JP6517420B1 - 内張り構造体、内張り構造体の施工方法、注入材の注入方法 - Google Patents

内張り構造体、内張り構造体の施工方法、注入材の注入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ライニング体の内張り施工を円滑に行うことの可能な内張り構造体を提供する。【解決手段】本発明の内張り構造体は、ライニング体2と、スペーサSとを備える。ライニング体2は、空洞構造物100の内周面100aに沿って配置される筒状体4と、筒状体4に締結される複数の金属製のフレーム材5とを有し、筒状体4の周方向の全周にフレーム材5が存在するように複数のフレーム材5が筒状体4の周方向に並べられて、周方向に隣り合う2つのフレーム材5,5は連結される。スペーサSは、空洞構造物100の内周面100aとフレーム材5とに接するものであって、第1水平線L1と第2水平線L2との間の第1範囲H1や、第1傾斜線L3と第2傾斜線L4との間の第2範囲H2や、第3傾斜線L5と第4傾斜線L6との間の第3範囲H3に設置され、スペーサSによって確保される隙間に注入材103が注入される。【選択図】図1

Description

本発明は、空洞構造物の内張りとして使用されるライニング体を備える内張り構造体、当該内張り構造体の施工方法、及び前記内張り構造体の施工後にスペーサによって確保される隙間に注入材を注入する方法に関する。
従来、下水管などの空洞構造物を補修・補強する方法として、図16に示すように、空洞構造物100に筒状のライニング体200を内張りすることが行われている。ライニング体200は、可撓性を有する合成樹脂から製造されるものであり、空洞構造物100の内周面100aに沿って配置される(例えば特許文献1)。
ライニング体200を用いる内張り施工では、空洞構造部100の内周面100aとライニング体200との間にセメントミルク等の注入材103が注入される。この際、ライニング体103の内部が空洞であることで、ライニング体200が浮き上がる虞がある。
そこで図16に示すように、ライニング体200の内側に金属製の支保工300を設置することが行われている。支保工300は、リング状の本体301と、本体301から放射状に外側へ延びる複数の支保部材302と、本体301から鉛直上方へ延びる反力受け303とを備える。各支保部材302の先端はライニング体200の内面に当接し、反力受け303の先端は空洞構造物100に当接する。
上記の支保工300によれば、注入材103の注入時において、ライニング体200に生じる浮力が支保部材302及び本体301を介して反力受け303に伝達される。その結果、反力受け303が下向きの反力を生じるものとなり、この反力によって、ライニング体200は、浮き上がらず、定位置に留められる。
特開2016−210105号公報
ところで図16に示す従来技術では、ライニング体200の内側に支保工300が設置されることで、ライニング体200の内側に十分な作業空間を確保できない。このためライニング体200の内張り施工が困難になる事態が生じる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、その目的は、ライニング体の内張り施工を円滑に行うことの可能な内張り構造体、当該内張り構造体の施工方法、及び前記内張り構造体が施工された後に、スペーサによって確保される隙間に注入材を注入する方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
本発明の第1観点に係る内張り構造体は、空洞構造物の内周面に内張りされるライニング体と、
前記空洞構造物の内周面とライニング体との間に配置されるスペーサとを備え、
前記ライニング体は、筒状体と、当該筒状体に締結される複数の金属製のフレーム材とを有しており、
前記筒状体は、前記空洞構造物の内周面に沿って配置され、
前記複数のフレーム材は、それぞれ前記筒状体の1/10以上1/4以下の周回りの一部の長さ分ほど延びるものであって、前記筒状体の周方向の全周に前記フレーム材が存在するように前記複数のフレーム材が前記筒状体の周方向に並べられて、前記周方向に隣り合う2つのフレーム材は連結され、
前記スペーサは、前記空洞構造物の内周面と前記フレーム材とに接するものであって、少なくとも、下記第1水平線と下記第2水平線との間の第1範囲や、下記第1傾斜線と下記第2傾斜線との間の第2範囲や、下記第3傾斜線と第4傾斜線との間の第3範囲に設置され、前記スペーサによって確保される隙間に注入材が注入される。
第1水平線:水平方向に延びる直線であって、前記筒状体の中心を通過する直線。
第2水平線:水平方向に延びる直線であって、前記第1水平線よりも50mm以上100mm以下ほど下側を通過する直線。
第1傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して30°傾斜する直線。
