JP5020612B2 - 圧電薄膜デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスに関する。
図23は、従来の圧電薄膜共振子8の概略構成を示す断面図である。図23に示すように、圧電薄膜共振子8は、圧電体薄膜86の下面及び上面にそれぞれ下面電極85及び上面電極87を形成し、下面電極85、圧電体薄膜86及び上面電極87を積層した振動積層体84を基板82及び下地膜83で支持した構造を有している。圧電薄膜共振子8においては、振動の励振を阻害しないようにするため、自由振動領域81の下方にキャビティ80が形成されている(特許文献1)。
特開2002−344279号公報
しかし、従来の圧電薄膜共振子では、自由振動領域の外縁における振動積層体の支持に起因する副共振が問題となっていた。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、圧電薄膜共振子の副共振を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスであって、圧電体薄膜と、前記圧電体薄膜を挟んで対向する電極と、自由振動領域の外縁において前記圧電体薄膜及び前記電極を積層した振動積層体の下面に接することにより前記振動積層体を前記自由振動領域の外縁において支持し、前記圧電体薄膜とは別に設けられた支持体とを備え、前記圧電体薄膜を薄肉化し前記支持体による支持による厚み縦振動又は厚みすべり振動の共振周波数の低下を緩和する掘り込みが前記自由振動領域の外縁であって前記自由振動領域に接する掘り込み領域に形成され、前記掘り込みにより前記自由振動領域における前記圧電体薄膜の膜厚より前記掘り込み領域における前記圧電体薄膜の膜厚が薄肉化されている。
請求項2の発明は、前記掘り込みが前記自由振動領域を囲む請求項1に記載の圧電薄膜デバイスである。
請求項3の発明は、前記掘り込みの深さが前記圧電体薄膜の膜厚の1%以上20%以下である請求項1又は請求項2に記載の圧電薄膜デバイスである。
請求項4の発明は、前記掘り込みの幅が1μm以上10μm以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧電薄膜デバイスである。
本発明によれば、支持体に支持されている自由振動領域の外縁の共振周波数の極端な低下を緩和することができ、圧電薄膜共振子の副共振を抑制することができる。
請求項2ないし請求項4の発明によれば、圧電薄膜共振子の副共振を特に効果的に抑制することができる。
以下では、単独の圧電薄膜共振子(FBAR;Film Bulk Acoustic Resonator)を例として、本発明の圧電薄膜デバイスの望ましい実施形態について説明する。しかし、以下で説明する実施形態は、本発明の圧電薄膜デバイスが単独の圧電薄膜共振子のみに限定されることを意味するものではない。すなわち、本発明における圧電薄膜デバイスとは、一般的に言えば、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイス全般を意味しており、単一の圧電薄膜共振子を含む発振子及びトラップ等並びに複数の圧電薄膜共振子を含むフィルタ、デュプレクサ、トリプレクサ及びトラップ等を包含している。ここで、圧電薄膜共振子とは、支持なくしては自重に耐え得ない薄膜に圧電的に励振されるバルク弾性波による電気的な応答を利用した共振子である。
<1 第1実施形態>
図1、図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子1の概略構成を示す模式図であり、図1は、圧電薄膜共振子1の斜視図、図2は、図1のII−IIの切断線における圧電薄膜共振子1の断面図となっている。図1には、説明の便宜上、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系が定義されている。圧電薄膜共振子1は、圧電体薄膜15に励振される厚み縦振動による電気的な応答を利用した共振子となっている。
図1、図2に示すように、圧電薄膜共振子1は、支持基板11の上に、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、単独で自重に耐え得る圧電体基板を除去加工することにより圧電体薄膜15を得ているが、除去加工によって得られる圧電体薄膜15は単独で自重に耐え得ない。このため、圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、除去加工に先立って、キャビティ形成膜13及び下面電極14を形成した圧電体基板を支持基板11にあらかじめ接着している。
<1.1 支持基板11>
