JP5023841B2 - 電波時計 - Google Patents

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この発明は、タイムコード信号の受信を行う電波時計に関する。
従来、年月日時分秒の情報が示されるタイムコード信号を受信して自動的に時刻修正を行う電波時計が知られている。タイムコード信号は、例えば、40kHzや60kHzの電波を搬送波とした標準電波により伝送される。
タイムコード信号において、年月日、時分はそのタイムコードの内容により示されるが、秒についてはタイムコードを構成する各データパルス信号の所定の信号波形位置により示される。例えば、日本の標準電波では各データパルス信号の立ち上がり点が秒同期点とされる。また、外国の標準電波の中には各データパルス信号の立下り点を秒同期点とするものもある。そして、これらの秒同期点によりゼロ秒の時間位置が示される。
ところで、電波の弱い場所やノイズの多い場所でタイムコード信号の受信を行った場合、SN比(信号対雑音比)の低下に伴ってタイムコード信号の秒同期点の検出にタイムジッタ(時間軸方向の揺らぎ)が発生する。したがって、従来の電波時計において秒の修正処理を行う場合、タイムコード中の秒同期点の検出を複数回行って、そのずれ量の平均値を算出し、この平均値に従って内部時計のゼロ秒位置の修正を行うのが通常であった(例えば特許文献1)。
特開2002−90482号公報
電波状況の悪い状態でタイムコード信号を受信する場合、上述のように、秒同期点の検出に比較的大きなタイムジッタが生じるため、秒の修正処理を正確に行うには、秒同期点の検出回数を多くし、すなわち、秒同期点のずれ量を表わすサンプル数を多くして、これら多数のサンプルを用いてずれ量の平均値を算出するようにすると良い。しかしながら、このような処理を行う場合、例えば、秒同期点のずれ量のサンプルを30個取得するのに30秒間の信号受信を続けなければならないなど、比較的長い時間が必要となる。
一方、電波状況の良い状態では、秒同期点の検出に大きなタイムジッタが生じないため、少ない秒同期点の検出でも正確な秒の修正処理を行うことが出来る。
従って、電波状況の悪い場合に合わせて一律の内容で秒の修正処理を行ったのでは、電波状況の良い場合には平均値演算に無駄な時間が発生するという課題が生ずる一方、電波状況の良い場合に合わせて一律の内容で秒同期処理を行ったのでは、内部時計の正確なゼロ秒修正が困難になるという課題が生じた。
また、上記のゼロ秒の修正処理に拘らず、電波状況の良否に応じて、適宜、処理内容を切り換えることで、電波受信や時刻修正の処理に関して状況に即した適切な処理を実現できるという場面は多々あると考えられた。
この発明の目的は、電波受信や時刻修正の処理に関して、電波状況の良否に応じて適宜な処理の切り換えを実現できる電波時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、秒同期点ごとに所定の信号波形を有するタイムコード信号の受信を行って時刻修正を行う電波時計であって、前記秒同期点を表わす信号波形の受信タイミングの検出を行うタイミング計測部と、前記秒同期点を表わす信号波形の受信タイミングの時間的なばらつき量を算出するばらつき量算出手段と、算出された前記ばらつき量に応じて処理内容を切り換える処理切換手段と、前記タイミング計測部による前記受信タイミングの複数回の検出に基づいて秒同期点のずれ量の平均値を算出する秒同期算出手段と、を備え、前記処理切換手段は、前記ばらつき量に応じて前記秒同期算出手段の平均値の算出に使用するサンプル数を変化させることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電波時計において、前記ばらつき量算出手段は、前記タイミング計測部による前記受信タイミングの複数回の検出に基づいて前記ばらつき量の算出を行うことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電波時計において、計時を行う内部時計を備え、計時を行う内部時計を備え、前記ばらつき量算出手段は、前記受信タイミングと前記内部時計の秒同期点との時間差の標準偏差を算出して前記ばらつき量とすることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の電波時計において、前記処理切換手段は、前記ばらつき量が所定量以上であった場合に前記タイムコード信号の受信を中止させることを特長としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の電波時計において、図柄の表示が可能な表示部を備え、前記処理切換手段は、前記ばらつき量に応じた表示を前記表示部に行わせることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の電波時計において、前記タイムコード信号の受信チャンネルを切り換えるチャンネル切換手段を有し、前記処理切換手段は、前記ばらつき量が所定量以上であった場合に前記受信チャンネルを切り換えることを特徴としている。
本発明に従うと、秒同期点の受信タイミングのばらつき量を算出することで電波状況の良否を検出し、それに応じて適宜処理内容を切り換えることで、電波受信や時刻修正に関して状況に即した適切な処理を実現できるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の電波時計の内部構成を示すブロック図である。
この実施の形態の電波時計1は、タイムコードの示される標準電波を受信して自動的な時刻修正を行う電波時計である。この電波時計1には、図1に示されるように、電波を受信する受信アンテナ11と、受信電波から選択された受信チャンネルの信号を取り込んでタイムコード信号TC0を復調する検波IC(集積回路)12と、復調されたタイムコード信号TC0を入力して時刻修正など種々の制御処理を行うコントローラ20と、現在時刻の計時を行う内部時計14と、ユーザに時刻表示等を行う表示部15等を備えている。
コントローラ20には、タイムコード信号TC0をデジタル変換するADコンバータ21と、タイミングコード信号TC0の秒同期点のタイミング検出等を行うタイミング計測部22と、秒同期点のずれ量に対してその平均値Caや標準偏差Sを演算する計算部23と、計算部23の演算結果に基づいて電波受信や時刻修正に関する制御を行う時刻修正制御部24等が設けられている。これらの構成のうち、計算部23によりばらつき量算出手段と秒同期算出手段とが構成され、時刻修正制御部24により処理切換手段と時刻修正手段とが構成されている。
検波IC12は、チャンネル切換手段として、アンテナ11の同調特性や内部フィルタのフィルタ特性を切り換える構成を有し、これらを切り換えることで、40kHzの標準電波と、60kHzの標準電波との受信チャンネルを変更して、選択された受信チャンネルの信号を復調処理するように構成されている。
タイミング計測部22は、ADコンバータ21からの出力と、内部時計14からの秒パルスSiとを入力し、これらを比較することで、タイムコード信号TC0中の秒同期点と内部時計14の秒同期点(ゼロ秒位置)とのずれ量を検出するようになっている。
図2には、受信したタイムコード信号TC0と内部時計の秒パルスSiとを示すタイムチャートである。
日本における標準電波において、タイムコード信号TC0は、データパルスDP1〜DP5…が1秒間隔に1個ずつ配される形式であり、これら各データパルスDP1〜DP5…の立ち上がり点がゼロ秒位置を表わす秒同期点t0となっている。なお、タイムコード信号TC0においてデータパルスDP1〜DP5…は、そのパルス幅によりデータ種が識別され、60秒間分のデータパルスの配列により年月日時分等の情報が示されるようになっている。一方、内部時計14の秒パルスSiは、例えば、内部時計14のゼロ秒位置に立ち上がり点を有し、1秒の間にハイレベルからローレベルに1回切り換わって、再び、次の1秒の開始点でハイレベルとなるパルス信号である。
タイミング計測部22は、内部時計14の秒パルスSiの立ち上がり点から、次のタイムコード信号TC0の秒同期点t0までの時間間隔を、内部カウンタ等により計数して、そのカウンタ値C1〜C5…をずれ量のデータとして計算部23へ出力するようになっている。
計算部23は、上記タイミング計測部22から入力されたカウンタ値を複数個蓄積して、これらから秒同期点のずれ量の平均値Caと標準偏差Sとを演算するものである。これらの演算を行うのに用いるサンプルの数nは、時刻修正制御部24からの指定により、適宜変更可能になっている。
