JP2005322509A - 複合スイッチ、及び、複合スイッチから入力された情報の処理装置 - Google Patents

複合スイッチ、及び、複合スイッチから入力された情報の処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の情報を入力可能な操作性の良い複合スイッチ等を提供する。
【解決手段】所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される第1スイッチと、前記所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される複数の第2スイッチを有するスイッチユニットと、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがいずれも押圧されていないときの前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの相対位置を維持すべく前記スイッチユニットを支持する支持体と、を備え、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの間に前記支持体が介在され、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが前記所定方向に重なるように、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機器等に各種情報を入力するための複合スイッチ、及び、複合スイッチから入力された情報の処理装置に関する。
各種機器おける機能の多様化に伴い、機器を操作するために必要なスイッチの数が多くなり、また、様々な情報に対応し、各情報を容易に入力することが可能なスイッチが求められるようになってきた。例えば、ビデオデッキなどでは、録画、再生といった一般的な機能から、録画した映像の編集をするために、画像をゆっくりコマ送りする際などに用いられるジョグ機能やスクロール機能を備えるものがある。このジョグ機能やスクロール機能を実現させるためのスイッチとしては、回転する円盤と、この円盤の回転を検出するロータリーエンコーダとを備え、円盤の回転方向や、回転量に対応した情報を検出可能なものがある。また、映像を編集する際には、映像を連続的に移動させるスクロール機能の操作をしつつ、他の操作を実行する場合があるため、円盤の下側に複数のタクトスイッチが設けられたスイッチがある。このようなスイッチは、タクトスイッチを円盤を介して押圧することにより、異なる情報を入力可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−96639号公報
しかしながら、上記ジョグ機能やスクロール機能の操作は、円盤を回転させることにより実現される。そして円盤を回転させる操作は、例えば、人差し指にて円盤を押圧しつつ、人差し指を円弧状に移動させることになる。このとき、円盤は、円盤を支持している支持部との間にて摩擦を生じつつ回転することになり、摩擦が大きい場合には、指が円盤から滑らないように押圧力を高める必要がある。また、人差し指を円弧状に移動させる際に、その移動方向が、指が置かれた部位の、円盤の回転による軌跡から外れていると、円盤がなめらかに回転せず、思いがけず円盤を下方に押圧してしまう場合がある。このような場合には、円盤の操作のみならず、誤って円盤の下側に設けられたタクトスイッチを押圧してしまい、希望しない操作が実行されてしまう畏れがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、複数の情報を入力可能な操作性の良い複合スイッチ、及び、複合スイッチにて入力された情報の処理装置を提供することを目的とする。
主たる目標は、所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される第1スイッチと、前記所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される複数の第2スイッチを有するスイッチユニットと、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがいずれも押圧されていないときの前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの相対位置を維持すべく前記スイッチユニットを支持する支持体と、を備え、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの間に前記支持体が介在され、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが前記所定方向に重なるように、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが配置されていることを特徴とする複合スイッチである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本発明の複合スイッチによれば、複数の情報を入力可能な操作性の良い複合スイッチ、及び、複合スイッチにて入力された情報の処理装置を実現することが可能である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される第1スイッチと、前記所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される複数の第2スイッチを有するスイッチユニットと、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがいずれも押圧されていないときの前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの相対位置を維持すべく前記スイッチユニットを支持する支持体と、を備え、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの間に前記支持体が介在され、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが前記所定方向に重なるように、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが配置されていることを特徴とする複合スイッチである。
このような複合スイッチによれば、第1スイッチと第2スイッチとがいずれも押圧されていないときには、支持体により第1スイッチと第2スイッチとの相対位置が維持されている。すなわち、押圧することにより、第1スイッチ及び第2スイッチにて回路を接続又は遮断することが可能であり、押圧力を除去することにより、第1スイッチと第2スイッチとを元の相対位置に復元させることが可能である。また、第1スイッチと、複数の第2スイッチを有するスイッチユニットとを重ね合わせて配置したので、複数のスイッチを一体に構成することが可能であり、多くの情報を出力させることが可能である。さらに、複合スイッチが有する複数のスイッチから出力される情報を組み合わせて、より多くの情報を出力させることが可能である。特に、第1スイッチと、スイッチユニットとを、同じ方向に押圧した際に、それぞれ回路が接続又は遮断されるように重ね合わせた構成としたので、スイッチユニットを操作しつつ、第1スイッチを操作することも可能であり、複雑な情報を入力することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記第1スイッチは、前記スイッチユニットに対し、前記第2スイッチを押圧する側とは反対側に設けられており、前記第2スイッチにて前記回路が接続又は遮断されるために必要な押圧力は、前記第1スイッチにて前記回路が接続又は遮断されるために必要な押圧力より小さいことが望ましい。
