JP5028333B2 - 袋容器 - Google Patents
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つまみ片18は、袋容器10の成形時にドーム部17や切除予定部16と一体成形されている。また、本実施形態のつまみ片18は、載置面P1と平行な面P2に対して概ね直交した面を備えた平板状に形成され、また、成形用金型によるパーティングライン21に沿った面に設けられている。ここで、パーティングライン21に沿った面とはパーティングライン21を含んだ仮想面のことである。
ドーム部17の天面部17aは、略平坦状に形成されている。詳細には、中央部が僅かに上方に盛り上がった湾曲面状に形成されている。
また、天面部17aの上面には、つまみ片18が、成形用金型によるパーティングライン21に沿った方向(正面部12A又は背面部12Bの側縁方向)に延びて一体に設けられている。
ドーム部17は、注出口形成部13の突出方向の高さTが、該突出方向に直交する方向の最小幅(本実施形態では前記幅W1)の20〜80%、特に25〜50%であることが好ましい。
突出方向に直交する方向の最小幅は、つまみ片18が延びる方向の幅W2とそれに直交する方向の幅W1のうちの小さい方の幅である。また、ドーム部17は、つまみ片18が延びる方向の幅W2が、それに直交する方向の幅W1の100〜150%、特に110〜130%であることが好ましい。
接合基端部22のドーム部17の上面に連なっている部分に、空洞部22bを有する連設基部22aが設けられていることにより、連設基部22aの厚みを大きくすることなく、ドーム部17との連設部分を効果的に補強して、つまみ片18を引き上げて易破断部15を破断させる際の引き上げ荷重を、ドーム部17の張出し係止部23が張り出す側とは注出口形成部13の中心軸Xに対して反対側の部分に、圧縮荷重として効率良く伝達させることが可能になる。これによって、張出し係止部23が張り出す側とは注出口形成部13の中心軸Xに対して反対側に位置する易破断部15の端部15aを支点として、張出し係止部23が張り出す側に位置する易破断部15の端部15bから破断を開始させて、易破断部15の破断がよりスムーズに行われるようにすることが可能になる。
従って、連設基部22aの肉厚をあまり大きくすることがない為、成形サイクルを比較的短くできる等、金型による成形性が良好となる等の効果を得ることができる。連設基部22a及びドーム部17の肉厚とは、空洞部22b又はドーム部17内の空洞と、袋容器10の外部とを隔てる壁の厚みのことである。
本実施形態の袋容器10における空洞部22bは、注出口形成部13の中心軸Xに直交する平面による断面において、パーティングライン21に沿う方向の寸法が、パーティングライン21に直交する方向の寸法より大きい。
なお、前記中空のドーム部17は、袋容器10をブロー成形で製造した場合に、前記注出口13aを形成する為に必要な部分でもある。
また、本実施形態によれば、切除予定部16の扁平形状のドーム部17の内部に、液溜まりが生じ難い。従って、例えば、袋容器10を、詰め替え容器として用いる場合、容器内に内容物を充填する工程から、消費者が当該容器を購入して注出口の易破断部を破断する迄の間に、注出口形成部の切除予定部16内に内容物が滞留することを防止でき、易破断部を破断して注出口を開口させた際に、切除予定部16内に滞留した内容物が周囲に飛散する等の不都合を防止することができる。
さらに、接合基端部22のドーム部17の上面に連なっている部分に空洞部22bを有する連設基部22aが設けられていることにより、連設基部22aの厚み(前述のB1と同じ)を大きくすることなく、ドーム部17との連設部分を効果的に補強できる。
例えば、開封つまみ部は、係止穴が設けられたリング状のつまみ片である必要は必ずしもなく、例えば板状のつまみ部の表裏面に滑止め用の凹部や凸部を設けたものであっても良い。開封つまみ部は、板状以外の突起状や棒状の摘み部等であっても良い。また、開封つまみ部は、成形用金型によるパーティングラインに沿った面に設ける必要は必ずしもなく、本発明の効果が得られる範囲でパーティングラインに沿った面からずれても良い。すなわち、開封つまみ部は、注出口形成部13の中心軸Xに対して、胴部12の側面方向、片側に設けられれば良い。ここで、胴部12の側面とは、正面視及び背面視が広幅であり、側面視が狭幅の扁平形状の容器(本実施形態の容器)の場合には、側面視した場合の目視できる胴部面を指し、円筒容器、角柱(四角柱等)容器等の扁平形状ではない容器の場合には、任意の胴部面を指す。すなわち、扁平形状ではない容器の場合には、押さえつまみ部を設けることができる大きさの肩部を有する容器であれば、開封つまみ部が注出口形成部の中心軸に対して、押さえつまみ部が設けられている胴部の任意の一方向(一の方向)、片側に突出して設けられて、前記開封つまみ部が突出する側(方向)において、前記注出口形成部と隣接する前記胴部の肩部には、押えつまみ部が、前記注出口形成部と離間して上方向に突出して設けられている袋容器とすることができる。また、角柱容器等の角部を有する容器の場合には、平面視した場合に、注出口形成部の中心軸に対して、角柱の角部側(方向)に開封つまみ部及び押えつまみ部が設けられている袋容器とすることもできる。また、封入される内容物は、毛髪洗浄剤や全身洗浄剤等の液剤の他、ゲル状の物質や粒状物、粉状物等の、流動性を備えるその他の種々の内容物であっても良い。
11 容器本体
12 容器本体の胴部
13 注出口形成部
14 容器本体の底部
15 易破断部
16 切除予定部
17 扁平形状のドーム部
17a ドーム部の天面部
17b ドーム部の外周部
18 つまみ片(開封つまみ部)
19 胴部の肩部
20 注出口形成部の基部
21 パーティングライン
22 つまみ片の接合基端部
23 つまみ片の張出し係止部
24 係止穴
P1 載置面
P2 易破断部が形成された面
X 注出口形成部の中心軸
Claims (4)
- 底部と注出口形成部を備える胴部を有する合成樹脂製の容器本体を金型により成形してなり、前記注出口形成部の易破断部の破断によって切除予定部が除かれて注出口を形成する袋容器であって、
前記切除予定部には、内部が空洞の扁平形状のドーム部が形成されており、開封つまみ部が、前記注出口形成部の中心軸に対して、前記胴部の側面方向、片側に突出し且つ該ドーム部の天面部に連設して設けられており、
前記開封つまみ部における、前記ドーム部の天面部に連設している部分が、空洞部を有する連設基部となっている袋容器。 - 前記ドーム部は、前記注出口形成部の突出方向の高さが、それに直交する方向の最小幅の20〜80%である請求項1記載の袋容器。
- 前記易破断部は、前記注出口形成部を環状にとりまく細溝状凹部を有する請求項1又は2に記載の袋容器。
- 底部と注出口形成部を備える胴部を有する合成樹脂製の容器本体を金型により成形してなり、前記注出口形成部の易破断部の破断によって切除予定部が除かれて注出口を形成する袋容器であって、
前記切除予定部には、内部が空洞の扁平形状のドーム部が形成されており、開封つまみ部が、前記注出口形成部の中心軸に対して、前記胴部の一の方向、片側に突出し且つ該ドーム部の天面部に連設した状態に設けられており、
前記開封つまみ部における、前記ドーム部の天面部に連設している部分が、空洞部を有する連設基部となっている袋容器。
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