き出され、遂にはボルト頭部30に至り、該ボルト頭部30にスタンプがなされる。トルクレンチ本体2を介した締め付けを止めるとトグル機構10が開放されてヘッド部材3の首振りは元に戻る。これにより起動アーム21も初期位置に戻るように回転し、起動マグネット22もスタンプ押し付けマグネット9と対向する位置から離れた位置へと移動する。この結果、マグネット間で作用し合う磁力が消失し、スタンプ押し付けマグネット9を移動させる反発力が失われる。すると、スタンプ押し付けロッド8を介してマーキングスタンプ6に加えられていた押し付け力がなくなり、該マーキングスタンプ6は、スタンプ押し戻しバネ7の弾性力によって押し戻され、初期位置に復帰する。上記動作によって、特別な機構を要することなく、起動アームの小さな変位を利用してマーキング機構に大きなストロークを与えることができる。
(実施形態2)
上記実施形態では、トグルが開放された際に、マーキング機構の復帰動作を弾性材の弾性力を利用して行ったが、起動マグネットおよびスタンプ押し付けマグネットの磁極分布を工夫することで、上記弾性材を用いずに、マグネットの磁力を用いてスタンプ機構の復帰動作を行わせることが可能である。すなわち、径方向にN/S極の異なる磁石、片面多極の磁石等を利用し、磁石の位置関係を変化させる事で、発生する反発力、吸引力を変化させることができる。これにより非作動時スタンプを原位置に戻す為のスプリング等が不要になる。
この実施形態2を図4、5に基づいて説明する。なお、前記実施形態1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
実施形態2では、スタンプ押し付けロッド8の基端側にスタンプ押し付けマグネット90が取り付けられ、起動アーム21の先端側に起動マグネット220が取り付けられている。起動マグネット90およびスタンプ押し付けマグネット220は、起動アーム21の移動方向(ストローク方向)においてそれぞれ異極となる磁極が同じ順序で位置するように区画されて着磁されている。なお、起動アーム21が初期位置にあると、起動マグネット90とスタンプ押し付けマグネット220の異極となる磁極が対向し、トグル動作時の移動位置では、起動マグネット90とスタンプ押し付けマグネット220とは同極同士が対向するように、上記磁極の区画がなされている。
図4では、起動マグネット220およびスタンプ押し付けマグネット90は、両者が正対するときに、互いに同極(N極同士とS極同士)が向き合い、トグルが開放されて起動マグネット90が初期位置に復帰したときに際に、N極とS極とが向き合う構成が示されている。
上記トルクレンチの動作について説明すると、トグルの開放において、起動アーム21が初期状態にあると、図4、5に示すように、起動マグネット220の区画された一方のS極と、スタンプ押し付けマグネット90の区画された一方のN極とが正対し、互いのマグネットのその他の磁極は互いに作用し合わない。上記の状態では、起動マグネット90とスタンプ押し付けマグネット220とが吸引し合い、起動アーム21で支持されている起動マグネット220に対し、スタンプ押し付けマグネット90が吸引力によって起動マグネット220側に移動する。この移動は、スタンプ押し付けロッド8から、これに連結されているマーキングスタンプ6に伝わり、マーキングスタンプ6を後退させて初期位置に置く。
一方、ボルト頭部などの締め付けによってトグル機構10が動作すると、前記起動アーム21が回転し、起動マグネット220とスタンプ押し付けマグネット90とが正対する。この結果、起動マグネット220の区画された一方のS極とスタンプ押し付けマグネット90の区画された一方のS極、さらに起動マグネット220の区画された一方のN極とスタンプ押し付けマグネット90の区画された一方のN極とが対向し、互いの磁力が作用し合って反発力が生じる。この反発力によって、起動アーム21に固定された起動マグネット220に対し、スタンプ押し付けマグネット90が図示下方に移動し、スタンプ押し付けロッド8を介してマーキングスタンプ6が前進し、スタンプ動作がなされる。
また、トグルが開放されると、上記のように起動アーム21が回転し、起動マグネット220とスタンプ押し付けマグネット90との間に吸引力が作用し、スタンプ押し付けマグネット90が起動マグネット220側に引き寄せられて、スタンプ押し付けロッド8を介してマーキングスタンプ6が後退し、初期位置に復帰する。
(実施形態3)
上記各実施形態では、互いに磁力を作用させるマグネットは、対向面が略平行になるように配置したが、互いに離れると、作用し合う磁力が弱まるため、マグネットの形状を工夫することで、磁力が作用し合う距離が小さくならないようにすることができる。なお、前記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、図6に示すように、起動アーム21にテーパ形状の起動マグネット221を取付け、または図7に示すように、起動アーム21に段付き形状の起動マグネット222を取り付ける。起動マグネット221では、スタンプ押し付けマグネット9から離れる側ほどスタンプ押し付けマグネット221との距離が小さくなるように着磁表面を傾斜させ、起動マグネット222では、スタンプ押し付けマグネット9から離れた側に、下方に位置する段部222aを設ける。これらの起動マグネット221、222では、起動マグネット221、222が正対位置に移動するに連れて磁力によってスタンプ押し付けマグネット9が交差方向に移動する際にも、起動マグネット221、222とスタンプ押し付けマグネット9のクリアランスの拡大を小さくして強い磁力の作用を得ることが可能になる。なお、この実施形態では、起動マグネットの形状を変化させたものについて説明したが、スタンプ押し付けマグネット側の形状を変化させるものであってもよい。
(実施形態4)
起動マグネットおよびスタンプ押し付けマグネットの磁極の配置例については、実施形態1、2において説明を行った。ただし、本発明としては上記マグネットにおける磁極の配置方法はこれに限定されるものではなく、種々の形態が考えられる。その例を図8に基づいて説明する。
