JP5029604B2 - リスク管理支援サーバおよび業務支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リスク管理を支援するリスク管理支援サーバおよび業務を支援する業務支援装置に関するものである。
企業は、種々の化学物質関連情報の現状把握、事実確認、展開予測を検討する。そして、企業は、事故予防および事故対応におけるリスク対応戦略を立てる。リスク管理指標が異なればそれに応じて化学物質関連リスク管理のあり方は異なる。例えば、リスク管理者が、現場担当、グループ長、主任、課長、部長、室長、部門長、事業部長、各種執行役、各種取締役、社長、会長、監査役というように、職制上で上位となる場合を考える。この場合、現場対応の意味合いを大きくもつ優先順位が、次第に、企業の事業戦略や経営戦略の意味合いを大きくもつようになる。これまでの化学物質関連のリスク管理支援では、事業を通じて入手した情報や、各種システムから入手した情報、例えば、インターネットを介して入手した情報が使用される。しかし、重要度が必ずしも明確ではない大量の情報から、必要とする情報を選択するので、それに長時間を要していた。
また、企業では、根拠が不明確な選択、ならびにリスク判断がなされることがある。そのような選択は、例えば、管理担当者の経験に基づいた情報を選択することである。そのため、多大な時間とコストが消費されるという事態が引き起こされることがあった。さらに、その結果として、事故予防および事故対応を目的とする経営戦略上の観点からすると、化学物質関連リスク管理が不十分で不明瞭なものとなる可能性が高いという問題があった。また、企業では、現状と目標との差分の推移把握と改善対応策の検討を行う必要がある。しかし、その検討は、問題が発生する度に場当たり的な緊急対応で行わざるをえないことが多かった。また、関連する情報や指示のフロー確認についても、それが担当者の人手ベースで行われるため、総合的には膨大なコストと時間を費やしていた。
リスク管理に関連する技術は、例えば、特開2003−141344号公報、特開2005−157824号公報に記載されている。
第1の本発明のリスク管理支援サーバは、リスク管理を支援する支援情報を備えるリスク管理支援情報サーバと当該支援情報を表示するクライアントとにネットワークを介して接続されるリスク管理支援サーバであって、リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べた要素列に関連づけられて振り分け設定情報が予め記憶される振り分け設定情報記憶部と、前記階層情報の各階層から前記クライアントでの操作により選択された要素を階層の順で並べた要素列を生成する要素列生成部と、当該要素列に関連づけられた振り分け設定情報を前記振り分け設定情報記憶部から読み出す振り分け設定情報取得部と、前記リスク管理支援情報サーバに備わった支援情報の中の、当該読み出した振り分け設定情報に応じた支援情報を収集する支援情報収集部と、該収集した支援情報を前記クライアントに送信して表示させる支援情報表示制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、様々なリスク管理の観点に応じた支援情報を得ることができる。
第2の本発明のリスク管理支援サーバは、第1の本発明において、リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べた要素列に関連づけられてリスク判断設定情報が予め記憶されるリスク判断設定情報記憶部と、前記クライアントでの操作により得られた前記要素列に関連づけられたリスク判断設定情報を前記リスク判断設定情報記憶部から読み出すリスク判断設定情報取得部と、該読み出したリスク判断設定情報と前記収集した支援情報とを用いたリスク判断を行うリスク判断部と、当該リスク判断の結果を前記クライアントに送信して表示させる判断結果表示制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、様々なリスク管理の観点に応じたリスク判断の結果を得ることができる。
第3の本発明のリスク管理支援サーバは、第1または第2の本発明において、前記振り分け設定情報は、該振り分け設定情報により収集される支援情報が記憶されるデータベースのフィールドが設定されるものであり、前記フィールドの設定に際し、この振り分け設定情報に関連づけられる前記要素列に関連する情報を検索し、前記フィールドの候補ごとに前記検索された情報の中での利用回数を計数し、前記利用回数を基に、前記候補についての優先度を定め、前記優先度を基に選択された候補を前記振り分け設定情報に設定する振り分け設定情報設定部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、要素列に適した振り分け設定情報を生成することができる。また、好適な振り分け設定情報を使用することよって、リスク管理の価値を高めることができる。
第4の本発明のリスク管理支援サーバは、第1ないし第3のいずれかの本発明において、業務の流れを示す1つのフローパターンまたは2つ以上の前記フローパターンを組み合わせて構成されるフローパターンに基づいて動作する業務支援部を備え、前記業務の中で行われる判断の定義である判断定義と前記業務の中で行われる処理の定義である処理定義の少なくとも一方を含むパターン要素が前記フローパターンに含まれ、前記業務支援部は、前記フローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがって前記パターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともに前記パターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくても業務を行うことができる。
第5の本発明のリスク管理支援サーバは、第4の本発明において、前記業務支援部は、前記業務に関わるユーザからの要求に応じて、前記フローパターンを変更可能に構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、業務支援部がフローパターンを変更可能としたので、業務の自由度を高め、業務の変更、修正、改良、更新を行うことができる。
第6の本発明の業務支援装置は、業務の流れを示す1つのフローパターンまたは2つ以上の前記フローパターンを組み合わせて構成されるフローパターンに基づいて動作する業務支援部を備え、前記業務の中で行われる判断の定義である判断定義と前記業務の中で行われる処理の定義である処理定義の少なくとも一方を含むパターン要素が前記フローパターンに含まれ、前記業務支援部は、前記フローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがって前記パターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともに前記パターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、リスク管理支援に限らず、業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくても業務を行うことができる。
第7の本発明の業務支援装置は、第6の本発明において、前記業務支援部は、前記業務に関わるユーザからの要求に応じて、前記フローパターンを変更可能に構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、業務支援部がフローパターンを変更可能としたので、業務の自由度を高め、業務の変更、修正、改良、更新を行うことができる。
第8の本発明のコンピュータプログラムは、業務の流れを示す1つのフローパターンまたは2つ以上の前記フローパターンを組み合わせて構成されるフローパターンに基づいて動作する業務支援部を備え、前記業務の中で行われる判断の定義である判断定義と前記業務の中で行われる処理の定義である処理定義の少なくとも一方を含むパターン要素が前記フローパターンに含まれ、前記業務支援部は、前記フローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがって前記パターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともに前記パターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行う業務支援装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、リスク管理支援に限らず、業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくても業務を行うことができる。
図1は、一実施の形態のリスク管理支援システムの構成図である。 図2は、DBサーバ11の構成図である。 図3は、記憶部13を例示した図である。 図4は、支援情報DB群2000を例示した図である。 図5は、振り分け設定情報群1351aを例示した図である。 図6は、振り分け設定情報群1351bを例示した図である。 図7は、リスク判断設定情報群136を例示した図である。 図8は、リスク判断設定情報群136を例示した図である。 図9は、リスク管理支援システム100の動作シーケンスの例を示す図である。 図10は、リスク管理支援システム100の動作シーケンスの例を示す図である。 図11は、変更前の振り分け設定情報1351Mを例示した図である。 図12は、変更後の振り分け設定情報1351Mを例示した図である。 図13は、変更後の振り分け設定情報1351Mを例示した図である。 図14は、変更後の振り分け設定情報1351Mを例示した図である。 図15は、変更後の振り分け設定情報1351Mを例示した図である。 図16は、判断結果分類表13604を例示した図である。 図17は、集計結果を例示した図である。 図18は、判断結果分類表13604を例示した図である。 図19は、集計結果を例示した図である。 図20は、パターン要素の構成図である。 図21は、フローパターンの構成図である。 図22は、4つのパターン要素310を備えたフローパターン311からなる群を示す図である。 図23は、リスク判断業務で用いられるフローパターンを例示した図である。 図24は、図23のフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。 図25は、フローパターンに含ませることができる条件式を例示した図である。 図26は、データ収集業務で用いられるフローパターンを例示した図である。 図27は、図26のフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。 図28は、図26に示すフローパターンの一部を示す図である。 図29は、開示権利設定業務で用いられるフローパターンを例示した図である。 図30は、図29のフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。 図31は、ユーザへの開示のレベルを算定するための式を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態に係るリスク管理支援システムは、リスク管理を支援する支援情報を様々なリスク管理の観点に応じて得るようにするものである。支援情報は、ここでは、化学物質関連情報であるが、他の分野でのリスク管理を支援する支援情報を用いてもよい。
図1は、本実施の形態に係るリスク管理支援システムの構成図である。
図1に示すように、リスク管理支援システム100は、リスク管理支援サーバ1、ネットワークを介してリスク管理支援サーバ1に接続される複数のリスク管理支援情報サーバ2ならびにコンピュータやデータベース群(以下、このコンピュータやデータベース群を「他システム3」と総称する)、イントラネットを介してリスク管理支援サーバ1に接続される複数のクライアント4を備える。以下、データベースをDBと略す。
各リスク管理支援情報サーバ2は、それぞれが有している支援情報(化学物質関連情報)をリスク管理支援サーバ1に提供するコンピュータであり、互いに独立または連携している。例えば、資材情報管理システム、調達管理システム、顧客情報管理システム、製品情報管理システム、販売管理システム、BOMなどの製品構成管理システム、SCMなどの工程管理システム、化学物質情報管理システム、MSDSなどの開示情報作成/更新/配付管理システム、化学物質リスク情報管理システム、環境保全情報管理システム、安全情報管理システム、環境会計管理システムなどがリスク管理支援情報サーバ2にあたる。
