JP5024311B2 - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

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本発明は、表示パネルを備えた表示装置の駆動方法に関する。
液晶表示装置に用いられるドットマトリクス方式の表示パネルとして、単純マトリクス方式の表示パネルとアクティブマトリクス方式の表示パネルとが知られている。このうち、アクティブマトリクス方式の表示パネルにおいては、表示パネル上に複数の走査ライン(ゲートライン)と複数の信号ライン(ソースライン)とをそれぞれ直交するように配置し、これらゲートラインとソースラインとの交点近傍に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと記す)を介して画素電極を配置し、これら画素電極にそれぞれ対向して配置される対向電極との間に液晶を充填することで表示画素を構成している。そして、ゲートラインを介して入力された走査信号電圧によって選択状態とされた表示画素に階調信号電圧を印加することにより、液晶の配向状態を変化させて表示を行うようにしている。
ここで、このような表示パネルを駆動するための表示駆動装置を表示パネル上にCOG(Chip On Glass)実装する手法の1つとして、例えば特許文献1においては、ゲートラインを駆動するゲートドライバやソースラインを駆動するソースドライバ等の半導体素子を表示パネルの一辺側に実装する手法が提案されている。この特許文献1は、表示パネルの下辺の非表示領域にゲートドライバやソースドライバ等の半導体素子を実装するものであり、表示パネルのアクティブ基板(画素電極が形成される側の基板)の下辺の一部を突出させ、この突出させた部分にソースドライバ及びゲートドライバを実装している。これにより、表示パネルの左右方向の配線が設けられる非表示領域の幅を狭くすることができる。
特開2006−71814号公報
一般に、液晶表示装置においては、TFTに入力される走査信号電圧の立下り時に、TFTのゲート−ソース間の寄生容量の容量Cgs、画素電極と対向電極との間に形成される液晶容量の容量CLCD、液晶に印加される階調信号電圧を次の表示フレームまで保持しておくための補助容量の容量Cs、TFTに印加される走査信号電圧の大きさ(振幅)Vgに応じて、液晶に印加される階調信号電圧の大きさが、ソースドライバから出力される階調信号電圧からΔVだけ降下することが知られている。このΔVは以下の(式1)によって表される。
ΔV=(Cgs/Cs+CLCD+Cgs)×Vg (式1)
ここで、特許文献1のように表示パネルの一辺側にソースドライバとゲートドライバとを実装する構成では、ゲートドライバから表示パネルの側辺に形成されたゲートライン端子に向けて配線が引き回されている。このため、ゲートドライバに近い側と遠い側とで配線長が異なって、配線抵抗に差が生じる。この場合、表示画素に入力される走査信号電圧の大きさVgが配線抵抗により行毎に異なることになる。したがって、ΔVが行毎に一定でなく、このため、行毎のΔVの差により、例えば単一階調の表示を行った場合に帯状の輝度差を生じたり、画面がちらついたりする等が発生して表示品位が低下する場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、例えば行毎にΔVが異なることによる表示品位の低下を抑制して、良好な表示品位を得ることができる表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項に記載の発明は、表示画素が行方向及び列方向に複数配置されるとともに前記行方向に沿うようにゲートラインが複数配置された表示パネルに対して、前記各ゲートラインとの間の配線抵抗が互いに異なるように走査信号側駆動回路を配置し、前記走査信号側駆動回路により前記各表示画素に設けられた薄膜トランジスタを行毎に順次オン状態とする走査信号を前記ゲートラインへ出力する表示装置の駆動方法であって、前記走査信号を、前記走査信号側駆動回路の出力アンプを介して、前記各ゲートラインへ出力し、前記走査信号側駆動回路と前記ゲートラインとの間の配線抵抗が第1の値を有する第1のゲートラインに第1の出力アンプを介して前記走査信号を出力し、前記走査信号側駆動回路と前記ゲートラインとの間の配線抵抗が前記第1の値より小さい第2の値を有する第2のゲートラインに第2の出力アンプを介して前記走査信号を出力し前記第2の出力アンプの駆動能力を前記第1の出力アンプの駆動能力より低くして、前記第2のゲートライン上での前記走査信号の実効電圧値を前記第1のゲートライン上での前記走査信号の実効電圧値に近づけることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置の駆動方法において、前記出力アンプは、所定のパルス信号を増幅して電圧を生成する増幅手段を有し、前記増幅手段の駆動能力を変化させて、前記ゲートライン上での前記走査信号の波形りの程度を変化させることにより前記走査信号の実効電圧値を調整することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の表示装置の駆動方法において、1より大きい所定数のゲートライン毎に、前記出力アンプの駆動能力をいに異なる値にすることを特徴とする。
本発明における表示装置の駆動方法によれば、例えば行毎にΔVが異なることによる表示品位の低下を抑制して表示品位の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る表示駆動装置を適用した表示装置の構成を示す図である。 表示パネルに設けられる1つの表示画素の等価回路を示す図である。 ある1列の表示画素に実際にかかる電圧VLCDについて示した図である。 第1の実施形態におけるゲートドライバの構成を示す回路図である。 ΔVの差に応じて補正した走査信号電圧について示す図である。 第1の実施形態の変形例について示す図である。 第2の実施形態の手法の概念について説明するための図である。 第2の実施形態におけるソースドライバの構成を示す回路図である。 第3の実施形態における共通信号出力回路の構成を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示駆動装置を適用した表示装置の構成を示す図である。図1に示す表示装置は、表示パネル10と、ドライバ21、22とから構成されている。ここで、ドライバ21、22は表示パネル10の一辺側(図1の例では下辺側)に並べて実装される。
表示パネル10は、行方向に配列された複数の走査ライン(ゲートライン)と、列方向に配列された複数の信号ライン(ソースライン)とを備え、ゲートラインとソースラインとの各交点近傍に図2に示す表示画素が設けられて構成されている。また、図1における、表示パネル10上のA,B,C,Dは、ドライバ21、22のゲートドライバと表示パネル10の各走査ラインとの接続関係に対応して、表示パネル10の複数の走査ラインを4つの領域に分けたものであり、詳しくは後述する。図2は、表示パネル10に設けられる1つの表示画素の等価回路を示す図である。図2に示すゲートラインには薄膜トランジスタ(TFT)11のゲート電極Gが接続され、ソースラインにはTFT11のドレイン電極Dが接続されている。更に、TFT11のソース電極Sには画素電極12と補助容量の一方の電極14とが接続されている。さらに、画素電極12と対向するようにして対向電極13が配置され、この対向電極13は補助容量の他方の電極15と共に共通信号ラインに接続され、共通信号電圧Vcomが入力される。
ドライバ21、22は、表示パネル10のゲートラインを駆動するためのゲートドライバ(走査側駆動手段)、表示パネル10のソースラインを駆動するためのソースドライバ(信号側駆動手段)、共通信号電圧を生成して表示画素に出力する共通信号出力回路(共通信号出力手段)、及びこれらゲートドライバ、ソースドライバ、共通信号出力回路の駆動タイミング制御等の各種制御を行うコントローラ等が内蔵されている表示駆動装置である。ここで、ドライバ21は、表示パネル10の上側領域(図1のA,B)のゲートラインと左側領域のソースラインとを駆動可能に構成されている。また、ドライバ22は、表示パネル10の下側領域(図1のC,D)のゲートラインと右側領域のソースラインとを駆動可能に構成されている。
