JP5023764B2 - パターン形成方法及びパターン形成装置。 - Google Patents

パターン形成方法及びパターン形成装置。 Download PDF

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Description

本発明は、パターン形成方法及びパターン形成装置に関する。
ICチップ等の電子デバイスが実装される基板や、装置間の電気的接続に用いられるフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)等の配線部材は、シリコン材料、ガラス材料、ポリエチレンテレフタレート(PET)あるいは、合成樹脂材料等からなる基板の表面に形成された配線パターンを有する。この導電パターンは、基板や配線部材のサイズを小型化するなどの理由から、できる限り微細な幅及びピッチで形成されていることが好ましい。
このような配線パターンを形成する方法において、液滴吐出ヘッドから吐出した導電性微粒子等を含有する液体を基板上に着弾させ、この液体を乾燥、固化させて基板上に配線パターンを形成するものがある。
特開2003-133691号公報
前記特許文献1に記載の配線パターン形成方法では、基板上に液滴を着弾させてパターンとなる形状を形成したあとに、熱処理などによりその液滴を固体化させて配線パターンを形成するので、配線パターンの幅は着弾された液滴の径によって決まっていた。このため、配線パターンの幅を小さく形成するには、着弾させる液滴の径を小さくする必要があった。液滴の径を小さくするための方法としては、ノズル径を小さくすることが考えられるが、そのための微細加工には限度があり、そのため配線パターンの幅を小さくするにも限度がある。
本発明の目的は、微細な配線パターンを形成できるパターン形成方法及びパターン形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のパターン形成方法は、基板の一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した第1の液体を着弾させて、第1のパターンを画定する第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、前記一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した第2の液体を着弾させて、前記第1の隔壁により、着弾した第2の液体が前記第1のパターンをなすように型取らせる第1のパターン形成工程と、前記第1の隔壁を液体のまま前記一方の面に残しつつ、前記第1のパターンに型取られた前記第2の液体を固化させる固化工程と、前記一方の面上から液体のままの前記第1の隔壁を除去する第1の隔壁除去工程と、を備え、前記第2の液体の固化温度は、前記第1の液体の沸点よりも低いものであり、前記固化工程は、前記第2の液体を加熱することで固化する工程であり、さらに、前記固化工程は、前記第2の液体が固化し、前記第1の液体が固化せず液体の状態のときに、前記第2の液体の加熱を止めることを特徴とする。
第1の液体を基板上に着弾させて第1のパターンを画定する第1の隔壁を形成し、次に第2の液体を着弾させて、第1の隔壁により、第1のパターンとなるように型取らせた後に、第1のパターンに型取られた第2の液体を固化させ、その後第1の隔壁を除去する。これにより、第2の液体によって形成されるパターンを、第2の液体の液滴形状に依存した形状ではなく、第1の隔壁に基づいた形状にすることができる。従って、隔壁によって、基板上に着弾される第2の液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを画定すれば、着弾された第2の液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを形成することができる
の発明のパターン形成方法は、前記第1の発明において、前記第1の隔壁除去工程の後に、前記一方の面上に前記第1の液体を着弾させて、前記第1の隔壁が形成されていた領域と一部が重なる第2のパターンを画定する第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、前記一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した前記第2の液体を着弾させて、前記第2の隔壁により、着弾した前記第2の液体が前記第2のパターンをなすように型取らせる第2のパターン形成工程と、前記第2の隔壁を液体のまま前記一方の面に残しつつ、前記第2のパターンに型取られた前記第2の液体を固化させる固化工程と、前記一方の面上から液体のままの前記第2の隔壁を除去する第2の隔壁除去工程と、を備えることを特徴とする。
第1の液体により形成された第1の隔壁を基板上から除去した後に、一方の面上に第1の液体を着弾させて、第1の隔壁が形成されていた領域とその一部が重なる第2のパターンを画定する第2の隔壁を形成し、第2の液体を着弾させて第2の隔壁により第2のパターンをなすように型取らせた後に、第2のパターンに型取らせた第2の液体を固化して、第2の隔壁を除去する。
