JP5024703B2 - 既製杭の連結方法、連結構造 - Google Patents

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Description

この発明は、既製杭を上下に連結する既製杭の連結方法及び連結構造に関する。
従来、コンクリート系の既製杭の場合、上下に鋼製の端板が取り付けられており、既製杭を上下に接合する場合には、上下の既製杭の端板を突き合わせて、当接部分を溶接して接合していた。しかし、溶接の場合には、作業が天候や溶接技術者の技能に接合精度が左右され、ばらつきが生じる問題点があった。
そこで、各種の継手と呼ばれる接合治具が提案されている(特許文献1〜3)。例えば、端板の外周にフランジを形成してフランジをボルト・ナットで締める場合(特許文献1)、上下杭を突き合わして形成された端板の外周側に、上下の端板に跨って略H形空間部を形成して、略H形空間部に略H形連結子を嵌挿してボルトで固定する場合(特許文献2)、また、上下杭を突き合わして形成された端板の外周側に対向したくさび形状の凹部に、くさび状部材及び固定ピンを挿入して、更にくさび状部材を補強バンドで囲む提案もなされている(特許文献3)。
特開2001−11851 特開2000−110159 特開平10−60884
前記各実施例では、特許文献1では8本、特許文献2では20本のボルト、特許文献
では8本の固定ピンが必要とし、多くのボルトの螺合緊結作業やピンの打ち込み作業を要する問題点があった。特に、上下杭の端板が押圧されるように連結するためには、多くのボルトを必要とし、かつそのボルトを均等に締める必要があった(特許文献1)。
然るにこの発明は、少ないボルトやピンを使用して、あるいはボルトやピンを使用せずに、上下杭の端板が押圧されるように連結することができ、また、部分環状の締め付け具片で環状締め付け具を構成するので、ボルトやピンを使用せずに、あるいは1つのボルトやピンで連結することができる。
即ちこの発明は、上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記連結部材を当接して、締め付け具で前記上杭と下杭とを、以下のような手順で連結する既製杭の連結方法である。
(1) 所定深さまで埋設した前記下杭を地上付近で保持して、前記下杭の上面に前記上杭を載せる。
(2) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないように装着して、周方向に移動して、前記第1連結部材及び第2連結部材に装する。
(3) 前記締め付け具の一を前記上杭又は下杭に固定して一体の環状締め付け具を構成して、前記下杭と上杭を連結する。
また、他の連結方法の発明は、上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記連結部材を当接して、締め付け具で前記上杭と下杭とを、以下のような手順で連結する既製杭の連結方法である。
(1) 所定深さまで埋設した前記下杭を地上付近で保持して、前記下杭の上面に前記上杭を載せる。
(2) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないように装着して、周方向に移動して、前記第1連結部材及び第2連結部材に、嵌装する。
(3) 前記締め付け具片の一つを押圧具として外方から前記切欠部に挿入することにより、前記締め付け具を放射状に押圧して、前記第1連結部材及び第2連結部材が近づくように締め付け、前記下杭と上杭を連結する。
また、連結構造の発明は、上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の接合構造である。
(1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないようにかつ周方向移動可能に装着して、
(2) 前記締め付け具片の一つを押圧具として、外方から前記切欠部に挿入して、前記各締め付け具を前記上杭又は下杭に対して、放射状に押圧することにより、上下杭の接合端面をより強く押圧して接合した。
また、他の連結構造の発明は、上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の連結構造である。
(1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、周方向移動可能に装着して、