つまり、図1に示すように、ドライバ21は、表示パネル10の下辺左側に実装されている。そして、ドライバ21の左右方向の中央領域にはソースドライバが形成されており、このソースドライバからソース配線21aが表示パネル10の左側領域に形成された各ソースライン端子に接続されている。さらに、ソースドライバの左右方向両隣側にはゲートドライバが形成されており、これらゲートドライバのうち、左側のゲートドライバからはゲート配線21bが表示パネル10の領域Bに形成された各ゲートライン端子に接続され、右側のゲートドライバからはゲート配線21cがソース配線21a及びゲート配線21bを迂回するようにして表示パネル10の領域Aに形成された各ゲートライン端子に接続されている。
また、ドライバ22は、表示パネル10の下辺右側に実装されている。そして、ドライバ22の左右方向の中央領域にはソースドライバが形成されており、このソースドライバからソース配線22aが表示パネル10の右側領域に形成された各ソースライン端子に接続されている。さらに、ソースドライバの左右方向両隣側にはゲートドライバが形成されており、これらゲートドライバのうち、右側のゲートドライバからはゲート配線22bが表示パネル10の領域Dに形成された各ゲートライン端子に接続され、左側のゲートドライバからはゲート配線22cがソース配線22a及びゲート配線22bを迂回するようにして表示パネル10の領域Cに形成された各ゲートライン端子に接続されている。
図3は、各走査ラインに印加する走査信号電圧の振幅を一定とした、従来の駆動方式の場合に、図1に示す表示パネルのある1列の表示画素に実際に印加される電圧VLCDについて示した図である。ここで、図3においては、説明を簡単にするために、1フィールド期間毎に出力端子から出力される階調信号電圧の極性が反転されるフィールド反転駆動とし、破線で示すVLはソースドライバから出力される階調信号電圧である。また、ソースドライバの各出力端子から出力される階調信号電圧の大きさが一定、つまり単一階調の表示を行う場合について示している。また、ΔVa、ΔVb、ΔVc、ΔVdは表示パネル10の各領域A、B、C、DにおけるΔVを示す。なお、図3においてはフィールド反転駆動の例としたが、本実施形態の構成はライン反転駆動においても同様に適用することが可能である。
ドライバに垂直同期信号Vsyncが入力されると、ゲートドライバから走査信号電圧が順次出力されて、表示パネル10の上側の行の表示画素から順次選択状態となる。これにより、ソースドライバから、選択状態となった表示画素に階調信号電圧が入力される。この階調信号電圧と共通信号電圧との電位差が図3に示す電圧VLCDとなる。ここで、図1に示した構成の表示装置では、ゲート配線の配線長に差があるため、各ゲート配線の配線抵抗が異なっている。したがって、ゲートドライバから各ゲートラインに同じ大きさ(振幅)の走査信号電圧を出力した場合、配線抵抗の差による電圧降下量の差により各ゲートラインに入力される走査信号電圧Vgの大きさが異なり、ゲート配線の配線長が長いほど配線抵抗が増加し、走査信号電圧Vgの大きさが低下する。したがって、(式1)に示すように、行毎にΔVが異なり、走査信号電圧Vgの大きさが低下するほどΔVが小さくなり、ΔVa<ΔVb、ΔVc<ΔVdとなる。ソースドライバから出力される階調信号電圧の大きさが一定であったとしても、図3に示すように、各表示画素に実際に印加される電圧VLCDは1フィールド(若しくは1フレーム)期間内で一定とはならない。ここで、図3においては、A、B、C、Dの各領域内ではVLCDを一定であるとして図示しているが、実際にはゲート配線長は各領域内でも異なっているため、各領域内でもΔVが異なり、VLCDは厳密には一定とはならない。しかしながら、このVLCDの差は人間が区別できないほどの小さなものであるため、便宜上、一定としている。これに対して領域毎のVLCDの差は比較的大きく、その結果、表示の一様性が保たれなくなり、帯状の表示むら生じたり、フリッカ(画面のちらつき)が発生したりするなどの表示不良が起こるおそれがある。