時刻修正制御部24は、計算部23からの平均値Caの演算結果を受けて、これに基づき、内部時計14のゼロ秒位置の修正を行ったり、標準電波の受信の開始時と終了時に検波IC12にON/OFF信号を出力して検波IC12をアクティブにしたり、或いは停止したり可能になっている。また、検波IC12にチャンネル切換信号を出力して受信チャンネルを切り換えたり、表示部15に表示コマンドを出力して表示画面15Aに表示されるアンテナ表示H1の内容を変更することが可能になっている。図1に示すように、このアンテナ表示H1は、アンテナ図柄横の縦棒の本数により電波状況の良し悪しを表示するようになっている。
なお、上記のタイミング計測部22、平均値Caや標準偏差Sを算出する計算部23、および、時刻修正制御部24は、ロジック回路等によりハードウェアとして構成しても良いし、CPUの演算処理により実現されるソフトウェアとして構成しても良い。また、図1においては、タイムコード信号をデコードして年月日や時分等の情報を取得する構成や、内部時計14の年月日時分の情報を修正する構成を省略しているが、このような構成を付加するようにしても良い。
図3には、電波状況の良否に基づく秒同期点のずれ量のばらつきを表したヒストグラムを示す。
タイムコード信号TC0内の各データパルスDP1〜DP5…の立ち上がり点(秒同期点t0)は理想的には1秒間隔で整っている。しかしながら、標準電波の電波レベルが弱かったり同一周波数帯のノイズが多いなど電波状況が悪い場合には、タイムコード信号TC0を受信した際にノイズ等の影響が受信信号のタイムジッタとして現れる。従って、タイムコード信号TC0中の秒同期点t0の検出タイミングは時間的に揺らいで、その周期長にばらつきが発生する。
この秒同期点t0の検出タイミングのばらつきは、ランダムなノイズの影響によるものであるため、図3に示されるような正規分布にしたがって分布されると考えられる。そして、良好な受信状態であれば標準偏差の小さな正規分布に、悪い受信状態であれば標準偏差の大きな正規分布にしたがうと考えられる。従って、検出された秒同期点のずれ量に対して、標準偏差の演算を行うことで、そのときの受信状態の良否を判断することが可能となる。
次に、上記のように構成された電波時計1の動作についてフローチャートを参照しながら説明する。
図4は、タイミング計測部の処理内容を表したフローチャートである。
タイミング計測部22において秒同期点のずれ量の計測処理は、次のように行われる。すなわち、例えば、タイミング計測部22に計測開始のコマンドが発行されると、図4の処理が開始され、まず、ADコンバータ21からのタイムコードの入力の有無を確認する(ステップS1)。そして、タイムコードの入力が無ければそのままこの計測処理を終了するが、タイムコードの入力があれば、続くステップS2に移行する。ステップS2では、まず、秒同期点のずれ量検出のために内部カウンタをクリアする初期化処理を行う。
次いで、順次、内部カウンタのカウントアップ(ステップS3)、秒パルスSiの立ち上がりの確認(ステップS4)、タイムコードの立ち上がりの確認(ステップS5)を行い、秒パルスSiの立ち上がりやタイムコードの立ち上がりが確認されない場合には、これらステップS3〜S5のループ処理を繰り返す。これにより、タイミング計測部22の内部カウンタが、短い一定時間ごとにカウントアップされていく。
そして、上記のループ処理の途中で、秒パルスSiの立ち上がり、すなわち、内部時計14のゼロ秒位置が来ると、ステップS4の確認処理でそれが確認されて、ステップS1に移行される。そして、ステップS2で内部カウンタの値がクリアされて、再び、ステップS3〜S5のループ処理に移行する。
さらに、上記のループ処理の途中で、標準電波によるタイムコードの立ち上がり、すなわち、タイムコードの秒同期点の受信タイミングになると、ステップS5の確認処理でそれが確認されて、ステップS6に移行される。そして、ステップS6において内部カウンタのカウンタ値を計算部23に出力し、その後、再びステップS1の処理に戻る。