これにより、第2のパターンを第1の隔壁が形成されていた領域に形成することができるので、第2のパターンを第1のパターンに対して近接して形成することが可能となり、微細なピッチのパターン群を形成することができる。
の発明のパターン形成方法は、前記第1または第2の発明において、前記第1の液体は、前記第2の液体と接触したときに相溶しないものであり、前記第1の隔壁形成工程において、前記第1の液体は液体状態であることを特徴とする。
これにより、第1のパターンを画定させるための第1の隔壁が、第2の液体と相溶することを防ぐことができるので、第1の隔壁が液体状態のままであっても第2の液体を着弾させて第2のパターンを型取らせることができる。
の発明のパターン形成方法は、前記第の発明において、前記第1の液体は、前記第2の液体に比べて比重が大きいものであることを特徴とする。
これにより、第1の隔壁が液体状態で、第2の液体が着弾された場合であっても、第1の液体は形状を維持することができるので、第1の隔壁を液体状態で用いることが可能である。
の発明のパターン形成方法は、前記第又は第の発明において、前記第1の液体は、前記一方の面上に着弾されたときにその面に対する接触角が20[度]以上90[度]以下となるものあることを特徴とする。
これにより、第1のパターンを画定させるための第1の隔壁を、基板上に液体状態のままで形成することが可能となるので、一旦形成した第1の隔壁を除去する場合に、その除去が容易となる。
の発明のパターン形成方法は、前記第〜第の発明において、前記第1の隔壁除去工程において、前記第1の隔壁は、エアブロー又はワイピングで前記一方の面上から除去されることを特徴とする。
これにより、液体状態の隔壁を適切に除去することができる。
の発明のパターン形成方法は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記第2の液体は、導電性微粒子を含有するものであることを特徴とする。
従って、基板の一方の面上に微細な導電パターンを形成することができる。
の発明のパターン形成方法は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記第2の液体は、光透過性を有する樹脂であることを特徴とする。
従って、基板の一方の面上に微細な光導波路を形成することができる。
の発明のパターン形成方法は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記第1の隔壁は、間隔をおいて同一の所定方向に延在する一対の立壁を含むとともに、前記第1のパターンは、これら一対の立壁の間に画定されるものであり、前記第1の隔壁形成工程は、前記第1の液体の液滴を一定ピッチで前記所定方向に配列するように着弾させることで、前記一対の立壁を形成するものであり、前記一対の立壁は、一方の立壁を形成する前記第1の液体の液滴の着弾位置が他方の立壁を形成する前記第1の液体の液滴に比べて、前記所定方向において前記一定ピッチの半分ずれるように形成させることを特徴とする。
一対の立壁は、夫々の第1の液体の液滴が所定方向に数珠状に並べることで形成されるため、所定の位置において凹凸を繰り返す形状となるが、本発明によれば、所定方向において一方の立壁の凹部と他方の立壁の凸部とを対応させることができるため、一対の立壁によって画定される第1のパターンの幅を均一化することができる。
これにより、第1のパターンの幅の変化が少なくなるので、隣接するパターンとの間の距離を一定に保つことができる。
10の発明のパターン形成方法は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記隔壁は、間隔をおいて同一の所定方向に延在する一対の立壁を含むとともに、前記所望のパターンは、これら一対の立壁の間に画定されるものであり、前記隔壁形成工程は、所定の径を有する前記第1液体の液滴を一定ピッチで前記所定方向に配列するよう着弾させることで、前記一対の立壁を形成する主要部形成工程と、前記所定方向において隣接して着弾した2つの液滴の連接部分に形成された凹部分に、前記所定の径よりも小さい径を有する前記第1の液体の液滴を着弾させる補間工程とを有する。
これにより、所定の径の第1の液体の液滴を所定方向に配列させたときに、隣接する2つの液滴の連接部分には凹部分が形成されてしまうが、凹部分を所定の径よりも小さい径の第1の液体の液滴を着弾させることで補間できるので、各立壁の輪郭をよりストレートに近づけることができる。従って、この立壁によって型取られる所望のパターンの縁部分をストレート形状にすることができるので、隣接する所望のパターンとの距離を一定に保つことができる。
11の発明のパターン形成方法は、前記第1〜第10の何れかの発明において、前記隔壁形成工程において前記第1の液体を吐出する液滴吐出ヘッドが、前記パターン形成工程において前記第2の液体を吐出するものであることを特徴とする。
これにより、パターンを形成するときに第1の液体と第2の液体を吐出することができるので、1つの液滴吐出ヘッドでパターンを形成することができる。