他システム3は、書類、スプレッドシート、画像情報などのデータ群の形で、各種の支援情報つまり化学物質関連情報(MSDS情報、不含有保証書情報、含有量報告書情報など)をリスク管理支援サーバ1に提供する。
化学物質関連情報(支援情報)とは、化学物質情報、法規制情報、調達情報、プロセス情報、管理情報、製品情報、出荷情報、事故情報、環境会計情報などがこれにあたる。
化学物質情報とは、IUPAC名、慣用名、別名、俗名などの化学物質名情報、分子式、示性式、一般式などの分子構造式情報、低分子材料、オリゴマー材料、高分子材料などの分子量群名情報、無機材料、有機材料、複合材料、傾斜構造材料、ナノ材料、高分子材料などの材料構成群名情報、アミド系高分子、イミド系高分子、エステル系高分子、エーテル系高分子、珪素系高分子、窒化ホウ素系高分子、液晶性高分子など高分子系列情報、ランダム構造高分子、グラフト構造高分子、ブロック構造高分子、スターバースト構造高分子など高分子構造系列情報、気体、粉末、顆粒、固体、ガラス状固体、結晶性、液晶性、光透過性、屈折性、接着性、溶解性、溶融性、崩壊性、分解性、吸湿性、潮解性、酸性、塩基性、中性、ルイス酸性、ルイス塩基性、共有結合性、配位結合性、イオン結合性、電子放出性、電子吸引性、静電性、常誘電性、強誘電性、反強誘電性、蛍光性、リン光性、発光性、放射性などの物理的性状情報、化学的性状情報または機能性情報、CAS番号、法規制管理番号、販売会社登録管理番号、製造者登録管理番号、公官庁管理番法などの管理番号、吸引毒性、吸気毒性、接触毒性、肝毒性、腎毒性、変異原性、発がん性などの安全性情報、暴露有害性情報、生物毒性情報、生体毒性情報、生態毒性情報、環境毒性情報、環境影響情報、危険性情報、または保護具、安全設備、安全作業マニュアル、回収マニュアル、廃棄処理マニュアルなどの取扱法情報、含水率、含有不純物などの含有成分情報などがこれにあたる。
法規制情報とは、法規制名、実施地域、規制対象、適用除外、規制時期、規制管理値、罰則、経緯、動向情報、関連法規制情報などがこれにあたる。
調達情報とは、販売者名、製造者名、製品番号、製造番号、製造ライン番号、製造事業所名、製造国、製造日などの製造関連情報、調達量、調達積算量、調達件数、調達管理者名、調達経路、調達計画、などの調達管理情報、調達品の含有化学物質情報、MSDS、ラベル、使用法説明、安全性説明、技術説明、不使用保証、不含有保証、プロセス保証、管理体制保証、調達管理信頼性などの情報開示関連情報などがこれにあたる。
プロセス情報とは、原料、溶媒、触媒、助触媒、反応名、反応式、副反応式、副生物、不純物混入可能性、収率、歩留り、製造エネルギー量、廃棄物量、排気物量、環境負荷情報、製造機器名などの製造プロセス情報、構成材料、構成部品などの製造機器関連情報、製造者情報、プロセス管理手法、プロセス管理信頼性などがこれにあたる。
管理情報とは、事業企画、製造企画、生産企画、販売企画などの企画情報、設計、製造、生産、評価、品質保証、出荷、運送などの工程管理情報、取扱い手法、暴露・被爆予測、漏洩・流出予測、汚染影響予測、安全性、有害性、リスクなどの評価管理情報、申請、申告、報告、登録などの規制等対応管理情報、情報フロー、管理時間、管理計画などがこれにあたる。
製品情報とは、製造者名、製品番号(製品識別情報)、製造番号、製造ライン番号、製造事業所名、製造図、製造日などの製造関連情報、成分、部品、部材、含有不純物、製品の含有化学物質情報などの構成関連情報、MSDS、ラベル、暴露シナリオ、化学品安全報告書(Chemical Safety Report)、使用法説明、安全性説明、技術説明、不使用保証、不含有保証、プロセス保証、管理体制保証、製品管理信頼性などの情報開示関連情報などがこれにあたる。
出荷情報とは、販売者名、取扱者名、流通者名、出荷時期、出荷倉庫、出荷港、出荷空港、顧客名、出荷量、出荷積算量、出荷件数、経由地、経由者、流通経路、仕向地、用途、出荷管理者名、出荷管理信頼性、出荷計画などがこれにあたる。
事故情報とは、調達、設計、製造、生産、評価、販売、運送、回収、廃棄、リサイクル、リュースなどの各作業における事故関連情報、使用、適用、組み込みなどにおける事故関連情報がこれにあたる。
環境会計情報とは、作業効率、歩留り、製造効率、物質収支、生態リスク、環境リスクなど環境負荷に基づく各種対応コスト、環境会計情報管理信頼性などがこれにあたる。
リスク管理支援サーバ1は、2つのコンピュータ、つまりDBサーバ11とアプリケーションサーバ(以下、APサーバ)12とが、伝送路で接続されることで構成される。
各クライアント4は、リスク管理者、リスク管理資料作成者、資料使用者、各部門管理者、経営責任者などが操作するコンピュータである。各クライアント4はブラウザを備え、APサーバ12がクライアント4に情報を送信すると、クライアント4に接続された表示装置(不図示)に当該ブラウザが当該情報を含んだウェブ画面を表示させるようになっている。APサーバ12とブラウザ間の通信は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で行われる。
図2に示すように、DBサーバ11は、フロー制御部111、データ収集部112、振り分け処理部113、リスク判断処理部114を備える。また、DBサーバ11の記憶装置には、DB(データベース)が格納される。以下、このデータベースを記憶部13という。
フロー制御部111は、データ収集部112、振り分け処理部113、リスク判断処理部114に処理を行わせ、それ以外の処理については自身が行う。フロー制御部111は、処理結果を処理要請番号、処理日時、整理番号などの関連情報を付記した上で記憶部13に記憶させ、これにより、各処理結果の履歴管理が可能となっている。
図示しないが、APサーバ12は、各クライアント4へ電子メールなどを送信するための処理部を備え、DBサーバ11は、設定に基づき異常結果を検出した場合に、APサーバ12を介して、リスク管理者のクライアント4へ警告メール、警告信号などの注意喚起掲示などを送信し、情報管理責任体系(リスク管理者から経営責任者への職制上の系列)、情報流路(リスク管理者から各部門管理者への情報フローの系列)を、当該警告メール、警告信号などの注意喚起掲示などの送信時刻や受信時刻に関連付けて表示させるようになっている。
ここで異常結果とは、例えば業務や処理の遅延や停止などの業務リスクに繋がる、期限超過、閾値超過、処理量増大、安全性低下などあらかじめ設定したリスク限界判断に達した状態である。
図3は、記憶部13を例示した図である。
記憶部13は、管理リスク情報からなる管理リスク情報群131、管理範囲情報からなる管理範囲情報群132、管理レベル情報からなる管理レベル情報群133、階層情報1341からなる階層情報群134、振り分け設定情報からなる振り分け設定情報群135、リスク判断設定情報からなるリスク判断設定情報群136を備える。振り分け設定情報群135は、図示しないが、記憶部13内の振り分け設定情報記憶部に記憶される。リスク判断設定情報群136は、図示しないが、記憶部13のリスク判断設定情報記憶部に記憶される。
なお、リスク判断根拠となる文字列情報を、英数字、ローマ数字、ギリシャ数字、カナ、ひらがな等の他の記号情報の組み合わせに変換するための変換定義を蓄積した辞書を備えることが望ましい。その結果、リスク判断論理式の任意の変更および登録に対して対応自由度を向上させることが可能となる。
管理リスク情報群131を構成する管理リスク情報(以下、管理リスク情報1311という)は、仕向地リスク、法令リスク、自主管理リスク、用途リスク、含有成分リスク、規制値リスク、プロセスリスクなどの語で具現化される。
管理範囲情報群132を構成する管理範囲情報(以下、管理範囲情報1321という)は、韓国通関、中国輸出入、EU貿易などの国・地域別の仕向地範囲情報、RoHS指令、REACH規制、EuP指令、韓国有害化学物質管理法、化審法、貿易管理法、GHS、ストックホルム条約(POPs)などの法規制、条約、政省令などに関する法令範囲情報、およびそれらの運用管理情報、化学物質登録管理、グレーゾーン管理、顧客別管理、事業所別管理、事業グループ別管理などの自主管理範囲情報、用途別管理、使用方法別管理、廃棄方法別管理などの用途別管理範囲情報、製品構成化学物質管理、含有化学物質管理などの含有成分管理範囲情報、水系規制値管理、大気系規制値管理、土壌系規制値管理などの対象系別規制値管理情報、製造プロセス管理、前処理プロセス管理、後処プロセス管理などのプロセス管理範囲情報などの語で具現化される。
管理レベル情報群133を構成する管理レベル情報(以下、管理レベル情報1331という)は、商品定義、含有量、出荷積算量、入荷積算量などの対象別管理レベル情報、職位、職制、部門、事業所、プロジェクト、ワーキンググループ、分科会、委員会などの所属別管理レベル情報などの語で具現化される。
階層情報群134は、図3に示すような階層情報1341を備える。階層情報1341には、「調査モード」、「コンサルタントモード」、「事故対応モード」、「予防対応モード」、「監視モード」、「事故波及モード」、「業務管理モード」などのモードを示すモード情報1342が付与される。階層情報1341は、管理レベル情報群133より入手した管理レベル情報に対応したリスク管理を行えるように、その付与されたモード情報1342に応じた構成となっている。
「調査モード」は、例えば、自社グループ内の全情報から開示情報、調査情報などを作成する際に選択される。
「コンサルタントモード」は、自社内および本システム導入または活用による他者コンサルタント業務を行うべく選択される。
「事故対応モード」は、仮想事故を想定することにより緊急対応時に必要となるリスク項目、リスク度、調査項目(関連する調達品、中間品、製品、部門名、調達先名、顧客名など)、必要投入資源(人員、配置、時間、コストなど)、対応計画策定、期限設定、手配(関係部署、連絡部署、連絡手段など)、指示項目、対策例とその結果期待値等のアウトプットを優先度を付して提供する際に選択される。
「予防対応モード」は、事故リスクを避けるための対応に必要な上記アウトプットを優先度とともに提供する際に選択される。
「監査モード」は、改善を必要なアウトプットを優先度とともに提供し、自己監査および他者監査対応を可能とするために選択される。
「事故波及モード」は、重大事故が発生したときの、事業所内影響範囲、生産への影響、関係する調達先、関係会社、顧客などへのリスク対応の業務を行なうべく選択される。
「業務管理モード」は、定常業務、非定常業務、被要請業務などにおいて、抜け落ち防止、進捗管理、期限管理、情報展開などのリスク管理を実施するべく選択される。
階層情報1341の第1階層13411をなす要素群の各要素は、管理リスク情報群131から選択された管理リスク情報1311である。階層情報1341の第2階層13412をなす要素群の各要素は、管理範囲情報群132から選択された管理範囲情報1321であり、第1階層13411のいずれか1つの要素に関連づけられている。階層情報1341の第3階層13413をなす要素群の各要素は、管理レベル情報群133から選択された管理レベル情報1331であり、第2階層13412のいずれか1つの要素に関連づけられている。
また、記憶部13には、製品情報DB1301、調達情報DB1302、出荷情報DB1303などが一時的に生成される。このようなDB群内の任意のDBを一時DB1300という。
図4に示すように、同様の製品情報DB21、調達情報DB22、出荷情報DB23などが、いずれかのリスク管理支援情報サーバ2に設けられている。このようなDB群を支援情報DB群2000という。
図5、図6は、それぞれ振り分け設定情報群135を例示した図である。
図5に示すように、振り分け設定情報群135を構成する振り分け設定情報1351は、支援情報DB群2000から収集された支援情報を各一時DB1300に振り分ける際の振り分け先やその際の条件を定めるものである。例えば、図5の振り分け設定情報1351aには、出荷情報、仕向地という設定があり、これが出荷情報DB1303の仕向地のフィールドに支援情報を振り分けることを示している。また、仕向地の設定には、韓国という設定が対応づけられ、これが仕向地のフィールドには「韓国」に関する支援情報を振り分けることを示している。つまり、図5の振り分け設定情報1351aは、出荷情報DB1303の仕向地のフィールド、…と、製品情報DB1301の製品名のフィールド、…と、調達情報DB1302の構成成分のフィールド、…とに支援情報を振り分け、その際、仕向地のフィールドには「韓国」に関する支援情報を振り分けることを定めるものである。
なお、図5に示す振り分け設定情報1351aは、後述する例1(管理リスク情報1311「仕向地リスク」が選択された例)の処理で使用されるものの一例である。図6に示す振り分け設定情報1351bは、後述する例2(管理リスク情報1311「法令リスク」が選択された例)の処理で使用されるものの一例である。
