JP5029177B2 - プロセス印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、4色の特色インキを用いたプロセス印刷方法関する。
近年の画像処理ソフトの普及に伴い、製品パッケージ等のデザイン等をする際に、PC(Personal Computer)とディスプレイを使用して画像データを作成するデザイナが増えてきている。その場合、デザイナは、デザインの画像データをディスプレイに表示させて視認し、色を決定する。そして、最終的にRGB値で色を表現した画像データを作成する。デザイナは画像データを作成した後、印刷会社に画像データを送り、印刷会社は画像データに基づいて、所望の素材に印刷処理をする。
ここで、従来の印刷においては、4色(CMYK:Cyan(藍)、Magenta(紅)、Yellow(黄)、blacK(墨))のインキを用いたプロセス印刷が一般的に用いられていたが、RGB値によって表現可能な色の範囲(以下、色域という)の方が、CMYKによって表現できる色再現域より広いため、RGB値で表現された画像データをCMYKのインキを用いて色を表現(印刷)する際に、その色の再現域が狭くなってしまっていた。ここで、インキとは一般的にプロセス印刷やオフセット印刷で使用されるインキで様々な印刷分野で広く使用されている。
また、現在では、特に彩度が要求される色(特色)のインキを個別に作成し、上記4色の他にこの特色インキを印刷機にセットして印刷を行っていた。この特色インキとは、通常のプロセス4色だけでは原稿の色の再現が困難な場合に追加される色であって、例えば、緑、紫などである。ところが、この方法では、印刷対象の画像データが変わると特色インキを変更する必要がある。このため、印刷機の操作者は、特色インキを画像データが変わる度に取りはずし、印刷機を洗浄し、更に、次の画像データ用の特色インキを印刷機にセットしなければならず、時間とコストがかかってしまい、生産性が悪いという問題があった。
また、一般の酸化重合乾燥型インキでは、染料を用いた6色の印刷用インキは、市場に既に存在している(例えば、Pantone(登録商標)社製ヘキサクローム)が、この製品を使用するには6色分の印刷ユニットを備えた印刷機が必要で、一般に最も使用されている4色の印刷ユニットを備えた印刷機では、6色での印刷ができないという問題を持っている。ここで、4色での印刷を行う技術について特許文献1が公開されている。
特開平10−315630号公報
この発明は上記の点を鑑みてなされたもので、特色インキを使用し、最も一般的な4色オフセット印刷機で、従来より広い色再現域の印刷が可能なプロセス印刷方法提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、4色の特色インキを用いたプロセス印刷方法であって、前記4色の特色インキの色は、墨、藍、紅、黄、であり、前記4色の特色インキに用いる顔料は、墨のインキがC.I.Pig.Black 7からなり、藍のインキがC.I.Pig.Blue 15:3とC.I.Pig.Green 7からなり、紅のインキがC.I.Pig.Red 81からなり、黄のインキがC.I.Pig.Yellow 12からなり、前記C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料について、前記黄のインキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した場合の色の測色値の、Lab表色系のab平面座標における座標それぞれをつなぐ線が、前記ab平面座標において最も値の高いb値まで直線に伸び、最も値の高いa値まで伸びる、前記C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料を、異なる製造会社によって製造された複数のC.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料の中から選択する工程を有することを特徴とするプロセス印刷方法である。
また本発明は、上述のプロセス印刷方法において、画像データにFMスクリーニングを施して、前記墨、藍、紅、黄の4色を用いて生成した刷版用データの内、シャドー部のデータの網点密度を、予め設定した値の倍率で乗算して補正済み刷版データを作成し、前記補正済み刷版データを用いて印刷することを特徴とする。
また本発明は、上述のプロセス印刷方法において、前記墨、藍、紅、黄の4色の特色インキそれぞれのL*C*h*表色系におけるh*値は、藍のインキが231.78°±10°、紅のインキが351.00°±10°、黄のインキが91.29°±10°であることを特徴とする。