12の発明のパターン形成装置は、第1の液体を吐出する第1のノズルと、前記第1の液体の沸点よりも固化温度が低い第2の液体を吐出する第2のノズルとを有する液滴吐出ヘッドと、基板を保持する基板保持手段と、前記液滴吐出ヘッドと前記基板保持手段とを相対移動させる移動手段と、前記基板の一方の面上に着弾した前記第2の液体を加熱して固化させるものであって、記一方の面上に着弾した前記第2の液体が固化し、前記一方の面上に着弾した前記第1の液体が固化せず液体の状態のときに、前記第2の液体の加熱を止める固化手段と、前記基板上に液体のまま残る前記第1の液体を前記基板上から除去する除去手段と、前記液滴吐出ヘッド、前記移動手段、及び前記除去手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記基板上に、前記第1のノズルから吐出された前記第1の液体からなる所望のパターンを画定する隔壁を形成し、続いて、液体のままの前記隔壁によって前記第2のノズルから吐出された前記第2の液体を前記所望のパターンに型取らせるよう、前記液滴吐出ヘッド及び前記移動手段を制御し、さらに、液体のまま前記一方の面上に残る前記隔壁を除去するよう、前記除去手段を制御することを特徴とする。
基板の面上に第1の液体の液滴を吐出して隔壁を形成したあとに、第2の液体の液滴を基板上に着弾させて隔壁により所望のパターンを型取らせるとともに、第2の液体の液滴を固化させたあとに、一方の面上から隔壁を除去することができる。
これにより、第1の液体の液滴により形成された隔壁により、第2の液体の液滴を型取らせることができるので、着弾された液滴形状に依存した形状ではないパターンを導電性液体によって形成することができる。よって、この隔壁により基板上に着弾される第2の液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを画定すれば、着弾された第2の液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを形成することができる。
制御手段は、液滴吐出ヘッドと移動手段を制御して、基板上に第1の液体の液滴からなる所望のパターンを画定する隔壁を形成させるとともに、続いて、隔壁によって第2の液体の液滴を所望のパターンに型取らせた後に、除去手段を制御して第1の液体の液滴からなる隔壁を除去させる。
これにより、制御手段は、液滴吐出ヘッド、移動手段、除去手段を制御して基板上に所望のパターンを画定させる隔壁を形成することができるので、この隔壁により基板上に着弾される第2の液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを画定させるように制御をすることで、着弾された第2液体の液滴径よりも小さい幅のパターンを形成することができる。
本発明の実施の形態について説明する。図1に示す本実施形態の導電パターンを形成された配線基板1は、本発明のパターン形成方法を適用して形成された一例である。
本発明のパターン形成方法により形成された配線基板1について、図1を参照に説明する。
まず、配線基板1について説明する。図1、図2に示すように、配線基板1は、絶縁材料からなる平板状の基板2と、この基板2の上面に形成された導電パターン3を有する。
基板2は、例えば、ポリイミド樹脂、アラミド樹脂、フェノール樹脂、液晶ポリマーなどの合成樹脂材料や、アルミナ、ジルコニアなどのセラミックス材料、あるいは、ホウ珪酸ガラスなどのガラス材料からなる。
また、この基板2に撥液性の低いものを用いる場合には、その上面に、ポリイミド樹脂などからなり、基板2の上面の撥液性を高める撥液膜をスピンコートにて形成する。基板2の撥水性に関しては後述にて詳細を説明する。
次に本発明のパターン形成方法に用いられるパターン形成装置について図3を参照に説明する。
パターン形成装置100は、液滴吐出ヘッド20、基板保持台21、加熱手段22、隔壁除去手段23を備えている。
液滴吐出ヘッド20は、圧力付与手段(図示省略)により圧力室(図示省略)内に貯留される液体に圧力を付与してノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドを備えている。
本実施例で用いる液滴吐出ヘッド20は、導電パターン用の液体を吐出するノズル25と、隔壁用の液体を吐出するノズル26とを備える。
基板保持台21は、基板2の導電パターン形成面と液滴吐出ヘッド20のノズル25及び26とが対向するように基板2を固定するものである。また、この基板保持台21は、基板2の上面をアライメント調整することができるもので、基板2のパターン形成面を水平にして固定することが可能となり、基板2上に吐出された液滴が所定の位置から流れてしまうのを防止することができる。
この基板保持台21には、液滴吐出ヘッド20のノズル25及び26に対して基板2の面方向であるX方向、Y方向に基板2を移動させることができる移動手段(図示省略)を備える。また、液滴吐出ヘッド20及び移動手段は制御回路(図示省略)と接続されており、この制御回路により、移動手段を用いてノズルに対して所定の位置となるように基板2を移動させるとともに、液滴吐出ヘッド20の何れかのノズル25、26から液滴を吐出させる。これにより、基板2の所定位置に導電パターン用の液滴又は隔壁用の液滴を着弾させることができる。
加熱手段22は、基板2上を加熱するもので、例えば赤外線ヒーターなどからなる。この加熱手段22により基板2上を加熱する温度は、導電性材料の粒子を含有する液体が蒸発し、導電性材料の粒子どうしが結合する温度に設定されている。基板2上に加熱する温度については、後述にて詳細を説明する。