支持基板11は、圧電薄膜共振子1の製造途上で圧電体基板を除去加工するときに、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成された圧電体基板を接着層12を介して支持する役割を有している。加えて、支持基板11は、圧電薄膜共振子1の製造後に、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成され、上面電極16が上面に形成された圧電体薄膜15を接着層12を介して支持する役割も有している。したがって、支持基板11には、圧電体基板を除去加工するときに加わる力に耐え得ることと、圧電薄膜共振子1の製造後にも強度が低下しないこととが要請される。
支持基板11の材料及び厚さは、このような要請を満足するように、適宜選択することができる。ただし、支持基板11の材料を、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と近い熱膨張率、より望ましくは、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と同じ熱膨張率を有する材料、例えば、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と同じ材料とすれば、圧電薄膜共振子1の製造途上において、熱膨張率の差に起因する反りや破損を抑制することができ、圧電薄膜共振子1の製造後において、熱膨張率の差に起因する特性変動や破損を抑制することができる。なお、熱膨張率に異方性がある材料を用いる場合、支持基板11と圧電体薄膜15とで各方向の熱膨張率がともに同じとなるように配慮することが望ましく、支持基板11と圧電体薄膜15とに同じ圧電材料を用いる場合、支持基板11と圧電体薄膜15とで結晶方位を一致させることが望ましい。
<1.2 接着層12>
接着層12は、圧電薄膜共振子1の製造途上で圧電体基板を除去加工するときに、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成された圧電体基板を支持基板11に接着固定する役割を有している。加えて、接着層12は、圧電薄膜共振子1の製造後に、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成され、上面電極16が上面に形成された圧電体薄膜15を支持基板11に接着固定する役割も有している。したがって、接着層12には、圧電体基板を除去加工するときに加わる力に耐え得ることと、圧電薄膜共振子1の製造後にも接着力が低下しないこととが要請される。
このような要請を満足する接着層12の望ましい例としては、有機接着剤、望ましくは、充填効果を有し、接着対象が完全に平坦ではなくても十分な接着力を発揮するエポキシ接着剤(熱硬化性を利用するエポキシ樹脂の接着剤)やアクリル接着剤(光硬化性及び熱硬化性を併用するアクリル樹脂の接着剤)により形成された接着層12を挙げることができる。このような樹脂を採用することにより、支持基板11と圧電体基板との間に期待しない空隙が生じることを防止し、当該空隙により圧電体基板の除去加工時にクラック等が発生することを防止可能である。ただし、このことは、これ以外の接着層12によって支持基板11と圧電体薄膜15とが接着固定されることを妨げるものではない。
<1.3 キャビティ形成膜13>
キャビティ形成膜13は、絶縁材料を成膜することにより得られた絶縁体膜である。圧電薄膜共振子1では、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16を積層した振動積層体18の固定領域912の下面にキャビティ形成膜13が形成され、支持基板11、接着層12及びキャビティ形成膜13を積層した支持体17が自由振動領域911の外縁において振動積層体18を支持している。このようなスペーサしての役割を有するキャビティ形成膜13により、振動積層体18の自由振動領域911が支持基板11と干渉しなくなり、自由振動領域911における振動の励振が阻害されることがなくなる。
キャビティ形成膜13を構成する絶縁材料は、特に制限されないが、二酸化ケイ素(SiO2)等の絶縁材料から選択することが望ましい。
<1.4 圧電体薄膜15>
圧電体薄膜15は、圧電体基板を除去加工することにより得られる。より具体的には、圧電体薄膜15は、単独で自重に耐え得る厚み(例えば、50μm以上)を有する圧電体基板を、単独で自重に耐え得ない膜厚(例えば、10μm以下)まで除去加工で薄肉化することにより得られる。
圧電体薄膜15を構成する圧電材料としては、所望の圧電特性を有する圧電材料を選択することができるが、水晶(SiO2)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li2B4O7)、酸化亜鉛(ZnO)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)及びランガサイト(La3Ga3SiO14)等の粒界を含まない単結晶材料を選択することが望ましい。圧電体薄膜15を構成する圧電材料として単結晶材料を用いることにより、圧電体薄膜15の電気機械結合係数及び機械的品質係数を向上することができるからである。