(2) 前記第1連結部材の外周に放射方向に向けて下降する下方に向けた第1傾斜面を形成し、
(3) 前記第2連結部材の外周に、放射方向に向けて上昇する上方に向けた第2傾斜面を形成し、
(4) 前記締め付け具片に、前記第1傾斜面に対応する第1押圧面と前記第2傾斜面に対応する第2押圧面を形成する。
また、他の連結構造の発明は、上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の連結構造である。
(1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、周方向移動可能に装着して、
(2) 前記第1連結部材と前記第2連結部材との外周に環状ありほぞを形成し
(3) 前記締め付け具の内周に、前記環状ありほぞと嵌合する環状あり溝を形成し、
前記第1連結部材の外周に放射方向に向けて下降する下方に向けた第1傾斜面を形成し、
(4) 前記第2連結部材の外周に、放射方向に向けて上昇する上方に向けた第2傾斜面を形成し、
(5) 前記締め付け具片に、前記第1傾斜面に対応する第1押圧面と前記第2傾斜面に対応する第2押圧面を形成する
更に、前記各連結構造において、締め付け具片の一つを押圧具として、外方から前記切欠部に挿入した既製杭の連結構造である。
前記における「あり溝」とは開口部に比べて、全部又は一部の底部が大径の溝をいい、「ありほぞ」は、「あり溝」に嵌合できる形状の突起(ほぞ)で、基部に対して先端部の全部又は一部が大径に形成された突起をいう。
この発明は、上下杭で端板を合わせて、重なった第1連結部材と第2連結部材とに、部分環状の締め付け具を順次嵌装して、環状の締め付け具として、両連結部材を固定するので、無溶接であって、確実な連結構造を構成し、かつ連結作業を簡略化させることができる。取り分け、締め付け具同士の連結や、締め付け具と杭端板との連結に使用するピンやボルトを大幅に軽減し、これらを無くすこともできる。
また、締め付け具を放射状に加圧して、第1連結部材及び第2連結部材が近づくように締め付け、下杭と上杭を連結する場合には、上下端板が押圧された状態で連結できるので、強固な連結構造とし、取り分け、プレストレスを導入して製造した既製杭の場合には、効果が高い。
(1) 既製杭は、外径D、内径Dの下杭1と上杭21とからなり、下杭1には中空円盤状の上端板4(外径D、内径D)を取り付けてあり、上杭21には中空円盤状の下端板24(外径D、内径D)を取り付けてある。
上端板4は、円盤基材5の外周面6に、環状で断面略台形の第1連結突条10(外径D)が形成されている。第1連結突条10は、断面略台形で、外方(放射方向)に向けて下方に傾斜する傾斜斜面14を有する。また、下端板24は、円盤基材25の外周面26に、環状で断面略台形の第2連結突条10(外径D)が形成されている。第1連結突条10は、断面略台形で、外方(放射方向)に向けて下方に傾斜する傾斜斜面24を有する。
上端板1の上面と下端板21の下面を当接した場合に、第1連結突条10と第2連結突条30とは当接して、当接面(上端板1の上面又は下端板21の下面)で対称となるように形成されている。従って、下端板24には、第1連結突条10と上下反転させた面対称な第2連結突条30が形成される。この状態で、重ねた第1連結突条10と第2連結突条は、基端側(上端板1の外周面6=下端板21の外周面26)が薄く、先端側(外周面12、32)が厚い、断面ありほぞ状に形成されておる。また、第1連結突条10は一部を除去した切欠部16、第2連結突条30は一部を除去した切欠部36が、夫々形成されている。
(2) 環状締め付け具40(外周D、内周D)は、内周面41に外周面42側に向けて、重ねた第1連結突条10及び第2連結突条30を嵌挿できる連結溝43(環状あり溝)を有し、連結溝43には、傾斜面14、傾斜面34に対応した第1押圧面45、第2押圧面46を有する。環状締め付け具40は、切欠部16、36から、第1連結突条10及び第2連結突条30に装着できるように、12等分して、11個の環状締め付け具50と1個の押圧具50aとに分解される。
(3) 埋設途中の下杭1の上面に、上杭の21下面を重ねれば、下杭1の上端板4の上面4aと上杭21の下端板24の下面24aとが重なると共に、下杭1の第1連結突条10の上面13と、上杭21の第2連結突条30の下面33も重なる(図1(b))。また、切欠部16、36も平面位置で重なる(図1(c))。
続いて、切欠部16、36から締め付け具片50、50を挿入して周方向に移動させれば、両連結突条10、30が、締め付け具片50の連結溝43内に嵌挿されて、締め付け具片50は、周方向移動自在になるので、任意位置まで移動させる。