また、振り分け設定情報1351は、該振り分け設定情報1351を振り分け設定情報群135から検索するため、優先度情報1357に関連づけられる。振り分け設定情報1351は、その優先度情報1357に応じた構成となっている。優先度情報1357は、優先度パラメータ1355および要素列1356からなる。ここでの優先度パラメータ1355は、最も高い優先度を示す優先度パラメータ1355(例えば、5段階の最高を示す「1」)から最も低い優先度を示す優先度パラメータ1355(例えば、5段階の最低を示す「5」)までで構成される優先度パラメータ群の中の1つである。一方、要素列1356は、同一の階層情報1341の各階層(第1階層13411、第2階層13412および第3階層13413)から選択される要素を階層の順で並べたものである。
また、さらに、振り分け設定情報1351の中においても、データベース優先度1352とフィールド優先度1353が設定される。つまり、A(1位)、B(2位)、C(3位)、…(高→低)がデータベース優先度1352として設定される。また、1(1位)、2(2位)、3(3位)、…(高→低)がフィールド優先度1353として設定される。これにより、ある順位以上のデータベース優先度1352に対応するデータベースや、ある順位以上のフィールド優先度1353に対応するフィールドを選択することができるようになっている。
また、図示しないが、振り分け設定情報1351には、この振り分け設定情報1351によって振り分けられる支援情報の入手先を示す入手先情報が関連づけられる。入手先情報は、この振り分け設定情報1351に関連づけて記憶部13に記憶される。入手先情報は、例えば、複数の異なるデータベースにまたがる経路を示すものであり、いわゆるSQL文により設定される。
また、図示しないが、製品情報DB21の各製品情報は、その製品情報に対応する製品の製品名、当該製品が属する製品群を示す製品群名、当該製品を示す製品識別情報(以下、識別情報をIDという)を備え、当該製品IDが当該製品群を示す製品群IDを含んでいる。また、製品情報DB21での製品群IDを、製品情報DB1301での製品群IDに変換するための変換定義が、前述の辞書に設定されている。
また、辞書は、リスク管理支援情報サーバ2での情報を、リスク管理支援サーバ1での情報に変換するための変換定義を記憶している。
また、リスク管理支援システム100では、振り分け設定情報群135を構成する振り分け設定情報1351を用いる設定を標準設定という。一方、それを変更したものを用いる設定を任意設定という。
図7、図8は、リスク判断設定情報群136を例示した図である。
図7に示すように、リスク判断設定情報群136を構成するリスク判断設定情報1360は、該リスク判断設定情報1360をリスク判断設定情報群136から検索するため、優先度情報1357に関連づけられる。また、リスク判断設定情報1360は、該リスク判断設定情報1360を選択させるため、リスク判断方法名13601に関連づけられる。優先度情報1357は、優先度パラメータ1355および要素列1356からなる。ここでの優先度パラメータ1355は、最も高い優先度を示す優先度パラメータ1355から最も低い優先度を示す優先度パラメータ1355までで構成される優先度パラメータ群の中の1つである。一方、要素列1356は、同一の階層情報1341の各階層(第1階層13411、第2階層13412および第3階層13413)から選択される要素を階層の順で並べたものである。また、リスク判断設定情報1360は、その優先度情報1357に応じた判断プログラム13602を備える。
なお、図8に示すように、リスク判断設定情報1360は、判断プログラム13602に応じた判断論理式13603や判断結果分類表13604を備える場合がある。
なお、図示しないが、フロー制御部111は、記憶部13に記憶された階層情報1341の各階層からクライアント4での操作により選択された要素を階層の順で並べた要素列を生成する要素列生成部と、その要素列に関連づけられた振り分け設定情報を振り分け設定情報記憶部から読み出す振り分け設定情報取得部と、その振り分け設定情報に応じて収集された支援情報をクライアント4に送信して表示させる支援情報表示制御部を備える。
フロー制御部111は、また、生成した要素列に関連づけられたリスク判断設定情報をリスク判断設定情報記憶部から読み出すリスク判断設定情報取得部と、リスク判断の結果をクライアント4に送信して表示させる判断結果表示制御部を備える。
データ収集部112は、リスク管理支援情報サーバ2に備わった支援情報の中の、読み出された振り分け設定情報に応じた支援情報を収集する支援情報収集部を備える。
リスク判断処理部114は、読み出したリスク判断設定情報と、収集された支援情報とを用いたリスク判断を行うリスク判断部を備える。
(リスク管理支援システム100の動作)
図9、図10は、リスク管理支援システム100の動作シーケンスの例を示す図である。
図9において、あるクライアント4(以下、単にクライアント4という)にリスク判断要求の操作がなされる。これによりクライアント4がAPサーバ12にリスク判断要求を行う(S1)。APサーバ12はこれをDBサーバ11のフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、図3に示した「調査」などのモード情報1342からなるモード情報群をAPサーバ12に与える。そして、APサーバ12がこれをクライアント4に送信し表示させる。これにより、いずれかのモード情報1342を選択する操作が行われる。クライアント4は、選択されたモード情報1342をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、通知されたモード情報1342を付与された階層情報1341(階層情報1341Aという)の第1階層13411をなす要素群(管理リスク情報1311からなる群)をクライアント4に表示させる。これにより、いずれかの管理リスク情報1311(例えば、「仕向地リスク」)が選択される(S3)。クライアント4は、選択された管理リスク情報1311(管理リスク情報1311Aという)をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、階層情報1341Aの第2階層13412を構成し且つ管理リスク情報1311Aに関連づけられた要素群(管理範囲情報1321からなる群)をクライアント4に表示させる。これにより、いずれかの管理範囲情報1321(例えば、「韓国通関」)が選択される(S5)。クライアント4は、選択された管理範囲情報1321(管理範囲情報1321Aという)をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、階層情報1341Aの第3階層13413を構成し且つ管理リスク情報1311Aに関連づけられた管理範囲情報1321Aに関連づけられた要素群(管理レベル情報1331からなる群)をクライアント4に表示させる。これにより、いずれかの管理レベル情報1331(例えば、「商品定義」)が選択される(S7)。クライアント4は、選択された管理レベル情報1331をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、標準設定と任意設定を選択させるための情報をクライアント4に表示させる。これにより、いずれかの設定が選択される(S9)。クライアント4は、選択結果をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。なお、フロー制御部111が選択し、その選択結果をクライアント4に送信し表示させ、クライアント4のユーザがこれを確認するようにしてもよい。
フロー制御部111は、図5などで説明した優先度パラメータ1355からなる群の中のいずれかの優先度パラメータ1355を選択させるための情報をクライアント4に表示させる(S11)。これにより、優先度パラメータ1355が選択される。クライアント4は、その優先度パラメータ1355(優先度パラメータ1355Aという)をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、管理リスク情報1311Aと管理範囲情報1321Aと管理レベル情報1331Aをこの順に並べてなる要素列(要素列1356Aという)を生成する(S13)。フロー制御部111は、優先度パラメータ1355Aと、当該要素列1356Aとからなる優先度情報1357(優先度情報1357Aという)を生成する(S13)。
なお、この要素列1356Aや優先度情報1357Aを、クライアント4を使用するユーザや該ユーザが属する組織用のものとして、記憶部13に記憶させ、それを適宜読み出すことで、その生成過程を省略してもよい。
フロー制御部111は、優先度情報1357Aに関連づけられた振り分け設定情報1351(振り分け設定情報1351Mという)を振り分け設定情報群135から読み出し、これをクライアント4に表示させる(S15)。これにより、振り分け設定情報1351Mを使用することについての肯定否定の判断の操作がなされる(S17)。クライアント4は、判断結果をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
S15においては、優先度情報1357Aにおける要素列1356A内の要素およびその順序と、振り分け設定情報1351に関連づけられた要素列1356内の要素およびその順序とが同じである場合、その優先度情報1357Aおよび振り分け設定情報1351が関連づけられていることとする。なお、ステップS15においては、順序を考慮せず、要素の組合せだけで同一性を判定してもよい。
フロー制御部111は、判断結果が振り分け設定情報1351Mを否定するものならば、制御をS11に戻す。
判断結果が振り分け設定情報1351Mを肯定するもので、且つ任意設定が通知されていた場合、ここで振り分け設定情報1351Mが変更される(S19)。一方、判断結果が振り分け設定情報1351Mを肯定するもので、且つ標準設定が通知されていた場合は、かかる変更はなされない。
S19では、例えば、フロー制御部111が、クライアント4との通信により、図11に示す振り分け設定情報1351Mを図12に示す振り分け設定情報1351Mのように変更する。あるいは、フロー制御部111が、図11に示す振り分け設定情報1351Mを図13に示す振り分け設定情報1351Mのように変更する。あるいは、フロー制御部111が、図11に示す振り分け設定情報1351Mを図14に示す振り分け設定情報1351Mのように変更する。あるいは、フロー制御部111が、図11に示す振り分け設定情報1351Mを図15に示す振り分け設定情報1351Mのように変更する。
なお、変更後の振り分け設定情報1351Mを、クライアント4を使用するユーザや該ユーザが属する組織用のものとして、記憶部13に記憶させ、それを適宜読み出して使用してもよい。
図10に移り、フロー制御部111は、製品群名を選択させるための情報をクライアント4に表示させる(S21)。これにより、製品群名が選択される。クライアント4は、その製品群名をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、振り分け設定情報1351Mに応じた一時DB1300(全体で一時DB群1300Aという)を生成する(S23)。この一時DB群1300Aは空になっている。
次に、フロー制御部111の指示により、データ収集部112は、あらかじめ振り分け設定情報1351Mに関連づけられた入手先情報を記憶部13から読み出す。そして、データ収集部112は、該入手先情報に基づいて各リスク管理支援情報サーバ2から、支援情報DB群2000内の支援情報を収集する(S25)。
次に、フロー制御部111の指示により、振り分け処理部113が、収集された支援情報を振り分け設定情報1351Mにしたがって一時DB群1300Aの各一時DBの各フィールドに振り分ける(S27)。
振り分け処理部113は、まず、収集された製品情報が備える製品IDに含まれる製品群IDを変換定義により製品情報DB1301での製品群IDに変換する。そして、振り分け処理部113は、変換後の製品群IDが、S21の際に通知された製品群名を示す製品群IDに一致した場合にかぎり、製品情報DB1301への振り分けを行う。
なお、リスク管理支援サーバ1では、製品群IDの変換だけに限らず、収集した支援情報を、様式変換定義、言語変換コード、単位変換コード、コード変換コードなどの他の変換定義を用いて、リスク管理支援サーバ1で処理可能な情報へ変換する。
変換定義が無い、あるいは、収集した情報が、登録整理番号、索引番号、画像情報といった情報つまり変換対象外の情報であるなどの理由で、変換の処理実行に齟齬が発生した場合には、事前に設定した条件に従い、フロー制御部111は、その齟齬に関連する支援情報(化学物質関連情報)に関する処理を中断する。そして、フロー制御部111は、当該処理結果を記憶部13に格納する。そして、フロー制御部111は、リスク判断を要請した当該リスク管理者のクライアント4などに齟齬の状況を付した警告情報を送信する。
