JP5028543B2 - 発振回路 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動子の発振出力の増幅部が複数段のインバータを含み、発振起動初期には動作インバータ段数を多くし、起動成立後は動作インバータ段数を少なくする発振回路にかかわり、より詳しくは、発振起動初期における起動特性(発振動作の早期立ち上げ)を良好なものにしながら過剰能力に起因する異常発振の防止と消費電流の低減を図るとともに、起動成立後における低ノイズ化と動作安定性確保を図るための技術に関する。好ましい適用対象としては、携帯電話、自動検針機器、防犯・防災機器等があり、特には電池駆動機器の電池長寿命化に貢献するものである。
近年、電池寿命を長くするために間欠動作方式の発振回路では起動特性が重要視されている。ICチップの回路システムにおいては、圧電振動子の小型化に伴って等価直列インピーダンスの定数が小さくなり、発振の起動特性が遅くなる傾向がある。これらの傾向は、スマートメータ化による遠隔監視、自動検針技術の分野や、防犯・防災センサに無線機を搭載したセキュリティシステム技術の分野で顕著である。
図19は圧電振動子を用いた旧来方式の発振回路を示す。10は圧電振動子、C1は第1の負荷容量、C2は第2の負荷容量、Invは増幅用のインバータ、RF はインバータInvの入力側に適切な直流バイアス点を設定するための帰還抵抗である。この発振回路は、圧電振動子10の発振出力の増幅部がインバータ1段で構成されている。図20は利得−周波数特性を示す。
間欠動作に要求される高い起動特性を得るには充分に大きい駆動能力が必要である。発振回路の起動特性は、発振回路の負性抵抗に依存する。インバータの駆動能力を大きくすれば負性抵抗が大きくなり、起動特性が改善される(起動時間の短縮)。しかし、その反面で消費電流の増大を招くことから、電池寿命を長くする要求は満たせない。
図21は従来の改善提案にかかわる発振回路を示す(特許文献1参照)。圧電振動子10の両端にグランドGNDとの間で容量素子C1,C2が接続されている。圧電振動子10の両端間に帰還抵抗RF と、3段のインバータ(IV0,IR1,IR2)とが並列に接続されている。IV0は1段目の常時接続のインバータ、IR1は2段目の接続分離インバータ、IR2は3段目の接続分離インバータである。2段目の接続分離インバータIR1の入力端子と3段目の接続分離インバータIR2の出力端子の間が切替えスイッチ21で接続されている。切替えスイッチ21を時間的に制御するためのタイマー回路100が設けられ、2段のインバータIT1,IT2を介して切替えスイッチ21のコントロール端子に接続されている。2段目の接続分離インバータIR1と3段目の接続分離インバータIR2の電源端子はスイッチングトランジスタQxを介して電源に接続されている。タイマー回路100の出力はスイッチングトランジスタQxのゲートにも与えられるようになっている。OUTは発振出力端子である。20は圧電振動子10の発振出力の増幅部である。
発振起動初期においては、切替えスイッチ21はオフ状態、スイッチングトランジスタQxはオン状態で、2段目の接続分離インバータIR1と3段目の接続分離インバータIR2は動作状態にあって、1段目の常時接続のインバータIV0とともに3段インバータを形成している。
発振起動から所定の時間が経過すると、タイマー回路100がタイムアップして切替え制御信号Scが出力され、2段のインバータIT1,IT2を介して切替えスイッチ21がオン状態に切り替えられるとともに、スイッチングトランジスタQxがオフとされ、2段目の接続分離インバータIR1と3段目の接続分離インバータIR2は短絡によって経路から分離されるとともに不動作状態にされる。これにより、起動成立後には常時接続のインバータIV0だけの1段インバータでの駆動に切り替えられる。
このように図21の発振回路は、発振起動初期は高負性抵抗で起動特性の良い複数段のインバータで起動させ、起動成立後はインバータ1段動作に切り替えて、低ノイズでの発振を得るようにしている。
インバータ1段動作方式の図19の発振回路の場合の利得は図20に示すようにかなり低いのに対して、インバータ3段動作方式の図21の発振回路の場合の利得は充分に大きなものとなる(図7の上側の特性曲線参照)。
近年、携帯電話の電池寿命を長くするためにTCXO(温度補償型水晶発振器)の間欠動作が要求され、起動特性が重要視されている。間欠動作で省電力を図り、それでいて高い起動特性をもち立ち上げを早くすることにより、間欠動作の弱点を回避する。携帯電話などで使用する場合、発振回路を間欠動作仕様で設計しても起動が速いためにウェイトタイムをとる必要がなくて速いシステム起動ができ、電池寿命の延命にも貢献する。
特開2004−242241号 特開昭62−109406号
しかし、特許文献1では、3段のインバータ(IV0,IR1,IR2)の駆動能力の大小関係についてはなんらの記述もなされていない。3つのインバータの駆動能力は互いに等しいと考えられるが、そうであれば次のような問題が生じる。それは、車載関係、人命に関わるような安全機器等の分野で著しい。
起動成立後においてはインバータ1段動作となるが、発振の安定性を保証するためには、そのインバータの駆動能力としてある程度大きなものを確保する必要がある。一般に次の条件を満たすことが目安とされている。それは、車載関係、人命に関わるような安全機器等では、発振回路の負性抵抗が、圧電振動子の規格における負性抵抗の10倍以上であるようなインバータ駆動能力が求められるということである。その他の用途については、発振回路の負性抵抗が圧電振動子の規格の5倍以上であるようなインバータ駆動能力が求められる。
しかし、3つのインバータの駆動能力が互いに等しいと考えられる特許文献1の発振回路においては、起動成立後の安定性を保証する駆動能力を1段動作時のインバータIV0にもたせるとなると、3段動作時の駆動能力が過剰なものとなってしまい、異常発振を引き起こして発振起動のトリガとして充分な効果が得られなくなる可能性がある。また、消費電流の増大も避けられない。
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、圧電振動子の発振出力の増幅部が複数段のインバータを含み、発振起動初期には動作インバータ段数を多くし、起動成立後は動作インバータ段数を少なくする発振回路において、発振起動初期における起動特性(発振動作の早期立ち上げ)を良好なものにしながら過剰能力に起因する異常発振の防止と消費電流の低減を図るとともに、起動成立後における低ノイズ化と動作安定性確保を図ることを目的としている。
本発明は、次のような手段を講じることにより上記の課題を解決する。
(1)図1を用いて説明する。圧電振動子10に並列接続の増幅部20については、複数段(奇数段)のインバータが直列に接続されたものであるとする。発振回路の発振起動初期と起動成立後とで動作するインバータの段数を切り替えるものとし、その切り替えの手段であるインバータ制御部30を設ける。発振起動初期は起動特性(発振早期立ち上げ)を優先してAのように動作インバータ段数を多くし、起動成立後はノイズ抑制を優先してBのように動作インバータ段数を少なくする。ここまでは、その基本的考え方を従来と共有する。