また、圧電体薄膜15における結晶方位も、所望の圧電特性を有する結晶方位を選択することができる。ここで、圧電体薄膜15における結晶方位は、圧電薄膜共振子1の共振周波数や反共振周波数の温度特性が良好となる結晶方位とすることが望ましく、周波数温度係数が「0」となる結晶方位とすることがさらに望ましい。
圧電体基板の除去加工は、切削、研削及び研磨等の機械加工並びにエッチング等の化学加工等により行う。ここで、複数の除去加工方法を組み合わせ、加工速度が速い除去加工方法から、加工対象に生じる加工変質が小さい除去加工方法へと除去加工方法を段階的に切り替えながら圧電体基板を除去加工すれば、高い生産性を維持しつつ、圧電体薄膜15の品質を向上し、圧電薄膜共振子1の特性を向上することができる。例えば、圧電体基板を固定砥粒に接触させて削る研削及び圧電体基板を遊離砥粒に接触させて削る研磨を順次行った後に、当該研磨によって圧電体基板に生じた加工変質層を仕上げ研磨により除去するようにすれば、圧電体基板を削る速度が早くなり、圧電薄膜共振子1の生産性を向上することができるとともに、圧電体薄膜15の品質を向上することにより、圧電薄膜共振子1の特性を向上することができる。なお、圧電体基板の除去加工のより具体的な方法については、後述する実施例において説明する。
このような圧電薄膜共振子1では、圧電体薄膜15をスパッタリング等により成膜した場合と異なり、圧電体薄膜15を構成する圧電材料や圧電体薄膜15における結晶方位が下地の制約を受けないので、圧電体薄膜15を構成する圧電材料や圧電体薄膜15における結晶方位の選択の自由度が高くなっている。したがって、圧電薄膜共振子1では、所望の特性を実現することが容易になっている。
この圧電体薄膜15には、圧電体薄膜15の上面と下面との間を貫通し、固定領域912において圧電体薄膜15を挟んで対向する下面電極14と上面電極162とを導通させるバイアホール155が形成されている。バイアホール155は、その内側面に成膜された導電体薄膜により下面電極14と上面電極162とを短絡して直流的に導通させている。
圧電体薄膜15の下面には、圧電体薄膜15を薄肉化する掘り込み(溝)156が形成されている。掘り込み156は、自由振動領域911の外縁に自由振動領域911の外郭に沿って形成されている。堀り込み156は、エッチング等により表面粗さや膜厚変動を超えて圧電体薄膜15を薄肉化することにより形成する。掘り込み156は、キャビティ形成膜13で埋められているが、キャビティ形成膜13で埋めることなく空洞としてもよい。掘り込み156は、圧電体薄膜15を薄肉化することにより、支持体17に支持されている固定領域912の共振周波数の極端な低下を緩和し、圧電薄膜共振子1の副共振を抑制する役割を果たしている。換言すれば、掘り込み156は、自由振動領域911と固定領域912との境界が、横方向に伝播するバルク弾性波を全反射する固定端に近い状態となることを防止し、圧電薄膜共振子1の副共振を抑制する役割を果たしている。
係る役割を適切に果たすためには、掘り込み156の深さは、圧電体薄膜15の膜厚の1%以上20%以下であることが望ましく、10%以上15%以下がさらに望ましい。また、掘り込み156の幅は、1μm以上10μm以下であることが望ましい。掘り込み156の深さ及び幅がこの範囲内であれば、副共振を特に効果的に抑制することができるからである。固定領域912に形成される掘り込み156による副共振の抑制には、自由振動領域911を加工する必要が無いので、自由振動領域911の機械的損傷に起因する主共振の共振特性の劣化を引き起こすことがないという利点もある。この点は、自由振動領域911の膜厚が薄く機械的損傷の影響を受けやすい圧電薄膜共振子1では、特に重要である。
圧電体薄膜15を上方から見た図3の平面図に示すように、掘り込み156は、自由振動領域911を囲むように形成することが最も望ましいが、途切れている部分があっても圧電薄膜共振子1の副共振を抑制する役割を果たすことは可能である。特に、自由振動領域911の形状が、長辺の長さが短辺の長さの2倍以上となる細長の矩形である場合には、自由振動領域911の長辺に沿ってのみ掘り込み156を形成しても、副共振の抑制効果をある程度得ることができる。
<1.5 下面電極14及び上面電極16>
下面電極14及び上面電極16は、それぞれ、圧電体薄膜15の下面及び上面に導電材料を成膜することにより形成された導電体薄膜である。
下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料は、特に制限されないが、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、金(Au)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)及びタンタル(Ta)等の金属から選択することが望ましい。もちろん、下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料として合金を用いてもよい。また、複数種類の導電材料を重ねて成膜することにより、下面電極14及び上面電極16を形成してもよい。