隔壁除去手段23は、基板2上に形成される隔壁40(後述にて説明)を除去するものである。隔壁除去手段23は、例えば、基板2上にエアーを送風して基板2上の隔壁40を飛ばすエアブローを行わせる送風機、もしくは基板2上にワイパを当接させるとともに移動させることで基板2上に形成された隔壁40を払拭させるワイピングを行わせるワイピング手段などである。この隔壁除去手段23は制御回路と接続されており、この制御回路によって、基板2上の隔壁を除去させるように制御されるものである。
次に、前述のパターン形成装置を用いた配線基板1の製造方法について図3を参照して説明する。尚、ここでは、第1実施形態である基板2の上面に導電パターン3を形成する方法について特に詳細に説明する。
<第1実施形態>
図4,図5に示すように、液滴吐出ヘッド20に備えられるノズル25から液体30を基板2上に吐出して液滴31を複数配列させて隔壁40を形成する(第1の隔壁形成工程)。隔壁40は、立壁40A及び40Bによって構成されるものである。
まず、液滴吐出ヘッド20に備えられるノズル25から液体30を基板2上に吐出するとともに、基板保持台21により基板2をY方向に移動させて、液体30の液滴31を基
板2上のY方向に複数配列して立壁40Aを形成したあとに、基板2をX方向に所定の間隔
だけ移動させて、前述の立壁41Aを形成する液滴31とY方向において同様の着弾位置となるように液滴31を複数配列させて立壁40Bを形成する。
隔壁40は、立壁40Aと40Bとの間に導電パターン3の形状である画定パターン4を画定するものである。
また、立壁40A及び40Bを形成する液滴31は、基板2上にて液体状態のままで形状を維持しつつ、所定の位置に保持されるものである。
ここで、基板2上で液体状態のまま形状を維持する液滴31について説明する。
基板2上に着弾された液滴31には、その周縁部分(以下「液面」という)に液滴31の表面張力σGLと、液滴31と基板2間の界面張力σSLと、基板2と空気との界面張力σSGとが生じる。
液滴31と基板2間の界面張力σSLは、基板2の平面上に対して液滴31の液面から中心方向に作用し、基板2と空気との界面張力σSGは、基板2の平面上に対して液滴31の液面から外側に作用する。
また、液滴31の表面張力σGLは、液滴31と基板2間の界面張力σSLとの間の角度である接触角により力が作用する方向と大きさが変わるものである。
上記の表面張力及び界面張力の大きさが所定の値であるときに、液滴31は基板2上において形状を維持するとともに、所定の位置で保持されるのである。
この液滴31の接触角が90[度]よりも大きい場合には、液滴31の液面の表面張力σGLが液滴31の液面に対して外側に作用する。
これにより、液面の外側に作用する力が、液滴31と基板2間の界面張力σSLに比べて大きくなって撥液作用が生じてしまうので液滴31を所定の位置に保持することができなくなる。
また、液滴31の接触角が基板2に対して20[度]以下となる場合では、液滴31の液面の表面張力σGLは液滴31の液面に対して中心方向に作用するが、液滴31の液面にかかる基板2と空気との界面張力σSGが大きくなってしまうために、液滴31の液面から外側の方向に作用する力が大きくなってしまい、液滴31の形状を維持することができなくなり、基板2に対して液滴31の形状が崩れて濡れ広がってしまう。
従って、基板2に対して接触角が20[度]以上90[度]以下となる液滴31で構成される本実施例の隔壁40は、基板2に対して撥液作用が生じることがないものであるとともに、基板2上で濡れ広がってしまうこともないので、隔壁40で形成される画定パターン4の形状を維持することができる。
このように、基板2に対して上記の接触角の範囲となる液滴31を用いて隔壁40を形成した場合には、隔壁40が所定位置で保持されるとともに、濡れ広がることも抑えることが可能となる。
本実施形態では、基板2には、ポリイミド樹脂、アラミド樹脂、フェノール樹脂、液晶ポリマーなどの可撓性を有する合成樹脂材料や、アルミナ、ジルコニアなどの剛性の高いセラミックス材料等の絶縁材料などを用いており、液滴31を構成する液体30としてイオン性液体を用いている。このイオン性液体は、上記の例示した材料の基板2に対して接触角の範囲が40[度]〜70[度]となるもので、液滴31は、液体状態でその形状を維持できるとともに、所定の位置に保持される。
また、上記で例示した材料以外の基板2で、イオン性液体との接触角が20[度]以下となってしまうものについては、基板2の表面にポリイミド樹脂などをコーティングすることで、イオン性液体との接触角が40[度]〜70[度]とすることが可能である。
次に、図5、図6に示すように、画定パターン4とノズル26とが対向する位置関係となるように基板保持台21により基板2を移動させ、導電性の液体50の液滴51を画定パターン4に向けて吐出させて、画定パターン4内を液滴51で満たす(第1のパターン形成工程)。
この液体50としては種々のものを使用できるが、本実施形態では、銀、金などの金属ナノ粒子(例えば、直径7nm程度)が溶剤中に凝集することなく独立分散した状態で存在する、ナノ導電粒子インクを使用する。