このような複合スイッチによれば、第1スイッチと、スイッチユニットとを重ね合わせた構成としたが、第2スイッチにて回路が接続又は遮断されるべくスイッチユニットを押圧しても、第1スイッチが押圧されて回路が接続又は遮断されることはない。このため、スイッチユニットと、第1スイッチとから各々独立した情報を出力させるように、別個に操作することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記スイッチユニットは、前記複数の第2スイッチが間隔を隔てて、平面上に配置されていることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、平面上に配置された複数の第2スイッチのうち所定の第2スイッチを押圧することにより、平面内における位置情報を出力することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記複数の第2スイッチが押圧されて回路が接続及び遮断されることにより、前記第2スイッチが接続状態であることを前記第2スイッチ毎に示す接続情報と、前記第2スイッチが遮断状態であることを前記第2スイッチ毎に示す遮断情報とを、前記スイッチユニットから出力可能であることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、平面内に配置された複数の第2スイッチが、各々接続状態であるか、遮断状態であるかが検出されるので、これら第2スイッチの接続状態及び遮断状態を切り替えることにより、所定の第2スイッチの位置情報と、当該第2スイッチの接続情報又は遮断情報とを対応付けて検出することが可能である。このため、接続情報及び遮断情報が検出された第2スイッチを特定し、その遷移を検出することにより、方向を示す情報を出力することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記スイッチユニットは、外形形状が円形状の操作部を有し、前記複数の第2スイッチは、前記操作部の外形形状に沿うように等間隔に配置されていることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、複数の第2スイッチが、円形状の操作部に沿って配置されているので、操作部に沿って順に第2スイッチを押圧することにより、回転方向の情報も出力することが可能である。また、複数の第2スイッチは等間隔に配置されているので、第2スイッチから出力される接続情報及び遮断情報の遷移を検出することにより、角度情報も出力することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記支持体は、弾性体で構成され、前記支持体の弾性力は、前記スイッチユニットを操作した際に生じた前記スイッチユニットの変位を、前記第1スイッチに対する前記スイッチユニットの前記相対位置が維持されるように復元させるべく作用することが望ましい。
このような複合スイッチによれば、スイッチユニットを操作した際に、第1スイッチとスイッチユニットとの相対位置が変化したとしても、操作による押圧力を除去することにより、支持体の弾性にてスイッチユニットを元の位置に復元させることが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記スイッチユニットは、前記支持体により揺動可能に支持されており、前記スイッチユニットが押圧されることにより前記スイッチユニットが揺動して、前記第1スイッチが押圧されることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、スイッチユニットは揺動可能であるため、スイッチユニットの押圧方向と反対側に設けられた第1スイッチがいずれの位置に配置されていても、スイッチユニットを介して第1スイッチを操作することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記第1スイッチは、円盤状の基台の平面に設けられ、前記支持体は、前記基台の外周部を囲繞する環状の保持部と、前記スイッチユニットが固定される円形状の座部と、前記座部と前記保持部とを繋ぐ複数の腕部と、有し、前記座部と前記保持部とは同心になるように配置され、前記腕部は放射状に設けられていることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、第1スイッチが設けられた基台を囲繞する保持部とスイッチユニットが固定される座部とが、同心になるように配置され、保持部と座部とが弾性を有する腕部にて繋がれている。このため、操作部が操作されることによりスイッチユニットと第1スイッチとの相対位置がいずれの方向に変位したとしても、腕部の弾性により、操作部を有するスイッチユニットを復元させることが可能である。特に腕部は放射状に設けられているので、スイッチユニットが移動されて方向と逆の方向に位置する腕部が引張され、スイッチユニットを元の位置に戻すべく作用する。このため、スイッチユニットがいずれの方向に変位したとしても確実に元の位置に復元されることになる。このように簡単な構成にて、第1スイッチとスイッチユニットとの相対位置を維持させるべく支持する支持体を実現することが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記基台は、前記保持部にて囲繞される周面から突設される突部と、当該周面に凹設される凹部とを有し、前記保持部は前記突部と係合する切欠部と、前記保持部の内周側に突設されて前記凹部と係合する突片とを有していることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、基台の突部と保持部の切欠部とが、また、基台の凹部と保持部の突片とがそれぞれ、基台の周面にて係合しているので、スイッチユニットが回転することを防止することが可能である。すなわち、操作部に沿って回転方向の力がスイッチユニットに作用しても、第1スイッチとスイッチユニットが有する各第2スイッチとの相対位置を維持させることが可能である。
かかる複合スイッチにおいて、前記第1スイッチは、4つ設けられており、前記操作部の外形形状に沿うように等間隔に配置されていることが望ましい。
このような複合スイッチによれば、4つの第1スイッチが操作部の外形形状沿うように、すなわち円形状に配置されているので、第1スイッチによっても4つの方向を示す情報を出力することが可能である。また、4つの第1スイッチは等間隔に配置されているので、4つの第1スイッチを、互いに最も離れた位置に配置させることが可能である。すなわち、スイッチユニットを介して押圧される第1スイッチが互いに離れた位置に存在するので、スイッチユニットを押圧することにより、誤って2つの第1スイッチが押圧されてしまう誤操作の発生を抑えることが可能である。
また、前記スイッチユニットの前記複数の第2スイッチのうち、連なって配置された所定の第2スイッチが断続的に操作されることにより、前記回路が接続又は遮断された際に、請求項4に記載の複合スイッチから出力される接続情報及び遮断情報に基づいて、前記断続的に操作されて、いずれかの前記第2スイッチが押圧された第1押圧時と、その直前に前記第2スイッチが押圧された第2押圧時との時間間隔を検出し、検出した前記時間間隔が所定値以下の場合には、前記複数の第2スイッチのうち、前記第1押圧時と、前記第2押圧時とにそれぞれ押圧された前記第2スイッチを特定し、前記第2押圧時に押圧された第2スイッチ側から、前記第1押圧時に押圧された第2スイッチ側へ、前記スイッチユニットが操作されたと判定することを特徴とする情報の処理装置である。
連なって配置された第2スイッチが断続的に操作される場合、例えば、所定の第2スイッチを押圧した指を滑らせて隣の第2スイッチが押圧された後に、操作部から指を離し、再び前記所定の第2スイッチから隣の第2スイッチに指を滑らせるような操作がなされた場合に、押圧された第2スイッチだけを検出していると、その操作によりいずれの方向に指が滑らされたか検出できない場合がある。ところで、このような操作は、所定の第2スイッチが押圧されてから隣の第2スイッチが押圧される時間より、指が操作部から離れ、その指を所定の第2スイッチの位置まで移動させ、再び所定の第2スイッチを押圧するまでの時間の方が長くかかる。このため、上記情報の処理装置のように、第1押圧時と、第2押圧時との時間間隔を検出し、検出された時間間隔が所定値以下の場合に、その第1押圧時と、第2押圧時との間にてスイッチユニットが操作されたと判定する。そして、第1押圧時と、第2押圧時とにそれぞれ押圧された第2スイッチを特定して、スイッチユニットが、第2押圧時に押圧された第2スイッチ側から、第1押圧時に押圧された第2スイッチ側へ操作されたと判定することにより、スイッチユニットが操作された方向を正確に検出することが可能である。
