JP5022192B2 - 携帯電子機器及びキー構造 - Google Patents
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Description
このようなキー構造としては、例えば特許文献1及び2に開示されたキーボタン構造がある。
特許文献1には、ベースラバーの縦横方向に複数形成されたキーボタン部の周囲を囲むとともに各キーボタン部間を仕切る形状をなして、ベースラバー上に重ねられる中フレームを備えるキーボタン構造が開示されている。
特許文献2には、開口部を有する送話筐体と、送話筐体内部に設けられ、複数の押圧スイッチを有するFPCと、複数の押圧スイッチに被せられ、送話筐体内部に設けられるキーシートと、キーシート上に複数の押圧スイッチに対応して設けられ、開口部から露出する複数の各種キーとを備え、キーシートが、送話筐体に取り付けられた際に、各種キーを有する部位が筐体内側方向に付勢されるように構成された携帯電子機器が開示されている。
携帯電子機器には小型化・薄型化の強い要求があるため、MFキー部分も小型化・薄型化の試みがなされている。また、押しやすさを考慮してMFキーの大型化の要求もあり、MFキーを大型化する場合には、強度的な視点から複数のキー間のフレームを有する構造とする必要がある。
図6は、従来のMFキーを含むキー構造の一例を示す図である。
図6では、MFキーを含むキー構造の一例として、携帯電話機のテンキー、MFキー、ファンクションキー(MFキーの左右に設けられた多機能キー)の構造を示している。
図6(a)は従来のキー構造の一例としてキー構造200を示した斜視図である。
図6(a)に示すように、キー構造200を構成するキーは、MFキー201、決定キー202、ファンクションキー203、テンキー204である。
図6(b)は、キー構造200の分解斜視図である。
図6(b)に示すように、キー構造200はキートップ210、インナーフレーム211、ベースシート212、FPC(フレキシブルプリント基板)213を有する。FPC213には、入力を受け付ける複数のスイッチ214が形成されている。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末100を示す外観斜視図である。
本実施形態では、携帯端末100は折り畳み式の携帯電話機であり、図1(a)は開状態を、図1(b)は閉状態をそれぞれ示している。
上部筐体101及び下部筐体102は、それぞれ概ね薄型直方体に形成されており、閉状態では互いに重ね合わされ、一方の筐体側から他方の筐体側を見たときに互いの輪郭がほぼ一致するようになっている。
操作部2は、キートップとして、MFキー41(本発明のマルチキートップに対応)、決定キー42、テンキー43、ファンクションキー44を備えており、これらの各種キーはフロントケース10より露出している。なお、以下では、操作部2の説明において、上部筐体101を上側に、下部筐体102を下側にして操作部2を正面から見たときの上下左右を、操作部2の上下左右とする。
キートップ41〜44は、例えばABS樹脂などの硬質の材質により形成される。
キートップ41〜44は、互いに隣接(連続)して配置されている。例えば、具体的には、MFキー41の中央に決定キー42(本発明の中央キーに対応)が配置され、MFキー41の左右に2つずつファンクションキー44が隣接し、MFキー41及びファンクションキー44の下方にはテンキー43が隣接している。テンキー43は、例えば5行3列のマトリックス状に配列されている。そして、キートップ41〜44は、図1及び図3に示すように、フロントケース10に設けられた開口部11から共に露出している。
決定キー42は、MFキー41に対応する4つのメタルドームスイッチ47の内側の1つのスイッチを覆うキートップであり、例えばユーザの決定動作を指示する入力を受け付ける。
テンキー43は、例えば0〜9までの数字等にそれぞれ対応した15個のキートップであり、例えばユーザの数字入力や文字入力を受け付ける。
ファンクションキー44は、例えば発信キーやメール動作キー、アプリケーション起動キー、電源ON/OFFキー等の機能が割り当てられた4個のキートップである。
開口部451はMFキー41に、開口部452は決定キー42に、開口部453はテンキー43に、開口部454はファンクションキー44に対応している。
キートップ41〜44、インナーフレーム45、ベースシート46、メタルドームスイッチ47により携帯端末100の操作部2としてのキー構造が構成され、キー構造の構成要素が上述したように動作することにより操作部2における操作入力が実行される。
図4は、MFキー41とこれに対応するキー構造の構成要素の詳細を説明するための図である。
図4に示すように、MFキー41の1つのキートップに対して、インナーフレーム45には4つの開口部451−1〜451−4(本発明の第2の孔部に対応)が形成され、ベースシート46には4つの突出部461−1〜461−4とその裏面に4つの押し子465−1〜465−4が形成されている。これら4つの押し子465−1〜465−4は、それぞれ異なるメタルドームスイッチ47−1〜47−4と接触している。