(a)図は、円柱形のマグネットの厚み方向に沿って着磁したものであり、表裏面に異極となる磁極が出現している。(b)図は、面方向に沿って着磁したものであり、外周面に180度の角度範囲で異極となる磁極が出現している。(c)図は、円柱形のマグネットの厚み方向に沿って着磁するとともに、径方向において異極となる磁極に区画したものである(両面4極)。(d)図は、円柱形のマグネットの厚み方向に沿って片面に着磁させるとともに、径方向において異極となる磁極を配置したものである(片面2極)。
(e)図は、円柱形のマグネットの片面に、所定の角度毎に異極となる磁極を設けたものであり(片面多極)、(f)図は、円柱形のマグネットの外周面に所定の角度毎に異極となる磁極を設けたものである(外周多極)。(g)図は、(a)図の変更例であり、マグネット形状をリング形状に形成したものである。(h)図は、同じくリング形状にして、径方向に沿って着磁したものである。また、(i)図は、(e)図の変更例であり、マグネット形状をリング形状にしたものである(片面多極)。(j)図は、リング形状のマグネットの内周面に所定の角度毎に異極となる磁極を形成したものであり(内周多極)、(k)図は、リング形状のマグネットの外周面に所定の角度毎に異極となる磁極を形成したものである(外周多極)。
(l)図は、角柱形状のマグネットの厚み方向に沿って着磁したものであり、(m)図は、角柱形状のマグネットの片面に面方向において交互に異極となる磁極が形成されるように、厚み方向に着磁したものである(片面多極)。(n)図は、角柱形状のマグネットに、面方向において異極となる磁極が交互に形成されるように厚み方向に沿って着磁したものである(両面多極)。
(実施形態5)
上記各実施形態では、トグル機構の動作に基づくヘッド部材の首振り動作を起動アームの回転に変換している。このとき、ヘッド部材の首振りの中心軸と、起動アームの回転軸とは位置がずれているため、ヘッド部材の首振り動作に伴って起動アームが円滑に回転するように構成することが望ましい。この構成を図9に基づいて説明する。
すなわち、実施形態1で説明をした起動アーム21と、ピン25およびピン26との間には、ピン25、26が挿通される軸穴21a、21bの大きさを適切にして、両者間に適当なクリアランスを設けることで上記回転の円滑化を図ることができる。また、ピン26が挿通される軸穴21bにおけるクリアランスは、ピン25が挿通される軸穴21aにおけるクリアランス(B)よりも大きくするのが望ましく、さらには、軸穴21bにおけるクリアランス関しては、トルクレンチ本体2の長手方向に沿うクリアランス(A1)を幅方向のクリアランス(A2)よりも大きくして、軸穴21bを長穴形状とするのが望ましい。したがって、上記クリアランスの望ましい関係は、B<A2<A1で表される。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて発明の説明を行ったが、本発明は、上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において当然に変更が可能である。
本発明の一実施形態のマーキングトルクレンチを示す一部断面図である。 同じく、平面図である。 同じく、マーキング機構の動作を説明する図である。 本発明の他の実施形態におけるマーキング機構の動作を説明する図である。 同じく、拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態における起動アームの取付け状態を示す図である。
符号の説明
1 マーキングトルクレンチ
2 トルクレンチ本体
6 マーキングスタンプ
7 スタンプ押し戻しバネ
8 スタンプ押し付けロッド
9 スタンプ押し付けマグネット
10 トグル機構
21 起動アーム
22 起動マグネット
90 スタンプ押し付けマグネット
220 起動マグネット
221 起動マグネット
222 起動マグネット

Claims (5)

  1. ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作するとともに、スタンプ機構が動作して自動的にマーキングするトルクレンチにおいて、
    前記トグル機構の動作に伴う変位と連動して移動する起動マグネットと、
    前記スタンプ機構側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、
    前記スタンプ機構は、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動してスタンプ動作が行われるように構成されていることを特徴とするマーキングトルクレンチ。
  2. 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記起動マグネットの移動に伴って、互いに同極の磁力が作用し合って反発力が生じるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のマーキングトルクレンチ。
  3. 前記起動マグネットは、前記トグル機構の動作が開放されることによって初期位置に戻り、該起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力を消失させるように構成されており、該磁力消失時に前記スタンプ押付けマグネットをスタンプ前の位置に戻して前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除する弾性部材を有することを特徴とする請求項1または2記載のマーキングトルクレンチ。
  4. 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって該起動マグネットと該スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力で前記スタンプ押付けマグネットがスタンプ前の位置に戻されて前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマーキングトルクレンチ。
  5. 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって、互いに異極の磁力が作用し合って吸引力が生じるように配置されていることを特徴とする請求項4記載のマーキングトルクレンチ。
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