図1、図2の他、下面電極14及び上面電極16を上方から見たパターンを示す図4の平面図に示すように、上面電極16のうち、上面電極161は、対向領域913において、圧電体薄膜15を挟んで下面電極14と対向している。上面電極161は、対向領域913から左方へ引き出され、引き出された部分は、上面電極161へ励振信号を給電する給電部となっている。一方、下面電極14は、対向領域913から右方へ引き出され、引き出された部分は、下面電極14へ励振信号を給電する給電部となっている。
また、上面電極16のうち、上面電極162は、固定領域912において、圧電体薄膜15を挟んで下面電極14の給電部と対向している。下面電極14と上面電極162とはバイアホール155によって導通させられているので、圧電薄膜共振子1では、外部に露出した上面電極162を介して下面電極14への励振信号の給電が行われる。
圧電薄膜共振子1では、圧電体薄膜15の自由振動領域911の下面及び上面に下面電極14及び上面電極16が形成されているのみならず、圧電体薄膜15の掘り込み156が形成された領域(以下では、「掘り込み領域」という)914の下面及び上面にも下面電極14及び上面電極16が形成されており、対向領域913が自由振動領域911を超えて固定領域912まで拡がっている。
圧電薄膜共振子1は、下面電極161の給電部と上面電極162との間に励振信号を印加することにより、厚み縦振動を自由振動領域911に閉じ込めた周波数上昇型のエネルギー閉じ込め共振子として用いることができる。なお、厚み縦振動に代えて、厚みすべり振動を利用することも許容される。
<2 第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る圧電薄膜共振子2の概略構成を示す模式図であり、圧電薄膜共振子2の断面を示す断面図となっている。圧電薄膜共振子2も、圧電薄膜共振子1と同様に、支持基板21の上に、接着層22、キャビティ形成膜23、下面電極24、圧電体薄膜25及び上面電極26(261,262)をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子2の支持基板21、接着層22、キャビティ形成膜23、下面電極24、圧電体薄膜25及び上面電極26(261,262)は、それぞれ、圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に相当し、圧電薄膜共振子1と同様に構成することができる。
圧電薄膜共振子2でも、圧電薄膜共振子1と同様に、下面電極24、圧電体薄膜25及び上面電極26を積層した振動積層体28の固定領域922の下面にキャビティ形成膜23が形成され、支持基板21、接着層22及びキャビティ形成膜23を積層した支持体27が固定領域922において振動積層体28を支持している。さらに、圧電体薄膜25の下面にも、圧電体薄膜15と同様に、圧電体薄膜25を薄肉化する掘り込み256が形成されている。掘り込み256も、自由振動領域921の外縁に自由振動領域921の外郭に沿って形成されている。
上面電極26のうち、上面電極261は、対向領域923において、圧電体薄膜25を挟んで下面電極24と対向している。上面電極261は、対向領域923から左方へ引き出され、引き出された部分は、上面電極261へ励振信号を給電する給電部となっている。一方、下面電極24は、対向領域923から右方へ引き出され、引き出された部分は、下面電極24へ励振信号を給電する給電部となっている。
また、上面電極26のうち、上面電極262は、固定領域922において、圧電体薄膜25を挟んで下面電極24の給電部と対向している。下面電極24と上面電極262とはバイアホール255によって導通させられているので、圧電薄膜共振子2では、外部に露出した上面電極262を介して下面電極24への励振信号の給電が行われる。
ただし、圧電薄膜共振子2では、圧電薄膜共振子1と異なり、圧電体薄膜25の自由振動領域921の一部(全部でもよい)の下面及び上面に下面電極24及び上面電極26が形成されているが、圧電体薄膜25の掘り込み領域924の下面及び上面には下面電極24及び上面電極26が形成されておらず、対向領域923が自由振動領域921に収まっている。
このような圧電薄膜共振子2も、上面電極261の給電部と上面電極262との間に励振信号を印加することにより、厚み縦振動を自由振動領域921に閉じ込めた周波数上昇型のエネルギー閉じ込め共振子として用いることができる。掘り込み256も、圧電体薄膜25を薄肉化することにより、支持体27に支持されている固定領域922の共振周波数の極端な低下を緩和し、圧電薄膜共振子2の副共振を抑制する役割を果たしている。