第2傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して60°傾斜する直線。
第3傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して120°傾斜する直線。
第4傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して150°傾斜する直線。
好ましくは、前記筒状体の外面には、前記筒状体の径方向に突出するリブが形成されており、
前記リブは、前記筒状体の周方向に延びるものであって、当該リブに前記フレーム材が締結されている。
好ましくは、前記ライニング体は、締結材をさらに備え、
前記リブは、前記筒状体の幅方向に間隔をあけて複数設けられており、当該複数のリブのうち、最端の前記リブ以外の他の前記リブには第一貫通孔が形成され、前記最端のリブには第二貫通孔が形成されており、
前記締結材は、管体と、挿通部材と、ナットとを備え、
前記管体及び前記挿通部材は、前記筒状体の幅方向に延びるものであって、
前記管体は、前記第一貫通孔に通されて、前記管体の先端は、最端の前記リブと、その隣りにある前記他のリブとの間に位置しており、
前記挿通部材は、前記管体の内部に挿通されるものであって、前記挿通部材の端側は、前記管体の外側に延び出ており、
前記管体から延び出た前記挿通部材の端側は、前記フレーム部材に形成される第三貫通孔や、前記最端のリブの前記第二貫通孔に通されて、前記挿通部材の端部に前記ナットが締結されており、
前記ナットと前記最端のリブとの間、及び/又は前記最端のリブと前記管体の先端との間に、前記フレーム材が挟み込まれることで、前記フレーム材が締結されている。
好ましくは、前記第2範囲や前記第3範囲に設置される前記スペーサとして、第一スペーサが使用されており、
前記第一スペーサは、当接部材と、連結部材と、ボルトとを備え、
前記当接部材は、前記筒状体の幅方向に延びる鋼材であって、前記フレーム材と当接し、
前記連結板は、これに形成された貫通孔に前記当接部材や前記管体が通されることで、前記当接部材と前記管体とを連結し、
前記ボルトは、前記筒状体の径方向に前記当接部材を貫通して、前記当接部材に締結されるものであって、前記ボルトの先端は前記空洞構造物の内周面に当接する。
好ましくは、前記第1範囲に設置される前記スペーサとして、第二スペーサが使用されており、
前記第二スペーサは、L形鋼或いは溝形鋼であって、前記空洞構造物の内周面と前記フレーム材とに接するように、前記空洞構造物の内周面に載置固定される。
本発明の第2観点に係る施工方法は、前記内張り構造体の施工方法であって、
前記空洞構造物の内周面の下半部に前記スペーサを設置する第一工程と、
前記第一工程で設置された前記スペーサの上に、前記ライニング体を設置する第二工程と、
前記空洞構造物の内周面と前記ライニング体との間に前記スペーサを設置する第三工程とを有し、
前記第一工程で設置されるスペーサには、前記第1範囲に設置されるスペーサが含まれ、
前記第二工程で設置されるスペーサには、前記第2範囲や前記第3範囲に設置されるスペーサが含まれる。
本発明の第3観点に係る注入方法は、前記内張り構造体の施工後に前記スペーサによって確保される隙間に注入材を注入する方法であって、
前記注入材の注入は、前記隙間の下側から上側へと複数回に分けて段階的に行われて、注入の各回では、前記注入材の注入高さが、150mm以上300mm以下とされる。
本発明によれば、ライニング体が備えるフレーム材や、ライニング体と空洞構造物との間に配置されるスペーサによって、注入材の注入時にライニング体が浮き上がることが防止されるので、ライニング体の内側に支保工を設置することを要しない。このため、ライニング体の内側に十分な作業空間を確保できるので、ライニング体の内張り施工を円滑に行える。
本発明の実施形態に係る内張り構造体が、空洞構造物の内部に配置された状態を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る内張り構造体が、空洞構造物の内部に配置された状態を示す縦断面図である。 ライニング体を示す斜視図である。 空洞構造物の内部で並設される2つのライニング体の一部を拡大して示す縦断面図である。(a)は2つのライニング体が連結された状態を示し、(b)は2つのライニング体が連結される以前の状態を示している。 ライニング体の一部を示す縦断面図であり、(a)は図1のA−A線で切断した状態を示し、(b)は図1のB−B線で切断した状態を示し、(c)は図1のC−C線で切断した状態を示す。 空洞構造物の内周面側からスペーサを視た状態を示す平面図である。 スペーサの側面を示す図である。 スペーサの正面を示す図である。 図6のA−A線断面図である。 スペーサの側面を示す図である。 スペーサの正面を示す図である。 本発明の実施形態に係る内張り構造体の施工方法を示す横断面図である。 2つのライニング体を仮留めするために使用される留め具を示す斜視図である。 2つのライニング体を連結するために使用される連結部材を示す斜視図である。 本発明の変形例の内張り構造体が空洞構造物の内部に配置された状態を示す横断面図である。 従来の内張り構造体が空洞構造物の内部に配置された状態を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1や図2は、本発明の実施形態に係る内張り構造体が空洞構造物100の内部に設置された状態を示す図であり、図1は横断面図、図2は縦断面図である。