すなわち、MFキー41は、1つのキートップで4つのメタルドームスイッチ47−1〜47−4を覆っており、MFキー41の上下左右の部位それぞれが異なる入力を受け付けるようになっている。
図5は、図4における線D−D’における断面図であり、MFキー41の角部の1つである領域B−1に押圧力が掛けられている場合を示している。図5に示すように、インナーフレーム45の対応する箇所(図5に示した領域E−1)には上述した孔部455−1が空けられているため、領域E−1付近は弾性が増しており、領域B−1に対する押圧力に対して変形可能となるように構成されている。このため、MFキー41の領域B−1に掛けられた押圧力が、インナーフレーム45の開口部451−1と451−2の間にある枠部分(図4に示す領域C−1)とMFキー(キートップ)41の領域B−1の裏面部と干渉することにより、押圧力がうまく伝わらない事態を回避することができる。
なお、インナーフレーム45は、キー構造の剛性を上げるために、ある程度の強度を有する材料で形成されているが、孔部455−1〜455−4付近では、MFキー(キートップ)41に掛かる押圧力に応じて変形が可能な程度の弾性を有するように、孔部455−1〜455−4の大きさ・幅等が決定されることが好ましい。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
なお、各角部に対応した領域に形成される孔部は、MFキーの各角部に沿った形状に限定されることなく、MFキーとインナーフレームとの干渉が抑制されるような形状にて開口されればよい。
Claims (7)
- 開口部を有する筐体と、
前記筐体内部に設けられ、複数の押圧スイッチを有するキー基板と、
前記複数の押圧スイッチに被せられ、前記筐体内部に設けられるキーシートと、
を備える携帯電子機器であって、
前記キーシートは、
弾性を有し、前記複数の押圧スイッチに対応して複数の押し子がキー基板側の面に形成されるベースシートと、
前記開口部から露出し、前記ベースシートの前記開口部側の面に前記複数の押し子をすべて覆うように配設される多角形状のマルチキートップと、
前記ベースシートに積層的に取り付けられるインナーフレームと、
を含んで構成されており、
前記押圧スイッチは、前記マルチキートップの隣り合う2つの角部の間の領域に位置するように配設され、
前記インナーフレームは、前記マルチキートップの各角部に対応した領域に開口した第1の孔部を有する
ことを特徴とする携帯電子機器。 - 前記インナーフレームには、前記複数の押圧スイッチに対応した領域に第2の孔部が形成され、
前記ベースシートには、前記複数の押し子のそれぞれの裏面側に突出部が形成され、各突出部は前記第2の孔部を挿通し、各突出部の頂点に前記マルチキートップが配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記第1の孔部は、前記インナーフレームにおいて前記マルチキートップの周縁部よりも外側に形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記キー基板には、前記複数の押圧スイッチに囲まれる領域の内側に、中央押圧スイッチが配設され、
前記ベースシートには、当該中央押圧スイッチに対応した位置に中央押し子がさらに形成され、
前記キーシートは、当該中央押し子を押下可能である中央キートップをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記キー基板には、前記複数の押圧スイッチに囲まれる領域の内側に、中央押圧スイッチが配設され、
前記ベースシートには、当該中央押圧スイッチに対応した位置に中央押し子がさらに形成され、
前記マルチキートップは、当該中央押し子をも押下可能である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記キー基板には、前記複数の押圧スイッチに囲まれる領域の外側に少なくとも1つの他の押圧スイッチが配設され、
前記ベースシートには、当該他の押圧スイッチに対応して配置される少なくとも1つの他の押し子がさらに形成され、
前記キーシートは、当該他の押し子を押下可能である少なくとも1つの他のキートップをさらに有する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 押圧スイッチを有するキー基板に被せられ、携帯電子機器の筐体内部に配設されるキー構造であって、
弾性を有し、前記複数の押圧スイッチに対応して複数の押し子がキー基板側の面に形成されるベースシートと、
前記筐体の開口部から露出し、前記ベースシートの前記開口部側の面に前記複数の押し子をすべて覆うように配設される多角形状のマルチキートップと、
前記ベースシートに積層的に取り付けられるインナーフレームと、
を有し、
前記押圧スイッチは、前記マルチキートップの隣り合う2つの角部の間の領域に位置するように配設され、
前記インナーフレームは、前記マルチキートップの各角部に対応した領域に開口した第1の孔部を有する
ことを特徴とするキー構造。
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