JP5022187B2 - 処理ステージ - Google Patents

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Description

本発明は、処理ステージに関する。
良質なデバイスを歩留り良く製造する上で、位置合わせ精度の向上は極めて重要である。例えば、インクジェット法を用いて低コストでデバイスを製造する場合にも、位置合わせ精度の向上が期待されている。
デバイスを製造する際に、デバイスの中間体である基板とこれに処理を行う処理装置との位置合わせを行う手段として、XYステージが知られている。XYステージは、例えば被処理基板を載置した可動子をX方向に移動させる機構と、処理装置を設置した処理部をY方向に移動させる機構を備えたものである。これにより、被処理基板と処理装置との相対位置をX方向及びY方向に変化させて制御しつつ、被処理基板の所定位置に所定の処理を行うことが可能となっている。
通常、XYステージの可動子は、可動子上方において被処理基板を昇降可能な昇降ピンを備えている(例えば特許文献1、2)。これにより、例えばハンドリングロボットにより可動子における被処理基板の載置位置上方まで搬送された被処理基板は、昇降ピンが可動子本体の上方に上昇することでこれに支持され、昇降ピンが載置位置まで下降することにより、可動子の所定位置に載置されるようになっている。
特開平7−311375号公報 特開2005−114882号公報
しかしながら、可動子を高速に移動させて処理速度を短縮するためには、前記のようなXYステージにおいても改善点があった。すなわち、可動子を高速に移動させるためには、可動子を加速する加速時間を長くすることや、加速度を大きくすることが考えられる。加速時間を長くする場合には、可動子の助走距離が長くなるので、XYステージが大型化してしまう。また、加速度を大きくする場合には、可動子を駆動するモーターやアンプ等を大容量化する必要があり、コストアップを招いてしまう。
また、製造するデバイスによっては基板が大型化する傾向にあり、前記のようなXYステージでは大型の基板に対応できないおそれもある。すなわち、基板が大型化すると、可動子においては、載置面積を広くするのみならず基板を昇降させる昇降ピンの駆動機構を大型化する必要がある。そのため、可動子の重量が大幅に増加してしまい、これを駆動するモーターやアンプ等の大型化により大幅なコストアップを招いてしまう。また、可動子の重量が大幅に増加したことにより、移動時における可動子の慣性力が大幅に増加し、可動子の位置制御の精度が損なわれるおそれもある。
本発明は、前記事情に鑑み成されたものであって、可動子を高速で移動させることができ、かつ可動子の位置制御が高精度とされた処理ステージを提供することを目的の一つとする。
本発明の処理ステージは、被処理基板が載置される載置面を有する可動子と、前記被処理基板に所定の処理を行う処理装置が設置される処理部と、前記可動子と前記処理部との相対位置を変化させる位置制御手段と、前記載置面と該載置面よりも高い位置との間において前記被処理基板を昇降可能な基板昇降機構と、を備え、前記位置制御手段は、第1方向に延びる第1レールと、該第1レール上において前記可動子を前記基板昇降機構と独立して移動させる第1方向制御手段と、を有し、前記基板昇降機構は、前記被処理基板を支持する複数の昇降ピンを有し、前記可動子は、前記昇降ピンが貫通可能な複数の貫通孔と、前記載置面に設けられた吸引孔により前記被処理基板を着脱可能に吸引固定する固定手段と、を有し、前記第1レールは第1方向に延びる複数の副レールからなり、前記昇降ピンは前記第1レールの内側および外側に配置され、前記被処理基板をその周縁部及び中央部で支持しており、前記可動子を移動させながら前記被処理基板に前記処理部で処理を行うことを特徴とする。


このように基板昇降機構が可動子から独立して設けられた構成とすれば、可動子に基板昇降機構が不要となる。これにより、可動子の軽量化が図られ、可動子の移動に必要な駆動力が小さくなる。したがって、可動子を駆動(移動)する駆動手段として低容量のものを用いることができ、これを有する第1方向制御手段を備えた処理ステージの低コスト化が図られる。また、通常同様の容量の駆動手段を用いれば、可動子を高速に移動させることが可能となるとともに、可動子の位置を高精度に制御することが可能となる。これにより、被処理基板に効率良く、かつ良好に処理を行うことが可能な処理ステージとなる。また、可動子に基板昇降機構を設けないことにより、可動子の大型化が容易化され、大型の基板に対応可能な処理ステージとなる。