本発明によれば、藍インキに利用していた顔料をより彩度を高くするために、従来のC.I.Pig Blue 15:3に、C.I.Pig Green 7を加えた。また、当該彩度の高い藍インキを使用しても、従来タイプの紅のインキを用いて紫色を表現させると、紫色の彩度が落ちてしまうために、より彩度の高い紅の顔料C.I.Pig.Red 81を採用した。また、黄インキについては、濃度が濃くなるにつれて赤味がからない顔料であるC.I.Pig.Yellow 12を採用することとした。これにより、従来より広い色再現域の印刷が可能となった。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、インキの顔料の検討方法について説明する。
図1は、従来、及び本発明の実施形態におけるプロセス印刷用のインキの顔料名を示す表である。ここで、表中のC.I.Pig.Black 7等の表記は、C.I.(Color Index)Nameと呼ばれる、顔料を識別するためにつけられた名前を意味しており、一般に広く使用されている。また、Pig.はPigmentの略である。なお同一のC.I.(Color Index)Nameのインキであっても、そのインキを製造するインキ製造会社ごとに、そのインキを塗布して測色した値は、通常異なる。
そして、例えば、鉛白はPigment White 1、黄土はPigment Yellow 43などと表記され、これらのC.I.Nameが、その顔料の化学構造と対応づいている。
ここで、従来におけるプロセス印刷には、図1に示すように、従来品の顔料から4色(CMYK:Cyan(藍)、Magenta(紅)、Yellow(黄)、blacK(墨))のインキを作成して印刷に用いていた。ここで、従来の4色プロセス印刷で通常行われる刷り順(墨(K)→藍(C)→紅(M)→黄(Y))において、後から刷る色は下の色を隠蔽しないように、透明性を高くする。このため、“黄”は特に“透明黄”とも呼ばれている。
そして、従来の4色のインキを用いたプロセス印刷で表現できる色再現域は、RGB値で表現される色再現域より狭いため、墨以外の3色(黄・紅・藍)について顔料の再選定を実施した。なお、インキ用の顔料の選定は、印刷結果を視認しながら行った。
まず、藍の顔料の選定においては、従来のC.I.Pig Blue 15:3に、C.I.Pig Green7を加えることとした。このC.I.Pig Green7を加えた理由は、色の彩度を上げるためである。
図2は異なる藍顔料を用いた藍のインキにより印刷された各色の再現域を示す図である。
この図においては、藍の顔料(C.I.Pig Blue 15:3)を用いた従来製品の藍インキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した色の測色値データから算出されたa,b値と、藍の顔料(C.I.Pig Blue 15:3+C.I.Pig Green7)を用いた新規開発製品の藍インキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した色の測色値データから算出されたa,b値と、他の藍の顔料を用いたテスト品(Test−1〜3)の藍インキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した色の測色値データから算出されたa,b値をプロットしたLab表色系におけるa−b平面の図を示している。この図が示すように従来製品やテスト品に比べて、C.I.Pig Blue 15:3とC.I.Pig Green7の2つの顔料を組み合わせた藍の顔料を用いた藍インキが、最も彩度が良いことが分かる。従って、C.I.Pig Blue 15:3とC.I.Pig Green7の2つの顔料を組み合わせた藍の顔料を採用することとした。
また藍インキの彩度を上げると、当該彩度の高い藍インキを使用しても、従来タイプの紅のインキを用いて紫色を表現する際に、紫色が十分に彩度良く表現できなくなってしまう。従って、Lab表色系のa−b平面の図において、より紫色の彩度を高く保つために、紅の色の彩度を上げる必要がある。従って、従来製品の紅インキに利用していた顔料(C.I.Pig Red57:1)を、より紅の色の彩度が高い顔料(C.I.Pig Red81)に変更した。
また黄インキの顔料においては、C.I.(Color Index)Nameを変更しないものの、塗布した濃度によって、色味がなるべく変更しない製品を用いる必要がある。つまり、黄インキは、その濃度を増して印刷していくと、徐々に赤味がかってしまう傾向がある。そして、黄のインキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した場合の、Lab表色系のab平面座標において、異なる濃度それぞれで測色した測色値の座標をつなぐ線が最も直線に近く、外側の座標まで伸びる、C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料を採用することとした。