11個の締め付け具片50、50の装着が完了したならば、切欠部の16、36内に押圧具50aの内周面41側を挿入すれば、締め付け具片50、50を押しのけて、切欠部16、36内に挿入される(図2鎖線図示41、50a、50、51)。これにより、締め付け具片50、50が、中心Oから外側に向けて放射状に押圧され、第1押圧面45は第1傾斜面14を放射方向でかつ上方に(矢示64方向に)押圧し、第2押圧面46は第2傾斜面34を放射方向でかつ下方に(矢示63方向に)押圧するので(図2(b))、上端板4の上面4a(第1連結突条10の上面13)と下端板24の下面24a(第2連結突条30の下面33)とが押圧密着される(図2(b))。
続いて、押圧50aを上端板4又は下端板24に固定すれば、上下杭1、21が連結され、連結構造70を構成する(図1(b))。
図面に基づきこの発明を説明する。
[1]既製杭(上杭1、下杭21)の構成
(1) この発明の実施に使用する既製杭は、中空円盤状の上端板4を取り付けた中空部3を有する下杭1と、中空円盤状の下端板24を取り付けた中空部23を有する上杭21とからなる。下杭1は、中空でコンクリート製の杭本体部2の上端に、中空円盤状の上端板4が固定され、上端板4の外周に連結された補強筒7が下杭1の上端部外周を覆っている。
(2) 下杭1用の上端板4は、下杭1の内径及び外径と、同径の内径D及び外径Dを有する円盤基材5の外周面6に、環状で断面台形の第1連結突条10が形成されている。
第1連結突条10は、台形の上底に相当する面が内周面11(円盤基材の外周面)に位置し、台形の下底に相当する面が外周面12に位置し、上面13が円盤基材5の上面と面一の略水平面に形成され、下面14が斜めに形成され、放射方向に向けて下降して、
台形の下底>上底
となるように形成されている。
また、この実施例では、締め付け具として、環状を12等分した締め付け具片50、50を使用するので、1つの締め付け具片50の角度θ≒30°となる。第1連結突条10に、締め付け具片50を収容できるように、切欠部16を形成する。切欠部16は、1つの締め付け具片50が挿入できるように、第1連結突条10の一部を除去して形成するので、
θ>θ≒30°
とすればよいが、切欠部16はできるだけ小さい方が望ましいので、角度θは、この範囲で、若干30°より大きくなるように形成することが望ましい。
(3) 上杭21用の下端板24は、前記下杭1用の上端板4と水平面で対称となるように形成する。従って、下端板24には、第1連結突条10と上下反転させた面対称な第2連結突条30が形成される。
即ち、上杭21の内径、外径(=下杭1の内径、外径)と同径の内径、外径を有する円盤基材25の外周面26に、環状で断面台形の第2連結突条30が形成されている。第2連結突条30は、台形の上底に相当する面が内周面31(円盤基材の外周面)に位置し、台形の下底に相当する面が外周面32に位置し、下面33が円盤基材の下面と面一の略水平面に形成され、上面34は斜めに形成され、放射方向に向けて上昇して、
台形の下底>上底
となるように形成されている。また、前述のように、第1連結突条10と同様に、第2連結突条30でも、角度θで切欠部36を形成し(θ>θ≒30°)、切欠部36に、少なくとも1つの締め付け具片50が挿入できるようにし、かつθをできるだけ小さくなるように形成する(できるだけ30°に近づける)ことが望ましい。
(4) 前記下杭1の上端板4の外周面6で、周方向(平面位置)で切欠部16のほぼ中央位置で、上下方向で第1連結突条10の下方位置に、ねじ穴18を形成する。
(5) 前記のようにして形成した下杭1の上端板4の上面4aに、上杭21の下端板24の下面24aを重ねれば、第1連結突条10の上面13と第2連結突条30の上面33とが密着して、また第1連結突条10と第2連結突条30の外周面12、32が面一に形成される。当接した第1連結突条10と第2連結突条30とで、外周面12、32側が広がった環状ありほぞを形成する。また、傾斜して形成された第1突条10の下面14と第2連結突条30の上面34とが、夫々第1傾斜面14、第2傾斜面34を形成する。
[2]環状締め付け具40
(1) 環状締め付け具40は、上下端板4、24の外周面6、26(外径D)に嵌装できるように、内径Dを、
<D
としてある。また、環状締め付け具40の外径をDとする(図1(c))。