本発明にあっては、増幅部20を構成する複数段のインバータを2種類に分ける。1つは、発振回路の発振起動初期も起動成立後も動作するもので、なおかつ発振起動初期と起動成立後で能力が可変となるインバータである。これを能力可変インバータIV とする。この能力可変インバータIV は、発振起動初期の能力は低めに設定され(黒の塗りつぶし参照)、起動成立後の能力は高めに設定されるように構成されている。もう1つは、発振起動初期には動作する(A参照)が、起動成立後は低ノイズ化のため不動作とする(B参照)ものである。これを接続分離インバータIR とする(インバータ段数は全体で奇数段とする関係から一例としてIR1,IR2の2つを図示している)。以上の結果、増幅部20は、発振起動初期においては接続分離インバータIR と能力可変インバータIV の直列接続となっている。接続分離インバータIR の個数および能力可変インバータIV の個数は任意である。接続分離インバータIR と能力可変インバータIV との接続の順位は任意であり、接続分離インバータIR が増幅部20の入力側に、能力可変インバータIV が出力側に位置していてもよいし、あるいはその逆に、能力可変インバータIV が入力側に、接続分離インバータIR が出力側に位置していてもよい(図3参照)。さらには、能力可変インバータIV が2つの接続分離インバータIR の間に位置していてもよい。インバータ制御部30は、発振起動初期はAのように動作インバータ段数を多くし、起動成立後はBのように動作インバータ段数を少なくするように、増幅部20のインバータを制御するものとして構成されている。
本発明の考え方は、次のようなものである。発振起動初期には早期の立ち上がりを目指して動作インバータ段数を多くし、起動成立後はノイズ抑制のために動作インバータ段数を少なくする。起動成立後は動作インバータ段数が少ないことから動作安定性に懸念があるため、ある程度大きい能力のインバータで動作させたい。しかし、その能力の比較的大きい起動成立後動作のインバータを発振起動初期に他のインバータとともに動作させるときに比較的大きい能力そのままで動作させるとなると、インバータ群全体として過剰能力となってしまい、異常発振を招きかねない。そこで、起動成立後動作のインバータの能力を可変方式とする。これが能力可変インバータIV である。
インバータ制御部30は、発振起動初期において、接続分離インバータIR と能力可変インバータIV との双方を動作状態とするが、過剰能力とならないように、能力可変インバータIV の能力を絞る。これにより、発振起動初期の接続分離インバータIR と能力可変インバータIV の協働によるインバータ能力を発振起動初期に適切な駆動能力に制御する。そのインバータ複数段動作をもって起動特性を良好なものにして発振動作の早期の立ち上げを実現するとともに、過剰能力に起因する異常発振を防止し、消費電流も低減することが可能になる。
インバータ制御部30は、起動成立後においては、接続分離インバータIR を切り離すとともに、能力可変インバータIV の能力を増大させる。これにより、起動成立後におけるインバータ段数削減による低ノイズ化と動作安定性確保のための高いインバータ能力を実現することが可能になる。
なお、発振起動初期と起動成立後とを期間的に区別する方式に関しては、ここでは特に拘泥するものではない(好ましい1つの方式として振幅検出方式があるが、タイマー方式でもよい。詳しくは後述する)。
起動成立後動作の能力可変インバータIV の構成については、所期の機能を発揮するものであればどのような構成であってもよい。代表例として、複数のインバータを並列接続し、そのうちの一部のインバータをオン/オフ制御する方式が考えられる。あるいは、インバータは1つとし、それに対する電源電流を制御することにより駆動能力を可変とする方式、その他の方式でもよい。
以上を要するに、本発明の発振回路は、
圧電振動子10と、
圧電振動子10に並列接続されて圧電振動子10の発振出力を増幅するもので、互いに直列接続される複数段のインバータを含む増幅部20と、
増幅部20を構成する複数段のインバータの動作状態を制御するインバータ制御部30とを備え、
増幅部20を構成する複数段のインバータは、発振起動初期も起動成立後も動作し発振起動初期と起動成立後で能力が可変となる能力可変インバータIV と、発振起動初期に動作し起動成立後は分離される接続分離インバータIR の組み合わせで構成され、
インバータ制御部30は、発振起動初期は接続分離インバータIR と能力可変インバータIV とを動作状態にするとともに能力可変インバータIV の能力を低めに制御し、起動成立後は接続分離インバータIR を分離するとともに能力可変インバータIV の能力を高めに制御するように構成されている。
上記構成の本発明の発振回路においては、(1)発振起動初期における高い起動特性による発振動作の早期の立ち上げ、異常発振の防止、低消費電流と、(2)起動成立後における低ノイズ化、動作安定性確保とを矛盾なく成立させることが可能になる。
本発明によれば、接続分離インバータと能力可変インバータとの双方が動作状態となる発振起動初期において能力可変インバータの能力を絞るので、インバータ能力を適切レベルで発揮させて起動特性(発振動作の早期立ち上げ)を良好なものにしながら過剰能力に起因する異常発振の防止と消費電流の低減を図るとともに、低ノイズ化のため接続分離インバータを切り離す起動成立後においては能力可変インバータの能力を増大させるので、発振動作の安定性の確保も図ることができる。
図1は本発明の発振回路の基本的な構成を示す概念図である。 図2は本発明の実施の形態における発振回路の構成を示す概念図である。 図3Aは本発明の実施の形態における複数段のインバータの第1の接続形態を示す図である。 図3Bは本発明の実施の形態における複数段のインバータの第2の接続形態を示す図である。 図3Cは本発明の実施の形態における複数段のインバータの第3の接続形態を示す図である。 図3Dは本発明の実施の形態における複数段のインバータの第4の接続形態を示す図である。 図4は本発明の実施の形態1における発振回路の構成を示すブロック回路図である。 図5Aは本発明の実施の形態1における発振回路の発振起動初期の主要部の回路構成図である。 図5Bは本発明の実施の形態1における発振回路の起動成立後の主要部の回路構成図である。 図6は本発明の実施の形態1における発振回路の発振起動の波形図である。 図7は本発明の実施の形態1における発振回路の利得‐周波数特性図である。 図8は発明の実施の形態1における発振回路の位相ノイズ‐周波数特性図である。 図9は本発明の実施の形態2における発振回路の構成を示すブロック回路図である。 図10は本発明の実施の形態3における発振回路の構成を示すブロック回路図である。 図11は本発明の実施の形態3における発振回路の発振起動の波形図である。 図12は本発明の実施の形態4における発振回路の構成を示すブロック回路図である。 図13は本発明の実施の形態5における発振回路の構成を示すブロック回路図である。 図14Aは本発明の実施の形態5における発振回路の発振起動初期の主要部の回路構成図である。 図14Bは本発明の実施の形態5における発振回路の起動成立後の主要部の回路構成図である。 図15は本発明の実施の形態5における発振回路の利得‐周波数特性図である。 図16は本発明の実施の形態6におけるインバータ制御部の構成を示す回路図である。 図17は本発明の実施の形態6の変形としてMOSFETで構成したダイオードの図である。 図18は本発明の実施の形態7におけるインバータ制御部の構成を示す回路図である。 図19は従来例の1段インバータの発振回路の回路図である。 図20は従来例の1段インバータの発振回路の利得−周波数特性図である。 図21は従来例のインバータ段数切替え可能な発振回路の回路図である。