また、前記可動子は、前記載置面に前記被処理基板を着脱可能に固定する固定手段を有していることが好ましい。
このようにすれば、可動子に載置された被処理基板が、可動子に対して位置ずれを生じることが防止される。したがって、被処理基板と処理装置との相対位置を正確に制御することができ、被処理基板の所定位置に処理を行うことが可能な処理ステージとなる。
また、前記基板昇降機構は、前記第1レールに固定されていることが好ましい。
このようにすれば、第1レールに対する可動子の位置は制御可能であるので、基板昇降機構に対する可動子の位置が正確に制御されるようになる。したがって、可動子に被処理基板を載置する際に可動子を基板昇降機構上に正確に配置することができ、可動子の所定位置に被処理基板を載置することが可能となる。
また、前記基板昇降機構は、前記第1レールの端部に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、第1レールの端部において可動子に被処理基板を載置可能となるので、被処理基板を可動子に載置する作業効率を高めることができる。
また、前記第1レールが第1方向に延びる複数の副レールからなっているとともに、前記基板昇降機構が前記被処理基板を昇降させる際に該被処理基板を支持する複数の昇降ピンを有しており、前記昇降ピンが、前記副レールの間に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、第1レールの外側に加えて内側においても被処理基板を支持することが可能となるので、例えば被処理基板をその周縁部及び中央部で支持することにより、被処理基板のたわみが防止される。
また、前記位置制御手段は、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第2レールと、該第2レールに沿って前記処理部を移動させる第2方向制御手段と、を有しており、前記第2レールが前記可動子の上方に配置されている構成とすることもできる。
本発明においては、可動子に基板昇降機構を不要としているので、基板昇降機構を備えないことにより可動子を薄型化することができ、可動子から第2レールまでの高さを低くすることができる。したがって、第2レールを支持する支持部材を短く(低く)することができ、これにより該支持部材のたわみが低減されるので、たわみによる第2レールの位置ずれが防止される。よって、第2レール上において処理部の位置を正確に制御することが可能となり、被処理基板の所定位置に処理を行うことが可能な処理ステージとなる。
また、前記支持部材を短くすることによりその固有振動数が高くなるので、支持部材に共振が生じにくくなる。したがって、共振による第2レールの位置ずれが防止され、処理部の位置を正確に制御することが可能となるので、被処理基板の所定位置に処理を行うことが可能な処理ステージとなる。
また、前記処理装置が液滴吐出装置である構成とすることもできる。
一般に、液滴吐出法により成膜を行えば、材料の無駄が少ないので材料コストを低減できる。また、選択的に材料を配することができるので、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いたパターニング技術に比べて、プロセスコストを低減できる。本発明の処理ステージは、被処理基板の所定位置に処理を行うことが可能となっているので、これを液滴吐出装置に適用すれば、パターニング精度を向上させることもできる。
本発明によれば、可動子を軽量化することが可能であるので、可動子を移動させる機構に関るコストが低減され、処理ステージの低コスト化が図られる。また、可動子を軽量化することで、可動子を高速に移動させることや可動子の位置を高精度に制御することが可能となり、被処理基板に効率良く、かつ良好に処理を行うことが可能な処理ステージとなる。また、可動子の大型化が容易化され、大型の基板に対応可能な処理ステージとなる。
以下、本発明の一実施形態を説明するが、本発明の技術範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、構造の特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造はその寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせて示す場合がある。