===複合スイッチが搭載された携帯電話機===
本実施例では、本発明にかかる複合スイッチが携帯電話機に搭載された例について説明する。
図1は本発明にかかる複合スイッチが搭載された携帯電話機の外観を示す図である。
図示するように携帯電話機1は、インターネット等を通じて配信される画像や映像等を表示するための表示部2と、電話番号、Eメール等の文書等の文字を入力するための入力部4とを有している。
表示部2は、液晶パネル等で構成され、入力部4から入力された情報に基づいて、適宜映像や画像等を切り替えて表示する。
入力部4は、「0」〜「9」までの数字、「*」「#」等の記号が対応付けられた文字記号キー5、及び、各種機能が各々割り付けられた機能キー等の1つのキーと1つのスイッチとが対応付けられた機能ボタンスイッチ6と、複数のスイッチを有し本発明に係る環状の複合スイッチ7と、複合スイッチ7の中央に配置される実行ボタンスイッチ8とを有している。
===複合スイッチの構成===
図2は、本発明の複合スイッチの一例を示す外観斜視図、図3は、複合スイッチの構成の一例を説明するための図、図4は、複合スイッチの内部構成を説明するための破断図である。
図示するように、本発明の複合スイッチ7は、環状に形成されてスイッチを操作するための操作部10、及び、操作部10の下側に設けられ16個の第2スイッチとしてのメンブレンスイッチ23(図5)を有するスイッチユニット20と、メンブレンスイッチ23にて回路を接続又は遮断するために押圧される方向にスイッチユニット20と重なるようにプリント基板51上に配置された4つの第1スイッチとしてのタクトスイッチ52とを有している。この複合スイッチ7は、図1に示すように、操作すべき機器(本実施形態では携帯電話機1)の表面に操作部10が露出され、使用者等は操作部10を操作することによりタクトスイッチ52、及び、メンブレンスイッチ23を押圧して情報を入力可能であり、複合スイッチ7からは押圧されたスイッチ23,52に応じた情報としての信号が出力される。
複合スイッチ7の構成について詳述する。この説明では、図2,3に示したように表面に露出される操作部10側を上、携帯電話機1の内部に配置されるプリント基板51側を下として説明する。
複合スイッチ7は、上述したスイッチユニット20、スイッチユニット20を平坦に維持するための補剛板金30、タクトスイッチ52が固定されているプリント基板51を有する基台としてのタクトスイッチボード50、タクトスイッチボード50とスイッチユニット20との間に介在された支持体40を有している。
<スイッチユニット>
スイッチユニット20は、前記操作部10と、16個のメンブレンスイッチ23が設けられたスイッチシート21と、スイッチシート21を補強するためのプラスチック製の補強薄板22と、を有している。
操作部10は、例えばシリコンゴム製で、厚さ約1mmのシート状をなし、環状に形成されている。
図5は、スイッチシートの平面図、図6は、メンブレンスイッチの構成を説明するための図である。
スイッチシート21は、配線パターンの分断された端部を接点とする接点対23aが16個形成されたフレキシブル基板24と、フレキシブル基板24の上側に設けられ、前記16個の接点対23aに各々対応する16個の接点23bが形成されたプラスチック製のカバーシート25と、前記フレキシブル基板24と、前記カバーシート25との間に介在される薄板状のスペーサ26とを有している。
フレキシブル基板24は、環状のスイッチ部24a、及び、16個の接点対23aと携帯電話機1が有する制御基板(不図示)等とを接続するためのパターンが設けられ、ほぼ環状のスイッチ部24aから外側に向かって延出されたケーブル部24bと、パターンの一部が形成され前記ケーブル部24bとは反対側にスイッチ部24aから延出されて、折り返される折返部24cとを有している。ケーブル部24bと折返部24cとは、環状をなすスイッチ部24aを挟み互いに反対方向に延出されている。
環状をなすスイッチ部24aと、操作部10とは、ほぼ同心の位置にて重なるように配置される。そして、16個の接点対23aは、円形状をなす操作部10の外径と内径とのほぼ中央に位置し、外周縁とほぼ同心の円形状に沿って等間隔に配置されている。
スペーサ26は、フレキシブル基板24のスイッチ部24aとほぼ同様の環状の絶縁部材でなる薄板にて形成され、スイッチ部24aの上面に一体に設けられている。フレキシブル基板24に設けられた16個の接点対23aの位置には空隙を形成するためのスイッチ孔26aが設けられている。
カバーシート25は、弾性を有する薄膜状のプラスチックで構成されたほぼ環状のシートであり、内径はスペーサ26の内径とほぼ同様であり、外径は操作部10の外径より大きくスペーサ26の外径より小さく形成されている。また、カバーシート25には、環状の部分から外方に、環状の部分を挟んで互いに反対方向に延出された2つの貼着部25aを有している。この2つの貼着部25aは、フレキシブル基板24、スペーサ26、カバーシート25が、同心となるように重ね合わされた際に、フレキシブル基板24のケーブル部24b及び折返部24cと、貼着部25aとが重なるように配置され、カバーシート25は、外方に延出された貼着部25aのみにてスペーサ26、ケーブル部24b及び折返部24cに貼り付けられている。
そして、カバーシート25には、下面側に16個の接点23bが設けられている。16個の接点23bは、カバーシート25をスペーサ26及びフレキシブル基板24に貼り付けた際に、スペーサ26のスイッチ孔26aに入り込むように配置されている。そして、フレキシブル基板24の16個の接点対23aと、カバーシート25の16個の接点23bとは、上下方向に僅かに間隔を隔てて対向するように配置されている。
このように、操作部10、カバーシート25、スペーサ26、フレキシブル基板24が重ね合わせて一体に形成されたスイッチユニット20は、操作部10を上方から軽く押圧すると、押圧された位置の下方に位置するカバーシート25の部位が下方に押される。下方に押されたカバーシート25の下面に設けられた接点23bは、カバーシート25の弾性により下方に移動する。このとき、下方に移動した接点23bは、対向してフレキシブル基板24に設けられている接点対23aの接点間に架け渡されるように各接点と接触する。これにより、接点対23aの接点間は、カバーシート25側の接点23bを介して接続されることになる。また、操作部10の押圧力を除去すると、カバーシート25は弾性により復元され、接点対23aと、カバーシート25の接点23bとが離れることにより接点対23aの接点間は遮断されることになる。
すなわち、このような16個の接点対23aと、カバーシート25の16個の接点23bとが、接触、離間する機構にて16個のメンブレンスイッチ23が実現されている。そして、操作部10が押圧された際に、接続されたメンブレンスイッチ23からは、回路が接続されたことを示す接続情報が出力され、押圧力が除去されたメンブレンスイッチ23からは、回路が遮断されたことを示す遮断情報が出力される。
このメンブレンスイッチ23は、僅かに間隔を隔てて設けられた、接点対23aと、カバーシート25側の接点23bとが、カバーシート25の弾性によって接触、離間するので、小さな押圧力にて各々のメンブレンスイッチ23を操作することが可能である。このため、スイッチユニット20は、操作部10に軽く触れた指を、操作部10に沿って円周方向に滑らせるだけで、連なって配置された16個のメンブレンスイッチ23を順次切り替えて、接続情報を出力することが可能である。これら16個のメンブレンスイッチ23には、時計回り方向に順次大きくなるように1から16までの番号が対応付けられている。そして、後述する制御部61は、所定のメンブレンスイッチ23が押圧された際に、押圧されたメンブレンスイッチ23に対応する番号を取得することにより、押圧されたメンブレンスイッチ23を特定することが可能である。
<タクトスイッチボード>
タクトスイッチボード50は、4つのタクトスイッチ52が設けられたプリント基板51と、プリント基板51を補強するとともに保護し、配線パターンを外部と絶縁するためのケース53と、を有している。
プリント基板51は、環状に形成されており、4つのタクトスイッチ52が同一面側に等間隔、すなわちプリント基板51の周方向に、互いに90°の間隔で配置されている。プリント基板51には、タクトスイッチ52の電極52bと携帯電話機1が有する制御基板等とを接続するための配線パターン(不図示)が設けられている。タクトスイッチ52の各電極52bはプリント基板51に設けられた複数のピン54と接続されており、複数のピン54は、複合スイッチ7が携帯電話機1に取り付けられた際に、携帯電話機1の制御基板と接続されることになる。