また、この液体50と液体30とは、接触しても混ざり合わない(以下「相溶」という)しないものである。例えば、液体50に用いるものとして挙げられるナノ導電粒子インクに対して接触しても相溶しない非水溶性のイオン性液体や油などを液滴30に用いる。また、液体50の液滴が隔壁40に接触したときに、その自重により隔壁40を基板2の所定位置から移動させないようにするために、隔壁40用の液体30は、液体50に比べて比重の大きいものを用いることが好ましい。上記の2つの条件を満たす組合せとして一番望ましいものは、液体50にナノ導電粒子インクを用い、液体30にイオン性液体を用いた場合である。
次に、図7、8に示すように、加熱手段22により、基板2の耐熱温度以下の所定温度(例えば、基板2がポリイミド樹脂の場合には200℃程度)で基板2を加熱して、画定パターン4内を満たす液滴51を焼成し固化させる(固化工程)。
この固化工程において、液滴51が固化する際に液滴31は固化しないものであり、固化工程の際に画定パターン4の形状が変化しないように基板2上の所定の位置に維持されているものである。
また、隔壁40を構成する液体30の沸点が液体50の固化温度よりも高いものを用いる。これにより、固化工程において基板2が加熱されたときに、隔壁40は蒸発せずに基板2上に液体状態のままで維持される。
従って、固化工程時に液体50が固化されるまで確実に画定パターン4の形状を維持することができる隔壁40を基板2上に形成することができる。
次に、図9、10に示すように、前述の隔壁除去手段23を用いて、基板2上の隔壁40を除去する(第1の隔壁除去工程)。隔壁40が液体状態で複数の液滴31が並んでいるので、基板2上から液滴31を除去するために特殊な薬剤を用いて溶解させたり、基板2上から剥離させるために余分な力を作用させたりする必要が無く、環境負荷を小さくすることができるとともに、基板2上に剥離時に加わる力によって破損することを防止することができる。以上の工程により、導電性の液体50が固化した導電パターン3を基板2上に形成することができる。
本実施形態のパターン形成工程において、液滴31を複数配列することによって形成される立壁40Aと40BとをX方向に所定の間隔となるように並べて、その2つの立壁40A、40B間に画定パターン4を形成し、この画定パターン4に導電性の液滴51を満たして型取らせるものである。これにより、立壁40Aと40BのX方向への間隔が小さくなるように形成することにより、画定パターン4の幅を小さくすることが可能となり、導電パターン3の幅を小さくすることができる。
従って、導電パターン用の液滴を直接基板上に並べてパターンを形成するものに比べて、基板上に着弾された液滴の径よりも導電パターン3の幅を小さくすることが可能である。
また、本実施形態のパターン形成工程では、隔壁40が液体状態であるので、隔壁形成工程において、所望の位置から液滴31が外れて着弾された場合であっても、隔壁除去手段23を用いて簡単に除去することができるので、正確に所望の画定パターン4を形成することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態として、導電パターン3を高密度に配置された基板1を形成するパターン形成工程について説明する。
本実施形態のパターン形成工程は、前述のパターン形成工程の後に行われるものである。
まず、前述のパターン形成工程にて形成された配線基板1に対して、図10、11に示すように導電パターン3形成時に画定パターン4を形成した隔壁40と重なる領域に、次に形成する導電パターン3Aを画定する画定パターン4Aの一部が重なるように隔壁41を形成する。(第2の隔壁形成工程)
まずノズル26と隔壁40と重なる領域の一部が重なる位置とが対向するように、基板保持台21により基板2を平面方向に移動させるとともに、前述の重なる位置に液滴31をY方向に複数並べて立壁41Aを形成する。
次に、前述の画定パターン4を形成する立壁40A及び40BのX方向の間隔と同様の距離をだけ基板2をX方向に移動させ、立壁41AとY方向において液滴31の着弾位置が同様となるように複数配列させて立壁41Bを形成し、立壁41Aと41Bとの間に画定パターン4Aを形成する。
次に、図12、13に示すように前述の工程にて形成された画定パターン4Aとノズル26とが対向する位置となるように基板保持台21により基板2を移動させ、画定パターン4A上に向けて液体50を吐出して、画定パターン4Aを液体50で満たす(第2のパターン形成工程)。
その次に、図14、15に示すように、加熱手段22により画定パターン4Aに着弾された液体50のみを固化させて導電パターン3Aを形成する。液体50を固化させた後に、隔壁40Aを隔壁除去手段23により基板2上から除去する(第2の隔壁除去工程)。これにより、図16に示す、導電パターン3の隣に導電パターン3Aが形成された配線基板1Aを得る。
以上の工程により、前述のパターン形成工程にて、隔壁40を基板2上から除去したあとに、この隔壁40が形成されていた領域に導電パターン3Aの一部が重なるように、立壁41A及び41Bからなる隔壁41を形成することができる。また、立壁41Aを導電パターン3と重なる位置に形成し、導電パターン3Aを形成した後にこの立壁41Aを取り除くことができる。
従って、隔壁40を基板2上に残留させたまま基板2のX方向に隣接する導電パターンを形成するものに比べて、基板2のX方向に導電パターン3と近接する導電パターン3Aを形成することができるので、X方向に隣接する導電パターン間の距離が小さい配線基板を形成することが可能となる。