そこで、第1の実施形態では、走査信号電圧Vgの大きさを制御することにより、ΔVを一定に近づけ、これによって表示品位の向上を図る。
図4は、第1の実施形態におけるゲートドライバの要部構成を示す回路図である。ここで、図4に示す回路は、例えば表示パネルの各行に設けられているものであり、そのうちの一つのゲート出力(走査信号電圧Vg)に係わる部分を示すものである。この回路は、図4に示すように、抵抗負荷31と、選択スイッチ32と、ゲート出力アンプ33とから構成され、例えばゲートドライバにおけるシフトレジスタ34の各出力端子に接続されて設けられる。
抵抗負荷31は、電圧VGHとグランドとの間に接続されており、電圧VGHを抵抗分割する。選択スイッチ32は、コントローラによるレジスタ設定に従って、抵抗負荷31における所望の大きさの電圧VGH’を選択して、ゲート出力アンプ33にバイアス電圧として出力する。これにより、ゲート出力アンプ33から出力される走査信号電圧Vgのハイレベル側の電圧は電圧VGH’になる。また、ロウレベル側の電圧は電圧VGLである。この電圧VGH’は表示画素のTFT11を選択状態(オン状態)とするための電圧であり、行毎に適当な値に設定される。
ゲート出力アンプ33はコントローラからの垂直制御信号に従って、選択スイッチ32によって設定された電圧VGH’若しくは表示画素のTFT11を非選択状態(オフ状態)とするための電圧信号VGLの何れかを走査信号電圧Vgとして、対応するゲートラインに出力する。
図4に示すような構成により、走査信号電圧Vgの大きさ(振幅)を図5(a)や図5(b)に示すようにしてゲートライン毎に補正することが可能であり、これによりゲートライン毎にΔVを補正することができる。例えば、図5(a)に示すnライン目の走査信号電圧Vgが±15[V](VGH’とVGLとの電位差(振幅)が30[V])で、図5(b)に示すmライン目の走査信号電圧Vgが±14[V](VGH’とVGLとの電位差(振幅)が28[V])である場合、これらの間ではΔVを、7%程度変化させることが可能である。この走査信号電圧Vgの大きさを変化させることによるΔVの変化量を、ゲートドライバと表示パネル10の間のゲート配線の配線抵抗に起因するΔVの変化を補償する値に設定することによって、各ゲートラインにおけるΔVを均等に近づけることができる。
例えば、図3に示したような、従来の駆動方式においてΔVが、ある基準とするΔV(所望とするVLCDが得られるようなΔV)に対して小さい、例えばゲート配線の配線抵抗が比較的大きい表示パネル10の領域A、Cの各行については、選択スイッチ32において選択する電圧を、基準のΔVに対して選択される基準の電圧より高くして、走査信号電圧Vgの大きさ(振幅)を、基準のΔVに対して設定される電圧値より大きくする。また、従来の駆動方式においてΔVが、基準のΔVに対して大きい、例えばゲート配線の配線抵抗が比較的小さい表示パネル10の領域B、Dの各行については、選択スイッチ32において選択する電圧を、基準のΔVに対して選択される基準の電圧より低くして、走査信号電圧Vgの大きさ(振幅)を、基準のΔVに対して設定される電圧値より小さくする。こうすることにより、表示パネル10の行毎のΔVの大きさを均等に近づけることができる。これにより、表示パネル10の全体に亘って均一な表示を得るようにすることが出来る。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ゲートドライバから出力する走査信号電圧の大きさ(振幅)を行毎に補正することにより、各ゲートラインにおけるΔVを一定に近づけることが可能である。これにより、表示品位の向上を図ることが可能である。
なお、上記において、走査信号電圧Vgの大きさを設定する図4に示す回路が、表示パネルの各行に設けられているとしたが、例えば、表示パネル10の各領域A、B、C、Dにおける走査信号電圧Vgの大きさを一定として、走査信号電圧Vgの大きさを設定する回路を、ドライバ21、22の左右のゲートドライバ毎に設けるようにしてもよい。