図1は、本発明に係る処理ステージの一実施形態であるXYステージ100を概略して示す斜視図である。図1に示すように、XYステージ100は、第1方向(Y方向)に延びる第1レール10と、第1レール10上に配置された可動子20と、Y方向における第1レール10の端部下側に配置された基板昇降機構30と、第1レール10の上方において第2方向(X方向)に延びる第2レール40と、第2レール40上に配置された処理部50と、を備えて構成されている。
本実施形態の第1レール10は、Y方向に延びる2本の副レール11、12からなっている。副レール11は、X方向の両端部において支持部材13、14に支持されており、その上面側が略水平となっている。副レール12も同様に、支持部材15、16に支持されることにより上面側が略水平となっている。第1レール10は、後述する第1方向制御手段が併設されることにより可動子20を移動させるガイドとして機能するようになっている。また、副レール11、12は、例えば黒御影石等のグラナイト(花崗岩)等からなる基体に金属等からなるサポートフレーム等を設けたものであり、第1レール10は、XYステージ100のフレームとしても機能するようになっている。
前記グラナイトは、処理ステージや定盤等に用いられる石材であり、化学的及び熱的に極めて安定であることが知られている。そのためグラナイトを用いることで、化学薬品を用いた処理や熱を伴う処理に対応可能なXYステージ100となる。また、グラナイトは、極めて硬度が高くヤング率が高い材料であるので、第1レール10のたわみによる位置精度の低下を低減することができる。
第1レール10には第1方向制御手段(図示略)が併設されており、これにより可動子20を第1レール10上の所定位置に移動させて、Y方向における可動子20の位置を制御することが可能となっている。本実施形態では、エアスライダー方式により可動子20を移動させるようになっており、前記第1方向制御手段は、第1レール10と可動子20との間に空気を送り込んで可動子20を第1レール10から浮上させる機構や、可動子20を移動させるリニアモーター、可動子20の位置を検出する装置、これらを制御する制御装置等を備えて構成されている。
Y方向における第1レール10の中央部下側にはステージ60が設けられている。ステージ60は、各種制御機器の設置部となっているとともに、第2レール40等の土台としても機能するようになっている。すなわち、ステージ60には、第2レール40を支持する複数の支柱が設けられており、これら支柱上に第2レール40が設けられている。
第2レール40上には、処理部50が配置されており、本実施形態の処理部50には処理装置として液滴吐出ヘッド(図示略)が装着されている。第2レール40には、前記第1方向制御手段と同様の第2方向制御手段が併設されており、第2レール40に沿って処理部50を移動させることができるようになっている。これにより、処理部50に配置された液滴吐出装置をX方向の所望の位置に移動させることができるようになっている。
図2(a)は、可動子20を拡大して示す斜視図である。図2(a)に示すように、可動子20は、例えばグラナイトからなる平面視略正方形の板状のものであり、その上面が被処理基板を載置する載置面となっている。可動子20の大きさとしては、例えば前記正方形の一辺が2500mm程度、厚さが90mm程度である。また、可動子20には、その上面及び底面に開口した複数の貫通孔21が設けられている。貫通孔21は、後述する昇降ピンがこの貫通孔21を通って可動子20の上方まで上昇できるようにするための構造であり、本実施形態では、可動子20の下方に配置された第1レール10と重なり合わないように配置されている。
また、本実施形態の可動子20は、被処理基板を着脱可能に固定する固定手段を備えている。固定手段としては、被処理基板と可動子20との間の圧力を低下させることにより被処理基板を可動子20に密着させるものや、静電気力あるいは磁力により被処理基板を可動子20に密着させるもの等を用いることができ、本実施形態では圧力を低下させる方式を採用している。詳しくは、可動子20の上面には、例えば互いに直交する溝部からなる複数の凹部22が設けられており、凹部22内には可動子20の底面側に通じる吸引孔(図示略)が設けられている。この吸引孔は可動子20の底面側において配管等に接続されており、さらにこの配管は、例えばステージ60に設けられた真空ポンプ等の減圧手段に接続されている。被処理基板が可動子20における載置面に載置された状態で前記真空ポンプにより排気を行うと、凹部22内の圧力が低下して被処理基板の上面側と底面側(凹部22側)とに圧力差を生じ、被処理基板が可動子20に押し当てられて固定されるようになっている。