本実施形態に係る内張り構造体は、空洞構造物100の内周面100aに内張りされるライニング体2と、空洞構造物100の内周面100aとライニング体2との間に配置されるスペーサS1,S2とを備える。
空洞構造物100は、円筒状の下水管であり、2,000mm以上5,000mm以下の内径を有する。ライニング体2は空洞構造物100の長さ方向に複数並設される(図2参照)。スペーサS1,S2は、空洞構造物100の内周面100aとライニング体2との間に配置されるものであり、スペーサS1,S2によって確保される隙間に注入材103が注入される。注入材103は、例えばセメントミルクである。
図3は、ライニング体2を示す斜視図である。図4は、空洞構造物100の内部で並設される2つのライニング体2,2の一部を拡大して示す縦断面図である。図4(a)は2つのライニング体2,2が連結された状態を示し、図4(b)は2つのライニング体2,2が連結される以前の状態を示している。
図2〜図4に示すように、ライニング体2は、筒状体4と、筒状体4に締結されるフレーム材5と、フレーム材5を筒状体4に締結するための締結材6とを備える(「フレーム材5」は、図1,図3,図5に示す「フレーム材5A,5Bの総称」として記している)。
筒状体4は、可撓性を有する合成樹脂から製造されるものであって、空洞構造物100に対応する円筒状を呈し、空洞構造物100の内周面100aに沿って配置される。
筒状体4の外面4a(図4)には、筒状体4の径方向外側に突出する複数のリブ7が形成される(「リブ7」は、図2〜図4に示す「リブ7A,7Bの総称」として記している)。図3に示すように、複数のリブ7は、それぞれ筒状体4の周方向の全周に延びるものであって、筒状体4の幅方向に間隔をあけて設けられる。図1や図3に示すように、各リブ7には、多数の切り欠き70が筒状体4の周方向に間隔をあけて形成される。
以下では、筒状体4に形成される複数のリブ7のうち、筒状体4の幅方向の最も端に位置するリブ7を「最端のリブ7A」と記し、最端のリブ7A以外のリブ7を「他のリブ7B」と記す。
筒状体4の幅方向の両端には、第一溝10及び第二溝11を構成する係合部8が形成される(図4参照)。第一溝10や第二溝11は、筒状体4の周方向の全周に延びるものであって、第一溝10は、筒状体4の径方向外側に開口し、第二溝11は、筒状体4の径方向内側に開口する。
より具体的には、図4に示すように、係合部8は、第一延伸部12と、第二延伸部13と、第三延伸部14と、第四延伸部15とを有する。第一延伸部12は、筒状体4の側縁から筒状体4の幅方向外側に延びる。第二延伸部13は、第一延伸部12の先端から筒状体4の径方向外側に延びる。第三延伸部14は、第二延伸部13の先端から筒状体4の幅方向外側に延びる。第四延伸部15は、第三延伸部14の先端から筒状体4の径方向内側に延びる。第一溝10は、第二延伸部13と最端のリブ7Aとの間の空間によって構成される。第二溝11は、第二延伸部13と第四延伸部15との間の空間によって構成される。
以上の筒状体4は、合成樹脂製の帯体(図示せず)を筒状にして、帯体の端部同士を熱融着することで形成される(上記の帯体は、リブ7や係合部8が一体に形成されたものである)。
次に、ライニング体2が備えるフレーム材5や締結材6について説明する。図5は、ライニング体2の一部を示す縦断面図である。図5(a)は図1のA−A線で切断した状態を示し、図5(b)は図1のB−B線で切断した状態を示し、図5(c)は図1のC−C線で切断した状態を示す。
ライニング体2は、最端のリブ7Aに沿って配置される複数のフレーム材5を備えている。当該複数のフレーム材5は、それぞれ、金属製のI形鋼であり、最端のリブ7Aに沿って筒状体4の周長の1/10以上1/4程度の長さ分ほど延びる(図1,図3)ライニング体2では、筒状体4の全周にフレーム材5が存在するように、上記複数のフレーム材5が筒状体4の周方向に配置される。すなわちライニング体2では、上記筒状体4の周長の1/10以上1/4程度の長さ分ほど延びるフレーム材5Aとフレーム材5Bとが筒状体4の周方向に交互に設けられて、フレーム材5Aの端部とフレーム材5Bの端部とが筒状体4の幅方向に相対することで、筒状体4の全周にフレーム材5が存在する(図1に示すb区間では、図5(b)に示すようにフレーム材5Aが設けられる。図1に示すc区間では、図5(c)に示すようにフレーム材5Bが設けられる。図1に示すa区間では、図5(a)に示すようにフレーム材5Aの端部とフレーム材5Bの端部とが、最端のリブ7Aを介して筒状体4の幅方向に相対する)。