このような処理により、タイミング計測部22の内部カウンタでは、図2に示したように、内部時計14の秒パルスSiのゼロ秒位置からタイムコードの秒同期点の受信タイミングまでの時間間隔が計数され、この時間間隔を表わすカウンタ値(C1〜C5…)が計算部23に順次出力される。
図5には、コントローラ20の内部処理により実行される電波受信処理の内容を表したフローチャートを示す。
計算部23と時刻修正制御部24では、電波受信処理の開始コマンドが発行されることで、図5の電波受信処理を開始する。上記の開始コマンドは、例えば、所定周期ごとに発行されるようにしたり、ユーザからの操作に基づき発行されるようにしたり、あるいは、図示しない他の制御部の制御動作に基づき発行されるように構成すると良い。
電波受信処理が開始されると、まず、ステップS11aにおいて時刻修正制御部24から検波IC12にオン信号が出力されて、検波IC12がアクティブにされる。これにより、検波IC12においてタイムコード信号TC0が復調されて、ADコンバータ21を介してタイミング計測部22に入力される。そして、タイミング計測部22から内部時計14とタイムコード信号TC0の秒同期点のずれ量を表わすカウンタ値C1〜C5…が出力される。次いで、ステップS11bにおいてサンプル値nを初期値にするなどの初期化処理を行って、続くステップS12に移行する。
ステップS12では、タイミング計測部22から入力されるカウンタ値(タイムコード信号TC0の秒同期点のずれ量)をn秒分取得する。ここで、n値は初期化時に例えば「4」などばらつき量をある程度算出できる数に設定される。そして、ステップS13において、計算部23により取得したカウンタ値の平均値Caと標準偏差Sとを算出する。
標準偏差Sが算出されたら、次に、この標準偏差Sの値に応じた分岐処理を行う。まず、標準偏差Sがゼロに近い場合(例えばゼロに近い第1しきい値以下であった場合)、ステップS14の分岐処理でステップS15に移行して、順次、表示部15のアンテナ表示H1において縦棒を3本表示させる表示コマンドを出力する処理(ステップS15)と、内部時計14の秒データを上記算出された平均値Ca分進める修正処理(ステップS16)とを行って、ステップS25にジャンプする。
このような処理により、電波状況が良好で、上記カウント値の標準偏差Sが小さい値となったときには、例えば、4秒分のカウント値から内部時計14のゼロ秒位置のずれ量を割り出して、それにより内部時計14のゼロ秒位置の修正が行われるようになっている。
一方、標準偏差Sが中くらいの値であった場合(例えば、中くらいの値の境界を表わす第2しきい値と、第1しきい値との間であった場合)、ステップS17の分岐処理によりステップS18に移行して、まず、標準偏差Sに対応するサンプル数の値を取得する。この値は、例えばデータテーブルから取得したり、所定の計算式に基づいて取得したりすることが出来る。データテーブルを使用する場合には、予め標準偏差Sに対応するサンプル数の値を格納したデータテーブルを用意しておく。いずれにせよ、サンプル数の値は、標準偏差Sが大きくなったら大きくなり、標準偏差Sが小さくなったら小さくなるような値に適宜設定される。
次いで、ステップS19において、標準偏差Sに対応するサンプル数のカウンタ値をステップS12の処理にて既に取得ずみか否かを確認する。そして、取得済みであればステップS16に移行し、取得済みでなければステップS20に移行する。その結果、取得済みでなくステップS20に移行したら、次のステップS12の処理で取得するカウンタ値のサンプル数を表わすn値を、先のステップS18で取得した標準偏差Sに対応する値に更新し(ステップS20)、続いて、表示部15のアンテナ表示H1(図1)において縦棒の表示を1本又は2本にする表示コマンドを出力する(ステップS21)。そして、ステップS12に戻る。
このような処理により、次にステップS12に戻った際に、n値の増加分のカウンタ値がさらに取得され、続くステップS13で、これらの増加分を含めたカウンタ値の平均値Caと標準偏差Sの値とが計算されることとなる。
一方、ステップS19の判別処理で取得済みと確認されてステップS16に移行したら、増加されたサンプル数n個分のカウンタ値から算出された平均値Caに基づいて、内部時計14の秒データを修正し、ステップS25に移行する。