図3は異なる黄顔料を用いた黄のインキにより印刷された各色の再現域を示す図である。
図3においては横軸がLab表色系のa座標を表し、縦軸がLab表色系のb座標を表している。そして、黄1,黄2,黄3のインキでは、黄1(C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料を用いたもの)のインキが、最も直線的にLab表色系のab平面座標の外側に向かっており、また、外側の座標まで延びていることが分かる。つまり、図3で示すように黄1(C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料を用いたもの)のインキを採用することとした。
図4は4色インキを用いて印刷した色の再現域を示す図である。
この図は、従来製品、新開発製品(改良品)、テスト品1〜3のそれぞれの各顔料(墨、藍、紅、黄)を用いて、藍インキのみ(C=Cyan)、藍インキ+紅インキ(BV=Blue Violet)、紅インキのみ(M=Magenta)、紅インキ+黄インキ(R=Red)、黄インキのみ(Y=Yellow)、藍インキ+黄インキ(G=Green)の6色を作り、その6色によって、インキ無し=白無地から、濃度を25段階に変化させて、最上段の「ベタ」までの濃度の各測色値から、算出されるLab値を得て、各色の「ベタ」に相当するa、b値をa−b平面にプロットしたものである。
そして、上記の新開発製品(改良品)の顔料を用いて4色特色プロセス印刷用インキを作成する。この時、作成したインキをベタ刷りで印刷した結果を、CMYK(全吸収)のフィルターで測定する反射濃度計で測定し、その測定結果が以下に述べる濃度推奨値に近づくようにする。ここでいう濃度とは、物質から光が反射される程度を表した光学濃度Dを意味し、入射光の強度をI、反射光の強度をIとすると、以下の式で表される値である。
D=log10(I/I)
4色特色インキそれぞれの濃度推奨値はステータスEで、墨の濃度が1.85±0.1であり、藍の濃度が1.85±0.1であり、紅の濃度が1.70±0.1であり、黄の濃度1.80±0.1である。
次に、上述したように、改良品の顔料を用い、上述の濃度推奨値を参考にしながら作
成した4色特色インキをベタ刷りで印刷し、その結果を反射濃度計で測定する。図5は、改良品の顔料を用い、上述の濃度推奨値を参考にしながら作成した4色インキをベタ刷りで印刷し、その結果を反射濃度計で測定した結果から算出された、L*、a*、b*、C*の値を用いて算出されたh*(単位:°)の値を示す表である。ここで、L*、C*、h*の値は、色を明度(L*)、彩度(座標中心からの距離)(C*)、色相角度(h*)で表したL*C*h*表色系における値であり、L*はL*a*b*表色系におけるL*と共通の値で表される。
ところで、L*値、C*値は、明度、彩度を示す値であるため、印刷対象となる画像データの色によってその都度調整が必要な、変動する値である。また、a*値、b*値は、色相の他に彩度の要素を含んでいる。そのため、4色特色プロセス印刷に用いる4色のインキの作成においては、色相を表すh*の値のみが、普遍的に意味を持つ値である。図5に示すように、4色インキのうち、藍、紅、黄インキのh*値に特に意味があり、藍のインキが231.78°、紅のインキが351.00°、黄のインキが91.29°であった。4色特色プロセス印刷に使用するインキのh*値は、図5に示す上述の値から±10°の範囲の値を取るように、インキを作成する。
なお、上述の濃度推奨値は、インキ作成時の初期において目標とするための参考値であり、最終的なインキの濃度が上述の濃度推奨値の範囲でなくても良い。
ところで、印刷工程は、一般的に、製版工程、刷版工程、印刷工程等を経る。製版工程とは、刷版用フィルム又はデータを作成することを意味する。刷版工程は、刷版用データから版を作成することを意味する。印刷工程は、版を印刷機にセットして印刷することを意味する。以下では、画像データにおける各色の濃淡を、網点で表現した刷版用データを、色ごとに作成する方法について説明する。ここで、刷版用データ作成の代表的な手法としては、規則的に並べた網点の径の大きさで濃淡を表現するAM(Amplitude Modulation)スクリーニングと、全て同じ大きさの網点の密度を変化させて色の濃淡を表現するFM(Frequency Modulation)スクリーニングとがある。図6(a)は、AMスクリーニングの手法を用いた印刷結果を示す図である。aは、本図(a)の囲み部分の拡大図である。図6(b)は、FMスクリーニングの手法を用いた印刷結果を示す図である。bは、本図(b)の囲み部分の拡大図である。このAMスクリーニングの手法で多色印刷を行うと、網点の重ね合わせによる干渉縞(モアレ)が発生する問題があった。これを回避するために、以下では、FMスクリーニングで印刷する場合について説明する。