また、リスク管理支援サーバ1は、変換対象外の情報にその概容情報を関連付け、概容情報を処理可能にする機能を提供できる。上記の齟齬が発生した場合には、事前に設定した条件に従い、フロー制御部111は、その齟齬に関連する支援情報(化学物質関連情報)に関する処理を中断する。そして、フロー制御部111は、関連付けられた概容情報からリスク判断に必要な化学物質関連情報を入手するための制御を行う。
次に、フロー制御部111は、一時DB群1300Aの支援情報を分類するフィールド名を選択させるための情報をクライアント4に表示させる(S31)。これにより、例えば、製品名を示すフィールド名が選択される。クライアント4は、そのフィールド名をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、一時DB群1300A内の支援情報を、S31の際に通知されたフィールド名での同一の内容毎に分類する(S33)。そして、フロー制御部111は、各内容に対応づけて、該内容で分類された支援情報をクライアント4に表示させる。フロー制御部111は、例えば、各製品名に対応づけて、その製品名で分類された支援情報を表示させる。また、フロー制御部111は、例えば、各物質名に対応づけて、その物質名で分類された支援情報を表示させる。
このような表示により、クライアント4では、一時DB群1300A内の支援情報を使用することについての肯定否定の判断の操作がなされる(S35)。クライアント4は、判断結果をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
フロー制御部111は、判断結果が一時DB群1300A内の支援情報を否定するものならば、制御をS11に戻す。
一方、判断結果が一時DB群1300A内の支援情報を肯定するものならば、フロー制御部111は、リスク判断処理部114に制御を移す。
リスク判断処理部114は、優先度情報1357Aに関連づけられたリスク判断設定情報1360からなる群を検索する。そして、リスク判断処理部114は、その群内の各リスク判断設定情報1360に関連づけられたリスク判断方法名13601からなる群を検索する。そして、リスク判断処理部114は、そのリスク判断方法名13601からなる群をクライアント4に表示させる(S37)。これにより、1つのリスク判断方法名13601が選択される。クライアント4は、そのリスク判断方法名13601(リスク判断方法名13601Aという)をAPサーバ12を介してリスク判断処理部114に通知する。
なお、このように複数のリスク判断方法名13601からなる群が検索された場合にその中のどれを選択すべきかを予めクライアント4やリスク管理支援サーバ1に設定しておき、その選択すべきリスク判断方法名13601が自動的に選択されるようにしてもよい。
リスク判断処理部114は、リスク判断方法名13601Aに関連づけられたリスク判断設定情報1360をリスク判断設定情報群136から読み出す。
リスク判断処理部114は、まず、読み出したリスク判断設定情報1360に含まれる判断論理式13603や判断結果分類表13604等をクライアント4に表示させる(S39)。これにより、その判断論理式13603等を使用することについての肯定否定の判断の操作がなされる(S41)。クライアント4は、判断結果をAPサーバ12を介してリスク判断処理部114に通知する。
リスク判断処理部114は、判断結果が判断論理式13603等を否定するものならば、制御をS37に戻す。
一方、判断結果が判断論理式13603等を肯定するものならば、リスク判断処理部114は、読み出したリスク判断設定情報1360内の判断プログラム13602により、リスク判断を行う(S43)。そして、フロー制御部111が、その結果をクライアント4に送信し、表示させる。
ここでのリスク判断および結果表示を2つの例で説明する。
例1)例えば、S13における優先度情報1357Aの生成の際に生成された要素列1356Aが、管理リスク情報「仕向地リスク」という要素、管理範囲情報「韓国通関」という要素、管理レベル情報「商品定義」という要素を階層の順で並べたものであり、これにより生成された製品情報DB1301の各製品情報(全体で製品情報群1301Aという)が、製品定義情報、加工要否情報、A物質放出有無情報を備えることとする。
ただし、製品定義情報は、製品定義フィールド内の情報であり、該当製品が製品商品の場合に「1」、化学物質の場合に「0」が設定されるものである。
また、加工要否情報は、該当製品が加工を要する場合に「1」、要しない場合に「0」が設定されるものである。
また、A物質放出有無情報は、該当製品がA物質を放出する場合に「1」、放出しない場合に「0」が設定されるものである。なお、A物質は便宜的名称である。
また、リスク判断方法名13601Aを基に読み出したリスク判断設定情報1360(リスク判断設定情報1360Aという)が、以下の式(1)(判断論理式13603)を備えていることとする。
P1(製品定義情報)×P2(加工要否情報)×P3(A物質放出有無情報) …(1)
ただし、P1、P2、P3はそれぞれ関数であり、()内に示すものはその引数である。具体的には、P1(1)=1、P1(0)=0、P2(1)=2、P2(0)=0、P3(1)=3、P3(0)=0である。
また、リスク判断設定情報1360Aが、図16の判断結果分類表13604を備えることとする。
まず、リスク判断処理部114は、製品情報群1301Aの各製品情報について、判断論理式(1)の結果を求める。そして、リスク判断処理部114は、図16の判断結果分類表13604に基づいて、図17のように集計し、その集計結果を表示させる。
例2)例えば、S13における優先度情報1357Aの生成の際に生成された要素列1356Aが、管理リスク情報「法令リスク」という要素、管理範囲情報「RoHS指令」という要素、管理レベル情報「含有量ppm」という要素を階層の順で並べたものであり、これにより生成された製品情報DB1301の各製品情報(全体で製品情報群1301Bという)には、用途情報、物質種別情報、物質含有量が記録されていることとする。
なお、用途情報は、該当製品が電気・電子用の場合は「3」、用途不明の場合は「2」、適用除外の場合は「1」、それ以外の場合は「0」が設定されるものである。
また、物質種別情報は、該当製品を構成する物質の種別を示すものである。
また、物質含有量は、当該物質の含有量を示すものである。
また、リスク判断方法名13601Aを基に読み出したリスク判断設定情報1360(リスク判断設定情報1360Bという)が、以下の式(2)(判断論理式13603)および式(3)(判断論理式13603)を備えることとする。
物質含有量−k(物質種別情報)≧0 …(2)
ただし、kは関数であり、()内に示すものはその引数である。具体的には、以下の通りである。
物質種別情報がCdを示すとき、k=100である。
物質種別情報がPbを示すとき、k=1000である。
物質種別情報がCr6を示すとき、k=1000である。
物質種別情報がHgを示すとき、k=1000である。
物質種別情報がPBBを示すとき、k=1000である。
物質種別情報がPBDEkを示すとき、k=1000である。
0≧(物質含有量−k(物質種別情報))/k(物質種別情報)≧−0.5
…(3)
また、リスク判断設定情報1360Bが、図18の判断結果分類表13604を備えることとする。
まず、リスク判断処理部114は、製品情報群1301Bの各製品情報について、判断論理式(2)の当否を求める。
判断論理式(2)を満足する場合、リスク判断処理部114は、図18の判断結果分類表13604(ただし、F=1)に基づいて、図19のように集計し、その集計結果を表示させる。
一方、判断論理式(2)を満足しない場合、リスク判断処理部114は、判断論理式(3)の当否を求める。判断論理式(3)を満足する場合、リスク判断処理部114は、図18の判断結果分類表13604(ただし、F=2)に基づいた集計を行い、その集計結果を表示させる。
この2例のように集計結果が表示され、その中の1要素がクライアント4において選択され、その選択結果が通知されたら、フロー制御部111は、一時DB群1300Aの中から当該選択結果に該当する支援情報を表示させる。そして、一連の処理が終了したら、フロー制御部111は、一時DB群1300Aを削除する。なお、設定よっては、一時DB群1300Aを削除せず、履歴として、記憶蓄積し、それを整理して、他の目的に使用してもよい。
また、リスク管理支援サーバ1は、予め定められた管理期間においては、処理を自動実行する。つまり、リスク管理支援サーバ1は、振り分け設定情報1351M、リスク判断設定情報1360Aやリスク判断設定情報1360Bを記憶しておく。そして、リスク管理支援サーバ1は、当該管理期間においては、各リスク管理支援情報サーバ2から支援情報を収集して、それを振り分け設定情報1351Mに応じた一時DB群1300Aに振り分け、その一時DB群1300Aとリスク判断設定情報1360Aなどを基にリスク判断を行う。
なお、集計結果は、クライアント4を使用するユーザや該ユーザが属する組織用のものとして、記憶部13に記憶させ、それを適宜読み出して表示または印刷してもよい。
以上説明した本システムは、リスク管理支援サーバ1が経験豊富なリスク管理者の経験により設定され、これにより、クライアント4を使用する経験不足のリスク管理者は、まず、経験豊富なリスク管理者が行うのと同等のリスク管理を行える。また、振り分け設定情報の変更などにより、より良いリスク管理が行える。なお、振り分け設定情報だけでなく、階層情報やリスク判断設定情報を適宜変更することでも、より良いリスク管理が行える。つまりは、各種設定情報の更新管理によりリスク管理の質向上、費用削減、対策の経常的な迅速化などの機能強化が可能となる。
また、本システムを業務教育や管理教育に適用することにより、リスク管理者の能力向上が可能となる。また、経験豊富なリスク管理者から経験不足なリスク管理者への、または、ある部門のリスク管理者から他部門のリスク管理者への知識やノウハウの継承が可能となる。さらに、本システムを介して管理方法を伝達することにより、遠隔地からのリスク管理が可能となると共に、遠隔地の管理状況を監視、修正、指導することにより監査、自己予防、業務効率化等のリスク低減を図ることができる。
なお、本システムを構成するコンピュータ(リスク管理支援サーバ1など)を機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、陳列などして流通させたり、当該コンピュータプログラムをインターネットなどの通信網を介して伝送させてもよい。
なお、本実施の形態は、あくまで例示であり、本発明の適用範囲を限定するものではなく、よって、適宜変更を加えて実施してもよい。
例えば、本実施の形態では、1つの階層情報に1つのモード情報を付与し、そのモード情報が選択された場合は、その階層情報を使用したが、以下のようにしてもよい。
つまり、いずれかのモード情報については、そのモード情報を複数の階層情報に付与する。当該複数の階層情報のそれぞれには優先度を示す情報を付与する。当該階層情報のそれぞれを、その階層情報に付与された情報に応じた構成とする。そして、高い優先度を示す情報を付与された階層情報を優先的に使用する。
また、例えば、振り分け設定情報を、単に要素列に関連づけておき、ステップS13で生成した要素列に関連づけられた振り分け設定情報を選択し、以降、この振り分け設定情報を用いるようにしてもよい。また、この振り分け設定情報の中の、ある順位(例えば、優先度パラメータに応じた順位)以上のデータベース優先度やフィールド優先度が設定された部分を、以降の振り分け設定情報として用いてもよい。
また、この実施の形態では、振り分け設定情報を予め生成しておいたが、支援情報を収集して振り分ける際に、必要なリスク判断を行うためのリスク判断設定情報に基づいて振り分け設定情報を生成し、その振り分け設定情報を使用して、支援情報を収集して振り分けるようにしてもよい。
また、そのリスク判断設定情報に含まれた複数の判断論理式の内の一部によるリスク判断だけでも行えるようにしてもよい。
例えば、それらの判断論理式に予め優先度を設定し、リスク判断に際しては、予め設定された閾値より大きい優先度を設定された判断論理式を選択し、その選択された判断論理式によるリスク判断に必要な支援情報が収集され振り分けられていたなら、それらの支援情報を用いて、その選択された判断論理式によるリスク判断を行うようにしてもよい。