<3 第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る圧電薄膜共振子3の概略構成を示す模式図であり、圧電薄膜共振子3の断面を示す断面図となっている。圧電薄膜共振子3も、圧電薄膜共振子1と同様に、支持基板31の上に、接着層32、キャビティ形成膜33、下面電極34、圧電体薄膜35及び上面電極36(361,362)をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子3の支持基板31、接着層32、キャビティ形成膜33、下面電極34、圧電体薄膜35及び上面電極36(361,362)は、それぞれ、圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に相当し、圧電薄膜共振子1と同様に構成することができる。
圧電薄膜共振子3でも、圧電薄膜共振子1と同様に、下面電極34、圧電体薄膜35及び上面電極36を積層した振動積層体38の固定領域932の下面にキャビティ形成膜33が形成され、支持基板31、接着層32及びキャビティ形成膜33を積層した支持体37が固定領域932において振動積層体38を支持している。
上面電極36のうち、上面電極361は、対向領域933において、圧電体薄膜35を挟んで下面電極34と対向している。上面電極361は、対向領域933から左方へ引き出され、引き出された部分は、上面電極361へ励振信号を給電する給電部となっている。一方、下面電極34は、対向領域933から右方へ引き出され、引き出された部分は、下面電極34へ励振信号を給電する給電部となっている。
また、上面電極36のうち、上面電極362は、固定領域932において、圧電体薄膜35を挟んで下面電極34の給電部と対向している。下面電極34と上面電極362とはバイアホール355によって導通させられているので、圧電薄膜共振子3では、外部に露出した上面電極362を介して下面電極34への励振信号の給電が行われる。
ただし、圧電薄膜共振子3では、圧電薄膜共振子1と異なり、圧電体薄膜35の上面に、圧電体薄膜35を薄肉化する掘り込み356が形成されている。掘り込み356は、自由振動領域931の外縁に自由振動領域931の外郭に沿って形成されている。掘り込み356は、キャビティ形成膜33で埋められておらず、空洞となっている。
このような圧電薄膜共振子3も、上面電極361の給電部と上面電極362との間に励振信号を印加することにより、厚み縦振動を自由振動領域931に閉じ込めた周波数上昇型のエネルギー閉じ込め共振子として用いることができる。掘り込み356も、圧電体薄膜35を薄肉化することにより、支持体37に支持されている固定領域932の共振周波数の極端な低下を緩和し、圧電薄膜共振子3の副共振を抑制する役割を果たしている。
<4 第4実施形態>
図7は、本発明の第4実施形態に係る圧電薄膜共振子4の概略構成を示す模式図であり、圧電薄膜共振子4の断面を示す断面図となっている。圧電薄膜共振子4も、圧電薄膜共振子1と同様に、支持基板41の上に、接着層42、キャビティ形成膜43、下面電極44、圧電体薄膜45及び上面電極46をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子4の支持基板41、接着層42、キャビティ形成膜43、下面電極44、圧電体薄膜45及び上面電極46(461,462)は、それぞれ、圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に相当し、圧電薄膜共振子1と同様に構成することができる。
圧電薄膜共振子4でも、圧電薄膜共振子1と同様に、下面電極44、圧電体薄膜45及び上面電極46を積層した振動積層体48の固定領域942の下面にキャビティ形成膜43が形成され、支持基板41、接着層42及びキャビティ形成膜43を積層した支持体47が固定領域942において振動積層体48を支持している。さらに、圧電体薄膜45の下面にも、圧電体薄膜15と同様に、圧電体薄膜45を薄肉化する掘り込み456が形成されている。圧電体薄膜45の下面に形成された掘り込み456も、自由振動領域942の外縁に自由振動領域941の外郭に沿って形成されている。
上面電極46のうち、上面電極461は、対向領域943において、圧電体薄膜45を挟んで下面電極44と対向している。上面電極461は、対向領域943から左方へ引き出され、引き出された部分は、上面電極461へ励振信号を給電する給電部となっている。一方、下面電極44は、対向領域943から右方へ引き出され、引き出された部分は、下面電極44へ励振信号を給電する給電部となっている。
また、上面電極46のうち、上面電極462は、固定領域942において、圧電体薄膜45を挟んで下面電極44の給電部と対向している。下面電極44と上面電極462とはバイアホール455によって導通させられているので、圧電薄膜共振子4では、外部に露出した上面電極462を介して下面電極44への励振信号の給電が行われる。