上記(1)の本発明の発振回路は、以下のような実施の形態においてさらに有利に展開することが可能である。
(2)次にインバータ制御部30が上記(1)の切り替えを実行するタイミングをどのようにするかについて検討する。すなわち、発振起動初期から起動成立後への変遷のタイミングをどのように捉えるかについてである。ちなみに、上記(1)ではそのタイミングについては特には拘泥するものではない。本項(2)では、そのタイミングを検討することでさらなる改善を目指している。これは、従来技術の場合にタイマー回路(図21参照)の動作により所定時間カウント後に切り替えを行うゆえに生じていた問題をも解消するものである。従来技術の場合は、タイマー回路で所定の時間カウント後に切り替えを行うようにしているため、カウントの時間が長すぎるとインバータ複数段動作の時間が長くて消費電流が大きくなり、逆にカウントの時間が短すぎると発振起動のトリガが充分に与えられないという問題を有している。この問題をも解決するのが、本項(2)の振幅検出方式である。
図2を用いて説明する。発振回路が起動されると、時間経過とともに発振出力が増加する。すなわち、増幅部20における信号(電圧や電流)の振幅が次第に増加する。この信号の振幅を検出し、検出振幅が所定の閾値に達したタイミングでインバータ状態を切り替えるものとする。すなわち、発振起動過程において次第に増大する増幅部20の信号の振幅を検出してその検出振幅を判定することとし、そのための手段としてインバータ制御部30に振幅検出部31と切替えタイミング判定部32とを設ける。
振幅検出部31は、増幅部20の信号のピーク値を検出するものとして構成されている。ここでは、振幅検出部31が増幅部20におけるどの部位の信号を検出するかは任意とする。増幅部20の入力端子または出力端子とするほか増幅部20の内部の任意箇所でもよい。
切替えタイミング判定部32は、振幅検出部31による増幅部20の信号振幅が所定の閾値に達したときに切替え制御信号Scを生成し、これにより、発振起動初期から起動成立後の動作の切り替えを行う。すなわち、切替え制御信号Scは、増幅部20に出力して動作インバータ段数を少なくする制御および能力可変インバータの駆動能力を切り替える制御を行う。切替えタイミング判定部32における所定の閾値としては、発振回路の発振動作がほぼ安定化した状態に達したことを保証できる振幅相当値である。
以上を要するに、上記(1)の構成において、インバータ制御部30は、増幅部20における任意箇所の信号の振幅を検出する振幅検出部31と、振幅検出部31による検出振幅が所定の閾値に達したときにインバータ状態切り替えのトリガである切替え制御信号Scを生成出力する切替えタイミング判定部32を含んでいるという態様である。
このように構成すれば、発振起動初期における発振立ち上がりの具体的状況を増幅部20の信号の監視を通じて捕捉し、発振起動の実際の状況に応じた適切なタイミングで切替え制御信号Scを生成出力することになるので、インバータ状態切り替えのタイミングを最適化することが可能となる。その結果、発振起動のトリガを良好なものにしながら、インバータ複数段動作の時間が過大となることを防止して消費電流の増大を抑制することが可能になる。
(3)上記の(1),(2)において、増幅部20における接続分離インバータIR と能力可変インバータIV の接続の形態については、図3A〜図3Dに示すような接続形態がある(例示)。図3A、図3Cは短絡方式であり、図3B、図3Dは経路切替え方式である。なお、図3A、図3Bは能力可変インバータIV が増幅部20の出力側に位置するタイプであり、図3C、図3Dは能力可変インバータIV が増幅部20の入力側に位置するタイプである。
増幅部20の入力端子と出力端子との間に接続分離インバータIR を接続する状態と分離する状態とに切り替えるための切替えスイッチ21を設けるものとする。この切替えスイッチ21は、インバータ制御部30からの切替え制御信号Scによって制御される。発振起動初期における切替えスイッチ21の第1の状態では、接続分離インバータIR が能力可変インバータIV とともに増幅部20の入力端子と出力端子との間に接続され、しかも接続分離インバータIR と能力可変インバータIV とは直列接続になっている。また、起動成立後における切替えスイッチ21の第2の状態では、接続分離インバータIR が増幅部20の入力端子と出力端子との間から分離され、能力可変インバータIV のみが接続された状態となる。インバータ制御部30は、このように接続分離インバータIR と能力可変インバータIV とを制御する。
(4)上記の(1)〜(3)において、接続分離インバータIR は、増幅部20から分離された状態では機能しないものであるので、インバータ制御部30からの切替え制御信号Scによって接続分離インバータIR の動作を停止するように構成するのがよい。図3A〜図3Dにおいて接続分離インバータIR を示すシンボル図の下側に入る矢印が動作停止の制御を示している。このように構成すれば、無駄な電力消費を防止することが可能となる。
以下、上記の(1)〜(4)項の具体例を実施の形態1として説明する。
(実施の形態1)
図4は本発明の実施の形態1における発振回路の構成を示すブロック回路図、図5Aは発振起動初期の主要部の回路構成図、図5Bは起動成立後の主要部の回路構成図である。図において、10は水晶振動子等の圧電振動子、20は複数段のインバータ(IR1,IR2,IV )を含み圧電振動子10の発振出力を増幅する増幅部、30は増幅部20におけるインバータを制御するインバータ制御部である。本実施の形態では、インバータ制御部30は振幅検出部31と切替えタイミング判定部32とで構成されている。