また、その閾値より小さな閾値を設定し、それら2つの閾値で定まる範囲に属する優先度を設定された判断論理式があったときは、その判断論理式によるリスク判断については、必須のものでないこととしてもよい。例えば、そのようなリスク判断を行うか否かをユーザが判断できるようにしてもよい。
また、使用される判断論理式が決まってから、その判断論理式によるリスク判断に必要な支援情報を収集し振り分けし、それらの支援情報を用いて、その判断論理式によるリスク判断を行うようにしてもよい。
(変形例)
次に、第1の実施の形態の変形例を説明する。ここでは、第1の実施の形態との違いを中心に説明する。
この変形例では、図5などに示した要素列1356に適したフィールドを振り分け設定情報1351に設定する機能について説明する。この機能は、リスク管理支援サーバ1に構成された振り分け設定情報設定部により実現されることとする。また、要素列1356は既に生成されていることとする。
振り分け設定情報設定部は、その要素列1356を構成する各要素について、その要素が予め定められたものである場合には、その要素(例えば、重要と考えられている「含有量」)に関連する情報(例えば、判断論理式13603)を記憶部13から検索する。
振り分け設定情報設定部は、まず、1つの要素を基に検索された情報において、予め定められたフィールドの候補のそれぞれについて、その利用回数(すなわち情報内での候補の出現回数)を計数する。この回数をポイントという。フィールドの候補は、例えば、支援情報が記憶される全フィールドであり、以下、この例に従って説明する。
なお、検索される情報の重要性(例えば、式ごとの重要性)に応じた係数を予め記憶しておき、その係数を利用回数に乗じてもよい。
振り分け設定情報設定部は、他の要素についても、それが予め定められたものである場合には、同様の処理を行う。他の要素では、異なる情報を検索し、その情報を基にポイントを計算してもよい。例えば、表示される情報や、式に限らず利用される情報を検索し、それを基にポイントを計算してもよい。
さて、次に、振り分け設定情報設定部は、各フィールドについて、ポイントの合計(積算ポイントという)を計算する。
振り分け設定情報設定部は、例えば、積算ポイントについて複数の閾値を記憶しており、ある積算ポイントが最も高い閾値以上ならば、その積算ポイントに対応するフィールドについてのフィールド優先度1353を1(1位)に設定する。振り分け設定情報設定部は、積算ポイントが最も高い閾値未満ならば、その積算ポイントが、複数の閾値で決まる複数の範囲のどこに属するかによって、その積算ポイントに対応するフィールドのものとして、2(2位)以下のフィールド優先度1353のいずれかを設定する。
また、振り分け設定情報設定部は、例えば、あるデータベースの各フィールドについての積算ポイントの合計を計算し、そのデータベースのデータベース優先度1352をその合計に応じて設定する。振り分け設定情報設定部は、その他のデータベースについても、同様にデータベース優先度1352を設定する。
続いて、フロー制御部111が、例えば、A〜Cのデータベース優先度1352を設定されたデータベースの名前、並びに、そのデータベースに含まれ、且つ1〜3のフィールド優先度1353を設定されたフィールドの名前をクライアント4に表示させる。これにより、いずれかのデータベースとそのデータベースに含まれるフィールドが選択される。クライアント4は、選択結果をAPサーバ12を介してフロー制御部111に通知する。
振り分け設定情報設定部は、フロー制御部111を介して、選択結果を受け取る。そして、振り分け設定情報設定部は、選択結果の内容を反映した振り分け設定情報1351を生成し、基の要素列1356に関連づけ、記憶部13に記憶させる。
したがって、この変形例によれば、要素列に関連する情報を検索し、フィールドの候補ごとに検索された情報の中での利用回数を計数し、利用回数を基に、候補についての優先度を定め、優先度を基に選択された候補を振り分け設定情報に設定する振り分け設定情報設定部を備えることで、要素列に適した振り分け設定情報を生成することができる。また、好適な振り分け設定情報を使用することよって、リスク管理の価値を高めることができる。
なお、この変形例とは別に、リスク管理支援サーバ1は、ユーザ間で振り分け設定情報1351を共有するようにしてもよい。例えば、あるユーザが行ったクライアント4への操作により生成された振り分け設定情報1351と優先度情報1357の組はそのユーザのものとして管理される。
リスク管理支援サーバ1は、他のユーザからの要求により、この振り分け設定情報1351と優先度情報1357の組を検索し、これを2人のユーザのものとして管理する。
したがって、他のユーザがその振り分け設定情報1351と優先度情報1357を生成するための操作を行う必要がなく、ユーザへの負担を軽減することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態およびその変形例では、リスク管理支援サーバ1に関わる業務を支援する機能を説明する。ここでは、第1の実施の形態との違いを中心に説明する。
第2の実施の形態およびその変形例では、リスク管理支援サーバ1に構成された業務支援部がこの機能の実現に際して利用される。
まず、リスク判断業務を支援する機能について説明する。
図20に示すように、判断定義301と処理定義302の一方を少なくとも備えるものをパターン要素310という。判断定義301は、リスク判断業務の中でなされる判断に関する定義である。処理定義302は、リスク判断業務の中でなされる処理に関する定義である
図21に示すように、フローパターン311は、リスク判断業務の流れを示すものであり、1以上のパターン要素310を備える。
図22に、4つのパターン要素310を備えたフローパターン311からなる群を示す図である。各パターン要素310の図形内に記載した番号は、内容を区別するためのものである。
図23は、リスク判断業務で用いられるフローパターンを例示した図である。このフローパターンは、2つのフローパターン311が結合されたものである。図24は、このフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。
図23において、各パターン要素310の図形内に記載した番号は、内容を区別するためのものである。処理定義201は、処理を停止することを示すものである。処理定義202は、処理を続行することを示すものである。処理定義203は、画面に警告を表示することを示すものである。
例えば、番号1を図形内に記載したパターン要素(以下、パターン要素(番号1)という。また、他の番号についても同様とする)は、物質などの含有の有無に関する判断定義と、報告に関する処理定義とを備える。各パターン要素に含まれる判断定義、処理定義は、図24に記号で示されている。
図24において、「1[JA0→TA0]」の「1」」は、パターン要素(番号1)を示す。他のパターン要素についても同様である。また、「JA」は、パターン要素(番号1)に備わった物質などの含有の有無に関する判断定義を示す。「TA」は、報告に関する処理定義を示す。「TC」は、最終の処理に関する処理定義を示す。
図23のフローパターンには、図24の「JA」で示した化学製品などにおける物質などの含有の有無の判断に関する判断定義、そのような物質などの含有量の法規制に基づく閾値判断に関する判断定義、そのような物質などの含有量の自主規制に基づく閾値判断に関する判断定義を含ませることができる。
図24の「JA」で示した有無の判断に関する判断定義には、4つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」〜「3」を設定することができる。結果値「0」は、物質が含有されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、物質が含有されていないことが判明したことを示すものである。結果値「2」は、物質の含有の有無が未確定であることが判明したこと示すものである。結果値「3」は、その物質が判断対象外であることが判明したこと示すものである。
閾値判断に関する判断定義には、4つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」〜「3」を設定することができる。結果値「0」は、物質などの含有量が閾値以上であることを示すものである。結果値「1」は、物質などの含有量が閾値未満であることを示すものである。結果値「2」は、閾値判断の結果が未確定であることが判明したこと示すものである。結果値「3」は、その物質が判断対象外であることが判明したこと示すものである。
図23のフローパターンは、図24の「TA」で示した上長などへの報告に関する処理定義、「TB」で示した報告に関連する処理定義、「TC」で示した最終の処理に関する処理定義を含む。
図24の「TA」で示した報告に関する処理定義には、4つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「3」を設定することができる。処理値「0」は、表へ記入する処理を示すものである。処理値「1」は、画面へ表示する処理を示すものである。処理値「2」は、電話をかける処理を示すものである。処理値「3」は、電子メールを送信する処理を示すものである。
「TB」で示した報告に関連する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、上長などへの相談が必要であることを示すものである。処理値「1」は、調査が必要であることを示すものである。
「TC」で示した最終の処理に関する処理定義には、3つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「2」を設定することができる。処理値「0」は、処理を停止することを示すものである。処理値「1」は、続いて処理を行うべきことを示すものである。処理値「2」は、画面に警告を表示する処理を示すものである。
次に、図23に示すフローパターンに基づく動作を説明する。
業務支援部は、フロー制御部111の指示の基に、リスク判断処理部114と協働して、以下のことを行う。
具体的には、まず、業務支援部は、パターン要素(番号1)内の判断定義に基づき、物質などの含有の有無を判断する。業務支援部は、この判断を、予め収集した支援情報またはそれを加工したもの(2次情報という)を参照して行う。
次に、業務支援部は、パターン要素(番号1)内に処理定義に基づき、処理を行う。パターン要素(番号1)内の処理定義は、報告に関する処理定義である。
パターン要素(番号1)においては、結果値「0」に処理値「0」が対応づけられ、結果値「1」に処理値「0」が対応づけられ、結果値「2」に処理値「3」が対応づけられ、結果値「3」に処理値「3」が対応づけられている。
これにしたがい、業務支援部は、実際の処理結果に応じた結果値を求め、それに対応する処理値を求め、その処理値に応じた処理を行う。
図24において、「1[JA0→TA0]→2」は、パターン要素(番号1)内の処理定義に設定された結果値「0」に応じた結果が得られた場合、その結果値「0」に対応づけられた処理値「0」に応じた処理がなされ、その後、制御がパターン要素(番号2)へ移ることを示す。
以下、業務支援部は、図23のフローパターンにしたがって動作し、これにより、リスク判断業務を支援することができる。
さて、リスク管理支援サーバ1は、判断定義を複数備えた判断定義群、処理定義を複数備えた処理定義群、パターン要素を複数備えたパターン要素群、フローパターンを複数備えたフローパターン群を記憶部13に備える。
業務支援部は、リスク判断業務の形態に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターンを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。つまり、業務支援部は、業務に関わる担当者や管理者などのユーザによるクライアント4への操作を基に、つまり、そのユーザからの要求に応じて、これらを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。また、業務支援部は、同様に、そのユーザからの要求に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターンを追加、削除、変更することができる。したがって、リスク判断業務の自由度を高め、業務の変更、修正、改良、更新を行うことができる。
なお、ここでは、物質などの含有の有無の判断に関する判断定義を用いたが、これを物質などの含有量の法規制に基づく閾値判断に関する判断定義に置き換えれば、法規制に基づく閾値判断を行うことができる。また、物質などの含有の有無の判断に関する判断定義を自主規制に基づく閾値判断に関する判断定義に置き換えれば、自主規制に基づく閾値判断を行うことができる。