図4に示すように、締結材6は、円筒状の管体30と、断面円形の挿通部材31と、ナット32とを備えており、管体30、挿通部材31、及びナット32は、いずれも金属製である。筒状体4に形成される複数のリブ7のうち、最端のリブ7A以外の他のリブ7Bには、管体30を通すための第一貫通孔33が形成される。最端のリブ7Aには、挿通部材31を通すための第二貫通孔34が形成される。フレーム材5A,5Bには、挿通部材31を通すための第三貫通孔35が形成される。管体30は、他のリブBの各々の第一貫通孔33に通される。管体30の先端は、最端のリブ7Aと、その隣にある他のリブ7Bとの間に位置する。挿通部材31は、管体30の内部に通されて、挿通部材31の端側は、管体30の先端から延び出る。
図1に示すb区間では、図5(b)に示すように、管体30から延び出た挿通部材31の端側は、フレーム材5Aの第三貫通孔35と、最端のリブ7Aの第二貫通孔34とを順次通過する。そしてリブ7Aの外側へ突出した挿通部材31の端部にナット32が締結されて、リブ7Aと管体30の先端との間にフレーム材5Aが挟み込まれることで、フレーム材5Aがリブ7Aに締結される。
図1に示すc区間では、図5(c)に示すように、管体30から延び出た挿通部材31の端側は、最端のリブ7Aの第二貫通孔34と、フレーム材5Bの第三貫通孔35とを順次通過する。そしてフレーム材5Bの外側へ突出した挿通部材31の端部にナット32が締結されて、ナット32とリブ7Aとの間にフレーム材5Bが挟み込まれることで、フレーム材5Bがリブ7Aに締結される。
図1に示すa区間では、図5(a)に示すように、管体30から延び出た挿通部材31の端側は、フレーム材5Aの第三貫通孔35と、最端のリブ7Aの第二貫通孔34と、フレーム材5Bの第三貫通孔35とを順次通過する。そしてフレーム材5Bの外側へ突出した挿通部材31の端部にナット32が締結されて、リブ7Aと管体30の先端との間にフレーム材5Aの端部が挟み込まれ、ナット32とリブ7Aとの間にフレーム材5Bの端部が挟み込まれることで、フレーム材5A,5Bの端部がリブ7Aに締結される。またa区間において、フレーム材5A,5Bの貫通孔35,35に挿通部材31が通されることで、筒状体4の周方向に隣り合うフレーム材5A,5Bは、挿通部材31を介して連結される。
なお、フレーム材5Aは、コの字状やL字状の断面を有するものであってもよい。この場合、フレーム材5Aは、筒状体4の外面4aと、最端のリブ7Aとに接するように配置される。
また本実施形態では、筒状体4の周方向の複数の位置で、フレーム材5の締結が行われる。つまり、上記の第一貫通孔33・第二貫通孔34・第三貫通孔35は、筒状体4の周方向の複数の位置に形成される。そして各々の位置で、第一貫通孔33に管体30が通され、第二貫通孔34や第三貫通孔35に挿通部材31が通され、最端のリブ7Aの外側或いはフレーム材5Bの外側に突出した挿通部材31の端部に、ナット32が締結される。これにより、筒状体4の周方向の複数の位置で、フレーム材5が筒状体4に締結される。
次に、スペーサS1,S2について説明する。
図6〜図9は、スペーサS1を拡大して示す図である。図6は、空洞構造物100の内周面100a側からスペーサS1を視た状態を示す平面図である。図7は、スペーサS1の側面を示す図である。図8は、スペーサS1の正面を示す図である。図9は、図6のA−A線断面図である。
スペーサS1は、空洞構造物100の内周面100aの上半部とライニング体2との間に配置される(図1参照)。図6〜図9に示すように、スペーサS1は、当接部材60と、連結板61と、ボルト62と、ナット63とを備える。
当接部材60は、筒状体4の幅方向に延びる鋼材であり、フレーム材5と当接する。本実施形態では、当接部材60は、断面コの字状の溝形鋼であり、底板64の外面が、フレーム材5と当接する(図8)。
連結板61は、樹脂製の板材である。図7や図9に示すように、連結板61には、貫通孔65,66や、スリット67(図9)が形成される。貫通孔65は、当接部材60を通すことの可能な矩形状を呈する。貫通孔66は、管体30を通すことの可能な円形を呈する。スリット67は、貫通孔66から連結板61の外縁まで延びる。
上記の連結板61によれば、当接部材60が貫通孔65に通された状態で、スリット67から管体30を貫通孔66に差し入れて、管体30が貫通孔66を通過した状態にすることで、当接部材60を管体30に連結することができる。
図8に示すように、ナット63は、当接部材60の内側に配置されるものであり、底板64に溶接されることで当接部材60と一体とされる。