FMスクリーニングによって、モアレの問題を回避する一方、同じ画像を、AMスクリーニングとFMスクリーニングの方法で印刷した場合、暗い部分(以下、シャドー部という)において、人間の見た目上の違いが起きるという問題がある。即ち、暗い部分の黒味感が足りない傾向がある。これは、図6(a)(b)の拡大図a、bの比較から判るように、AMスクリーニングの方が、網点が大きいためにインキの膜厚が厚くなり、濃度が高くなることが原因である。
図7は、AMスクリーニング及びFMスクリーニングの手法を用いて同一画像を印刷した際の、1色についての網点密度と濃度との関係を示す図である。囲み部分1001は、前述のシャドー部であり、本図から、網点の面積の密度が75%前後の箇所(例えば、65%±5%〜90%±5%の範囲)において、AMスクリーニングとFMスクリーニングとの濃度の差異が顕著なことが分かる。この濃度の差異を軽減するために、FMスクリーニングを施した6色の刷版用データの内、シャドー部1001のデータの網点密度を、予め設定した値の倍率で乗算することで、補正済み刷版用データを作成する。この倍率は、事前実験により定められるが、例えば、1.07程度である。なお、倍率は固定値でなく、網点密度により変化する可変値としても良い。これにより、AMスクリーニング処理の結果と、FMスクリーニング処理の結果の濃度差を小さくすることができ、また、見た目の違いも軽減することができる。
次に、デザイナが、自身の所有するPCと画像処理ソフトウェア等を用いて作成したRGB値の画像データから、4色印刷用に色分解された画像データを作成するまでのデータの流れについて説明する。
図8は、デザイナが作成した画像データから、4色印刷用に色分解された画像データを作成するまでのデータの流れを示す図である。100は、画像データ101を上述の4色に分解した画像データを作成するPC(印刷データ作成装置)であり、PC100は、RGB値とL*a*b*値との対応を示すデータであるRGBプロファイル102と、従来のCMYKの値とL*a*b*値との対応を示すデータであるCMYKプロファイル103と、上述の図1の改良品の4色とL*a*b*値との対応を示すデータである4色プロファイル104(対応関係データ)とを記憶部(図示せず)に記憶している。また、PC100の制御部(図示せず)は、上記3つのプロファイルに従ってデータを変換する機能を持った、既存の画像変換プログラム110(変換手段、色分解手段)がインストールされている。また、PC100には、スキャナ(図示せず)が接続され、キーボード等の入力部とCRT等の表示部を持つ。
まず、デザイナは、PC100に既存の画像処理ソフトウェアをインストールし、画像データ101を作成する。この時、作成される画像データはRGB値で表現されたデータである。なお、RGB値の画像データは、デジタルカメラ等で作成された画像データでも良い。デザイナは、PC100内の画像変換プログラムの起動を入力部から指示する。次いで、PC100が画像変換プログラムを起動させると、画像変換プログラム110は、表示部から、画像データを要求する。デザイナはこれを視認し、作成した画像データ101を入力部から選択し、それがRGB値データであることを示すデータを入力する。次に、画像変換プログラム110は、入力された画像データを、前述のRGBプロファイル102を用いて、L*a*b*値に変換したL*a*b*データファイル105を作成する。
なお、デザイナが紙面に作成したデザイン画等を、PC100がスキャナから取り込んでも良い。その場合、スキャナが画像を取り込むと、PC100が、CMYKまたはRGBで表現した画像データを作成する。ここでは、スキャナがCMYKまたはRGBに色分解する機能を備えているとする。そして、スキャナによって画像を取り込んだ場合には、画像変換プログラムが、読み込んだ画像のCMYKの画像データから、CMYKプロファイル103を用いて、上述と同様にL*a*b*データファイルを作成する。
その後、画像変換プログラム110は、4色プロファイル104と補間計算とに基づいて、L*a*b*データファイルを4色に分解した画像データ106を作成する。なおこの4色プロファイル104は、図1に示した上述の4色(改良品)を用いて色を印刷した際に、その色のCMYK値と測色器で計測した測色値(Lab)値の対応関係を複数記憶したデータである。そして、色ごとに、上述のようにFMスクリーニング処理を施し、濃度補正をして、補正済み刷版用データを作成する。デザイナは、作成した色ごとの補正済み刷版用データと、4色インキの情報(顔料名)と刷り順の情報を印刷会社に送り、これに従って、印刷会社は印刷処理を行う。なお、4色インキの情報と刷り順の情報は、4色のプロファイルの付属情報として登録されているものとする。