圧電振動子10の両端には特定電位(グランドGNDなど)の端子との間で第1の負荷容量C1と第2の負荷容量C2が接続されている。増幅部20は、1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2と3段目の能力可変インバータIV と、帰還抵抗RF と、切替えスイッチ21と、切替え制御用インバータIcを含んでいる。帰還抵抗RF は圧電振動子10の両端間に接続されている。1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2と3段目の能力可変インバータIV とは直列に接続されている。1段目の接続分離インバータIR1の入力端子は圧電振動子10の一端に接続され、3段目の能力可変インバータIV の出力端子は圧電振動子10の他端に接続されている。3段目の能力可変インバータIV は、第1のインバータIV1と第2のインバータIV2との並列接続で構成されている。2段目の接続分離インバータIR2と3段目の能力可変インバータIV の接続点と圧電振動子10の一端とは2つの経路で結ばれ、そのうちの第1の経路には1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2との直列回路が形成され、第2の経路には切替えスイッチ21が挿入されている。切替えスイッチ21はトランスミッションゲートで構成され、インバータ制御部30からの切替え制御信号Scおよび切替え制御用インバータIcによるその反転信号/Scによってオン/オフ制御されるようになっている。切替えスイッチ21がオフのときは1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2と3段目の能力可変インバータIV とが増幅部20の3段インバータとして機能し、切替えスイッチ21がオンのときは1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2とが短絡されて分離され、3段目の能力可変インバータIV のみが増幅部20の1段インバータとして機能するように構成されている。
1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2はトライステート型インバータで構成されている。インバータ制御部30からの切替え制御信号Scは1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2のコントロール端子に印加されるようになっており、切替え制御信号Scが"H"レベルのときは1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2は通常のインバータとして動作し、切替え制御信号Scが"L"レベルのときはハイインピーダンス状態(電気的絶縁状態)になり、不動作状態に制御される。
3段目の能力可変インバータIV のうちの第2のインバータIV2もトライステート型インバータで構成され、インバータ制御部30からの切替え制御信号Scの切替え制御用インバータIcによる反転信号/Scによってオン/オフ制御されるようになっている。切替え制御信号Scが"H"レベルのとき、第2のインバータIV2は切替え制御用インバータIcで反転された"L"レベルが印加されて不動作状態となり、逆に、切替え制御信号Scが"L"レベルのときは第2のインバータIV2は動作状態となる。
インバータ制御部30は次のように構成されている。増幅部20の信号振幅がゼロないし微弱の初期状態では切替えタイミング判定部32からの切替え制御信号Scは"H"レベルであるが、発振起動に伴って増幅部20の信号振幅が増加して所定の閾値に達すると起動成立となり、切替え制御信号Scは"L"レベルに反転する。切替えタイミング判定部32における所定の閾値としては、発振回路の発振動作がほぼ安定化した状態に達したことを保証できる振幅相当値である。発振起動初期の"H"レベルの切替え制御信号Scは、切替えスイッチ21をオフに制御し、3段目の能力可変インバータIV の第2のインバータIV2を不動作状態に制御する。また、起動成立後の"L"レベルの切替え制御信号Scは、切替えスイッチ21をオンに制御して動作インバータ段数を少なくする制御し、第2のインバータIV2を動作状態に制御する。
次に、上記のように構成された本実施の形態の発振回路の動作を説明する。いま、停止状態にあった発振回路を起動したとする。インバータ制御部30は、発振起動初期の動作として"H"レベルの切替え制御信号Scを出力する。この"H"レベルの切替え制御信号Scにより、1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2は動作状態とされるとともに、切替え制御用インバータIcの反転動作による"L"レベル信号で3段目の能力可変インバータIV における第2のインバータIV2は不動作状態に制御される。同時に、トランスミッションゲートからなる切替えスイッチ21はオフ状態となり、1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2は接続状態となる。すなわち、増幅部20は、接続分離インバータIR1,IR2と3段目第1のインバータIV1との3段インバータで動作する状態に設定される(3段目第2のインバータIV2は不動作状態)。この状態が図5Aに示される。これにより、発振の起動が開始される。この発振起動初期においては、3段インバータとして動作するので発振の起動が速いものとなるが、3段目では第2のインバータIV2を不動作とするので3段動作の能力過剰による異常発振を防止する。
次いで起動成立後において、インバータ制御部30は切替え制御信号Scを"H"レベルから"L"レベルへと切り替える。これにより、切替えスイッチ21がオンとなり、短絡により1段目と2段目の接続分離インバータIR1,IR2が分離されるとともに不動作状態に制御され、さらに3段目第2のインバータIV2が動作状態に切り替えられる。すなわち、増幅部20は、第1のインバータIV1と第2のインバータIV2の並列接続からなる3段目の能力可変インバータIV 1段のみで動作する状態に切り替え設定される。この状態が図5Bに示される。
起動成立後においてもし、3段目第1のインバータIV1だけ動作させるのであれば、3段目の能力可変インバータIV の駆動能力は安定な発振を実現する上では足りない(前述したように、圧電振動子規格における負性抵抗の10倍〜5倍以上相当が必要とされる)。そこで、3段目第2のインバータIV2をオンさせ、第1のインバータIV1と第2のインバータIV2の両方で動作させることとし、駆動能力を高めるようにしている。
別の角度からみると、次のように言える。もし3段目のインバータを2つの並列ではなく単一で能力固定のインバータとなし、その能力固定のインバータに起動成立後の安定性を保証する大きい駆動能力をもたせるとなると、発振起動初期の3段動作時の駆動能力が過剰なものとなって、異常発振を引き起こすとともに消費電流を不必要に増大させてしまう。そこで、3段目のインバータを能力可変インバータに構成し、起動成立後はフルの能力を発揮させるが、発振起動初期では能力を絞り込んで、異常発振と過剰な消費電流を防止している。