ボルト62は、底板64の貫通孔64a及びナット63の貫通孔63aに通されることで、筒状体4の径方向に当接部材60を貫通する(図8)そして貫通孔63aの内面に形成された螺子溝と、ボルト62の外面に形成された螺子部とが螺合することで、ボルト62は当接部材60に締結される。ボルト62の先端側62aは、ナット63から空洞構造物100の内周面100a側へ延び出ており、ボルト62の先端62cは、空洞構造物100の内周面100aに当接する。
以上のスペーサS1によれば、図8に示すように、ボルト62の先端62cが空洞構造物100の内周面100aに当接し、当接部材60の底板64がフレーム材5と当接することで、空洞構造物100の内周面100aとライニング体2との間の間隔H1が、底板64及びナット63の合計厚さH2と、ナット63から延び出たボルト62の先端側の長さH3とを合計した値に調整される(上記の間隔H1は、空洞構造物100の内周面100aとフレーム材5の先端との間の間隔である)。
なお、当接部材60を必ずしも溝型鋼にする必要はなく、例えば、当接部材60は平板鋼であってもよい。この場合にも、当接部材60は、筒状体4の幅方向に延びて、フレーム材5と当接するものとされる。また、ボルト62は、当接部材60の貫通孔に通されることで、筒状体4の径方向に当接部材60を貫通するものとされる。そして、当接部材60の貫通孔の内面に形成された螺子溝と、ボルト62の外面に形成された螺子部とが螺合することで、ボルト62が当接部材60に締結される。ボルト62の先端側62aは当接部材60から空洞構造物100の内周面100a側へ延び出され、ボルト62の先端62cは、空洞構造物100の内周面100aに当接する。以上の変形例によれば、空洞構造物100の内周面100aとライニング体2との間の間隔が、当接部材60の厚さと、当接部材60から延び出たボルト62の先端側の長さとを合計した値に調整される。
図10や図11は、スペーサS2を拡大して示す図である。図10は、スペーサS2の側面を示す図である。図11は、スペーサS2の正面を示す図である。
スペーサS2は、空洞構造物100の内周面100aの下半部とライニング体2との間に配置される(図1参照)。スペーサS2は、溝形鋼であり、平板70と、平板70の幅両端から延びる一対の側板71,71とを有している(図10,図11)。
スペーサS2は、平板70が空洞構造物100の内周面100aに接し、側板71,71の先端がフレーム材5とに接するように、空洞構造物の内周面100aに固定される。この固定は、平板70を貫通するアンカーボルト(図示せず)を、空洞構造物100に締結することで行われる。
上記のスペーサS2によれば、図11に示すように、空洞構造物100の内周面100aとライニング体2との間の間隔H4を、スペーサS2の高さに調整できる(上記の間隔H4は、空洞構造物100の内周面100aとフレーム材5の先端との間の間隔である)。
なお、スペーサS2は、2枚の板部を備えるL形鋼であってもよい。この場合、スペーサS2は、一方の板部の外面が空洞構造物100の内周面100aに接し、他方の板部の先端がライニング体2のフレーム材5に接するように、空洞構造物100に固定される。
次に図12を参照して、上記のライニング体2やスペーサS1,S2を備える内張り構造体の施工方法について説明する。
まず図12(a)に示すように、空洞構造物100の内周面100aの下半部にスペーサS2を設置する第一工程が実施される。この際には、アンカーボルトにより、スペーサS2を空洞構造物100に固定することが行われる。
ついで図11(b)に示すように、第一工程で設置されたスペーサS2の上に、ライニング体2を設置する第二工程が実施される。ライニング体2の組み立ては、空洞構造物100の内部で行われる。なお空洞構造物100の外側で組み立てたライニング体2を、空洞構造物100の内部に投入して、スペーサS2の上に設置してもよい。またライニング体2の組み立ては、スペーサS2の設置前に行われてもよいし、スペーサS2の設置後に行われてもよい。
ついで図11(c)に示すように、空洞構造物100の内周面100aの上半部とライニング体2との間に、スペーサS1を設置する第三工程が実施される。
以上の第一工程〜第三工程が実施されることで、内張り構造体の施工が完了する。
そして1体の内張り構造体の施工が完了した際には、その近傍の位置で、再度、上記の第一工程・第二工程・第三工程が実施されて、新たな内張り構造体が新設される。これにより図4(b)に示すように、2つのライニング体2,2が並設されて、一方のライニング体2の係合部8と、他方のライニング体2の係合部8とが相対した状態になる。この際には、隣り合う2つのライニング体2,2を、留め具50や連結板61を用いて連結することが行われる。以下、この連結作業について説明する。
まず、留め具50を用いて、二つのライニング体2,2を仮留めする仮留め工程が実施される。図13に示すように、留め具50は、基板51と、基板51から突出する一対の第一突起52,52とを有するものであり、ステンレス、鉄、バネ鋼、アルミ合金等の金属から製造される。仮留め工程では、ライニング体2,2の周方向の複数の位置で、係合部8A,8Bの第一溝10,10に第一突起52,52を係合させることが行われる(第一突起52を第一溝10に係合させることは、リブ5Bが第一溝10に挿入されていないb区間で行われる)。