これにより、画像処理ソフトウェア、または画像データをCMYKの4色に分解する従来のスキャナを利用して画像データを作成し、4色分解することができるので、新たな設備投資をせずに4色印刷の刷版用データを作成できる。
また、これにより、印刷の元となる画像データの表現形式(RGB値、CMYK値等)に関わらず、L*a*b*値で表現されたデータファイルに一旦変換し、その後、4色プロファイルに従って色分解をするので、ユーザの設備で表現された色を、常に再現できる統一的な環境を構築できる。
なお、上述の実施形態において、デザイナが所望の色で画像データ(或いはスキャナで読み込むデザイン画)を作成し、これをL*a*b*データファイルに変換した後、4色に分解したが、予め、4色インキで再現可能な色見本や、ライブラリ等を、デザイナが所持し、その中から色を選択して画像データを作成しても良い。これにより、4色印刷のための色分解をスムーズに行うことができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。また、本実施形態に示す特徴が、課題を解決するために全て必須となるものではない。
なお、上述の印刷データ作成装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
プロセス印刷用のインキの顔料名を示す表である。 異なる藍顔料を用いた藍のインキにより印刷された各色の再現域を示す図である。 異なる黄顔料を用いた黄のインキにより印刷された各色の再現域を示す図である。 4色インキを用いて印刷した色の再現域を示す図である。 4色インキをベタ刷りで印刷し、その結果を反射濃度計で測定した結果のh*の値を示す表である。 AMスクリーニングおよびFMスクリーニングの手法を用いた印刷結果を示す図である。 AMスクリーニング及びFMスクリーニングの手法を用いて同一画像を印刷した際の、1色についての網点密度と濃度との関係を示す図である。 4色印刷用に色分解された画像データを作成するまでのデータの流れを示す図である。
符号の説明
100…PC
101…画像データ
102…RGBプロファイル
103…CMYKプロファイル
104…4色プロファイル
105…L*a*b*データファイル
106…4色に分解した画像データ
110…画像変換プログラム

Claims (3)

  1. 4色の特色インキを用いたプロセス印刷方法であって、
    前記4色の特色インキの色は、墨、藍、紅、黄、であり、
    前記4色の特色インキに用いる顔料は、
    墨のインキがC.I.Pig.Black 7からなり、
    藍のインキがC.I.Pig.Blue 15:3とC.I.Pig.Green 7からなり、
    紅のインキがC.I.Pig.Red 81からなり、
    黄のインキがC.I.Pig.Yellow 12からなり、
    前記C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料について、前記黄のインキの濃度を所定の割合ごとに徐々に濃くして印刷した場合の色の測色値の、Lab表色系のab平面座標における座標それぞれをつなぐ線が、前記ab平面座標において最も値の高いb値まで直線に伸び、最も値の高いa値まで伸びる、前記C.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料を、異なる製造会社によって製造された複数のC.I.Pig.Yellow 12の黄のインキの顔料の中から選択する工程を有する
    ことを特徴とするプロセス印刷方法。
  2. 画像データにFMスクリーニングを施して、前記墨、藍、紅、黄の4色を用いて生成した刷版用データの内、シャドー部のデータの網点密度を、予め設定した値の倍率で乗算して補正済み刷版データを作成し、前記補正済み刷版データを用いて印刷する請求項1に記載のプロセス印刷方法。
  3. 前記墨、藍、紅、黄の4色の特色インキそれぞれのL*C*h*表色系における、藍、紅、黄3色のh*値は、
    藍のインキが231.78°±10°、
    紅のインキが351.00°±10°、
    黄のインキが91.29°±10°である
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載のプロセス印刷方法。
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