このように発振起動初期においては、増幅部20が3段インバータで動作するため、インバータ全体としての駆動能力が大きく、起動の立ち上がりが早期で起動特性が良好なものとなる。ちなみに、本実施の形態によれば、発振起動期間は図6に示すように約400μsとなり(一例)、図19の従来のインバータ1段回路での発振起動初期間が数msであったのに対して起動特性が大幅に改善されている。
併せて、発振起動初期には、3段目第2のインバータIV2を不動作状態にして3段目の能力可変インバータIV の能力を低めに設定するので、異常発振を防止する。発振回路のループ利得が図7の下側の特性曲線で示すように、図21の発振回路(図7の上側の特性曲線)よりも下げられているため、異常発振を確実に防止することができる。
消費電流については一例であるが、インバータ3段動作時において、能力可変インバータIV の能力を絞らない状態(図21相当)での消費電流が1.02mAであったのに対して、能力可変インバータIV の能力を絞った状態での消費電流として0.75mAを得ることができ(一例)、大幅な削減が認められた。
さらに、起動成立後においては、動作インバータ段数は1段であって少ないので、ノイズ抑制の効果が高い(図8参照)。動作インバータ段数が少ないけれども、並列接続の第1のインバータIV1と第2のインバータIV2の大きい能力のインバータで動作させるので、動作の安定性がよい。
動作の安定性を確保する上において、第1のインバータIV1と第2のインバータIV2の並列接続からなる3段目の能力可変インバータIV の駆動能力を次の条件で確保することが好ましい。それは、発振回路の負性抵抗が、車載関係、人命に関わるような安全機器等では圧電振動子の規格における負性抵抗の10倍以上となり、その他の用途については規格の5倍以上となるような条件である(一例)。
3段目第1のインバータIV1の駆動能力および3段目第2のインバータIV2の駆動能力を、上記の条件を満たすように設定するものとする。これにより、発振起動初期における異常発振の防止と低消費電流および起動成立後における低ノイズ(図8参照)と動作安定性確保とを矛盾なく達成することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、発振起動初期と起動成立後で増幅部20の動作するインバータ段数および3段目の能力可変インバータIV の駆動能力を切替え可能とし、その切替えを制御するインバータ制御部30を備えたことにより、発振起動初期には良好な起動特性で異常発振の危険性を抑え低消費電力にし、起動成立後は低ノイズで安定な発振回路を実現することができる。なお、インバータ制御部30を振幅検出部31と切替えタイミング判定部32で構成することに代えて、タイマー回路として構成してもよきものとする。
(5)上記(2)の構成における振幅検出部31が増幅部20のどこの箇所の信号振幅を検出するかについて検討する。ここでは、増幅部20の出力信号の振幅を検出するものとして振幅検出部31を構成するものとする。これによれば、さらに次のような利点がある。すなわち、圧電振動子10の微小振幅の信号が増幅部20の複数段のインバータによって増幅された後の充分に増幅された信号振幅を検出するため、圧電振動子10の微小振幅を検出する場合に比べて検出の精度が高く、その分、インバータ段数および駆動能力を切り替えるタイミングを早くすることが可能となる。この態様は、切り替えタイミングのスピードを重視するモードに適している。
本項(5)の具体例を実施の形態2として以下に説明する。
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2における発振回路の構成を示すブロック回路図である。本実施の形態の発振回路は、インバータ制御部30における振幅検出部31が増幅部20のどこの箇所の信号振幅を検出するかについての実施の形態1の特例である。本実施の形態2では、振幅検出部31の入力端子は増幅部20の出力端子に接続され、振幅検出部31は増幅部20の出力信号の振幅を検出するものとして構成されている(※1参照)。その他の構成については、実施の形態1の場合の図4と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
本実施の形態においては、増幅部20の出力信号は、圧電振動子10が出力する微弱な信号振幅が複数段のインバータの大きな利得で増幅されて出力される。振幅検出部31は、この大きく増幅された増幅部20の出力信号を入力し、その振幅を検出する。図6には、圧電振動子10の微弱な出力信号である増幅部20の入力信号の波形W1と、それが充分に増幅された増幅部20の出力信号の波形W2とが示されている。圧電振動子10の出力信号波形W1が微弱であっても、増幅部20の出力信号波形W2は充分に大きいので、早期のうちに切替えタイミングを判定して切替え制御信号Scを出力させることができる。発振起動初期では増幅部20が3段インバータで動作することから得られる利得は異常発振を招きかねないほどの大きさになるものの、切替えタイミングを早期として不安定な期間をなるべく短くしているので、異常発振を確実に防止し、安定な発振動作を実現できる。なお、切り替え後は振幅が一旦小さくなって起動成立後の発振安定化に必要な時間が長くなる傾向があるが、その時間は従来の数msよりも大幅に改善できており、起動特性には問題は生じない。
以上のように、本実施の形態によれば、振幅検出部31が検出する増幅部20の信号を増幅部20の出力信号とすることで、起動特性は良好なまま、複数段のインバータでの不安定な動作期間を短くし、より安定な発振動作を実現することができる。
(6)ここでは、上記(2)の構成における振幅検出部31が増幅部20の入力信号の振幅を検出するものとして構成するものとする。これによれば、さらに次のような利点がある。すなわち、圧電振動子10の出力振幅の検出をもって切り替えタイミングを判定することになる。これは圧電振動子10が充分に励振されその振幅が充分に大きくなった状態での判定である。したがって、切り替えタイミングが早い(5)の場合に認められることがある、切り替え後は能力可変インバータIV のみの駆動ゆえに振幅が小さくなりやすく、発振が安定するまでの時間が長くなってしまうという欠点を補い、切り替え後は能力可変インバータIV のみの駆動ではあっても振幅が小さくならずにすみ、発振が安定するまでの時間を短くすることが可能となる(図11参照)。この態様は、発振安定のスピードを重視するモードに適している。
本項(6)の具体例を実施の形態3として以下に説明する。
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3における発振回路の構成を示すブロック回路図である。本実施の形態の発振回路は、インバータ制御部30における振幅検出部31が増幅部20のどこの箇所の信号振幅を検出するかについての実施の形態1の特例である。本実施の形態3では、振幅検出部31の入力端子は増幅部20の入力端子に接続され、振幅検出部31は増幅部20の入力信号の振幅を検出するものとして構成されている(※2参照)。その他の構成については、実施の形態1の場合の図4と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