タクトスイッチ52は、メンブレンスイッチ23と比較して、押圧方向に十分大きなストロークを有し、また、操作者が操作した際にクリック感が得られるように構成されている。このためタクトスイッチ52にて回路を接続、遮断する場合には、メンブレンスイッチ23よりも大きな押圧力が必要となる。
ケース53は、プリント基板51の外径より僅かに大きな内径を有する外筒部53aと、プリント基板51の内径より僅かに小さな外径を有する内筒部53bと、内筒部53b及び外筒部53aの下端を繋ぐ底部53cとを有している。また、このケース53の底部53cには、複合スイッチ7を携帯電話機1に固定するための取付孔53dと、前述した複数のピン54を下方に突出させるための孔53eが設けられている。そして、タクトスイッチ52が設けられたプリント基板51は、タクトスイッチ52が上側に位置するように、ケース53の内側に固定されている。このとき外筒部53aは、タクトスイッチ52の操作ボタン52aが押圧された状態にて、操作ボタン52aの上面が外筒部53aの高さより高くなるように設定されている。また、外筒部53aの外周面には、高さ方向の半分より下側に、外方に向かって突設された4つの突部53fが設けられている。この突部53fは、ケース53にプリント基板51が取り付けられた状態にて、ケース53の周方向において、各々4つのタクトスイッチ52の間に突設するように配置されている。さらに、ケース53の周方向において、4つの突部53fの間には、各々隣接する突部53f間の長さに対して半分程度の長さを有する4つの凹部53gが、ケース53の中心方向に向かって凹設されている。この4つの突部53fと4つの凹部53gとは、後述する支持体40の回転方向の移動を規制するように機能する。この機能については後述する。
<補剛板金>
補剛板金30は、フレキシブル基板24のスイッチ部24aとほぼ同じ大きさの環状に形成されたステンレス製の板金である。タクトスイッチ52にて回路を接続又は遮断するために操作部10を押圧した場合には、比較的柔らかい素材にて構成された操作部10及びスイッチユニット20を介して、タクトスイッチ52の小さな面積を押圧することになる。このとき、柔らかな操作部10及びスイッチユニット20が変形することによりタクトスイッチ52が押されない状況が発生することを防止するために、補剛板金30が設けられている。
また、補剛板金30には、4つの位置決め孔31が、補剛板金30の周方向に沿って互いに90°の間隔で設けられている。この位置決め孔31は、後述する支持体40に設けられた位置決め突部42aが挿入されて、支持体40に囲繞されたタクトスイッチボード50と、スイッチユニット20とが、位置決めされることになる。すなわち、上下方向に重なるように配置された、操作部10と、スイッチユニット20と、タクトスイッチ52とが支持体40により位置決めされるとともに、これらの相対位置が支持体40により維持されることになる。
<支持体>
支持体40は、ケース53を外側から囲繞する環状の筒状の保持部41と、スイッチユニット20の下面に固定される環状の座部42と、保持部41と座部42とを同心となるように配置して、保持部41と座部42とを接続する複数の腕部43とを有している。
図7は、支持体を下側から見た斜視図である。保持部41は、ケース53の外筒部53aとほぼ同じ高さを有しケース53の外周部分を覆うように取り付けられる。保持部41の内周面には、高さ方向の半分より下側に、内方に向かって突設された4つの突片41aが設けられている。この突片41aは、ケース53に支持体40を組み付けたときに、ケース53に設けられた凹部53gに挿入される。また、保持部41には、隣接する突片41a間に各々切欠部41bが設けられている。この切欠部41bには、ケース53に支持体40を組み付けたときに、ケース53に設けられた突部53fが挿入される。
そして、突片41aの周方向の長さと、ケース53の凹部53gの周方向の長さとはほぼ一致しており、切欠部41bの周方向の長さと、ケース53の突部53fの周方向の長さとはほぼ一致している。このため、操作部10が操作された際に回転方向の力が作用しても、凹部53gに挿入された突片41aのエッジが凹部53gのエッジに、また、切欠部41bに挿入された突部53fのエッジが切欠部41bのエッジに突き当たり、支持体40が周方向に回転することを防止している。
さらに、ケース53の突部53f、凹部53g、及び、保持部41の突片41a、切欠部41bはいずれも下側に設けられているので、支持体40を上方からタクトスイッチボード50に被せるように取り付けると、ケース53の突部53fが保持部41の切欠部41bに入り込み、保持部41の突片41aがケース53の凹部53gに入り込むことにより、支持体40がケース53から上方に外れることを防止している。
座部42は、ケース53の外径よりも十分に小さな外径の環状に形成され、上面側に補剛板金30側に向かって突設された前述した位置決め突部42aが設けられている。座部42は、保持部41の内側にて座部42と保持部41とが同心に位置するように配置されている。
腕部43は、保持部41の上端から水平方向に形成された水平腕部43aと、座部42の周縁から鉛直方向に垂下された鉛直腕部43bが一体に構成されて階段状に形成されている。この腕部43は、タクトスイッチボード50と支持体40とが組み付けられたときに、4つのタクトスイッチ52と各腕部43との周方向の位相が一致しないように、タクトスイッチ52を避けるとともに、周方向に適宜間隔を隔てて配置され、保持部41及び座部42との間に放射状に設けられている。
各腕部43は、水平腕部43aが鉛直腕部43bより長く形成されているため、鉛直腕部43bより、水平腕部43aの方が屈曲しやすく構成されている。このため、操作部10が押圧された際には、水平腕部43aが屈曲して操作部10が鉛直方向に沈み込みやすく形成されている。すなわち、操作部10が操作された際に生じるスイッチユニット20と、タクトスイッチボード50との相対位置の変位は、放射状に設けられた腕部43が互いに引き合う張力ばかりでなく、鉛直腕部43bの屈曲を小さくすることによっても実現されている。
そして、操作部10を押圧する押圧力が除去されると、支持体40の弾性により、タクトスイッチボード50に対するスイッチユニット20の相対位置が、タクトスイッチボード50とスイッチユニット20とのいずれにも押圧力がかけられていない状態の相対位置に維持されるように復元される。また、スイッチユニット20と、タクトスイッチボード50とを、支持体40を介して取り付けた状態では、タクトスイッチ52の操作ボタン52aの上面が、座部42の下面と接触するか、または、僅かに隙間を有して対向している。このため、タクトスイッチ52が押圧されて、その押圧力が除去された際には、タクトスイッチ52が有する復元力によっても、スイッチユニット20が持ち上げられる。すなわち、タクトスイッチ52の反力は、タクトスイッチボード50に対するスイッチユニット20の相対位置を維持するように作用していることになる。
また、支持体40を、保持部41と、座部42とをそれらの全周に渡って繋ぐことなく、腕部43を介して繋ぐ構成とすることにより、支持体40の剛性を必要以上に高めることなく、操作部10がなめらかに揺動可能な構成とした。これは、操作部10の下方に4方向に設けられたタクトスイッチ52を、各々別個に操作するためには、操作部10を揺動させる必要があるため、保持部41と、座部42とを腕部43を介して繋ぐことにより操作性を向上させている。
===複合スイッチの操作と出力される情報===
図8は、本発明の複合スイッチが搭載された携帯電話機1の構成を示すブロック図である。
携帯電話機1は、例えば機器全体を制御する制御部61と、各種情報及び機器を動作させるためのプログラム等が記憶され、また、各種情報を記憶可能な記憶部62と、電話としての機能を実現させるための受話部63及び送話部64と、他の機器との通信を実現させるための送信部65及び受信部66と、情報を表示するための液晶パネル等の表示部2と、情報を入力するための入力部4と、単位時間毎に「1」加算するカウンタ67と、を有している。この携帯電話機1の機能は、制御部61が記憶部62内に格納されたプログラムを実行し、入力部4から入力された情報に基づいて処理することによって実現される。