また、環状締め付け具40には、内周面41から外周面42側に向けて、第1連結突条10及び第2連結突条30が嵌挿される連結溝43が形成されている。連結溝43は、重ねた第1連結突条10及び第2連結突条30を嵌挿できる形状で、第1連結突条10及び第2連結突条30の外周面12、32に対応した底面44、第1連結突条10の第1傾斜面14に対応してこれを押圧できる第1押圧面35、第2連結突条30の第2傾斜面34に対応してこれを押圧できる第2押圧面46を有する。
従って、連結溝43は、第1連結突条10及び第2連結突条30の環状ありほぞに対応して、これに嵌装できる環状あり溝として形成されている。
(2) 以上のような構造の環状締め付け具40を、径D、Dの軸O周りに12等分して、締め付け具片50、50、50aを構成する(図1(c))。従って、締め付け具片50、50aは、中心角度θ(=30°)の部分扇形(扇形の外周側の形状)となる。また、12個の内の1個の締め付け具片50aに、円周方向の中央で、連結溝43の下方位置に、ねじ穴18に対応した、ボルトやピンを貫通できる貫通穴52を形成して、押圧具50aを構成する。
[3]上下杭1、21の連結
(1) 通常の任意の施工方法で、杭穴内(図示していない)に下杭1を埋設して、地上付近で下杭1を保持し、上方から上杭21を下降させる(図1(a))。
(2) 続いて、下杭1の上面に、上杭の21下面を重ねれば、下杭1の上端板4の上面4aと上杭21の下端板24の下面24aとが重なると共に、下杭1の第1連結突条10の上面13と、上杭21の第2連結突条30の下面33も重なる(図1(b))。また、切欠部16、36も平面位置が重なる(図1(c))。
この際、両連結突条10、30、ねじ穴18に泥土が付着している場合には、ブラシなどでこすり落とし、あるいは水などで流して落とす。
(3) 続いて、切欠部16、36に締め付け具片50を挿入して、締め付け具片50の内周面41を、重なった上下端板4、24の外周面6、26に当接して、締め付け具片50をそのまま周方向に移動させれば、両連結突条10、30が、締め付け具片50の連結溝43内に嵌挿されて、締め付け具片50は、周方向移動自在になるので、任意位置まで移動させる。
同様にして、11個の締め付け具片50、50を切欠部16、36から両連結突条10、30に取り付ける。この際に、締め付け具片50は、切欠部16、36から左右いずれの方向に移動させても装着でき、かつ一旦装着した締め付け具片50、50は、脱落しないので、装着作業に注意を払うことなく、容易に装着できる。
また、この際、締め付け具片50の高さHは、重ねた状態の上下端板4、24の高さH0と略同一としてあり(少なくとも H<H、としてあれば良い)、連結時に締め付け具片50を上下端板4、24に強く当てた場合であっても、杭本体部2、22に影響を与えないようになっている。
(4) (3)の11個の締め付け具50、50を装着した状態で、平面方向で、切欠部16、36の位置を除いて、上下連結突条10、30には、総て締め付け具片50,50が環状に装着された状態にあり、切欠部の16、36内に締め付け具片50、50の端縁51、51がはみ出して位置している。即ち、締め付け具片50、50の端縁51、51は、両連結突条10、30の端縁10a、30aから突出して切欠部16、36側に位置している。
ここで、切欠部16、36内に外方から矢示60方向に、押圧具50aの内周面41側を挿入すれば、押圧具50は、既に配置されている締め付け具片50、50の端縁51、51に当接して締め付け具片50、50を押しのけて、切欠部16、36内挿入される(図2鎖線図示41、50a、50、51)。
(5) 更に、必要ならば木槌などを使用して、押圧具50aを矢示60方向に押し込めば、重なった11個の締め付け具片50、50は周方向(図2(a)の矢示61、61方向)に押圧されるので、各締め付け具片50、50は、角度θの縁51、51で滑り、放射状(図1(a)矢示62、62方向)に押圧され、環状締め付け具40(重なった11個の締め付け具片50、50と1個の押圧具50a全体)で、径が大きくなるように変形する。
これにより、個々の締め付け具片50、50で、中心Oから外側に向けて、矢示62、62方向に放射状に押圧されるので、第1押圧面45は、第1連結突条10の第1傾斜面14を放射方向でかつ下方に(矢示64方向に)押圧し、第2押圧面46は第2連結突条30の第2傾斜面34を放射方向でかつ下方に(矢示63方向に)押圧するので(図2(b))、上端板4の上面4a(第1連結突条10の上面13)と下端板24の下面24a(第2連結突条30の下面33)とが押圧密着される(図2(b))。