さらに、導電パターン3Aを形成したあとに、本実施形態のパターン形成工程と同様に、隔壁41が形成されていた領域に新しい導電パターンの一部が重なるように立壁を配置することにより、導電パターン3Aと近接する新たな導電パターンを形成することができる。このように本実施形態のパターン形成工程を繰り返すことにより、導電パターンが高密度に配置された配線基板1を形成することができる。
また、本実施形態のようなパターン形成工程にて導電パターン3Aに隣接する導電パターンを形成する場合には、隔壁41により導電パターン3Aを形成された後に隔壁41を除去しなければならないが、導電パターン3Aに隣接する導電パターンを形成しない場合には隔壁41を除去しなくてもよい場合もある。例えば、隔壁41の液体が非導電性のものである場合では、隔壁41が基板2上に残留していたとしても、この隔壁41による短絡は起こらないので、隔壁を除去する工程を1回省略することが可能となり、パターン形成工程を簡素化することができる。
<第三実施形態>
第三実施形態として、隣接する隔壁41のY方向に配列される着弾位置をずらして隔壁パターンを形成するパターン形成工程について説明する。
まず、図17、18に示すように、ノズル25と基板2とが所定の位置関係となるように基板保持台21により基板2を移動させ、ノズル25から基板2上に液滴31を着弾させるとともに、基板2をY方向に移動させて液滴31をY方向に一定のピッチで配列させて立壁42Aを形成する。また、立壁42Aを構成する液滴31のY方向の着弾位置と同様に液滴31を複数配列させて立壁42Bを形成する。
次に図19、20に示すように、この立壁42A、42Bにより形成される画定パターン4Cとノズル26とが対向する位置に基板2を移動させ、液体50を吐出して液滴51を画定パターン4C内に満たす。この後に、液滴51のみを固化させるとともに、隔壁42を除去する。
次に図21、22に示すように、立壁42A、42Bを形成する液滴31の一定のピッチとはY方向に半ピッチずれた位置に液滴31を着弾させて配列させた立壁43A、43Bを形成する。
さらに、図23、24に示すように、この立壁43A、43Bにより形成される画定パターン4Dとノズル26とが対向する位置に基板2を移動させ、液体50を吐出して液滴51を画定パターン4D内に満たす。この後に、液滴51のみを固化させるとともに、隔壁43を除去する。
これにより、図25に示すように、複数の液滴がY方向に並んで形成される立壁において、液滴間に形成される凹部分60の形成位置をY方向にずらして形成することができるので、立壁に形成される凹部によって画定パターン4Cと4Dとに形成される凹凸形状の凸部分61と凹部分62とをずらして配置された配線基板1Cを得ることができる。
また、導電パターン3Cの凸部分61と導電パターン3Dの凹部分62とが対向して配置されるとともに、導電パターン3Cの凹部分62と導電パターン3Dの凸部分61とが対向して配置される。従って、隣接する導電パターンの凸部分が対向して配置された場合に比べて、本実施形態の導電性パターンは、隣接する導電パターン間の距離が接近する両者の凸部分をY方向にずらすとともに、凹部分と対向するように配置したので、隣接する導電パターン間での短絡を防止することができる。
さらに、前述の隔壁形成工程において、立壁42Aと立壁42Bの液滴31の着弾位置を半ピッチずらした隔壁を形成してもよい。この場合、例えば立壁42Bが形成された方向に隣接する導電パターンを形成するときには、立壁42B側に立壁42Aと同様のピッチの着弾位置で液滴31を並べた立壁42Cと、この反対側に立壁42Bと同様のピッチで液滴31を並べた立壁41Dを形成する。これにより、本実施形態と同様に隣接する導電パターンの凸部分と凹部分とを対向させて配置させることができる。
<第四実施形態>
第四実施形態として、液滴31をY方向に複数配列させて立壁44A、44Bを形成したあとに、Y方向に隣接する液滴31の間に形成された凹部分63に液滴31よりも小さい液滴32を着弾させて立壁44C、44Dからなる隔壁44を形成し、この隔壁44により画定された導電パターンを形成するパターン形成工程について説明する。
まず、図26、27に示すように、ノズル25と基板2とが所定の位置関係となるように基板保持台21により基板2を移動させ、ノズル25から基板2上に液滴31を着弾させるとともに、基板2をY方向に移動させて液滴31をY方向に複数配列させて立壁44Aを形成する。
また、立壁44Aを構成する液滴31のY方向の着弾位置と同様に液滴31を複数配列させて立壁44Bを形成する。(主要部形成工程)
次に、図28、29に示すように、立壁44A、44Bを形成する液滴31がY方向に複
数配列する液滴31において、隣接する液滴31の連接部分には凹部分63が形成されてしまう。この凹部分63に液滴31の径よりも小さい径の液滴32を着弾させて、立壁45A、45Bからなる隔壁45を形成する。(補間工程)この立壁45A、45Bにより、基板2上に画定パターン4Eが画定される。このとき、液滴32の径の大きさは凹部分63
を埋める大きさであることが望ましい。