本発明の複合スイッチ7は、入力部4に含まれており、入力部4に含まれる他の文字記号キー5や機能ボタンスイッチ6等と同様に、操作により入力された情報を制御部61に出力する。制御部61では、入力部4から入力された情報に所定の処理を施すことにより、単なるオン・オフ信号から所定の意味を有する情報を検出することが可能である。すなわち、この制御部61が、請求項における複合スイッチ7にて入力された情報の処理装置である。ここでは、本発明の複合スイッチ7の操作により、制御部61にて検出される情報について説明する。
複合スイッチ7が有する4つのタクトスイッチ52と、16個のメンブレンスイッチ23とは、各々いずれかが押圧されると、制御部61は押圧されたスイッチ23,52を特定し、特定されたスイッチに割り付けられた機能を実現すべくプログラムを実行する。
例えば、4つのタクトスイッチ52は、表示部2の液晶パネルに映し出された画像の上下左右の方向と、4つのタクトスイッチ52とが各々対応付けられており、各タクトスイッチ52は画像を上下左右の4方向に移動させる機能が割り当てられている。例えば、携帯電話機1からインターネット等に接続して、ダウンロードした情報や、Eメール等の文書が表示部2に表示されると、その画面を一画面分、上下左右方向に移動させるような機能が割り当てられている。
このタクトスイッチ52の操作は、携帯電話機1の使用者により、環状に形成された操作部10の所定の部位、例えば「上方向」に対応する部位を指で押圧することにより、スイッチユニット20が揺動してスイッチユニット20の下側に設けられ「上方向」に対応付けられたタクトスイッチ52の操作ボタン52aが押し込まれる。このとき、「上方向」に対応付けられたタクトスイッチ52にて所定の回路が接続されて電流が流れることにより、制御部61には「上方向」に対応付けられたタクトスイッチ52が押圧されたことを示す接続情報が出力される。また、操作部10の「上方向」に対応する部位から指を離すことにより、押圧力が除去されてタクトスイッチ52の操作ボタン52aが復元される。このとき、「上方向」に対応付けられたタクトスイッチ52にて所定の回路が遮断されることにより、制御部61には「上方向」に対応付けられたタクトスイッチ52から押圧力が除去されたことを示す遮断情報が出力される。
一方、スイッチユニット20は、上述した16個のメンブレンスイッチ23が操作部10の周方向に等間隔にて配置されて構成されている。メンブレンスイッチ23は、構造上、タクトスイッチ52にて回路を接続及び遮断させるための押圧力より十分に小さな押圧力にて、回路を接続及び遮断させることが可能なことは、既述のとおりである。このため、スイッチユニット20を操作する場合には、スイッチユニット20が揺動しない程度、すなわち、支持体40が下方に大きく変形しない程度に操作部10を押圧する。このような押圧力は、例えば操作部10を指で触れる程度の操作にて得ることが可能である。
スイッチユニット20からは、個々のメンブレンスイッチ23が押圧された際及び押圧力が除去された際に、接続情報及び遮断情報が制御部61に出力される。制御部61では、押圧された又は押圧力が除去されたメンブレンスイッチ23を特定し、特定したメンブレンスイッチ23と、接続情報及び遮断情報とが検出される。また、制御部61ではスイッチユニット20から出力された情報に基づいて、所定の処理が実行され、方向を示す情報や、速度を示す情報を検出することが可能である。すなわち、携帯電話機1の使用者は、操作部10に触れた指を操作部10に沿って滑らせることにより、方向を示す情報や、速度及び角度を示す情報を入力することが可能である。
16個のメンブレンスイッチ23は、たとえば図5に示すように、携帯電話機1の使用状態にて、表示部2の画面側に最も近い位置にある2つのメンブレンスイッチ23のうち、右側に位置するメンブレンスイッチ23を「S1」とし、時計回り方向に、「S2」「S3」・・・「S16」と配置されている。そして、使用者が「S1」に対応する操作部10の部位に指をおき、時計回り方向に指を滑らせたとする。このとき、スイッチユニット20からは、例えば「S1」接続情報、「S1」遮断情報、「S2」接続情報、「S2」遮断情報、「S3」接続情報、「S3」遮断情報、・・・という順で情報が出力される。また、使用者が指を反時計方向に滑られた際には、「S1」接続情報、「S1」遮断情報、「S16」接続情報、「S16」遮断情報、「S15」接続情報、「S15」遮断情報、・・・という順で情報が出力される。
このとき、制御部61は、スイッチユニット20から、接続情報と、遮断情報とが、「S1」「S2」「S3」・・・の順、又は、「S1」「S16」「S15」・・・の順にて検出され、検出された情報に基づいて、指の移動方向が時計方向であるか、反時計方向であるかを検出する。また、16個のメンブレンスイッチ23は、等間隔に配置されているので、隣接するメンブレンスイッチ23により回路が接続される時間間隔を検出することにより、指が移動されたときの操作速度を検出することが可能である。また、メンブレンスイッチ23が等間隔に配置されているので、指の移動量を検出することが可能であり、角度を示す情報も検出することが可能である。
このようなスイッチユニット20にて操作する好適な機能としては、例えば画面のスクロール機能がある。スクロール機能は、インターネット等を通じてダウンロードした情報や、Eメール等の文書を読む速度に応じて進める又は戻す場合や、動画等を再生したときの早送り、早戻し、スロー再生を実行する場合、又、リストアップされた多数の題目から特定の題目を探す際にリストを進める又は戻す場合などに用いられる。
また、本発明の複合スイッチ7は、スイッチユニット20の下側に、4つのタクトスイッチ52が設けられているので、スイッチユニット20にて画面をスクロールする機能と、いずれかのタクトスイッチ52を押圧することにより、画面を1画面分ずつ切り替える機能とを、指を操作部10から離すことなく実行することが可能である。特に、スクロール機能を実現するためのスイッチを、メンブレンスイッチ23を用いたスイッチユニット20としたので、軽く触れるだけでスイッチが反応し、小さな押圧力にてスクロール機能を実現することが可能である。すなわち、背景技術にて説明したような、回転体を回転させることによりスクロール機能を実現する場合と比較して、機構的な摩擦力が発生しないため、なめらかな操作が可能である。このため、スクロール機能を実行中に、タクトスイッチ52を誤って押す可能性は低い。また高速にてスクロールさせるために、操作部10上にて指を素早く滑らせたとしても、タクトスイッチ52が誤って押される畏れは少ない。このように、スイッチユニット20と、タクトスイッチ52とを独立して操作し、各々別個に情報を出力させることが可能である。すなわち本発明の複合スイッチ7は、多機能を実現するための多くの情報を出力することを可能とし、さらにスイッチを重ねて配置することによりコンパクト化を図り、操作性にも優れている。
===スイッチユニットから出力される情報の処理方法===
上記実施形態においては、スイッチユニット20のメンブレンスイッチ23が連続的に操作される場合について説明したが、画面をスクロールする場合に、所定の領域にてメンブレンスイッチ23が断続的に操作される場合がある。例えば、図5の「S1」の部位から「S2」まで指を滑らせた後、一旦指を離し、再び「S1」の部位から「S2」まで指を滑らせる動作を繰り返すことにより、画面をスクロールさせる場合である。このような場合には、スイッチユニット20から出力される情報が、連続していないため方向が特定しにくい。このため、メンブレンスイッチ23が断続的に操作される場合であっても誤検出し難く、本複合スイッチ7に適した方向検出制御の一例について説明する。
以下に説明する方向検出制御は、操作者が例えば2つのメンブレンスイッチ23間にて指を滑らせて断続的に操作する際に、1つ目のメンブレンスイッチ23が押圧されてから2つ目のメンブレンスイッチ23が押圧されるまでの時間は、2つ目のメンブレンスイッチ23が押圧された後に操作部10から指を離し、再び1つ目のメンブレンスイッチ23が押圧されまでの時間より短いことに基づいている。ここでは、メンブレンスイッチ「S1」とメンブレンスイッチ「S2」との間にて断続的に操作された例について説明する。