(6) この状態で、押圧50aの貫通穴52からボルトを挿入して、ボルトを下端板4のねじ穴18に螺合緊結すれば、上下端板4、24の押圧密着状態が維持され、上下杭1、21が連結され、連結構造70を構成する。また、この状態で、11個の締め付け具片50、50と押圧50aとで、環状締め付け具40を構成する(図1(b))。
(7) 以下、従来と同様に、上下杭1、21の連結の前後して、上杭21を杭打ち機に連結する。下杭1の保持を解除して、連結した上下杭1、21を杭穴内に埋設し、杭穴内に埋設中の連結杭を下杭として、以下同様に上杭21を連結する(図示していない)。
[4]他の実施例
(1) 前記実施例において、切欠部16、36に挿入した締め付け具片50、50を第1連結突条10及び第2連結突条30に装着し易いように、第1連結突条10及び第2連結突条30の端縁部10a、30aに、挿入案内部を形成することもできる(図示していない)。例えば、外周面を徐々に小径で、かつ面積が小さくなるように形成する。
(2) 前記実施例において、ねじ穴18を下杭1の上端板4に形成したが、上杭21の下端板24に形成することもできる(図示していない)。また、ねじ穴18に代えて、ピンを固定できるようなピン穴(螺糸を形成していない)とすることもできる(図示していない)。
(3) また、前記実施例において、環状締め付け具40は12分割したが、3分割以上であれば、任意である(図示していない)。従って、3分割の場合には、締め付け具片50の角度θ、切欠部16、36の角度θは、
θ=120°
θ>θ=120°
となる。ただし、前記12分割の場合と同様に、θはできるだけθに近づけることがのぞましい。
(4) 前記実施例において、締め付け具片50、50aの高さHを、連結した端板4、24の高さHとした場合、H<H としたが、要は、杭の本体部2、22を傷つけなければ良いので、他の構造とすることもできる。例えば、
≦<H
として、下端板24の外周面26の上側及び/又は上端板4の外周面6の下側に補強帯55を連設して、補強帯55、55間の高さHとして、
≦H
とすることもできる(図3(a))。
(5) また、前記実施例において、締め付け具片50の端縁の一方に係止凸部56を形成して、他方の端縁に係止突部56を嵌合できる係止凹部57を形成することもできる(図5(a)、図4(a)(b))。この場合、切欠部16、36にむ締め付け具片50、50の端縁51、51には、押圧50aで押圧しやすいように、係止凸部56を形成しない。この場合、係止凸部56は、締め付け具片50の高さH方向の上端部又は下端部に形成すれば、連結溝43の形状に影響されないので好ましい。しかし、連結溝43との収まりを確保できれば、Hの全長に亘り半円柱に形成する他、H方向の中央部のみに部分的に形成することもでき、係止凹部57は係止凸部56の形状に対応させて、形成する(図5(a))。
このように形成した締め付け具片50、50では、環状締め付け具40としての一体性が強まる。即ち、一の締め付け具片50を外側に押圧した場合には、係止凸部56、係止凹部57の嵌合を介して、隣接する締め付け具片50、50に押圧が伝わるので、環状締め付け具40の全体で均一に押圧される。
また、係止凸部56の形状は、平面で半円形(半円柱状)以外に、平面で均等な山形(三角形)(図5(b))、平面不均等な山形(三角形)(図5(c))、外周側(又は内周側)に四角形(即ち段差状又は合じゃくり状)(図5(d))、平面台形(図5(e))等に形成することもでき、この場合には、高さHの全長又は部分的に形成する。また、係止凹部57の形状は、係止凸部56を嵌合できるように対応させて形成する(図5)。
(6) (5)の係止凸部56、係止凹部57を形成した実施例において、ピンやボルトを不要として、押圧50aを取り付けるだけで、環状締め付け具40を形成できる構成とすることもできる(図4(b))。
即ち、切欠部16、36に臨む一方の締め付け片50Aの端縁51を中心Oに向けて開くように斜めに形成して内周面41が狭くなるように形成し、端縁51に係止凸部56aを形成する。また、切欠部16、36に臨む他方の締め付け片50Bの端縁51を中心Oに向けて開くように斜めに形成して内周面41が狭くなるように形成し、端縁51に係止凹部57aを形成する。締め付け片50A、50Bの間隙に対応して挿入できるように押圧具50aを形成する。つまり、押圧具50aは内周面41が広く、外周面42が狭くなるように形成し、端縁51には、係止凸部56aに係止できる係止凹部57bを、係止凹部57aに係止できる係止凸部56bを夫々形成する。この場合、切欠部16、36に臨む締め付け片50A、50B以外の締め付け片50、50は任意の構造であり、締め付け片50A、50B、50、押圧50aから環状締め付け具40を構成する(図4(b))。また、この場合、切欠部16、36の平面形状は、押圧具50aの平面形状より小さく形成され、押圧具50aが切欠部16、36に納まるように形成されている。