本実施の形態においては、増幅部20の入力信号は圧電振動子10の出力信号である。振幅検出部31が検出した圧電振動子10の出力信号の振幅が所定の閾値に達するのをまって切替えタイミング判定部32が切替え制御信号Scを出力する。これはすなわち、図11に示すように圧電振動子10の出力信号の振幅が充分に大きくなった状態での判定ということになる。すなわち、切替え制御信号Scを出力するタイミングでは圧電振動子10の出力信号の振幅が充分に大きくなっており、3段目の能力可変インバータIV 1段のみの動作に切り替っても、図6のように振幅が再び小さくなってしまうといったことにはならず、発振安定までの時間を短いものにすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、振幅検出部31が検出する増幅部20の信号を増幅部20の入力信号とすることで、発振安定までの時間を短くすることができる。
(7)上記(1)〜(6)の構成において、異常発振の防止をより確実なものとするために、増幅部20におけるインバータに、発振周波数を制限するためのフィルタ回路Fを付加することが挙げられる(図12参照)。増幅部20を複数段のインバータで動作させるとすると、負性抵抗が増大し、起動特性が向上する反面、異常発振を起こす可能性が高まる。異常発振すると、発振起動のトリガとして充分な効果が得られなくなる。インバータにフィルタ回路Fを付加しておけば、発振回路のループ利得のピークが所定の周波数において実現され、その周波数で圧電振動子10を発振するようにできる。なお、フィルタ回路Fはすべてのインバータに付加するのが好ましいが、一部のインバータに付加するだけでもよい。すべてのインバータに付加すれば、最も大きな効果が得られる。
これは要するに、上記(1)〜(6)の構成において、増幅部20は、少なくともその1つのインバータが発振周波数を制限するためのフィルタ回路Fを付加しているということである。このように構成すれば、フィルタ回路Fによって発振回路のループ利得を所定の周波数領域でのみピークにし、増幅部20が複数段のインバータで動作するときの利得を抑え、これにより、異常発振を防止し、発振起動特性および発振安定性を向上することが可能となる。
本項(7)の具体例を実施の形態4として以下に説明する。
(実施の形態4)
図12は本発明の実施の形態4における発振回路の構成を示すブロック回路図である。本実施の形態では、実施の形態3の発振回路にさらに、増幅部20の1段目の接続分離インバータIR1、2段目の接続分離インバータIR2、3段目の能力可変インバータIV にそれぞれフィルタ回路Fを具備した構成となっている。フィルタ回路Fは、所定の周波数でのみ発振回路のループ利得がピークとなるようなバンドパスフィルタ、またはオーバートーン(基本波の数倍の振動モード)での発振を抑えるような高次周波数の利得を下げるローパスフィルタで構成することが好ましい。
本実施の形態においては、増幅部20の複数段のインバータ(IR1,IR2,IV )がそれぞれフィルタ回路Fを備えているので、発振起動初期において、発振回路のループ利得が所定の周波数でのみピークとなり、圧電振動子10の所定の周波数でのみ発振するようにできる。
以上のように、本実施の形態によれば、増幅部20の複数段のインバータ(IR1,IR2,IV )がそれぞれフィルタ回路Fを備えることにより、異常発振が抑えられ、発振起動特性および発振安定性を向上した発振回路を実現することができる。特に、すべてのインバータ(IR1,IR2,IV )にフィルタ回路Fを具備しているので、フィルタの効果が最も大きく得られる。ただし、一部のインバータだけにフィルタ回路Fが備えられている場合でも、効果は低いが同様の効果が得られる。少なくとも1つのインバータにフィルタ回路Fを具備しておけばよい。
なお、実施の形態1〜3に本実施の形態4の構成を適用してもよいことはいうまでもない。
(8)上記(7)の構成におけるフィルタ回路Fの好ましい構成として、次のようなものを挙げることができる。それは、ローパスフィルタとハイパスフィルタの組み合わせからなるバンドパスフィルタ方式のものである。ローパスフィルタは、インバータの電源端子に接続された電流制限用トランジスタと、インバータの出力端子に接続された容量素子または寄生容量で構成するものとする。ハイパスフィルタは、インバータの入力端子に接続されたDCカットの容量素子と、インバータの入力端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗で構成するものとする。
このように構成すれば、複数段のインバータで動作するときの低周波、高周波の利得抑制の効果が高く、異常発振を抑えての発振起動特性および発振安定性の向上を確実化することが可能となる。
本項(8)の具体例を実施の形態5として以下に説明する。
(実施の形態5)
図13は本発明の実施の形態5における発振回路の構成を示すブロック回路図である。本実施の形態では、実施の形態4のフィルタ回路Fを具体的に以下に記述するように構成している。
増幅部20における1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2の電源端子に電流制限用トランジスタQが接続され、この電流制限用トランジスタQのゲートに定電圧源22が接続されている。また、1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2の出力端子とグランドGNDとの間に容量素子Cgが接続されている。これら定電圧源22と電流制限用トランジスタQと容量素子Cgによってローパスフィルタ回路が形成されている。
また、1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2の入力端子側にDCカットの容量素子Ccが接続され、1段目の接続分離インバータIR1と2段目の接続分離インバータIR2の入力端子と出力端子の間に帰還抵抗RB が接続されている。これらDCカットの容量素子Ccと帰還抵抗RB によってハイパスフィルタ回路が形成されている。
3段目の能力可変インバータIV にも、その入力端子側にDCカットの容量素子Ccが接続され、入力端子と出力端子の間に帰還抵抗RB が接続されている。
また、増幅部20の入出力端子間の帰還抵抗RF に帰還抵抗切替えスイッチ23が直列に接続されている。この帰還抵抗切替えスイッチ23は、切替えタイミング判定部32からの切替え制御信号Scによってオン/オフ制御されるようになっている。オン/オフ制御の態様は、帰還抵抗切替えスイッチ23と切替えスイッチ21とでは逆論理となっている。帰還抵抗切替えスイッチ23はトランスミッションゲートで構成されている。