本実施形態において、カウンタ67は、例えば携帯電話機1に電源が投入されている状態において、所定の間隔にて「1」ずつ加算し、1秒間に30カウントするように設定されており、制御部61の処理によりリセットされる。また、カウンタ67はリミット機能を有しており、カウントされて値(以下、カウンタ値という)が例えば「100」になると、その後加算しないで、「100」の値を維持するように設定されている。これは、メンブレンスイッチ23が押圧されないまま放置されてカウンタ値が莫大な数値となることを避けるためである。また、メンブレンスイッチ23が、操作されずに放置された状態か、断続的な操作の途中にてスイッチから指を離した状態かを判別するために、ここでは、リミットの値が「100」と設定されている。なお、この例では、断続的な操作の途中であれば所定のメンブレンスイッチ23が押圧された後に、他のメンブレンスイッチ23が押圧されるまでに、3秒以上経過することはない、という経験に基づいてリミットの値「100」が設定されているが、リミットの値はこれに限るものではない。
そして、本実施形態では、メンブレンスイッチ「S1」が押圧されてからメンブレンスイッチ「S2」が押圧されるまでの所用時間は単位時間とし、カウンタ値は「1」とする。また、メンブレンスイッチ「S2」が押圧された後に操作部10から指を離し、再びメンブレンスイッチ「S1」が押圧されまでの時間は単位時間の5倍とし、このときのカウンタ値は「5」とする。以下、メンブレンスイッチ23のいずれかを特定して示す場合には「S1」、「S2」というように記号にて示す。
図9は、所定の領域にてメンブレンスイッチ23が操作された際に制御部61にて実行される処理を説明するための図である。
制御部61は、メンブレンスイッチ23からの出力信号を検出すべく周期的に監視している。そして、制御部61は、メンブレンスイッチ23からの出力信号を検出する毎に、出力元のメンブレンスイッチ23を特定する情報と、信号が検出されたときのカウンタ値を時系列に沿って記憶部62に記憶する。出力元のメンブレンスイッチ23を特定する情報は、各メンブレンスイッチ23の番号「1」「2」等であるが、カウンタ値と区別するために、ここでは「S1」、「S2」等の記号にて示す。
電源が投入されて十分な時間が経過している携帯電話機1の「S1」が押圧されて、制御部61が「S1」からの出力信号を検出すると(Step1)、制御部61は、押圧されたメンブレンスイッチ23の番号「S1」と、カウンタ67のカウンタ値を取得する(Step2)。制御部61は、取得したメンブレンスイッチの番号「S1」と、カウンタ67のカウンタ値とを記憶部62に記憶する(Step3)。このとき、メンブレンスイッチの番号「S1」とカウンタ値「100」とが記憶部62に記憶される。
制御部61は、記憶部62に記憶されているカウンタ値に100より小さな値があるか否かを判定する(Step4)。この場合には、記憶部62に「100」のみが記憶されているため、100より小さな値は記憶されていない。記憶部62に100より小さな値が記憶されていな場合には、制御部61は、カウンタ67をクリアし(Step14)、待機状態となる。この処理により、検出された「S1」からの出力信号が、操作の最初の信号であり、メンブレンスイッチによる操作が開始されたことを認識可能である。
その後、制御部61は「S2」からの出力信号を検出する(Step1)。この「S2」が押圧されたときを第1押圧時、この第1押圧時の直前にメンブレンスイッチ23が押圧されたときを第2押圧時とする。本実施形態では「S1」が押圧されたときが第2押圧時となる。制御部61は、押圧されたメンブレンスイッチ23の番号「S2」と、カウンタ67のカウンタ値を取得する(Step2)。制御部61は、取得したメンブレンスイッチの番号「S2」とカウンタ67のカウンタ値とを記憶部62に記憶する(Step3)。このとき、メンブレンスイッチの番号「S2」とカウンタ値「1」が記憶部62に記憶される。
制御部61は、記憶部62に記憶されているカウンタ値に100より小さな値があるか否かを判定する(Step4)。この場合には、記憶部62には「100」と「1」とが記憶されているため、100より小さな値が記憶されている。
記憶部62に100より小さな値が記憶されている場合には、制御部61は、最初に信号が検出されてから、これまでに記憶されたカウンタ値のうち100より小さな値のみを用いて、平均値Taveを算出する(Step5)。この場合では、これまでに記憶されているカウンタ値のうち100より小さな値は「1」だけなので、平均値Taveは「1」となる。
そして、制御部61は算出された平均値Taveと、第1押圧時に取得したカウンタ値とを比較する(Step6)。比較した結果、第1押圧時に取得したカウンタ値が、平均値より大きい場合には、操作部10から指が離されて操作されていない時間と判断し、制御部61は、カウンタ67をクリアし(Step14)、待機状態となる。
一方、平均値Taveと、第1押圧時に取得したカウンタ値とを比較した結果(Step6)、第1押圧時に取得したカウンタ値が、平均値以下の場合には、第2押圧時と第1押圧時とにそれぞれ記憶されたメンブレンスイッチ23を示す番号を取得し、第2押圧時と第1押圧時とに押圧されたメンブレンスイッチ23を特定する(Step7)。本実施形態の例では、算出された平均値Taveと、第1押圧時に取得したカウンタ値とが等しいので、第2押圧時と第1押圧時とにそれぞれ記憶されたメンブレンスイッチ23を示す番号が取得される。そして、第2押圧時に押圧されたメンブレンスイッチ23が「S1」であり、第1押圧時に押圧されたメンブレンスイッチ23が「S2」であることが検出される。
制御部61は、検出された2つのメンブレンスイッチの番号を比較する(Step8)。このとき、今回(第1押圧時)押圧されたメンブレンスイッチの番号「S2」と前回(第2押圧時)押圧されたメンブレンスイッチの番号「S1」とを比較する。
そして、今回(第1押圧時)押圧されたメンブレンスイッチ(以下、第1押圧スイッチという)の番号の方が、前回(第2押圧時)押圧されたメンブレンスイッチ(以下、第2押圧スイッチという)の番号より大きい場合には、第1押圧スイッチの番号が「S16」であり、且つ第2押圧スイッチの番号が「S1」であるか否かを判定する(Step9)。これは、前述したように、スイッチユニット20には16個のメンブレンスイッチ23が、各々に対応する番号が時計回り方向に順次大きくなるように配置されているので、第1押圧スイッチの番号が、第2押圧スイッチの番号より大きければ、時計回り方向に操作されたことになる。ところが、メンブレンスイッチ23は16個であり、環状に配置されているため、「S16」の時計回り方向の隣には「S1」が配置されている。すなわち、第1押圧スイッチの番号が、第2押圧スイッチの番号より大きい場合であっても、第1押圧スイッチの番号が「S16」であり、且つ第2押圧スイッチの番号が「S1」である場合だけは、反時計回り方向に操作されたことになる。このため、第1押圧スイッチの番号が、第2押圧スイッチの番号より大きい場合には、第1押圧スイッチの番号が「S16」であり、且つ第2押圧スイッチの番号が「S1」であるか否かを判定する。従って、第1押圧スイッチの番号の方が、第2押圧スイッチの番号より大きい場合には、第1押圧スイッチの番号が「S16」であり且つ第2押圧スイッチの番号が「S1」である場合に、制御部61は、スイッチユニット20が反時計方向に操作されたと判定し(Step10)、それ以外の場合には時計方向に操作されたと判定する(Step11)。
一方、制御部61が、検出された2つのメンブレンスイッチの番号を比較した際に(Step8)、第1押圧スイッチの番号の方が、第2押圧スイッチの番号より小さい場合には、第1押圧スイッチの番号が「S1」であり、且つ第2押圧スイッチの番号が「S16」であるか否かを判定する(Step12)。これは、前述した場合と逆であり、第1押圧スイッチの番号が、第2押圧スイッチの番号より小さければ、反時計回り方向に操作されたことになるが、第1押圧スイッチの番号が、第2押圧スイッチの番号より小さい場合であっても、第1押圧スイッチの番号が「S1」であり、且つ第2押圧スイッチの番号が「S16」である場合だけは、時計回り方向に操作されたことになるためである。従って、第1押圧スイッチの番号の方が、第2押圧スイッチの番号より小さい場合には、第1押圧スイッチの番号が「S1」であり且つ第2押圧スイッチの番号が「S16」である場合に、制御部61は、スイッチユニット20が時計方向に操作されたと判定し(Step11)、それ以外の場合には反時計方向に操作されたと判定する(Step13)。