このような、ステップS17〜ステップS21の処理、および、ステップS21から戻って繰り返されたステップS12,S13,S16の処理により、電波状況が中程度で標準偏差Sの値が中程度となるときには、標準偏差Sの大きさに従ってサンプル数が多くされ、サンプル数を多くして計算されたカウンタ値の平均値Caを用いて、内部時計14のゼロ秒位置の修正が行われるようになっている。
また、標準偏差Sが大きな値となった場合には、ステップS14,S17の分岐処理で共に“NO”の選択が行われてステップS22に移行する。そして、該ステップにおいて、レジスタ内の周波数切換フラグを確認するなどして、受信チャンネルのすべてで標準電波の受信を行ったか否かを確認する。そして、全受信チャンネルで受信済みであればさらに切り換える受信チャンネルはないとして、そのままステップS25に移行するが、まだ、受信していない受信チャンネルがあればステップS23に移行する。
ステップS23では、時刻修正制御部24からチャンネル切換信号を検波IC12に出力して、例えば40kHzの受信チャンネルから60kHzの受信チャンネルへ、或いは、その逆に、受信チャンネルの切り換えを行う。また、この受信チャンネルの切り換え時には、上記の周波数切換フラグに値をセットして、すべての受信チャンネルへの切り換えが行われたか否かが認識可能なようにされる。さらに、受信チャンネルを切り換えた際には、ステップS12の処理で以前に取得していたカウンタ値をクリアする。
次いで、ステップS24において、表示部15のアンテナ表示H1において縦棒の表示を0本にする表示コマンドを出力する処理を行って(ステップS24)、再び、ステップS12に戻る。
このようにステップS22〜S24の処理、および、ステップS24から戻って繰り返されるステップS12以降の処理により、新たに切り換えられた受信チャンネルでタイムコード信号TC0の受信が行われ、この受信チャンネルにおいて始めからn秒分のカウンタ値の取得と、カウンタ値の平均値Caおよび標準偏差Sの計算等の処理が繰り返されることとなる。
そして、上記の各分岐処理の結果、ステップS25に移行したら、該ステップで時刻修正制御部24から検波IC12にオフ信号が出力され、それにより検波IC12の動作が停止される。そして、この電波受信処理が終了される。
以上のように、この実施形態の電波時計1によれば、タイムコード信号TC0の秒同期点t0の受信タイミングのばらつき量を、上記タイミング計測部22から出力されるカウント値の標準偏差Sにより求め、この標準偏差Sの値に応じて適宜処理を切り換えるので、電波受信や時刻修正に関して電波状況の良否に即した適切な処理を実現することが出来る。
また、例えば4秒分など複数秒分のカウント値から標準偏差Sを算出し、秒同期点t0の受信タイミングのばらつき量としているため、どのような状況下でも一定の確度で秒同期点t0の受信タイミングのばらつき量を求めることが出来る。
また、標準偏差Sが比較的大きな値である場合には、カウント値のサンプル数を増加させて平均値Caを計算し、この平均値Caを内部時計14のゼロ秒修正に使用するようになっているので、電波状況の良好な場合には、少ないサンプル数で短時間にゼロ秒修正を完了させ、電波状況があまり良好でない場合には、ある程度時間をかけて正確なゼロ秒修正を行うことが可能となる。
また、表示部15に電波状況を表わすアンテナ表示H1がなされるので、ユーザに電波状況を知らせることも出来る。
また、標準偏差Sが大きくて電波状況が悪いと判断された場合に、可能であれば受信チャンネルの切り換えを行って、再度、始めから受信処理を行うので、一つの受信チャンネルでは電波状況が悪いが、他の受信チャンネルでは電波状況が良好である場合などに、適宜な受信チャンネルの切り換えを行うことが出来る。
また、標準偏差Sが大きくてゼロ秒修正の受信状況に適さないような場合には、それ以上の電波受信処理を中止させて、内部時計14の修正処理も行わないようになっているので、無駄な消費電力を削減し、内部時計14のデータを余計に狂わせてしまうことを回避することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、例えば、秒同期点t0の受信タイミングのばらつき量として、複数のカウント値(秒同期点のずれ量)の標準偏差Sを適用しているが、その他、種々の値を上記ばらつき量として適用することが可能である。例えば、複数のカウント値の分散値、平均偏差、レンジ値(=最小ばらつき量と最大ばらつき量との差)などを適用することが出来る。