その次に、図30、31に示すように、ノズル26と画定パターン4Eとが対応する位置に基板2を移動させて液体50の液滴51を吐出して、確定パターン4Eに液滴51を満たす。その後に、加熱手段22により画定パターン4Eに着弾された液滴51のみを固化させて導電パターン3Eを形成する。液滴51を固化させた後に、隔壁45を隔壁除去手段23により基板2上から除去する。これにより、図32、33に示す配線基板1Dを得る。
以上の工程により、液滴31を複数配列させて形成される立壁43A、43Bにおいて、液滴の配列する方向に形成される凹部分63を液滴31よりも小さい液滴32を着弾させることで、凹部分44が埋められた立壁45A、45Bを形成することができる。これにより、立壁44A、44Bにより画定される画定パターンに比べて、立壁45A、45Bによって画定される画定パターン4Eはその縁部分の凹凸形状を小さくすることができるので、
端部分の凹凸形状を小さくした導電パターン3Eを基板2上に形成することができる。
このように、導電パターンの端部分の凸部分を小さくすることができるので、隣接する導電パターン間での短絡やマイグレーションといった問題を解消できる。
また、この導電パターン3Eでは凸部分がないので、端部分に凸形状を有する導電パタ
ーンに比べて隣接する導電パターンの距離を小さくすることができるので、さらに導電パターンの高密度化を実現することができる。
また、本実施形態において、液滴吐出ヘッド20のノズルと基板2とを所定の位置に対向するように基板保持台21により基板2を移動させるパターン形成装置について説明したが、液滴吐出ヘッド20を基板2の平面方向に移動させる、例えばマイクロディスペンサーなどを用いたパターン形成装置であってもよい。
また、本実施形態において、導電性材料を含有する液体を固化する固化工程において、加熱手段により加熱処理を施す例について説明したが、例えば、揮発性の高い溶媒に導電性材料が含まれている液体を用いて導電パターンを形成してもよい。
この場合、時間経過とともに溶媒が蒸発して導電性材料のみを基板上に残すことができるので、加熱手段を用いる必要がなく、製造コストを抑えることができる。また、加熱処理による材へのダメージを抑えることも可能となる。
以上説明した第一変形形態〜第四変形形態は、基板に微細な幅及びピッチで導電パターンを形成する場合に本発明を適用した一例であるが、これらの形態以外にも本発明を適用することが可能である。例えば、基板に微細な幅及びピッチで光導波路を形成する場合にも本発明を適用できる。この場合には、基板上に隔壁となる液滴を配列させたあとに、この隔壁により画定されるパターン部分に光透過性を有する樹脂材料を着弾させて、この樹脂材料を固化させたあとに隔壁を基板上から除去する。これにより、基板上に光導波路を形成することができる。
本発明の実施形態に係るパターン形成装置の概略図である。 配線基板1の概略斜視図である。 図2の断面図である。 本実施形態の隔壁形成工程を示す断面図である。 図4の上面図である。 本実施形態のパターン形成工程を示す断面図である。 図6の上面図である。 本実施形態の固化工程を示す断面図である。 図8の上面図である。 本実施形態の隔壁除去工程を示す断面図である。 図10の上面図である。 第二実施形態の第二の隔壁形成工程を示す断面図である。 図12の上面図である。 第二実施形態の第二のパターン形成工程を示す断面図である。 図14の上面図である。 配線基板1Aの上面図である。 第三実施形態の隔壁形成工程を示す断面図である。 図17の上面図である。 第三実施形態のパターン形成工程を示す断面図である。 図19の上面図である。 第三実施形態の隔壁形成工程を示す断面図である。 図21の上面図である。 第三実施形態のパターン形成工程を示す断面図である。 図23の上面図である。 配線基板1Bの上面図である。 第四実施形態の主要部形成工程を示す断面図である。 図26の上面図である。 第四実施形態の補間工程を示す断面図である。 図28の上面図である。 第四実施形態のパターン形成工程を示す断面図である。 図30の上面図である。 配線基板1Cの断面図である。 図32の上面図である。
1,1A,1B,1C 配線基板
2 基板
3,3A,3B,3C,3D,3E 導電パターン
4,4A,4B,4C,4D,4E 画定パターン
20 液滴吐出ヘッド
21 基板保持台
22 加熱手段
23 隔壁除去手段
25,26 ノズル
40,41,42,43,44,45 隔壁
40A,41A,42A,43A,44A,45A 立壁
40B,41B,42B,43B,44B,45B 立壁

Claims (12)

  1. 基板の一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した第1の液体を着弾させて、第1のパターンを画定する第1の隔壁を形成する第1の隔壁形成工程と、
    前記一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した第2の液体を着弾させて、前記第1の隔壁により、着弾した第2の液体が前記第1のパターンをなすように型取らせる第1のパターン形成工程と、
    前記第1の隔壁を液体のまま前記一方の面に残しつつ、前記第1のパターンに型取られた前記第2の液体を固化させる固化工程と、
    前記一方の面上から液体のままの前記第1の隔壁を除去する第1の隔壁除去工程と、
    を備え