このようにして形成した環状締め付け具40では、前記実施例と同様にして、締め付け片50A、50B、50を上下端板4、24の連結条10、30に取り付ける。その後、切欠部16、36の上方から押圧具50aを挿入すれば、押圧具50aは、締め付け片50A、締め付け具50Bの間隙に嵌挿され、環状締め付け具40を形成して、ピンやボルトを使用しなくとも環状締め付け具40は、上下端板4、24に固定され、上下杭1、20は連結される。
また、この場合、押圧具50aを下方に向けて細くなるように、端縁51、51を斜めに形成し、対応させて、締め付け具片50A、50Bの端縁51、51を下方に向けて広がるように形成することもできる(図示していない)。この場合には、環状締め付け具40に外方に向けての押圧を高めることができる。
また、このとき、図4(a)のように、押圧具50aの係止凹部57b及び係止凸部56b、締め付け具片50Aの係止凸部56a、締め付け具片50Bの係止凹部57aを省略することもできる(図示していない)。
(7) また、前記実施例において、第1連結突条10、第2連結突条30には、夫々1つの切欠部16、切欠部36を1箇所づつ形成したが、締め付け具片50、50、押圧具50aを装着できれば、切欠部16、切欠部36のいずれか一方を省略することもできる(図示していない)。
(8) また、前記実施例において、第1連結突条10、第2連結突条30には、夫々1つの切欠部16、切欠部36を1箇所づつ形成したが、複数箇所に形成して、第1連結突条10、第2連結突条30を平面視で断続的な構造とすることもできる(図6(a)(b))。この場合には、上下杭1、21を重ねた場合には、前記実施例と同様に、切欠部16、36が重なり、切欠部16、36に締め付け具片50を挿入して、同様に、重なった第1連結突条10及び第2連結突条30に、矢示65方向に、締め付け具片50を取り付ける(図2(b)。
(9) また、前記実施例において、第1連結突条10に第1斜面14を、第2連結突条30に第2傾斜面34を形成して、対応する第1押圧面45、第2押圧面46を締め付け具片50に形成したので、極めて有効な締め付けができ、確実に上下杭1、21を連結できるが、他の構造の連結突条10、30と、これを収容する環状溝43を有する締め付け具片50とすることもできる(図3(b)〜(g))。
例えば、締め付け具片50の放射状の移動に対して、締め付け効果のある、傾斜面14、34、押圧面45、46の組合せを一方の連結突条10、30に対して形成することもできる。例えば、下端板24の第2連結突条30及び連結溝43の上側(第2押圧面44)を前記実施例の形状として、上端板4側の第1連結突条10を任意形状(図では前記傾斜面14と逆方向に傾斜した形状としてある)として、連結溝43の下側をこの第1連結突条10が嵌合できる形状とする(図3(b))。
また、第1連結突条10、第2連結突条30の傾斜面14、34の上端部及び下端部に平行部を形成することもできる(図3(c))。この場合にも締め付け具片50の連結溝43は重ねた第1連結突条10及び第2連結突条30が嵌合できるように、押圧面45、46の上端部及び下端部に平行部を形成する。
また、第1連結突条10、第2連結突条30に傾斜面14、34を形成しないありほぞとすることもできる(図3(d))。この場合にも締め付け具片50の連結溝43は重ねた第1連結突条10及び第2連結突条30が嵌合できるように形成し、押圧面45、46は鉛直に形成される。
また、第2連結突条30の傾斜面34の上端部及び下端部に平行部を形成し、第1連結突条10に傾斜面を形成しない形状とすることもできる(図3(e))。これは、前記図3(c)(d)の構造を組み合わせたものであり、この場合にも締め付け具片50の連結溝43は重ねた第1連結突条10及び第2連結突条30が嵌合できるように形成する。即ち、押圧面45を鉛直に、押圧面46の上端部及び下端部に平行部を形成する。