上記の仮留め工程の後では、図14に示す連結部材3を用いて、二つのライニング体2,2を連結する連結工程が実施される。
連結部材3は、ポリエチレン等の合成樹脂から製造されるものであり、帯材40と、一対の第二突起41,42と、補強のためのリブ42とを有する。第二突起41,41は、帯材40の幅両端に形成される。リブ42は、第二突起41,41の間で複数形成される。連結工程では、連結部材3をライニング体2,2の周方向に延ばしながら、係合部8A,8Bの第二溝11,11に第二突起41,41を係合させることが行われる。そして、連結部材3の両端部を熱融着することで、筒状となった連結部材3を介して2つのライニング体2,2が連結された状態になる。上記の連結工程は、例えば特開2016-210105号公報に開示されるライニング装置を用いて実施され得る。
そして上述した「既設の内張り構造体の近傍に内張り構造体を新設する作業」や「隣り合う2つのライニング体2,2を連結する作業」が、所定回数繰り返されることで、空洞構造物100の長さ方向に所定数のライニング体2が並設された状態となる。この際、空洞構造物100の内周面100aと各ライニング体2との間の隙間(スペーサS1,S2によって確保される隙間)に、注入材103が注入される。注入材103の注入は、ライニング体2の変形を回避すべく、前記隙間の下側から上側へと複数回に分けて段階的に行われて、注入の各回では、注入材103の注入高さが150mm以上300mm以下とされる。
ここで、上記の注入が行われる際には、筒状体4の内部が空洞であることで筒状体4に上向きの浮力が生じるが、筒状体4にフレーム材5が締結されて、当該フレーム材5にスペーサS1が接していることで、上記の浮力はフレーム材5を介してスペーサS1に伝達される。そしてスペーサS1が空洞構造物100の内周面100aに接していることで、スペーサS1は浮力に抗する下向きの反力を生じるものとなり、この反力によって、ライニング体2が浮き上がることが防止される。
なお、ライニング体2に生じる上向きの浮力と、スペーサS1に生じる下向きの反力とによって、ライニング体2がつぶされないようにするために(つまり「ライニング体2の高さが縮み、ライニング体2の高さ中央の幅が拡大する変形」を防止するために)、上記の第一工程(図12(a)の工程)では、少なくとも、下記第1水平線L1と下記第2水平線L2との間の第1範囲H1に、スペーサS2を設置する必要がある(図1参照)。
第1水平線L1:水平方向に延びる直線であって、筒状体4の中心Tを通過する直線。
第2水平線L2:水平方向に延びる直線であって、第1水平線L1よりも50mm以上100mm以下ほど下側を通過する直線。
またライニング体2の浮き上がりを防止するために、ライニング体2の幅方向の一方側と他方側とを下方に押さえ付ける必要がある。この目的から、上記の第三工程(図12(c)の工程)では、少なくとも、下記第1傾斜線L3と下記第2傾斜線L4との間の第2範囲H2や、下記第3傾斜線L5と下記第4傾斜線L6との間の第3範囲H3に、スペーサS1を設置する必要がある(図1参照)。
第1傾斜線L3:筒状体4の中心Tから斜め上方に延びる直線であって、第1水平線L1に対して30°傾斜する直線。
第2傾斜線L4:筒状体4の中心Tから斜め上方に延びる直線であって、第1水平線L1に対して60°傾斜する直線。
第3傾斜線L5:筒状体4の中心Tから斜め上方に延びる直線であって、第1水平線L1に対して120°傾斜する直線。
第4傾斜線L6:筒状体4の中心Tから斜め上方に延びる直線であって、第1水平線L1に対して150°傾斜する直線。
なお上記の「筒状体4の中心T」は、「筒状体4の内部断面の図心」である。図1に示す例のように、筒状体4の内部断面が円形を呈する場合には、円の中心が「筒状体4の中心T(筒状体4の内部断面の図心)」に相当する。
以上に説明した実施形態によれば、筒状体4に締結されるフレーム材5や、ライニング体2と空洞構造物100との間に配置されるスペーサS1によって、注入材103の注入時に、ライニング体2が浮き上がることが防止される。したがって図16に示す従来技術のように、ライニング体2の内側に支保工を設置することを要しない。このため、ライニング体2の内側に十分な作業空間を確保できるので、ライニング体2の内張り施工を円滑に行える。
さらに本実施形態によれば、筒状体4の周方向全体に金属製のフレーム材5が設けられることで、筒状体4に加えられる注入圧力によって、筒状体4が変形することを防止できる。
さらに本実施形態では、筒状体4の径方向に突出するリブ7Aにフレーム材5が締結される。このため、フレーム材5は、筒状体4の径方向(注入圧力が筒状体4に加えられる方向)に立設したものとなる。これにより、大きな注入圧力が筒状体4に加えられても、筒状体4が変形することを防止できる。