また、図25に示すように、フローパターン311には、if文などの条件式205を含ませることができる。一例として、この条件式205は、3回まではパターン要素(番号1)に戻り、4回目においては処理を停止させるものである。したがって、同じフローパターンの使用個数を低減することができる。
したがって、第2の実施の形態によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、リスク判断業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくてもリスク判断業務を行うことができる。
(第2の実施の形態の第1変形例)
第2の実施の形態の第1変形例では、リスク管理支援サーバ1に備わったデータベースにデータを記憶させる業務(データ収集業務という)について説明する。ここでは、上記の第2の実施の形態との違いを中心に説明する。
図26は、データ収集業務で用いられるフローパターンを例示した図である。図27は、このフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。
図26において、各パターン要素310の図形内に記載した番号は、内容を区別するためのものである。処理定義201は、処理を停止することを示すものであり、処理定義203は、画面に警告を表示することを示すものである。このフローパターンには、if文などの条件式205が含まれ、同じフローパターンの使用個数の低減が図られている。
パターン要素(番号1)は、辞書検索に関する判断定義を備える。各パターン要素に含まれる判断定義、処理定義は、図27に記号で示されている。
図27において、「JA」は、パターン要素(番号1)に備わった辞書検索に関する判断定義を示す。「JB」は、住所録検索に関する判断定義を示す。「JC」は、データが収集される経路の優先度に関する判断定義を示す。「JD」は、収集されたデータの価値判断に関する判断定義を示す。「TA」は、代表名を取得する処理に関する処理定義を示す。「TB」は、データベースのアドレスを取得する処理に関する処理定義を示す。「TC」は、データが収集される経路を取得する処理に関する処理定義を示す。「TD」は、データが収集される経路を続けて取得する処理に関する処理定義を示す。「TE」は、データが収集される経路を優先度により取得する処理に関する処理定義を示す。「TF」は、データを取得する処理に関する処理定義を示す。「TG」は、取得されたデータの処理に関する処理定義を示す。「TH」は、異常が発生した場合の処理に関する処理定義を示す。「TI」は、最終の処理に関する処理定義を示す。
図26のフローパターンには、図27の「JA」で示した辞書検索に関する判断定義、「JB」で示した住所録検索に関する判断定義、「JC」で示したデータが収集される経路の優先度に関する判断定義、「JD」で示した収集されたデータの価値判断に関する判断定義を含ませることができる。
図27の「JA」で示した辞書検索で検索される辞書とは、第1の実施の形態で説明した変換定義を記憶するものである。具体的には、辞書は、代表名を含む複数の名前からなるグループを複数備え、辞書検索では、ある名前を含むグループ内の代表名が検索される。
この辞書検索に関する判断定義には、2つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」、「1」を設定することができる。結果値「0」は、入力された名前などが辞書に登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、その名前などが辞書に登録されていないことが判明したことを示すものである。
図27の「JB」で示した住所録検索に関する判断定義には、2つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」、「1」を設定することができる。結果値「0」は、データベースのアドレスが登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、データベースのアドレスが登録されていないことが判明したことを示すものである。
住所録検索で検索される住所録は、リスク管理支援情報サーバ2や他システム3に記憶された支援情報を一意に示す情報(便宜的にアドレスという)を記憶するものであり、アドレスは、IPアドレス、データベース名、ポート名、カラム識別子などで構成される。
「JC」で示したデータが収集される経路の優先度に関する判断定義には、2つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」、「1」を設定することができる。結果値「0」は、データが登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、データが登録されていないことが判明したことを示すものである。
データが収集される経路は、図示しないが、優先度とともに、リスク管理支援サーバ1の記憶部13に記憶されており、この記憶部13から、データが収集される経路や優先度が取得される。
「JD」で示した収集されたデータの価値判断に関する判断定義には、4つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」〜「3」を設定することができる。結果値「0」は、データが登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、データが登録されていないことが判明したことを示すものである。結果値「2」は、予め登録されたメモを参照していることを示すものである。結果値「3」は、予め登録された画像データを参照していることを示すものである。
図26のフローパターンには、図27の「TA」で示した辞書検索において入力された名前などとともに登録された代表名を取得する処理に関する処理定義、「TB」で示した住所録検索においてデータベースのアドレスを取得する処理に関する処理定義、「TC」で示したデータが収集される経路を取得する処理に関する処理定義、「TD」で示したデータが収集される経路を続けて取得する処理に関する処理定義、「TE」で示したデータが収集される経路を優先度により取得する処理に関する処理定義、「TF」で示したデータを取得する処理に関する処理定義、「TG」で示した取得されたデータの処理に関する処理定義、「TH」で示した異常が発生した場合の処理に関する処理定義、「TI」で示した最終の処理に関する処理定義を含ませることができる。
図27の「TA」で示した代表名を取得する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、代表名を取得する処理を示すものである。処理値「1」は、異常が発生した場合の処理を示すものである。
「TB」で示したデータベースのアドレスを取得する処理に関する処理定義には、1つの処理を示す処理値「0」を設定することができる。処理値「0」は、データベースのアドレスを取得する処理を示すものである。
「TC」で示したデータが収集される経路を取得する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、最高の優先度(n=1)の経路を取得する処理を示すものである。処理値「1」は、優先度が設定されていない経路を取得する処理を示すものである。
「TD」で示したデータが収集される経路を続けて取得する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。下位の優先度(n=n+1)の経路を取得する処理を示すものである。処理値「1」は、処理を停止することを示すものである。
「TE」で示したデータが収集される経路を優先度により取得する処理に関する処理定義には、1つの処理を示す処理値「0」を設定することができる。処理値「0」は、データが収集される一連の経路を取得する処理を示すものである。
「TF」で示したデータを取得する処理に関する処理定義には、4つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「3」を設定することができる。処理値「0」は、データを取得する処理を示すものである。処理値「1」は、画面に警告を表示する処理を示すものである。処理値「2」は、データを取得する処理を示すものである。処理値「3」は、注意を促すための情報を例えば、画像とともに画面に表示する処理を示すものである。
「TG」で示した取得されたデータの処理に関する処理定義には、3つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「2」を設定することができる。処理値「0」は、取得されたデータを記憶部13のデータベースに記憶させることを示すものである。処理値「1」は、取得されたデータを画面に表示する処理を示すものである。処理値「2」は、取得されたデータを印刷する処理を示すものである。
「TH」で示した異常が発生した場合の処理に関する処理定義には、3つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「2」を設定することができる。処理値「0」は、異常が発生したことを予め定められた画面に表示する処理を示すものである。処理値「1」は、異常が発生したことを予め定められた連絡先に連絡する処理を示すものである。処理値「2」は、警報を発する処理を示すものである。
「TI」で示した最終の処理に関する処理定義には、3つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「2」を設定することができる。処理値「0」は、処理を停止することを示すものである。処理値「1」は、続いて処理を行うべきことを示すものである。処理値「2」は、画面に警告を表示する処理を示すものである。
図28は、図26に示すフローパターンの一部を示す図である。図28に示す部分は、別途、1つのフローパターンとして、リスク管理支援サーバ1に記憶され、図26に示すフローパターンによる処理の際に使用される。また、図28に示す部分は、今後追加される業務にも使用でき、よって、業務展開における自由度を向上させることができる。
次に、図26に示すフローパターンに基づく動作を説明する。
業務支援部は、フロー制御部111の指示の基に、データ収集部112と協働して、以下のことを行う。
具体的には、まず、業務支援部は、パターン要素(番号1)内の判断定義に基づき、入力されたフィールド名などが辞書に登録されているか否かを判断する。
次に、業務支援部は、パターン要素(番号1)内に処理定義に基づき、処理を行う。パターン要素(番号1)内の処理定義は、代表名を取得する処理に関する処理定義と、異常が発生した場合の処理に関する処理定義である。
パターン要素(番号1)においては、結果値「0」に対し代表名を取得する処理に関する処理定義についての処理値「0」が対応づけられ、結果値「1」に対し異常が発生した場合の処理に関する処理定義についての処理値「0」が対応づけられている。
これにしたがい、業務支援部は、実際の処理結果に応じた結果値を求め、それに対応する処理値を求め、その処理値に応じた処理を行う。
図27において、「1[JA0→TA0]→2」は、パターン要素(番号1)内の処理定義に設定された結果値「0」に応じた結果が得られた場合、その結果値「0」に対応づけられた、代表名を取得する処理に関する処理定義についての処理値「0」に応じた処理がなされ、その後、制御がパターン要素(番号2)へ移ることを示す。
以下、業務支援部は、図23のフローパターンにしたがって動作し、これにより、データ収集業務を支援することができる。
さて、リスク管理支援サーバ1は、データ収集業務に関する判断定義を複数備えた判断定義群、データ収集業務に関する処理定義を複数備えた処理定義群、データ収集業務に関するパターン要素を複数備えたパターン要素群、データ収集業務に関するフローパターンを複数備えたフローパターン群を記憶部13に備える。
業務支援部は、データ収集業務の形態に応じて、これらを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。つまり、業務支援部は、業務に関わる担当者や管理者などのユーザによるクライアント4への操作を基に、つまり、そのユーザからの要求に応じて、これらを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。また、業務支援部は、同様に、そのユーザからの要求に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターンを追加、削除、変更することができる。したがって、データ収集業務の自由度を高め、業務の変更、修正、改良、更新を行うことができる。