ただし、圧電薄膜共振子4では、圧電薄膜共振子4と異なり、圧電体薄膜45の上面にも、圧電体薄膜45を薄肉化する掘り込み456が形成されている。圧電体薄膜45の上面に形成された掘り込み456も、自由振動領域942の外縁に自由振動領域941の外郭に沿って形成されている。
このような圧電薄膜共振子4も、上面電極461の給電部と上面電極462との間に励振信号を印加することにより、厚み縦振動を自由振動領域に閉じ込めた周波数上昇型のエネルギー閉じ込め共振子として用いることができる。掘り込み456も、圧電体薄膜45を薄肉化することにより、支持体47に支持されている固定領域942の共振周波数の極端な低下を緩和し、圧電薄膜共振子4の副共振を抑制する役割を果たしている。
<5 第5実施形態>
図8は、本発明の第5実施形態に係る圧電薄膜共振子5の概略構成を示す模式図であり、圧電薄膜共振子5の断面を示す断面図となっている。圧電薄膜共振子5も、圧電薄膜共振子1と同様に、支持基板51の上に、接着層52、キャビティ形成膜53、下面電極54、圧電体薄膜55及び上面電極56をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子5の支持基板51、接着層52、キャビティ形成膜53、下面電極54、圧電体薄膜55及び上面電極26(561,562)は、それぞれ、圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に相当し、圧電薄膜共振子1と同様に構成することができる。
圧電薄膜共振子5でも、圧電薄膜共振子1と同様に、下面電極54、圧電体薄膜55及び上面電極56を積層した振動積層体58の固定領域952の下面にキャビティ形成膜53が形成され、支持基板51、接着層52及びキャビティ形成膜53を積層した支持体57が固定領域952において振動積層体58を支持している。さらに、圧電体薄膜55の下面にも、圧電体薄膜15と同様に、圧電体薄膜55を薄肉化する掘り込み556が形成されている。掘り込み556も、自由振動領域951の外縁に自由振動領域951の外郭に沿って形成されている。
上面電極56のうち、上面電極561は、対向領域953において、圧電体薄膜55を挟んで下面電極54と対向している。上面電極561は、対向領域953から左方へ引き出され、引き出された部分は、上面電極561へ励振信号を給電する給電部となっている。一方、下面電極54は、対向領域953から右方へ引き出され、引き出された部分は、下面電極54へ励振信号を給電する給電部となっている。
また、上面電極56のうち、上面電極562は、固定領域952において、圧電体薄膜55を挟んで下面電極54の給電部と対向している。下面電極54と上面電極562とはバイアホール555によって導通させられているので、圧電薄膜共振子5では、外部に露出した上面電極562を介して下面電極54への励振信号の給電が行われる。
ただし、圧電薄膜共振子1では、自由振動領域911と掘り込み領域914とが接しているのに対して、圧電薄膜共振子5では、自由振動領域951と掘り込み領域954とが約5μm離れている。なお、自由振動領域951と掘り込み領域954との距離Lは、必ずしも「約5μm」である必要はなく、10μm以下であればよい。
このような圧電薄膜共振子5も、上面電極561の給電部と上面電極562との間に励振信号を印加することにより、厚み縦振動を自由振動領域951に閉じ込めた周波数上昇型のエネルギー閉じ込め共振子として用いることができる。掘り込み556も、圧電体薄膜55を薄肉化することにより、支持体57に支持されている固定領域952の共振周波数の極端な低下を緩和し、圧電薄膜共振子5の副共振を抑制する役割を果たしている。
<6 その他>
第1実施形態から第5実施形態で説明した掘り込み156,256,356,456,556の深さ及び幅を一定にすることは必須ではなく、掘り込み156,256,356,456,556の深さ及び幅が部分的に異なっていてもよい。
以下では、本発明の第1実施形態に係る実施例と本発明の範囲外の比較例とについて説明する。
<実施例>
実施例では、支持基板11及び圧電体薄膜15を構成する圧電材料としてニオブ酸リチウムの単結晶、接着層12を構成する材料としてエポキシ接着剤、キャビティ形成膜13を構成する絶縁材料として二酸化ケイ素、下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料としてタングステンを用いて圧電薄膜共振子1を製造した。
実施例に係る圧電薄膜共振子1は、図9の断面図に示すように、製造原価の低減のために、多数の圧電薄膜共振子1を一体化したマザー基板1mを作製した後に、マザー基板1mをダイシングソーで切断して個々の圧電薄膜共振子1へ分離することによって製造されている。なお、図9には、3個の圧電薄膜共振子1がマザー基板1mに含まれる例が示されているが、マザー基板1mに含まれる圧電薄膜共振子1の数は、4個以上であってもよく、典型的に言えば、マザー基板1mには、数100個〜数1000個の圧電薄膜共振子1が含まれる。