切替えスイッチ21の一端は、3段目の能力可変インバータIV におけるハイパスフィルタ回路の帰還抵抗RB とDCカットの容量素子Ccとの接続点に接続されている。これは、起動成立後において、帰還抵抗切替えスイッチ23をオフにし、切替えスイッチ21をオンにしたときに、帰還抵抗RF に代えて3段目の能力可変インバータIV における帰還抵抗RB を機能させるためであり、また、DCカットの容量素子Ccが帰還回路に入らないように工夫したものである(図14B参照)。
次に、上記のように構成された本実施の形態の発振回路の動作を説明する。
発振起動初期においては、図14Aに示すように、"H"レベルの切替え制御信号Scにより、切替えスイッチ21はオフで、帰還抵抗切替えスイッチ23はオンとなっている。切替えスイッチ21がオフであるので、1段目の接続分離インバータIR1および2段目の接続分離インバータIR2は3段目の能力可変インバータIV (第2のインバータIV2は不動作状態)とともに動作状態となり、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタが作用する。また、帰還抵抗切替えスイッチ23がオンであるので、帰還抵抗RF も作用する。
発振起動初期では3段インバータ動作で大きな負性抵抗が得られ、発振起動特性が良好である反面、異常発振の可能性が残る。しかし、ハイパスフィルタとローパスフィルタからなるバンドパスフィルタを作用させているので、図15に示すように圧電振動子の共振周波数(実施の形態では28.8MHz)に対して低周波と高周波の利得を抑えて、所定の周波数領域でのみ発振回路のループ利得がピークとなるように制御できる。すなわち、圧電振動子10を所定の周波数領域でのみ発振させることができる。
起動成立後においては、図14Bに示すように、切替え制御信号Scが"L"レベルに反転し帰還抵抗切替えスイッチ23がオフして帰還抵抗RF は切り離されるが、切替えスイッチ21がオンして1段目の接続分離インバータIR1および2段目の接続分離インバータIR2が切り離されるとともに、3段目第2のインバータIV2が動作状態に切り替えられ、さらに3段目の能力可変インバータIV の帰還抵抗RB が帰還抵抗RF に代わって有効となる。
以上のように、本実施の形態によれば、増幅部20におけるインバータにローパスフィルタとハイパスフィルタの組み合わせからなるバンドパスフィルタを付加してあるので、複数段のインバータで動作するときの低周波、高周波の利得抑制の効果を高め、異常発振の防止効果を向上させることができる。
なお、容量素子Cgの代わりに寄生容量を用いてもよい。
(9)上記(1)〜(8)の構成において、増幅部20の信号を入力しその振幅を検出する振幅検出部31と、その検出振幅が所定の閾値に達するかを判定する切替えタイミング判定部32とから構成されるインバータ制御部30について、その好ましい態様の一例を実施の形態6として以下に説明する。
(実施の形態6)
図16は本発明の実施の形態6におけるインバータ制御部30の構成を示す回路図である。インバータ制御部30における切替えタイミング判定部32が、第1の入力経路L1と第2の入力経路L2をもつコンパレータ34と、このコンパレータ34の第2の入力経路L2に接続された基準値回路35とを有している。コンパレータ34の第1の入力経路L1には振幅検出部31が接続されている。振幅検出部31は、整流用のダイオードD1と充放電用の容量素子C12および放電用の抵抗素子R13で構成されるピーク値検波回路33を含んでいる。振幅検出部31においては、増幅部20との接続部にDCカットの容量素子C11と、一方を電源端子に接続された抵抗素子R11と、一方をグランドに接続された抵抗素子R12とを有し、両抵抗素子R11,R12の接続点にダイオードD1のアノードが接続されている。ダイオードD1のカソードはコンパレータ34の反転入力端子(−)に接続され、さらにグランドとの間に容量素子C12と抵抗素子R13が接続されている。
コンパレータ34の第2の入力経路L2に接続された基準値回路35は、一方を電源端子に接続された抵抗素子R21と、一方をグランドに接続された抵抗素子R22と、両抵抗素子R21,R22の接続点にアノードが接続されたダイオードD2と、ダイオードD2のカソードおよびコンパレータ34の非反転入力端子(+)とグランドとの間に接続された抵抗素子R23とで構成されている。振幅検出部31における抵抗素子R11,R12と基準値回路35における抵抗素子R21,R22とは同特性であり、ピーク値検波回路33におけるダイオードD1と抵抗素子R13はそれぞれ基準値回路35におけるダイオードD2と抵抗素子R23と同特性である。このように同特性の素子を用いるのは、ばらつきの影響を緩和して判定精度を高めるためである。
次に、動作を説明する。振幅検出部31に入力されてきた増幅部20の信号は容量素子C11によりDCカットされ、さらに、抵抗素子R11と抵抗素子R12の抵抗比で生成されるDC電圧を中心とした振幅の正弦波信号に変換される。ダイオードD1への入力電圧が(容量素子C12の充電電圧+ダイオードD1の順方向電圧)を上回ったときはダイオードD1に順方向電流が流れて容量素子C12に充電が行われる。ダイオードD1への入力電圧が(容量素子C12の充電電圧+ダイオードD1の順方向電圧)と等しくなるとダイオードD1がオフし、入力信号(増幅部20の信号)のピーク値が検出される。以降は容量素子C12の電荷が抵抗素子R13を介して放電される。なお、容量素子C12と抵抗素子R13による時定数は発振周波数の周期よりも大きくすることが望ましい。
コンパレータ34の反転入力端子(−)は増幅部20の信号のピーク値を入力としているので、増幅部20の信号振幅に追従して電位が変化する。コンパレータ34の非反転入力端子(+)は一定の電位を入力としている。発振起動に伴って増幅部20の信号振幅が増大し、反転入力端子(−)の電圧が非反転入力端子(+)の電圧に達すると、コンパレータ34はそれまでの"H"レベルから反転して"L"レベルの切替え制御信号Scを出力する。この切替え制御信号Scはロウアクティブである。
ここで、プロセス条件、温度条件、電圧条件などの影響によりダイオードD1の順方向電圧、容量素子C12の静電容量、抵抗素子R13の抵抗値がばらつくと、第1の入力経路L1と第2の入力経路L2とで電圧降下にもばらつきが生じ、コンパレータ34が切替え制御信号Scを出力すべき所定のタイミングの精度が落ちる可能性がある。そこで、本実施の形態では、このばらつきを緩和するために、コンパレータ34の第2の入力経路L2の基準値回路35を、第1の入力経路L1のピーク値検波回路33におけるのと同特性のダイオードD2、抵抗素子R23を備えたものに構成している。その結果、電圧降下量のばらつきが抑えられ、切替え制御信号Scの論理反転のタイミングばらつきを抑えることができる。
なお、ダイオードD1,D2については、図17に示すようにゲートがドレインに接続されたダイオード構造のMOSFETで構成してもよい。また、コンパレータ34はハイアクティブに構成してもよい。
本実施の形態6の構成は、実施の形態1〜5の発振回路に適用可能である。