さらに本実施形態によれば、フレーム材5が締結されていない筒状体4の箇所(最端のリブ7A以外の箇所)で、筒状体4が受ける注入圧力は、リブ7Bや管体30を介して、フレーム材5に伝達される。しがって、フレーム材5の非締結箇所における筒状体4の変形も防止できる。
さらに本実施形態の内張り構造体の施工方法によれば、図12(b)に示すように、スペーサS1が未設置の状態で、ライニング体2が設置される(つまり、スペーサS1の寸法分ほどの余裕がある状態で、ライニング体2が設置される)。このため、ライニング体2の設置作業を円滑に進めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、図6〜図9に示すスペーサS1を第2範囲H2や第3範囲H3に設置し、図10,図11に示すスペーサS2を第1範囲H1に設置する例を示したが、これとは逆に、スペーサS2を第2範囲H2や第3範囲H3に設置し、スペーサS1を第1範囲H1に設置してもよい。或いは、範囲H1,H2,H3の各々に、スペーサS1,S2の双方を設置してもよい。
なお上記実施形態では、金属製のフレーム材5を最端のリブ7Aに締結する例を示したが、フレーム材5を締結する箇所は最端のリブ7Aに限定されない。例えば公知の手段を用いて、フレーム材5を筒状体4の外面4aに締結してもよい。この場合でも、空洞構造物100の内周面100aとフレーム材5とに接するスペーサSを設けることで、注入材103の注入時にライニング体2が浮き上がることを防止でき、ライニング体2の内側に支保工を設置することを要しない。
また上記実施形態では、「既設の内張り構造体の近傍に内張り構造体を新設する作業」や「隣り合う2つのライニング体2を連結する作業」が繰り返されて、所定数のライニング体2が並設された際に、注入材103を注入する例を示したが、ライニング体2の幅が大きい場合などには、1体の内張り構造体の施工が完了するたびに、注入材103の注入が行われてもよい。
また上記実施形態では、空洞構造物100が円筒状であったが、空洞構造物100は非円筒状であってもよい。例えば図15に示すように、空洞構造物100は、馬蹄状を呈するものであってもよい。この場合、ライニング体2の筒状体4は、空洞構造物100に対応する馬蹄状とされて、空洞構造物100の内周面100aに沿って配置される。そして上記実施形態と同様に、筒状体4の周方向の全長にフレーム材5が存在するように、複数のフレーム材5が、筒状体4の周方向に並べられて筒状体4に締結されるとともに、前記周方向に隣り合う2つのフレーム材5A,5Bが連結される。また上記実施形態と同様に、空洞構造物100の内周面100aとフレーム材5とに接するスペーサSが、第1水平線L1と第2水平線L2との間の第1範囲H1や、第1傾斜線L3と第2傾斜線L4との間の第2範囲H2や、第3傾斜線と第4傾斜線との間の第3範囲H3に設置されて、スペーサSによって確保される隙間に注入材103が複数回に分けて段階的に注入される(図15は、図6〜図9に示すスペーサS1を第2範囲H2や第3範囲H3に設置し、図10,図11に示すスペーサS2を第1範囲H1に設置する例を示している)。
上記の変形例においても、筒状体4に締結されるフレーム材5や、ライニング体2と空洞構造物100との間に配置されるスペーサS(具体的には範囲H2,H3に配置されるスペーサS1)によって、注入材103の注入時にライニング体2が浮き上がることが防止される。このためライニング体2の内側に支保工を設置することを要しない。なお図15に示す「筒状体4の中心T」は、「筒状体4の馬蹄形内部断面の図心」である。
2 ライニング体、
3 連結部材、
4 筒状体、
4a 筒状体の外面、
5,5A,5B フレーム材、
6 締結材、
7,7A,7B リブ、
30 管体、
31 挿通部材、
32 ナット、
33 第一貫通孔、
34 第二貫通孔、
35 第三貫通孔、
60 当接部材、
61 連結板、
62 ボルト、
62a ボルトの先端側、
62c ボルトの先端、
63 ナット、
64 当接部材の底板、
65,66 連結板の貫通孔、
100 空洞構造物、
100a 内周面、
103 注入材、
H1 第1範囲、
H2 第2範囲
H3 第3範囲、
L1 第1水平線、
L2 第2水平線、
L3 第1傾斜線、
L4 第2傾斜線、
L5 第3傾斜線、
L6 第4傾斜線、
S1,S2 スペーサ

Claims (7)

  1. 空洞構造物の内周面に内張りされるライニング体と、
    前記空洞構造物の内周面とライニング体との間に配置されるスペーサとを備え、
    前記ライニング体は、筒状体と、当該筒状体に締結される複数の金属製のフレーム材とを有しており、
    前記筒状体は、前記空洞構造物の内周面に沿って配置され、
    前記複数のフレーム材は、それぞれ前記筒状体の周回りの一部の長さ分ほど延びるものであって、前記筒状体の全周に前記フレーム材が存在するように前記複数のフレーム材が前記筒状体の周方向に並べられて、前記周方向に隣り合う2つのフレーム材は連結され、