また、図1に示した構成では、ゲート配線の配線抵抗(特に配線長)の違いによってΔVに差が生じるが、(式1)に示すように、ΔVはTFT11のゲート−ソース間の寄生容量の容量、液晶容量の容量、補助容量の容量に応じても変化するので、これらにばらつきがある場合でも行毎にΔVの差が生じることになる。この場合でも、例えば行毎のΔVを測定し、それに応じて行毎のVgの大きさを変化させることで、各ゲートラインのΔVを一定に近づけることが可能である。
また、上述した例では、走査信号電圧を生成するための電圧の設定値を変化させて走査信号電圧の振幅を変化させることにより、ΔVを変化させているが、ゲート出力アンプ33の駆動能力を可変とし、図6に示すようにして走査信号電圧の波形を鈍らせてTFT11にとっての実効的なVgを変化させることによってΔVを変化させるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、行毎のΔVの違いを考慮して、ソースドライバから出力する階調信号電圧自体を補正することによって、表示画素に印加される電圧VLCDを制御する手法である。
図7は、第2の実施形態の手法の概念について説明するための図である。ここで、図7に示すVsig(input)はソースドライバの一つの出力端子から出力される階調信号電圧の行毎の変化を示す波形であり、Vsig(LCD)は、実際に画素電極12に供給される電圧の波形であり、Vcomは対向電極13に入力される共通信号電圧の波形について示した図である。ここで、図7は、領域Aと領域Bの境界近傍の行について示している。また、図7においても単一階調の表示を行う場合の例を示している。
また、図7は、階調信号電圧Vsig(input)及び共通信号電圧Vcomの極性を1行毎に反転させるライン反転駆動の例を示しているが、第2の実施形態の手法は、図3で示したようなフィールド反転駆動にも適用可能である。また、図7は、領域Aと領域Bの駆動の場合について示しているが、領域Cと領域Dの駆動は領域Aと領域Bの駆動に準ずるものである。
図7では、最初の3ラインの期間が領域Aに対応し、それ以後が領域Bに対応している。ここで、領域AにおけるΔVをΔV1、領域BにおけるΔVをΔV2とすると、画素電極12に大きさが一定のVsig(LCD)が供給されるようにするには、領域Aの期間ではVsig(LCD)よりもΔV1だけ高い階調信号電圧Vsig(input)を供給するようにし、領域Bの期間ではVsig(LCD)よりもΔV2だけ高い階調信号電圧Vsig(input)を供給するようにすれば良い。これにより、各表示画素にはVsig(LCD)と共通信号電圧Vcomとの電位差であり、一定の大きさを有する電圧VLCDが常に印加され、表示品位を向上させることが可能である。
図8は、第2の実施形態におけるソースドライバの要部構成を示す回路図である。ここで、図8に示す回路は、表示パネルの信号ライン数分だけ設けられている。この回路は、図8に示すように、γ抵抗負荷41と、抵抗負荷42a、42bと、階調選択部43と、ソース出力アンプ44とから構成され、階調選択部43が、例えば図示しないデータラッチ回路の出力端子に接続されている。
γ抵抗負荷41は、表示データが取りうる全ての階調レベルに対応する複数の階調信号電圧を抵抗分割によって生成し、階調選択部43は表示データの階調値に応じた階調信号電圧を選択して、ソース出力アンプ44に印加する。また、γ抵抗負荷41には、抵抗負荷42a、42bを介して高電位電圧VGMHと低電位電圧VGMLとが印加されている。ここで、ライン反転駆動を行う場合には、例えば、階調選択部43によって選択する階調信号電圧がコントローラから出力される極性制御信号に従って1行毎に反転され、階調信号電圧の共通信号電圧Vcomに対する極性が1行毎に反転される。つまり、図7に示す例えば1行目の正極性期間では、表示データの階調値に応じて、共通信号電圧Vcomのよりも高電位となるような階調信号電圧が階調選択部43によって選択される。逆に、例えば2行目の負極性期間では、表示データの階調値に応じて、共通信号電圧Vcomのよりも低電位となるような階調信号電圧が階調選択部43によって選択される。