また、複数のカウント値を取得しなくても、1個のカウント値のみで、秒同期点t0の受信タイミングのばらつき量をある程度判断することも出来る。すなわち、内部時計14は一日で秒の狂いが0.5秒以内となることが分かっている。そのため、例えば、1時間前にゼロ秒修正を行っているのに、今回のゼロ秒修正の処理において秒同期点t0の受信タイミングが内部時計14の秒同期点より0.5秒近くずれているような場合には、電波状況が悪くてタイムジッタが非常に大きいと判断することが出来る。従って、このよう処理により、1個のカウント値のみで上記ばらつき量の大小判断を行うようにしても良い。
また、表示部15に表示される電波状況の良否を示す表示内容として、図柄によるアンテナ表示H1を例示したが、その他、数値表示としたり、針の振れ量として表示するようにしても良い。その他、本実施形態で具体的に示した細部構造や細部処理方法は発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態の電波時計の内部構成を示すブロック図である。 受信したタイムコードの秒同期点と内部時計の秒パルスとを示すタイムチャートである。 電波状況の良否に基づく秒同期点のずれ量のばらつきを表したヒストグラムを示す。 タイミング計測部の処理内容を表したフローチャートである。 コントローラの内部処理により実行される電波受信処理の内容を表したフローチャートである。
符号の説明
1 電波時計
11 アンテナ
12 検波IC
14 内部時計
15 表示部
H1 アンテナ表示
20 コントローラ
21 ADコンバータ
22 タイミング計測部
23 計算部
24 時刻修正制御部

Claims (6)

  1. 秒同期点ごとに所定の信号波形を有するタイムコード信号の受信を行って時刻修正を行う電波時計であって、
    前記秒同期点を表わす信号波形の受信タイミングの検出を行うタイミング計測部と、
    前記秒同期点を表わす信号波形の受信タイミングの時間的なばらつき量を算出するばらつき量算出手段と、
    このばらつき量算出手段により算出された前記ばらつき量に応じて処理内容を切り換える処理切換手段と、
    前記タイミング計測部による前記受信タイミングの複数回の検出に基づいて秒同期点のずれ量の平均値を算出する秒同期算出手段と、を備え、
    前記処理切換手段は、
    前記ばらつき量に応じて前記秒同期算出手段の平均値の算出に使用するサンプル数を変化させることを特徴とする電波時計。
  2. 前記ばらつき量算出手段は、
    前記タイミング計測部による前記受信タイミングの複数回の検出に基づいて前記ばらつき量の算出を行うことを特徴とする請求項1記載の電波時計。
  3. 計時を行う内部時計を備え、
    前記ばらつき量算出手段は、
    前記受信タイミングと前記内部時計の秒同期点との時間差の標準偏差を算出して前記ばらつき量とすることを特徴とする請求項2記載の電波時計。
  4. 前記処理切換手段は、
    前記ばらつき量が所定量以上であった場合に前記タイムコード信号の受信を中止させることを特長とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電波時計。
  5. 図柄の表示が可能な表示部を備え、
    前記処理切換手段は、
    前記ばらつき量に応じた表示を前記表示部に行わせることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電波時計。
  6. 前記タイムコード信号の受信チャンネルを切り換えるチャンネル切換手段を有し、
    前記処理切換手段は、
    前記ばらつき量が所定量以上であった場合に前記受信チャンネルを切り換えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電波時計。
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