また、前記実施例ではいずれも、第1連結突条10の上面13を上端板4の上面4aと面一とし、第2連結突条30の下面33を下端板24の下面24aと面一として、連結時に第1連結突条10の上面13を第2連結突条30の下面33を密着できる構造に形成したが、密着しない構造とすることもできる(図3(f)(g))。
この場合には、上下杭1、21を重ねた際に、第1連結突条10の上面13を第2連結突条30の下面33との間に嵌合凹部59を形成し、嵌合凹部58に嵌合できる嵌合凸部58を締め付け具片50に形成する。締め付け具片50の嵌合凸部58の下側に、第1連結突条10が嵌挿される連結溝43aを形成し、締め付け具片50の嵌合凸部58の上側に、第2連結突条30が嵌挿される連結溝43bを形成する(図3(f)(g)。この場合には、締め付け具片50の嵌合凸部58に第1押圧面45、第2押圧面46を形成し、第1押圧面45に対応する第1傾斜面14を第1連結突条10に形成し、第2押圧面45に対応する第2傾斜面34を第2連結突条30に形成する(図3(f)(g)。
また、前記実施例において、下端板4で傾斜面14に対向する下端板4の外周面6を既製杭の側面と面一となるように鉛直に形成したが、外方に突出させ、斜めに形成することもできる。また、上端板24の傾斜面34の対向側の上端板の外周面26も同様に、外方に突出させ、側壁を斜めに形成し、対応する締め付け具片50の断面形状も、両連結条10、30に対応させた構造とする(図3(h))。
(10) また、前記実施例において、第1連結突条10の上面13の周縁に環状突条54aを形成して、第2連結突条30の下面33に、環状突条54aを嵌合できる環状凹条54bを形成して、上下端板4、24で、移動を規制すれば位置合わせが容易であり連結作業を効率化できる(図3(b)。この環状突条54a、環状凹条54bは同様に他の上下端板4、24の実施例(図1(a)、図3(a)、(c)〜(h))にも適用できる(図示していない)。
また、ここで、環状突条54aを下端板24、環状凹条54bを上端板4に形成することもできる(図示していない)。また、ここで、環状突条54a、環状凹条54bの設置位置も周縁部が望ましいが、上端板4の上面4a、下端板24の下面24aにあれば、他の位置に形成することもできる(図示していない)。また、ここで、環状突条54a、環状凹条54bを、互いに嵌合できれば、環状ではなく断続状又は単独の凸部又は凹部とすることもできる(図示していない)。
この発明の実施例で、(a)は連結前の上杭及び下杭、(b)連結中の上杭及び下杭、(c)は(b)の状態の平面図を表す。 この発明の実施例で、環状締め付け具の締め付けを説明する図で、(a)は一部拡大平面図、(b)は縦断面図である。 (a)〜(g)はこの発明の上下端板の連結突条と環状締め付け具で、嵌合状態を表す縦断面図である、 この発明の他の実施例で、異なる環状締め付け具を表す平面図を表す。 (a)〜(e)は、同じく他の環状締め付け具で、締め付け具片を表す。 他の端板の平面図で、(a)は下端板、(b)は上端板、(c)は連結状態を表す。
符号の説明
1 下杭
2 下杭の本体部
3 下杭の中空部
4 上端板
4a 上端板の上面
5 上端板の円盤基材
6 上端板の外周面
7 上端板の補助筒
10 第1連結突条(上端板、環状ありほぞ)
10a 第1連結突条の端縁(上端板)
11 第1連結突条の内周面(上端板)
12 第1連結突条の外周面(上端板)
13 第1連結突条の上面(上端板)
14 第1連結突条の傾斜面(第1傾斜面。下面)(上端板)
16 第1連結突条の切欠部(上端板)
18 上端板のねじ穴
21 上杭
22 上杭の本体部
23 上杭の中空部
24 下端板
24a 上端板の上面
25 上端板の円盤基材
26 上端板の外周面
27 上端板の補助筒
30 第2連結突条(下端板、環状ありほぞ)
30a 第2連結突条の端縁(下端板)
31 第2連結突条の内周面(下端板)
32 第2連結突条の外周面(下端板)
33 第2連結突条の下面(下端板)
34 第2連結突条の傾斜面(第2傾斜面。上面)(下端板)
36 第2連結突条の切欠部(下端板)
40 環状締め付け具
41 環状締め付け具の内周面
42 環状締め付け具の外周面
43、43a、43b 環状締め付け具の連結溝(環状あり溝)
44 環状締め付け具の連結溝の底面
45 環状締め付け具の第1押圧面
46 環状締め付け具の第2押圧面
50、50A、50B 締め付け具片
50a 押圧具(締め付け具片)
51 締め付け具片の端縁
52 締め付け具片の貫通孔
55 連結突条の補強帯
56、56a、56b 締め付け具片の係止凸部
57、57a、57b 締め付け具片の係止凹部