以下では、便宜上、マザー基板1mに含まれる1個の圧電薄膜共振子1に着目して説明を進めるが、マザー基板1mに含まれる他の圧電薄膜共振子1も着目した圧電薄膜共振子1と同時平行して製造されている。
続いて、図10〜図19の断面図を参照しながら、実施例に係る圧電薄膜共振子1の製造方法を説明する。
圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、最初に、厚み0.5mm、直径3インチのニオブ酸リチウム単結晶の円形ウエハ(45度カットY板)を支持基板11及び圧電体基板916として準備した。
続いて、圧電体基板916の下面にクロム膜と金膜とをスパッタリングにより順次成膜し、得られた積層膜を一般的なフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、掘り込み領域914のみを露出させたエッチングマスク917を圧電体基板916の下面に形成した(図10)。しかる後に、圧電体基板916を温度60℃の1:1バッファードフッ酸水溶液でエッチングすることにより、深さ0.1μmの掘り込み156が形成された圧電体基板916を得た(図11)。
さらに続いて、圧電体基板916の下面に膜厚1000オングストロームのタングステン膜をスパッタリングにより成膜し、得られたタングステン膜を一般的なフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、図3に示すパターンを有する下面電極14が形成された圧電体基板916を得た(図12)。
そして、圧電体基板916の下面に膜厚0.5μmの二酸化ケイ素膜をスパッタリングにより成膜し、得られた二酸化ケイ素膜を一般的なフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、固定領域912に成膜された二酸化ケイ素膜を残して、自由振動領域911に成膜された二酸化ケイ素膜を除去した(図13)。これにより、圧電体基板916にキャビティ形成膜13が形成されたことになる。
ここで、支持基板11の上面に接着層12となるエポキシ接着剤を塗布し(図14)、支持基板11の上面と、下面電極14及びキャビティ形成膜13が形成された圧電体基板916の下面とを張り合わせた。そして、支持基板11及び圧電体基板916に圧力を印加してプレス圧着を行い、接着層12の膜厚を0.5μmとした。しかる後に、張り合わせた支持基板11及び圧電体基板916を200℃の環境下で1時間放置してエポキシ接着剤を硬化させ、支持基板11と圧電体基板916とを接着した(図15)。これにより、圧電体基板916の自由振動領域911の下方に、深さ0.5μmのキャビティが形成された。
支持基板11と圧電体基板916との接着が完了した後、圧電体基板916を支持基板11に接着した状態を維持したまま、支持基板11の下面を研磨治具に接着固定し、圧電体基板916の上面を固定砥粒の研削機で研削加工し、圧電体基板916の膜厚を50μmまで薄肉化した。さらに、圧電体基板916の上面をダイヤモンド砥粒で研磨加工し、圧電体基板916の膜厚を2μmまで薄肉化した。最後に、ダイヤモンド砥粒による研磨加工で圧電体基板916に生じた加工変質層を除去するために、遊離砥粒及び不繊布系研磨パッドを使用して圧電体基板916の仕上げ研磨を行い、膜厚1μmの圧電体薄膜15を得た(図16)。
次に、圧電体薄膜15の上面を有機溶媒で洗浄し、圧電体薄膜15の上面にクロム膜と金膜とをスパッタリングにより順次成膜し、得られた積層膜を一般的なフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、バイアホール155を形成すべき領域のみを露出させたエッチングマスク918を形成した(図17)。しかる後に、圧電体薄膜15を温度60℃の1:1バッファードフッ酸水溶液でエッチングすることによりバイアホール155を形成し、下面電極14を露出させた(図18)。
そして、圧電体薄膜15の上面に膜厚1000オングストロームのタングステン膜をスパッタリングにより成膜し、得られたタングステン膜を一般的なフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、図3に示すパターンを有する上面電極16を得た(図19)。このとき、バイアホール155の内側面にもタングステン膜が形成されるので、下面電極14と上面電極162との導通が確保される。
このようにして得られた圧電薄膜共振子1の周波数(f)−インピーダンス(Z)特性を測定して、厚み縦振動モードの共振特性を評価したところ、図21に示す波形が観察された。
<比較例>