抵抗負荷42a、抵抗負荷42bは、コントローラによるレジスタ設定に従って抵抗値が行毎のΔVの大きさに応じた値に変更、設定され、γ抵抗負荷41に印加される電圧範囲を行毎のΔVの大きさに応じた所定量だけシフトさせる。つまり、ある基準とするΔVに対して大きいΔVを有する行については、抵抗負荷42aの抵抗値を、基準のΔVに対して設定される基準の抵抗値より小さくし、抵抗負荷42bの抵抗値を、基準のΔVに対して設定される基準の抵抗値より大きくすることによって、γ抵抗負荷41に印加される電圧範囲を、基準のΔVに対して設定される電圧範囲に対して所定量だけ高電圧側にシフトさせる。また、基準のΔVに対して小さいΔVを有する行については、正極性期間においては、電圧VGMHに接続される抵抗負荷42aの抵抗値を、基準の抵抗値より大きくし、電圧VGMLに接続される抵抗負荷42bの抵抗値を、基準の抵抗値より小さくすることによって、γ抵抗負荷41に印加される電圧範囲を、基準のΔVに対して設定される電圧範囲に対して所定量だけ低電圧側にシフトさせる。これにより、階調信号電圧を基準のΔVに対して設定される値に対して、ΔVの大きさに応じ電圧だけ高電圧側又は低電圧側にシフトさせる。これにより、図7で示したような波形のVsig(input)を得ることができ、単一階調の表示を行う場合に、ΔVの大きさが異なっていても、画素電極12に一定の電圧Vsig(LCD)が供給されるようにすることができる。
階調選択部43は、γ抵抗負荷41において生成された複数の階調信号電圧の中から、表示データの階調レベルに対応する階調信号電圧を選択してソース出力アンプ44に出力する。ソース出力アンプ44は、階調選択部43からの階調信号電圧をその駆動能力に従って増幅して対応する表示画素の画素電極12に出力する。
なお、上記においては、抵抗負荷42a、42bの抵抗値をΔVの大きさに応じて行毎に設定するとしたが、例えば、抵抗負荷42a、42bの抵抗値を表示パネル10の領域A、B、C、D毎に設定するようにしてもよい。
また、上記においては、ライン反転駆動を行う場合に、階調選択部43によって選択する階調信号電圧を1行毎に反転する構成としたが、抵抗負荷42a、42bを介してγ抵抗負荷41に印加される電位VGMH、VGMLを1行毎に反転させ、階調選択部43により選択する階調信号電圧を反転させない構成としてもよい。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、各行のΔVの大きさに応じてソースドライバから出力する階調信号電圧の大きさを補正することにより、ΔVの差に起因する表示品位の低下を抑制して、表示品位の向上を図ることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の第2の実施形態では、行毎のΔVの差を考慮して、ソースドライバから出力する階調信号電圧の大きさを補正するようにしたが、表示画素に印加される電圧VLCDは階調信号電圧と共通信号電圧との電位差であるので、共通信号電圧の大きさを補正することによっても第2の実施形態と同様にして表示画素に印加される電圧VLCDを制御することができる。
図9は、第3の実施形態における共通信号出力回路の要部構成を示す回路図である。ここで、図9に示す共通信号出力回路は、デジタルアナログコンバータ(DAC)51a、52bと、共通信号出力アンプ52a、52bと、極性切り替えスイッチ53とから構成されている。
DAC51aは、コントローラによるレジスタ設定に従った大きさを有し、正極性期間において、階調信号電圧よりも低電位となる共通信号電圧を生成する。共通信号出力アンプ52aはDAC51aからの共通信号電圧をその駆動能力に従って増幅して極性切り替えスイッチ53に出力する。
DAC51bは、コントローラによるレジスタ設定に従った大きさを有し、負極性期間において、階調信号電圧よりも高電位となる共通信号電圧を生成する。共通信号出力アンプ52bはDAC51bからの共通信号電圧をその駆動能力に従って増幅して極性切り替えスイッチ53に出力する。