    前記スペーサは、前記空洞構造物の内周面と前記フレーム材とに接するものであって、少なくとも、下記第1水平線と下記第2水平線との間の第1範囲や、下記第1傾斜線と下記第2傾斜線との間の第2範囲や、下記第3傾斜線と第4傾斜線との間の第3範囲に設置され、前記スペーサによって確保される隙間に注入材が注入される、内張り構造体。
    第1水平線:水平方向に延びる直線であって、前記筒状体の中心を通過する直線。
    第2水平線:水平方向に延びる直線であって、前記第1水平線よりも50mm以上100mm以下ほど下側を通過する直線。
    第1傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して30°傾斜する直線。
    第2傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して60°傾斜する直線。
    第3傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して120°傾斜する直線。
    第4傾斜線:前記筒状体の中心から斜め上方に延びる直線であって、前記第1水平線に対して150°傾斜する直線。
  2. 前記筒状体の外面には、前記筒状体の径方向に突出するリブが形成されており、
    前記リブは、前記筒状体の周方向に延びるものであって、当該リブに前記フレーム材が締結されている、請求項1に記載の内張り構造体。
  3. 前記ライニング体は、締結材をさらに備え、
    前記リブは、前記筒状体の幅方向に間隔をあけて複数設けられており、当該複数のリブのうち、最端の前記リブ以外の他の前記リブには第一貫通孔が形成され、前記最端のリブには第二貫通孔が形成されており、
    前記締結材は、管体と、挿通部材と、ナットとを備え、
    前記管体及び前記挿通部材は、前記筒状体の幅方向に延びるものであって、
    前記管体は、前記第一貫通孔に通されて、前記管体の先端は、最端の前記リブと、その隣りにある前記他のリブとの間に位置しており、
    前記挿通部材は、前記管体の内部に挿通されるものであって、前記挿通部材の端側は、前記管体の外側に延び出ており、
    前記管体から延び出た前記挿通部材の端側は、前記フレーム材に形成される第三貫通孔や、前記最端のリブの前記第二貫通孔に通されて、前記挿通部材の端部に前記ナットが締結されており、
    前記ナットと前記最端のリブとの間、及び/又は前記最端のリブと前記管体の先端との間に、前記フレーム材が挟み込まれることで、前記フレーム材が締結されている、請求項2に記載の内張り構造体。
  4. 前記第2範囲や前記第3範囲に設置される前記スペーサとして、第一スペーサが使用されており、
    前記第一スペーサは、当接部材と、連結部材と、ボルトとを備え、
    前記当接部材は、前記筒状体の幅方向に延びる鋼材であって、当該当接部材の底板は、前記フレーム材と当接し、
    前記連結部材は、これに形成された貫通孔に前記当接部材や前記管体が通されることで、前記当接部材と前記管体とを連結し、
    前記ボルトは、前記筒状体の径方向に前記当接部材を貫通して、前記当接部材に締結されるものであって、前記ボルトの先端は前記空洞構造物の内周面に当接する、請求項3に記載の内張り構造体。
  5. 前記第1範囲に設置される前記スペーサとして、第二スペーサが使用されており、
    前記第二スペーサは、L形鋼或いは溝形鋼であって、前記空洞構造物の内周面と前記フレーム材とに接するように、前記空洞構造物の内周面に載置固定される、請求項1乃至4のいずれかに記載の内張り構造体。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の内張り構造体の施工方法であって、
    前記空洞構造物の内周面の下半部に前記スペーサを設置する第一工程と、
    前記第一工程で設置された前記スペーサの上に、前記ライニング体を設置する第二工程と、
    前記空洞構造物の内周面と前記ライニング体との間に前記スペーサを設置する第三工程とを有し、
    前記第一工程で設置されるスペーサには、前記第1範囲に設置されるスペーサが含まれ、
    前記第二工程で設置されるスペーサには、前記第2範囲や前記第3範囲に設置されるスペーサが含まれる、施工方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の内張り構造体の施工後に前記スペーサによって確保される隙間に注入材を注入する方法であって、
    前記注入材の注入は、前記隙間の下側から上側へと複数回に分けて段階的に行われて、注入の各回では、前記注入材の注入高さが、150mm以上300mm以下とされる、注入方法。
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