図20は、比較例に係る、掘り込み156が形成されていない圧電薄膜共振子7の概略構成を示す模式図であり、圧電薄膜共振子7の断面を示す断面図となっている。掘り込み156の形成を行わない点を除いて実施例に係る圧電薄膜共振子1と同様の製造手順で製造した圧電薄膜共振子7の周波数(f)−インピーダンス(Z)特性を測定して、厚み縦振動モードの共振特性を評価したところ、図22に示す波形が観察された。
<実施例と比較例との対比>
図21と図22との対比から明らかなように、掘り込み156を形成することにより、主共振の低周波側に重畳する副共振を抑制することができ、スプリアスの影響が小さい圧電薄膜共振子1を実現できている。このような副共振の抑制効果は、第2実施形態〜第5実施形態に係る圧電薄膜共振子2〜5でも得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子1の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子1の概略構成を示す断面図である。 圧電体薄膜15を上方から見た平面図である。 下面電極14及び上面電極16を上方から見たパターンを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧電薄膜共振子2の概略構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧電薄膜共振子3の概略構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る圧電薄膜共振子4の概略構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る圧電薄膜共振子5の概略構成を示す断面図である。 マザー基板1mを切断して個々の圧電薄膜共振子1へ分離する様子を示す断面図である。 圧電体基板916にエッチングマスク917を形成した状態を示す断面図である。 圧電体基板916に掘り込み156を形成した状態を示す断面図である。 圧電体基板916に下面電極14を形成した状態を示す断面図である。 圧電体基板916にキャビティ形成膜13を形成した状態を示す断面図である。 支持基板11に接着層12を塗布した状態を示す断面図である。 支持基板11と圧電体基板916とを接着した状態を示す断面図である。 圧電体基板916を薄肉化して圧電体薄膜15とした状態を示す断面図である。 圧電体薄膜15にエッチングマスク918を形成した状態を示す断面図である。 圧電体薄膜15にバイアホール155を形成した状態を示す断面図である。 圧電体薄膜15に上面電極16を形成した状態を示す断面図である。 比較例に係る圧電薄膜共振子8の概略構成を示す断面図である。 実施例に係る圧電薄膜共振子1の周波数−インピーダンス特性を示す図である。 比較例に係る圧電薄膜共振子7の周波数−インピーダンス特性を示す図である。 従来の圧電薄膜共振子8の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1,2,3,4,5 圧電薄膜共振子
11,21,31,41,51 支持基板
12,22,32,42,52 接着層
13,23,33,43,53 キャビティ形成膜
14,24,34,44,54 下面電極
15,25,35,45,55 圧電体薄膜
16,26,36,46,56 上面電極
17,27,37,47,57 支持体
18,28,38,48,58 振動積層体
156,256,356,456,556 掘り込み
911,921,931,941,951 自由振動領域

Claims (4)

  1. 単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスであって、
    圧電体薄膜と、
    前記圧電体薄膜を挟んで対向する電極と、
    自由振動領域の外縁において前記圧電体薄膜及び前記電極を積層した振動積層体の下面に接することにより前記振動積層体を前記自由振動領域の外縁において支持し、前記圧電体薄膜とは別に設けられた支持体と、
    を備え、
    前記圧電体薄膜を薄肉化し前記支持体による支持による厚み縦振動又は厚みすべり振動の共振周波数の低下を緩和する掘り込みが前記自由振動領域の外縁であって前記自由振動領域に接する掘り込み領域に形成され、前記掘り込みにより前記自由振動領域における前記圧電体薄膜の膜厚より前記掘り込み領域における前記圧電体薄膜の膜厚が薄肉化されている圧電薄膜デバイス。
  2. 前記掘り込みが前記自由振動領域を囲む請求項1に記載の圧電薄膜デバイス。
  3. 前記掘り込みの深さが前記圧電体薄膜の膜厚の1%以上20%以下である請求項1又は請求項2に記載の圧電薄膜デバイス。
  4. 前記掘り込みの幅が1μm以上10μm以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧電薄膜デバイス。
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