ここで、DAC51a及びDAC51bに対して設定する共通信号電圧の大きさは、行毎のΔVの大きさに応じて設定される。即ち、正極性期間において、ある基準とするΔVに対して大きいΔVを有する行については、DAC51aに対して設定する共通信号電圧の大きさを、基準のΔVに対して設定される基準の共通信号電圧の大きさより小さくし、基準のΔVに対して小さいΔVを有する行については、DAC51aに対して設定する共通信号電圧の大きさを、基準の共通信号電圧の大きさより大きくする。また、負極性期間において、基準のΔVに対して大きいΔVを有する行については、DAC51bに対して設定する共通信号電圧の大きさを、基準のΔVに対して設定される基準の共通信号電圧の大きさより小さくし、基準のΔVに対して小さいΔVを有する行については、DAC51bに対して設定する共通信号電圧の大きさを、基準の共通信号電圧の大きさより大きくする。これにより、図7のVsig(LCD)に示したように、単一階調の表示を行う場合に、ΔVの大きさが異なっていても、画素電極12に一定の電圧Vsig(LCD)が供給されるようにすることができる。
極性切り替えスイッチ53は、図示しないコントローラからの極性制御信号に従って表示画素に出力する共通信号電圧の極性を切り替える。
なお、上記においては、共通信号電圧の大きさをΔVの大きさに応じて行毎に設定するとしたが、例えば、共通信号電圧の大きさを表示パネル10の領域A、B、C、D毎に設定するようにしてもよい。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、ΔVの差を考慮して共通信号発生回路から出力する共通信号電圧の大きさを行毎に補正することにより、表示品位の向上を図ることが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
21,22…ドライバ、21a,22a…ソース配線、21b,22b…ゲート配線、21c,22c…ゲート配線、31,42a,42b…抵抗負荷、32…選択スイッチ、33…ゲート出力アンプ、41…γ抵抗負荷、43…階調選択部、44…ソース出力アンプ、51a,52b…デジタルアナログコンバータ(DAC)、52a,52b…共通信号出力アンプ、53…極性切り替えスイッチ

Claims (3)

  1. 表示画素が行方向及び列方向に複数配置されるとともに前記行方向に沿うようにゲートラインが複数配置された表示パネルに対して、前記各ゲートラインとの間の配線抵抗が互いに異なるように走査信号側駆動回路を配置し、
    前記走査信号側駆動回路により前記各表示画素に設けられた薄膜トランジスタを行毎に順次オン状態とする走査信号を前記各ゲートラインへ出力する表示装置の駆動方法であって、
    前記走査信号を、前記走査信号側駆動回路の出力アンプを介して、前記各ゲートラインへ出力し、
    前記走査信号側駆動回路と前記ゲートラインとの間の配線抵抗が第1の値を有する第1のゲートラインに第1の出力アンプを介して前記走査信号を出力し、
    前記走査信号側駆動回路と前記ゲートラインとの間の配線抵抗が前記第1の値より小さい第2の値を有する第2のゲートラインに第2の出力アンプを介して前記走査信号を出力し、
    前記第2の出力アンプの駆動能力を前記第1の出力アンプの駆動能力より低くして、前記第2のゲートライン上での前記走査信号の実効電圧値を前記第1のゲートライン上での前記走査信号の実効電圧値に近づけることを特徴とする表示装置の駆動方法。
  2. 前記出力アンプは、所定のパルス信号を増幅して電圧を生成する増幅手段を有し、
    前記増幅手段の駆動能力を変化させて、前記ゲートライン上での前記走査信号の波形の鈍りの程度を変化させることにより前記走査信号の実効電圧値を調整することを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
  3. 1より大きい所定数のゲートライン毎に、前記出力アンプの駆動能力をいに異なる値にすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
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