図2(b)は、基板昇降機構30を拡大して示す斜視図である。本実施形態の基板昇降機構30は、第1レール10の端部においてその下側に固定されており、第1レール10との相対位置が変化しないようになっている。図2(b)に示すように、基板昇降機構30は、複数の昇降ピン31と、昇降ピン31の底面側を支持するプレート32と、プレート32を上昇あるいは下降させる駆動手段33と、駆動手段33を制御して昇降ピン31の鉛直方向の位置を制御する制御手段(図示略)と、を備えて構成されている。
本実施形態の駆動手段33は、副レール11の両側と副レール12の両側とにそれぞれ設けられた4つの部分からなり、これらは副レール11、12に固定されている。第1レール10の外側に位置する2つの部分には、それぞれに接続された2つのプレート32が設けられており、第1レール10の内側に位置する2つの部分には、2つの部分双方に接続された1つのプレート32が設けられている。それぞれのプレート32上には、Y方向に並んで複数の昇降ピン31が設けられており、昇降ピン31の配列は、可動子20の貫通孔21と同じ配列となっている。基板昇降機構30上に可動子20を移動させると、昇降ピン31上に貫通孔21が位置するようになり、この状態で駆動手段33によりプレート32を上昇させると、貫通孔21を通して可動子20の上方まで、昇降ピン31を上昇させることができる。このようにして、上昇させた複数の昇降ピン31の上面が、搬送されてきた被処理基板を受ける面を構成するようになっている。
図2(c)は、Y方向において基板昇降機構30が設けられている側からみたXYステージ100の側面図である。前記したように、第1レール10の下側にはステージ60が設けられており、ステージ60上には支柱61が設けられている。また、支柱61上には第2レール40が設けられている。支柱61は、上部側において支柱61間に可動子20を通すことが可能な幅で配置されている。また、支柱61の下部側は上部側より太くなっており、上部側よりも第1レール10側に張り出している。これにより、支柱61の上方に位置する第2レール40等の重量による支柱61の変形量を小さくすることができ、変形による位置精度の低下を防止できるようになっている。
[基板処理方法]
以上のような構成のXYステージ100を用いると、被処理基板の所定位置に所定の処理を良好に行うことが可能である。以下、図3(a)〜(e)を参照しつつ、XYステージ100を用いて、ガラス等からなる被処理基板に液滴吐出装置により処理を行う方法を説明する。なお、図3(a)〜(e)では、XYステージ100等をX方向から視た側面図で示している。
まず、図3(a)に示すように、基板昇降機構30の上方に可動子20を位置させておき、可動子20における被処理基板の載置面上方に、例えば搬送ロボット200等により被処理基板Wを搬送する。基板昇降機構30は第1レール10に固定されているので、可動子20を第1レール10上の所定の位置に移動させることにより、可動子20と基板昇降機構30との位置を良好に合わせることができる。また、第2レール40上に配置された処理部50に、例えば液滴吐出ノズル310を複数備えた液滴吐出ヘッド(液滴吐出装置)300を装着しておく。ここでは、液滴吐出ノズル310が下方を向くようにして、処理部50の底面側に液滴吐出ヘッド300を装着する。
搬送ロボット200は、例えばフォーク状のアーム210と、アーム210の位置を制御する制御装置220と、を備えたものである。フォーク状のアーム210は、互いに平行に配置されて一方向(ここではY方向)に延びる枝部を有している。これら枝部は、片側の端部においてに枝部に直交する方向(ここではX方向)に延びる部材に、一括して接続されている。また、枝部が接続された部材は前記枝部と同じ方向に延びる幹部に接続され、この幹部は制御装置220に接続されている。被処理基板Wは、このような搬送ロボット200においてアーム210の枝部に載置されて搬送され、制御装置220により搬送時の位置が制御されている。なお、ここでは前記枝部の間に可動子20の貫通孔21(図2(a)参照)が位置するように、枝部の配置や貫通孔21の配置が調整されている。例えば、アームの枝部と第1レールの副レールの位置とを対応させておけば、貫通孔は、第1レールを避けて配置するのでアームの枝部を避けて配置され、アームの枝部間に昇降ピンが位置するようになる。