したがって、第2の実施の形態の変形例1によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、データ収集業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくてもデータ収集業務を行うことができる。その際には、データが収集される経路の優先度に基づいて最適な経路でデータを収集することができる。
(第2の実施の形態の第2変形例)
第2の実施の形態の第2変形例では、リスク管理支援サーバ1に備わったデータベースにデータについて開示権利を設定する業務(開示権利設定業務という)について説明する。ここでは、上記の第2の実施の形態との違いを中心に説明する。
図29は、開示権利設定業務で用いられるフローパターンを例示した図である。図30は、このフローパターンによりなされる可能性のある処理の流れを列記した図である。図31は、ユーザへの開示のレベルを算定するための式を示す図である。
図29において、各パターン要素310の図形内に記載した番号は、内容を区別するためのものである。処理定義201は、処理を停止することを示すものであり、処理定義203は、画面に警告を表示することを示すものである。
各パターン要素に含まれる判断定義、処理定義は、図30に記号で示されている。
図30において、「JA」は、ユーザを識別するための情報(ユーザIDという)の検索に関する判断定義を示す。「JB」は、特殊な設定を検索するための判断定義を示す。「JC0」は、一般的な開示の権利を検索する判断定義を示す。「JC1」は、職制のレベルを検索する判断定義を示す。「JC4」は、プロジェクトや委員会やワークグループの資格を検索する判断定義を示す。「JD」は、ユーザへの開示のレベルを判断する判断定義を示す。「TA」は、ユーザIDを取得する処理に関する処理定義を示す。「TC0」は、開示の権利を設定する処理に関する処理定義を示す。「TC1」は、職制のレベルに応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義を示す。「TC4」は、プロジェクトや委員会やワークグループの資格に応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義を示す。「TD」は、データを保存する処理に関する処理定義を示す。「TE」は、最終の処理に関する処理定義を示す。
図29のフローパターンには、「JA」で示したユーザIDの検索に関する判断定義、「JB」で示した特殊な設定を検索するための判断定義、「JC0」で示した一般的な開示の権利を検索する判断定義、「JC1」で示した職制のレベルを検索する判断定義、図30では省略した職位のレベルを検索する判断定義および社員の資格を検索する判断定義、「JC4」で示したプロジェクトや委員会やワークグループの資格を検索する判断定義、「JD」で示したユーザへの開示のレベルを判断する判断定義を含ませることができる。
なお、図示しないが、記憶部13には、複数のユーザIDが記憶され、ユーザIDはこの中から検索されることとなる。
また、記憶部13には、開示権利設定業務に関わる権利が記憶されるデータベース、職制のレベルが記憶されるデータベース、職位のレベルが記憶されるデータベース、社員の資格が記憶されるデータベース、プロジェクトなどの資格が記憶されるデータベースが設けられ、これらのデータベースを使用して処理が行われる。
図30の「JA」で示したユーザIDの検索に関する判断定義、「JB」で示した特殊な設定を検索するための判断定義、「JC1」で示した職制のレベルを検索する判断定義、職位のレベルを検索する判断定義、社員の資格を検索する判断定義、「JC4」で示したプロジェクトや委員会やワークグループの資格を検索する判断定義、「JD」で示したユーザへの開示のレベルを検索する判断定義のそれぞれには、2つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」、「1」を設定することができる。結果値「0」は、検索の目的のものが登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、検索の目的のものが登録されていないことが判明したことを示すものである。
図30の「JC0」で示した一般的な開示の権利を検索する判断定義には、3つの判断結果のそれぞれを示す結果値「0」〜「2」を設定することができる。結果値「0」は、職制のレベル、職位のレベル、社員の資格を検索する判断定義およびプロジェクトや委員会やワークグループの資格が全て登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「1」は、それらの一部が登録されていることが判明したことを示すものである。結果値「2」は、それらがいずれも登録されていないことが判明したことを示すものである。
図29のフローパターンには、図30の「TA」で示すユーザIDを取得する処理に関する処理定義、特殊な開示の権利についての設定を行う処理に関する処理定義、「TC0」で示す開示の権利を設定する処理に関する処理定義、「TC1」で示す職制のレベルに応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義、図30では省略した職位のレベルに応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義および社員の資格に応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義、「TC4」で示すプロジェクトや委員会やワークグループの資格に応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義、「TC」で示す設定された開示の権利を取得する処理に関する処理定義、「TD」で示すデータを保存する処理に関する処理定義、「TE」で示す最終の処理に関する処理定義を含ませることができる。
図30の「TA」で示したユーザIDを取得する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、ユーザIDを取得する処理を示すものである。処理値「1」は、異常が発生した場合の処理を示すものである。
特殊な開示の権利についての設定を行う処理に関する処理定義は、4つの処理のそれぞれを示す処理値「A」〜「D」を設定することができる。処理値「A」〜「D」はそれぞれ、CSRに関する監査、情報管理に関する監査、品質保証に関する監査、資材に関する監査についての全権を備えるという設定を見直す処理を示すものである。
「TC1」で示した「職制のレベルに応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義には、10個の処理のそれぞれを示す処理値「1」〜「10」を設定することができる。処理値「1」〜「10」それぞれは、一般社員、職長、主任、課長、部長、執行役員、取締役、監査役、社長、会長に与えられた開示の権利の設定を見直す処理を示すものである。
職位のレベルに応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義には、5個の処理のそれぞれを示す処理値「1」〜「5」を設定することができる。処理値「1」は、グループ員に与えられた開示の権利の設定を見直す処理を示すものである。処理値「2」〜「5」はそれぞれ、グループ長、部門長、センタ長、事業所長に与えられた開示の権利の設定を見直す処理を示すものである。
社員の資格に応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義には、4個の処理のそれぞれを示す処理値「1」〜「4」を設定することができる。処理値「1」〜「4」はそれぞれ、アルバイトで働く人、派遣で働く人、社員相当として認められた人、社員に与えられた開示の権利の設定を見直す処理を示すものである。
「TC4」で示したプロジェクトや委員会やワークグループの資格に応じた開示の権利の設定を見直す処理に関する処理定義には、5個の処理のそれぞれを示す処理値「1」〜「5」を設定することができる。処理値「1」〜「5」はそれぞれ、委員、担当委員、事務局、副委員長、委員長に与えられた開示の権利の設定を見直す処理を示すものである。
「TD」で示した設定された開示の権利を取得する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、設定された開示の権利を取得する処理を示すものである。処理値「1」は、異常が発生した場合の処理を示すものである。
「TD」で示したデータを保存する処理に関する処理定義には、2つの処理のそれぞれを示す処理値「0」、「1」を設定することができる。処理値「0」は、データを保存する処理を示すものである。処理値「1」は、異常が発生した場合の処理を示すものである。
「TE」で示した最終の処理に関する処理定義には、3つの処理のそれぞれを示す処理値「0」〜「2」を設定することができる。処理値「0」は、処理を停止することを示すものである。処理値「1」は、続いて処理を行うべきことを示すものである。処理値「2」は、画面に警告を表示する処理を示すものである。
図30において、式(11)は、特殊な開示の権利についての設定で全権を設定するためのものである。
式(12)は、電子ファイルをコピーする権利を設定するためのものであり、職制のレベル>3(主任を示す)、または、職位のレベル>2(グループ長を示す)、または、社員の資格>3(社員相当を示す)、または、プロジェクトや委員会やワークグループの資格>1(委員を示す)ならば、電子ファイルをコピーする権利が設定されることを示す。
式(13)は、電子ファイルを印刷する権利を設定するためのものであり、職制のレベル>2(職長を示す)、または、職位のレベル>1(グループ員を示す)、または、社員の資格>2(派遣で働く人を示す)、または、プロジェクトや委員会やワークグループの資格>1(委員を示す)ならば、電子ファイルを印刷する権利が設定されることを示す。
式(14)は、電子ファイルを表示する権利を設定するためのものであり、職制のレベル>2(職長を示す)、または、職位のレベル>1(グループ員を示す)、または、社員の資格>2(派遣で働く人を示す)、または、プロジェクトや委員会やワークグループの資格>1(委員を示す)ならば、電子ファイルを表示する権利が設定されることを示す。
次に、図29に示すフローパターンに基づく動作を説明する。
業務支援部は、フロー制御部111の指示の基に以下のことを行う。
具体的には、まず、業務支援部は、パターン要素(番号1)内の判断定義に基づき、入力されたユーザIDがユーザID群に登録されているか否かを判断する。
次に、業務支援部は、パターン要素(番号1)内に処理定義に基づき、処理を行う。パターン要素(番号1)内の処理定義は、ユーザIDを取得する処理に関する処理定義である。パターン要素(番号1)においては、結果値「0」に処理値「0」が対応づけられている。
これにしたがい、業務支援部は、実際の処理結果に応じた結果値を求め、それに対応する処理値を求め、その処理値に応じた処理を行う。
図30において、「1[JA0→TA0]→2」は、パターン要素(番号1)内の処理定義に設定された結果値「0」に応じた結果が得られた場合、その結果値「0」に対応づけられたユーザIDを取得する処理に関する処理定義についての処理値「0」に応じた処理がなされ、その後、制御がパターン要素(番号2)へ移ることを示す。
以下、業務支援部は、図29のフローパターンにしたがって動作し、これにより、開示権利設定業務を支援することができる。
さて、リスク管理支援サーバ1は、開示権利設定業務に関する判断定義を複数備えた判断定義群、開示権利設定業務に関する処理定義を複数備えた処理定義群、開示権利設定業務に関するパターン要素を複数備えたパターン要素群、開示権利設定業務に関するフローパターンを複数備えたフローパターン群を記憶部13に備える。
業務支援部は、開示権利設定業務の形態に応じて、これらを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。つまり、業務支援部は、業務に関わる担当者や管理者などのユーザによるクライアント4への操作を基に、つまり、そのユーザからの要求に応じて、これらを任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用することができる。また、業務支援部は、同様に、そのユーザからの要求に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターンを追加、削除、変更することができる。したがって、開示権利設定業務の自由度を高め、業務の変更、修正、改良、更新を行うことができる。