以上を要するに、上記(1)〜(8)の構成において、インバータ制御部30は、その切替えタイミング判定部32が、第1の入力経路L1と第2の入力経路L2をもつコンパレータ34と、このコンパレータ34の第2の入力経路L2に接続された基準値回路35とを有し、コンパレータ34の第1の入力経路L1に接続された振幅検出部31は、整流用のダイオードD1と充放電用の容量素子C12および放電用の抵抗素子R13で構成されるピーク値検波回路33を含み、基準値回路35は、ピーク値検波回路33と同特性のダイオードD2と抵抗素子R23を含んでいるという態様である。
このように構成すれば、コンパレータ34の第1の入力経路L1のピーク値検波回路33での電圧降下と第2の入力経路L2の基準値回路35での電圧降下のばらつきを軽減し、切替え制御信号Scの論理が反転するタイミングのばらつきを抑えることが可能となる。
(10)上記(9)の構成において、基準値回路35には、さらにピーク値検波回路33と同特性の容量素子を含んでいるという態様がある。そのピーク値検波回路33の好ましい態様の一例を実施の形態7として以下に説明する。
(実施の形態7)
図18は本発明の実施の形態7におけるインバータ制御部30の構成を示す回路図である。本実施の形態においては、実施の形態6の基準値回路35においてさらにピーク値検波回路33の容量素子C12と同特性の容量素子C22をダイオードD2とグランドGNDとの間に接続している。その他の構成については、実施の形態6の場合の図16と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
基準値回路35にピーク値検波回路33と同特性の容量素子C22を備えることで、第2の入力経路L2を第1の入力経路L1と等価な構成にすることができ、コンパレータ34の反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)の電位差のばらつきをさらに軽減し、切替え制御信号Scの論理反転のタイミングのばらつきをさらに高精度なものにすることができる。
なお、上記の実施の形態1〜7はあくまで好適適用例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で施す様々な改変も本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
本発明の発振回路は、良好な起動特性(発振動作の早期立ち上げ)、異常発振防止、低消費電流、低ノイズ化、発振動作の動作安定性確保を実現するものであり、携帯電話、自動検針機器、防犯・防災機器等、電池駆動機器の電池長寿命化などに有用である。
10 圧電振動子
20 増幅部
21 切替えスイッチ
22 定電圧源
23 帰還抵抗切替えスイッチ
30 インバータ制御部
31 振幅検出部
32 切替えタイミング判定部
33 ピーク値検波回路
34 コンパレータ
35 基準値回路
C1 第1の負荷容量
C2 第2の負荷容量
C12,C22 充放電用の容量素子
Cc DCカットの容量素子
D1,D2 整流用のダイオード
F フィルタ回路
Ic 切替え制御用インバータ
R1,IR2 接続分離インバータ
V 能力可変インバータ
V1 3段目第1のインバータ
V2 3段目第2のインバータ
Q 電流制御用トランジスタ
B 帰還抵抗
F 帰還抵抗
R13,R23 放電用の抵抗素子
Sc 切替え制御信号

Claims (10)

  1. 圧電振動子と、
    前記圧電振動子に並列接続されて前記圧電振動子の発振出力を増幅するもので、互いに直列接続される複数段のインバータを含む増幅部と、
    前記増幅部を構成する複数段のインバータの動作状態を制御するインバータ制御部とを備え、
    前記増幅部を構成する複数段のインバータは、発振起動初期も起動成立後も動作し発振起動初期と起動成立後で能力が可変となる能力可変インバータと、発振起動初期に動作し起動成立後は分離される接続分離インバータの組み合わせで構成され、
    前記インバータ制御部は、発振起動初期は前記接続分離インバータと前記能力可変インバータとを動作状態にするとともに前記能力可変インバータの能力を低めに制御し、起動成立後は前記接続分離インバータを分離するとともに前記能力可変インバータの能力を高めに制御するように構成されている発振回路。
  2. 前記インバータ制御部は、前記増幅部における任意箇所の信号の振幅を検出する振幅検出部と、前記振幅検出部による検出振幅が所定の閾値に達したときにインバータ状態切り替えのトリガである切替え制御信号を生成出力する切替えタイミング判定部とを含んでいる請求項1に記載の発振回路。
  3. 前記増幅部は、その入力端子と出力端子との間に前記接続分離インバータを接続する状態と分離する状態とに切り替えるための切替えスイッチを有し、
    前記インバータ制御部は、発振起動初期から起動成立後への推移において、前記切替えスイッチの状態変化と前記能力可変インバータの能力切り替えの制御を行うように構成されている請求項1に記載の発振回路。
  4. 前記接続分離インバータは、前記増幅部から分離された状態において、前記インバータ制御部からの切替え制御信号によってその動作を停止されるように構成されている請求項1に記載の発振回路。
  5. 前記振幅検出部は、前記増幅部の出力信号の振幅を検出するものとして構成されている請求項2に記載の発振回路。
  6. 前記振幅検出部は、前記増幅部の入力信号の振幅を検出するものとして構成されている請求項2に記載の発振回路。
  7. 前記増幅部における複数段のインバータの少なくとも1つのインバータは、発振周波数を制限するためのフィルタ回路を具備している請求項1に記載の発振回路。
  8. 前記フィルタ回路は、ローパスフィルタとハイパスフィルタの組み合わせからなり、
    前記ローパスフィルタは、前記増幅部のインバータに接続された電流制限用トランジスタと、前記インバータの出力端子に接続された容量素子または寄生容量とで構成され、
    前記ハイパスフィルタは、前記インバータの入力端子に接続されたDCカットの容量素子と、前記インバータの入力端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗とで構成されている請求項7に記載の発振回路。
  9. 前記インバータ制御部は、その切替えタイミング判定部が、第1の入力経路と第2の入力経路をもつコンパレータと、このコンパレータの第2の入力経路に接続された基準値回路とを有し、
    前記コンパレータの第1の入力経路に接続された前記振幅検出部は、整流用のダイオードと充放電用の容量素子および放電用の抵抗素子で構成されるピーク値検波回路を含み、
    前記基準値回路は、前記ピーク値検波回路と同特性のダイオードと抵抗素子を含んでいる請求項1に記載の発振回路。
  10. 前記基準値回路は、さらに前記ピーク値検波回路と同特性の容量素子を含んでいる請求項9に記載の発振回路。
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