次に、図3(b)に示すように、基板昇降機構30の昇降ピン31を可動子20の貫通孔21を通して上昇させる。そして、被処理基板Wが搬送ロボット200に支持されている位置より高くまで上昇させることより、被処理基板Wは昇降ピン31の上面に支持される。前記のように可動子20と基板昇降機構30との位置合わせを良好に行うことができるので、昇降ピン31が貫通孔21の外側において可動子20と衝突することがなく、良好に昇降ピン31を上昇させることができる。また、アーム210の枝部の間に貫通孔21が位置するようにしているので、貫通孔21を通った昇降ピン31は、枝部の間を通って被処理基板Wの底面側を良好に支持することができる。
次に、図3(c)に示すように、昇降ピン31に支持された被処理基板Wの底面側からアーム210を退去させる。アーム210の枝部はY方向に延びており枝部の間に昇降ピン31が位置しているので、例えばアーム210をY方向に移動させることにより、迅速にアーム210を退去させることができ、作業性を向上させることができる。また、図2(c)に示したように、第1レール10の内側及び外側に昇降ピン31を配置しているので、被処理基板Wを中央部及び周縁部で支持することができ、被処理基板Wのたわみが低減される。
次に、図3(d)に示すように、昇降ピン31を、その上面が可動子20の底面よりも低くなるように下降させる。これにより、被処理基板Wは可動子20の上面(載置面)に載置される。次いで、被処理基板Wを前記固定手段により可動子20に着脱可能に固定する。そして、前記第1方向制御手段により、第1レール10と第2レール40とが交差する領域、すなわちプロセスエリアに可動子20を移動させる。本発明においては、可動子20から基板昇降機構30を独立させており、基板昇降機構を備えた可動子に比べて、可動子20が軽量化される。したがって、可動子20を高速に移動させることができ、スループットを短縮することができる。
また、被処理基板Wをプロセスエリアに搬送するには、被処理基板Wが載置された可動子20を第2レール40の下を通す必要があるため、当然ながら第2レール40は被処理基板Wよりも高い位置に設ける必要がある。ここで、可動子20から基板昇降機構30を独立させており、可動子20を薄型化しているので、基板昇降機構を備えた可動子よりも、第2レール40の位置を低くすることができる。
例えば、基板昇降機構を備えた可動子の大きさとしては、正方形の一辺が2500mm程度のものであれば、厚さが400mm程度である。一方、本実施形態の可動子20の大きさは正方形の一辺は同程度であるが、厚さが90mm程度と格段に薄くなっている。本実施形態では、可動子20を薄型化した分だけ第2レール40を低くしており、第2レール40を支持する支柱61(図2(c)参照)も短く(低く)なっている。したがって、支柱61上の構造部の重量による支柱61の変形量が小さくなり、変形による第1レール10と第2レール40との相対位置変化が格段に低減される。よって、被処理基板Wと液滴吐出ヘッド300との相対位置を精度良く制御することできるようになっている。
次に、図3(e)に示すように前記プロセスエリアにおいて、可動子20をY方向に移動させるとともに処理部50をX方向に移動させて、被処理基板Wと液滴吐出ヘッド300との相対位置を変化させつつ、液滴吐出ヘッド300から液状材料等の機能液を吐出して、これを被処理基板Wの所定位置に配する。前記のように可動子20を軽量化しているので、可動子20の慣性力が小さくなり、可動子20の位置を精度良く制御することができる。また、第2レール40を支持する支柱61を低くしているので、その固有振動数が高くなり、支柱61に共振を生じにくくなっている。したがって、共振により液滴吐出ヘッド300の位置が所定位置からずれることがなく、所定位置から機能液を吐出することができる。このように、XYステージ100を用いることにより、被処理基板Wの位置及び液滴吐出ヘッド300の位置を精度良く制御することができるので、被処理基板Wの所定位置に精度良く機能液を配することができる。また、支柱61を低くしているので、支柱61の強度を高めることができ、液滴吐出ヘッド300を高速で移動させても支柱61に変形や振動が生じない。このため、処理時間を短縮することができる。