    前記第2の液体の固化温度は、前記第1の液体の沸点よりも低いものであり、
    前記固化工程は、前記第2の液体を加熱することで固化する工程であり、
    さらに、
    前記固化工程は、前記第2の液体が固化し、前記第1の液体が固化せず液体の状態のときに、前記第2の液体の加熱を止めることを特徴とするパターン形成方法。
  2. 前記第1の隔壁除去工程の後に、
    前記一方の面上に前記第1の液体を着弾させて、前記第1の隔壁が形成されていた領域と一部が重なる第2のパターンを画定する第2の隔壁を形成する第2の隔壁形成工程と、
    前記一方の面に液滴吐出ヘッドから吐出した前記第2の液体を着弾させて、前記第2の隔壁により、着弾した前記第2の液体が前記第2のパターンをなすように型取らせる第2のパターン形成工程と、
    前記第2の隔壁を液体のまま前記一方の面に残しつつ、前記第2のパターンに型取られた前記第2の液体を固化させる固化工程と、
    前記一方の面上から液体のままの前記第2の隔壁を除去する第2の隔壁除去工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記第1の液体は、前記第2の液体と接触したときに相溶しないものであり、
    前記第1の隔壁形成工程において、前記第1の液体は液体状態であることを特徴とする請求項1または2に記載のパターン形成工程。
  4. 前記第1の液体は、前記第2の液体に比べて比重が大きいものであることを特徴とする請求項に記載のパターン形成工程。
  5. 前記第1の液体は、前記一方の面上に着弾されたときにその面に対する接触角が20[度]以上90[度]以下となるものあることを特徴とする
    請求項又はに記載のパターン形成工程。
  6. 前記第1の隔壁除去工程において、
    前記第1の隔壁は、エアブロー又はワイピングで前記一方の面上から除去される
    ことを特徴とする
    請求項の何れかに記載のパターン形成工程。
  7. 前記第2の液体は、導電性微粒子を含有するものであることを特徴とする
    請求項1〜の何れかに記載のパターン形成工程。
  8. 前記第2の液体は、光透過性を有する樹脂であることを特徴とする
    請求項1〜の何れかに記載のパターン形成工程。
  9. 前記第1の隔壁は、間隔をおいて同一の所定方向に延在する一対の立壁を含むとともに、前記第1のパターンは、これら一対の立壁の間に画定されるものであり、
    前記第1の隔壁形成工程は、
    前記第1の液体の液滴を一定ピッチで前記所定方向に配列するように着弾させることで、前記一対の立壁を形成するものであり、
    前記一対の立壁は、一方の立壁を形成する前記第1の液体の液滴の着弾位置が他方の立壁を形成する前記第1の液体の液滴に比べて、前記所定方向において前記一定ピッチの半分ずれるように形成させることを特徴とする
    請求項1〜に記載のパターン形成方法。
  10. 前記隔壁は、間隔をおいて同一の所定方向に延在する一対の立壁を含むとともに、前記所望のパターンは、これら一対の立壁の間に画定されるものであり、
    前記隔壁形成工程は、
    所定の径を有する前記第1液体の液滴を一定ピッチで前記所定方向に配列するよう着弾させることで、前記一対の立壁を形成する主要部形成工程と、
    前記所定方向において隣接して着弾した2つの液滴の連接部分に形成された凹部分に、前記所定の径よりも小さい径を有する前記第1の液体の液滴を着弾させる補間工程と、を有することを特徴とする
    請求項1〜に記載のパターン形成方法。
  11. 前記隔壁形成工程において前記第1の液体を吐出する液滴吐出ヘッドが、前記パターン形成工程において前記第2の液体を吐出するものであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のパターン形成工程。
  12. 第1の液体を吐出する第1のノズルと、前記第1の液体の沸点よりも固化温度が低い第2の液体を吐出する第2のノズルとを有する液滴吐出ヘッドと、
    基板を保持する基板保持手段と、前記液滴吐出ヘッドと前記基板保持手段とを相対移動させる移動手段と、
    前記基板の一方の面上に着弾した前記第2の液体を加熱して固化させるものであって、記一方の面上に着弾した前記第2の液体が固化し、前記一方の面上に着弾した前記第1の液体が固化せず液体の状態のときに、前記第2の液体の加熱を止める固化手段と、
    前記基板上に液体のまま残る前記第1の液体を前記基板上から除去する除去手段と、
    前記液滴吐出ヘッド、前記移動手段、及び前記除去手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記基板上に、前記第1のノズルから吐出された前記第1の液体からなる所望のパターンを画定する隔壁を形成し、続いて、液体のままの前記隔壁によって前記第2のノズルから吐出された前記第2の液体を前記所望のパターンに型取らせるよう、前記液滴吐出ヘッド及び前記移動手段を制御し、
    さらに、液体のまま前記一方の面上に残る前記隔壁を除去するよう、前記除去手段を制御することを特徴とするパターン形成装置。
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