58 締め付け具片の嵌合凸部
59 連結突条の嵌合凹部
70 連結構造

Claims (6)

  1. 上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記連結部材を当接して、締め付け具で前記上杭と下杭とを、以下のような手順で連結する既製杭の連結方法である。
    (1) 所定深さまで埋設した前記下杭を地上付近で保持して、前記下杭の上面に前記上杭を載せる。
    (2) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないように装着して、周方向に移動して、前記第1連結部材及び第2連結部材に装する。
    (3) 前記締め付け具の一を前記上杭又は下杭に固定して一体の環状締め付け具を構成して、前記下杭と上杭を連結する。
  2. 上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記連結部材を当接して、締め付け具で前記上杭と下杭とを、以下のような手順で連結する既製杭の連結方法である。
    (1) 所定深さまで埋設した前記下杭を地上付近で保持して、前記下杭の上面に前記上杭を載せる。
    (2) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないように装着して、周方向に移動して、前記第1連結部材及び第2連結部材に、嵌装する。
    (3) 前記締め付け具片の一つを押圧具として外方から前記切欠部に挿入することにより、前記締め付け具を放射状に押圧して、前記第1連結部材及び第2連結部材が近づくように締め付け、前記下杭と上杭を連結する。
  3. 上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の連結構造。
    (1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、脱落しないようにかつ周方向移動可能に装着して、
    (2) 前記締め付け具片の一つを押圧具として、外方から前記切欠部に挿入して、前記各締め付け具を前記上杭又は下杭に対して、放射状に押圧することにより、上下杭の接合端面をより強く押圧して接合した。
  4. 上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の連結構造。
    (1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、周方向移動可能に装着して、
    (2) 前記第1連結部材の外周に放射方向に向けて下降する下方に向けた第1傾斜面を形成し、
    (3) 前記第2連結部材の外周に、放射方向に向けて上昇する上方に向けた第2傾斜面を形成し、
    (4) 前記締め付け具片に、前記第1傾斜面に対応する第1押圧面と前記第2傾斜面に対応する第2押圧面を形成する。
  5. 上端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第1連結部材を設けた下杭と、下端の外周面、環状又は平面視で断続的な環状に第2連結部材を設けた上杭とを前記第1第2連結部材を当接して、前記第1連結部材と第2連結部材とを締め付け具で前記上杭と下杭とを連結する既製杭の連結構造であって、以下のように構成したことを特徴とする既製杭の連結構造。
    (1) 3つ以上の部分環状の締め付け具片から環状締め付け具を構成し、前記第1連結部材及び/又は第2連結部材に切欠部を形成する。前記各締め付け具片を、前記切欠部から前記第1連結部材及び第2連結部材に、周方向移動可能に装着して、
    (2) 前記第1連結部材と前記第2連結部材との外周に環状ありほぞを形成し
    (3) 前記締め付け具の内周に、前記環状ありほぞと嵌合する環状あり溝を形成し、
    前記第1連結部材の外周に放射方向に向けて下降する下方に向けた第1傾斜面を形成し、
    (4) 前記第2連結部材の外周に、放射方向に向けて上昇する上方に向けた第2傾斜面を形成し、
    (5) 前記締め付け具片に、前記第1傾斜面に対応する第1押圧面と前記第2傾斜面に対応する第2押圧面を形成する
  6. 締め付け具片の一つを押圧具として、外方から前記切欠部に挿入した請求項4又は請求項5記載の既製杭の連結構造。
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