本発明の処理ステージ(XYステージ)にあっては、可動子20と基板昇降機構30とを分離して可動子20を軽量化しているので、可動子20を高速にかつ精度良く移動させることができる。したがって、スループットを短縮することが可能となるとともに、被処理基板Wに所定の処理を良好に行うことが可能となる。また、可動子20を軽量化したことにより、これを移動させる駆動手段として駆動力が小さなものを用いることができ、装置コストやランニングコストを低減することができる。
また、可動子を軽量化することが可能であるため、基板の大型化に対応させることも容易である。これにより、大型のデバイスを製造することや、複数枚取りの大型基板に一括して処理を行い、効率良くデバイスを製造することが可能となる。また、可動子20を薄型化したことにより、例えば第2レール40等の上部構造の重量による位置精度の低下を防止することができ、被処理基板Wに良好な位置精度で処理を行うことが可能となっている。また、本発明を液滴吐出装置に適用すれば、液滴吐出法によりデバイスを低コストで製造することできることに加えて、パターニング精度を向上させることができるので歩留り等が改善され、良好にデバイスを製造することが可能となる。
なお、前記実施形態では、基板に処理を行う処理装置の例として液滴吐出装置を挙げて説明を行ったが、各種検査装置や、レーザーアニール装置等の熱処理装置、露光装置等様々な処理装置に適用が可能である。また、可動子20が少なくとも第1方向に移動する処理ステージにおいては、本発明の効果を得ることができ、例えば処理部が固定されており、被処理基板を第1方向に移動させながらライン処理する処理ステージ、あるいは可動子が第1方向及び第2方向に移動することにより、被処理基板と処理部との相対位置を変化させて処理を行う処理ステージ等においても、本発明の効果が得られる。
また、第1レールとしては、2本の副レールからなるもの以外に、1本あるいは3本以上からなるものを採用してもよい。
本発明の処理ステージの構成を概略して示す斜視図である。 (a)は可動子を拡大して示す斜視図、(b)は基板昇降機構を拡大して示す斜視図、(c)はXYステージの側面図である。 (a)〜(e)は、本発明の処理ステージの使用例を示す側面図である。
符号の説明
10・・・第1レール、20・・・可動子、30・・・基板昇降機構、40・・・第2レール、50・・・処理部、100・・・XYステージ(処理ステージ)

Claims (5)

  1. 被処理基板が載置される載置面を有する可動子と、
    前記被処理基板に所定の処理を行う処理装置が設置される処理部と、
    前記可動子と前記処理部との相対位置を変化させる位置制御手段と、
    前記載置面と該載置面よりも高い位置との間において前記被処理基板を昇降可能な基板昇降機構と、を備え、
    前記位置制御手段は、第1方向に延びる第1レールと、該第1レール上において前記可動子を前記基板昇降機構と独立して移動させる第1方向制御手段と、を有し、
    前記基板昇降機構は、前記被処理基板を支持する複数の昇降ピンを有し、
    前記可動子は、前記昇降ピンが貫通可能な複数の貫通孔と、前記載置面に設けられた吸引孔により前記被処理基板を着脱可能に吸引固定する固定手段と、を有し、
    前記第1レールは第1方向に延びる複数の副レールからなり、
    前記昇降ピンは前記第1レールの内側および外側に配置され、前記被処理基板をその周縁部及び中央部で支持しており、
    前記可動子を移動させながら前記被処理基板に前記処理部で処理を行うことを特徴とする処理ステージ。
  2. 前記基板昇降機構は、前記第1レールに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の処理ステージ。
  3. 前記基板昇降機構は、前記第1レールの端部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の処理ステージ。
  4. 前記位置制御手段は、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第2レールと、該第2レールに沿って前記処理部を移動させる第2方向制御手段と、を有しており、前記第2レールが前記可動子の上方に配置されていることを特徴とする請求項に記載の処理ステージ。
  5. 前記処理装置が液滴吐出装置であることを特徴とする請求項に記載の処理ステージ。
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