また、制御部61が検出された2つのメンブレンスイッチの番号を比較した際に(Step8)、第1押圧スイッチの番号と第2押圧スイッチの番号とが等しい場合には、同じメンブレンスイッチ23が続けて押圧されたことになる。すなわち、この操作には方向性が無いため、制御部61は、カウンタ67をクリアし(Step14)、待機状態となる。
本実施形態の例では、制御部61は、第1押圧スイッチの番号「S2」と第2押圧スイッチの番号「S1」とを比較し(Step8)、第1押圧スイッチの番号「S2」の方が大きいことを検出する。次に、第1押圧スイッチの番号「S2」が「S16」でなく、第2押圧スイッチの番号が「S1」でないため(Step9)、操作の方向が時計回り方向であると判定する(Step11)。
操作方向の判定を終えると制御部61は、カウンタ67をクリアし(Step14)、待機状態となる。
その後、制御部61は「S1」からの出力信号を検出する(Step4)。この場合には、「S1」が押圧されたときが第1押圧時となり、この直前に「S2」が押圧されたときが第2押圧時となる。
制御部61は、押圧されたメンブレンスイッチ23の番号「S1」と、カウンタ67のカウンタ値とを取得する(Step2)。制御部61は、取得したメンブレンスイッチの番号「S1」と、カウンタ67のカウンタ値を記憶部62に記憶する(Step3)。このとき、メンブレンスイッチの番号「S1」とカウンタ値「5」とが記憶部62に記憶される。
制御部61は、記憶部62に記憶されているカウンタ値に100より小さな値があるか否かを判定する(Step4)。この場合には、記憶部62には「100」、「1」、「5」が記憶されているため、100より小さな値が記憶されている。
制御部61は、これまでに記憶されているカウンタ値のうち100より小さな値「1」「5」の平均値Tave「3」を算出する(Step5)。
そして、制御部61は算出された平均値Tave「3」と、第1押圧時に取得したカウンタ値「5」とを比較する(Step6)。比較した結果、第1押圧時に取得したカウンタ値が、平均値より大きいので、制御部61は、カウンタ67をクリアし(Step14)、待機状態となる。
その後、制御部61は「S2」からの出力信号を検出する(Step1)。制御部61は、押圧されたメンブレンスイッチ23の番号「S2」と、カウンタ67のカウンタ値を取得する(Step2)。制御部61は、取得したメンブレンスイッチの番号「S2」とカウンタ67のカウンタ値とを記憶部62に記憶する(Step3)。このとき、メンブレンスイッチの番号「S2」とカウンタ値「1」が記憶部62に記憶される。
制御部61は、記憶部62に記憶されているカウンタ値に100より小さな値があるか否かを判定する(Step4)。この場合には、記憶部62には「100」「1」「5」「1」が記憶されている。制御部61は、これまでに記憶されているカウンタ値のうち100より小さな値「1」「5」「1」の平均値Tave「2.3」を算出する(Step5)。
そして、制御部61は算出された平均値Taveと、第1押圧時に取得したカウンタ値とを比較する(Step6)。比較した結果、第1押圧時に取得したカウンタ値が、平均値以下なので、第2押圧スイッチと第1押圧スイッチとを示す番号を取得し、第2押圧スイッチと第1押圧スイッチとを特定する(Step7)。このとき、第2押圧スイッチが「S1」であり、第1押圧スイッチ23が「S2」であることが検出される。
制御部61は、第1押圧スイッチの番号「S2」と第2押圧スイッチの番号「S1」とを比較し(Step8)、第1押圧スイッチの番号「S2」の方が大きいことを検出する。次に、第1押圧スイッチの番号「S2」が「S16」でなく、第2押圧スイッチの番号が「S1」でないため(Step9)、操作の方向が時計回り方向であると判定する(Step11)。
以後、メンブレンスイッチ23が断続的に操作されると、上記の処理が繰り返し実行されることになる。
このような制御部61の処理により、2つのメンブレンスイッチ23を断続的に操作する際には、メンブレンスイッチ23が押圧されて操作されている時間は、操作部10から指を離している時間より短いことに基づいてスイッチユニット20の操作方向が判定される。そして、メンブレンスイッチ23が押圧されたときに、直前にメンブレンスイッチ23が押圧されたときからの時間間隔の平均値Taveを、メンブレンスイッチ23が押圧される毎に検出された時間間隔と比較することにより操作方向を特定することとしている。このため、操作毎、及び、操作者の癖等により異なる様々な操作時間の違いにも対応可能であり、正確に操作方向を検出することが可能である。
そして、このような処理を実現するために、記憶部62には、押圧されたメンブレンスイッチの番号と、カウンタ値を時系列に沿って記憶する領域が、少なくともそれぞれ5つずつ設けられていることが望ましい。すなわち、所定のメンブレンスイッチ23が押圧された際に、これまで記憶されているカウンタ値の平均値を求める処理を実行するため、メンブレンスイッチ23が押圧されて操作されている際のカウンタ値と、操作部10から指を離している際のカウンタ値とを少なくともそれぞれ2つ以上記憶しておくためである。また、押圧されたメンブレンスイッチの番号と、カウンタ値の履歴情報として、多数のメンブレンスイッチの番号と、カウンタ値を記憶しても良い。しかしながら、このような情報が多くなると、異なった操作者の情報、異なる機会に操作された際の情報が含まれてしまう場合がある。断続的に操作する際には、特に個人の癖や、気分等により、操作の間隔が異なる場合があり、正確な判定ができなくなる畏れがある。このため、記憶部62に記憶しておく履歴情報は、必要以上に多すぎないことが望ましい。そして、記憶部62の情報は、最新の所定数のみ記憶され、新たな情報が発生する毎に、最も古い情報と書き換えることにより、記憶領域を小さくし、平均値を求める処理による制御部61への負荷を軽減することが可能である。
このような複合スイッチ7によれば、タクトスイッチ52とメンブレンスイッチ23とがいずれも押圧されていないときには、支持体40により支持されてタクトスイッチ52とメンブレンスイッチ23との相対位置が維持されている。すなわち、押圧することにより、タクトスイッチ52及びメンブレンスイッチ23にて回路を接続することが可能であり、押圧力を除去することにより、タクトスイッチ52とメンブレンスイッチ23とを元の状態に復元させることが可能である。また、タクトスイッチ52と複数のメンブレンスイッチ23を有するスイッチユニット20とを重ね合わせて配置したので、複数のスイッチ23、52を一体に構成することが可能であり、多くの情報を出力させることが可能である。さらに、複合スイッチ7が有する複数のスイッチ23,52から出力される情報を組み合わせて、より多くの情報を出力させることが可能である。特に、タクトスイッチ52と、スイッチユニット20とを、同じ方向に押圧した際に、それぞれ回路が接続又は遮断されるように重ね合わせた構成としたので、スイッチユニット20を操作しつつ、タクトスイッチ52を操作することも可能であり、より複雑な情報を入力することが可能である。
本実施形態においては、メンブレンスイッチ23を、対をなす接点を有するフレキシブル基板24と、弾性を有し接点を備えたカバーシート25との間にスペーサ26を介在させて構成する例について説明したが、これに限るものではない。図10は、上記メンブレンスイッチと異なる構成のメンブレンスイッチを説明するための図である。図示するように、例えばフレキシブル基板やプリント基板70等に、接点対71を有する配線パターン72を形成し、接点対71上を、内側に接点が設けられドーム状に形成された弾性シート73にて覆い、この弾性シートが押圧されることにより、回路が接続・遮断される構成としてもよい。
また、本実施形態においては、複合スイッチ7の中央に実行ボタンスイッチ8を備えた例について説明したため、操作部10、補剛板金30、支持体40,タクトスイッチボード50のいずれもが環状をなす構成としたが、実行ボタンスイッチ8を備えず、操作部10、補剛板金30、支持体40,タクトスイッチボード50をいずれも、中央に孔を設けることなく円盤状としても良い。