したがって、第2の実施の形態の変形例2によれば、業務支援部がフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行うことで、開示権利設定業務に関する熟練が不要になり、よって、熟練者でなくても開示権利設定業務を行うことができる。
なお、第2の実施の形態およびその変形例に関する構成を、リスク管理支援サーバ1以外のコンピュータ(例えば、リスク管理支援情報サーバ2などでもよい)に設け、リスク管理支援に限らず、そのコンピュータに関わる業務を支援するようにしてもよい。
つまり、そのコンピュータをフローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行う業務支援装置として機能させるようにしてもよい。こうすることにより、そのコンピュータの機能を強化することができる。
また、第2の実施の形態およびその変形例に関する処理をリスク管理支援サーバ1に実行させるコンピュータプログラム、つまり、フローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがってパターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともにパターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行う業務支援装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、陳列などして流通させたり、当該コンピュータプログラムをインターネットなどの通信網を介して伝送させてもよい。

Claims (7)

  1. リスク管理を支援する支援情報を備えるリスク管理支援情報サーバと当該支援情報を表示するクライアントとにネットワークを介して接続されるリスク管理支援サーバであって、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられた振り分け設定情報が予め記憶される振り分け設定情報記憶部と、
    当該要素列に関連づけられた振り分け設定情報を前記振り分け設定情報記憶部から読み出す振り分け設定情報取得部と、
    前記リスク管理支援情報サーバに備わった支援情報の中の、当該読み出した振り分け設定情報に応じた支援情報を収集する支援情報収集部と、
    該収集した支援情報を前記クライアントに送信して表示させる支援情報表示制御部と、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられたリスク判断設定情報が予め記憶されるリスク判断設定情報記憶部と、
    前記クライアントでの操作により得られた前記要素列に関連づけられたリスク判断設定情報を前記リスク判断設定情報記憶部から読み出すリスク判断設定情報取得部と、
    該読み出したリスク判断設定情報と前記収集した支援情報とを用いたリスク判断を行うリスク判断部と、
    当該リスク判断の結果を前記クライアントに送信して表示させる判断結果表示制御部と、
    前記階層情報の各階層から前記クライアントでの操作により選択された要素を階層の順で並べた要素列を生成する要素列生成部を備え、
    当該生成した要素列にモード情報および優先度情報を関連付けて振り分け設定情報記憶部またはリスク判断設定情報記憶部に提供するフロー制御部
    を備えることを特徴とするリスク管理支援サーバ。
  2. リスク管理を支援する支援情報を備えるリスク管理支援情報サーバと当該支援情報を表示するクライアントとにネットワークを介して接続されるリスク管理支援サーバであって、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられた振り分け設定情報が予め記憶される振り分け設定情報記憶部と、
    当該要素列に関連づけられた振り分け設定情報を前記振り分け設定情報記憶部から読み出す振り分け設定情報取得部と、
    前記リスク管理支援情報サーバに備わった支援情報の中の、当該読み出した振り分け設定情報に応じた支援情報を収集する支援情報収集部と、
    該収集した支援情報を前記クライアントに送信して表示させる支援情報表示制御部と、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられたリスク判断設定情報が予め記憶されるリスク判断設定情報記憶部と、
    前記クライアントでの操作により得られた前記要素列に関連づけられたリスク判断設定情報を前記リスク判断設定情報記憶部から読み出すリスク判断設定情報取得部と、
    該読み出したリスク判断設定情報と前記収集した支援情報とを用いたリスク判断を行うリスク判断部と、
    当該リスク判断の結果を前記クライアントに送信して表示させる判断結果表示制御部と、
    前記階層情報の各階層から前記クライアントでの操作により選択された要素を階層の順で並べた要素列を生成する要素列生成部を備え、
    当該生成した要素列にモード情報および優先度情報を関連付けて振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を前記各記憶部に提供し、必要な場合には前記クライアントでの操作により、振り分け設定情報に関連付けられた要素群の関連付けられたモード情報群および/または優先度情報群の選択または変更を行うことにより一時的な振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を生成し、当該一時的な振り分け設定情報に応じた支援情報を前記リスク管理支援情報サーバから収集し、当該収集した支援情報と読み出されたリスク判断設定情報とを用いて生成したリスク判断を実施し、当該リスク判断結果が好適と判断された振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を記憶部に記憶させて当該設定情報群の設定または変更を実施するフロー制御部
    を備えることを特徴とするリスク管理支援サーバ。
  3. リスク管理を支援する支援情報を備えるリスク管理支援情報サーバと当該支援情報を表示するクライアントとにネットワークを介して接続されるリスク管理支援サーバであって、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられた振り分け設定情報が予め記憶される振り分け設定情報記憶部と、
    当該要素列に関連づけられた振り分け設定情報を前記振り分け設定情報記憶部から読み出す振り分け設定情報取得部と、
    前記リスク管理支援情報サーバに備わった支援情報の中の、当該読み出した振り分け設定情報に応じた支援情報を収集する支援情報収集部と、
    該収集した支援情報を前記クライアントに送信して表示させる支援情報表示制御部と、
    リスク管理を支援する観点を示す要素からなる階層情報の各階層から選択される要素を階層の順で並べ優先度情報を関連付けられた要素列にモード情報を付与することによりリスク判断のために関連づけられたリスク判断設定情報が予め記憶されるリスク判断設定情報記憶部と、
    前記クライアントでの操作により得られた前記要素列に関連づけられたリスク判断設定情報を前記リスク判断設定情報記憶部から読み出すリスク判断設定情報取得部と、
    該読み出したリスク判断設定情報と前記収集した支援情報とを用いたリスク判断を行うリスク判断部と、
    当該リスク判断の結果を前記クライアントに送信して表示させる判断結果表示制御部と、
    前記階層情報の各階層から前記クライアントでの操作により選択された要素を階層の順で並べた要素列を生成する要素列生成部を備え、
    当該生成した要素列にモード情報および優先度情報を関連付けて振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を前記各記憶部に提供し、必要な場合にはリスク管理支援サーバまたはクライアントに予め設定された自動リスク判断設定群を用いて、振り分け設定情報に関連付けられた要素群の関連付けられたモード情報群および/または優先度情報群の選択または変更のリスク判断を実施して一時的な振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を生成し、当該一時的な振り分け設定情報に応じた支援情報を前記リスク管理支援情報サーバから収集し、当該収集した支援情報と読み出されたリスク判断設定情報とを用いて生成したリスク判断を実施し、当該リスク判断結果が好適かどうかのリスク判断を実施し、好適と判断された場合に振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を記憶部に記憶させて当該設定情報群の設定または変更を実施するフロー制御部
    を備えることを特徴とするリスク管理支援サーバ。
  4. 前記フロー制御部は、
    生成した要素列にモード情報および優先度情報を関連付けて振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を前記各記憶部に提供し、必要な場合には前記クライアントでの操作により、振り分け設定情報に関連付けられた要素群の関連付けられたモード情報群および/または優先度情報群の選択または変更を行うことにより一時的な振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を生成し、当該一時的な振り分け設定情報に応じた支援情報を前記リスク管理支援情報サーバから収集し、当該収集した支援情報と読み出されたリスク判断設定情報とを用いて生成したリスク判断を実施し、当該リスク判断結果が好適と判断された振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を記憶部に記憶させて当該設定情報群の設定または変更を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載のリスク管理支援サーバ。
  5. 前記フロー制御部は、
    生成した要素列にモード情報および優先度情報を関連付けて振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を前記各記憶部に提供し、リスク管理支援サーバまたはクライアントに予め設定されたリスク判断設定群を用いて振り分け設定情報に関連付けられた要素群の関連付けられたモード情報群および/または優先度情報群の選択または変更のリスク判断を実施して一時的な振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を生成し、当該一時的な振り分け設定情報に応じた支援情報を前記リスク管理支援情報サーバから収集し、当該収集した支援情報と読み出されたリスク判断設定情報とを用いて生成したリスク判断を実施し、当該リスク判断結果が好適かどうかのリスク判断を実施し、好適と判断された場合に振り分け設定情報および/またはリスク判断設定情報を記憶部に記憶させて当該設定情報群の設定または変更を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載のリスク管理支援サーバ。
  6. リスク判断業務の形態に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターン
    を任意に組合せ、記憶しておき、それを随時読み出し、使用し、
    業務の流れを示す1つのフローパターンまたは2つ以上の前記フローパターンを組み合わせて構成されるフローパターンに基づいて動作する業務支援部を備え、
    前記業務の中で行われる判断の定義である判断定義と前記業務の中で行われる処理の定義である処理定義の少なくとも一方を含むパターン要素が前記フローパターンに含まれ、
    前記業務支援部は、
    前記フローパターンに含まれたパターン要素の順序にしたがって前記パターン要素に含まれた判断定義に応じた判断を行うとともに前記パターン要素に含まれた処理定義に応じた処理を行い、
    判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターンまたはそれらの組み合わせの置換によって高い自由度で業務の変更、修正、改良、更新を実施する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のリスク管理支援サーバ。
  7. リスク判断業務の形態に応じて、判断定義、処理定義、パターン要素、フローパターン
    またはそれらの任意の組み合わせに基く業務の処理結果を、処理要請番号、処理日時、
    整理番号などの関連情報を付記した上で記憶部に記憶させ、これにより、高い自由度での履歴管理を可能とすることを特徴とする請求項6記載のリスク管理支援サーバ。
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