また、プリント基板51のみ中央に孔を設けず、その中央部にタクトスイッチを設け、操作部10と独立して上下に移動することにより中央のタクトスイッチを操作するボタンを備えた構成としても良い。しかしながら、中央のタクトスイッチと、他のタクトスイッチとを同一のプリント基板上に配置すると、ボタンを操作する際の適正なストロークが得られ難いため、中央のタクトスイッチを別個に設けた上記複合スイッチの方が優れている。
本発明にかかる複合スイッチが搭載された携帯電話機の外観を示す図である。 本発明の複合スイッチの一例を示す外観斜視図である。 複合スイッチの構成の一例を説明するための図である。 複合スイッチの内部構成を説明するための破断図である。 スイッチシートの平面図である。 メンブレンスイッチの構成を説明するための図である。 支持体を下側から見た斜視図である。 複合スイッチが搭載された携帯電話機の構成を示すブロック図である。 所定の領域にてメンブレンスイッチが操作された際に制御部にて実行される処理を説明するための図である。 メンブレンスイッチの他の構成を説明するための図である。
符号の説明
1 携帯電話機,2 表示部,4 入力部,5 文字記号キー,6 機能ボタンスイッチ,7 複合スイッチ,8 実行ボタンスイッチ,10 操作部,20 スイッチユニット,21 スイッチシート,22 補強薄板,23 メンブレンスイッチ,23a 接点対,23b 接点,24 フレキシブル基板,24a スイッチ部,24b ケーブル部,24c 折返部,25 カバーシート,25a 貼着部,26 スペーサ,26a スイッチ孔,30 補剛板金,31 位置決め孔,40 支持体,41 保持部,41a 突片,41b 切欠部,42 座部,42a 位置決め突部,43 腕部,43a 水平腕部,43b 鉛直腕部,50 タクトスイッチボード,51 プリント基板,52 タクトスイッチ,52a 操作ボタン,52b 電極,53 ケース,53a 外筒部,53b 内筒部,53c 底部,53d 取付孔,53e 孔,53f 突部,53g 凹部,54 ピン,61 制御部,62 記憶部,63 受話部,64 送話部,65 送信部,66 受信部,67 カウンタ,70 プリント基板,71 接点対,72 配線パターン,73 弾性シート,
S1,S2、S3・・・S16 メンブレンスイッチ,Tave 平均値

Claims (11)

  1. 所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される第1スイッチと、
    前記所定方向に押圧されて回路が接続又は遮断される複数の第2スイッチを有するスイッチユニットと、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがいずれも押圧されていないときの前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの相対位置を維持すべく前記スイッチユニットを支持する支持体と、を備え、
    前記第1スイッチと前記スイッチユニットとの間に前記支持体が介在され、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが前記所定方向に重なるように、前記第1スイッチと前記スイッチユニットとが配置されていることを特徴とする複合スイッチ。
  2. 請求項1に記載の複合スイッチにおいて、
    前記第1スイッチは、前記スイッチユニットに対し、前記第2スイッチを押圧する側とは反対側に設けられており、
    前記第2スイッチにて前記回路が接続又は遮断されるために必要な押圧力は、前記第1スイッチにて前記回路が接続又は遮断されるために必要な押圧力より小さいことを特徴とする複合スイッチ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の複合スイッチにおいて、
    前記スイッチユニットは、前記複数の第2スイッチが間隔を隔てて、平面上に配置されていることを特徴とする複合スイッチ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記複数の第2スイッチが押圧されて回路が接続及び遮断されることにより、前記第2スイッチが接続状態であることを前記第2スイッチ毎に示す接続情報と、前記第2スイッチが遮断状態であることを前記第2スイッチ毎に示す遮断情報とを、前記スイッチユニットから出力可能であることを特徴とする複合スイッチ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記スイッチユニットは、外形形状が円形状の操作部を有し、前記複数の第2スイッチは、前記操作部の外形形状に沿うように等間隔に配置されていることを特徴とする複合スイッチ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記支持体は、弾性体で構成され、
    前記支持体の弾性力は、前記スイッチユニットを操作した際に生じた前記スイッチユニットの変位を、前記第1スイッチに対する前記スイッチユニットの前記相対位置が維持されるように復元させるべく作用することを特徴とする複合スイッチ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記スイッチユニットは、前記支持体により揺動可能に支持されており、
    前記スイッチユニットが押圧されることにより前記スイッチユニットが揺動して、前記第1スイッチが押圧されることを特徴とする複合スイッチ。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記第1スイッチは、円盤状の基台の平面に設けられ、
    前記支持体は、前記基台の外周部を囲繞する環状の保持部と、前記スイッチユニットが固定される円形状の座部と、前記座部と前記保持部とを繋ぐ複数の腕部と、有し、
    前記座部と前記保持部とは同心になるように配置され、前記腕部は放射状に設けられていることを特徴とする複合スイッチ。
  9. 請求項8に記載の複合スイッチにおいて、
    前記基台は、前記保持部にて囲繞される周面から突設される突部と、当該周面に凹設される凹部とを有し、
    前記保持部は前記突部と係合する切欠部と、前記保持部の内周側に突設されて前記凹部と係合する突片とを有していることを特徴とする複合スイッチ。
  10. 請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の複合スイッチにおいて、
    前記第1スイッチは、4つ設けられており、
    前記操作部の外形形状に沿うように等間隔に配置されていることを特徴とする複合スイッチ。
  11. 前記スイッチユニットの前記複数の第2スイッチのうち、連なって配置された所定の第2スイッチが断続的に操作されることにより、前記回路が接続又は遮断された際に、請求項4に記載の複合スイッチから出力される接続情報及び遮断情報に基づいて、
    前記断続的に操作されて、いずれかの前記第2スイッチが押圧された第1押圧時と、その直前に前記第2スイッチが押圧された第2押圧時との時間間隔を検出し、
    検出した前記時間間隔が所定値以下の場合には、前記複数の第2スイッチのうち、前記第1押圧時と、前記第2押圧時とにそれぞれ押圧された前記第2スイッチを特定し、
    前記第2押圧時に押圧された第2スイッチ側から、前記第1押圧時に押圧された第2スイッチ側へ、前記スイッチユニットが操作されたと判定することを特徴とする情報の処理装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7425825B2 (en) 2006-03-10 2008-09-16 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Rotary manipulation input apparatus
JP2009123632A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Kyocera Corp 携帯電子機器及びキー構造
JP2012043399A (ja) * 2010-07-21 2012-03-01 Tokai Rika Co Ltd スイッチ装置

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